ダークエロよろず短編集2 作:カード読み込み
豪華絢爛なシャンデリアの下、沈黙が支配するテーブルには、
食べかけのオマール海老の殻だけが寂しく転がっていた。
向かいに座る男──高畑誠一は、
ナイフとフォークを優雅に置くと、ワイングラスを傾けた。
琥珀色の液体が、彼の日焼けした喉仏を上下させる。
その仕草一つにも、計算された色気が滲んでいた。
「結城さん、あまり箸が進まないようだね?」
甘ったるいテノールが、明日奈の鼓膜を撫でる。
彼はテーブルに肘をつき、頬杖をついて明日奈を見つめていた。
その視線は、まるで獲物を品定めする蛇のようだ。
「……結構です。お腹がいっぱいなので」
明日奈は顔を伏せ、ナプキンでそっと口元を拭った。
こんな男と食事なんて、時間の無駄でしかない。
早く帰りたい。キリトの待つ部屋に帰りたい。
しかし、それは叶わない夢だった。
高畑の父親は、日本でも有数の複合企業体のトップ。
そして、父・彰三が経営する結城グループにとって、
高畑グループは決して無視できない重要な取引先なのだ。
それを知っているからこそ、彰三は二つ返事で了承し、
娘をこの獣のような男の前に差し出したのである。
「ふぅん、そうか。残念だな。
ここの特製パイ包みステーキ、絶品なんだけどな」
高畑は芝居がかった溜息をつくと、
突然立ち上がり、明日奈の横の椅子を乱暴に引き寄せた。
「失礼するよ」
有無を言わさず明日奈のすぐ隣に腰掛けると、
膝が触れ合いそうなほどの距離。
清涼感のあるコロンの香りが、鼻腔をくすぐった。
嫌悪感で鳥肌が立つのを感じながら、明日奈は冷たく言い放つ。
「どういうつもりですか? 私、あなたと個人的に話すことなどありません」
「つれないねぇ。同じ大学に通う同級生じゃないか」
高畑はわざとらしく肩を竦めた。
確かに高畑はSAOサバイバーではないが、あの事件後、
彼と同じ大学に編入することになったのは事実だ。
彰三からの圧力があったのかどうか、それは分からない。
「君みたいな美人令嬢が、なんでアイツラみたいな一般庶民と
同じ学食なんか利用してるんだ? もっと特別扱いされてもおかしくないだろう?
俺なら、毎日専属シェフを雇ってランチを作ってあげるけどな」
アイツラ──それはもちろん、キリトを含む友人たちのことだ。
彼らのことをそんな風に見下す高畑の言葉に、明日奈は唇を噛んだ。
怒りを抑えるのに精一杯で、反論の言葉が出てこない。
すると、高畑は楽しそうに喉の奥で笑い、
テーブルの上に置かれた明日奈の白い右手に、
自分の太い指をゆっくりと重ねてきた。
「ひっ……!」
思わず短い悲鳴を上げ、明日奈は咄嗟に手を引っ込めようとする。
しかし、高畑の力強い手は、がっちりと彼女の細い指を絡め取った。
その感触は、まるで鋼のように硬く、そして熱かった。
キリトとは全く違う、汗ばんで湿り気を帯びた大きな手。
「照れてるのか? 可愛いな」
耳元で囁かれ、全身の毛穴が逆立つ。
逃げ出したい。今すぐこの場から消えてしまいたい。
しかし、体は金縛りにあったように動かない。
高畑の吐息が首筋にかかり、ぞわりと悪寒が走る。
「なあ、明日奈ちゃん。
俺の彼女にならないか? 悪いようにはしない。
君のご両親だって、きっと喜ぶと思うけどな?」
彼女──その単語が、鋭い刃となって明日奈の胸を抉る。
彼氏ならいる。
この世で一番愛しい人が。
脳裏に浮かぶのは、漆黒の髪と瞳を持つ少年の姿。
不器用だけど、誰よりも優しく、強い人。
彼以外の人間を、そういう対象として見ることなど、考えられない。
「冗談じゃありません! 離してください!!」
明日奈は必死に腕を振り払おうとするが、
高畑はますます力を込めて彼女の手首を握りしめ、
空いている左手で彼女の顎を掴んだ。
無理やり上を向かされ、至近距離で視線がぶつかる。
欲望に濁った、粘着質な瞳。
それが、明日奈の美しい双眸を射抜く。
「……キリトくん……助けて……」
か細い声は、喧騒にかき消されて高畑には届かない。
いや、もし聞こえたとしても、この男は嘲笑うだけだろう。
「まあ、今夜はゆっくり楽しもうじゃないか。
まだパーティーは始まったばかりだぜ?」
高畑はそう言うと、支配人に何かを告げるために立ち上がった。
解放された明日奈は、震える手でスカートの裾を握りしめる。
これから何が起こるのか、考えたくもなかった。
ただ、確かなことは一つ。
今夜、自分はこの男によって汚されようとしているということだ。
キリトへの罪悪感が、鉛のように心にのしかかる。
涙が溢れそうになるのを必死で堪えながら、
明日奈はただ俯くことしかできなかった。
高級ホテルの煌びやかな照明が、今の彼女には酷く眩しく感じられた。
地獄のような一夜が、静かに幕を開けようとしていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ご馳走様でした、とても素晴らしいディナーでしたわ」
支配人の案内で最上階のスイートルームへと続く
エレベーターに乗り込んだ明日奈は、作り笑顔で言った。
隣に立つ高畑は満足そうに頷くと、
「そりゃ良かった。気に入ってもらえて何よりだ」
と、再び彼女の腰に手を回してきた。
先程より大胆な接触に、明日奈はびくりと体を強張らせる。
しかし、もはや抵抗する体力も気力も残っていない。
先ほどから、頭がぼんやりとし、視界が霞んでいるのだ。
ワインが効きすぎているのかもしれない。
あるいは、異常な緊張状態が続いているせいだろうか。
(……早く……帰らなきゃ……)
焦燥感だけが募るが、思考はまとまらない。
エレベーターの微かな振動が、心地よい揺りかごのように感じられる。
やがて到着音が鳴り、ドアが静かに開いた。
目の前に広がるのは、豪奢な絨毯が敷かれた廊下。
そして突き当たりには、重厚な木製のドアが見える。
あれが、高畑の用意した部屋なのだろう。
「さあ、行こうか」
高畑は当然のように明日奈の腰を抱き寄せ、促した。
拒否することもできたはずなのに、明日奈はなぜか、
その腕の中に収まったまま、ふらふらと歩みを進める。
ドアを開けると、そこは別世界だった。
天井は高く、壁一面には深紅のベルベットカーテンが波打ち、
巨大なキングサイズのベッドが鎮座している。
窓からは宝石箱をひっくり返したような夜景が広がり、
都会の明かりが、遠い星々のように瞬いていた。
部屋の中には、バラの香水と、どこか人工的な甘い匂いが充満している。
それが妙に鼻につき、明日奈は軽く咳き込んだ。
「おいおい、大丈夫か? やっぱり飲み過ぎたみたいだな」
高畑は芝居がかった調子で言うと、
明日奈の背中をぐいっと押して、ベッドへと導いた。
柔らかなマットレスに片足が沈む。
「少し休んだ方がいい。な?」
言葉は優しげだが、その声には有無を言わせぬ響きがある。
明日奈は力なくベッドに腰を下ろした。
全身から力が抜け、泥の中に沈んでいくような感覚。
視界がぐるぐると回り、平衡感覚が狂っていく。
(おかしい……おかしい……何かが……)
頭の隅で警鐘が鳴るが、抗う術がない。
その時だった。
高畑が素早く背後に回り込むと、明日奈の華奢な両肩を強く掴んだ。
「っ!?」
驚きの声を上げる間もなく、
彼は明日奈の身体をベッドの上に勢いよく突き飛ばしたのだ。
スプリングが大きく軋み、明日奈の身体が跳ねる。
「なっ……何を……!?」
混乱と恐怖で声が裏返る。
高畑は悠然とジャケットを脱ぎ捨てると、
ネクタイを緩めながら、ゆっくりとベッドに上がってきた。
