※この作品はR-18です。

ソリテール「百合を咲かせる魔法?」   作:socio

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第38輪 逆さ吊りの蝶

第2日目。月齢7。上弦の月。満月まで後7日ーー

 

○廃城の食堂。朝。

六人でテーブルを囲む。席配置は昨日同様。

 

今日の朝食はソリテールが用意した。

配膳もソリテールがした。

 

ラヴィーネ「…………」

 

ほんの些細なことだが、ラヴィーネの食器が逆に置かれていた。

 

ソリテール「ごめんね、カンネ。今日はアウラと人類狩りに行くわ。食糧も減ってきたことだし」

 

カンネ「まだ<百合を咲かせる魔法>は完成していないし、私たちとデートしようよ……」

 

ラヴィーネ「カンネ、もうよせ」

 

カンネ「でも……」

 

ラヴィーネ「私たちは、城の中でも散策して、デートコースの下見でもしよう。ソリテール、構わないよな?」

 

ソリテール「ええ、もちろん」

 

アウラ「私のお城なのに……」

 

ソリテール「リーニエは留守番してて。まだ怪我が治っていないから」

 

リーニエ「大丈夫。問題ない」

 

ソリテール「駄目。私がいる以上、怪我をしている君は来なくていい」

 

リーニエ「…………」

 

ユーベル「リーニエ、どうしてそんなに行きたいのかな?」

 

リーニエ「別に」

 

ユーベル「アウラと離れ離れになるのが寂しいの?」

 

リーニエはユーベルを睨みつける。

 

ソリテール「そうなんだ。リーニエはアウラが大好きなんだね」

 

アウラ「まあ、当然よね。私のように、誰よりも強く美しい大魔族に仕えているんだから」

 

リーニエ「別に」

 

アウラ「なによ! 私のこと好きじゃないの!?」

 

ラヴィーネ「アウラって面倒臭ェ女だな」

 

アウラ「あなたには口の利き方を教えてあげた方がいいみたいね」

 

カンネ「アウラ、ごめん! ラヴィーネも、よくないよ! ラヴィーネはもともと口が悪いの。これが普通だから、許して」

 

アウラ「ふん!」

 

ラヴィーネとカンネの所有者がソリテールである以上、アウラもこれ以上強く出られない。

 

ユーベル(ここにもいい感じの亀裂があるね)

 

 

 

○廃城の回廊。昼前。

ラヴィーネとカンネは廃城内を探索する。

 

カンネは俯きがちに、ラヴィーネの後ろについて歩く。

 

ラヴィーネ「まず城内の間取りを把握する。特に地下牢を含む、地下の構造は絶対に調べておきたい」

 

カンネ「どうして?」

 

ラヴィーネ「こういう城には、戦争で包囲された際に脱出するため、秘密の地下通路がある可能性が高い。そこから結界の外に出られるかもしれない」

 

カンネ「そんなこと考えていたんだ」

 

ラヴィーネ「お前はソリテールと分かり合えると思っているみたいだが、私にはとてもそう思えない。いつ気まぐれに、何をされるか分からない以上、できることはすべてやるべきだ」

 

カンネ「うん、分かった」

 

二人は廃城一階の間取りを確認して回る。

 

カンネ「一つ一つの部屋を見るの?」

 

ラヴィーネ「ああ。一階の間取りと、地下の間取りを比較したい」

 

カンネ「どうして?」

 

ラヴィーネ「たとえば、一階にだけ部屋があって、地下にその空間がなければ、その部屋から別の地下へ繋がる道があるかもしれない」

 

カンネ「なるほど……」

 

ラヴィーネ「ただ、思った以上に広いからな」

 

カンネ「二手に分かれる?」

 

ラヴィーネ「そうだな。リーニエとユーベルは廃城外の家畜小屋にいる。ソリテールとアウラは、まだ城内にいるか。もしも怪しまれたら、探検していた、迷子になったで、しらを切るぞ」

 

カンネ「うん、分かった!」

 

ラヴィーネ「あと、アウラに気をつけろ。一対一には絶対になるな」

 

カンネ「どうして?」

 

ラヴィーネ「ソリテールが私たちの安全を保障してくれているが、所詮は魔族、何をしてくるか分からない」

 

カンネ「ラヴィーネが喧嘩を売るから……」

 

ラヴィーネ「アウラの沸点を確かめていた。ソリテールの命令に対して、どんなに怒っても逆らえないことが分かった。とはいえ史上最悪の災厄の一つには違いない」

 

カンネ「お願いだから、危ないことしないで……」

 

ラヴィーネ「悪かった」

 

二人は廃城のエントランスに立つ。

 

カンネ「それじゃ、二手に分かれようか」

 

ラヴィーネ「ああ。私は左に行く」

 

カンネ「うん。気をつけてね……」

 

ラヴィーネ「何かあったら、魔力探知を飛ばせ」

 

カンネ「いいのかな?」

 

