※この作品はR-18です。

虹のエロフェスタ ~公とEと笹~   作:ナルキケーネ(ハーメルン支店)

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鉄の香りと命の重さ

 特設ステージから少しだけ離れた、暗幕に囲われた混沌の狂乱――町田ちまの専用ブース。そこには『着衣禁止』と書かれた張り紙が何かの呪いのように並んでおり、確かな狂気を滲ませていた。

 

 ちなみに、他のブースでは全裸を入場の条件に定めているところはない。当然ハードルは爆上がりとなっており、『本当にちまのことを好きで、全裸を晒す覚悟を持った人』だけがブースに入るように仕組まれていたのだ。

 

 緊張でしぼんだペニスをぶらつかせていた男たちは、企画モノのAVの世界に突然放り出された異界の旅人さんのように戸惑うばかりだった。

 

 ――それもそのはずだった。ブースの中には、スカートを脱いだちまが開脚された状態で拘束されており、下着の代わりに股部分が大きく開いた謎の装置から秘部を覗かせている――端的に言って『意味がわからない』状態だったのだ。

 

「……ま、マジですか~……。町田のことをえっちな目で見ている人が、本当に実在したとは……」

 

 ぽつりと小声でつぶやいたちまは、目をぱちぱちとさせて、そっと視線を下ろして男たちの股間を見て……頬を染めながら目を逸らした。

 

「きょ、今日は……フェスに来てくれてありがと~……♪ ここは町田のブースでーす、ゆっくりしてって~……えへ……♡」

 

 ちまは普段通りの口調でそう告げて、また何も言わなくなってしまった。

 

 その小動物的な可愛らしさと、ほとんど丸出しでおっぴろげにされた股間の生々しいエロさ。相反するふたつが不気味なほどのギャップを生み出しており……ちまちゃんず兼町田ちまガチ恋勢の男たちは、湧き上がる困惑を加速させていく。

 

 ちまが下半身を丸出しにして開脚状態で固定されている状況も、どんなエッチなファンサービスを提供してくれるかの説明もない。それなのに、制限時間と思わしきデジタル時計は、始まりだった120分からどんどん命を削られていく。

 

 どうすればいいのか。何をすればいいのか。男たちは興奮する余地もなく、ちまの無毛の恥丘と意外と肉付きが良い太ももを眺めることしかできなかった――のだが――。

 

「……なんか、静かですね……」

 

「「「――!!??」」」

 

 ――誰かが言った。『自分が動かなければ、世界は変えられない』と。

 

 故に綴る。来週は夕方5時からお送りされそうな名作アニメの、有名になりすぎた――あの『一連のシーン』のはじまりを。

 

「……さ、さすがリスナーさんだ……。町田が適当に程よく練ったアイデアが……こんなにすぐに、わかるのか……! ひえー、ガチ恋勢を侮っていたよ……!」

 

 ちまは観念したように目をギュッとつぶり、チャームポイントの眉毛に意思を固めてマイクを握る。

 

 意味もなく全裸を晒し、ルール説明すらしないという不義の中に置かれても、ちまのブースを満喫しようと試みているのだ――その男気を無視するわけにはいかなかった。

 

「……そうだ……俺たちが今まで積み上げてきたモンは、全部無駄じゃなかった……」

 

 町田ちまを推す人間ならば、〝アレ〟を知らぬ者はいない。彼女の魅力がそれだけではないことも、一発ネタでもないこともわかりながら、ちまちゃんずはあの〝よく伸びる鉄板ネタ〟に繋がる道を順繰りに唱和する。

 

 その一致団結した様子を、神妙な面持ちの青年だけが一歩引いたところで見守っていた。青年は腕を組み、小動物のようにクリッとした瞳をパチパチと開閉するちまだけを見つめ続ける。

 

 ……その混沌の中に、とうとう〝始まり〟が訪れた。あの悲しげで、切ないエンディングテーマの特徴的すぎるイントロがスピーカーから聞こえてきた。

 

 ――『理屈を考えるな。狂気を感じろ』。そう言わんばかりに、ちまは光を孕んだ風のように、無形の煌めきと化した歌声を響かせる。

 

 聴いているだけで浄化されるような音の流れ。そして開脚状態で股間を丸出しにされたまま固定されている下半身。

 

