『わたしも、したいことがあります』
──と、いろはは甘い声でそう言った。
あれから風呂に入って、パジャマに着替えて、歯磨きをして。
結局いろははそれが何か言わないまま、二人して寝室に入った。ベッドに腰掛けると、いろははぴったりと身体を⋯⋯くっつけてくるわけでもなく、拳二つ分ほどの間を取って座っている。
「わたしがしたいこと、分かりますか?」
「⋯⋯エロいこと」
「ぶー。それだけじゃ不正解です」
だけじゃダメ、ってことは、半分は合っているということか。まあ週末だし、そういう流れになるのは自然なことだと思う。
「⋯⋯えいっ」
「うぉ⋯⋯」
どこか少女めいた声が耳に届いたと思ったら、俺はベッドの上でひっくり返っていた。いろはは俺に覆いかぶさってくると、亜麻色の髪で俺の視界を閉ざす。
「ん⋯⋯」
甘く、
「今日は激しいのじゃなくて、ゆっくりじっくりなのがいいです。先輩にいっぱい好きって言いたいですし、言って欲しいです」
「⋯⋯おお」
なるほど、と思うと同時に、未だに感じる抵抗がある。そういう甘ったるいのは、まだ小っ恥ずかしさがあるのだ。しかしそれがいろはの望みだというのならば、甘んじて受け入れるしかない。
「先輩」
いろははそう囁くと、ちゅっと頬を
「ん⋯⋯っ、んぅ⋯⋯」
唇でじゃれあい、お互いの熱を交換する。
いろはとのキスは、何度したって飽きはしないし、特別なものだ。特に今日みたいにじっくりとする口吻は、彼女と付き合い始めた頃を思い出させる。
「ん、はぁ、んっ、んちゅぅ⋯⋯っ」
さっぷり三分はキスをした後に、いろはの口内に舌を進入させる。すぐさま反応したいろはの舌は、俺を歓待するかのように絡みついてきた。
「⋯⋯っ、はぁ⋯⋯」
「⋯⋯いろは」
いろはを抱き寄せると、そのまま身体を反転させて彼女に覆いかぶさった。額にキスを落とした後、ワンピースタイプのパジャマを裾からめくる。いろはは上半身を起こすと、するりとそれを脱ぎ去った。
「先輩も」
いろははそう言うと、俺のパジャマも脱がしにかかってくる。お互い下着姿になると、またいろはの上に覆いかぶさった。
「凄く、綺麗だ」
歯の浮くような台詞は、どうしようもないぐらいの本心だ。
健康的でみずみずしい肌は、高校の時から何も変わっていないように思える。均整の取れた女性らしい体つきも、俺を虜にしてやまないその相貌も、何もかもが美しかった。
「なんだか、初めての時みたいですね」
いろははそう言って薄く頬を染めると、そっと俺の背中に手を回してくる。それを合図にして、またその柔らかな部分を重ねた。
「ん、あ⋯⋯っ」
ブラジャーの上から胸を揉み始めると、いろはの吐息に艶がのる。ゴワゴワした感触がじれったくなってホックを外すと、するりとそれを脱がし取った。
ぷるんとこぼれた美乳に手を伸ばし、その先端を口に含む。喘ぎ声が高くなったのを感じながら、撫で回すようにその肢体を愛撫した。
「あぁ、ん⋯⋯。はぁ⋯⋯先輩⋯⋯」
見上げてくる瞳は、妙に熱っぽい。それがやたらに可愛らしく見えて、もう何度目とも分からないキスをした。
「もっと、キスしてください」
「⋯⋯ああ」
それでもいろはにとっては足りないのか、そんなおねだりが耳朶を撫でた。また唇を重ねると、舌を絡ませ合いながら愛撫を続ける。
