「んぅ⋯⋯、はぁ⋯⋯」
長い長い、キスの後。
やたらに明るいリビングの中で、総武高校の制服に身を包んだいろはは頬を火照らせている。
もしも高校時代から付き合えていたら、こんな風に制服のまま行為に及ぼうとしていたのだろうか。一線を越える機会さえあれば、まず間違いなくしていたとは思うが。
「⋯⋯先輩」
「うぉ⋯⋯」
陶然とした表情をしていたいろはは、くすりと笑うとのしかかるように乗っていた俺の上から立ち上がる。
「ベッド、行きましょう」
「ああ⋯⋯」
制服姿のままそんなことを言ってくるのだから、堪らない。まるで高校時代のいろはからセックスに誘われているようで、やたらに興奮してしまう。
手を繋ぎあったまま寝室に向かうと、ベッドの上に隣り合って座った。傍から見れば、高校生の彼女と初めてのセックスをしようとしているように見えるだろう。そんなことを考えてしまうぐらい、俺は新鮮な興奮で胸を高鳴らせていた。
「ん⋯⋯っ」
また唇を重ねると、侵入させた舌でいろはの口内を蹂躙する。ディープキスという慣れてきた行為ですら、俺の欲に火をつけるには充分だった。
「いろは」
唇を離すと、俺はそう言っていろはの後ろに回った。いろはの身体を後ろから抱きしめると、チュッと頬にキスをする。
先にシャワーを浴びてあるというのは事実なのだろう、嗅ぎ慣れたボディソープの香りが制服のブラウスシャツから立ち上っていた。それを嗅いでいるだけで、頭がクラクラしてきてしまう。
「ん、あ⋯⋯っ」
ブレザーに手を差し込むと、ブラウスの上からいろはの胸を揉み始める。ブラを着けたままのせいで少しゴワゴワしているが、そんな感覚ですら今は興奮の材料にしかならない。
今でもがっつりいろはの魅力にノックアウトされているのに、高校の時から恋人になっていたらどうなっていたんだろうか。大きくなりすぎた感情のその先を知らなすぎて、うまく想像ができない。
「やぁ、んん⋯⋯っ」
俺が指を屈伸させるたびに、いろはの口から甘い吐息が零れる。焦らされていた分の時間を埋めるように、俺の手はいろはの胸を念入りに愛撫していた。
「さっきも言ったけど、めちゃくちゃ可愛いな」
「ん⋯⋯っ、胸揉みながら言う台詞じゃないですよそれ⋯⋯。あっ⋯⋯♡」
確かにそうだと頷いた後、いろはの耳にキスをした。
いろはの何もかもが、可愛くて仕方ない。俺を喜ばせるために制服を着てくれているというのがポイント高いし、あざとすぎる。
「いや、本気で可愛いすぎるからな⋯⋯」
「んん⋯⋯っ。それじゃわたしよりも制服が可愛いって言ってるみたいですよ」
「アホか。制服がお前の可愛さを引き立ててくれるからいいんだろ」
このまま一色いろは限界オタクになるかと思いきや、ただの早口オタクになっていた。どちらにせよ、本日のいろはは中毒性が高い。まだ行為を始めて間もないが、もうおかわりしたいぐらいである。
「んっ、あぁぁっ⋯⋯♡ だからって、がっつきすぎですよ」
「いろはだって、期待してたんだろ?」
ブレザーをはだけさせると、俺はそう言って両手でいろはの胸を揉む。そうしているだけで、鼻血でも吹き出すんじゃないかってぐらい興奮していた。
「ん⋯⋯っ。今度はわたしの番ですよ」
だんだん快感に耐えられなくなってきたのか、いろははそう言うと俺の腕から抜け出した。ぽんぽん、とベッドの縁を叩いて、そこに直れと促してくる。
「ほら、脱がしますよ」
「おう⋯⋯」
いろはは快感に火照った顔のまま、カチャカチャと俺のベルトを外し始める。いつになく積極的な行動に、心臓はバクバク言いっぱなしだった。
そんな俺の様子に気付いているのかいないのか、いろははズボンを下ろしてくる。続いてボクサーパンツまで脱がし取られると、ブルンッ! と硬くなった肉竿が天を突いた。
