あの言葉に意味はあるのか
漫画、アニメなどのキャラクターの姿は全て人が考えて作り出されたものだ。
中には実在の人がモデルになっているものもある。しかしそういったものには必ず人の手によってリメイクが入る。
背はもっと低い方がいい、目はもっと大きい方がいい、声はこの人のがいい、そういった理想を満たして作り出されるもの。
これが意味するのは現実には自分の欲求を全て満たす人などなかなか存在しないと言うことだ。どれだけ自分の好みに近い人がいてもどこかしらには不満があり、妥協するのが普通だ。
しかし男の目の前にいるアスナはそうではないようだ。
整った顔立ち
潤んだ瞳
煌びやかな髪
張りのある胸
華奢な腰まわり
程よい弾力を持った太もも
そして身体を濡らす汗さえもランプの灯火によって光り、より一層神秘的なものにしている。
お披露目と言わんばかりに吊るされているアスナの姿はとても扇情的なもので、まるで男の理想を集めたような少女がこの世に存在している。もはやゲームで作られたNPCと言われても疑わないだろう。
実際のところ男にとってはアスナが人間だろうがNPCだろうがどうでも良かった、何故なら男はこの美少女を思いのままにすることができるのだから。
しかしアスナは間違いなく自らの意思を持った人間。意思を持つからこそ、この後に辛く苦しい展開が待っていることは言うまでもない。
全ての衣服を脱がされたアスナに向かって一本の蔦が迫っていく。向かう場所は外の空気にさらされた秘部。その蔦が何をしようとしているのかアスナはすぐに分かった。
「くっ………」
それを防ごうとアスナは内股になるもそんなのは無駄な抵抗。足に巻き付いている蔦によってあっさりと股を広げられてしまう。嫌がっているアスナを尻目に秘部は愛液を垂らし、割れ目をヒクヒクとさせて待ち構えている形になっている。
そして蔦の先端がアスナの秘部の割れ目にぴったりとくっつくと、そのまま中に入ろうとしてくる。
クプッ
「ひっ!」
蔦の先端がアスナの秘部の割れ目を押しのけ、膣の中に入ってしまった。挿れられるきっかけを作られてしまった以上もはや止めることはできない。
「いや、いやっ!、こんなのいやっ!!!」
とはいえアスナは到底受け入れることができずなんとかしようと懸命に身体を動かそうとするも、ここまで散々締められ、イカされ、痛めつけられたアスナに拘束を解く力が残っているわけもなく。
「やれ」
グププッ!
「ゔ……ぐっ……!! ああぁぁっ!!!」
男の合図によって蔦はそのままアスナの膣内に侵入した。
ビクッ、ビクン!
「っく………ぅ………んっ!………」
(お腹……苦しい…………!)
異物、そして指よりも太い蔦を挿れられた膣内の圧迫感に苦しみ、アスナの目尻に溜まっていた涙が両目からツゥーと流れる。しかし蔦はお構いなく進んでいと、膣内の半ばほどまで進み引き返し始めた。
ぐちゅ、ぐちゅっ
「……んぅ!……う、くぅっ……や、やめ…て……ああっ!」
アスナの股から再び淫らな水音が鳴り始める。蔦は一定のリズムでゲームによって細部まで作り込まれた膣壁を擦りながら出し挿れを繰り返し、アスナはその度に訪れる快楽に四肢をバタつかせる。
ぐちゅ、ぐちゅっ
「あんっ!……くぅん!……うぁぁ!……んあっ!!」
声を出すまいと歯を食いしばっても身体が反応し嬌声が口から漏れる。そしてどれだけ我慢しようとも快楽が逃げてていくわけでもなく、溜められていく快楽を消す方法は1つしかない。
ぐちゅ、ぐちゅっ
「ひっ、ぁ、あっ、いくっ、い、くぅ!!」
アスナの身体が小刻みに震え、声も激しくなってきた。明らかに絶頂の前兆によるものでアスナの限界が近いことを表している。
(もう、だめ…………)
蔦の隙間から愛液がとめどなく流れていき、無意識に首が仰け反っていく。
「う、あ、あ、あっ!、あぁああああああーーーーーっ!!!!」
