在りえたかも知れない蜜月【キリミトいちゃらぶR-18】 作:三毛の高志
掌で包み込んだそれは、まるで炎でも纏っているかのように熱く、触れた部分が火傷になりそうだ。
相対的に冷たいミトの手で触れられた事で、キリトの分身がビクリと震える。その様子が、まるで怖がりな子供のようだとミトは微笑んだ。
「可愛い」
「それは何に対してなんですかね……」
「ん~全部、かな?」
「さいで……」
ミトがストレートに惚気るとは思っていなかったのだろう。キリトは顔を赤らめて目線を反らす。
「~~♪」
「あの、ミトさん?鼻歌歌いながら俺の……ナニをいじるのやめてもらえません?」
「私の事は散々焦らしたくせに」
「うっ。それは謝るので許して下さい」
自分がそれなりに意地悪だった自覚があるのだろう。キリトはバツの悪そうな表情でミトに手を合わせる。そんなキリトを見てミトは何かを思いついたように笑った。
「じゃあ私とゲームしましょう」
「ゲーム?」
その単語にすぐさま食いつく当たり、キリトはやはり筋金入りのゲーマーだ。この局面でゲームなどと言い出すミトも同じく。
「3分間なにがあっても動かない事。3分間イかずに耐えられたらキリトの勝ち。イっちゃったら私の勝ち、でどう?」
「それ、罰ゲームとかは……」
「当然あるわ。負けた方は今夜一晩勝った方のいう事を聞くこと」
「………………………………………………………………乗った」
長い沈黙の末にキリトがミトの提案を承諾する。沈黙の間に、ミトの責めを無抵抗で耐えきる困難さと、勝った時のメリットが激しいシーソーゲームを繰り広げたらしい。
隠し切れず葛藤が表情に出てしまうところも可愛いなぁとミトは思う。
「じゃあ、コッチ座って脚開いて」
ミトに言われた通り、キリトはベッドの淵に腰掛ける。ミトは開かれた脚の間に体を滑り込ませると、おもむろに屹立する剛直を舐め始めた。
「ちょっ、ミト、ソレは……っ」
陰茎の裏側、スジの部分を舐め上げると、キリトは面白いくらいビクビクと体を震わせる。
何度も何度も舌を這わせ、男根全体をミトの唾液でコーティングしていく。鈴口からあふれ出る先走りを舐めとると、苦いとも甘いともつかない不思議な味が口の中に広がる。
「イきそう?」
「っ……まだまだっ………くぅっ!」
強がるキリトの言葉に被せるように亀頭をしごき上げる。唾液とあふれ出る我慢汁が混ざり合い、てらてらと証明の光を反射している。
「強情ね」
「男にはっ、負けられない戦いが、あるんだよっ……!」
この場面じゃなければかっこいいのに。理解しがたい強情さにミトは少し呆れる。しかし。
「そんなに私を好き放題したいんだ?」
惚れた男にそう思われていると言うのは、悪くない。
嬉しさからトーンの上がった口調でミトは尋ねる。
「そ、うだよっ。だからイくわけには行かないんだッ!」
キリトがそう叫ぶと同時に剛直がさらに硬さを増す。それはキリトが決して射精するまいと下腹部に力を入れているせいだ。
(なにこれ硬っ………!?)
男性器は剣なのだ、という比喩を目にしたことはあるが、これでは本当に刀剣のようだ。それもキリトが持つエリュシデータ。
これで陰唇を貫かれたらどんなに気持ちイイだろう。そんな誘惑がミトの秘部を濡らす。
「どうした……?そろそろ3分経つんじゃないか?」
「う、うるさい!」
事前にセットしたタイマーは残り時間が30秒しかないことを告げている。余裕がないことに焦ったミトはキリトの逸物を大胆に加え込んだ。
「んぶっ、れろっ、ジュプ………」
亀頭部のエラに舌を這わせるように舐めしゃぶる。それだけでは足りないと、ザーメンを搾り取るかのように音を立てて吸い上げた。
「じゅるっ、チュパッ………んぇろ……」
「くっそ、き、つい………………………けど!」
ミトの奮闘虚しく3分間に設定されたタイマーの電子音が鳴り響く。
「ぷはっ、うそ……でしょ」
陰茎から口を離し、まさかの敗北に項垂れるミト。
損案ミトの髪を撫でながら、キリトあおもむろにキスをした。
「んんっ!?」
いきなり唇を割って入ってきた舌にミトが驚きの声を漏らす。下半身が蹂躙した部分を全て舐めとろうとするかのような深いキスがミトの思考を蕩かしていく。
「っは、………いきなり……」
「俺のいう事には絶対服従なんだろ?」
いきなり何するの、という講義をキリトはバッサリ切り捨てる。
