私はアウラと裸で、寝台の上で寄り添っていた。私は持て余した腕を、彼女の上に乗せる。
アウラは荒い息に胸を上下させながら、天井を見ていた。
ソリテール「アウラ、気持ちよかった?」
アウラ「まあまあ……」ハアハア
ソリテール「それじゃあ君が満足するまでするね」
私はアウラの柔らかい腹部を撫でる。
アウラ「ウソウソ! すごい気持ちよかった! お姉様大好き!」
ソリテール「ふふ。私もアウラが大好きだよ」ちゅっ
私はアウラの頬に口づけした。
アウラ「それにしてもリーニエ遅いわね」
ソリテール「心配?」
アウラ「別に……」
ソリテール「あ、今魔力探知でリーニエを感知したわ。もう一人誰かいるみたい」
アウラ「え、魔族!?」
ソリテール「ううん。これは人類の魔力だ」
アウラ「そう……」
ソリテール「何か私に隠している?」
アウラ「な、何も隠してなんかいない、わよ!」
ソリテール「そう。ふふ。嘘だったらお仕置きだから」
私はアウラの耳を軽く噛む。
アウラ「ひゃうっ!」
アウラ(リュグナーのこと知られたらやばいわね……)
アウラ(いっそコイツに話して、リュグナーを始末してもらった方が安全かしら?)
私はしばらくアウラの体を舐めたり噛んだり、撫でたり揉んだりしていた。
ソリテール「私の指も舐めて」
アウラ「んんっ……」
アウラに私の指を咥えさせ、舐めさせる。私も彼女の指を咥えた。吸ったり、噛んだり、舐めたりした。
アウラ「んんんっ!」ビクビク
温かくて不思議な感じだ。
ソリテール「気持ちいい?」
アウラ「うん……」
そんなことをしていると、寝室の扉が開き、リーニエが入ってくる。
今リーニエの部屋は、ラヴィーネとカンネに貸しているので、一緒に寝ることになっていた。
ソリテール「おかえり、リーニエ」
リーニエ「ただいま」
リーニエは肩に人間の雌を担いでいた。
ソリテール「それは?」
リーニエ「ご飯」
アウラ「まだ食べてないの? それなら体だけ私にちょうだい」
リーニエ「駄目」
アウラ「まだ拗ねているの?」
リーニエ「そうじゃない。私、すごい発見をした」
リーニエは担いでいた人間の雌を寝台に置く。
その顔は涙と涎と土でベチョベチョで、全身泥だらけだった。
アウラ「ちょっと! 汚いじゃない!」
ソリテール「それで、発見て何? 是非教えて」
リーニエは誇らしげな様子だった。
リーニエ「人間の雌は、百合をすると美味しくなる!」
アウラ「え? どういうこと?」
リーニエ「魔力の流れを胸や下半身に集めて吸ったり舐めると、すごく美味しい!」
ソリテール「そうなの? それはすごい発見だわ」
私は気絶している人間の雌、おそらくラヴィーネたちと同年代の少女を見た。意識を失っているようだ。
リーニエ「私の研究テーマは、人類を美味しく食べる方法。だからお姉様、手伝って」
ソリテール「ええ、もちろん。とても素敵な研究テーマね」
興味深いのはリーニエがこの人間の雌と百合をしたということだ。魔族と人類の百合は初ではないだろうか。
魔族同士でも、確かにアウラは美味しい。
人類同士の百合、ラヴィーネとカンネはもっと美味しいのだろうか。
そして魔族と人類の百合、それに美味しくなる秘密がある?
