翌日──
出張先から会社へと直行したおれはパソコンの前で苦闘していた。
商談の内容や成果などをまとめた出張報告書。
まともに長文を書くのは大学の卒論以来だ。ネット上にあったテンプレを参考に自分なりに整理してみるが、思いのほか時間がかかっている。
出張の疲れが出ているのもあるだろうが、それ以上に影響を与えているのは昨日の夜のことだ。
早く終わらせようと書類の作成に没頭したいのだが、集中しようすればするほど、おれの脳裏に瞳さんの裸体と甘い声がフラッシュバックし、仕事を著しく停滞させていた。
まぶたの裏に焼き付いた弾むオッパイがデスクの下の愚息を再燃させる。それでもおれは、煩悩を振り切るようにエナジードリンクをがぶ飲みして報告書を完成させた。
あとは提出して帰るだけ……なのだが、その先には最後の難関が待っている。
最終的な提出先は課長だ。しかし、その前におれの直属の上司にチェックしてもらう必要がある。
......つまり、瞳さんにだ。
気まずさを感じながら瞳さんのデスクに向かう。瞳さんもおれと同様に書類を作成しているようだった。昨日と違って眼鏡をかけていて、より知的に見える。
プリントアウトした書類を渡すと、ちょっと待ってなさいと言って、赤いボールペンで添削を始めた。一回で通るとは思っていなかったが、思ったよりも指摘が多くて、軽くショックを受ける。
そのあと、瞳さんが修正点とその理由を理路整然と説明してくれた。
その姿はまるで昨夜の熱狂など最初からなかったかのように淡々としていた。
指摘を受けながらもおれはチラチラと制服の中で大きく盛り上がっている乳房を見てしまう。
昨日、確かにおれはこのオッパイを揉んだんだ。その柔らかな感触が今も手に残っている。
瞳さんの話を聞きながら、おれの頭の中で昨晩の情景が断片的に再生されていく――
押し倒したことにより、瞳さんの顔の方へと弾け飛んだ豊満な乳房。
乳房はその弾力とハリにより胸の上で多少広がりながらも高さを失わず、美しい形をキープしている。
仲よく並んだ双子のような峰。その先端にある乳首が俺を誘惑するように尖っている。
おれはたまらず左の乳房を掴むとその頂点にむしゃぶりついた。
ジュルッ、ジュルルルルッ......ンジュ、ジュウウウウウ......!
それまでずっと抑え込んでいた劣情を爆発させ、夢中で乳首を吸い上げる。
「ああぁッ!あっ......んああッ」
瞳さんがおれの興奮に呼応するようにあえぎ始める。どうやらこれだけの量感がありながら美月と同様に乳首は感じる方らしい。
ときに会社で部下を叱咤することもあるあの凛とした声が、おれに乳首を責められたことで切ないものに変化していく。その事実がおれをさらに興奮させる。
体の底からなにか熱いものがゴォォッと込み上げてきた。
「あっ、あっ、あっ、ああっ、あはぁッ!」
乳首を吸いながら舌で上下に弾いていくと、体の下で瞳さんが肢体をくねらせる。その動きにつられて、もう一方の乳房が揺れ惑う。
手を伸ばしてその乳房を横から揉み掴むと、途端に汗ばんだ乳肌と弾力が、手のひらに蕩けるような快感を生んでいた。
そのまま、ゆっくりと揉み潰すと乳房がおれの手の中から逃げるように隆起していく。尖った乳首がニュッと突き出した。
飛び出した乳首に吸い付きながら乳房を揉みまわす。おれに吸われていた乳首が唾液によりテカテカと光り、尖りに尖っている。
胸を寄せて乳肌に頬をこすりつけると抜群の弾力が押し寄せてきた。美しいふくらみを目で楽しみながら、指、口びる、舌で味わい尽くし、ますます強くなっていく谷間からの甘い匂いに肉棒を膨張させていく。
さんざん乳房を吸った後、右手を乳房から離し、そのまま下にスライドさせた。肋骨から腰骨にかけて滑らかな曲線を撫で下ろしていく。
「んッ、んん」
くすぐったいのだろう、瞳さんが肢体を反らして逃げようとする。おれは顔も近づけて何度も何度もウエスト舐め上げながら、右手で撫でまわていく。薄い皮膚の下で腹筋がひくひくと波打つのが伝わってくる。
乳房同様、五感の全てで引き締まったウエストを愛でながらも、左手は乳房を揉み続けている。
つづけて、舌先で形の良いへそのまわりを旋回してみた。
