目の前でおおきなおっぱいがよっつ。押し合ったりへしあったりしながら、ぼくのおちんちんを挟んでいる。
ぼくの部屋のなかだ。デジタル時計が「22:10」と時間を表示している。
毎日寝起きしている見慣れた場所のはずなのに、今日はいつもとはまったくちがう光景が広がっていた。
「ミルク、いいかげん諦めたら?」
褐色でたぷたぷのおっぱいが右からぐいっと突き出される。
「ココアこそ、天使の見ている前で誘惑をするのはやめなさい!」
真っ白でふわふわのおっぱいが左から押し出された。
「はぅ……ふ、ふたりとも、やめ……っ」
間に挟まれたぼくは、たっぷりとやわらかな乳房の圧迫感で、股間がぴりぴりしびれてしまいそうだ。身動きできなくなって、ベッドの上に押さえつけられてしまっている。
「ここで止めたら、天使に負けたことになっちゃうからなぁー♡」
右……ココアと名乗った悪魔が、つやつやの褐色肌と紫の瞳を輝かせるように笑った。
「安心してくださいね。悪魔から私が守ってあげますから♡」
左……天使のミルクは、さらさらの金髪をかきあげながらぼくにほほえみかける。
天使の微笑みと悪魔の笑顔……左右から囁かれて、頭がくらくらしてきそうだ。
「どう見ても、あーしのおっぱいのほうがきもちいいって顔してるじゃん」
たぷ、たぷ、たぷっ♡ むにゅ、むにゅうっ♡ ぐにゅうぅんっ♡
ココアが体を揺らすたびに、チョコレート色のおっぱいが大きく弾む。弾力たっぷりでみっちり中身のつまった乳房は、僕のおちんちんをしっかりとつかまえて逃さない、と深く挟み込もうとする。
「いいえ! これは私に包まれて安心しているのです!」
ふにゅうっ♡ むっにぃ……♡ くにゅ、ぷにゅうっ……むにゅうっ♡
ミルクが体を上下させると、おモチのように真っ白なおっぱいが柔らかくたわむ。ふかふかで甘い感触は、おちんちんをたっぷり沈み込ませてとろかしてしまうようだ。
「まったく、それじゃやっぱり、勝負を続けるしかないね」
「当然、悪魔には負けません!」
たぷ、たぷ、たぷんっ♡ ふにゅふにゅぅっ♡
「ああっ、ぅうっ、挟まれたら……っ、あ、く、ぅううううっ!」
2人の乳房がぎゅむうっと突き出される。どっちかだけでもぼくのペニスはすっぽり隠れてしまうような大きさなのに、4つのおっぱいで挟まれたら、全方位から圧迫されて逃げ場がない。
「いいよー? イっちゃえイっちゃえ!」
体を上下させるようにして、ココアが思いっきり弾ませる。汗と先走りでぺっとりと濡れた褐色肉が、ぼくをずりゅずりゅ♡ と擦りあげてくる。
「あっ! ココアさん、それ……ダメ、本当に……!」
「ガマンしなくていいのですよ。手を繋いであげますから安心して出してください♡」
ミルクが白い手を伸ばして、僕の手をぎゅっと握ってくれた。じんわりと温かい掌。安心すると同時に、彼女も暑くなって興奮しているんだと伝わってくる。
「あっ! ズルい! 手は使わないルールじゃん!」
「抜くのには使ってないからいいんです!」
2人がいいあうたびにぐいっと互いちがいに乳房が突き出されて、おちんちんは右に左に、レバーを切り替えるみたいに動いてしまう。
根元からぐりゅんぐりゅんと扱かれて、腰もくねってしまう。でもふたりに思いっきり押さえられてるから、せいぜい子猫が抱えられて逃げようとするときのような、弱々しい動きがせいぜいだ。
「そっちがその気なら、あーしだって……」
ココアがすらりとした手を伸ばして、僕の胸に触れる。とっくに裸にされていたぼくの乳首がきゅっとつままれた。
「あ……ぅ」
ぴりっとするような、妙な感じ。そんなところ人にさわられたことなんてないから、力がますます抜けてしまう。自分の汗でじっとり濡れたシーツの中に沈み込んでしまうんじゃないかと思うぐらいだ。