ベッドのスプリングが、二人分の体重でギシッと悲鳴を上げる。
薄暗い室内灯の下、高畑の日焼けした精悍な顔が浮かび上がる。
その瞳は、先ほどまでの軽薄なものとは打って変わり、
飢えた獣のような凶暴な光を宿していた。
「さっきの食事、美味かったろう? 特にデザートのシャーベット」
高畑は、まるで秘密を打ち明けるように囁く。
「あれ、ちょっとしたサービスだよ。すぐに気持ちよくなれるお薬入り。
安心しな、体に害はない。ただ……少しばかり理性の枷が外れるだけだ」
「く、薬……?」
明日奈は愕然とした。
やはりワインのせいではなかった。
最初からこの男は、自分をこうするつもりで……。
「やっ、やめてください! 高畑さん!! お願いだから……!!」
明日奈は必死に身を捩り、逃れようと藻掻いた。
しかし、薬の効果は凄まじく、指一本自由に動かせない。
それどころか、体の芯から沸き上がる得体の知れない熱に侵され、
意識が朦朧としてくる。
高畑はそんな明日奈の抵抗を、子供の戯れでも見るかのように見下ろし、
その細い首筋にゆっくりと顔を近づけていった。
「綺麗な首だ……本当に」
舌舐めずりするような声と共に、
高畑の熱い吐息が明日奈の敏感な皮膚を這う。
「いやっ……!」
悲鳴を上げる明日奈の口を、
彼は無造作に手で塞いだ。
「静かにしろよ。他の客に聞かれたら興醒めだろう?」
耳元で囁かれ、明日奈の瞳からぽろりと涙が零れた。
屈辱と絶望で、心が真っ黒に塗り潰されていく。
「さて、と。まずはその堅苦しい制服を剥いであげないとね」
高畑の指が、明日奈のブラウスのボタンにかかる。
ぷち、ぷち、と一つずつ外していく音が、
永遠のように長く感じられた。
やがて全てのボタンが外されると、
純白のブラジャーに覆われた、豊満な双丘があらわになる。
「ほう……これはこれは」
高畑は感嘆の声を漏らし、その乳房をブラジャー越しに鷲掴みにした。
「痛っ……!」
力任せな愛撫に、明日奈の眉間に深い皺が寄る。
高畑は構わず、その柔らかな肉塊を揉みしだき始めた。
「へえ、見た目通り立派なもの持ってるじゃないか」
高畑は獲物を弄ぶ猫のような愉悦に浸り、その双丘を好き放題に蹂躙する。
掌に余る大きさ、重たげに揺れる質量感。
キリトが幾度となく愛で、優しく慈しんできたその膨らみを、
今は憎むべき男が土足で踏み荒らしている。
その事実が、明日奈の心臓を握り潰すように締め付けた。
高畑の指は、まるで生き物のように蠢き、
ブラジャーのカップの隙間から忍び込むと、直接生肌に触れた。
「ひゃっ……!」
予期せぬ冷たい感触に、明日奈の背筋が弓なりに反る。
その反応を見て、高畑はニヤリと口角を吊り上げた。
「感度良好、だな」
指先が、温かくしっとりとした柔肉を探るように滑り、
やがて小さな突起を探り当てる。
「ここか?」
ぐりっ、と親指の腹で押し込まれ、
鋭い痛みにも似た痺れが明日奈の脳髄を貫いた。
「んあぁっ……!」
思わず漏れた声に、高畑はますます興奮を露わにする。
「良い声で鳴くじゃないか。もっと聞かせてくれよ」
彼は明日奈の身体を強引に仰向けにすると、
両手でブラジャーを引き下げた。
露わになったのは、透き通るような白磁の肌に、
鮮やかな桜色の頂を持つ、完璧な曲線を描く双丘だった。
重力に従い、たぷん、と柔らかく揺れる様は、
まさに熟れた桃の如き魅惑的な眺め。
その頂点の蕾は、先ほどの刺激で既に硬く尖り、
濡れたように艶めいている。
「ほぉ……これは素晴らしい……」
高畑は恍惚とした表情で呟き、
両手で左右の乳房を同時に鷲掴みにした。
指の間から柔肉が溢れ出し、
彼の荒々しい動きに合わせて形を変え、波打つ。
「やっ……いやぁっ……!」
明日奈は首を激しく振って抵抗するが、
高畑は構わず、その豊満な果実を堪能し続ける。
下から持ち上げればずしりとした重量感があり、
指を沈ませればどこまでも吸い付いてくるような弾力がある。
汗ばんでしっとりと濡れた肌は、まるで上質なベルベットのようで、
男の掌を歓迎しているかのように吸い付いた。
「キリトっていう彼氏とは、いつもどんな風にヤッてんだ?」
高畑はわざと明日奈の傷を抉るような言葉を投げかけながら、
左の乳房を掌全体で円を描くように捏ね回す。
「あんなガキに、こんな極上のカラダを満足させてやれるのかねぇ?」
嘲るような口調で言いながら、彼は右の乳房の頂点にある硬く勃起した蕾を、
親指と人差し指で摘み上げ、くにくにと扱き始めた。
「ああっ……! だめっ……!」
痛みとも快楽ともつかない鋭い衝撃が、明日奈の脊髄を駆け上がる。
脳裏に、キリトとの愛の行為がフラッシュバックする。
彼はいつだって優しかった。
宝物を扱うように丁寧に、壊れ物を扱うように慎重に、
この乳房を愛してくれた。
その思い出が、今、目の前の男の醜悪な愛撫によって、
汚され、踏みにじられていく。
悔しさと情けなさで、明日奈の瞳からは止めどなく涙が流れ落ちた。
「泣くなよ、まだ始まったばかりだぜ?」
高畑は面白そうに明日奈の涙を指で掬い取り、べろりと舐めとった。
その仕草は野卑で、まるで野生の獣が獲物の血を味わうかのようだ。
彼は再び、その掌に余るほどの豊満な肉塊に意識を集中させる。
その乳房は、紛れもない熟れきったメスの魅力を放っていた。
キリトという一人の男に愛され、育まれた果実は、
今や完全に成熟の域に達し、
その重みも、張りも、そして指を埋め尽くす柔らかさも、
雄の本能を狂わせるに十分すぎるものだった。
汗でしっとりと濡れた白磁の肌は、蝋燭の灯りを受けて妖しく輝き、
血管が透けて見えそうなほどに瑞々しい。
「本当に、何て乳してやがる……」
高畑は感嘆の声を漏らし、その中心で固く尖った蕾を親指と人差し指で挟み込むと、
くりくりと捻るように愛撫し始めた。
「痛っ……やっ、いやぁっ……!」
明日奈の拒絶の声は、もはや掠れて切れ切れだ。
彼女の意思に反して、薬と執拗な刺激により
その身体は熱を帯び始めている。
乳房全体がじんじんと疼き、乳首はさらに硬く屹立していく。
高畑はその変化を見逃さず、満足げに笑う。
「ほら、しっかり勃起してるじゃねぇか。
口では嫌がっても、身体は正直だな」
下卑た言葉を浴びせながら、彼は右手で左の乳房を揉みしだき、
左手では右の乳首を爪先でカリカリと引っ掻いた。
異なる種類の刺激が同時に襲いかかり、
明日奈の背筋が弓なりにしなる。
「ひっ……! やめっ……お願い……!」
懇願の声は、喘ぎ声に変わろうとしていた。
その切なげな響きが、高畑の獣欲をさらに煽る。
「もっと鳴けよ、その綺麗な声で」
彼はそう言うと、
右の乳房に顔を近づけ、ぱくりと乳輪ごと口に含んだ。
熱く湿った粘膜に包まれ、ぬるりとした舌が乳首を捉える。
「んあああっ……!」
待ち受けていた快楽の電流が、明日奈の全身を駆け巡る。
唾液をたっぷりと含んだ舌が、
飴玉をしゃぶるように、ねっとりと乳首を転がし、
時折、歯の先端で軽く甘噛みされる。
そのたびに、明日奈の口からは抑えきれぬ声が迸った。
「あんっ……やぁ……だめぇ……!」
頭では否定しようとしても、肉体の反応は止められない。
薬と羞恥心が、彼女の感覚を過敏に研ぎ澄ませていた。
その豊満な膨らみは、高畑の唾液でてらてらと光り、
熱を帯びてさらに赤みを増していく。
その熟れきった果実は、
まるで熟れたマンゴーのように濃厚な香りを放ち、
男の欲情を際限なく煽り立てた。
高畑は夢中になって、その果実を貪った。
右を吸えば左が寂しがるように硬くなり、左を可愛がれば右が疼く。