 この混沌を極めた状況と町田ちまというエンターテイナーを合わせたら……導き出される答えも、ヤることもひとつしか見当たらなかった。

 

 身体を縛る困惑を、パトスのままに突き破れ――。

 

 

 

 ――『徹底検証! 人間は絶頂を我慢しながらフリー〇アを歌い続けられるか』――

 

 

 

 ――本能とスケベ心で全てを理解した男たちは、緊張した手つきでちまの下半身に手を触れる。

 

 制限時間を告げる時計の上に付いているサイレンは、おそらく『違反行為があった場合に点灯するもの』だと推測しながら……ちまのぷっくりとした恥丘を撫で、太もものモチモチとした触感を堪能していく。

 

「お、おぉ……ちまちゃんの脚、たまんねぇな……。さすがに運動してただけある……柔らかいけど、弾力がすごい……!」

 

「お股の肉感もヤバいな……ふかしたてのまんじゅうみたいに、ぷにぷにで……しっとりと指に吸い付いてくる……!」

 

「あっ……ん、んっ……♡ た、漂うソラの~……どこか、とおっ……くっ……ぅうっ……♡」

 

 普段はスカートや下着で隠している乙女の花園を好き勝手に荒らされながら、ちまは儚き花のさだめを歌い紡いでいく。

 

 さすがに、秘部を弄られたりお尻を撫でられたりしたときなど、ところどころの歌詞は飛んでいたが……歌唱ガチ勢としての矜持を保ち、音階を乱すことなく歌声を響かせた。

 

「……うーん……なんか、女の子のアソコって……意外と濡れないな……」

 

「な。エロ漫画とかAVだと、すぐビチャビチャになるのにな」

 

「まあ、歌いながら興奮しろって方が難しいだろう。もうちょい俺たちが上手くヤらないと、せっかくの努力が企画倒れになっちまう」

 

「『上手く』って……具体的にはどういう感じなんだ? 俺、女性経験とかないんだけど……」

 

「そりゃあ、女の子のマ×コがあるんだから……ちゃんと愛してやらないといかんだろ?」

 

 経験豊富な男はそう言って、困惑していた仲間を押しやり、ちまの股間に入り込む。布地を取り外したえっちなランジェリーのように、謎の装置に囲まれた隙間から丸見えな秘部に――複数本の指を束ねた疑似男根を構えた。

 

「あっ、それはダメ――危ない!!」

 

「えっ――うおっ!?」

 

 企画のキモである歌唱を止めてまで挟まれた制止は、軽率に失われかけた男の命を救った。拘束台から飛び出た包丁が男の首筋に触れ、その〝禁止行為〟の続行を強く拒んでいたのだ。

 

 再び歌詞を紡ぐちまと、思わず手を引っ込めた男。そして、その脅威に戦慄したファンたちは――ちまの歌を聞きながら、銃を突き付けられたかのように緊張して身体に力を込める。

 

「……こいつは、レイプ防止のためのセキュリティーか……?」

 

「ちまちゃんと触れ合うのは、命懸けってことか……まあ、妥当だな……」

 

「ああ……それはいいんだけど……! さっきおま×こ触ったとき、俺も危なかった……ってコト!?」

 

「そういや、マ×コを触るのはセーフってことは……もしかして……」

 

 命の危機を味わったばかりの男は、ちまの狂気と共鳴するように高すぎるリスクを冒していく。柔らかに潤う花弁を撫で、陰核を包皮越しに揉み……膣に一本の指を沈めて、くぷくぷっ♡と淫らな空気音を漏らさせる。

 

「んっ……ぅ、ぁっ……♡ 見えない、ものに……あっ……はぁっ……♡ おびえて、い……た、ぁっ……あぅっ……んっ……んぅううっ……♡」

 

 頭のネジが飛んでいる男のしつこい触診が、ちまの歌声に熱い湿り気を帯びさせる。とくとくと血が巡る薄紅の花弁には露が落ち、ちまが味わう切ない刺激をカタチにしていた。

 

「……なるほど、突っ込んでいいモノの太さに制限があるみたいだな。指一本ぐらいのモノなら、膣内に入れても殺されないらしい」

 