ソリテール「早速試してみたいけど、この様子だと今日は無理かな?」
リーニエ「起こす」
リーニエは気絶している少女の首の後ろに手を回して突く。
すると少女はハッと目を覚ます。
ユーベル「……ここは? ……目が見える?」
辺りを見回した後、私たちに気付き飛び退き、身構える。次の瞬間、悶えるようにうずくまった。
ユーベル「あっ、かはっ、あぁ……」ビクビク
アウラは服従の天秤を構え距離を取る。私は私たちの周囲に防壁を展開した。
アウラ「ちょっと急に起こさないでよ! 危ないじゃないの!」
リーニエ「大丈夫。魔法が使えないように経絡を組み換えたから。自然に回復することもない」
アウラ「え? 何それすごいじゃない?」
リーニエ「たくさん勉強したから!」
リーニエは誇らしげである。
私たちより少し背が高いリーニエの頭を、私は撫でてあげた。
ソリテール「リーニエは賢いね。たくさん勉強して偉い。素晴らしいわ」
アウラ「それでこの人間の雌、どうするのよ」
リーニエ「どうすれば美味しくなるか、どこが美味しいか、たくさん実験する」
ソリテール「素敵。とても楽しみだわ」
ユーベル「なにこれ? どういうこと? 断頭台のアウラ……!?」
アウラ「そうよ! 私が七崩賢の一人、断頭台のアウラよ!」
ユーベル「……どうして裸なの?」
アウラ「わ、私寝るときは裸なの! そういうあなただって裸じゃない!」
人間の雌は乳房と陰部を隠す。腕に押されて、乳房は今にもこぼれ落ちそうだった。アウラよりも大きい。
ソリテール「……初めまして。私は大魔族のソリテールよ。よろしくね」
ユーベル(こいつが例の、謎の大魔族……)
ユーベル(道連れにでもなんでもしてやりたいけど、魔法が使えない…せめて何か武器があれば……)
ソリテール「構えなくて大丈夫だよ。私たちに戦う意思はないから」
ソリテール「お名前は? 魔法を使おうとしたということは、魔法使いだったのかな? どこから来たの? 何をしに? リーニエと仲良しなのかな?」
ソリテール「君のことをたくさん教えて」
ユーベル(なんだこの魔族は? それにこの歪な魔力。魔族が魔力制限をしている?)
ソリテール「まずは君の名前を教えて」
ユーベル「…………」
アウラ「お姉様の質問に答えなさい。答えないなら服従させて喋らせるだけよ」
ユーベル(アウラもリーニエも、このソリテールとかいう魔族に従っているみたいだ。殺されるよりも、<服従させる魔法>にかけられて弄ばれる方が最悪だ)
ユーベル「私はユーベル。三級魔法使い……」
ソリテール「カンネたちと同じだね。もしかして君たちはお友達同士?」
ユーベル「誰? 知らないや」
ソリテール「明日紹介するね。きっとお友達になれるはずよ」
ユーベル(他にも誰か捕まっている? この魔族、口が軽いみたいだから、少しでも情報を引き出すか)
ユーベル「人類を捕まえて何を企んでいるのかな?」
ソリテール「私は会話で人類の文化や習慣、魔法技術を研究しているの。今は人類の百合という概念を研究しているわ。どう? 面白いでしょ?」
ユーベル「変わった魔族だね」
ソリテール「よく言われる」
ユーベル「他にも仲間がいるの?」
ソリテール「私たち三人姉妹だけよ。でも、お友達のカンネと、彼女の恋人のラヴィーネの二人もいるわ。彼女たちはお客さんだから、少し違うけど」
ユーベル「ふーん。それで私をどうするつもり? その百合の研究に使うの?」
ソリテール「ユーベルの場合は少し違うわ。ユーベルはリーニエのご飯だから」
リーニエ「どうすれば美味しくなるか、どこが美味しいか、たくさん実験する!」
ユーベル「……最低最悪の実験だね」
ユーベル(悪夢はまだまだ終わらないってことね……)
ソリテール「早速、君のことを食べさせてもらいたいんだけど、汚れてしまっているね。一回水で洗おうか」
ソリテール「家の中は魔法が禁止だから。ごめんなさい、リーニエ。また運んでもらっていい?」
リーニエ「うん、いいよ」
リーニエが近寄ると、ユーベルはひどく怯えていた。
ユーベル「やめろっ! こっちに来るな!」
咄嗟に魔法を使おうとしたのか、短い悲鳴を上げて、身悶えしてうずくまる。
リーニエは動けなくなったユーベルを脇に抱え上げる。
アウラ「どんな味がするのか楽しみ」
ソリテール「アウラはグルメだからね。楽しみだね」
* * *
中庭に連れ出し、汲み上げた井戸水を頭からかける。
北側諸国の秋の夜は寒い。ユーベルはガクガクと震えていた。
ソリテール「寒かったよね。大丈夫。私たちが温めてあげるから」
アウラ「これ、服従させなくて大丈夫なの? 魔法が使えなくても、何か武器を持って刃向かってくるかも」
リーニエ「両腕の筋力を常人以下にする」
リーニエがユーベルの両肩を突く。
ユーベル「ああっ……!」がくがく
彼女は短く弱々しい悲鳴を上げてうずくまる。
ソリテール「逃げないように足を切断しておく?」
リーニエ「駄目。なるべく体が残っている方がいい。いろんな部分を実験する」
アウラ「なら服従させた方がいいんじゃない?」
リーニエ「駄目。これは私のだから」
すっかりリーニエは私たちのことを警戒しているようだった。
また拗ねては困るので、私はリーニエに任せて見守ることにした。
ソリテール「それじゃあ綺麗にしたことだし、早速実験してみましょう」