「⋯⋯やっぱり、大きくなってる」
さすがにもう慣れてきたのか、いろはは恥ずかしがることなく俺の勃起しきったペニスを見ていた。触られてもいないのにガチガチに勃ってしまうのはいつものことだが、興奮の度合いを量られているようで落ち着かない。
「本当に太いし、長いですね」
「うおぉ⋯⋯っ」
いろははそう言うと、おもむろに肉竿を握ってきた。そのままシュッシュと上下に擦り始めると、真正面から愛撫されている格好になる。全身で反応してしまった俺を見て、いろはは艶ののった唇で三日月を作った。
制服姿のいろはに手コキしてもらうなんて状況は、色々とやばすぎる。心臓を高鳴らせながらその光景を凝視していると、いろはの顔が俺の股間に近づいていく。そして──。
「んぅ、ん⋯⋯」
「は、おぉぉ⋯⋯っ!」
次の瞬間、俺のペニスはいろはの口の中へと誘い込まれていた。未知の感覚に、腰がびくんと震える。
いろはとは何度も身体を重ねてきたが、こうして口でしてもらうのは初めてだ。しかも今のいろはは制服姿で、こうして見ると生徒会長をしている頃のいろはにフェラチオしてもらっているようにしか見えない。
「は、んぅ、んっ、んぅぅ⋯⋯」
いろはの可愛らしい唇が、グロテスクなまでに血管を浮き上がらせた陰茎を挟み込んで愛撫している。ねっとりと舌が絡みつき、カリ首に裏筋にと這い回る。
正直、想像以上の気持ちよさだ。女性器に挿入するのが一番の快感だと思っていたが、これはこれで格別の気持ちよさがある。
「ぷは⋯⋯っ。気持ちいいですか?」
「あ、ああ⋯⋯。なんて言うか⋯⋯上手いな」
こう言うとまた怒られるかも知れないが、いろはの舌技はとても初めてとは思えなかった。慣れていないと歯を当てられてしまって痛い思いをする、というのがよくあるらしいが、いろはの場合はまったくそれがない。
「ふふっ」
いろはは妖しく笑うと、俺の太ももに手をついて顔を近づけてくる。キスしてくるのかと思いきや、俺の耳元で淫らに囁いた。
「先輩のために、練習してきましたから♡」
「──っ!」
ゾクゾクゾクッ! と背中を何かが走り抜けて、体中が熱くなってくる。
いや本当、いろはすさぁ⋯⋯。さっきから全部えっち過ぎるんですけど。いったい何で練習してきたんでしょうか⋯⋯。
「もっと気持ちよくしてあげますね」
「うぉ、あ⋯⋯っ!」
いろははそう宣告すると、また俺の肉竿を咥え込む。熱い舌が、口内が俺を迎え入れ、ねっとりと絡みついてくる。
ペニスをレロレロと這い回ってくる感覚は、膣内では得られない特別なものだ。丹念に性器を舐められるという行為は、奉仕してもらっているという言葉がしっくりくる。
「んぅっ、んっ、んちゅっ、んぅ⋯⋯」
「いろは⋯⋯、うぁ⋯⋯。そろそろ、やばい⋯⋯」
いろはの献身的な口淫で、俺の肉竿は一切の余裕を失っていた。亜麻色の髪を撫でると、いろはは蠱惑的に目尻を下げる。
「ぷは⋯⋯。先輩、イキそうなんですね? んぅ、んちゅぅぅ⋯⋯」
「うぁ、はぁ⋯⋯。あ、ああ⋯⋯」
いろははそう聞くと、また肉竿を咥え込む。ただの事実確認だったのに、その一言だけで俺はありえないぐらい興奮していた。
「んぅ、ん⋯⋯。じゃあ」
いろはは俺の肉棒から口を離すと、シコシコと竿をしごいてくる。
唾液で濡れた唇で弧を描くと、空いている左手で自分の口を指した。
「わたしの口の中に、出していいですよ♡」
その一言が決定的だった。
「うあっ、あっ、出るっ! うっ、うぁ⋯⋯っ!」
「えっ、あ⋯⋯」
ビューッ、びゅっ、ビュくぅぅぅっっッ!! びゅぷっ、ドピュッ、ビュルルルルルッ!!