「それを感知するための装置が、あのドスケベな機械ってことか……。でもそれって、鉛筆みたいな粗チンの男ならレイプできるってことじゃないか……?」

 

「……いや……ブースの壁に掛かっているあの小さい貞操帯が抑止力なんだろう。それを確認する手段もどこかにあると思うんだが……」

 

「……そうか……! 俺たちは今全裸で、イチモツの大きさもわかってる……たまたま、あの道具を使わなくてよかっただけなんだ……!」

 

「まるで脱出ゲームみたいに情報が集まるな……。ちまちゃんとエッチしたくてここに来たわけだけど……言い方はアレだが……普通に面白いな、このブース……」

 

 電光掲示板の数字が刻むカウントダウンにゲーム性を感じながら、男たちはちまの歌声をBGMにしながらブースの中の探索を始めた。

 

 10分ほどの時間を経て――時折飛び出してくる包丁に驚かされたり、せっかく手に入れたアイテムを没収されたりと紆余曲折があったが……ちまの企画完遂を妨害するための道具をいくつか見つけることができた。

 

「えー、俺たちが見つけたアイテムのなかで、没収されずに残ったのは……ローションとステンレスの耳かき……それに、何が入っているかわからない謎の袋ぐらいか……。バイブとかディルドみたいな太いものはなかったな」

 

「電マを没収されたの痛かったなぁ……まあ、ハムスター柄のパンツに釣られた俺が悪いんだけど……」

 

「まあ、ナカを触った感じだとちまちゃん処女っぽいからな……。道具で処女を散らされるリスクを避けたんだろうよ」

 

「ああ、そういう――処女ぉ!?マジで!? じゃあなんでこんなイロモノみたいな企画なんだ!? もっとこう、他にあったんじゃないのか!?」

 

「そうだよ……リオン様のイチャラブなメイドのご奉仕アラカルトとか、委員長の地雷マグロ嬢早イカせグランプリとか……アンジュのあまあま♡ブライダルエッチとかさ……!」

 

「なんか重いの混ざってるな……。いや、でも……〝あの〟ちまちゃんが……そんなオーソドックスな企画をヤると思うか……?」

 

「そ、それもそうか……。ちまちゃん、だもんな……あんまり深く考えない方がいいような気がしてきたぜ……!」

 

 男たちは気を取り直して、他に禁止事項がないかを確認しながら、再び拘束されているちまの下半身を取り囲む。今度はただ触るだけでなく、ローションで股をべちゃべちゃに濡らし、柔肌に擦り込むように刺激を与えていく。

 

 垂れたローションを、くぷくぷっ♡と指で押し込み、膣内にもぬるぬるとした水気を拡げていく。引き抜いた指と窄んだクチには糸が繋がり――ぷつりと切れて、女体の香りを漂わせた。

 

「んきゅっ……♡ ふぅっ……あ、はぅっ……♡ はぁっ……ん、んっ……♡」

 

「間奏中の喘ぎも、さっきよりイイ感じかもしれない……ちまちゃんの歌声、エッチになってきたなぁ……」

 

「でも、まだ余裕がありそうだし……もっと攻めてもいいかもな」

 

 経験豊富な男は、ローションで濡れた秘部を探り――恥肉を押し上げて、ぷにゅっ♡と包皮からクリトリスの顔を出させた。

 

「――っ!?♡ あっ♡あうっ……♡ は、あっ……僕らは、そこへ向かう……だろうか……ぁああああっ……♡」

 

 ちまの秘部で咲いた淫蕾は粒感が強く、激しく自己主張をしていた。女性の小指の先ほどの大きさがあるそれは、男の太い指でもつまみやすく……ローションで濡れた摩擦面の中でぷりゅぷりゅといじらしく身悶えていた。

 

「ちまちゃん、アレかな……? もしかして、普段から……クリでオナる派……?」

 

「う、ひっ……ひぃっ……♡ あ、ううっ……し、りませんっ……私は、何も……知り、ませぇん……っ……♡」

 

「歌詞改変!? こんなシチュでもやるの!?」

 

「ふーん、そっかー、知らないかー。まあ、一番反応がイイからクリトリスを遊んでやればよさそうだな」

 

 男はつまんでいた肉芽をピンとはじき、「あひゅううんっ!?♡」とちまのマイクにノイズを走らせてから、他の男に場所を譲った。

 

