私が好きなのは兄だけど兄じゃない人に抱かれています 作:おっさんホイホイ
静寂に包まれている密室と化した指導室の中で涼花と原田は向かい合うように立っていた。
初心な涼花には自分が何をすべきかも、そして何をされるかもわからない。
未知なる物への不安と恐怖に耐えながら立ち尽くすしかない涼花に原田は近づいていく。
大好きな兄の笑顔を思いながら、後退りしようとする身体をなんとか抑えつけ、勇気を奮い立たせて健気にも顔を上げて原田を睨みつけた。
兄の為ならこの身体がどんな目に遭おうとも構わないと言わんばかりに。
そんな涼花の刺すような冷たい視線を歯牙にも掛けずに原田は無言で近づいていく。
手を伸ばせば届くような所まで近づいて来ても涼花は原田を見上げるように睨むのをやめない。
相手に生殺与奪の権利を握られている今、原田の要求は飲まざるを得なかった。
だが心が屈してしまったら今後その要求はエスカレートしていってしまうだろう。
どんな目に遭っても動揺すまいと自分に言い聞かせながら見上げる涼花の華奢な両肩に原田の両手が伸びる。
その手が肩に触れた瞬間、涼花の瞳がかすかに揺れたのを原田は見逃さなかった。
涼花の気丈な振る舞いが虚勢であると見抜いた原田はあえてゆっくりと時間をかけてブレザーを脱がしていく。
不安と恐怖に抗う涼花にこれは効く。
涼花は乱暴に扱われるのではと身構えていた。
だが原田は高価な美術品を取り扱うかのように慎重かつ優しい手つきで涼花の衣服を剥ぎ取っていった。
意表を突かれた涼花の緊張が緩んでいく。
厚手のブレザーとベストを脱がされブラウスとスカートを身につけるのみとなった涼花の頬は徐々に紅く染まり始めていた。
いっそ荒々しく無理矢理脱がされた方が楽だと思えた。
時間をかけて脱がされていくことで、涼花の心は羞恥で押し潰されそうだった。
ついに原田の顔を直視できずに俯いてしまった涼花の頬に優しく両手が当てられる。
「あ」
頬に感じる手の熱さに思わず身をすくめる涼花。
ゆっくりと顔を上げられ原田と目を合わされる。
自分を求める男の目に恐怖とそしてよくわからない感情を感じながらしばし見つめ合う。
原田の顔が少しずつ近づいてくる。
(キスされちゃう…)
次に起こるであろう悍ましい想像に身体が震えていく涼花。
だが、原田はキスには程遠い距離で近づくのをやめて涼花の顔を見つめるだけだった。
「きれいだ…」
呟かれた信じられない言葉に涼花は一瞬目を見開く。
そして原田の手は涼花の白く細い首筋を滑り胸元のタイを解いていった。
首筋を触れられた瞬間に走ったくすぐったさに似て少し違う感覚に涼花は戸惑う。
原田が作り出した雰囲気に涼花は流され始めていた。
涼花は兄の面影を心に思いながら流されまいと抗う。
原田は葛藤を始めた涼花を引き寄せながら背後から抱きすくめる。
原田を背後に感じながらも涼花はひたすらに兄のことを思っていた。
(お兄ちゃん…お兄ちゃん…私…)
流されまいと内心で必死に抗う涼花の腰の辺りで支えるかのように結ばれていた原田の手が上へと滑っていく。
やがて慎ましい涼花の乳房を下から支持ち上げるように撫で上げ、そのままブラウスの上からやわやわと胸を撫で回していった。
胸の頂点辺りに手が触れるとむず痒いような刺激が発して涼花を悩ませる。
手の平で撫で回すような動きが指先を使ったくすぐるような動きへと変わっていくとそれはより鮮明に感じるようになっていった。
「はぁはぁはぁ…」
涼花の口から漏れる吐息はいつのまにか荒くなっていた。
前屈みになった涼花のうなじはしっとりと汗ばみ、紅潮していた。
自分の愛撫にしっかりと反応している涼花の身体を確認し、ほくそ笑みながらうなじにキスをする。
「んんっ!」
初心な涼花が両肩をすくめるように反応を見せる。
まだ快感へとは至らないその刺激。
だがその刺激は男を知らない涼花の身体にクサビを打ち込んだ。
原田により男に身体を触れられることに次第に慣れていく涼花。
うなじから首筋にかけて原田は舌先を軽く当てながら這い回る。
胸をくすぐるかのように動いていた原田の手は今やしっかりと涼花の乳房を揉みしだくようになっていた。
「あっ…くっ…」
(なに…これ…?)