そしてアスナが持つ快楽の許容量を超えると腰を前に突き出し、潮を吹いて果ててしまう。先ほど指で受けた快楽の量をあっさりと上回り、さらに深い絶頂を迎えた。
「ひぐっ!!……い"っ……ぐうぅぅ……」
絶頂したことで膣内が蔦を締め付ける中、蔦は無理やり引き抜かれる。狙ったのかは分からないが、その際にGスポットを思いっきり擦り上げられてしまいアスナは連続で深い絶頂を迎えてしまう。
「ぁ………はぁっ……………」
栓の役割をしていた蔦が無くなったことで秘部から勢いよく愛液の塊がゴポッと音を立てて溢れ、アスナの首がガクッと下がる。強すぎる快感を受け続けて身体が耐えきれずアスナは意識を失ってしまった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ーー第1層 はじまりの街
ここはじまりの街、街の中心部には大きな鐘がついた時計塔がある。プレイヤーにとってはデスゲームが始まった忌まわしい所でもあったが、飯屋や武器屋など多くの店が立ち並ぶ賑わいのある街だ。圏外でもあるこの場所は夜になった今、殆どのプレイヤーがこの街にいる。
そんな街の外れにある宿屋には紫色の髪をした1人の少女がいた。
灯もつけず真っ暗な部屋のベッドの上で1人体育座りをしているのはアスナの親友でもあり、パーティー仲間でもあったミト。
目の前にはメッセージの送信画面が表示されていて、宛先はアスナ。文章もすでに書かれていて、あとは指で青色の送信ボタンを押すだけだ。
ミトは崖から落ちた後、すぐにアスナの元に駆けつけようとしたがリトル・ネペントの大群によって道を阻まれしまった。
左上に表示されるみるみる減っていくアスナのHP、ポーションも底をつき、目の前にはモンスターの大群、赤色になった自分のHP。
「……ごめん……アスナ……」
その絶望感に心が折れてしまったミトはパーティーを解消し、その場から逃げてしまった。そしてそのまま宿屋に直行して今に至る。
何度この画面を開いたことかの送信ボタンを押すだけのことがミトにはできない。もしメッセージをアスナに送信して、このプレイヤーはログインしていないため送れないと出た場合、アスナはこのゲームの中にいない、それはつまりアスナが死んでいることを意味している。
「…アス……ナ………ぅ………うぅ……」
分かっている、恐らくアスナはもう生きていない認めるしかない、認めて前に進むしかない頭では分かっている。しかしその事実を受け止める覚悟がミトにはなかった。
「ごめん……ごめんない………」
結局ミトの震えるその指は画面を閉じることに使われた。その瞬間、アスナとの楽しかった思い出が嫌というほどよみがえってくる。それがかえって辛くミトの目からポロポロと涙が出てシーツを濡らす。そして呼吸までもが苦しくなり胸を抑えながらベッドに崩れ落ちる。
「ぅうう……うぁあぁぁ…………」
唯一と言っていい親友を見捨てた。ここまで自分は冷酷なのか。親友を助けることも、前に進むことすら出来ない自分の弱さが憎い。そしてミトは自分の弱さを恨みながら朝になるまで泣き続けた。
この時もしミトがメッセージを送っていたらアスナの運命は変わっていたのかもしれない。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ーー第1層 森
ガクガクッ
「…………………」
アスナが意識を意識を失って数分。まだ腰がガクガクと震えていて絶頂の余韻が残っているのが分かる。伏せられた目の中に光はなく、力の入っていない口からは涎が垂れている。
「おい、いつまで寝てる」
「あぅっ!!」
しかし男はアスナを休ませる気はなく、前髪を掴んで顔を持ち上げる。アスナは髪を引っ張られた痛みによって起こされてしまう。
「ぐっ………ふっ……ふっ………」