「メインディッシュをあんまり独り占めすんのも悪いし……俺、おっぱいで遊んでるからさ。マ×コの方、アンタらに頼むわ」

 

 脂汗をかき、マイクにかじりつくように歌をうたおうとするちまを見ながら……男は少女のシャツに手を掛けて、意外と大きく膨らんでいた乳房を外気に晒す。

 

 ブラジャーを引き下ろすと、ぷるんっ……♡と恥ずかしげに揺れた果実が、甘ったるい色香を男の鼻腔に届けた。薄く色づいた乳首は目に優しい色合いで実り、ぽっちりとした肉感を放ちながら双丘で揺れていた。

 

 大きすぎない鷲掴みをするように優しく握ると、手指の隙間からこぼれる肉厚な柔らかさと、程良く押し返してくる若々しい弾力が至福を与えてくれる。

 

「うん、意外とデカいよな……。柔らかいし、あったかいし……良いバブみを感じるおっぱいだ……。顔を埋めたい……」

 

「う、ううっ……んっ……♡ 今、僕らの……胸の中に、ある……からっ……♡」

 

「そうだね……胸の中に行きたいな……」

 

 胸に異様な執着心を見せてくる男の、激しく求めてくるような鼻息や子供のようにおっぱいで遊ぶ手に困惑しながらも、ちまはもどかしさを覚え始めた腰を揺らして歌い続けていた。

 

「あの男、なんか下半身に淡泊な反応ばっかり示してたけど……そういう、ことか……」

 

「モテそうな雰囲気なのに、Vであるちまちゃんに首ったけなのは……意外と切ない理由だったんだな……」

 

「それはいいんだけどさ……ちまちゃんのおま×こ、これからどうすればいいんだ? クリを触ればイージーゲームって話だったよな?」

 

「そ、そうは言っても……俺、クリの触り方とかわかんないんだけど……! かなり敏感って聞くし……傷つけちゃいそうだし……ちょっと怖いな……」

 

「でも、せっかく良ポジを譲ってもらえたわけだし、何もしないわけにも…………そうだ! たしか、アレなら……」

 

 男の一人が、取得したアイテムから謎の袋を選び、その中身を取り出した。

 

「やっぱり……! この個包装、見覚えあったんだよな……!」

 

「それは……筆、だよな……?」

 

「なんだ、知らんのか? 前回のエロフェスにあった、リゼるるリッスンの特設ブースで秘密の合言葉を伝えた者だけが買えた逸品――『こんるる筆』だ」

 

「こんるる筆……!? ひらがな四文字と絵筆の並びはマズい――いやまさか、それは……!」

 

「ああ……毛先の柔らかさは、るるちゃんの薄くて淡い、ほんのりした感触の陰毛を再現――うっ……!!」

 

 男が細かくてなめらかな毛先を撫でた瞬間――勃起していた亀頭が痙攣し、精液が飛び出した。

 

「あッ――ぶねぇ!! おい、急にナニして……いや、今のは……チンコを触ってすらいない……!?」

 

「ああ……こいつは、触っただけでイッてしまうほどの気持ちよさを味わえる、伝説の筆だ……う、ふぅ……」

 

 カクカクと震える腰と膝を動かし、白濁で床にDNAを刻む男が……ちまの秘部に筆を添えた。

 

 再び皮が被りそうだった、ぷっくりした淫蕾を再び露出させ――さわさわっ♡と絵筆の毛先で粘膜突起をくすぐった。

 

「きぼうのっ――ひゃわぁああっ!?♡ あっ♡待って♡それダメっ♡ や、ばっ――ああああっ……!!♡」

 

 絵筆がちまの陰核をそよぐだけで腰が激しく震え、足枷にガチャガチャと悲鳴を立たせた。

 

 視認しづらいレベルの繊細さを誇る毛先が、しゃわっ……♡そわわっ……♡と撫で、淫突起をねちっこく刺激する。

 

 ヒマワリの種のように膨らんだ陰核亀頭の側面を撫でて、その肉粒を際立たせるように付け根の溝を、わしゃわしゃっ♡と掃いていく。

 

「クリちゃんのちまの根元をこしょこしょして……肌の凹凸に合わせて、毛先を這わせる……!」

 