交互に、時には同時に、その二つの丸みを執拗に責め続ける。
汗と唾液と、そして分泌された愛液で湿った谷間は、
むせ返るような甘酸っぱいフェロモンを撒き散らし、
高畑の思考を奪い去る。
「うお……たまんねえ……」
彼は思わず呻き、
その白く柔らかい果実を顔面全体で味わうように、顔を埋めた。
しっとりとした肌が頬に吸い付き、温かな体温が伝わってくる。
深呼吸をすれば、明日奈の清潔な石鹸の匂いと、
女の蜜の香りが混ざり合った、極上の芳香が肺を満たした。
「ああっ……いやぁっ……!」
明日奈は力なく叫ぶが、高畑の行動は止まらない。
彼は今度は、両方の乳房を同時に責め立て始めた。
右手で左側を、左手で右側を、
それぞれ違うリズムで揉みしだき、捏ね回す。
時には優しく撫でるように、時には強く鷲掴みにし、
乳首を指の腹で擦り上げたり、軽く引っ張ったりする。
「ひぃっ……! あぅっ……!」
明日奈の喉から、抑えきれない嗚咽が漏れ出す。
意識は朦朧とし、思考は霧の中を彷徨うように曖昧だ。
それでも、高畑の巧みな指使いが与える刺激だけは、
鮮明に脳髄を灼き焦がす。
(やめて……お願い……キリトくん……助けて……)
心の中で何度も叫ぶが、現実は非情だ。
彼の指が、舌が、歯が、
自分の最も柔らかく、そして敏感な部分を犯し続けている。
その感触が、まるで現実離れした悪夢のように、
明日奈の神経を逆撫でていく。
高畑の愛撫は、執拗さを増す一方だった。
彼は明日奈の右の乳房に再び吸い付き、
その頂点の蕾を執拗に舐め、吸い上げ、軽く噛み締める。
その度に、明日奈の身体はびくんと痙攣し、
唇からは甘い吐息が漏れる。
「ほうら、また硬くなったぞ」
彼は勝ち誇ったように言い、
唾液でてらてらと光る乳首を指で弾いた。
「んんっ……!」
短い悲鳴が上がり、明日奈は顔を横に背ける。
その潤んだ瞳から、新たな涙が溢れ出した。
高畑はそんな彼女の反応を楽しむように、
今度は左の乳房に狙いを定める。
彼の唇は、乳房の膨らみの上をゆっくりと這い、
時折、強く吸い付いて赤い痕跡を残す。
その痕跡は、まるで所有権を主張する刻印のように、
白い肌の上で妖しく輝いた。
「キリト君にも、こういう風に跡を付けられたことがあるのか?」
高畑は意地の悪い質問を投げかける。
明日奈は何も答えず、ただ嗚咽を漏らすばかりだ。
その無言の肯定を読み取った高畑は、
満足そうに笑い、さらに強く吸い付いた。
「俺の方が、ずっと上手だろう?」
その自信に満ちた言葉は、明日奈の自尊心を深く傷つけた。
キリトとの甘く優しい記憶が、
この男の乱暴で独りよがりな行為によって、次々と上書きされていく恐怖。
それは、精神的な凌辱であり、
魂の殺人にも等しい行為だった。
高畑は飽きることなく、明日奈の乳房を弄び続ける。
時には両方の乳房を中央に寄せ、二つの乳首を同時に指で弄ぶ。
その刺激に、明日奈の腰が無意識に浮き上がり、
内股がぴくぴくと震えた。
(だめ……だめ……もう……)
思考は完全に麻痺し、身体は与えられる快楽に翻弄される。
キリト以外の男に、しかもこんな形で、自分の身体を許してしまう屈辱感。
しかし、それ以上に、薬の影響と高畑の巧みな手腕によって、
明日奈の奥底に眠っていた女の本能が、無理やり呼び起こされていた。
彼女の意志とは関係なく、肉体は熱を帯び、
さらなる刺激を求めているかのように、
乳房はより一層硬く張り詰め、乳首は痛いほどに尖り立っている。
「そろそろ、下の方も準備万端になってきたんじゃないか?」
高畑は悪魔のような微笑みを浮かべ、明日奈のスカートに手を伸ばした。
「やっ……! そこは……!」
最後の砦を守ろうとする明日奈の抵抗も虚しく、
高畑の手は容易くスカートの裾をめくり上げた。
黒いストッキングに包まれた美しい脚が露わになり、
その中心部へと続く道が開かれる。
「へえ、可愛いの穿いてるじゃないか」
彼は明日奈のショーツを下から覗き込み、感心したように言った。
「キリト君のために、特別な日に穿くやつなのか?」
その言葉は、明日奈の心を鋭く抉った。
それは確かに、キリトとの夜のために用意したものだった。
それを今、一番見られたくない相手に見られている。
「違うっ……!」
涙ながらに否定する明日奈の声は、弱々しく消えていった。
高畑は構わず、ストッキングの上から、彼女の秘裂を指でなぞり上げる。
布越しでも分かるほど、そこは既に湿り気を帯びていた。
「おお、もうこんなに濡れてるじゃないか」
高畑は嬉しそうに言い、ストッキングを破らぬよう注意深く膝まで下ろした。
白い太腿が露わになり、その付け根の部分には、
淡いピンク色のレースがあしらわれたショーツが見える。
高畑はそのショーツの中心部分を、指でそっと押した。
ぐちゅ、という濡れた音が微かに響く。
「どうだ? 気持ちいいか?」
明日奈は必死に首を横に振るが、
その表情は苦悶と快楽が入り混じった、複雑なものだ。
彼女の意思とは裏腹に、身体は正直に反応していた。
高畑の指が、ショーツ越しに明日奈の秘裂を何度も往復した。
その動きは執拗で、まるで獲物の弱点を探る肉食獣のようだった。
指が中心の割れ目をなぞるたび、明日奈の腰は電流に打たれたように跳ね、
唇からは耐えきれぬ吐息が漏れる。
「すごいな……もう染みてきてるぞ」
嘲笑うような高畑の言葉通り、薄い布地は既に愛液を吸い込み、
指が当たる部分を中心に、暗いシミを作り始めていた。
そのシミは、まるで咲きかけの花弁が濡れて艶めいているようで、
高畑の欲望をさらに煽り立てる。
「さて、じゃあ、お披露目といこうか」
彼は明日奈の腰に手をかけ、
するりとショーツを引き下ろした。
白い肌に映える、淡いピンク色の布地が脚を滑り落ちていく。
そして露わになったのは──
ふっくらと盛り上がった恥丘、
それを守るように僅かに茂る柔らかな栗毛、
そして、その奥で微かに開閉を繰り返し、
透明な雫を滲ませている、濡れそぼった花弁だった。
キリトが幾度となく口づけし、
慈しむように愛してきた聖域を、
今、高畑の野卑な視線が舐め回すように見つめている。
「きれいなもんだな……色も形も、まるで処女みたいだ」
高畑は感嘆の声を漏らし、
人差し指で花弁の縁をゆっくりとなぞった。
指が触れると、そこはすでに火照ったように熱く、
ぬるりと湿った感触が伝わってくる。
「んっ……!」
明日奈は思わず身を捩るが、高畑は容赦なく指を進める。
ぬちゅっ……という湿った音を立てて、
第一関節までが膣口に飲み込まれた。
「ほら、簡単に入るじゃないか」
高畑は意地悪く笑い、指をゆっくりと抜き差しし始める。
「あっ……やっ……だめぇ……!」
明日奈の声は震え、涙が頬を伝う。
薬の効果と、強制的な性的刺激が、彼女の理性を溶かしていく。
高畑の指は、まるで生き物のように蠢き、
膣壁を押し広げるように探り始めた。
第二関節まで深く差し入れ、指の腹で天井を擦るように刺激する。
「ここが良いんだろう?」
その的確な攻め方に、明日奈の身体は否応なく反応した。
膣内がきゅうっ、と収縮し、高畑の指を締め付ける。
「ひゃあっ……!」
甲高い嬌声が上がり、明日奈は顔を覆って泣きじゃくった。
「おいおい、そんなに良いなら、もっと声出せよ」
高畑は満足げに笑い、今度は人差し指だけでなく、中指も加えた。
二本の指が、狭い膣内でバラバラに動き回り、
Gスポットを探り当てようと執拗に圧迫してくる。
ぐちゅぐちゅっ……という粘着質な音が、室内に響き渡った。
「キリト君は、こんな風に二本も指を入れてくれたか?
