淫蕩王ベルムハルト 作:ヒステリア
「――あんっ! いきなり強く握って――」
ベッドに押し倒すなり、クラウスはフローラの柔らかな乳房を乱暴に揉みしだく。初めて手にする胸の感触に心地よさを覚えながらも……。
――この女を求めてるわけじゃない。ベルムハルトと『闇の書』の弱点を聞き出すために、やむなく相手をしてやってるだけだ。
そう自身に言い聞かせながらクラウスは顔を下げ、もう片方の乳房を舐めあげる。その舌の熱さと感触にフローラはぞくりと体を震わせた。
「クラウス様が赤ちゃんみたいに私の胸を! もっと、もっと丹念に舐めて――ん゛う゛う゛う!」
フローラは喘ぎながらさらに求める。そこで突然乳首を噛まれ、彼女の顔は苦痛に歪んだ。クラウスは一度彼女の乳首から口を離しながらつぶやく。
「不愉快だ、もう黙ってろ。これを済ませたら、ベルムハルトの弱点とやらについて存分にしゃべらせてやる。それまで何も言うんじゃない――ちゅむ」
脅しつけるような言葉をかけてから、クラウスは再び胸を揉み舐めまわす。その冷たい言葉と仕草に、彼女を委縮するどころか興奮を覚えた。
「クラウス様の罵倒、凄みがあってゾクゾクしちゃいます。Sの才能もあるんじゃないかしら――んんんっ!」
黙れと言う代わりに、クラウスは手にしたままの乳房をぎゅっと握り潰す。その刺激にフローラの口から甲高い嬌声があがった。
それを聞き流しながら、クラウスは彼女の下半身に付いたままのショーツに手を伸ばす。そしてなんの予告もなく、力任せにショーツを引き裂いた。
胸に続いて露わになった秘所にクラウスは目をやる。そしてクラウスは履き物を脱ぎ捨て、己の下半身とギンギンにいきり立つ逸物を晒した。
「クラウス様の、想像以上に立派です。ベルムハルト様と変わらない大きさ。本番の前にそれを私の口で――」
「黙れ!」
口を開けながら逸物に手を伸ばそうとするフローラを、クラウスは冷たい一言で止め、彼女の脚を掴み、かすかに湿っただけの秘所を強引にこじ開ける。
そして瞬きするほどの間もなく、己のものを突き入れた。
「んああああぁぁ!!」
前触れなく挿れられた衝撃と痛みに、フローラは膜を破られた時のような呻きをあげる。
それを聞いてクラウスは不快そうな声で――
「うるさい女だ。すぐに終わらせてやるから、お前は黙って腰を振っていろ――んっ!」
「クラウスさま、本当に私を壊す気――んんんんっっ!!」
身をよじろうとするフローラの両腕を押さえつけ、クラウスはより強く腰を突き入れる。その刺激でフローラの中から愛液が溢れ、膣壁はぎゅっと逸物を締め付ける。その快感を振り切ろうとクラウスはさらに腰を動かし、己のものを埋没させていった。
「クラウスさまのが勢いよく奥に当たって、そのまま壁を破っちゃいそう!! ――やあああっ!!」
パンパンと音を立てながらクラウスの逸物はフローラの奥を突く。それでこの女の
そんな嗜虐心と快感に動かされるまま、クラウスは彼女の奥を侵す。そうしていくうちに竿の奥から痺れのような射精感を感じた。
「はぁ、出すぞ……ここでオリヴィエに詫びれば中出しだけはやめてやるが」
「いえ、いいえ! 中に、中に出してください――クラウスさまの子種、私の中にいいいいぃぃぃぃぃ!!!」
クラウスがかけようとした最後の慈悲をフローラは首を振りながら拒む。それを聞いてクラウスは彼女の一番奥に逸物を打ち付けた。その瞬間、逸物が奥の壁に衝突し、大量の精液を吹き出す。同事にフローラの中からも溢れるほどの愛液が噴き出てきた。
「クラウスさまの子種が私の中にいっぱい……しかも……」