「ふみゅっ♡ぐっ、ぅううっ……♡ んっ♡んぅっ……クリ、弱いのにっ……あっ♡そんな、ぁっ……♡ ああああっ……♡」

 

 陰唇を撫でて蜜を吸わせた毛先が再び淫突起を擦ると、ちまはイヤイヤと髪を振り乱して、顎を持ち上げるように身体を反らせて震わせていた。ピクピクと快感に踊らされた女体から、ぴゅっ♡ぴゅうっ♡と愛液が噴き出す。

 

「おお、エロ漫画みたいな感じ方……! イイ感じみたいだな……次は、耳かきでも使ってみるか?」

 

「こんなに硬いヤツで弄るの大丈夫か……? まあでも、なんかちまちゃんのクリは刺激に慣れてそうだから……イケそうだな……!」

 

「ひっ……!? ばかっ、慣れてるわけないっ――ふにゃっ♡あっ♡やぁああっ……!!♡」

 

 膣口につっぷりと突っ込まれ、愛液でひたひたに濡れた耳かきの曲がったへらがクリトリスに触れる。ひやりとした冷たさに伸びたちまの背筋が、走り抜けた強い快感によって固定されてしまった。

 

「きゃっ♡あっ……あ゛ぁああああっ……!!♡ つ、強いっ……強すぎる、からぁっ……!!♡ ちょっと、それは――んっ♡ぁ゛あああっ……!!♡」

 

「すっげぇ……いつものきれいな歌声が嘘みたいに思える、汚すぎる声が出てるよ……」

 

「そんだけ本気で感じてるんだろうけど……ちまちゃん、もうそれ歌えてなくない?」

 

「まだ時間はたっぷりあるぞ……! 止まるんじゃねえぞ、ちまちゃん……!」

 

「っ……!! つ、繋いだ絆を、ぉおっ……♡ ち、力にして……っ……明日を、強くっ……つよ、くぅううっ……!!♡」 

 

 耳かきの冷たい感触に、完全に膨らみきったクリトリスをカリコリと引っ掛かれ……ちまは絞られた喉から、歌と喘ぎを半々に織り交ぜた嬌声を漏らした。

 

 快感を享受するための器官が役目を果たし、愛液を飛び散らせるように腰を淫らに振り乱させる。勃起の根元をかりかりっ♡と掻かれて、側面を上るように撫でられ――先端をこねられると、意識が飛びそうなほどの快感が迸る。

 

「なんか、ちょっとずつわかってきたな……ちまちゃん、弱いトコロと刺激の強弱の組み合わせに対応できないんだ……」

 

「ひっ……♡ ぁっ……ん、ぁああっ……♡ そこっ……♡そこ、ぉおおっ……ダメ、だよぉおおっ……♡」

 

 陰核を自分のコントローラーのように弄ばれたちまは、愛しているマイクの柄をガリガリと引っ掻き、首を振り乱すようにして悶えた。

 

 クリトリスのカタチを耳かきに縁取られ、敏感な頭頂部分を絵筆に撫でられる。何度も絶頂を繰り返し、いくつもの歌詞を飛ばして――限界を迎えたちまが、ぶるぶると身体を震わせた。

 

「あっ♡だめっ♡キちゃうっ……クるっ……♡ イっ♡あっ♡あっ――あ゛ぁああああっ……!!♡」

 

 与えられた快感が爆発するように腰が震え、尿道口から透明な恥液を――ぶしゅううううっ♡と勢いよく噴き出した。口を開閉する秘部は物欲しそうに涎を垂らし、絶頂しても終わらない快感に苦悶した。

 

「ぜ、えっ……ぜえっ……♡ も、だめ……ごめんなさいっ……♡ む、むりっ……ぃ……♡」

 

 クタクタによれたちまがマイクを取り落とし、スピーカーから爆音が響いたと同時に――膣口を守っていた装置が、電子音とともに外れた。

 

 淫液まみれになった機械の守護者は、少女の花蜜の沼に横たわる。無防備に晒された無垢な花園は、ヒクヒクと震えて蜜を垂らし、オスを誘う色香を漂わせた。

 

「はぐっ……ぅ、ううっ……♡ んっ……あっ……あぁ……♡ ま、負けちゃった……町田の、負け……だぁ……あぅ……♡」

 