するりとショーツの中に手を進入させると、もう濡れていることに気づく。それでもクチュクチュとその陰唇をなぞると、吐息に喘ぎが混じってくる。
「はぁ⋯⋯んっ、あぁ⋯⋯っ」
そのまま責めていると快感に耐えられなくなったのか、いろはは俺の手首を掴んでふるふると首を横に振る。焦らすようにゆっくりとショーツを脱がすと、いろはは生まれたままの姿になった。
「先輩も」
いろはも服を脱がしてくると、俺もベッドの上で全裸になる。当然とでも言うように勃起しているペニスが、反り返って天井を向いていた。
「もう、おっきくなってる⋯⋯。は、んぅ⋯⋯んちゅ、んぅ⋯⋯」
「は、あぁ⋯⋯」
もうそうする必要などないぐらい硬くなっているのに、いろはは自ら俺の肉竿を咥え込んできた。じゅぷじゅぷと口全体を使って愛撫してくるその様子は、淫靡であると同時に庇護欲をそそる。
「んちゅっ、れろっ、んぅ、ん⋯⋯。ふふっ。何もしてないのに大きくしちゃったんですね♡」
「ああ⋯⋯。ゴム取ってくれ」
俺がそう言うと、いろははベッドサイドの棚からコンドームの箱を取り出した。そのまま渡してくるかと思いきや、ゴムを取り出しするすると俺の肉竿に装着してくれる。
「前からがいいです」
俺の耳元に口を寄せてそう囁くと、いろははちゅっと頬を啄んでからベッドに仰向けになった。俺に向けて脚を開いたその姿に、俺はバカみたいに興奮してしまう。
「入れるぞ」
「はい。⋯⋯先輩、きてください。⋯⋯あ♡ ああぁっ♡」
ずぶぶ、とこれ以上ないぐらい膨張したペニスをいろはの中に挿入していく。いろはの嬌声がまた鼓膜を震わせて、ぞくぞくと快感が背中を奔った。
「は、あぁ⋯⋯。なんか、いつもより狭い気がするな」
「あ♡ んっ♡ 先輩のが、いつもより大きいんです。あぁっ♡」
微笑みながら言ったいろはに堪らなくなって、俺はずぶんとその膣奥を一突きした。それだけでいろはは全身で反応を返してくる。
もう何度こんな行為を繰り返してきたのか分からないぐらいなのに、俺の心臓は早鐘を打っていた。いろはが初めての時みたいだなんて言うから、まるで付き合いたての頃に戻ったように錯覚しているのだ。
「あぁぁ⋯⋯っ♡ 先輩?」
そのままずんずんとゆっくり腰を振っていると、いろはは快感に目尻を下げながら俺を見上げてくる。
「あん⋯⋯っ♡ 何か、忘れてませんか?」
その問いだけで、先程までの会話を思い出させるのには充分だった。つまり俺の方から、言えってことなのだろう。
「⋯⋯好きだ、いろは」
「はい。わたしも大好きです♡ あ⋯⋯っ♡」
行為の最中だというのに、自分の方から言うのは妙な照れを感じてしまう。それを誤魔化すようにまたいろはを一突きすると、ぎゅっと抱き寄せられる。
「先輩、好き⋯⋯んっ、はぁ⋯⋯♡ あん⋯⋯っ♡」
唇を重ねると、またゆっくりと腰を振り始めた。
舌で、手で、性器でお互いを擦りつけ合って、
「はぁ、はぁ⋯⋯っ。いろは、愛してる」
「んあぁっ♡ ああぁぁっ♡ わたしも、愛してますっ♡ んっ♡」
唇を離してそう言うと、まだ足りないのかいろはの方からキスしてくる。本気で俺のことを求めている瞳から、目が離せない。
「は、あぁ⋯⋯。本当に可愛いな、いろはは」
「あぁぁっ♡ んっ♡ あぁ⋯⋯っ♡」
素直にそう言うと、いろははビクビクとその肢体を