確かに、いう事を聞くとは言ったが、絶対服従とまでは……と反論しようとしたミトの言葉はしかし、次のキリトの言葉で行き場を失った。
「死ぬほど愛してやるから覚悟しろ、お姫様」
お姫様──────それは、キリトがミトを抱くときに口にする呼称。最初はふざけて気障な台詞を吐いているだけだと思っていたが、最近になってようやくその真意が分かるようになってきた。
即ち、華よりも蝶よりも大切にする、という決意だ。
キリトにとって、最も大切で最も繊細に触れ合いたい存在を言い表す言葉が『お姫様』なのだ。
だから、キリトがミトをお姫様と呼んで、死ぬほど愛するとまで言ったからには。
(今日、眠れないかも…………)
うっとりとした表情でミトは思った。
*********
「ん……はっ……あぁ……」
先程までと同じくベッドの淵に腰掛けたキリトと向かい合うようにしてミトはキリトとつながっている。所謂、対面座位という奴だ。
ミトが僅かに腰を上下するたびに見え隠れするキリトの陰茎は、溢れ出る愛液でドロドロにコーティングされている。
「ほら、もっと大きく動いて」
「これっ、以上はっ……むりぃ……」
言いつつも自分から言い出した罰ゲームである以上おざなりにはできない。そんな意地からミトは大きく腰を上げて落とした。
「はあっ……!」
キリトの剛直が膣の最奥を叩く。その衝撃が子宮にまで伝わり、ミトは小さく中イキした。
「イった?」
密着し、挿入までしている状態ではキリトに隠し事などできない。ミトが絶頂したことをペニスを締め付ける膣の様子から読み取ったキリトが悪戯っぽく微笑んだ。
「うるさいぃ……」
「そんな事言う子にはオシオキだな」
「はんっ」
言って、キリトはミトの乳首を舐め上げた。ぷっくりと勃起したそこは痛々しいほどに赤く、白い肌の上で異質なほど存在を主張している。
「あっ、やめ、そこは……」
赤ん坊の様に胸に吸いつくキリトの舌が乳首を撫でる度に、ミトが嬌声を上げる。
「ごめん、ミト………俺、もう……」
「うん……いいよ……好きにして」
ビクビクと体を震わせるミトの姿に耐え切れなくなったキリトそっとミトを抱え上げる。
そのままベッドにうつぶせになるようにベッドに横たえると仰臥位と呼ばれる体位で再び挿入する。
「あっ、これ、ヤバい………」
普段とは違う場所に当たることで経験のない快感がミトを襲う。
「あ、まっ、はげ、しぃ……」
ぐちゅぐちゅと音を立ててキリトが腰を振り始める。エラの張った逸物がミトの膣壁をかき回す。そのたびにGスポットをこすられ、快感からミトの膣が締まっていく。
「ダメぇ……おっきぃ……」
昂った快感に思考を溶かされながらミトは一抹の不安にかられる。
「キリトぉ…………ちゃんと、顔、見せてぇ………」
「ッ、ミト……!」
ミトの甘い懇願を聞いたキリトが身を乗り出す。それにこたえるようにミトも精一杯体を捻って2人は唇を合わせた。
互いに舌を絡め合うものの、体勢のせいでさっきのようにはキスできない。そのもどかしさがより二人の性感を高めていく。
「キリト、最後は、ちゃんと抱き合ってイキたい………」
頬を赤らめながらこぼれたミトのおねだりにキリトは無言でうなずく。
「あっ、あ、あ、あ、んんっ………!!」
体位を変え、再び激しく腰を振るキリトの律動にミトは喘ぐ。
「ミト……!」
「出してっ!私、キリトの赤ちゃん………欲しいっ!」
ゲームの中ではいくら膣内で射精しようが妊娠するはずがないと分かっていても、ミトは叫ばずにいられなかった。
その言葉が引き金となって、爆発するような射精がミトの中で炸裂する。
「はあああっっっ!!!」
細い腰が折れてしまいそうなほど仰け反ってミトは果てた。
*********
「私、どれくらい寝てた?」
「1時間くらい、かな。ずっとこうしてたから分からないや」
髪を撫でる心地よい感触に目を覚ましたミトの問いかけにキリトはそう答える。
「そう」
「うん」
時間も忘れるほど、自分を見ていたのか。その事実が心を満たすのをミトは感じて、ぎゅっと胸の前で手を組んだ。
「ねぇキリト」
「ん?」
「愛してる。私の騎士様」
「………………………………俺も愛しています、お姫様」
突然の告白にキリトは顔を反らした。けれど、そんなものじゃ隠せないよ。
耳まで真っ赤なんだから。