「えっ……と……これって、アレだよな……? 罰ゲームとして……ハメてもイイってヤツ……だよな……?」

 

「装置も外れたし、包丁も引っ込んだし……たぶん、そうだと思うが……でも、なぁ……」

 

 男たちはちまの愛液で濡れた道具と、準備が整っている花びらを交互に見て勃起を滾らせる――が、その一線を越える勇気を出せなかった。

 

 ちまのことを心から愛しており、性的な対象として見ているからこそ……『こんなカタチでちまの処女を散らしてしまっていいのか』を考えてしまっていた。

 

「……何もヤらないなら、どいてくれ」

 

 ちまとファンたちの交流を眺めるだけだった青年が、戸惑う男たちを押し退けてちまの肉カゴの中に入り込む。

 

 まっすぐな視線で、とろけた瞳と赤らんだ頬、ゆるんだ口を見つめて……その覚悟を見定めていた。

 

「はぁ……ふぅ……ん、んっ……♡ な、なんですか……? 町田の顔……そんなに、面白いぐらい……くっちゃくちゃになってる……?」

 

「……いや……やっぱり、根性と誠意があるんだなって思っただけです。今の顔、すごい……キレイに感じるから……」

 

「……え……?」

 

 性欲と好意を浴びせるようにぶっかけて絡んできた男たちとは、明らかに違う気配を感じたちまがかすかに身構える。

 

 青年はちまの太ももと秘部に手を触れ、その温もりを味わうように指を滑らせた。それは、青年が愛し続ける〝人の命〟を象徴する、生命のあかしに他ならない。

 

「俺は……あのアニメが好きなんですよ。ちまちゃんを知ったのも、作品がネットのおもちゃにされてる状態に拍車をかけるような企画からでしたし……正直マイナスのイメージからでした。でも、ずっとあの歌をうたっている貴女からは……本物の熱意を感じて……いつの間にか、心を奪われてました」

 

「…………そ、っか……。それは……ありがとう、でいいのかな……?」

 

 ちまは、喉まで出かかった謝罪の言葉を、罪悪感とともに飲み下した。

 

 ここで謝っても『最初からやらなければよかった』と思うだけで、誰かにストレスを与えたことへの謝罪にもならないことは――最初から理解していた。

 

 青年は「はい」と笑って返し、身体を傾けてちまに顔を近づける。揺れる瞳の輝きも、動揺に震える唇も……その生々しい〝命〟を愛おしく感じていた。

 

 青年が好きな作品は、『人命がゴミ扱いされる無慈悲な世界で、兵器を駆る子供たちが生きた命の軌跡』を語るものだったが、その意図に共感できない者たちからは冷たい言葉をかけられることも多かった。

 

 少年たちの生き様に震え、大人の汚さに心を傷め、明るい未来を夢見ながら現実に揉まれる姿に涙して――それでも生きていく姿を見届けた。そのテレビアニメは、彼にとって、人生のバイブルとも言える存在だったのだ。

 

 程なくして――Vのことをよく知らない青年は、あの切なくも美しいテーマソングを持ちネタにしているタレントのことを知る。髪の毛が逆立つほどのイライラを抱いたものの、『作品のことを正しく理解せずに、好き嫌いだけで批判すること』を何よりも嫌っていた彼は、あの100フリー〇ア耐久を8時間以上かけて聴ききった。

 

 最初は作業用として聴いており、歌詞の間違いや替え歌部分にはムッとしたものだったが――ちまの真摯な歌声や、常人であれば気が狂うようなペースでの歌唱を繰り返しても自分のスタイルを崩さない姿に〝何か〟を感じて、気づいたときには配信画面に釘付けだった。

 

 彼女は、あのシーンのせいで有名になりすぎたあの歌を、ただネタとして消費しているだけではなかった。歌手や楽曲へのリスペクトを忘れずに向き合い、歌を武器として振るっていることに気がついた。

 

 ……その特異な違和感は、元々オタクっぽい性格だった青年の興味を誘うきっかけとしては強すぎる存在感を放っていた。

 

 ちまのことを知れば知るほどに、彼女の個性は刺激的な企画を通じて発揮することが最適解だったと理解できてしまい、あの曲やネットミームを活用することの必要性を知り……とうとう、納得してしまった。