アスナはしばらく頭がボォっとしていたが時間が経ち状況が分かると反抗的な目つきで男を睨みつける。絶頂後特有の倦怠感に襲われていたアスナだったがまだ心は折れていないようだ。
「へぇ、まだそんな目ができるのか。もっと絶望した顔を見せてくれると思ったのに」
「はぁ、はぁ………わたしは……はぁはぁ………あなたみたいな……人なんかに、負けない……」
ぐじゅっ
「ああぁぁっ!!」
「こんだけ蜜を滴らせてよく言うぜ」
秘部に手を伸ばすと、割れ目に沿って指を動かす。たったそれだけの動作でアスナの秘部からはぷちゅぷちゅと愛液が吹き出す。それだけで快楽を感じてるのは明らかだった。
「気持ちいいんだろ? もう諦めて快楽に身を任せな」
「っ、んっ、ふ……き、もち、よく……なんかっ……ぁ………ないわよ………」
しかしアスナは認めない。この男の思い通りなってたまるか、アスナは抗うことをやめない。しかしその姿が男の歪んだ心、アスナをメチャメチャに壊してやりたいと思いを強くしていまう。
「強情なお姫様だな。やっぱりこっちから切り崩すか」
男は懐からおもむろに短剣を取り出し、刃先をアスナの頬に当てる。何度もイカされ熱くなった身体に対してひんやりとした刃の温度がアスナの背筋が凍らせる。
何をされるのかはアスナには分からない。しかしろくなことではないことだけはすぐに分かる。
アスナの後ろに回るとそこにある長い髪をまるで暖簾のように退ける。そこには汗ばんでいるもののアスナの滑らかな背中が現れた。目的のものを見つけると短剣を振りかぶる。
ザシュッ!
「あがっ!!!?」
男はアスナのうなじ付近に短剣を突き刺した。突如として訪れた鋭い痛みにアスナは声をあげる。しかしそれで終わるはずもなく。
「覚悟しろよ、本番はここからだぞ」
「はっ、はっ、うそ、や、やめ………」
ミチミチッ
「いぎぃい"い"い"い"ーーーーーーーーッッ!!?!!!!?」
男はそのまま背骨のラインに沿って短剣を下ろしていきアスナを斬りつけていく。背中に訪れた激痛にアスナはまるで断末魔のような悲鳴を上げる。少し進んだところで一旦短剣が止まる、斬りつけられたところには赤い一筋のエフェクトがでている。
「あ"ゔぁっ!!!はあっ!!、はあっ!!」
時間にして僅か数秒、しかしアスナとっては永遠と思えるほどの長さだった。
荒くなる息づかい、痙攣する身体、両目からは前が見えなくなるほど涙を流す。
快楽よりも明らかに痛みに対して弱い、それを見抜いていた男はアスナを快楽からではなく痛みの方から壊しにかかった。
「痛いか、苦しいか? だから言っただろ素直にならないからこうなるんだ」
痛い、痛い、痛い、アスナの脳には強制的にその情報が入ってくる。そんな状況のため男の問いかけにアスナは反応することすら出来ない。そんなアスナの反応を見るや男は再び短剣を動かしていく。
ミチッ、ミチッ
「ゔわぁあ"ああああああぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
森中に響くアスナの絶叫。男は最初よりも短剣のスピードを緩めてゆっくり、ゆっくりと下ろしていきアスナに長く、より強い痛みを与えようとしてくる。
男が使っている短剣は全プレイヤーに支給されているもの。スペックは最低レベルで切れ味は悪い。そのため皮膚を斬るというより肉を引き裂くようなことになって余計に痛みを増すことになっている。普段生活していたら決して味わうことのない激痛。ただの中学生であるアスナにとってこの痛みはあまりに酷だった。
これはゲームであっても遊びではない。
アスナは地獄のような拷問でより実感してしまう、茅場昭彦が言っていたあの言葉を。
(こんなの……こんなの、あんまりだよ………)
私が一体何をしたのか、こんな目に遭わなくてはいけないほど悪いことをしたのか、アスナは誰からも返ってくることのない問いかけを意識が朦朧とする中ですることしかできなかった。