フローラは快感に身体を震わせながら自身の腹を撫でる。そしていきり立ったままのクラウスの逸物に目をやった
「あれだけ出したのにクラウス様のはまだ元気なまま……童貞だったのが信じられないくらいの精力ですね」
恍惚の笑みを浮かべながらフローラは逸物に触れようとする。しかし、クラウスはおもむろに彼女に覆い被さり、ベッドに打ちつけた。
「約束通りお前としてやったぞ。ベルムハルトと『闇の書』について――知っていることをすべて話してもらおうか! さもないと……」
凄みながらクラウスは右手をフローラの首にかける。それに対してフローラは
「ふふふ……いいでしょう。私が知るベルムハルト様のすべて、そして『ゆりかご』に頼らずあの方を止める唯一の方法を教えてさしあげましょう」
その頃、ヘンディガン城の一室では……。
「はぁ……はぁ……ある、じ…………」
『闇の書の意思』ファーレは両手に枷を嵌められた状態で台の上に寝かされていた。彼女は苦悶の声を漏らしながら、虚ろな目で主を見上げる。
ベルムハルトは冷たい目で彼女を一瞥してから下腹部に触れ、長々と詠唱を唱えてから手を真下に下ろす。そしてわずかほどの遠慮もなく、彼女の膣に指を突き入れた。
「――ぐあああああああ!!」
「……」
激痛のあまりつんざくほどの悲鳴をあげるファーレに構わず、彼女の膣に挿れた指から“魔力でできた指”を生み出し、奥へと入れる。ベルムハルトの“指”はファーレの奥深くに潜り、そこから“何か”を描いていく。
それは破瓜を破られた時や鞭で打たれる責めなどよりはるかに過酷な痛みと苦しみだった。
しばらく経って、ようやくベルムハルトはファーレの膣口から指を引き抜いた。激痛から解放され、ファーレは口からだらしなく涎を垂らしたまま天井を仰ぐ。
その一方、ベルムハルトは体液で汚れた指を擦りあわせながら、彼女の下腹部に顕れたものを見下ろした。
儀式の末に、ファーレの腹には紫色の文様が浮き出ていた。“それ”を見やりながら、ベルムハルトは口を吊り上げた。
「これで『闇の書』は完全に俺のものだ。後は『ゆりかご』さえ壊してしまえば俺を脅かすものはどこにもない。クククッ――アーハハハハハハハハハ!」
「闇の書の管制人格に刻みつけている『支配紋』……それが管制人格と闇の書を抑え、書からの侵蝕を防ぐ働きをします。しかし、その支配紋は闇の書と主の力をも弱めてしまう。そこを突ければ、クラウス様にも万が一程度の勝機はあるかもしれません」
それ以上は何もないというようにフローラは口を閉ざし、じっとクラウスを見上げる。クラウスはしばらく考えを巡らせた末に、もう片方の手を彼女の首にかけた。
「嘘は言ってませんよ……」
首を絞められたままフローラはそんな言葉を吐き出す。しかし、クラウスはなおも少しずつ彼女を絞める手の力を強めていく。
「それでも、お前達のせいでオリヴィエがゆりかごに乗る事になったのは変わらない!」
クラウスは形相を歪め、フローラの首を絞め続ける。それによる圧迫感から、フローラの口から唾液と歪な呼吸音が漏れる。
「本当に私を殺すんですね……」
その呟きにクラウスは答えず首を絞め続ける。ついに意識がかすれていくのを感じながら……
「嬉しい。惚れた人に抱かれて、その余韻が冷めない間に殺してもらえるなんて……最高に幸せ」
「黙れ! もう死ねよ! ――お前なんか死んでしまえ!!」
彼女が上げる不気味な笑みと言葉を振り切ろうと、クラウスは渾身の力を込めて首を締め上げる。その刹那、彼の脳裏に彼女と過ごした日々の記憶が駆け巡った。
その直後、クラウスの部屋から断末魔のような女のうめき声と鈍い音が響いた。