 

 ――同じだった。冷たすぎる過酷な世界で生きるために努力する姿から感じる熱には、青年が愛してやまない少年たちの旅路と重なるものがあったのだ。

 

 歌唱力はその身を守る人型の兵器だった。時折見せる狂気は卓越した操縦技術だった。そのことを痛感して、察した――ちまの軌跡を否定するためには、青年は自分が貫いてきた愛や理念を捨てなければいけないことを。

 

 好きなものを面白半分でネタにされるのは腹が立つ。だが、その不満だけで上っ面だけの批判をしていいとは思えない。だから、ちまのことをもっと深く知りたかった。

 

 葛藤と困惑を繰り返しながら、ちまの配信や音楽活動を執念深く追い続けて――青年は今に至る。ちまの活動を見届けることが人生と同化し、こうして意味もなく全裸を晒すことに抵抗感を抱くこともなくなるほどに、ちまのことを本気で想っていた。

 

「……あなた……よく、『生きづらそう』って言われない?」

 

「その通りですけど……よくわかりますね……?」

 

「うーん……なんか、めんどくさそうな感じが出てるからさぁ……大変そうだな~って……」

 

「……もしかしなくても、褒めてくれてます?」

 

「もちろんそうだよ? 他にある?」

 

 ちまの大真面目な顔と返事に、青年がたまらず吹き出した。配信画面で見続けてきた少女の愛くるしい狂気に、興奮が猛り立つ。

 

 その怒張の滾り具合を見て……固唾を呑んだちまは、腹の中に据えていた決意を確認するように深呼吸を繰り返す。

 

 ちまはおふざけ半分でこの企画を考案したが、それをいざ実行に移す際には生半可ではない覚悟を決めて本番に臨んでいた。

 

 歌手を目指し続け、実際に前線で活躍するようになったちまだからこそ――〝何かをネタにすること〟の重さをずっと感じてきた。

 

 Vとして活躍をするにはキャッチーな取り組みが必要で、リピーターを誘うために代名詞と言われるような〝お約束〟が必要だった。もはや『個性しかない』レベルの周囲のタレントたちに埋もれないためには、天然モノの狂気だけでは足りない――自身の強みとネットミームを融合させた鉄板ネタは、知名度の引き上げと〝良さ〟を知ってもらうきっかけになってくれた。

 

 それが巡り巡って今の自分に繋がっているし、後悔はしないと決めていた。だからこそ、このよくわからないフェスの企画も『自分らしく』あれるように組み、何が起こっても全てを受け入れると決めていたのだ。

 

 ちまの中に覚悟を感じた青年は、濡れそぼって開閉する蜜花の口に陰茎の先端でキスを捧げる。ちまのくぐもった声や、周囲の男たちのどよめきを聞きながら……青年は、ちまの秘裂の中へ……ずぶずぶと肉槍を沈めていく。

 

 その最中に――ぶつり、と鈍い音を立てて――作りものではない、生きている命の花が散る。ちまが眉をひそめると同時に、接合部から少量の鮮血が溢れた。

 

「っ……んっ……ぅ……! あんまり、痛くない……っ……ぐ、ぅ……!」

 

「うっ……あれだけ、トロトロにシてもらってたから、かもですね……。でも、ゆっくりイくから……!」

 

「うんっ……それで、おねがっ……ぁっ……♡ んっ、くぅうっ……♡」

 

 純潔を失ったばかりの膣内をゆっくりと押し拡げて、ペニスの大きさを馴染ませる。十分な量の愛液で傷を埋めて、ねちっこい抽挿を繰り返していくと……ぎこちない狭さだった肉筒に、余裕のあるゆるみが生まれ始めた。

 

「あっ……♡ んっ……ぐぅ……おち×ちん、すっごい……ドクドクしてる……っ……♡ ま、町田のナカ……気持ちいい、ですか……?♡」

 

「あ、ああ……最高だよ……。ずっと見ているだけだった……ちまちゃんの鼓動を、自分の身体で感じるよ……!」

 

「っ……そっかぁ……♡ じゃあ、もっと……たくさん、ちまのこと……感じて……気持ちよくして、ください……♡」

 