「悪魔の誘惑に負けないで。私のおっぱいで出してください♡」
「いやいや、あーしのおっぱいに甘えていいんだよー♡」
ふたりの甘やかなささやきが左右の耳から流れこんでくるような感じがする。むっちりとしたおっぱいに挟まれて、抵抗できないくらい押さえ込まれて……
「あっ、だ、め、また……」
かーっと頭の裏が白くなるような感覚がまたのぼってくる。気持ちよくなると逆らえなくて、そのことで頭が、ううん、体中がいっぱいになってしまう。
「いいよ、出しちゃえ出しちゃえ♡」
たっぷんっ♡ たぷ、たぷ、ずりゅうっ♡ ぬちゅぬちゅっ、むにゅうううっ♡
長い舌を覗かせながら、ココアが思いっきり体を揺する。上下に激しく擦られて、幹がぴーんと上を向いてしまう。
「さあ、至上の幸福に身を任せて……♡」
ふにぃっ♡ ぷにゅ、むにぃっ♡ くちゅ、ちゅぷ、たっぷんっ♡
バラ色の唇から吐息を漏らして、ミルクが前後に体を動かす。ぎゅ、ぎゅっ♡と圧迫されると、袋の裏側から暑いものが駆け上ってきて……
「出る……ぅ、また、出ちゃう……っ! ぁああああああーーーっ」
びゅうううううーーっ! びゅっ! びゅるるるるっ! びゅく、びゅううっ!
色違いの乳房にみっちり包まれているのに、その間から飛び出すぐらいの噴出がびしゃびしゃと飛び散ってしまう。間欠泉みたいないきおいと熱さで、ぼくの精液がふたりの胸と顔を汚していた。
勢いが弱まってもなかなかとまらず、ふたりの谷間が作る深い谷底から、「こぽぽっ♡」と白い泡が湧き出してくる。
「3回目なのに、すっごくたくさん……♡ まだまだたっぷり搾れそう♡」
口元に張り付いた精液をねろっ♡ と舐め取りながら、ココアがうっとりとつぶやく。
「こんなに濃くて……♡ こ、これが悪魔に狙われたらたいへん……♡」
胸からむわっと漂う青いにおいを吸い込んで、陶酔した表情でミルクがため息をもらした。
「はぁ、はぁっ……」
ぼくはこの世のものとは思えない光景を見つめていた。
天使と悪魔がぼくのおちんちんを挟んで、うるんだ目をぼくに向けている。ぼくはすっかり汗だくで、射精で力が抜けて手足も投げ出すみたいに寝ころんでいることしかできない。
なのに、そこだけはまるで別の生き物みたいに元気に硬くなったままだ。
「天使か……」
「悪魔か……」
ふたりの囁きは、とろけて混ざり合うように思えた。
「どっちの体がきもちいい?」
視界の端でデジタル時計が「22:25」と時刻を刻んでいた。
◆
10/31 21:00
デジタル時計の無機質な光が日付と時間を表示している。
ぼくは窓の外を見た。低学年の子達がわいわいと賑やかに通りを歩いている。彼らはみんな仮装している……ハロウィンの仮装行列だ。ああやって近所の家をまわって、お菓子をもらうらしい。
「地域のイベント、かぁ……」
ぼくの家にも、チラシが入っていた。
町内会が主催したハロウィンは、ああやって子ども達に「安全な家」をおぼえてもらうためにもあるらしい。チラシの下のほうに小さな文字で書かれていた「家庭への説明」まで読んだから知っている。何かあった時に子供がたよれる家を知るため。町内会員とじかに顔を合わせることができるいい機会なんだとか。
「ぼくは、関係ないし……」
低学年はほとんど参加するけど、高学年で仮装行列に参加する子は少ない。ましてや、ぼくは引っ越してきたばかりだ。2学期からの転校生で、友達なんてまだいない……というより、作る気もない。
ぼくが引っ越しをするのは3回目で、そのたびに友達とお別れしてきた。パパは「今度は長く住めるはず」って言ってたけど、本当かどうか分かったものじゃない。