「あんッ、ちょっと...くうッ...」
くすぐったさと快感の間にいるのだろう、瞳さんが大きく身をくねらせて悶える。
旋回していた舌を斜めに進路をとり、下腹部をくだっていく。そして、ショートパンツをずらして硬い腰骨にかぶりついた。軽く歯を立てねぶりまわす。
そのまま舌を下腹部の中心へとスライドし、ゆっくりと上昇させながら、いきなり舌先をへそに突っ込んだ。
「んあぁあっ!」
瞳さんが大きく肢体をのけぞらせる。ウエストがさらに引っ込んで細かく震えていた。
舌を這わせながら目線をあげると、細い大幹の先に急激に盛り上がったふくらみが大きく揺れ動いているのが見えた。
華奢な身体に不釣り合いなほど実った乳房。その先端にはおれに吸われ続けて尖りに尖った乳首がさらなる愛撫を求めて突き立っている。
おれは両手を伸ばしその尖塔を指の腹でこすり合わせた。
「あはああああああぁぁぁぁぁッ!」
瞳さんが激しく反応する。吸われるよりも指で刺激される方が好きらしい。
さらに指で捕らえた乳首をこねまわす。
「ああっ、ああ、あぁ、いい、もっとやって......イきそう...」
......瞳さんが乳首でイきそうになっている...!...
おれの興奮は最高潮に達した。それは、瞳さんも同じなのだろう。おれの体の下で右に左に肢体をよじらせて、喘いでいる。
「......ふあああぁぁっ!......乳首だけで、イったことないの......はぁはぁ、お願いっ、イかせて......」
瞳さんが激しく息を吐きながら懇願してきた。その言葉におれの劣情が激しく揺さぶられる。
......イかせてやるッ...!
おれは勃起した乳首を細かくこすり合わせた。瞳さんが喘ぎながらおれの手首を掴んできた。
なおもこすりあわせながら、尖りきった先端を爪さきでカリカリと刺激してやる。
「はああああああああぁぁぁぁぁぁッッッッ!!」
喘ぎ声が高音に達した。瞳さんの肢体が反り返る。不意に声が途切れたかと思うと、肢体を痙攣が襲っていた。
瞳さんが乳首で達していた。
反り返っていた腰がストンと落ちる。いつも澄ましている顔が快感に染まっていた。おれはもう辛抱たまらなくなり、ショートパンツを脱がせようと指をかけたところで重要なことに気付いた。
......ゴムなんて持ってきてないぞ
おれの動揺を察したのだろう、すっかり顔を紅潮させている瞳さんが口を開いた。
「きょう、大丈夫な日だから......きて...」
その言葉がおれに残っていた理性を完全に消し去っていた。
ショートパンツごとショーツを引き下ろすと、秘裂から透明な糸を引くのが見えた。おれも急いで服を脱ぎ捨てる。
露わになったそそり立つ肉棒を瞳さんがまじまじと見つめる。久しぶりに迎え入れる男のモノを見て、発情しているのだろう。軽く開かれた股の間から、甘い蜜が垂れ落ちた。
おれは瞳さんの太ももの間に入ると、滾る肉棒をその秘穴にねじ込んでいった――
「――じゃあ、直してまた持ってきて。今度はメールで送ってくれればいいから」
「はっ、はい」
おれは慌てて報告書を受け取ると自分のデスクに戻った。
昨夜の濡れ場を思い出し、愚息がすっかり固くなっている。悶々としつつ、指摘された部分を修正していく。
しばらくすると、お先にぃ...と颯爽と好雄が帰っていった。つづけて一人、また一人と社員が帰っていく。
気が付けばオフィスにはもう、おれと瞳さんだけだ。静まり返った中で仕事をしていると、妙に昨夜のことを意識してしまう。
早く終わらせよう。おれはブラックコーヒーの缶を飲み干した。
おれの仕事が終わらないと、瞳さんがいつまでたっても帰れない。
それに――
美月もおれの帰りを待っている。
妻のことを思うと自分のしでかしたことに少々胸が痛くなる。清楚に見えて実は性欲の盛んな美月のことだ、何も知らず悶々としておれの帰りを待っているのだろう。
今日は美月が満足するまで抱いてあげよう。キーボードを叩きながらおれは秘かに決意した。
昨夜のことは一夜の過ち......きっと瞳さんもそう思っている。今日からおれと瞳さんはまた、ただの部下と上司、そして親戚の関係に戻るんだ......
