※この作品はR-18です。

ソリテール「百合を咲かせる魔法?」   作:socio

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第3輪 五百年以上生きた大魔族

人類が北側諸国と呼ぶ地域。

断頭台のアウラ、彼女は配下を従え、軍勢を率い、人類と交戦状態にあった。

 

彼女は、いくつかの森と丘を越えたところにある、草原に打ち捨てられた廃城に居を構えていた。

彼女の魔法で服従させた首のない兵士、不死の軍勢が城の周囲を警護している。

 

争うことが目的ではない。

私は魔力を消して城内に侵入する。

易々とアウラの寝室への侵入を果たした。

 

アウラ「ちょっと、どこから入ってきたのよ? あなた、魔族よね」

 

ソリテール「はじめまして。私は大魔族のソリテールよ。よろしくね」

 

アウラ「誰? 知らないわ」

 

アウラ(魔力も大したことないわね。制限している? でも五百年以上生きた私が知らないのだから雑魚魔族ね。大魔族である私の前で底を知られないよう、虚勢を張っているだけだわ)

 

アウラ「何が目的? 何にせよ、ただでは帰さないわよ」

 

ソリテール「人類の魔法技術を探究するのが私の研究テーマなの。今は百合の魔法について研究していて、君に協力をお願いしにきたの。ねぇ、百合という言葉は知っている?」

 

アウラ「知らないわ。あと気安く話しかけないでくれる? 私は五百年以上生きた大魔族。あなたみたいな雑魚魔族とは違うのよ」

 

ソリテール「アウラには百合の魔法を完成させる手伝いをしてほしいの。とっても簡単なことよ。知っている? 百合ってすごいの。見せるだけで人類を滅ぼすことができるの。すごいでしょ?」

 

アウラ「話聞いてる? ちょっと近付かないで」

 

ソリテール「ねぇ、アウラはキスしたことある? 魔族同士でそんなことしないか。そもそもキスという行為は知っている? キスってね、自分の唇と相手の唇を合わせるの。なんでそんなことをするのか知っている? 求愛行動らしいの。どう? 面白いでしょ?」

 

アウラ「怖い。こっち来ないでよ」

 

ソリテール「何度か人類の雌で試したんだけど駄目だった。大魔族である私の魔力の圧力で、普通の人間は耐えられずに潰れて死んでしまうの。だから魔族同士で実験してみたいんだ」

 

アウラ「何でさっきからそんな話するのよ? あとこっち来るな」

 

ソリテール「ごめんなさい。嬉しすぎてつい話しすぎたね。それじゃキスしようか」

 

アウラ「馬鹿じゃないの? なんでそんな訳の分からないことを……」

 

ソリテール「キスしたらどんな心境だったか是非私に教えて。そのあとはキスから先のことをしよう。あと私のことはお姉様と呼んで。スール制度という言葉を知っている? 本当の姉妹じゃなくても姉妹になることができるの。素敵でしょ?」

 

アウラ「近い近い近い! 触るな馬鹿!」

 

アウラは私を突き飛ばした。

そして服従の天秤を取り出す。

 

アウラ「<服従させる魔法>! あっち行け!」

 

服従の天秤。アウラと対象の魂を天秤に乗せ、魔力の大きい方に服従させる。単純で強力な魔法。最強の魔法の一つといっても過言ではない。

しかし完全無欠ではない。

 

私はあまりにも上手くいきすぎて、嬉しくて笑った。

 

ソリテール「私の魂を天秤に乗せたね、アウラ」

 

アウラ(なにこの余裕? 私は五百年以上生きた大魔族、七崩賢の一人よ。きっと雑魚魔族だから<服従させる魔法>を理解していないんだわ)

 

アウラ「今にわかるわ」

 

ソリテール「前回の時間軸で君はフリーレンに敗北している。敗因は、制限しているフリーレンの魔力の量を見誤ったから」

 

ソリテール「それは仕方ないこと。私も残留魔力を調べて実際に戦うまで信じられなかった。魔力を制限するなんて、私たち魔族には理解できないことだから」

 

ソリテール「だから君は私が制限しているとは思わない。仮に制限していてもブラフだと判断する。でも確実じゃない。ただ私は君の矜持に賭けたの。大魔族である矜持にね」

 

アウラ(相変わらず意味不明だけど、なぜフリーレンの話? 80年前、退きはしたけど魔力量では負けていないわ。所詮は雑魚魔族。とんだ勘違いだわ)

 

アウラは勝利を確信したように笑った。

 

天秤が傾き始める。

アウラの笑顔が引きつった。

 

ソリテール「今どっちに傾いているの?」

 

アウラ「ふざけるな。私は五百年以上生きた大魔族だ」

 

ソリテール「私は君を倒したフリーレンと同等の魔力を持つ大魔族よ」

 

アウラの瞳にグルグルと渦状の服従の印が浮かび上がる。

アウラは私に完全服従した。

 

ソリテール「“アウラ、キスして”」

 

アウラ「ありえない……この私が……」

 

アウラは私の唇にキスをした。

柔らかくて、甘い味がした。




追伸

アウラ様って五百年前に七崩賢になっているから、五百年以上生きた大魔族のキャッチコピーから察するに、生まれて百年経たないうちに七崩賢入りした超エリート・サラブレッドなんでしょうね。
本編中は、登場期間の割に、大半が回想で埋められててアウラ様の動いて喋っているページって実は少ないんですよね。
その限られたページ数で、激チョロメスガキムーブかますアウラ様はロリBBA可愛い偉大魔族です。
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