大地は雪と氷に覆われ、植物は凍てつく、ここは寒冷群島。しかし、そこでは過酷ながらも多様な生物種が存在していた。
「ゴァアアア!」
霧の中に叫ぶ、この巨大な人の如き影。その持ち主も、その一つに含まれていた。
その名はゴシャハギ。氷の刃で獲物を裂き喰らう、鬼の如き牙獣。
「くそッ霧で的が見えねぇ……」
ライトボウガンを仕舞いながら男が呟く。
「見えねえってのは怖いニャア」
そのオトモのメスのアイルーが冗談を言って和ませようとする。
彼らは狩猟のクエストで寒冷群島に来ていた。対象はドスバギィ。本来なら男たちには取るに足らない相手だったが、如何せん天気が悪い。今日は濃霧だ。その上ドスバギィの三体連続狩猟である。
「もうリタイアしねぇか?こんなんじゃ一年ほどかかっちまうぜ」
男の顔には疲れと飽きが見えていた。
「いやまだ分かんニャイだろ?!やればできる、ニャ!」
アイルーが無駄に厚く励ます。
「しょうがないニャア……」
そして、彼女はどこからかポンポンを取り出し、主を応援し始めた。『応援ダンスの技』である。
「ほら、ボクの可愛さで旦那さんの元気もモリモリニャ~」
その時、モンスターの鳴き声が聞こえてきた。
「来たか!」
男はすぐさま翔蟲で、その方向へと向かった。
ゴシャハギは焦っていた。ドスバギィが三体、それらが協力し始めたのだ。
奴らは本来ならばそのような連携などしない種である。それが急に一体となって自分に牙をむいたのだ。
(これはマズい)
人間やアイルーほどではないが、ゴシャハギは他の牙獣種に比べ、知能が高めである。この状況の危険度を、朧気ではあるが掴んでいた。
動きの緩慢な牙獣を、鳥竜種特有の軽快な動きで追い詰めてゆくドスバギィたち。
(私はここで死ぬのか――)
彼女(・・)はそう考えた。勿論、あまり複雑なことを考えているわけではなかった。彼女の頭に一番に浮かんだのは『つがい』であった。彼女には今までつがいのオスはいなかった。
それを今、彼女の本能は嘆いていた。
そうして、ゴシャハギの喉笛に牙が突き刺さる刹那。
「これでも喰らえボケトカゲどもが!」
彼女の視界を眩い閃光が包む。残った耳にドスバギィたちの悲鳴と断末魔が聞こえてくる。
そして、視界が戻ったとき、彼女の目前に立っていたのは、返り血を浴びた、人間のオスだった。
その日からだった。彼女の心に陽が昇ったのは。
(あのオスは私を助けてくれたのか?)
男が放置していった死体を食べながら、ゴシャハギはそう考えていた。彼女にとっては初めてだったのだ。自身とその親以外の生物に救われたのは。
勿論、男はクエストを遂行しただけであって、彼女を助けに来たわけではない。
しかし、そうだとしても、彼女には希望そのものであった。
次第にそのオスのことを、自身のつがいにしたいと思うようになっていった。
彼がここに来るたびにコッソリとその雄姿を目に焼き付けに行くのは日常茶飯事で、ときには彼に加勢したりもした。例え相手が同種のオスだったとしても、である。
そうした日は、決まって下腹部に熱い『ナニか』を、彼女は感じるのであった。
「俺、いっつもここに来てんな~」
男は誰ともなしに呟いた。
アイルーも有休であり、孤独感が増す。
「しゃーねーから、早く帰ってオナニーでもするか」
今日の男の目的は採取である。なので、直ぐに終わるものだと、彼はそう思っていた。
そうして、依頼の半分まで終わったときであった。
「げぇッ!」
いきなり、ゴシャハギが現れた。しかも興奮しているのか、顔が紅潮している。
(くそ……ま、マズいッ猟具生物を!)