最近は性欲に任せて激しい行為になりがちだったが、元々いろははこういう恋人らしいセックスが好きなのだ。褒めたり、愛情を伝えたりするたびに過剰に反応する姿を見ると、もっとその姿を堪能したいと思ってしまう。
「⋯⋯いろは、愛してる。ずっとこうしていたいぐらいだ」
「ああぁぁっ♡ ん、はぁぁ⋯⋯。わたしも、です⋯⋯っ♡ ああぁっ♡」
そんな使い古された台詞ですら、一層いろはの感度を高めていく。
俺を引き寄せようとするいろはの手に力が入り、肩甲骨に爪が立った。その痛みも快感が上書きしてしまって、行為はより深く、情熱的になっていく。
「は、あぁ⋯⋯。いいぞ、いろは。うぁ、は、あぁ⋯⋯。いろはの中、めちゃくちゃ気持ちいい」
「あぁぅぅっ♡ あ♡ あぁっ♡ はいっ♡ わたしも、気持ちいいっ♡ あっ、あっ、あぁっ♡♡ せんぱいの、奥までキてますっ♡♡」
いろはの身体を揺らすたびに、快感と愛しさが募った。全然激しくしていないというのに、もう長くは持ちそうにない。
「はぁ、はぁ、あぁ⋯⋯」
身体を起こして、いろはを見下ろしながら腰を動かす。そうしているとぷるんぷるんと揺れる胸に目がいって、吸い寄せられるようにそれに触れた。
「やぁ、あんっ♡ あぁぁっ♡♡」
指の間で乳首を刺激しながら胸を揉みしだくと、いろはの膣はまたきゅうきゅうと締めつけてくる。身悶える姿がいやらしい上に可愛らしくて、その指を動きを止められない。
「んっ、あぁっ♡ いじめちゃ、ダメです⋯⋯っ♡」
「うぉ⋯⋯」
いろははそう言って見上げて来ながら、お返しと言わんばかりに俺の乳首をいじってくる。予想していなかった反撃で一気に興奮が高まって、思わず腰の動きが止まった。
「⋯⋯いろはの胸見てると、つい触りたくなるんだよ」
「あは⋯⋯♡ 知ってますけど」
そう言って微笑みを浮かべたいろはは、俺の背中に手を回してくる。引き寄せられるように身体を密着させると、俺はいろはの脇から腕を差し込んだ。抱き合いながら腰を振り始めると、自然にいろはと目が合う。
「あっ♡あっ♡あぁっ♡ せんぱい♡ 好き♡ あぁっ♡ あんっ♡ せんぱい、大好きっ♡♡」
いろはは蕩けた目でそう言うと、俺の頭をかき抱いてキスをしてくる。堪らないとでも言うように入れてきた舌を、自らの舌で絡め取った。
これはダメだなと、本能で理解する。想いも興奮も募りすぎて、あっという間に溢れてしまう。
「はぁ、ああぁ⋯⋯っ。そろそろ、イキそうだ⋯⋯っ」
「せん、ぱい⋯⋯っ♡ ああぁっ♡ わたしも、イキます⋯⋯っ♡ あぅぅっ♡ 一緒にイッてくださいっ♡」
いろはの言葉に
「は、あぁっ、イクっ! 出るっ!」
「あぁぁっ♡ わたしも、イクっ♡ せんぱいのでっ♡ ああぁっ♡ イクっ♡ ああぁぁ~~──♡♡」
びゅるるるるううぅぅっ!! びゅっ、ビュクッ! びゅくんっ、ドピュぅぅっっ!!
いろはの最奥まで肉竿を送り届けると、俺は思いっきりその中で射精していた。
キュンキュンと締めつけてくるいろはの中で、何度も肉棒を収縮させる。ペニスは求められるがまま吐き出すポンプになって、いろはの膣内で吐精を続けていた。
「あぅぅっ♡んあっ♡ せんぱいの、いっぱい⋯⋯っ♡ あん⋯⋯っ♡」
びゅぷっ、びゅるるるるるっ! びゅるるっ、ドピュッ、びゅクゥッ!!