俺の方が、ずっと気持ちよくしてやれるだろう?」
高畑の言葉は、明日奈の心を鋭く切り裂くナイフだった。
キリトは、いつだって明日奈のペースを尊重してくれた。
最初は一本の指から、時間をかけてゆっくりと慣らしてくれた。
彼の指は、愛情と優しさに満ち溢れていた。
だが、今、自分の中を蹂躙している指は、
ただ己の快楽と支配欲を満たすためだけの、冷酷な道具に過ぎない。
その事実が、明日奈を絶望の淵に突き落とした。
高畑の指が、明日奈の最も敏感な場所を的確に抉り続けていた。
ぬちゅっ、ぐちゅっ、と淫靡な水音が、静まり返った寝室に響き渡る。
それは明日奈の意思とは無関係に奏でられる、恥辱の調べだった。
「ほら、見てみろよ」
高畑は意地悪く笑い、明日奈の顔の前に指を突きつけた。
その指先には、てらてらと光る白濁した愛液が絡みつき、糸を引いている。
「こんなにいっぱい、溢れ出してきやがるぜ」
その光景はあまりにも生々しく、明日奈の目を背けたくても背けられない。
高畑は満足げに指を自分の口元へ運び、べろりと舐め上げた。
「美味いじゃねぇか。キリト君も、この味を知ってるんだろ?」
その名前を出されるたびに、明日奈の心臓が握り潰されるように痛んだ。
キリトはこんなことをしない。
彼はいつだって、明日奈の気持ちを最優先に考えてくれていた。
こんな風に、無理やり身体を弄ばれることなど、一度もなかった。
なのに、なぜ──?
高畑は明日奈の葛藤などお構いなしに、
今度は彼女の両膝を掴んで大きく左右に割り開いた。
「やっ……! だめっ!」
最後の抵抗も空しく、
明日奈の最も秘められた場所が、明るい照明の下に晒される。
そこはすでに熱を持ち、ひくひくと震えながら、
さらなる刺激を求めるように口を開けていた。
高畑は感嘆の声を漏らし、その中心へと顔を近づけていく。
「いい眺めだ。最高のデザートだな」
そして、躊躇なくそこに舌を這わせた。
「ひっ……!」
生暖かい感触が、最も柔らかく敏感な部分を襲った。
ざらりとした舌の表面が、クリトリスを直接捉え、円を描くように舐め回す。
その途方もない快感に、明日奈の全身が弓なりに反り返った。
「ああああっ……! だめっ……それだけは……!」
頭では拒絶しても、身体は正直だった。
高畑の巧みな舌使いに、彼女の身体は電流が走ったように痙攣し、
膣口からは新たな愛液がどっと溢れ出てくる。
高畑はそれをじゅるじゅると音を立てて啜り、
さらに奥へと舌を侵入させてきた。
「んぐっ……ふぅっ……!」
明日奈の口から、意味をなさない喘ぎ声が漏れる。
羞恥心と、屈辱と、そして抗い難い快楽が、
彼女の意識を塗りつぶしていく。
「はぁ……たまんねぇな……」
高畑はようやく顔を上げ、口元を拭った。
彼の表情には、達成感と、さらなる欲望が渦巻いている。
明日奈の下半身は、彼の唾液と自身の愛液でぐちゃぐちゃに汚され、
もはやどんな抵抗も無駄であることを示していた。
高畑は立ち上がると、ベルトを外し、
ズボンと下着をまとめて脱ぎ捨てた。
その瞬間、明日奈の目に飛び込んできたのは──
天を衝くように屹立した、巨大な肉棒だった。
それはキリトのものとは比べ物にならないほど太く、長く、
赤黒く血管が浮き出ており、先端からは先走りの液が垂れている。
その威圧感に、明日奈は息を呑んだ。
(嘘……そんなの……無理……)
「怖がらなくてもいいぜ。すぐに気持ちよくしてやるからな」
高畑はニヤリと笑うと、
その怒張した肉棒を明日奈の膣口にあてがった。
熱く、硬い感触が、彼女の最も大切な場所に押し付けられる。
明日奈は最後の力を振り絞って、高畑の胸板を押し返そうとするが、
やはり腕に力が入らない。
「やだ……いや……キリトくん……!」
絞り出すような悲鳴は、しかし高畑にとってはただの興奮材料でしかなかった。
「じゃあな、結城明日奈ちゃん。
キリト君より、俺の方がずっと上手いってことを教えてやるよ」
高畑はそう言うと、体重をかけて、
一気に腰を沈め込んだ。
「ひぎぃっ……!!」
明日奈の喉から、獣のような悲鳴が迸った。
メリメリ、という音が聞こえてきそうなほどの質量が、
彼女の未成熟な身体を強引に押し開いていく。
膣壁が限界まで引き伸ばされ、裂けそうな痛みが走った。
(痛い……苦しい……助けて……誰か……)
頭の中でキリトの顔がフラッシュバックする。
彼との優しい愛の記憶が、今この瞬間に踏みにじられていく。
涙が止めどなく流れ落ち、シーツを濡らしていく。
高畑は苦悶する明日奈の表情を見て、
歪んだ愉悦に浸っていた。
「ははっ……きっつ……最高だぜ、この締め付け……!」
彼はゆっくりと腰を動かし始める。
初めは馴染ませるように浅いピストンだったが、
徐々に動きは大きくなり、速くなっていく。
パンッ、パンッ、という肌と肌がぶつかる乾いた音が、
室内に響き渡る。
結合部からは、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と愛液が掻き混ぜられる音が漏れる。
「あ゛っ……! ん゛んっ……! うぐっ……!」
明日奈の口から漏れるのは、もはや悲鳴ともつかない喘ぎ声だった。
痛みの中に、信じたくないほどの快感が芽生え始め、
高畑の巨大な肉棒が膣内の最も感じる部分をゴリゴリと擦り上げるたび、
脳髄が痺れるような感覚に襲われる。
「ほら、どうだ? キリト君のちっちゃいので満足してたんじゃ、
こんな快感、知らなかっただろう?」
高畑は嘲るように言い放ち、
さらに激しく腰を打ち付けた。
「やだっ……知らないっ……こんなの知らないっ……!」
明日奈は泣き叫びながら、首を横に振る。
しかし、その身体は正直に反応し、
膣壁は高畑の肉棒をきつく締め付け、離そうとしない。
高畑の動きは止まることを知らなかった。
正常位で激しく突き上げたかと思うと、
今度は明日奈の片足を肩に担ぎ上げ、側位から深く抉り込む。
その体勢になると、さらに奥深くまで届き、
子宮口をノックするように突き上げられる。
「ひゃあああっ……! だめっ……そこはっ……!」
未知の領域を責め立てられ、明日奈は全身を痙攣させた。
目の前がチカチカと明滅し、意識が飛びそうになる。
明日奈の絶望に満ちた瞳が、高畑の嗜虐心をさらに煽り立てた。
彼は動きを止めることなく、
汗ばんだ手で明日奈の細い顎を掴み、強引に自分の方へと向かせた。
「恋人じゃない男に抱かれてどんな気分だ?」
高畑は勝ち誇ったように尋ねる。
明日奈は嗚咽を漏らしながらも、
残された最後のプライドで、涙に濡れた瞳で高畑を睨みつけた。
「最低……あなたみたいな人……」
その反抗的な態度が、高畑の征服欲をさらに燃え上がらせた。
「へぇ、まだそんな口を利ける余裕があるんだな」
彼はニヤリと笑い、明日奈の唇に強引に自分の唇を重ねた。
「んんっ……! んーっ!」
驚愕に目を見開く明日奈の口内へ、高畑は遠慮なく舌を捻じ込む。
生暖かい舌が彼女の口腔を荒らし回り、
逃げ惑う小さな舌を捕らえて絡め取った。
ちゅぱ、ぢゅるる……と、粘膜同士が激しく擦れ合う音が響く。
(嫌……! キリト君以外の人となんて……!)