俺は辛うじてそれだけ言うと、いろはの顔に向けて射精する。
放物線を描きながら飛んでいく、白濁した精液。六日ぶりの射精なだけあって粘度の高いザーメンが、いろはの可愛らしい顔に降り注いでいく⋯⋯。
「は、あぁ⋯⋯。す、すまん⋯⋯っ」
ビュルルルゥぅぅっ! どぷっ、ドピュッ、ぶピュゥっ!!
そう詫びながらも、射精は止まらない。突然の顔射でまつ毛は白濁液で濡れ、形のいい鼻は白く汚されていく。濃厚なフェラチオを繰り広げていた唇と俺のペニスの先に精液の橋がかかり、ぶっかけモノのAVさながらの様相だった。
「ん⋯⋯。口の中で、って言ったのに⋯⋯」
まったく、なんてことをしてしまったのだろうか。暴発してしまったあげく、可愛い彼女の顔を精液で汚してしまうなんて。それでけでは飽き足らず、いろはの髪や制服にまでベトベトにしてしまっている。
「また興奮し過ぎちゃったんですね?」
いろはは目の上にぶちまけてしまったザーメンを指ですくうと、薄っすらと目を開いて笑いかけてくる。
そんな表情をするのだから、堪らない。顔射されて怒るどころか、悦んでいるのではないかとすら感じてしまう。
「悪い⋯⋯。めっちゃ顔にカケちまったな。制服にも⋯⋯」
「んー⋯⋯。びっくりしましたけど、いいですよ。先輩のですから」
素なのか狙っているのか分からない言葉で、俺はまた身体の芯が熱くなるのを感じていた。
俺はあいも変わらず射精が終わっても勃起を続けたまま、ティッシュでいろはの顔を拭いていく。髪や制服にまでぶっかけてしまった分も拭き取ると、いろはは
「さあ、先輩」
いろははそう言うと、ベッドに寝そべった。俺の手を引いて仰向けになると、自然といろはに覆いかぶさる格好になる。
「先輩の好きにしていいですよ?」
その一言でもう、俺は色々なことを諦めた。
今日のいろはに、理性を保ち続けろというのが無理な話なのだ。
「⋯⋯いろは」
「あ⋯⋯」
見慣れたスカートを捲ると、白いショーツが見えた。それを手早く脱がせると、俺は情動のままにいろはの脚を開かせる。その間に入ると俺は、ガチガチになった肉竿をいろはの入口に擦り付ける。
「入れるぞ」
「あ、あの⋯⋯」
しかし。
いろはの顔に浮かんでいたのは、明らかな困惑であった。
「好きにしていいって言いましたけど、今日は危ない日なんでゴムはして欲しいなぁって思うんですけど⋯⋯」
「お、おお⋯⋯」
そう言われて初めて俺は、生で入れようとしていたことに気付いた。いや、マジで何やってんだ俺⋯⋯。
「はっ」
さてコンドームは⋯⋯とベッドの周りを見回していると、不意にそんな声が聞こえる。
「ひょっとして生でして自ら既成事実を作りに行った上で妊娠してたらそれはそれでアリってことですか先輩との子どもは欲しいですけどさすがに学生結婚は許してもらえそうにないですし子作りは結婚してからがいいですごめんなさい」
「い、いや、そういうわけじゃないんだが⋯⋯」
いつものお断り芸だったが、内容が中々にぶっとんでいた。まあ生で入れてしまいそうになったの、俺なんだけど。