「ち、ちまちゃん……! 俺っ……俺はっ…………っ……ちま、ちゃんっ……!」

 

 青年は腰に力を込めてピストンを繰り返し、ちまの秘部に自分自身をぶつけていく。苦悩と葛藤を全て吐き出すように、ちまの膣内を擦って快感を生み出した。

 

 ドクドクと脈打つ、生々しい肉の硬さがちまの小さな身体に肉の音を響かせる。ちまは最奥をゴツゴツと小突き上げられるたびに、子宮を揺さぶる刺激の中に――原初から伝わる命のリズムを感じていた。

 

 その心地良い快感は、嬌声から苦しみを奪っていく。生々しい白桃色のエキスが花園から搾り出され、ちまの喘ぎには悩ましい艶が孕まされ始めた。

 

「……ちまちゃん……俺のマイクも、気持ちよくしてくれるかな……? 見てるだけだと……我慢、できないからさ……」

 

 クリトリスをたっぷりと愛撫し、ずっと興奮していた男が……ちまの眼前にビンと剛直した勃起を立たせる。他の男たちはまだ様子をうかがっている段階であり、顔の前でそびえている男根がどれだけの衝動を抱えているのかをまざまざと表していた。

 

「んっ……は~い……♡ ふぎゅ……む、ぷ……っ……♡ んぐっ……りゅ、ぴゅっ……んふぅ……♡」

 

 下半身を独占してしまった青年の罪を一緒に背負うように、ややすっぱいニオイを放っていた肉棒にちまが吸い付く。

 

 フェラチオの正しいやり方など知らない少女は、あごが外れそうになるほどの亀頭を口に食み……はむはむっ♡とヒマワリの種を食すように、粘膜を舌で転がした。

 

「うぉおおおっ……! ちまちゃんの口マ×コ、すげぇ……喉が、キュッと締まって……亀頭、搾られて……オナホなんて比にならねぇっ……!」

 

「んふぅっ……♡ ぐぷっ……ちゅ、るるっ……♡ ふみゅ……んっ♡んぅっ……んぷれぅ……っ……♡」

 

 子宮口付近の性感帯に打ち付けられる肉槍に、息を詰まらせられながら……ちまは口内に引き入れたパトスを転がし、膣に融け込む快感のハーモニーに身体をよがらせた。

 

 粘膜同士が擦れて、液体が混ざり合い、肉同士が凹凸を噛み合わせる。その調和に、生命の原罪と希望を感じて――ちまと男たちは、自分の中にある命を強く感じていた。

 

「うっ……ちまちゃん、俺……もうイきそうだ……」

 

「こっちも、ヤバい……ちまちゃんっ……う、うぅっ……!」

 

「んぐっ……♡ はぅっ、んぎゅっ……♡んっ♡んんんっ――む、ぁああああああああっ……!!♡」

 

 胸元ですやすやと寝息を立てて、乳房を揉みながら乳首を吸っていた男の頭を優しく抱き、撫でながら……上と下のクチで暴れた、男の悩ましい性欲を受け止める。

 

 おびただしい量の精液に頬が膨らみ、秘部に圧迫感を覚えるほどの愛を受けながら、ちまが目を強くつぶって絶頂に舞い揺れる。きれいではないけれど、決して汚くは思えないメロディーに浸りながら……ちまは、賢者たちの満足げな吐息に企画の成功を感じていた。

 

 くちゅ、ぽっ♡――と肉槍を引き抜かれた膣口から、薄紅色に濁った液体が溢れていく。その儚い花の散り様は、ちまが思っていたよりも淡泊で――いつまでも忘れられない、温かな〝何か〟を孕んでいるような気がした。

 

 ちまはその後も、制限時間が終わるまで全裸の男たちと何度も肌を重ねて、ファンたちの心が悔いを感じないほどに満たした。そして、個人のブースとしては珍しい『エンタメ賞』を受賞したという。

 

 ――また――これは後日の余談だが。ちまのもとに届いた、お見舞いと謝罪を伝える一通のDMと、『一緒に見て、あなたの感じた〝良さ〟を全部教えてほしい』という返信が、ひとつの繋がりを生んでいる。

 

 ここから新しい男女のお話が始まりそうではあるのだが――それはまた、別のお話。

 

 

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