明日奈は顔を背けようとするが、高畑の手はそれを許さない。
彼は唇を貪りながらも、腰の動きは一切緩めなかった。
むしろ、キスによって酸素が不足し、
明日奈の身体がより熱っぽく蕩けていくのを感じ取り、
さらに激しく、深く、膣の奥を突き上げてくる。
その衝撃と、口を塞がれる息苦しさと、
舌を犯される不快感がごちゃ混ぜになり、
明日奈の意識は朦朧としてきた。
「んっ……ぷはっ……!」
ようやく唇が解放されると、明日奈は必死に酸素を取り込んだ。
しかしその息が整うのも待たず、
高畑の大きな手が、彼女の豊満な胸を鷲掴みにする。
「こっちも可愛がってやるよ」
彼は片手で乳房を揉みしだき、
もう一方の手の指で、固く尖ったままの乳首を摘まみ上げた。
「ひっ……!」
鋭い快感が背筋を駆け抜け、
同時に膣がきゅうっと締まって、中にいる高畑自身を締め付けた。
「なんだ、感じてるんじゃないか」
高畑は愉快そうに笑い、指の腹で乳首を転がしたり、
時に強く引っ張ったりと、弄ぶのを止めない。
「違うっ……感じてなんか……!」
明日奈は否定するが、身体は正直だった。
胸を弄られるたびに、結合部からは新たな蜜が溢れ出し、
高畑の動きをよりスムーズにしてしまう。
「キリト君は、こういう風にお前の身体を可愛がってくれたか?」
高畑は再びその名を口にし、明日奈の胸に顔を埋めた。
熱く濡れた舌が、乳房全体をべろりと舐め上げ、
時折歯を立てて甘噛みする。
その跡は、明日奈の白い肌に痛々しい赤い印となって刻まれていった。
「お願い……もう……やめて……」
明日奈の懇願は、高畑にとって都合のいいBGMでしかない。
彼は明日奈の反応を楽しみながら、
胸への愛撫を続けつつ、腰の動きもさらに大胆になっていった。
深く突き入れたかと思うと、
カリ首が膣壁をこそげるほどの角度で引く。
その動きは、確実に明日奈の最も弱い場所を探り当て、
容赦なく刺激を与えてくる。
(どうして……こんなに……)
明日奈は混乱していた。
嫌で仕方がないのに、身体の芯から湧き上がる熱は、
高畑が与える刺激によってどんどん大きくなっていく。
キリトとの行為では決して感じたことのない、暴力的なまでの快感が、
彼女の理性を蝕んでいく。
高畑の肉棒が子宮口をノックするたび、
脳髄が痺れるような感覚が走った。
「あっ……ああっ……!」
明日奈の口から漏れる声は、次第に苦痛から快感へと変わり始めていた。
「そろそろ限界みたいだな」
嘲りながら亀頭で子宮口を捏ね、最奥を耕してメスに堕とす熟練の業。
快楽に流されて、
腰を浮かせて無意識に媚びてしまった明日奈が目を見開いて絶句する。
その顔を見て
「キリトくん、こんなメス猫に愛想尽かすかもな?」
と嘲笑し、明日奈が
「やだ……! やだよぉ……! 助けて……! キリトくん……!」
と泣き叫ぶ声に興奮して出し入れすると、
膣をキュッと締めて高畑の肉棒にしゃぶりつく。
そんな明日奈を高畑は嘲笑う。
「結局お前はそういう女なんだよ、明日奈」
と言って唇を奪い、キスをしながら腰を振って
宮口まで届くように何度も打ち付けると、
それに合わせて揺れる胸やお尻など
視覚的な情報も含めて明日奈に見せつけ、羞恥心を煽りながら犯す。
その様子をカメラで撮影して、
「これでお前は終わりだな、結城明日奈」と告げる。
高畑は再び明日奈の豊かな双丘に顔を寄せた。
先程までの激しい突き上げとは打って変わって、
まるで獲物を前にした蛇のようにゆっくりと、
ねっとりとした視線で明日奈の左の乳首を見つめる。
それは真っ赤に充血し、ツンと硬く尖って、
まるで触れられるのを待ち焦がれているかのようだった。
「この可愛い乳首、キリト君にも散々吸われてきたんだろうけどな」
高畑は意地の悪い笑みを浮かべると、
大きく口を開け、その薄桃色の突起にしゃぶりついた。
「ひっ……!」
明日奈の背筋が跳ねる。
高畑の熱く湿った舌が、敏感な先端をベロリと舐め上げた。
ざらついた舌の表面が、凝り固まった乳首の感触を愉しんでいるのが分かる。
そのまま吸い付き、ちゅうちゅうと音を立てて、
まるで母乳でも飲むかのように貪る。
「やっ……そんなところ……吸わないでぇ……!」
明日奈は羞恥に顔を覆いたくなるが、
高畑の頭を押し退けようとする腕には全く力が入らない。
高畑は飽きることなく左の乳首を嬲り続けた。
時折歯を立てて甘噛みし、
その度に明日奈の身体がビクンと震えるのを面白がっている。
「んっ……! 痛っ……! ああっ……!」
痛みと快感が綯い交ぜになった刺激に、
明日奈の口からは抑えきれない喘ぎが漏れた。
高畑はその反応に満足げに微笑むと、
今度は右の乳首に狙いを定めた。
「こっちも寂しがってるぞ」
彼は右手で右の乳房を鷲掴みにし、
親指と人差し指で固く尖った乳首を強く摘まみ上げた。
「きゃあっ!」
鋭い痛みが走り、明日奈は悲鳴を上げる。
しかし高畑は容赦しない。
摘まんだ乳首を捻り、引っ張り、指の腹でコリコリと扱く。
「やだっ……! 乱暴にしないでっ……!」
明日奈の懇願も虚しく、高畑はさらに力を込めた。
プツッ、と皮膚が破れるような微かな感触と共に、
右の乳首に赤黒い歯形がくっきりと刻み込まれた。
「っ……! い、痛い……!」
熱いものが滲む感覚に、明日奈は涙を零す。
「へへ……これで完璧だ」
高畑は満足そうに呟くと、
両方の乳首に舌を這わせ、付けたばかりの痕跡を丹念に舐め取った。
「これでお前はもう俺のものだ、明日奈」
高畑は明日奈の耳元に口を寄せ、
低い声で囁いた。
その宣告に、明日奈の全身から血の気が引く。
「そ、そんな……違う……私は……!」
震える声で否定しようとするが、
高畑の太い指が彼女の顎を掴み、無理やり正面を向かせた。
「違わねぇよ。キリト君はこんなお前のこと、想像もしてないだろうな。
他の男に乳首にキスマーク付けられて、
歯形まで刻まれて悦んでるお前のことなんか」
「やめて……そんなこと言わないで……!」
明日奈は頭を振って否定するが、身体は正直だ。
高畑の言葉と、胸に残る二つの印の存在が、
彼女の尊厳を根本から揺さぶり、
代わりに被虐的な感情を呼び覚ましていた。
結合部からは新たな愛液が溢れ出し、
高畑の怒張を受け入れる準備を整えているかのようだ。
「そろそろ、こっちにも俺の印を刻んでやらないとな」
高畑はそう言うと、
