※この作品はR-18です。

その悲鳴が地上に出ることはない   作:片倉

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ただ救いたくて




愛する者

 

 

 

「私に英雄なんて現れてくれない! 私が、強くなるしかない!」

 

 (アイズ………)

 

「私は、あなたの人形じゃない!」

 

 (違うんだ………)

 

「あなたは、私のお母さんじゃない!!!」

 

「……………そうだ私は、お前の母親ではない」

 

 (やめろ…………)

 

「お前の母親など、ここにはいない」

 

「ーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

「アイズ!!!」

 

 走って離れていくアイズの手を掴もうとリヴェリアは手を伸ばそうとした。しかしそこにはアイズはいない。

 

「はぁ、はぁ、………夢、か………」

 

 自分の部屋のベッドで寝ていたリヴェリアだったが、夢というより昔の記憶がフラッシュバックして飛び起きてしまった。自分の身体を見てみると汗で濡れた服が肌に張り付いて気持ち悪かった。

 

 アイズが行方不明になってからずっと寝ていなかったリヴェリアだったが疲れを隠せず団長のフィンに休むように言われた。最初は大丈夫と言ったのだが少しは落ち着いたほうがいいと強めに言われたため少し仮眠をとっていた。

 

「はぁ…………」

 

 リヴェリアが見たのはアイズがロキ・ファミリアに入団した9年前。あの頃のアイズは力だけを求めていていつ死ぬか分からないほど無茶をしていた。

 

 そんなある日、知識や経験を積ませたいリヴェリアと早く強くなりたいアイズとのすれ違いが激しくなってしまい、2人は言い争いになってしまう。自分の思いを分かってくれないアイズについカッとなってしまったリヴェリアはその時決して口にしてはいけないことを言ってしまった。

 その後2人はなんとか仲直りをするのだが、それがきっかけで闇派閥(イヴィルス)とアイズを接触させてしまい危険な目に遭わせてしまった。

 

 あの時もう2度と手を離さないと独りにしないと誓った、はずなのに。

 

「結局、このザマ……か………」

 

 4日間ファミリア総出で手にした手がかりはゼロ。分かっているのはアイズは生きていることだけ。アイズはどこかでまだ生きている、その事実だけがリヴェリアに希望を与えていた。

 

 しかしもし誰かに捕らえられて拷問されていたら、ダンジョンで怪我をして身動きが取れない状況なら、奴隷にされてしまいもう手の届かない所まで売り飛ばされてしまっていたら。そんなアイズの姿を想像してしまい身体の震えが止まらない。

 

「まさか、私がこんなにも弱かったとはな………」

 

 窓から入る月明かりに照らされながらリヴェリアはひとり静かに涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

ーー地下

 

 

 

 

 夢かと思った、いや夢だったらどれだけよかったか、ここに連れてこられて最初の日を思い出す。

 

 クリトリスへの刺激に耐えきれず気絶してしまったアイズ。目を覚ますとそこには祭壇の部屋でも牢屋でもない場所にいた。

 

 しかし部屋の大きさや物の配置はさほど変わらない。テーブルもアイズが散々泣き狂わされた媚薬が入っていたビンやら道具が置いてあったが、紫色の謎の液体が入ったビーカーやらフラスコ、何かの生き物の牙などが置いてあり、何かの実験途中のような感じだ。

 

 壁や床も石ではなく木でできているのもそうだが明らかに違うのはアイズが横たわっていたのは祭壇ではなく、ふかふかのベッドになっていたことだ。人1人寝るには十分な大きさで詰めれば2人は横になれそうだ。

 

 そして不思議なことに風が吹くだけで感じてしまいそうなほど上がっていた感度が元通りになっていて、アイズは落ち着いて状況を整理できていた。

 

 しかし気掛かりなのは拘束していた枷がなくなっていたにも関わらず手足が全く動かないことだった。

 体力が完全に尽きたのか、それとも何か細工されたのかは分からない。誰もいない今が逃げる絶好のチャンス、それなのに身体がまるで石になったかのように動かない。

 

 さらに寝るには向いていない硬い祭壇と石畳でしか寝ていなかったアイズにとって敷いてあるマットは柔らかく、布団はとても暖かくて心地よかった。あまりに魅力的な布団の誘惑に瞼が再び閉じようとしていた。

 

 

 ガチャッ

 

 しかしドアの開く音によってそれはならなかった。サクラが部屋に入ってくると共にアイズの耳には聞き慣れた声が入ってきてしまう。

 

「おはようございます………あーーいやいま夜だから違うか」

 

「………一体、どういうつもりなの」

 

 ここまで散々なことをしてきたのに今さら拘束を解いてこんなベッドに寝かせる意味が分からない。

 

「もう縛っておく必要がないからですよ。覚えてますか? アイズさんにかけた呪いのこと」

 

 サクラの言う呪いとはアイズにかけられた呪詛のことだ。夜になるとアイズの下腹部に浮かびんでいる紋様が光り、子宮を中心に強烈な快感が生まれる。

 

「時間がかかるんですが定着すればその対象者の身体を思いのままにすることができるんです」

 

 拘束が解かれてチャンスだと思ったのに蓋を開けてみれば状況はより悪化してしまった。 

 

「今は快楽を遮断してるから疼いてる感じも全くないでしょ。まぁ感覚の方はさっき解除したからもうすぐ戻ると思いますけど」

 

 まずい、身体の自由を完全に奪われてさらにまたあの責めが始まってしまえば本当に終わってしまう。何かないか、何か方法はないのか。

 

 

 