「どう、もう終わりそう?」
急に声をかけられてドキリとする。振り向くとそこにはいつのまにか私服に着替えた瞳さんがいた。ライトグリーンのブラウスに白いパンツを履いている。眼鏡はもうはずしていた。
「あの、もう少しかかりそうです」
「そう......」
「すいません、おれのせいで帰るのが遅くなってしまって......」
「......いいのよ、気にしなくても...」
瞳さんがおれの肩に手を置いてゆっくりと撫でた。思わず少し体を震わせる。
「提出の期限、来週だから」
「えっ......そうなんですか?」
「......ごめんね、無駄に残業させて。でも、こうでもしないと、ふたりきりになれないでしょ」
瞳さんの顔が淫蕩に覆われている。おれはその表情から思惑を察した。
「......昨日だけの話だったんじゃないんですか?」
「そのつもりだったのよ、本当に......でも優介くんが、すごくて......あんなに何度もしてくれる人、なかなかいないのよ......」
昨晩、おれと瞳さんは互いが互いを求め合い、外の景色が白むまでまぐわい続けた。
それでわかったことがふたつある......ひとつは瞳さんの彼氏はその底知れない性欲に恐れをなして逃げた出したということ。もうひとつは、おれと瞳さんのからだの相性は……抜群にいいということだ。
「いや、でも......おれ.....」
我が家でおれを待つ妻の姿がよぎる。
「美月姉さんとはいつでもできるでしょ......それとも、もうわたしは飽きちゃった?」
おれの腕に乳房を押し付けて瞳さんが囁く。
飽きたなんてことはなかった。乳房の感触が肉体に染み付いた淫宴の記憶を呼び覚ます。愚息が加速度的に硬くなっていった。
「......体は正直みたいね」
瞳さんがスーツの中で屹立し形を浮かび上がらせている肉棒を撫でまわす。
「ダメですって、瞳さん、くっ...」
おれは細い腕を掴んだ。我が家で妻が待っている。今すぐやめさせるべきだ。それはわかっているのに、ペニスに生じるぞわぞわした快感に手を払いのけることを躊躇する。
指先が悦楽を引きずり出すようにゆっくりと愛撫を続ける。おれはじっとしていられなくなり、座っている椅子がきしみ始めた。
瞳さんのもう一方の手が手早くチャックを下ろしていた。一瞬のうちに、おれの肉棒が露わになる。
「......ほんと、大きいわね......優介くんの」
野太く勃起したおれの剛直に、瞳さんがうっとりとした視線を送る。興奮に双眸が濡れて光っている。その表情が美月と重なって見えた。豊原の血筋は巨乳だけではない。瞳さんの中にも美月同様、荒淫の血が流れていた。
細い指が熱い肉棒の根元を掴み、上下に動き始めた。ぞわぞわした感触がペニスだけでなく腰にも広がっていく。瞳さんはおれの真横にしゃがみながら愛おしそうにしごいてる。
「うっ、ぐぅ、瞳さんっ......」
一応抵抗するように、しごき続ける腕を掴んでいるがおれにやめさせる意思はすでになく、それはポーズに過ぎなかった。美月への罪悪感は次第に快楽の中へと埋没していった。それどころか、妻がいながら上司にペニスをしごかれるという背徳的な新たな悦びに目覚めつつあった。
度々、不倫や浮気が世間を騒がせ、当の本人達がなんらかの制裁を受けているのを多くの人が知っているのに、なぜこの世からそれらがなくならないのか。その理由の一端を垣間見た気がした。
普段、自分が働いている職場で情事に耽っているという事実がおれをますます興奮させる。それは、瞳さんも同じようだった。
「ねぇ、早く出して、昨日みたいに」
瞳さんがしごくピッチを上げた。
「くっ、うぐぅぅ......ひ、瞳さんっ、もう、出ちゃいます、うぐぅぅっ!」
おれは椅子のひじ掛けを掴んで、上半身を前後に揺さぶった。ひざが勝手に震え出す。
柔らかい手が肉棒を何度も往復した。
次第にチリチリとした快感が亀頭に集中する──
ビュルルルルルッ!ビュルルルッ......