腰をグラインドさせて、硬くそそり立つ剛直で
明日奈の一番奥にある、
まだ誰にも踏み荒らされたことのない聖域を突き上げた。
「あっ……! だめっ……そこは……!」
子宮口をノックされる衝撃に、明日奈の身体が弓なりに仰け反る。
「ここだ。ここに、たっぷり注いでやるよ」
高畑は明日奈の腹部、ちょうど子宮のあるあたりを、
熱を持った手の平で強く押さえつけた。
「俺の精子で、この奥まで満たしてやる。
キリト君じゃ届かない、お前の一番大事な場所を、俺でいっぱいにしてやる」
その言葉は、明日奈にとって死刑宣告に等しかった。
「やだ……! やめてっ……! それだけはっ……お願いだからぁ……!」
明日奈は半狂乱になって泣き叫ぶ。
この男の精液を体内に受け入れるということは、
キリトとの関係の終わりを意味する。
彼との未来を、永遠に失ってしまう。
その恐怖が、明日奈の全身を支配した。
「お願い……何でもするから……中に出すのだけは……!」
彼女は高畑の首に縋りつき、
涙でぐしゃぐしゃになった顔で必死に懇願した。
そのあまりにも無力で哀れな姿が、
高畑の残虐な欲望を最高潮に引き上げていく。
「へぇ……何でも、ねぇ」
高畑はニヤリと笑うと、明日奈の願いを完全に無視し、
さらに激しく、そして深く腰を打ち込み始めた。
パンッ、パンッ、という肉と肉がぶつかり合う音が、
先ほどよりも一層激しく室内に響き渡る。
結合部からは愛液と空気が混じり合い、
ぐちゅぐちゅ、ぶちゅぶちゅ、と下品な水音が絶え間なく漏れる。
「だめっ……! いやぁっ……! 助けてっ……キリトくんっ……!」
明日奈の悲痛な叫びは、
もはや高畑の興奮を煽るだけのスパイスでしかなかった。
高畑の抽送は限界を超えた速度に達していた。
明日奈の細い腰を両手で掴み、
自らの凶器を叩きつけるように激しく突き立てる。
子宮口を何度も何度も貫かれ、
その度に明日奈の意識は真っ白に塗り潰されていく。
(だめ……本当に……もう……)
彼女の思考は、もはや言葉にならない喘ぎと、
迫り来る絶頂の予感、そして絶望的な恐怖に支配されていた。
「出すぞ……明日奈……! 全部……お前の一番奥に……!」
高畑が獣のような唸り声を上げ、
最後の一突きを繰り出した瞬間──―
胎内で感じる灼熱の液体が、明日奈の意識を残酷に揓き起こした。
高畑の低いうめき声と共に、ドクッ、ドクッと脈打つ感触が、
無惨に蹂躙された膣壁から直接子宮へと伝わってくる。
まるで生き物のように、大量の白濁が胎内へと流れ込み、
彼女の神聖な場所を汚染していく。
その悍ましい熱量に、明日奈は身体を硬直させたまま、声にならない呻きを漏らした。
「……っ……!」
射精が終わっても、
高畑はしばらく明日奈の上で荒い呼吸を繰り返していた。
彼の体重がずしりと圧し掛かり、明日奈は身動き一つ取れない。
結合部はなおも密着したままで、高畑の陰茎は依然として硬さを保ち、
吐き出した精液でぬるつく胎内をまだ押し広げている。
高畑がゆっくりと腰を引くと、ぬぽっ、という淫猥な音と共に、
栓を抜かれたように白濁が溢れ出した。
それは明日奈の股間を伝い、敷かれたシーツへと流れ落ちていく。
明日奈の意識は、一瞬漂白されたように真っ白になった。
何が起こったのか、すぐには理解できなかった。
ただ、胎内に残る異物感と、身体中のあちこちに残る熱い跡が、
彼女に現実を突きつけてくる。
ゆっくりと閉じられた瞼が、震えながら開かれる。
天井の豪奢なシャンデリアが、ぼんやりとした輪郭で映り込む。
焦点が合わない。
視界の隅で、高畑が満足げな表情で立ち上がり、
バスローブを拾い上げるのが見えた。
その瞬間、堰を切ったように全ての記憶が洪水のように押し寄せてきた。
あの屈辱的な愛撫、胸に刻まれた歯形と鬱血痕、
拒絶してもなお与えられた無数の快楽、
そして今、胎内で蠢いているであろう、最愛の人ではない男の遺伝子。
「……あ……」
小さな声が喉から洩れた。
それが何かの合図だったかのように、
明日奈の目にみるみると涙が溜まり、
次の瞬間には、決壊したダムのように止めどなく溢れ出した。
「う……うぅ……」
最初は小さく喉を詰まらせるような嗚咽だったが、
すぐにそれは慟哭へと変わった。
両腕で顔を覆い、声を殺そうとするが、
それでも漏れる泣き声が静まり返った部屋に響き渡る。
高畑はそんな明日奈の様子を、
まるで最高のエンディングを迎えた映画でも見るかのように眺めていた。
「キリトくん……」
その名を呼ぶだけで、胸が締め付けられる。
あの優しい眼差し、守ってくれると言った力強い腕、
一緒に未来を語り合った夜。
すべてが嘘だったわけではない。
けれど今、自分はその大切な人に対して、
取り返しのつかないことをしてしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……キリトくん……!」
明日奈は何度も何度も謝った。
誰に聞かせるわけでもない、虚空に向かって。
自分の身体が穢されたことよりも、
キリトへの裏切りの方が遥かに辛かった。
高畑に好き放題されたという事実は消えない。
この身体はもう、以前の純粋なものではないのだ。
その現実を突きつけられた絶望が、
彼女の心を粉々に砕いていく。
胎内の異物感が、不意に主張を強める。
高畑が最後に吐き出したものが、まだそこに居座っている。
その忌まわしい熱が、まるで彼の所有権を示す烙印のように感じられた。
明日奈は自分の腹部に手を置いた。
この奥深く、誰にも触れて欲しくない場所に、
今、他の男の種が撒き散らされている。
その想像に、胃の奥が締め付けられ、
再び激しい吐き気が込み上げてきた。
高畑の射精が終わった後も、明日奈は放心状態のままベッドに横たわっていた。
涙は枯れ果てたかのように頬を伝い、時折しゃくりあげる音だけが部屋に響く。
その無防備な姿を、高畑はじっくりと観察していた。
汗と体液で濡れた身体、紅潮した肌、乱れた栗色の髪。
どれもが彼の所有欲を刺激する。
明日奈がぼんやりと顔を動かした時、高畑と目が合った。
彼はにやりと笑い、明日奈の傍らに膝をついた。
「どうだ? 俺のモノを全部受け止めた気分は?」
わざとらしく問いかける声に、明日奈は視線を逸らした。答えたくもない。
高畑は構わず続ける。
「キリトくんとのセックスじゃ、こんな満足感味わえなかっただろう?
