○廃城の食堂。夕方。
帰宅したソリテールら四人と、リーニエとユーベルが合流。
席配置は朝と同様。ソリテールを中心に、右手にアウラ、リーニエ、ユーベル。左手にラヴィーネ、カンネの順に座り、テーブルを囲む。
テーブルに夕食が並ぶ。
ソリテールが作り、ラヴィーネとカンネが配膳する。
湖で獲った鯉をマスタードや香草で焼いたものと、羊肉をニンニクや果実で煮たスープ。リーニエには牛乳と出汁で煮込んだ羊肉だった。
アウラ「私あまり魚好きじゃない……」
ソリテール「そう。ごめんね」
カンネ「あんまり肉ばかりだと、太っちゃうよ?」
アウラ「大魔族の私が太るわけないじゃない!」
ラヴィーネ「不思議だな。脳に栄養がいってないのに、じゃあどこにいってるんだ?」
アウラ「どういう意味よ?」
ラヴィーネ「馬鹿にも分かるように説明した方がいいか?」
カンネ「お、美味しいなぁ! ソリテールの作ってくれたご飯、とっても美味しいなぁ!」
ソリテール「ありがとう、カンネ」
ユーベル「ダブルデートはとっても楽しかったみたいだね」
カンネ「うん! お城の裏にすごい綺麗な湖があってね、湖の中に小さな島があるんだ!」
ソリテール「カンネとラヴィーネの作ってくれた氷のボートで、四人で渡ってみたんだ」
カンネ「廃墟しかなかったけどね。でも、探検してるみたいで楽しかった!」
ソリテール「アウラなんて、ボートから降りたら生まれたての子鹿みたいになって、ずっと私に抱きついてきたの」
アウラ「ちょっと、恥ずかしいこと言わないでよ!」
そこでリーニエが食器を取りこぼす。右手にナイフ、左手にフォーク。そのフォークを落とした。
ソリテール「まだ左腕の調子がよくないみたいだね。顔色も悪いけど、大丈夫?」
リーニエ「別に」
リーニエの左腕は、先刻ユーベルを組み敷いた際に、再び骨折していた。
魔力操作で痛覚を遮断しているが、体に出るストレス反応までは隠しきれなかった。
ソリテール「ユーベル、食べさせてあげて」
ユーベル「いいよー」
ユーベルは快く、リーニエの食事を切り分ける。
ユーベル「でも、私でいいの?」
ソリテールが不思議そうな顔をする。
ユーベル「アウラの方が、リーニエは嬉しいんじゃない?」
ソリテール「そう? それならアウラ、食べさせてあげて」
アウラ「……分かったわ」
アウラ(めんどくさいけど、拒否したら、私がソリテールに食べさせられそうだから、素直に従うわ)
アウラ「ほら、リーニエ」
アウラが切り分けられた羊肉を、リーニエの口元に運ぶ。
リーニエ「いい。自分で食べられる」
アウラ「私に逆らうの?」
リーニエはその大きな瞳に、アウラを映したが、すぐに逸らし、小さく口を開ける。
ソリテール「ふふ。素敵な姉妹愛だね。アウラは優しいお姉さんだね」
ユーベル「よかったね、リーニエ」
ラヴィーネ(ユーベルのやつ、なんか胡散臭ェな。特にあの目つき。あれは人の命を、自分の命さえもなんとも思っていない、狂人の目だ)
ラヴィーネは食卓に漂う緊張感に気づいた。
* * *
六人は食事を終える。
ソリテール「さぁ今夜も、君たちの百合を、私に見せてね」
一同(やっぱり今夜もか……)
ソリテール「リーニエは、怪我しているから、今日はお休みね。見学していて」
リーニエ「分かった」
○廃城。アウラの寝室。夜。
六人はアウラの寝室に集まる。
寝台の上に、ラヴィーネとカンネ。二人は膝立ちで、裸で向かい合う。ラヴィーネは惜しげもなく裸体を晒し、カンネは恥ずかしそうに胸元で手を重ねている。
その二人をソリテールら四人が見守る。
ソリテール「さぁ、君たちの百合を私に見せて」
ラヴィーネ「……それじゃ、カンネ。するぞ」
カンネ「うん……」
ラヴィーネはカンネを抱き寄せ、キスをする。
カンネは両手をラヴィーネの背中に回して抱きしめる。
二人は長い間キスをしていた。
唇を離すと、唾液が糸を引き、キラキラと光って消えた。
カンネ「ラヴィーネ……」
カンネの吐息が顔にかかる。ラヴィーネはカンネの瞳を見つめたまま、右手を彼女の陰部に伸ばす。
指先が花弁を広げ、濡れた蜜壺の口を撫でる。
カンネ「あっ、やっ……」
カンネはラヴィーネにしがみつき、必死に耐える。ラヴィーネはカンネの耳元で囁くように言う。
ラヴィーネ「カンネ、好きだ」
カンネ「わ、私も、ラヴィーネのこと、好きっ」
カンネは裏返りそうな声を必死で抑える。
足が慄えて崩れ落ちそうなのを必死で耐える。
ラヴィーネは優しくカンネを押し倒す。
ラヴィーネ「このまま、最後までするぞ」
