2人の思いは届くことなく
アイズは決心していた。シーツを咥えたり、手で口を押さえつけて声を我慢しようした。最初は絶望したがそれでも諦めるわけにはいかない。どんな姿を晒しても耐え切って生きてやると………どこかで無理だとわかっている自分の気持ちを無理矢理押し殺して。
「は、ぁ…も……もう、やらっ、や゛らぁっ!」
いつから壊されてしまったのか、少なくとも今はアイズに無様な姿で声を荒げることを恥じらう余裕はない。シーツと枕はすでにぐちゃぐちゃになっていて今でもアイズの顔から出てくる涎と涙と汗で着実に濡らしていく。
ぐじゅっ、くちゅっ!
「あ゛ぅ、あ゛ッ!! んぁぁああ────ッッ!!」
絶え間なく襲ってくる快楽にわけもわからず咽び泣き、赤らんだ裸体が痙攣し、秘部から滝のように溢れ出る愛液は白い糸を引いてベッドに流れ落ちる。自由であるはずの手足は自分の意思ではまともに動かない。
じゅぶっ、ぐちゅっ!
「あひぃぃぃッ! おかしく、なっちゃ───ひぁぁあ゛あ゛あ゛ッ!!!!」
イッてもイッても終わらない、これがあまりに辛い。
今まではイッたら休憩まではいかないが次の責めまでは間があったはず。なのに今では秘部から聞こえてくる水音は1秒たりとも止むことはない。
そんなアイズは快楽という海から上がることができず、時折訪れる高すぎる波によって再び溺れて沈んでしまう。そうなってしまえば到底息が保つわけがなく。
ぐちゃ、じゅぷっ、じゅぶっ!!
「あっ、ああ゛ッ!! イク、イクッ、イッく、イグゥウウウッ!!!!────ぁ゛ッ!!…………」
首を仰け反らせ絶叫すると突然アイズの身体が硬直する。数秒の静止の後、ガクンと大きく身体が跳ねたかと思うと人形のように生命感なく崩れ落ち、枕へ頭を突っ伏す。
「はひっ………ひゅーーっ……ひゅーーっ……」
お尻だけを突き上げ、舌をだらしなく垂らして苦しそうに呼吸をするアイズ。深い絶頂に耐えきれないと判断した脳が意識を強制的に奪ったようだ。
グリュッ!
「────ッ!?、ひぃい゛ぃいいい!!?」
しかしそんなのはサクラには関係ない。サクラが膣内の弱点である膨らんだGスポットに指の腹で擦り付ける。するとアイズの意識は覚醒し目覚める。
ぐちゅっ、ぐちゅん!!
「う、あ、ああ、んあ゛ぁあぁッ!!!」
そして再び快楽に狂う、気を失っては起こされ、起こされてはイカされる悪循環。
ぐじゅっ、くちゅっ!!
「………………」
一方のサクラは集中しているのかゲームが始まってから一言も喋ることなくアイズを容赦なく責め立てている。アイズが意識を失っても、やめるよう懇願されても膣内を動き回る指が止まることない。むしろ指の動きは時間につれて小刻みにそして激しくなっていき、ぐちゅぐちゅと股から聞こえてくる卑猥な水音の大きさは増していく。
(……わたし………いって、る……の…………?……もう……わからない…………)
アイズはもはやイッているのか、もはや自分は生きているのかどうかすら絶頂している間はまともに判断することができない。
(……この、まま……ころ、されるのか……な………)
もはやアイズはこのゲームに勝つ方法を考えていない。頭をよぎるのはサクラはここから私をどうするつもりなのか、いつになったらこのゲームが終わりを迎えるのか。アイズにできるのは地獄のような時間が過ぎ去るのをただ待つことのみ。
ぐぷっ、ぐちゅん、ぐちゅん!!
