「やあ、いらっしゃい」
動画を見た翌日、私は朝からお兄ちゃんの家を訪ねていた。なんとなくソワソワしているお兄ちゃんに、昨日考えた事を伝える。
「考えたんだけど、始めるとしてもどんな事をすればいいのかシジョーチョーサが要ると思うの」
私の意見にお兄ちゃんは一瞬不思議そうな顔をしたけれど、すぐ意味が解ったのか笑顔でパソコンの電源を入れた。
「確かにそうだね。調べるのは昨日のサイトで良い?」
私が頷くと、お兄ちゃんは直に昨日の画面を出して椅子を譲ってくれた。私はお礼もそこそこにパソコンの前に座ると、マウスを使って気になる動画を片っ端から再生していく。その中身は昨日の動画なんて目じゃないくらい過激でHだった。中にはもう見えちゃうんじゃないかという物まである。でもそこに映っている女の子は皆楽しそうに笑っていた。
「あれ?」
暫く見ていると私は開けない動画がある事に気がついた。説明を求めてお兄ちゃんの方を見ると、お兄ちゃんはニコニコ笑いながら答えてくれた。
「それは限定って言って、見る度にお金が必要な動画だね、内容は今までのよりずっと過激だけど、その分貰えるお金も段違いに多いよ」
その言葉で私は本来の目的を思い出した。
「稼げるって、どのくらい?」
「うーん、やっぱり再生される回数によるけれど、多いと一回で100万とかかな?」
「100万円!?」
思わず金額を叫んだけれど、それよりも気になったのはもっと凄いことの部分だ。これ以上なんて一体どんな事するのだろう?
「まあ、月奈ちゃんには関係ない話だよ。お小遣いだもん、そんなに要らないでしょ?」
お兄ちゃんの言葉に私は直ぐに頷いた。そうだ、100万円なんてお金を稼ぐ必要はないんだから、そんな事はする必要がないんだ。
「それで、どうするの月奈ちゃん。一緒に動画を作らないなら、そろそろ僕、自分の動画を撮りたいんだけど?」
「…やる」
ちょっとHなことをするだけでお小遣いが何倍にもなる。これはお手伝いができない代わりのお小遣い稼ぎ、そう思ったら自然とそう答えていた。お兄ちゃんは私の返事に嬉しそうに頷くと、机から真新しいマスクを取り出した。
「よし、じゃあそれを着けてベッドに座って」
渡されたマスクに私が不思議そうにしていたら、お兄ちゃんが説明してくれた。
「顔隠さないと。まずないと思うけど、知ってる人にばれちゃったらマズいでしょ?」
お兄ちゃんの話を聞いて私は慌ててマスクを着けた。そしてふと思い出す。動画の子達はマスクなんて着けていなかった。
「あの子達はね、お小遣いも欲しいけど、それよりも自分を見て欲しいんだよ」
見て欲しい?私が首を傾げるとお兄ちゃんは手に持っていたカメラを私に向けて話し出す。
「考えてごらん。動画を見た人が良く知らない誰かじゃなくて、自分でHな気分になるんだ。あの子達は見ている人に自分でHな気分になってほしいんだよ」
お兄ちゃんの言葉を聞きながら私はカメラを見て、背筋がゾクゾクとするをの感じた。動画を見た知らない誰かが私で興奮する。
「まるでアイドルみたいだよね」
言葉に表せないでいるそれに、お兄ちゃんの言葉がぴたりとはまった気がした。確かにステージで歌ってたくさんの人を魅了するアイドルと同じだと思った。
「じゃあ、始めようか。最初は僕の言う通りにしてくれる?」
お兄ちゃんの言葉に頷きかけて、私は質問する。
「お兄ちゃん服は?水着とかに着替えなくていいの?」
そう聞くと、お兄ちゃんは頭を横に振って言ってくる。
「いきなり飛ばしちゃうと後が大変なんだ。人は刺激に慣れちゃうからね」
つまりいきなり水着を見せてしまったら、次は水着じゃ満足できなくなるということみたいだ。
「じゃあ撮るよ」
そうして撮影が始まった。
「初めまして、ツキノチャンネルにようこそ」
私は偽名を名乗りながらカメラへ向かって手を振る。挨拶の後は自己紹介、と言っても好きな食べ物とか休日の過ごし方みたいなの以外のプロフィールは嘘っぱちだ。お兄ちゃん曰く本当が入ると何処から特定されるかわかんないらしい。そしていよいよ質問が本題に入り始めた。
「好きな服装は、やっぱり動きやすいのが好きかな?後可愛いのは絶対!」
「それって下着も?」
来た!そう思いながら、少し考えて答える。
「し、下着は着心地重視かな?動きやすいのも考えてるから、ちょっと子供っぽいかも」
顔が火照るのを感じる。それはこの後に言われるだろうことが想像出来たからだ。
「へえ、今日のもそんな感じ?」
「う、うん」
「見せてくれる?」
お兄ちゃんのお願いに私は黙って頷くと、ゆっくりとスカートを持ち上げる。穿いていたのは膝上のミニだったから、すぐにパンツが見えてしまう。スカートを捲って下着を見せている。それもカメラに撮られているという事実に私の心臓は爆発するんじゃないかというくらいドキドキしていて、顔もさっきまでなんて比べられないくらい熱くなっている。