カーテンを閉める。楽しそうな声を聞いてたら、まるでぼくがうらやましがってるみたいだ。
いま家にいるのは、ぼくひとりだけ。パパもママも、仕事だか付き合いだかで忙しいらしい。
夕食も済ませたし、お風呂も入った。あとは寝るだけ。ぼくはパジャマに着替えている。
「仲良くなったりする必要なんて、ないし……」
いつか引っ越して出ていくんだから。友達も必要ない。地域のイベントなんかで知り合いを増やしたってムダになるだけだ。
いつもより早いけど、さっさと寝てしまおう……そう思った時だった。
「子ども、みーーーーっけ!」
ふわっとカーテンが広がったかと思うと、いきなり女の人が部屋の中に飛び込んできたのだ。
「えっ……!? ま、窓、閉めたはず……」
「ちっちっち。悪魔にはそんなのは関係ないっしょ」
その女の人は僕を見下ろしながらにやっと笑った。楽しそうに口から垂らした舌があごの下まで届くくらいに長い。
僕よりうんと背が高い。さらっとした黒髪に、長い睫毛。瞳の色が宝石みたいに鮮やかな紫色なのが、部屋の明かりでも分かった。肌はミルクチョコレートみたいな褐色で、ほとんど隠されていない。胸なんて、コウモリの羽みたいな形の記事が隠しているだけで、首元から谷間まで丸見えだ。
「あ、悪魔?」
そういわれたら、たしかにそう見える妖しげな雰囲気をまとっている。
「お姉さんがいいことを教えてあげる。ハロウィンの夜に仮装をするのは、子どもが悪い悪魔にさらわれないようにするため。だから、仮装してないと……」
「ま、まさか、さらわれるの?」
「だいせいかーい! それじゃ、さっそく……」
長い舌で唇を舐めるお姉さん。僕が思わず後ずさりしたとき……
「ちょっと待ったーーーーー!」
カッと白い光がぼくの部屋を包んだかと思うと、また別のお姉さんが現れた。
金色の髪に真っ白の肌。ヴェールのような服を着ているけど……なぜか、こっちも首元が大きく開いていて、たっぷりと柔らかそうな胸の谷間がわかる。
新しく現れたお姉さんは、ぼくの背中を受け止めた。身長差のせいで、「ぼよんっ」と大きな胸に後頭部が埋もれてしまう。
「ココア、またあなたですか」
「ちぇ、いいところだったのに。邪魔しないでよ、ミルク」
ぼくはあとから現れたほうの、白いお姉さん……ミルクって呼ばれた人に抱えられている。甘くてふわふわと体が浮き上がりそうな香りがする。
それに、頭の後ろに柔らかいおっぱいがぐにぐに押し当てられていて、まともな考えは浮かばない。
「そういうわけにはいきません。今日は諸聖人の日の前夜。聖なる夜に悪魔に好き勝手させるわけにはいきません」
「それって、悪魔を監視するために天使たちが勝手に決めた日でしょ? もともとこっちのお祭りなんだっつーの」
ぐい、と褐色肌のお姉さん……ココアがぼくのほうに詰め寄ってきた。今度は目の前に、ぼくの顔なんかまるごと埋まってしまいそうな大きな乳房が広がる。
体の奥がムズムズするような、刺激的な香りが漂ってくる。
「私の目が届くところで、イタズラはさせません」
「悪魔がイタズラするのは当たり前っしょ。だいいち、あーしが先にみつけた獲物なんですけど」
ふたりがぼくの頭上で何やらやりとりしているけど、いまいちなんの話をしているのかわからなかった。おっぱいのことで頭がいっぱいになっている。
「仕方ありません。だったら……勝負をして、力の差を分からせてあげます」
ミルクは見た目によらず、好戦的らしい。真っ白なおっぱいをぶるんと揺らして宣言する。
「望むところっしょー。この子はあーしがいただいてくから」
ココアもにんまり笑って勝負を受け入れる。腕を組むと、褐色の膨らみがむっちりと寄せられた。
いつの間にか、ぼくの部屋の中で天使と悪魔の対決が始まろうとしていたのだった。