「あ、ぁ、あひぃぃぃッ! ぃ゛っ!! イグッ!! イグゥウウウウウウッッ!!!────ッッ………」
そうしている間にアイズはイキ、再び意識を失った。
(…もう……きみには……あえないの……か…な………)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
──地上
冒険者の街であるオラリオの夜は長い。日付はとっくに変わっているが灯が残っている所も多く、夜の街である歓楽街などはむしろ今の時間からが稼ぎ時だ。
オラリオにある一つの小さな酒場でもグラスを合わせて乾杯や力自慢でテーブルで腕相撲をしたりと楽しそうにしている人たちがいる一方で、冒険者の間ではあの話で持ちきりとなっている。
「ロキ・ファミリアの連中はあれからずっと慌ただしいな」
「最近はダンジョンだけでなく街の中まで調査してるらしいぜ」
「フレイヤ・ファミリアだろ、奴ら以外に剣姫の誘拐なんて無理だろ」
「バーカ、もしそんなことしたらファミリア同士の全面戦争だぞ。どっちもタダじゃ済まねぇだろ」
「他の国に売られたか? 奴隷になったあいつの姿を想像するのも悪くねぇが」
「いい女になると思ってたのに勿体ねぇなぁ〜〜〜」
単なる噂のはずだった。これまでダンジョンで起きた神隠しのような現象は単なる偶然で、話を聞いたことはあるが気にしない冒険者が殆どだった。
「ほんと俺マジで金がヤベェんだよ、早くダンジョンに行きてぇよ」
「俺も行きたいけどよ、ダンジョンの異変で剣姫が飲み込まれたと考えたら怖くて行けねぇよ、早く見つかってくれねぇかな〜〜」
だからこそアイズ・ヴァレンシュタインの失踪は衝撃が走った。アイズはただの冒険者ではない。レベル6のロキ・ファミリア最強の女剣士、そんな強者が消息を絶った。その話が冒険者に伝わってからはダンジョンに入るのを躊躇うものが増えるのは当たり前で、今ではダンジョンに殆ど人はいない。たとえこの街に来て間もない人でも、この様子を見れば彼女が持つ影響力の大きさがよく分かるだろう。
「にしても最近風が強いよなぁ、さっき吹っ飛ばされそうになったわ」
男たちが外を見ると酒場の前に置いてあったメニューが書かれた看板が倒れていた。するとそこに1人の白髪の少年が現れると腰を落として丁寧に看板を立て直した。
「はぁ………」
直し終え立ち上がると少年は不意に空を見上げる。満月が綺麗に見えるほど空は澄んでいるのに風だけは嵐のように強い。まるで何かを訴えているかのように。
「アイズさん…………」
強い風を全身で浴びて少年は何を思ったのか一言つぶやいた。この声は誰の耳にも届くことはなく、風の中へと消えていった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
──地下
何時になったのか分からない、何回イッたかも分からない、何度意識を飛ばしたかも分からない、そんなアイズにとっては永遠に続くと思われたこの時間は突然終わりを告げる。
ズルっ!!
「───ふぐぅあああぁあッッ!!!?」
膣内からサクラの指がようやく引き抜かれた。その時に爪で勢いよくGスポットを擦り上げたのがわざとなのかはサクラのみ知る。
「……ぁ……あ………ぅ………」
ようやくサクラの指から解放され横向きに崩れ落ちたアイズ。失神はしていないものの、自らの愛液で白く塗り固められた下半身を痙攣させながら快感の余韻に喘ぐ。
「あー疲れた、ちょうど100………いや101かな」
サクラはアイズがイッた回数を指を折って数えている。どうやら目標にしていた100回目の絶頂が終わったらしい。だが何度か気を失い記憶が飛び飛びのアイズには数が正しいのかは分からなかった。
「それじゃあそろそろ顔見せて貰いましょうか」
サクラはアイズの肩を持って転がすとアイズの体勢は仰向けへと変わりサクラに対して久々に顔を見せる形となった。
「うっ………ゔっ………」
「ほら手を退けて……ふふっ、本当に可愛いですねアイズさんは」
手の甲で目元を隠し声を詰まらせて泣くアイズの手を退け、張り付いた前髪を掻き上げる。露わになった虚ろで生気のない金色の瞳は涙に濡れていた。
「もう……ゆるして……ぁ、あぁ、ぁ゛ッ!!」
「はいはい、そう言うのはもうなしですから」
サクラはアイズの言葉を適当にあしらうと、愛液にまみれた指で胸の頂きにある乳首と秘部の上にある陰核を同時につまみ。
「どっちもこんなに硬くしちゃって」
ギュウゥウウ!!!
