※この作品はR-18です。

全身タイツ女の日常・私立葛城全身タイツ女学院   作:まとら魔術

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ACT.0 砂羽の誕生

どんな年齢でも結婚でき、各地に託児所が置かれ、現在より教育が発達した社会。

 

 10代の少女の出産も増えたと同時に、シングルマザーの子育ても充実している。

 

 日本のどこかに変わった学校があり、注目する点は指まで覆った全身タイツを制服とした点だった。

 

 

 およそ17年前のとある通学路。

 

 乳首や陰毛が写るものの、身首から指先まで白く覆われた全身タイツを着た2人の女子高生が歩いていた。

 

 注目すべき点は腹部に大きなお腹であり、彼女たちは新たに命を宿している。

 

 

「詩織、どっちが先に産むか競争しようね」

 

 

 

「けど、沢口さんのほうがお腹大きいよ。私は今5ヶ月、沢口さんは今7ヵ月、私の方が勝ち目ないよ」

 

 

 

「けど、予定日よぢ速く生まれることもあるよ。あぁん、お腹の娘が動いた!」

 

 

 

「あぁん、私も……お腹にいる娘が動いたよ。

 

 娘にお腹を蹴られるなんて、気持ちいいよ……」

 

 

 

 胎動を感じた2人の顔は、蛍のお尻のように紅くなっている。

 

 

 

 その頃、とある会社。

 

 黒い美脚が特徴的な妊婦が働いていた。

 

 

 

「おや住友さん、お腹が出ても仕事を続けるんですね」

 

 

 

「運動不足を防ぎたいためにね」

 

 

 

 妊婦はお腹を触る。

 

 そこに宿る命が動いたようだ。

 

 

 

「子供の性別は?」

 

 

 

「女の子です。べっぴんさんに育ってほしいね」

 

 

 

 夏休みの登校日。

 

 私の友人、沢口喜代は要と名付けた女の子を出産した。

 

 

 

 競争は負けに終わった

 

 

 

 10月。

 

 予定日の日の屋上。

 

 

 

 昼御飯を食べ終えた後からお腹が急に痛くなった。

 

 陣痛だ。

 

 

 

 同時に股から水が出た。

 

 破水だ。

 

 私の白い足元に水たまりが出来ていた。

 

 

 

 産気づいた私は、歯が潰れそうなほど息む。

 

 

 

「うううううううううううううう‼ いまから出すからねえええええええええええええ」

 

 

 

 娘を出すために、しゃがんで股を開ける。

 

 滴と共に、白の中で娘の頭が現れた。

 

 

 

「うううううううううううううううううううううううう!! 産まれるううううううううううううううううううううううううう」

 

 

 

 顔を出した娘は母である私に会おうと力いっぱい首から下を出していく。

 

 精一杯息む。

 

 

 

 そして……。

 

 

 

「あぎゃあ、あぎゃー!」

 

 

 

「産まれた……。こんにちは、私の娘」

 

 

 

 白の中にいる産まれたばかりの娘を包み込むように抱いていき、口を左乳首に運び、私の母乳を飲み始めた。

 

 

 

「よしよし、美味しいママのおっぱいでちゅよ」

 

 

 

 その娘を「砂羽」と名づけた。

 

 変わった学校での物語の中心となっていく少女だ。

 

 

 

 私は後にこの子の妹を産み、砂羽も幼くして2児の母親となった。

 

 

 

 そして、その出来事から16年が経過した現代。

 

 彼女たちから産まれた娘たちは、母たちが通っていた学校へ全身タイツ着用で通っている。

 

 

 

 今日もいつも通り僕は白い全身タイツと赤いリボンタイを着用し、カバンを片手で軽々と持ちながら通学路を歩いていた。

 

 隣には違う色のリボンと鞄を除けば同じ格好した2人に少女がいる。

 

 僕の娘、たぬきときつねだ。

 

 

 

 小学生時代に2度に渡る出産をした。

 

 たぬきは小学校へ向かい、きつねは幼稚園へ向かう。

 

 

 

 家族は他に妹と母がいるものの、前者は別の子と共に通学し、後者は仕事へ行っている。

 

 

 

「砂羽ちゃあああああああああん」

 

 

 

 後ろから誰かが走って来る。

 

 髪は茶色のツインテールであり、僕と同じ白い全身タイツと赤いリボンタイを付けているだけでなくカバンを片手で持ちながら走ってきた。

 

 

 

「砂羽ちゃん、おはよう。どっちが先に学校に着くか競争しよう」

 

 

 

「僕は負けないぞ、要」

 

 

 

 この子は沢口要。

 

 僕の同級生で、母のお腹にいた頃からの付き合いだ。

 

 

 

「よーい、どーん!」

 

 

 

「砂羽ちゃんがんばれー!」

 

 

 

「要ちゃんも!」

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