いろはは暴れまわる陰茎を膣で感じながら、悦びと快感に身体を跳ねさせていた。
その細身が仰け反るたびに揺れる胸も、淫らな表情を浮かべる顔も、俺の心を掴んで離さない。まるで際限などないように、俺は一分以上もかけていろはの中で射精していた。
「はぁ、は、あぁ⋯⋯。いろは⋯⋯すっげぇよかった⋯⋯」
「あん⋯⋯っ♡ はい⋯⋯♡ わたしも、気持ちよかったです⋯⋯♡ あ⋯⋯っ♡」
俺はいろはの膣内から肉竿を抜くと、ごろんとその隣に寝転がった。たっぷりとザーメンを溜め込んだコンドームを垂らしたペニスが、いろはの太ももと触れ合う。
「はぁぁ⋯⋯。やばかったです。幸せすぎて、飛んじゃうかと思いました」
「俺も⋯⋯。ゆっくりするのも、割にいいもんだな」
抱き寄せるようにして腕枕をしてやると、いろははチュッとキスをしてきた。また俺と見つめ合うと、ふふっと蠱惑的に笑う。
「でも、いつもみたいに興奮して激しくしちゃうのも好きですよ?」
あまりに直接な言い草に、思わず黙り込んでしまう。確かに最近は、いろはがエロすぎて欲望に任せたセックスをしてきた自覚があったからだ。
「だから、先輩」
いろははそう言うと、すっと俺から身を離した。ベッドの上で起き上がると、俺の手を引っ張ってくる。
「立ってください」
促されて立ち上がると、半勃ちになったペニスがいろはの眼前に晒される。いろはは未だに着いたままになっていた使用済みのコンドームを取ると、片手にそれを持ったまま言った。
「先輩。わたしを
そう言って開かれた口からは、ちろと舌が差し出されていた。
こいつ⋯⋯。ここでそんな挑発をするってことは、どうなるか覚悟の上でのことなんだろうか。
「あのな⋯⋯。自分で何言ってるか、分かってるのか?」
「もちろん。いっぱい愛してもらったので、今度は乱暴にしちゃってもいいですよって言ってます」
いろはの言葉に、俺はごくりと生唾を飲みこんでいた。
思っていたよりずっと、覚悟の量が違う。そこまで言うのなら、思う存分
「⋯⋯もう一回、勃たせてくれ」
「ふふっ。はい♡」
あーん、と開いたいろはの口内に、半勃ちのペニスを咥え込ませた。柔らかくなった肉竿を迎え入れた舌が、ぬちゅりとカリ首に絡みついてくる。
「んぅ、んちゅっ、れろっ、んぅ、んんぅぅ⋯⋯っ♡」
「は、あぁぁ⋯⋯」
ゾクゾクゾクっと、快感が背中を駆け上がる。呼応するように肉竿が跳ねると、いろははより情熱的に舌を絡ませてきた。
「ぁんっ、んぅ、んちゅっ、んぅ、んぁぁ⋯⋯っ♡ んぅ♡」
お掃除フェラの快感にペニスが脈打つたびに、硬く大きくなっていく。だがこれでは、いろはを使っているとは言えないだろう。
「いいぞ、いろは⋯⋯」
「んっ♡ んぅ⋯⋯っ♡ んんっ! んぅぅ⋯⋯っ♡♡」
俺は髪を撫でると、そのまま頭を掴んで腰を振り始める。まるで口を性器のように扱う、支配的で背徳的な行為。イラマチオが始まるとやたらに興奮が高まってしまって、どんどん陰茎は硬くなっていく。
「んぅっ、んぶっ。んぅ、んンッ♡ んぁ、ぁんっ! んぅぅっ♡♡」
そんな乱暴な行為にもかかわらず、いろはの目はとろんと蕩けている。さっきとは打って変わって性欲をぶつけるような性行動に、俺もいろはも興奮しているのだ。