「あ、ゴムこれ使ってください」
俺の様子からコンドームを探していることに気付いたのだろう、いろははそう言ってブレザーの中からゴムを出してくる。どこにしまってるんだよ、それ⋯⋯。
「⋯⋯ひょっとして、前から入れてあったとか?」
前、というのは高校時代を指してのことである。昔はお守り代わりだったり金運アップとかだったり、根拠のない噂で持ち歩く者も多かったと聞く。
いろはは質問の意図に気付いたのかそうでないのか、俺に向けてふわりと笑って見せた。
「今日のために決まってるじゃないですか」
そんなシンプルな回答でさえ、俺を興奮させるのには充分だった。俺は「おぅ⋯⋯」と曖昧に答えを返すと、逸る気持ちを押さえながら肉棒にコンドームを装着していく。
「⋯⋯入れるぞ」
俺はしっかりと避妊の準備を終えると、再びいろはに覆いかぶさった。いろはは俺の言葉に、こくりと頷く。
いろはの入口に硬くなったままのモノを擦り付けると、ぐっと腰を繰り出した。押し返してくるような締めつけのいろはの膣内は、しかし入ってしまえば二度と離さないとでも言うように吸い付いてくる。
「ああぁぁ⋯⋯っ♡」
いろはの艶めかしい声が耳朶を打つと、その最奥に到達した陰茎がまた大きくなった気がした。いろはは俺と目が合うなり、行為の最中とは思えないぐらい柔和な笑みを浮かべる。
「ん⋯⋯♡ 先輩の、いつもより大きくないですか?」
「⋯⋯かもな」
実際、俺は制服フェチだったんだろうかってぐらいに興奮している。もしくは高校時代のいろはに対する憧憬か、はたまたもっと仄暗い感情なのか。兎角、俺はいろはの目論見通りに、バカみたいに感情を昂ぶらせてしまっていた。
「あんっ♡ あぁぅ⋯⋯っ♡」
俺が腰を動かし始めると、思わずと言った調子でいろはは甘い声を上げる。ブラウスに包まれたままの胸が、その存在を主張するように揺れた。
思い出してみれば、着衣のまま行為に及ぶのは初めてではないだろうか。普段は少なからずいろはの裸に興奮していたものだが、こうして服を着たままするのも充分すぎるほど俺を高めてくれる。
「は、あぁ⋯⋯。いろは⋯⋯」
「あぅぅ⋯⋯♡ んっ、あ♡ あぁぁっ♡ ん、んぅ⋯⋯」
あまり見ていたら興奮しすぎてしまいそうで、俺はいろはに覆いかぶさるとその唇を奪った。自然と舌を絡ませ合いながら、いろはの奥を求めて下半身を動かし続ける。
愛し合っている、というのは、今この時のことを言うのだと思う。心も身体も溶かし合って一つになって、互いの存在に耽溺しあう。愛し合えば愛し合うほど、とりかえしのつかないぐらい夢中にさせられてしまうのだ。
「ん、はあぁぁ⋯⋯♡ 先輩、好きっ、好きぃ⋯⋯っ♡ あっ♡ あぁぁっ♡」
「はぁ、あぁぁ⋯⋯っ。いろは⋯⋯」
唇を離すと、俺はいろはの耳元に口を近づける。耳にキスするぐらい唇を寄せると、可愛らしい耳たぶに向かって囁いた。
「制服姿のいろは、本当に可愛い。最高だ」
「ああぅぅぅっ♡♡」
ずぐんっ、と肉竿を突き入れながらそう言うと、いろはの細い身体がビクビクと跳ね回った。