涼花は自分の身体の変化に戸惑う。
触れられることに慣れ、悍ましさが薄れていき、変わりに背筋を走る甘い痺れを感じるようになっていた。
涼花は己の意志から外れてどこまでも快楽に堕ちていきそうな自分の身体に戸惑い焦り始める。
心までは屈しないと思っていた。
だが身体を走り始めた快感はその頑なな心をも溶かし始める。
順調に女として目覚めていく涼花の身体を原田はその手で感じとり舌舐めずりする。
ブラウス越しに感じる体温の上昇、そして小ぶりながらもこりこりと固くしこりを伝えてくる乳首の感触。
時折身を捩らせ快感から逃げようともがく涼花を上手くいなし、身動きを許しながらも逃げることを許さない。
腕の中でもがく涼花の身体の柔らかさを堪能しながら快楽の底なし沼に引き摺り込んでいく。
軽く触れるような手つきは影を潜め、大胆に涼花の身体を弄んでいる。
そしてそれを受け入れてしまう自分が涼花には信じられなかった。
「はあはあはあ…んっ」
(お兄ちゃん…私…変だよ…)
原田に導かれて快感を知った涼花は流されていくのを止めることができない。
熱に浮かされたように身体は熱く、心のどこかで快楽を求めてしまっているのを認めたくなかった。
頃合いと判断した原田の手が太腿に伸びその柔らかさを確かめるかのように撫で回す。
「あっ!いやっ!」
その先へと続くものを察知して涼花は両脚に力を入れて拒む。
その先は許してはダメだと思った。思ってしまった。
それが涼花が敗北を意識した瞬間だった。
固く閉じた両の太腿の間をゆっくりと撫で上げられ涼花の背筋をあの甘い痺れが登っていく。
強張り拒絶する涼花を宥めるように何度も優しく撫で上げられる。
「いや…もうやめてください…」
このままでは負けてしまうと思ってしまった心が弱音を吐かせてしまう。
自分の大事な所に手が近づく度に何故か力が抜けていく。
なす術なく屈服してしまいそうになる。
「お願い…そこに触れないでください…」
何かが壊れてしまうと恐れる心が許しを請う言葉を吐かせる。
脱力した太腿の間に手を差し込まれ開かれていく。
にわかに早まっていく鼓動。
涼花は力は抜けていったのではなく抜いたのだと気づいた。
拳一つ入る程に開かれた両脚の付け根へと原田の手が伸びていく。
「ああ…」
白いショーツに包まれた涼花のそこは震えながら逃げることもできずにその瞬間を待つ。
既に溢れるような愛液を湛えながら。
「ひぅ」
触れられた瞬間、息を呑むような声を上げて涼花の身体が跳ねる。
触れられてしまった。
期待してしまった通りの快楽を与えられて涼花は自分の敗北を認めてしまった。
原田はそのまま軽く撫で上げながら涼花の身体からさらに快感を引き出そうとする。
敗北を受け入れて抗う事をやめた涼花は初めて触れられる秘所を優しく解されながら甘い痺れに酔い始めていた。
「あっ…はぁはぁ…んっ」
「永見、どうだ?自分を抑えきれない感覚は?」
勝敗が決したと見た原田が口を開く。
「こ…こんなのって…あぁん」
ショーツの上からクリトリスをいじられ始めると涼花の感度は急速に上がり始めた。
知らなかった。今まで意識すらしてなかったその器官をいじられることでここまで感じてしまうなんて。
敗北を認めた瞬間から始まった快楽の奔流に涼花の身体は淫らに目覚めさせられていく。
「あっ!あっ!あっ!あぁっ!」
抑えきれない甲高い嬌声を上げては仰反る。
強い刺激に心の中の兄の面影が白く塗りつぶされていく。
それが悲しくて涙が溢れる。
原田の手がショーツをずらして、包皮を剥かれたクリトリスを指先で捏ね始めると涼さんの身体は面白いように跳ね始めた。
「あん!あん!いやっ!いやあああ!」
ポニーテールを振り乱し、どこまでも登っていくような快感に翻弄されていく涼花。
そして悲しみも後悔も全てを忘れ去り、快楽の奔流に溺れ流され頭の中を白く染め上げられ涼花は上り詰めた。
収縮した涼花の膣内から溢れた愛液が白い内股を伝い流れ落ちる。
「あああっ!んんんっ!」
甲高い嬌声を上げた後、涼花は崩れ落ちるように原田の胸の中に倒れ込んだ。
「永見、今のがオルガズム。絶頂ってやつだ」
涼花は脱力し原田に支えられながら耳元で囁かれる。
「絶頂…」
半ば夢見心地でそう呟く涼花を椅子に座らせる。
虚ろな目で余韻に浸る涼花の耳元で原田は囁いた。
「これから毎週木曜日の放課後にここへ来るんだ」
「…はい」
それは涼花を更なる快楽へと導く甘い誘惑。
絶頂の余韻の中にいる涼花はその誘惑に抗うことができない。
「周りには進路の相談とでも言っておけ。あながち間違いではないだろう」
「わかり…ました」
こうして涼花はまた一つ秘密を抱えてしまった。
誰にも言えない。
いつも助けてくれる大好きな兄にも言えない秘密を。