「とっても可愛いよ」
「あ、ありがと」
褒められた事になんとか返事をする。けれどもう私は頭がクラクラしてどうにかなってしまいそうだ。それを見てお兄ちゃんが次の指示を出す。
「ちょっと疲れちゃった?横になろうか」
私は頷くと、そのままお兄ちゃんのベッドに横になる。あまり洗っていないのか、ベッドからは凄い男の人の匂いがする。さっきまでのドキドキと匂いが私の中で混ざり合って、股がむずむずとしてくる。我慢できず私は腿をすり合わせる。
「あれ、ツキノちゃん我慢できなくなっちゃった?」
お兄ちゃんの声に、ぼんやりし始めた頭で私は頷く。
「そっか、そっか。いつもはどういう風にしているの?見せてみて」
言われた通り私は普段通りに自分を慰め始める。スカートの上からアソコを指で擦っていく。
「左手、胸を触ってみようか」
どんどん気持ちよくなっていく中で、お兄ちゃんの指示が出る。私はその通りに左手を胸へと移動させた。クラスでも貧相な側に入る私の胸は、やっと膨らみ始めたという感じで揉んでも気持ちよくない。そんな私の様子に気付いたお兄ちゃんが更に指示をしてきた。
「乳首だけ弄ってごらん」
その瞬間、まるで体に電気が走ったみたいになって私は思わず体をのけ反らせた。想像していたよりずっと敏感になっていた乳首を思い切り触ってしまったせいだ。
「もっと優しく、転がすみたいにしてみて?」
言われた通りにすれば、乳首からもむず痒いような気持ちよさが広がってくる。そこから先はもうお兄ちゃんの声なんて聞いていなかった。スカートを捲ってパンツの上からアソコを擦って、服の中に手を入れて乳首を直接弄る。気持ちよさがどんどん大きくなって、気が付けば私は体を丸めて凄い快感に耐えていた。
「すごいね、イッちゃった?」
イク?そうか、このキモチイイがイクなんだ。力が抜けた体で何とかカメラの方を見て私は頷く。そんな私を見て、お兄ちゃんはカメラを止めた。
「うん、今回はこのくらいにしようか。月奈ちゃんは休んでて」
上機嫌でお兄ちゃんがそう言った瞬間、いろいろと限界だった私は意識を手放した。
「月奈ちゃん、月奈ちゃん起きて。動画ができたよ」
私が目を覚ますともう太陽は傾いていて空が赤く染まっていた。撮り始めたのがお昼より少し前だったから、結構寝ちゃったらしい。
「はい、見てごらん」
お兄ちゃんはとても嬉しそうにそう言って動画を再生する。そこには紛れもない私の姿が映っている。動画ではお兄ちゃんの声は消されていて、その代わりにテロップがつけられていた。それ以外には特になにも変わっていない状態で動画は進む。
「あっ」
いよいよHな質問の場面になり、私は思わず声を出してしまった。画面の中の私は見るからに恥ずかしがっていて、見ているこっちまで恥ずかしくなってくる。けれどそんなことはお構いなしに動画は進んで、私はパンツを見せて、ベッドに横になり、ついにはオナニーを始める。
「ほらちゃんと見て」
思わず手で顔を覆ってしまった私の手をつかんで、お兄ちゃんがそう命令してくる。私はまた真っ赤になりながら画面を見る。ベッドの上でもぞもぞと動く私をズームしたカメラが足の先から映していく。パンツの上からアソコを懸命に擦るところでいったん画像の動きが止まり、しっかりと見せつけてからまた動き出す。
「月奈ちゃん、とっても可愛いよ」
私の耳元でお兄ちゃんが何度もそう言ってくる。それを聞きながら私は、目を潤ませながら懸命に乳首を弄る自分から目を離せずにいた。
「それじゃあ、投稿するね」
動画チェックという名の鑑賞会を終えて、お兄ちゃんはご機嫌でパソコンを操作する。あっという間に動画がサイトにアップされて、新着動画のトップに私の顔が映る。
「うわすごっ!ほら、見て見て月奈ちゃん」
お兄ちゃんが指さす先を見ると数字がどんどん増えてあっという間に100を超える、けれど数字はまだまだ増えていく。
「いやあ、口元を隠したくらいじゃ月奈ちゃんが美少女なのは隠せないもんねぇ。あっという間に100超えかぁ」
カウンターの数字はそう言っている間に200を過ぎて300に届こうとしていた。300、私のクラスの人数が31人。その10倍近い人が私を見て興奮している。
「お、支援まで付き始めた。これはお小遣い凄いことになっちゃうかも」
お兄ちゃんはそう言うけれど、もう私の中でお小遣いはとても小さなものになっていて、それよりもたくさんの誰かに見られているという興奮が私を支配している。そして未だに増え続けるカウンターを見ながら、私の右手はまたアソコへと伸びていた。
まだ焦る時間じゃない。