「ん、はぁぁ⋯⋯。もうビンビンですね♡」
いろはは嬉しそうにそう言うと、ゴムの箱を取った。個包装から避妊具を取り出すと、くすっと笑いかけてくる。
「先輩」
そう呼んだ後に、いろははコンドームを唇で挟み込んだ。そのまま期待に満ちた目で、俺を見上げてくる。
本当⋯⋯マジかこいつ。最近はちょっと、度を越えてエロすぎる気がする。
「⋯⋯いくぞ」
「んぅ、んん⋯⋯」
俺が腰を突き出すと、いろはは唇と舌を使ってペニスにコンドームを装着していく。いろはは避妊具を着けるという行為ですら、俺の興奮と快感に昇華させたのだ。
さっきからもう、めちゃくちゃだ。ひたすらに恋人らしいセックスをしていたと思ったら、AV撮影の如く淫蕩な行為に耽る。そんなことをされていたら、こっちだって我慢できないというのに。
「んぅ、んちゅ⋯⋯。はい、着けました♡」
いろはは俺のペニスから口を離すと、天使のような笑顔を俺に向けてくる。きっとそうしたほうが俺が興奮すると分かってのことだろうが、それでも堪え切れないものがあった。
「バックでヤるぞ」
「あ⋯⋯♡ はい♡」
頬を撫でながらそう言うと、いろはは嬉しそうに返事をした。言われるがままにいろはは四つん這いになると、俺を振り返る。
「先輩⋯⋯。入れてください⋯⋯♡ あ♡ ああぁぁっ~~──♡♡」
堪らず俺は、何の宣告もないままいろはの膣内に肉棒を突っ込んでいた。くびれをしっかりと掴むと、完全に腰同士を密着させて性器の感覚を確かめ合う。
「は、あぁ⋯⋯。奥まで入ったぞ」
「ああぁぁ⋯⋯♡ はい♡ 先輩の大きいので、いっぱいなっちゃいました⋯⋯♡ あんっ♡」
いろはの反応がいやらしすぎて、俺は思わず腰を振り始めていた。
一度射精したとはいえ、興奮しすぎている。それを実感しながらも、我慢なんてできるはずもない。
「んあっ♡ あんっ♡ あぁぁっ♡」
後ろからいろはの胸を鷲掴みにすると、ふにふにとその感触を確かめる。ぐりんと反った白い背中を見ながら、さっきよりも強く腰を叩きつけた。
「は、あぁ⋯⋯。いろはの中、すっげぇいい⋯⋯」
「はぁ、あンっ♡ あぁ⋯⋯っ♡ 先輩の、大きすぎますよぉ⋯⋯♡」
いろはの方も気持ちいいのか、その膣はさっきよりも狭く感じた。ぞくぞくと快感がせり上がってきて、うっかりすればすぐにでも射精してしまいそうだ。それを誤魔化すように背中に舌を這わすと、いろはの背中が大きく反る。
「ああぁぁ⋯⋯っ♡」
両手で胸を揉むのをやめると、背中に、首筋にとキスを落とした。
分かりやすいぐらいきゅんきゅんと、いろはの膣壁は締めつけを増す。俺はれろっと肩甲骨を舌でなぞると、いろはは快感に力が入らなくなったのかぺたんとベッドにうつ伏せになった。
「はぁ、はぁ⋯⋯っ。いろは、気持ちいいか?」
「ああぁぁっ♡ はいっ♡ これ、やばいですっ♡ んァっ、ああぁぁっ♡♡」
寝バックの体位になると、俺はいろはの躰を押しつぶすように腰を振る。いろはを挟み込むように両手をついて、パンパンパンとその最奥を突いた。
「あアぁぁっ♡ これっ、イッちゃ、うっ♡ あ♡ ああぁぁ~~──♡♡」