カンネ「いつもラヴィーネばっかずるい……私もしたい……」
ラヴィーネ「カンネが悪いんだぞ。カンネが可愛いのが悪い」
カンネ「やぁ……そういうの、ずるいよぉ……」
ラヴィーネはカンネにキスしながら、膣口へと指を挿し込む。カンネは固く目を瞑り、込み上げる感覚に必死で耐える。
ラヴィーネが空いた左手で、カンネの胸を揉み、乳首を摘む。
カンネ「んんんんんんっ!!」
カンネは弓のように体を反らせ、絶頂した。
体を慄わせ、潮を吹く。
アウラ「またシーツが……私のベッドなのに……」
アウラの不平など二人の耳には届かなかった。
二人はそれから何度かキスをする。
ラヴィーネは涙で潤んだカンネの瞳を覗き込む。
ラヴィーネ「大丈夫か?」
カンネ「うん、すごく気持ちよかった」
ラヴィーネはカンネの上体を起こす。
カンネ「えへへ、腰が抜けちゃった」
ラヴィーネ「私に掴まってろ」
カンネ「うん」
カンネはラヴィーネに支えられながら、寝台を降りる。
ラヴィーネ「終わったぞ」
ソリテール「お疲れさま、二人とも。次は私たちの番だね」
ソリテールはアウラの腰を抱く。
アウラ「うぅ……」
ソリテールはアウラを寝台に押し倒すと、手際よく服を脱がし、裸にする。
そのアウラの上に覆い被さり、頬に手を添え、顔を覗く。
ソリテール「今日はたくさん歩いたね」
アウラ「そうね……」
アウラはソリテールの意図が分からず困惑する。
ソリテール「足、疲れているでしょ」
アウラ「そんなでもないけど……」
ソリテール「気持ちよくしてあげるね」
ソリテールは体を離すと、アウラの左足を持ち上げ、口にアウラの足の指を含んだ。
アウラ「え、なに、やだぁ」
ソリテールは音を立てて舐め、吸ったり、転がしたりする。
アウラ「うぅ、生温かくて気持ち悪いぃ……」
ソリテールは気にせず続ける。足裏を舐めると、アウラは身悶えする。そのまま舌を這わせて膝裏。
アウラ「くすぐったぃ!」
さらに太腿へ這って、鼠蹊部にキスする。
アウラ「うっ、ふぅ……」
そのまま大陰唇を舐め、反対側の足へ進む。逆順に、太腿から膝裏へ、最後に足の指へと進む。
アウラ「あっ、あぁ……」
快感と不快感にアウラは苛まれ、両手で顔を覆い悶える。
それを見るリーニエ、ラヴィーネ、カンネ。ユーベルだけはリーニエを見ていた。
ユーベルは後ろからリーニエを抱きしめる。
ユーベル「ねぇ、今日は、リンゴはないの?」
リーニエ「ない」
ユーベルはリーニエの肩と腹部に手を回す。
ユーベル「私は食べたいな」
リーニエ「……あとで食べれば?」
ユーベル「今すぐ食べたいの」
ユーベルはリーニエの髪を唇で掻き上げ、耳の先を噛む。
リーニエ「っ……」
ユーベル(魔族と交尾するとか最悪。だけど、こいつらを地獄に引きずり込むためなら、なんだってしてやる)
ユーベル「大好きなアウラが、目の前で凌辱されているよ。いいの?」
リーニエ「別に」
ユーベル「本当はリーニエが、抱きたいんじゃないの?」
リーニエ「別にいい」
ユーベル「アウラとしたことある?」
ユーベルは徐々に、リーニエの胸と陰部へ手を這わせる。
リーニエ「ある」
ユーベル「どうだった? ソリテールがするみたいに、アウラは喜んでくれた?」
リーニエ「……私の方が上手い」
ユーベル「そうなんだ。すごいじゃん」
ソリテールはアウラの陰部に自身の陰部を重ね、擦り合わせる。アウラは嬌声を上げる。
ソリテール「アウラ、アウラ! 好き、大好き!」
アウラ「やっ、あっ、あぁ!!」
ユーベルがリーニエの陰部に触れると濡れていた。ユーベルの手に合わせて、リーニエの呼吸が早まる。
そのうち、ソリテールとアウラが絶頂する。
アウラ「ふにゃあああっ!!」
ソリテール「アウラ、アウラ……」
二人は体を重ね合い、何度もキスをした。
ソリテール「アウラ、大好きだよ……」
アウラ「私も、好き……」
ユーベルはリーニエを抱きしめたまま、頬にキスするように、その横顔を覗き込む。
ユーベル「アウラに好きって言ってもらったことはあるの?」
リーニエ「そんな言葉に、何の意味もない」
ユーベル「そっか、そうだね。かわいそうにね」
リーニエはユーベルを振り解き、睨みつける。
ユーベルは不敵に微笑むだけで、何も言わなかった。
ソリテールは周囲を見回し、ラヴィーネやカンネ、ユーベルが無事なことを確認する。
ソリテール「まだ<百合を咲かせる魔法>は完成していない……だけど、確かな手応えを感じる……」
アウラ「そう……よかったわね……」