「一つ質問なんですけど……ベル・クラネルとはどういった関係なんですか?」

 

「…………え?」

 

 考えていた中、サクラから思いもしなかった質問をされて始めは理解できずにアイズは戸惑う。

 

「えっ……はっ……どういう、意味?」

 

「いや彼氏とかなのかなって、キスとかエッチなこととかしたことないですか?」

 

 ベルに抱いている感情はそう言うものじゃない、すぐに違うと言いたかったが別のファミリアにも関わらず2人きりでいる時間が多いのも事実。アイズはベルとそういったことをする場面を想像すると顔を赤くしてしまう。

 

「わ、私とベルはそんな関係じゃ……」

 

 でも実際に彼氏と言うわけではないのでアイズは否定する。

 

「ふーーーーん、でもまぁいっか。そっか、よかった〜〜〜男みたいな下衆な生き物にアイズさんが穢されてなくて」

 

「…………? 一体………なんの……話を……うぐっ!!? ゔぅ゛ぅっ!!!」

 

 突如として呻き声をあげるアイズ。おそらく遮断されていた快感が戻ったのだろう、身体全体に熱くなっていく。しかしそれだけではなかった。

 

「やっぱり冒険者だから激しい動きで破れたっことか、あーーホッとした」

 

「なんの……話をして………あ゛ああっ!!」

 

 アイズはサクラが何をいっているのか分からない。聞きたくても下腹部からジワジワと広がってくる快楽に声を出さずにいられない。

 

「どうな゛って、るの!?? ぐっ、ゔぅっ!」

 

「まぁ感覚を遮断してただけなんで、実際アイズさんはずっとイッてましたからね」

 

 そう言うとサクラはアイズに被さっている掛け布団を勢いよく剥ぎ取られ、アイズの裸体が晒された。

 

「えっ……?」

 

 もはやアイズ自身も見慣れた光景だった。汗でびっしょりの身体、下腹部には紫色に光るあの紋様が。

 

 

「ぇっ………… はっ……ぇ………?」

 

 

 得体の知れない棒状のものが秘部に突き刺さっているのを除けば。

 

「何これ、なにこれ……っ!!」

 

「いやぁ、あれがなかったんで少し焦りましたよ。でも初めてみたいだったんでよかったです」

 

 状況が理解できず取り乱すアイズをよそにサクラはアイズの秘部に挿れられた同じものを目の前に持ってくる。

 

「アイズさんの膣に合わせてゴムを加工して作った特別品なんですよ」

 

 サクラが持っていたのは勃起した男性器を擬したディルドと呼ばれるもの。その周りにはイボや突起がびっしりとついている。しかし実際ディルドは膣の奥まではいかず半ばほどまでしか挿れられていない。

 

「どうして………あ゛ああぁぁ゛ッ!!!!

 

 サクラは秘部から出ているディルドの端を持つとそのまま奥へと押し込んだ。

 

「どうです久しぶりの中は? 気持ちいいでしょ」

 

「…ぅ゛あ"ぁ…ぁ………はぁ、はぁっ……」

 

 押し込まれた距離は1cmにも満たなかったが、ここまで3日間触れらなかった膣内に対しては刺激が強すぎたのかアイズはあっさりとイッてしまった。

 

「これを使ってゲームをしましょう」

 

「はっ、はっ、ゲー、ム………?」

 

「ルールは簡単、朝までつまり紋様が消えるまで生きていればアイズさんの勝ち、解放してロキ・ファミリアに帰してあげます……ですが」

 

 サクラは持っているディルドを思いっきり握った。すると先端から紫色のドロッとした液体が勢いよく出てきた。

 

「ひっ……!?」  

 

 そのまま床に落ちた液体からは白い煙が上がっている。  

 

「まさか………毒………?」

 

「正解、でもこの毒はダンジョンの時の毒よりも強力ですから、浴びれば間違いなく死ぬので気をつけてください。ちなみに私が魔力を込めると毒が出る仕組みですから」

 

 霧状になった毒でさえアイズは死にかけたのだ。それよりも強力な、しかも液体でもらってしまえばどうなるかは考えなくても分かる。つまりどれだけ必死に耐えたとしてもサクラの好きな時に殺されてしまうということだ。もはやゲームとして成立していなかった。

 

「そん゛……な、あ゛あああああッ!!!」

 

 紋様が光りアイズは絶頂を迎える。もはや絶望に浸る暇すら与えてくれない。

 

「次イッたら身体動けるようにしてあげますから、よいしょっと」

 

 サクラはベッドに乗るとアイズの上半身を起こして背後に座り、そのまま後ろから抱きつくようにして腕を拘束した。

 

「頑張って振り解いてくださいね。レベル6のアイズさんなら余裕でしょ」

 

 耳元で囁かれる声高い少女の声。しかしアイズにとっては悪魔の声のようにしか聞こえない。

 

「……誰か……助けーーー」

 

 助けを求めようとするもそれすら叶わず、下腹部の紋様が再び光を放つ。

 

 

「ん゛ゔぅううぁあああッッ!!!!!!」

 

 

 心の準備もできないまま襲われた快楽によって首を仰け反らせる。涙でぼやけた視界の先にはサクラの嬉しそうな顔があった。

 

「さぁアイズさん最後(・・)に冒険者のそして女のとしての意地を見せてくださいね」

 

 こうしてアイズの悲鳴によって勝ち目のないゲームが始まった。

 

 





「かがみの孤城」見てきました自分的に今年度No.1のアニメ映画でした。
あと今月までリクエスト募集してますのでぜひ活動報告からどうぞ。
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