いろはの好きな行為は、もう分かっている。こうして褒め称え、愛情を注ぎ込めば注ぎ込むだけ、いろはは感じることができるのだ。
「俺のためにしてくれてるの、すげぇ興奮する。いろはのそういうところも好きだぞ」
「あうぅ⋯⋯♡ んあっ♡ あぁぁ⋯⋯♡」
好きだ、という言葉を使った瞬間、いろはの中が急に狭くなる。それに調子を得ると、俺はいろはのブラウスのボタンを上から順に外していく。
「ん、あ⋯⋯♡ せ、せんぱ、いっ⋯⋯♡」
下半身はゆっくりと深く突く動作を続けながらブラウスをはだけさせると、ショーツと同じく白のブラジャーが見えた。背中に手を回してホックを外すと、それをずり上げていろはの胸を露わにさせる。
いろはの両脇に手をついて、その姿を見下ろす。火照った頬に、色欲に濡れた瞳。白い身体は激しい運動の後のように、大きく上下していた。
「はぁ、はぁ⋯⋯。いろは⋯⋯」
浅く、時に深くペニスを突き入れながら、いろはの乳房を揉みしだく。また覆いかぶさって顔を近づけると、耳たぶを甘噛んだ。
「⋯⋯愛してる」
「⋯⋯んあっ♡ ああぁぁっ♡」
耳元でそう囁いた瞬間、またいろはの身体が跳ねる。乱れた髪と息づかいが、いろはが軽くイッてしまったことを示していた。
ふー、ふーっといろはは言葉による快感に耐えきれないとでも言うように、呼吸を荒くさせている。女性が快感を得るのは感情によるものも多分にあるとは聞いていたが、それにしても感じすぎではないだろうか。
「もうイッたのか?」
「あ、うぅ⋯⋯♡ 先輩の、いじわる⋯⋯あぁっ♡」
キュウキュウと締め付けてくるいろはの膣内を、軽く突く。それだけでいろはの唇から甘い声が漏れ、きゅっと目をつむっていた。
一度出した後だからもう少し持つかと思っていたが、正直全然持ちそうにない。いろはとのセックスは気持ちよすぎるし、興奮しすぎてしまう。
「は、あぁ⋯⋯。俺もイッていいか?」
「あぁぅっ♡ んっ、あぁ⋯⋯♡ はい♡ いつでも、いいですよ⋯⋯♡ あぁぁっ♡♡」
俺はまたいろはの両脇に手を突くと、パンパンと正常位で腰を打ち付けた。射精を遠ざけながらする性交ではなく絶頂を目指した激しさで、いろはの最奥をノックする。
「はぁ、はぁっ、あぁ⋯⋯っ。いろはっ、出るっ、イクぞっ」
「あんっ♡あんっ♡あんっ♡ ああぁぁっ♡ はいっ♡ わたしも、イッちゃいますっ♡ あ♡あっ♡あ♡ イクッ♡ イっくぅぅ──♡♡」
びゅるるるるるううううぅぅ! びゅーっ、びゅーっ、びゅっ! びゅくううぅぅっ!!
パァンッ! と強く腰を打ち付けると、そのままいろはの中で射精した。華奢な身体をビクビクと反り返らせているいろはと完全に密着すると、快楽のままにビュクビュクと吐精していく。
六日間の禁欲の効果は凄まじく、二度目の射精だというのに感度は衰えない。いろはの締め付けが凄いせいで、むしろ一度目の射精よりも気持ちいいぐらいだった。
「ああぁぁ♡ あ♡ 先輩の、出て、あぁぁっ♡♡」
どぷっ、びゅるる、ビュくぅっ!! びゅっ、びゅるるっ、ドプゥッ!!