次の瞬間、大量の濁液が噴き出していた。最初に大きく飛び出した後、肉棒の収縮に合わせ2、3回溢れ出てくる。
「わあ、すごい......」
手についた濁液を見て、瞳さんが満足げに笑っている。
緊張後の緩和。おれは背もたれに身を預けながら、激しく呼吸を繰り返す。
......気持ちよかった
心地よい疲労感がおれを包んでいく。射精の快感に背徳感が上乗せされて、いつもより出た気がした。
意識が霞がかり、体がゆっくりと弛緩していった。そんな中、肉棒はいまだ熱を持ちそそり立ったままだった。
不意に腕が伸びて剛直を掴んでいた。
「あんなに出たのに、まだこんな硬い.......」
肉棒に魅入られた瞳さんがゆっくりとしごきたてる。イったばかりのペニスを刺激されておれはたまらず体を起こした。
「ちょっと、瞳さん......もう、無理——」
「......嘘ばっかり」
おれの肉棒が早くも発射体制に移行する。このままでは、家に帰る前にすべて搾り取られる。そんな不安がよぎったところで手の動きが止まっていた。
「しごかられるのがイヤなら、オッパイで挟んであげようか?」
しゃがんだまま上目遣いでおれの顔を覗く瞳さん。その唇から発された「オッパイ」という言葉の響きに掴まれたままの肉棒が反応しビクッと震える。
瞳さんが立ち上がりブラウスを脱ぎ捨てた。水色のブラが豊かな乳房を包んでいる。
そして、おれの股の間に陣取ると、ブラを付けたまま乳房を持ち上げた。勃起したペニスの真上からゆっくりと乳房を下降させる。
おれは無抵抗のまま自らの分身が谷間に呑み込まれるのを見ている。妻以外の乳房と膣は昨日すでに体験した。
あとは、パイズリ──
敏感な亀頭に乳肌が触れた。そのまま、ブラに包まれた乳肉が下降してくる。
直後、むっちりとした弾力が亀頭を包みこみ、肉棒に沿って移動を続ける。谷間を貫き亀頭が顔を出す頃には、乳房の底面が鼠蹊部に到達していた。
「うっ、うぐううぅ、くううぅ......」
おれの口からうめき声が漏れ出る。手コキとは異なるより柔らかな感触がおれの肉棒を包みこんでいた。
「どぉ、気持ちいい?」
わかっているくせに瞳さんが問いかけてくる。その顔に自信が透けて見えた。
「気持ちいいです、うっ......もうイキそう」
「フフッ、いいのよ。イってくれても」
微笑を浮かべる瞳さんが本格的に乳房を動かしてしごき始める。おれの放った濁液が潤滑油の役割を果たし、スムーズに上下運動を繰り返している。
「んっ、ぐああっ、ああッ、ひ、瞳さんっ......!」
おれは呻きながらひじ掛けを握りしめた。豊球が滑らかにペニスを刺激する。
瞳さんがおれの感じる様に嬉々としてパイズリを続ける。静寂に包まれたオフィスに乳房がペニスをしごく音と、おれのうめき声だけが響いている。
「はあ、はぁ、美月姉さんよりも気持ちいいでしょ?」
股の間から息を弾ませて訊ねてくる。
瞳さんのパイズリはめちゃくちゃ気持ちいい。だけど、美月の包みこまれるパイズリもまた格別だった。
答えあぐねていると、瞳さんがしびれを切らしたようにペニスを責め立てる。
「わたしのほうがっ......はぁ...気持ちいいって、言いなさいよ、はぁはぁ......」
まるで尋問するように乳肉でしごきたてる。
「あぐぅ......!...ひっ、瞳っ、さんのほうがっ、気持ちいいですっ......!」