彼はネムリガスガエルを籠から取り出した。しかしカエルも焦っていたのか、男が意図したタイミングより早く、ガスを噴き出してしまった。
「わぁッバ……カ……」
男はスヤスヤと寝息を立て始めた。
(これはOKサインでいいのか)
ゴシャハギはそう勘違いして、男を自分のねぐらへと連れ帰った。
男が目を覚ますと、光る相貌が睨んでいた。
「ひッ!」
しかし、逃げられない。上半身をむんずと抑えられる。力こそある程度加減されているものの、それでも威圧感が襲ってくる。
怯える彼を慰めようと、ゴシャハギは口づけをする。
男の口の中は、巨大な舌で犯され、味わいつくされる。
彼がたまらず顔を放すと、今度は巨体に抱きしめられる。しかし、意外と窮屈ではない。寧ろ、毛皮の感触や、程よい圧迫感があり、心地よいと彼は感じた。
そして何より、
(これ……おっぱい……だよな?)
その豊満な胸の感覚を全身で体感する。通常では体感できない状況に、男は少し興奮し、性器が勃起する。
その小さな興奮を感じ取ったのか、ゴシャハギは少し抱擁する力を強めた。
さらにオッパイの感触が強まり、男は快感を覚え始め、遂には股間をこすり付け始めた。
(モンスターのデカパイ……ヤバ……)
自身の半身を超えるオッパイに包まれ、それを全身で愉しむ。彼は自身が一本の巨大な男根のように錯覚していた。
男のまだ冷える体が、自身の胸に擦れる度にゴシャハギは甘い声を上げる。
(恐らく、このオスは私の体で性的な行為をしているのだ)
彼女は男を更に愛おしく思い、子にするように頭を撫でてやる。すると、それだけでその動きが速くなった。
(ああ……可愛いなぁ……人間のオス……)
そうやって撫でていると、突然男がピクッと軽く痙攣する。どうしたのだろうと彼女が思うと、生臭い、独特の匂いが漂ってくる。
(なんだ……これは……?いや、待て、もしかして……)
彼女の本能が告げていた。これは自身を孕ませるためのものだと。
(彼は私に発情している)
そう確信すると、秘部から蜜が垂れてきた。絶対にこの精を己の膣に受ける。絶対にこのオスの子を孕むのだ。そう告げるように。
彼女はおもむろに男の服を脱がし始める。
彼は焦ったが、射精直後で力が入らず、結局止めることは出来なかった。
その股間には巨根が半勃ちになっており、鈴口には、精液が残っている。
(もったいない……)
彼女はその残りを啜り取る。人間にとっては過剰とも言えるバキュームで吸い取っていく。口を放すと、男のペニスは再度勃起していた。
ゴシャハギは蕩けている男をそっと下ろすと、その上にまたがる。
そうして、ヒクつく膣口に勃起チンポを宛がい、挿入する。
瞬間、電撃のようなものが、彼女の脳裏を走る。どんな自慰よりも心地よかったのだ。それは。
力強くピストンを繰り返すゴシャハギ。牙獣まんこで人間チンポが包まれ、愛される。
男は、自身の股間上で繰り広げられる行為に困惑しながらも、快感を覚えていた。
彼女の子宮が、ペニスからの精液を直接味わおうと降りてくる。それを彼女は感じ、行為を激しくしていく。
肉棒を熱い膣内が包んで扱き、亀頭と子宮口が何度も恋人のようにキッスする。その度にポルチオをカリが抉り、彼女に甘い嬌声を言わせて何度も絶頂させる。
その行為はモンスターとハンターという垣根を超え、一つの愛のカタチのようであった。
再び男が身を震わす。射精の合図だ。
(いいぞ、好きなだけ出してくれ)
そう言うように彼女は咆え、男の精を一滴も逃さないように膣を締める。それが決め手となり、男は先ほどよりも大量の精液を獣の子宮に流し込んだ。
ドクドクドク……
そんな擬音が聞こえるような量。それが己の膣で暴れるような感覚を、彼女は感じ、噛み締めていた。
一匹と一人の結合は暫く続き、イチモツが抜かれた秘部からは白濁液がゴポゴポと溢れていた。