乱れるいろはの膣内で、俺は性欲から開放された肉竿を暴れまわらせていた。神経が焼ききれてしまうんじゃないかってぐらい強烈な快感を覚えながら、いろはの身体に伸しかかって射精を続ける。
やがていろはの膣への吐精が収まっても、俺はしばらく動けなかった。あまりに強い快楽に、脳が身体の動かし方を忘れてしまったみたいだった。
「はぁ、はぁ⋯⋯。すっげぇ、よかった」
「んんぁ⋯⋯♡ 先輩、いやらしすぎですよ⋯⋯」
いやらしいのはどっちだよ、と思いながらも、俺はのそりと身体を起こした。ぬるんといろはの中からペニスを引き抜くと、その先には大量のザーメンが溜まった避妊具がぶら下がっている。
ゴムを外して口を縛っている間も、いろはは肩で息をしながら快感の向こう側にいるようだった。使用済みとなったそれを脇に置くと、いろはが快感に蕩けた目で俺の股間を見ているのに気付く。
「今日も元気ですね⋯⋯」
「まあ、いつも通りにな⋯⋯」
いろはは身体を起こすと、ベッドサイドからコンドームの箱を出してくる。そこから一つ個包装を取り出すと、破って中身を取り出した。
「ゴム、着けますね」
「ああ⋯⋯」
そう言ったいろはの手つきは、もう慣れたものだ。スルスルと勃起したままのペニスに避妊具を装着させると、ぐいと俺の身体を押してくる。
「今度はわたしが動きます」
ベッドの上で仰向けにさせられると、そう言っていろはは俺に跨ってくる。初めてフェラチオしてくれたり、自分から上になろうとしたり、今日は随分積極的だ。
「ん⋯⋯♡ あぁぁ⋯⋯っ♡♡」
いろはが腰を落としていくと、そんな可愛い啼き声が鼓膜を震わせる。
何度聞いても、挿入した時のいろはの反応は格別だ。心底繋がり合うことを悦んでいるような声に、毎度脳を痺れさせられてしまう。
「はぁ⋯⋯♡ 動きますね⋯⋯」
いろはは俺の肋骨の辺りに手を添えると、ゆっくりと前後に腰をスライドさせ始める。やたらと締まりのいい膣内に締め上げられ、俺の肉竿はいろはの中でビクビクと脈打っていた。
「は、あぁ⋯⋯っ」
「あぁ、んっ♡ あっ♡あっ♡ あんん⋯⋯っ♡♡」
制服を乱したまま腰を振るいろはは、信じられないぐらい淫らで綺麗だった。一生見続けていたいぐらいだったが、そんなことはすぐに無理だと分かるぐらい、いろはの中は気持ちいい。
「は、あぁ⋯⋯。これ、すっげぇいい⋯⋯」
「あぁ、ん⋯⋯♡」
思わずいろはの胸に手を伸ばすと、ふにふにとそのマシュマロのように柔らかい部分を揉む。いろははそれが気持ちいいのか身を捩ると、そっと俺の手首を掴んで下ろさせた。
「ん⋯⋯♡ 感じすぎちゃうから、お触りはダメですよ⋯⋯?」
そう言っていろはは妖艶に笑うと、また膣内が狭くなったような気がした。ブラがずり落ちてきてしまうと、その向こうでいろはの乳房がゆさゆさと揺れている。
それだけでも、充分扇情的な光景だ。しかしもっと強い刺激を求めてしまうのは、人の性として仕方のないことだと思う。
「はぁ、うぁ⋯⋯。なら、入ってるところを見せてくれ」
「あぁぁ♡ んっ♡ ふふっ♡ 先輩、変態さんですね♡」
いろはは愉悦に塗れた表情でそう言うと、スカートの端を掴んでゆっくりと持ち上げた。俺の陰茎がずっぷりといろはの膣内に入っているところが見えると、いろはは腰を上下に振り始める。
「あぁ、んっ♡ ああぁっ♡ 先輩の、奥まで入ってますよ♡」
「は、ああぁぁ⋯⋯っ!」