声を裏返させながら、必死に訴える。すると瞳さんは笑みをうかべながら淫蕩の色合いをますます強め、肉棒をしごくスピードを速めた。
「ほら、出しなさい......ほら、ほらっ......!」
瞳さんが敏感な雁首を集中して責め始めた。乳肉が大きく開いたエラの部分を優しく撫で上げ、上昇しきったところで今度は撫で下ろす。
その蕩けそうな快感に射精感が一気に込み上げた。
「あうぅ、もう、出ますっ......ほんとにっ......くうぅぅぅ!」
乳房の弾力が強いと挟んだ肉棒が外れやすくなるが、瞳さんは巧みに肉棒を乳肉の間にキープしながらおれを追い込んでいく。
椅子が大きく軋み、膝が震えた。頭の中が白く染まりきった直後、おれの腰が激しく震える。
「うぐぅっ......!」
びゅううううううぅぅぅぅるるるるるるるるるるるっ!!
低い呻きとともに、溜まりに溜まった濁液が一気に噴き出していた。
「きゃっ!」
濁液が勢いそのままに瞳さんの首筋から下へとかかり、小さな驚声があがる。溢れ出たどろどろの液体がブラの刺繍を塗りつぶしていく。
瞳さんが谷間から肉棒を引き抜いた。絶頂直後の亀頭に乳肌がこすれ、おれは腰を震わせた。
「......どうなってるのよこれ、さっきより多いじゃない」
乳房を持ち上げて瞳さんが谷間を覗く。乳肉の間にはおれの放った濁液がへばりついている。
そのまま乳房を左右に広げたあと寄せ合わせるとニチャ、ニチャと音がなった。
瞳さんが満足げにそれを繰り返す。
「はあ、はあ......気持ちいいとたくさん出るんです......」
射精後の脱力感に浸りながらリップサービスでもなんでもなく、ただの事実を告げる。すると、瞳さんがいきなり立ち上がった。
ベルトをはずして急いで白いパンツを脱ぎすてると、おれにのしかかってきた。
「ちょっ、瞳さんっ」
「...いいでしょ?もう我慢できないの......」
言うが早いか、まだ硬い肉棒を掴むとショーツをずらした。現れた肉唇は愛撫もしていないのに濡れていた。
瞳さんがゆっくりと腰を下ろしていく。肉唇が亀頭を捉えて飲み込んでいった。
指とも乳肉とも異なる、熱く柔らかな膣肉がペニスを包みこんでいく。
ペニスを奥まで咥え込むと瞳さんが軽く身を反らせながら、うっとりとため息をもらす。
「くうッ......!」
おれは逆に、挿入して早々追い詰められていた。ペニスの根元に到達した膣肉が侵入した異物の大きさを測るようにぴったりと吸着してきたのだ。
その細いウエストから想像していた通り膣内はきつく、捕らえた獲物を逃さないように強く締め付けてくる。
挿入しただけでイキそうになっているおれの両肩に手を置き、瞳さんが腰を弾ませ始めた。
「待って、瞳さんっ...!」
おれはたまらず引き締まったウエストにしがみついた。膣肉がペニスを締め付けたまま、上下にしごいてく。
もう二度と味わうことのないと思っていた強烈な快感がおれの体を戦慄させる。
「あぁ、いいっ....あなたの、すごく硬いっ......」
瞳さんは自ら腰を振って膣奥を刺激することに夢中になり、おれの声など届いてない。腰がバウンドする度に椅子が壊れるんじゃないかと思うほど激しく軋み、悲鳴をあげている。
「ぬぐうぅ......ぐっ、ぐううぅ......」
おれは享楽に耽る瞳さんをがっかりさせないように、そして、この快楽を少しでも長く味わえるように射精をこらえながら、腰が落ちてきた瞬間、迎撃するようにピストンを繰り出した。