ラヴィーネ「魔法の使用は禁止だが、魔力探知なら大丈夫だろう。まあ、危険が迫った時だけにしろよ。場合によってはソリテールを味方につけることができる」

 

カンネ「うん、分かった! またあとでね!」

 

ラヴィーネ「ああ」

 

 

 

○廃城内の書斎。

ラヴィーネはしばらく歩くと、書斎のある部屋へと入る。書棚と床には、朽ちた書籍が散乱していた。

 

ラヴィーネ「一人で来たぞ」

 

ソリテール「ちゃんと合図が分かったんだね」

 

窓からの明かりを背にした黒い影、ソリテールは言う。

 

ラヴィーネ「食器の配置を私のだけ逆に並べたら、ここに来いと言ったのはテメェだ」

 

ソリテール「ふふ。ちゃんと来てくれて嬉しいよ」

 

ラヴィーネ「脅迫しておいてよく言うぜ。行かなかったら、何をされるか分かったもんじゃない」

 

ソリテール「それじゃ、始めましょうか」

 

ラヴィーネ「こんな埃だらけの部屋で最悪だ」

 

ソリテールはラヴィーネに歩み寄る。ラヴィーネの体は微かに震えていた。

 

ソリテールはラヴィーネの唇にキスをした。

舌で唇をこじ開け、固く閉じた歯列を撫でる。

 

ラヴィーネは必死に耐えるが、無意識に顔を逸らそうとする。それをソリテールは両手で押さえ、逃げることを許さない。

 

しばらく舐め尽くした後、ソリテールは顔を離す。

 

ソリテール「ふふ。美味しい」

 

ラヴィーネは嫌悪感に震えていた。

 

ソリテール「いつまでも戻らないと、不審に思ったカンネが、君を探しに来るかもしれないね」

 

ラヴィーネ「だからさっさと済ませるぞ……」

 

ソリテール「私もアウラと出かけないといけないからな」

 

ソリテールは服を脱ぎ、机の上に座る。

 

ソリテール「私のことをイかせたら、終わりにしてあげる」

 

ラヴィーネ「クソったれ……」

 

ラヴィーネはソリテールの露わになった陰部へ、その指先を差し伸ばす。

 

ソリテール「口でして」

 

ラヴィーネ「別に手でいいだろ……」

 

ソリテール「口がいいの」

 

ラヴィーネ(問答するだけ無駄か……)

 

ラヴィーネはソリテールの前に膝をつき、陰部に顔を埋める。

 

ソリテール「ふふ」

 

触れた息に思わず声が漏れた。

 

ラヴィーネは躊躇いがちに、ソリテールの大陰唇を舐める。舌先で裂け目をなぞり、花弁を押し広げて、内側を舐める。

 

ソリテール「んっ、ふっ……」

 

ラヴィーネは涙を流した。

 

ラヴィーネ(カンネ、カンネ……)

 

目を固く瞑り、恋人のことを想う。

 

ソリテール「いいよ……上手だよ、ラヴィーネ……」

 

ラヴィーネ(頼むから黙っててくれ……)

 

ソリテール「私のことはカンネだと思って。大好きなカンネのあそこを舐めていると思って」

 

ラヴィーネ(うるせェな……)

 

ソリテール「ほら、もっと! 奥まで!」

 

ソリテールはラヴィーネの頭を押さえ、股間に押し付ける。

 

ラヴィーネ「ん、んんん!」

 

ソリテール「ちゃんと私のこと、イかせてね」

 

 

 

○廃城内の回廊。

カンネが部屋を見て回っていると、空き部屋を出た際、アウラに遭遇する。

 

アウラ「何しているの?」

 

カンネ「アウラ……」

 

アウラ「その辺の部屋はほとんど使ってないからいいけど、私の部屋には入らないでよ」

 

カンネ「うん、分かった」

 

アウラはカンネの横を通り過ぎていく。

 

カンネはその背を見送っていたが、不意に呼び止める。

 

カンネ「ねぇ、アウラ」

 

アウラ「なに?」

 

アウラが振り返る。

 

カンネ「まだ出かけないの?」

 

アウラ「お姉様……ソリテールがどっか行っちゃったから、見つけ次第ね。あなたもあの口が悪いのと一緒じゃないのね」

 

カンネ「あはは……」

 

カンネは次の言葉に一瞬躊躇ったが、意を決する。

 

カンネ「ねぇ、少し話せる?」

 

アウラ「別にいいわよ」

 

カンネ「それじゃあ、立ち話もなんだから、どっかで座って話す?」

 

アウラ「中庭のテラスにしましょう」

 

 

 

○廃城、中庭のテラス。

二人は椅子に腰かけ、向かい合う。

 

カンネ「ねぇ、アウラはソリテールのことどう思っているの?」

 

アウラ「どうって?」

 

アウラ(これ変なこと言うと告げ口されるかも)

 

カンネ「アウラはソリテールのこと好き?」

 

アウラ「……好きよ」

 

カンネ「あ、やっぱり! アウラもソリテールのこと好きなんだ!」

 

