※この作品はR-18です。

非日常の官能的な出来事   作:村上しんご

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女 3

夏休みが終わり、シンジ君の家族は家に帰って行った。

 

しかし私たちの関係は、2か月が過ぎた今でも相変わらず続いていた。

遠方にも拘らず、電話一本で呼び出されてセックスの相手をさせられる。

事が終わると用済みとばかりに、直ぐに帰らされた。

 

今の私は、シンジ君に都合のいい只のセックスフレンドだ。

シンジ君には、私を大切にしてくれている様な素振りさえ見えなかった。

子供の様に欲望の捌け口に私を使い、それが満たされると興味を失くす。

 

シンジ君は私の事を、どう思っているのだろうか?

私はシンジ君の本心が知りたかった。

今も呼び出されて、シンジ君の元に向かっている。

 

乗り継いだ電車はあと1時間足らずで、シンジ君の待つ街へと到着する。

私は外の景色を眺めながら、妊娠の事実を伝えるべきかと悩んでいた。

まだ子供のシンジ君には、肩の荷が重すぎるだろう。

 

しかし、やった事には責任が伴うのが大人の世界だ。

気持ちいい事だけをして、後は知らないでは虫が良すぎるのではないだろうか?

それに、話を聞いて彼がどんな態度を取るのか確認したい。

 

愛があれば少しでも、私を気に掛けてくれるだろうと淡い期待を抱いていた。

勿論、彼に責任を取って貰うつもりは無い。

しかし、愛が無ければ生まれてくるこの子が可愛そう過ぎる。

この子を一人で育てていく決心は、もう付いていた。

 

いつもの駅で電車を降りる今日の私は、いつも以上に緊張していた。

駅前の広場が彼との待ち合わせ場所だった。

私に会うと、シンジ君は何時もの様に、手を取ってホテル街に向かって突き進む。

 

「待って!今日は大事な話があるの…」

 

「話し?ホテルですれば良いじゃん!」

 

私の言葉にシンジ君は怪訝な顔を見せた。

シンジ君は不貞腐れているが、ホテルでは話はできない事を私は知っていた。

シンジ君のペースに持ち込まれて、直ぐにセックスに突入してしまう。

今日の話を有耶無耶にさせる訳にはいかなかった。

 

「少しで良いから…!直ぐに済むから…ねっ」

 

私の必死の言葉にシンジ君は渋々了承した。

私たちはホテル街の近くの喫茶店に入っていった。

店の一角のテーブル席に、私たちは向かい合わせで座った。

 

「話って何?」

 

シンジ君は未だに不貞腐れていた。

期待していた、ご馳走を目の前にお預けを食らった犬の様に、不機嫌な態度を見せている。

私はシンジ君の様子を伺いながら話を切り出していった。

 

「あのね…私、妊娠しちゃったの…」

 

「妊娠…?」

 

私の言葉にシンジ君は目を見開いて驚いている。

しかし一瞬、たじろいだ様子を見せるが直ぐに態度を豹変させる。

いつもと変わらない冷淡な顔付で、私を見据えていた。

 

「それ…誰の子?」

 

私はその言葉に愕然としていた。

確かに私は処女ではないが、遊び人ではない。

シンジ君と身体を重ねるまで、男性との行為も久々の事だった。

 

まして生で行為を行い、中出しされた事などシンジ君意外に一度も無い。

シンジ君の心無い言葉に、私は落胆する他は無かった。

身体を許した男性がこんな人だと思うと悲しかった。

 

「シンジ君の子よ…」

 

「真理子姉ちゃん…奇麗だし、僕の他にもいっぱい男がいるんでしょ?」

 

シンジ君の言葉はまるで他人事だった。

私を気遣う素振りすらない。

それどころか、自分に非は無いと別に人間に罪を被せようとしていた。

 

「誰の子供だかわかんないよね?」

 

私は絶望から涙を流していた。

結局、シンジ君は欲望を満たされれば誰でも良かったのだ。

目の前に御馳走が転がっていて、それに飛びついただけだった。

 

そこには愛情なんて一つも無い。

私はシンジ君に身体をおもちゃにされて、腹まされてしまったのだ。

少しでも希望を抱いていた私は馬鹿だった。

 

「そんな事よりさ…もう、妊娠の心配ないならいっぱいできるよね…」

 

テーブルの下で靴を脱いだ、シンジ君の足が私の股間を撫でていた。

スカートの中に潜り込んだ、足の指がパンティの上から私の割れ目をなぞっている。

この期に及んで、まだ私をおもちゃにしようというのだろうか。

 

「もういい…わかった…さようなら」

 

私は泣きながら喫茶店を飛び出した。

シンジ君は何かを叫んでいたが、私の耳には入らなかった。

父親のいない子供として、私はこの子を一人で育てていく覚悟を固めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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