「あはぁぁぁぁッ!」
瞳さんの肢体が反り返り、動きが止まる。おれはここぞどばかりに肉棒を打ち込んだ。
「んッ、あっ、あっ、あっ、あん、んあ、ああっ!」
ピストンを受け続け、嬌声が断続的に途切れる。
おれにまたがりながらでショートカットを振り乱しながら喘ぐ瞳さん。しかし、責め立てるおれもまた、膣肉でしごかれ絶頂寸前だった。
感覚がなくなりつつある膝に力を入れ、必死に突き上げる。すると、おれにしがみついていた瞳さんが再び腰を上下しはじめた。
おれが腰を最も高く突き上げたところに、瞳さんが腰を下ろしてくる。その肉体が織りなすハーモニーが最高潮に達したとき、とてつもない快楽がおれと瞳さんを同時に貫いていた。
「ああああああああああぁぁぁぁぁッッッ!!」
「んぐっ、ぐっ~~~~~~~~~~~~!!」
男女の嬌声と椅子の騒音に加え、快楽の発生源から鳴り響くぱちゅん、ぱちゅんという淫らな音が合わさり、深夜のオフィスの一角だけ昼間の喧騒が巻き戻ったように騒がしくなる。
亀頭の感覚が無くなる中、目の前で揺れる乳房がおれに活力を与えた。最後の連打を膣奥に放っていく。
「んいいっ、イグッ、いッ、いいっ、イク、もうイグッ...!.........あはあああああああああぁぁぁぁッッッ!!」
瞳さんが大きく反り返り、全身を痙攣が襲い掛かる。直後、一際強い締め付けがおれの肉棒を襲っていた。
「ぐううぅぅッッ......!!」
呻き声とともにおれの腰が激震し、大量の濁液が瞳さんの膣内に注がれていく。熱い滾りを受けた瞳さんがビクッ、ビクッと身をしならせる。
おれは射精の快感にしばし酔いしれた──
熱狂が過ぎ去ったオフィスが再び静寂を取り戻していた。
おれと瞳さんはしばらくつながったまま、息を吐いていた。やがて、前髪の乱れた瞳さんがおれの頬を撫でた。そして、顔を近づけ唇を合わせる。
瞳さんとの初めてのキス。これだけ情事を重ねながら、まだしていないことがあったのだとぼやけた頭で思った。
舌をからませながら吸い合う。脳が痺れるような快感を感じていると、瞳さんがゆっくりと身を起こしおれから離れていった。
一夜の過ち......の延長戦が終わった。それなのに、肉棒は濁液と淫液にまみれながらまだ屹立している。
おれの体の奥底になにかモヤモヤしたものを感じていた。満足しなかったからじゃない。
手にしたものが離れていく寂寥感。妻帯者でありながら、瞳さんとの関係がここで途切れるのが惜しいと感じてしまっているのだ。
美月と別れるつもりはもちろんない。この危ない関係性をいつまでも続けるわけにはいかないこともわかっている。
自己中心的なジレンマに囚われながら目線をあげると、瞳さんが背中に手をまわしブラのホックを外していた。濁液にまみれた乳房が露わになる。つづけてショーツも脱ぎ捨てた。
普段働いている職場に全裸の瞳さんがいる――
非現実的な現実の光景がおれの目の前に現れた。瞳さんは裸のままデスクに手を付き、形の良い尻をおれに向ける。
.........来て...
瞳さんが振り返り、唇の動きでおれをいざなう。
おれは猛然と立ち上がり、瞳さんに襲い掛かった。その時、おれの中にあるのは目の前の女を犯す......それだけだった。
尻を鷲掴むと肉棒を蜜液をしたたらせる秘穴にねじ込み、湧きあがる劣情をぶつけるようにまぐわい続けた。