「あぐゔぁああああ─────!!!!」
そのまま潰れてしまうぐらい強くつねる。
絶頂の余韻が残っている中で強い刺激を加えられたアイズはさらに深く引き摺り込まれ、浮いた腰からは天井に向かって潮が勢いよく打ち上がった。
「あ……あぁ……」
高さ1メートルは超えただろう潮が止まった直後ににドスンと腰が落ちてベッドでバウンドする。
「さて紋様も薄くなってきましたし、ゲームを終わらせますか」
絶頂の波に攫われたままのアイズは放置され、サクラはシーツの上に溜まったアイズの愛液を手ですくう。そして滑りを良くするためかベッドの上に置いておいた毒入りのディルドに手を這わせ愛液を纏わせる。
「ほらアイズさん、ちゃんとしてくださいよ」
用意ができたのかアイズの頬をぺちぺちと軽く叩くも意識が混濁しているのか目の焦点は合っておらず、ディルドを認識できずにいた。
「前は途中までしか挿れませんでしたけど、今度は全部挿れてあげますからね」
しかしサクラはその事を気にせず話を進めると、指で秘部の割れ目を広げてやる。確認すると
「ふふっ、準備万端みたいですね」
チュクッ
「ひぃっ!!?……な……えっ……?」
そして膣の入り口に愛液によって白くコーティングされたディルドの先端が当てられる。その瞬間、嫌な予感がしたのかアイズの背筋がゾクゾクと震えると、ようやく意識がハッキリしたのか、自分が置かれている状況を把握する。しかしそれはすでに手遅れという他ない。すでにサクラの左手はアイズの首を押さえていて逃げれる状況にない。
「さぁよーく見ていてくださいね。全部すっぽりと入りますから」
「…はっ……あっ、そ、そんなの入るわけ………」
「まだ寝ぼけてるんですか? 一度入ってるんだからそんなわけないでしょ」
グッ
「あゔっ!!!」
サクラがゆっくりと押し込むと、ディルドの膨らんだ先端が割れ目をこじ開けようとする。
本当はサクラを蹴飛ばしてでも逃げ出したかったが、結局呪いによってさらに酷い目に遭うのは明確で、そもそもこんな身体でここから逃げ切れるわけがない。もうこの状況に陥ったアイズはすでに詰んでいるのだ。
グ……グッ……
「う、ぁ……ぁ………」
膣口の割れ目が押し込まれ広がっていく感覚にアイズは恐怖し、両目から静かに涙を流す。前回挿れられた時は眠っていたため、アイズとってはこれが初めてに等しい。
「やめ、て……こわれる………ぜったい、こわれちゃう………」
サクラの小さな指でも気が狂いそうに、いやなったのだ。その何倍もの太さであり、なおかつ側面がイボだらけのディルドを挿れられるのを想像してしまえば恐怖を覚えてしまうのは当然だ。
「怖いですよね、でも大丈夫ですよ。どんなふうになっても私が最後までちゃんと面倒見ますから」
泣き出す子供をあやすような口調でサクラは語るが、アイズにはそんなのは何の助けにもならない。むしろそれで完全に悟った、もう何を言っても無駄だと。
「さぁ、いきますよ」
ググッ
「あ゛あ゛っ!、い゛やっ! いやっ! 誰か!!だれか助けてぇぇ!! たすけてぇぇぇぇッ!!!!!」
もう無理だとわかっていても叫ばずにはいられない。叫びすぎて枯れた喉を潰さんばかりに発せられたアイズの人生最大の叫び声は地下室に響くだけで誰の耳にも届くことはなく。
(べルッ……たすけ───)
……グプンッ!!!!
「い゛やぁぁああぁあ゛あぁああ゛あぁぁぁ───────ッッ!!!!!!!」
無情にもディルドはアイズの膣内へと侵入した。