いろはが腰を落とすたびに、最上の快感が体中を駆け巡る。可愛い彼女にこんないやらしいことをさせているという背徳感と優越感で、頭がおかしくなりそうだった。
「あ⋯⋯♡ また大きくなった♡」
いろははそんな痴女じみた台詞を惜しげもなく駆使して、俺を興奮させようとしてくる。騎乗位での動きは徐々に速くなっていき、いろははタンッ、タンッ、タンッとリズミカルに腰を振っていた。
「あぁっ♡ あんっ♡あぁっ♡ 先輩の、一番奥までキてます⋯⋯っ♡」
俺の分身は相変わらずいろはの膣内には収まりきらず、それすなわち彼女の最奥まで到達していることを示唆していた。いろはの腰振りでその奥まで迎え入れられるたびに、俺はどんどんと追い詰められていく。
「うぁ、あ⋯⋯。やばい⋯⋯イキそう⋯⋯」
「あぁ、んっ♡ はい♡ わたしもイッちゃいそうです⋯⋯♡ あぁっ♡ 一緒に、イキましょう⋯⋯?」
いろははそう言うと、さっきよりも大きなストロークで腰を振り始める。めくりあげられたスカートの中で、互いの性器が浅く深く絡み合っていた。
「ああぁぁっ♡ イクっ♡ あ♡あ♡あっ♡ また、イッちゃいますっ♡ ああぁぁんあぁぁ~~──♡♡」
「は、おぉぉ⋯⋯っ! 俺も、イク⋯⋯っ! 出るっ!!」
ビュルルルルルルゥゥッ! びゅっ。ビュルルルルッ! ビュクンッ!!
俺はそう宣言した後に、いろはの中で射精した。
いろはは制服を乱し、自らスカートを持ち上げたまま、吐精を開始した肉竿の上でビクビクと身体をしならせる。圧倒的な快感と興奮で頭の中をぐちゃぐちゃにされながら、俺は何度も何度もいろはの中に生殖液を打ち込んでいた。
「あぁあぁぁ♡♡ す、ごい、ですっ♡ あぁぁ⋯⋯っ♡ 先輩の、すっごく脈打って⋯⋯♡ ああぁぁっ♡♡」
ビュクビュクビュクッ!! ビュプッ、びゅっ、ビュルルルルッ!!
いろはは激しい射精で暴れているペニスにすら性感を得ているのか、キュウキュウと膣を狭くさせながら絶頂に達していた。その姿は普段の可愛らしさに比例するかのように、どこまでもいやらしく見える。
俺といろはは固く手を握り合いながら、互いの性器からもたらされる快楽で動けなくなっていた。それぐらい気持ちよくて、これ以上の悦楽があるなんて考えられないほどだった。
「はぁ⋯⋯。ん⋯⋯。抜きます、ね⋯⋯」
「ああ⋯⋯」
絶頂の余韻から戻ってくると、いろははそう言ってゆっくりと腰を上げる。ペニスがぬるんと抜け出ると、その先には大量のザーメンが溜まった避妊具が見えた。
「あは⋯⋯。またたくさん出してる⋯⋯♡」
いろはは快感と興奮に蕩けた表情のまま、俺の肉竿に手を伸ばした。するりと慣れた手つきでコンドームを取ると、目の間に持ってきてそれを確かめる。
「先輩」
いろはは片手にゴムを持ったまま寝そべると、俺にぴったりと身体を寄せてくる。ちゅっと俺の頬にキスをしてくると、耳元で囁いた。
「次は、後ろからして欲しいです」
その声は甘くてスパイシーで、言葉はあざとくもいろはの本音だと思う。そうであるならば、俺はいろはの希望に応えなくてはならない。
「ああ」
俺はそう頷くと、ビクンとまた肉竿を脈打たせるのだった──。
* * *
時計の長針が二周ほどした頃。
「ああぁぁっ♡ これっ、奥っ♡ クるっ♡ あ♡あっ♡あぁっ♡ あんっ♡」
「はぁ、はぁっ、いろは⋯⋯っ。いいぞ⋯⋯っ。めちゃくちゃ締まる⋯⋯!」