アウラ「やっぱりて何よ?」

 

カンネ「ソリテールは魔族に愛情はないって言ってたけどね、絶対にアウラのこと好きだと思うんだよね」

 

アウラ(私だってないわよ……)

 

カンネ「私はラヴィーネのことが好き。ずっと一緒にいたいと思っている。アウラはソリテールと、この先どうするの?」

 

アウラ「どうしようもないわよ。逃げることも、逆らうことも、倒すこともできない。服従し続けるしかないわ」

 

カンネ「逃げられたら、逃げるの?」

 

アウラの表情が引きつる。

 

アウラ「さあね。あなたたちだって、逃げられたら逃げるでしょ?」

 

カンネ「そうだね。だけど、分かり合えたらいいなって思ってる」

 

アウラ「分かり合う? ソリテールと?」

 

カンネ「ソリテールもだけど、アウラやリーニエとも、分かり合えたらいいな」

 

アウラ「不可能ね。あなたは家畜と分かり合えると思う? 牛や豚に、食べないでと懇願されたら食べないの? 代用の鳥や魚も食べられることを拒んだら?」

 

カンネ「野菜を食べて生活する……」

 

アウラ「私たち魔族は人類を食べなくても生きていけるわ。だからといって食べない理由にはならない。家畜の言うことを聞く必要なんてないもの」

 

カンネ「そっか……」

 

カンネは俯く。

 

アウラ「私にとって、あなたたち人類は家畜。どれだけ哀願しようと、その日がくれば、私はあなたを躊躇いなく殺すわ」

 

カンネ「……だけど、誰かを大切に想う心があれば、私たちは一緒に生きていけると思うよ」

 

アウラ「理解不能だわ。だって私は私が一番大切だもの」

 

カンネ「ソリテールはアウラのことを大切にしているし、リーニエもアウラのことをとても慕っているよ。アウラだってソリテールが好きなんでしょ? やっぱり、私たちは分かり合えると思う」

 

アウラ「あなたって、本当におめでたいのね。話って、これで終わり?」

 

カンネ「一度アウラと二人で話してみたかったんだ。忙しいのに、ごめんね」

 

アウラ「別にいいわよ。それに私と話したいなら、話せばいいじゃない」

 

カンネ「ちょっと意外だった」

 

アウラ「何がよ?」

 

カンネ「アウラって、意外と優しいよね」

 

アウラ「当然よ! 私は五百年以上生きた大魔族よ! この私と話せるなんて、こんな光栄なことはないわよ。私と話せることに感謝しなさい」

 

カンネ「うん。ありがとう」

 

アウラ「なんか拍子抜けするのよね……」

 

カンネ「ねぇ、料理の参考にするから、好きな食べ物を教えてよ」

 

アウラ「人類の脳みそで作ったパテが美味しかったわね」

 

カンネ「できれば人類以外で……」

 

 

 

○廃城の書斎。

ソリテールはラヴィーネに陰部を舐めさせ続けている。

 

ソリテール「あ、そこ……もっと……」

 

ラヴィーネは舌で、膣口を重点的に舐める。膣口の中に舌を挿し入れ、体内を舐め上げる。

 

ソリテール「あ、ふにゃああっ!」

 

ソリテールが潮を吹く。

 

ラヴィーネ「ん、ぐ、んんんんっ」

 

押さえつけられたラヴィーネは、顔面に直撃を受ける。

ソリテールが体から波が引き、脱力するまで、ずっと押し付けられた。

 

ようやく解放されたラヴィーネはその場に崩れ、吐き気に苛まれた。

 

ラヴィーネ「うぇっ、げぇっ……」

 

ソリテールは裸体のまま、机の上に倒れる。

 

ソリテール「あ、はぁ……ラヴィーネ、よかったよ……」

 

ラヴィーネ「……もういいだろ?」

 

ソリテール「そうだね。約束だからね」

 

ラヴィーネはよろけながら、書斎を出ようとする。

ソリテールが起き上がる。

 

ソリテール「あ、待って」

 

ラヴィーネ「……なんだ?」

 

ソリテール「最後に、抱き合って、キスをするよ」

 

ラヴィーネ「……なんでだよ?」

 

ソリテール「私は人類の百合が、愛が欲しいの」

 

ラヴィーネは引き返し、ソリテールの前に立つ。間を置かず、ソリテールを抱きしめてキスをした。

 

ラヴィーネ「したぞ……」

 

ソリテールの腕がラヴィーネを掴んでいた。

 

ソリテール「まだ愛の言葉を聞いていないよ」

 

ラヴィーネは下唇を噛んだ。

 

ラヴィーネ「好きだ……」

 

ソリテール「誰を?」

 

ラヴィーネ「ソリテール、好きだ……」

 

ソリテール「ええ。ラヴィーネ。私も君が好きだよ」

 

ソリテールは再びラヴィーネにキスをする。

ラヴィーネの頬に、再び涙が流れた。

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