もっと激しく、もっと深く、もっと汚く犯される方が、本当は好きなんじゃないか?」
侮辱的な言葉が容赦なく浴びせかけられる。明日奈は唇を噛み締めた。
高畑は再び明日奈の太腿を掴むと、大きく開かせた。
膣口からは、白濁した粘液がどろりと溢れ出している。
その光景に満足げに頷く。
「ほら、よく見てみろよ。これが現実だ。
お前はもうキリトくんの清純な恋人なんかじゃない。俺の女だ」
その言葉は明日奈の心にナイフのように突き刺さった。
彼女は悲鳴にもならない呻き声を上げる。
「キリトくんがこれを知ったら、どんな顔をするだろうな。
お前が他の男に抱かれて、中出しまでされて、こうやって悦んでるなんて知ったら」
高畑は意地悪く問いかけながら、指で明日奈の割れ目をなぞる。
まだ熱を持っているそこは、ぬるりとした感触を返してきた。
「もう一度言ってやる。お前は俺の女だ。
この身体は全部、俺のものなんだよ」
言い終えると同時に、高畑は再び膨張したペニスを明日奈の秘所に押し当てた。
先端がまだ柔らかい粘膜に触れる。
「だめ……もう、許して……」
弱々しい抵抗の声を無視して、高畑はゆっくりと侵入していった。
一度目の凌辱で充分に解された内部は、やすやすと彼を受け入れる。
根元まで納めると、明日奈の華奢な身体が小刻みに震えた。
「わかるか? またお前の中にいるんだぜ」
耳元で囁きながら、高畑は腰を使い始めた。
先ほどよりも緩慢な動作だが、それが逆に明日奈にとっては堪え難い。
ゆったりとしたストロークが、彼女の内側を隅々まで擦り上げていく。
子宮口付近を圧迫され、腹の奥が疼いた。
「んっ……」
思わず漏れた吐息に、高畑が薄く笑う。
「気持ち良いんだろ? 身体は素直だなぁ」
明日奈は激しく首を振る。こんな行為で感じるはずがない。
けれど、彼の動きに合わせて、下腹部から熱い波が広がっていくのは事実だった。
「認めろよ。お前はこういうのが好きな変態だって。
キリトくんじゃ満足できない、
俺みたいな野蛮な男に滅茶苦茶にされることを期待してるんだ」
高畑の言葉が頭の中で反響する。
違う、そんなことあるはずがない──そう思う一方で、
彼の抽送に合わせて喘ぎ始めている自分に気づき、絶望感が募る。
結合部から湿った音が響く。
ぐちゅ、ぬちゃ、という粘着質な水音。
それは明日奈の体内から溢れ出した液体と、
高畑の放出した精液が混じり合ったものだった。
シーツには大きな染みができている。
「すごい量出てるぞ。俺の精子がお前の中を泳ぎ回ってるんだ」
明日奈の白い腹を掌で撫でながら、高畑は楽しそうに言った。
「このまま孕んじまったらどうする?
キリトくんとの間にできた子供だと信じ込んで育てるんだろうな。
毎晩、自分が他の男の子種を宿してることも知らずに、幸せそうな顔をして。
その顔を見るたびに、俺がどれだけ笑ってやるか楽しみだよ」
あまりに残酷な想像に、明日奈の目から新しい涙がこぼれた。
高畑はそれを舌で舐め取り、そのまま彼女の唇を塞ぐ。
唾液が絡む音が響き、息苦しさで頭がぼうっとする。
舌を吸われ、歯列をなぞられ、上顎をくすぐられる。
キスだけで意識が朦朧とするほど深い接触。
その間も腰の動きは止まらない。
むしろより巧みになり、明日奈の最も感じるポイントを探り当てては執拗に攻め立てる。
「……んっ、ふぅ……やっ……」
抗議の言葉も、高畑の口腔内へ吸い込まれていく。
彼の唾液が流れ込み、反射的に飲み込んでしまう。
その行為すらも屈辱的で、悔しさで胸が張り裂けそうだ。
唇が解放された時には、すでに息も絶え絶えだった。
頬は紅潮し、瞳は潤み、半開きの口からは荒い呼吸が繰り返される。
その扇情的な表情を見て、高畑はさらに昂ぶりを増したようだった。
ピストン運動が早まる。重く、深く、子宮口を叩くように。
明日奈はベッドシーツを握り締め、襲い来る快感と戦おうとする。
しかし無駄だった。全身の神経が敏感になりすぎて、
どこを触れられても痺れるような感覚に包まれる。
胸の頂を摘まれれば背中がしなり、
耳朶を甘噛みされれば腰が跳ねる。
膣内では襞がうねるように収縮し、
まるで搾り取るように高畑のものを締め付けた。
「締め付けが強くなってきたぞ。
気持ち良くなってるんだな、やっぱり」
明日奈は否定したいのに、身体は正直すぎる。
絶頂の波がすぐそこまで迫っているのを感じていた。
「やだ……だめ……」
か細い声での抵抗も虚しく、高畑の攻勢は激しさを増すばかり。
ついには明日奈の太腿を肩に乗せるような体位に変えた。
結合がさらに深くなり、角度を変えたことで新たな性感帯を刺激される。
「ひぃっ……!」
甲高い悲鳴にも似た声が漏れた。
今までとは違う角度からの責めに、
彼女の理性が急速に剥がされていく。
高畑は彼女の脚を抱え込み、上から打ち付けるように腰を落とす。
肉同士がぶつかる乾いた音と、
粘液が攪拌される湿った音が混ざり合って響き渡った。
「出すぞ……ちゃんと孕ませてやる……!」
その宣言と共に、高畑の動きが限界まで加速する。
明日奈は為す術もなく揺さぶられ、ただ喘ぐことしかできない。
彼の熱い楔が何度も子宮口を叩き、
その度に脳天まで突き抜けるような衝撃が走る。
そして──
「あぁっ……!!」
高畑の雄叫びと共に、明日奈の最も深い場所へと奔流が叩きつけられた。
どくどくと脈打つ感覚が直に伝わってくる。
熱い液体が胎内で爆ぜ、満たされていくのを感じる。
その量は尋常ではなく、隙間なく満たされ、溢れ出るほどだった。
子宮が灼熱の塊で満たされる。
それは痛みとも快楽ともつかぬ、凄まじい衝撃だった。
明日奈は目を見開き、全身を硬直させた。
口からは声にならない音が漏れ、身体が弓なりに反る。
膣は激しく収縮し、高畑のものをさらに奥へと導きながら締め上げる。
彼女の内部で何度も脈動するペニスが、最後の一滴まで絞り出すように痙攣していた。
長い放出がようやく終わると、高畑は深く息を吐きながら明日奈の上に倒れ込んだ。
汗ばんだ肌が密着し、互いの鼓動が混じり合う。
余韻に浸るように、高畑は明日奈の髪を撫でた。
その手付きは優しげですらあったが、今の明日奈には何も感じられない。
ただ虚ろな目で天井を見つめるだけだ。
結合部からは、受け止めきれなかった白濁が泡立ちながら流れ出ていた。
高畑は深く息を吐きながら、明日奈の上からゆっくりと身体を離した。
結合を解くと、途端に夥しい量の白濁がゴポリと溢れ出し、
明日奈の白い太腿を伝ってシーツに新たな染みを作った。
それはまるで敗北の証のように、無惨に広がっていく。
明日奈は虚ろな瞳で天井を見つめたまま、微動だにしない。
涙は枯れ果て、しゃくりあげるような嗚咽すらも途切れ途切れになっていた。
身体中の力が抜け、まるで人形のようにぐったりと横たわっている。
高畑はベッドサイドテーブルから水の入ったグラスを取り上げ、
ごくごくと喉を鳴らして呷った。
渇きを潤すと、満足げに口元を拭い、明日奈の方へ向き直る。