体位を変えながらの激しいセックスの最中に、俺たちはダイニングスペースへと移動していた。
いろははいつも食事を取っているテーブルに突っ伏しながら、立ちバックで俺に挿入され喘ぎまくっている。さっきからずっとイキ続けているんじゃないかってぐらい狭い膣内が、容赦なく俺から精液を搾り取ろうとしていた。
「あっ♡あっ♡あんっ♡ あぁぁっ♡ また、イッちゃいますっ♡ ああぁぁっ、イクっ♡ イッちゃうぅぅっ♡♡」
もはや着ていると言っていいか分からないほど着崩れた制服。俺はスカートに覆われたいろはの尻を持ちながら、パンパンパンと腰を振り続ける。
さっきからもう、興奮しっぱなしのヤりっぱなしだ。どこか退廃的な雰囲気すら醸し出しながら、いろはは俺に突かれて悦びの声を上げていた。そんな姿を見せられたら、もっと強い刺激が欲しくなってしまう。
「はぁっ、はぁっ⋯⋯。いろは、出すぞ⋯⋯っ。顔に⋯⋯っ!」
「ああぁぁっ♡ はいっ♡」
突然な宣言だったが、いろはは即座にそう反応した。
俺が射精寸前のペニスを引き抜くと、いろははへたり込むように床に座る。ゴムを取ると肉竿をその顔に向けて、自ら激しくしごき上げる──。
「うあ、ぁ⋯⋯っ。出る、イクっ! うぅぅ⋯⋯っ!!」
ドピュどぴゅドピュッ! びゅっ、びゅるるるるるっ!! ブぴゅぅっ!
俺は我慢を諦めると、その途端にいろはの顔目掛けて精液を迸らせた。いろはの可愛らしい顔が、俺のザーメンまみれになっていく。
「ああぁぁっ♡ 先輩の、熱い⋯⋯♡」
びゅくんっ、びゅくっ! びゅるっ、ドピュぅっ!!
いろはは顔射されながらも、それに悦びを感じているかのように全身を震わせていた。ひょっとしたら、顔に精液をかけられる感覚に酔っているのかも知れない。
あっという間にいろはの顔は精液でベトベトになり、目も開けられない状態になっていた。制服には出しすぎてしまった生殖液が飛んで、ブレザーもスカートも白く汚れている。
「はぁ、はぁ⋯⋯。いろは、そのままな」
「あぁ⋯⋯んっ♡ はい♡」
俺はティッシュを箱ごと持ってくると、いろはの顔にぶっかけてしまったザーメンを拭き取っていく。その一連の作業がくすぐったいのか、いろはは拭かれるたびにビクビクと身体を震わせていた。
「もう、出しすぎですよ⋯⋯♡」
いろはは目が開けられるようになると、未だ快感の中にいるかのような表情で言った。
本当に我ながら出しすぎだし、やりすぎた感はある。冷静に考えると普通に顔射フィニッシュ決めている時点で、かなりアレな趣味を発露してしまっているし。
「シャワー、浴びましょっか。だいぶベタベタになっちゃいましたし」
「⋯⋯すまん。制服、クリーニングに出さないとな」
「いえ、別に自分で洗えますからいいですけど」
手を引いて立ち上がらせると、いろはは何故かくすりと笑う。不意に耳元に口を近づけて来たかと思うと、囁くような声で言った。
「わたしのことは、先輩しか洗えませんよ?」
「⋯⋯」
本当にこいつは⋯⋯あざとすぎるし、可愛すぎる。これ以上俺を焚き付けて、どうしたいっていうんだ。
「⋯⋯洗うだけで済めばいいけどな」
俺がそう言うと、いろははこくりと頷いて手を引いた。
バスルームに向かう途中でいろはは寝室に入ると、手の中に何かを握り込んで戻ってくる。
それが何であったかは、語るまでもない話で。
結局俺たちが眠りに落ちたのは、それから二時間後のことだった⋯⋯。