いろはの背中がびくびくと波打って、その女性器の中はこれ以上なく狭くなった。どうやらいろはの方が先に、イッてしまったらしい。そんな反応を見ていると、否応なく嗜虐心を刺激されてしまう。
「そんなに気持ちいいなら」
はぁはぁと荒い息を整えながら、ぷるぷると震える背中に向けて言う。
「もっとイかせてやる」
「あぁっ♡ ちょ、せんぱ、んんっ♡ だめぇっ♡♡ まだイッてるから♡ ああぁぁっ♡♡」
もう射精を我慢することなんて考えずに、俺はひたすらに激しく腰を振り始めた。いろはの尻肉が変形するほど強く腰を打ちつけ、性器から得られる快感を貪りつくしていく──。
「ああぁぁ♡ またっ♡ クるっ♡ きちゃいますぅっ♡♡ あ♡あ♡あ♡ あぁんぁぁっ♡」
「はっ、はっ、は、あぁ⋯⋯っ! いろはっ、俺もイクぞっ!」
性感に屈服したいろはの膣奥を、なおもいじめ抜くようにペニスで突く。数多の襞にカリ首を擦られながら竿を締め上げられて、俺の方も我慢できるわけがなく。
「あアぁあぁっ♡♡ きてくださいっ♡ ああっ♡ 一緒に、イッて♡ ああっ♡ イッてくださいっ♡ ああんあぁぁ~~──♡♡」
ドピュどぴゅドピュッ! びゅっ、びゅるるるるるっ!! ブぴゅぅっ!!
俺はパァンッ! といろはの奥まで陰茎を突き入れると、そのままビュービューと射精した。
肉竿が脈打つたびに、いろはの背中がまだビクビクと震える。それを見ながら、俺は何度も何度もいろはの膣に生殖液を吐き出していく。
「ああぁぁ⋯⋯っ♡ 先輩の、まだ出てます⋯⋯っ♡♡」
びゅくんっ、びゅくっ! びゅるっ、ドピュぅっ!!
射精しているペニスの動きが堪らないとでも言うみたいに、いろはは全身でセックスの快感を受け止めていた。俺はぴったりといろはに覆いかぶさると、ビュクビュクと最後の一滴までいろはの中で吐精する。
「はぁ、はぁ⋯⋯。すっげぇ、出たわ⋯⋯」
「あん⋯⋯っ♡ はい⋯⋯♡ あっ♡」
俺はぬるんと射精の終わった肉竿を引き抜くと、またベッドに寝転がった。いろはは身体を反転させて俺の方を見ると、目が合うなり頬をつねってくる。
「いはい⋯⋯」
「もう⋯⋯。いじめすぎです」
そんな可愛らしい文句が聞こえるや否や、いろははちゅっと俺の唇を奪っていった。俺の頬をつねるかわりにゆっくりと撫でると、見惚れてしまいそうなほど甘い笑みを浮かべる。
「でもやっぱり、こういうの嫌いじゃないです。先輩をわたしの虜にしてる感がやばいので」
「おお⋯⋯。まあ、まちがってはないんだけど⋯⋯」
結局どこか、掌の上で転がされているような気がする。というか事実、転がされていたのだろう。あれだけ乱れていたのも、計画通りってことなんだろうか。
「それと、先輩」
「うぉ⋯⋯」
いろはは不意に俺のペニスに触れてくると、着けっぱなしだったゴムの上から竿をしごいてきた。硬くなったままだった肉棒が、ザーメンまみれのコンドームの中で跳ねる。
「わたしで興奮しすぎちゃってるのも、素直で可愛いなって思ってますよ」
くすりと笑んだ瞳は、淫らに蕩けている。
そんな様子を見て、俺が欲望を抑えられるはずがなく。
「あ⋯⋯」
いろはを仰向けにさせると、再びその身体に覆いかぶさるのだった──。