彼の表情には、獲物を仕留めた狩人のような満足感が滲んでいた。
「さて……」
その声に、明日奈の肩が微かに震える。
恐る恐る視線を向けると、高畑は既にバスローブを羽織り、
悠然と椅子に腰かけていた。先ほどまでの野性的な雰囲気は影を潜め、
一転して冷徹な計算高さが表面に現れている。
「これで、お前は俺の女になったわけだ」
その宣告は、死刑判決のように重く響いた。
明日奈は唇を強く噛み締める。
何か言い返したいのに、言葉が出ない。
高畑は構わず続ける。
「お前の身体も、感情も、これからは全部俺の管理下にある。
もし俺に逆らえば……どうなるかわかってるな?」
「……」
「キリトくんか。あいつも可哀想だな。
まさか自分の彼女が、
こんなふうに他の男に汚されて中出しまでされているなんて知ったら、
どんな顔をするかな?」
その名前を出された瞬間、明日奈の心臓が凍りついた。
キリトの純粋な笑顔、優しい眼差し、
自分を信じて待っていてくれると言った力強い声。
それらが脳裏を駆け巡り、同時に打ち砕かれていく。
「お前のスマホ、貸せよ」
唐突な要求に、明日奈は混乱する。
「な……何を……」
「いいから出せ。パスコードは?」
有無を言わせぬ威圧感に押され、
明日奈は震える手でバッグからスマホを取り出した。
パスコードを解除し、画面をロックから外す。
高畑はそれを受け取ると、慣れた手つきでカメラアプリを起動した。
「ちょっと待ってろ」
そう言うと、彼は寝室の隅に設置されたスタンドミラーの前に立ち、
鏡越しにベッドに横たわる明日奈を捉える位置を探る。
カシャッ。
フラッシュが焚かれ、明日奈の姿が記録された。
高畑は撮影した画像を確認すると、満足げに頷く。
そこには、全裸の明日奈が、明らかに凌辱された直後の
憔悴しきった表情でベッドに横たわっている姿が写っていた。
白濁に濡れたシーツ、乱れた栗色の髪、紅潮した頬、
そして何より、虚ろな瞳が全てを物語っていた。
「この写真、キリトくんに送ってやろうか?」
悪魔の囁きが明日奈の耳朶を打つ。
「や、やめて……お願い……それだけは……」
掠れた声で懇願するが、高畑の笑みは深まるばかり。
「じゃあ、もっと誠意のある態度を見せてくれよ」
彼はスマホを操作しながら続けた。
「今後一切、キリトくんとは会わない。連絡も取らない。
それから……」
そこで彼は言葉を区切り、意味ありげに明日奈を見つめる。
「万が一、お前が俺の子供を妊娠した時は……
きちんと産んで育てることだ。愛人としてな」
あまりに非道な提案に、明日奈の全身が戦慄いた。
「そんな……赤ちゃんなんて……」
「可能性は十分あるだろう?
さっきもたっぷり注ぎ込んでやったんだからな」
彼はそう言うと、明日奈の下腹部を指でなぞった。
「ここに、俺たちの愛の結晶が宿ってるかもしれない。
それがどういう意味か、賢いお前なら分かるよな?」
明日奈は絶句した。
確かに彼の言う通りだ。避妊具なしでの行為。
しかも二度も大量に中に放たれた。
妊娠のリスクは極めて高い。
そして、もし本当に子供ができてしまったら……
その子はキリトとの子供ではなく、目の前の男の血を引いている。
「安心しろよ。父親としての責任は果たしてやる。
もちろん、母親であるお前と生まれてくる子供を含めて、
しっかりと面倒見てやるつもりだ」
高畑は爽やかな笑顔で嘯いた。
「ほら、これで決まりだな」
高畑は満足げに微笑むと、ゆっくりとベッドに歩み寄った。
力なく横たわる明日奈の傍らに膝をつき、
その華奢な両手首をそっと、しかし有無を言わさぬ力で掴む。
指を絡ませるように繋ぎ、
まるで本当の恋人同士がするかのように、しっかりと握りしめた。
「どうだ? 俺たち、繋がってるだろう?」
その温もりに、明日奈は鳥肌が立つのを感じた。
生理的な嫌悪感と底知れぬ恐怖が、氷のように全身を這い上がる。
視線を逸らそうとしても、高畑の強い力がそれを許さない。
突然、彼が明日奈に覆いかぶさるように顔を寄せた。
咄嗟に逃れようと身を捩るが、
両手を拘束された状態ではどうすることもできない。
次の瞬間、唇が強引に塞がれた。
深く、貪るようなキス。舌が侵入してきて、
明日奈の抵抗を封じ込めるように絡みつく。
「んんっ……! ん……」
抗議の声はくぐもった音に変わり、
口腔内を蹂躙される感覚だけが鮮明になる。
やがて、唇が離れていった。
銀糸が二人の間を繋ぎ、儚く途切れる。
明日奈は荒い息を吐きながら、虚ろな瞳で天井を見つめた。
もう何も考えられない。思考は麻痺し、
ただ一つの事実だけが鉛のように心に沈殿していく。
──―自分の身体も、心も、完全に汚されてしまった。
ゆっくりと、明日奈は瞼を閉じた。
目の前の現実から逃れるためではない。
むしろ、すべてを受け入れるためだった。
暗闇の中で、彼女の意識は過去へと遡る。
SAOでの日々。数々の困難を共に乗り越え、
幾度となく命を救ってくれたキリト。
そして、あの古城で誓い合った永遠の愛。
《アインクラッド》の星々の下で交わした約束。
すべてが走馬灯のように脳裏を駆け巡り、
そして、静かに消えていった。
──―ごめんなさい、キリトくん。
明日奈は心の中で、最後の言葉を呟いた。
それは謝罪であり、同時に永遠の別れの言葉でもあった。
彼の笑顔を思い浮かべるたび、胸が張り裂けそうになる。
けれど、もう戻れない。
この汚れた身体で、
純粋だったキリトのもとへ帰ることなど、到底できない。
「……さようなら」
その小さな囁きは、誰にも聞こえないほど弱々しく、
しかし確固たる決意を秘めていた。
明日奈は閉じた瞼の裏で、涙が一筋だけ零れ落ちるのを感じた。
それは別れの悲しみのためか、あるいは安堵のためか。
もう彼女自身にもわからなかった。
「綺麗だ」
高畑の声が降ってくる。
彼は明日奈の頬に残った涙の跡を、
まるで貴重な宝物でも扱うかのように、
そっと親指で拭った。
「これで本当に、俺のものだな」
その言葉には、獲物を完璧に仕留めた狩人のような、
深い満足感が込められていた。
彼は明日奈の頭を優しく撫でながら、
まるで慈しむような声色で続ける。
「これからは、ずっと一緒だ。
お前は俺の子を宿し、俺の妻として生きる。
……いや、愛人、の方が正しいか?
まあどちらでもいい。大事にしてやるさ」
明日奈は何も答えない。
ただ静かに瞼を閉じたまま、
高畑の言葉を受け止めているのか、
あるいはもう何も聞いていないのか。
その細い肩は、わずかに震えているように見えたが、
それもすぐに止まった。
窓の外では、夜景が煌々と輝いていた。
まるで彼らの罪深い一夜を祝福するかのように。
しかし、その光は二人の間には届かない。
ただただ重い沈黙と、
取り返しのつかない現実だけが、部屋の中に充満していた。
高畑は明日奈の隣に身を横たえると、
彼女の髪をもう一度梳いた。そして、耳元で囁く。
「楽しみだな……お腹に新しい命が宿る時を」
その声は、底冷えのするような愉悦を湛えていた。