「さてと」
先輩が授業を受けてる間に、家のことをやってしまおう。掃除、洗濯、料理の仕込み。こう見えてやる事が色々あるのだ。
先輩が生活能力ゼロなので、必然的にこういった家事はすべて僕の担当となる。
「今日のお昼は何にしようか……」
軽く掃除機をかけ、全体を濡れ布巾で拭いて掃除は完了。普段から掃除してれば、これだけでも十分に綺麗になる。
洗濯だって、今は洗濯機単体で乾燥まで済ませられるから、楽なことこの上ない。
「えーと……お、魚安いな」
財布とエコバッグを持って、買い出しに繰り出す。
朝はシチューだったから、お昼は軽いものが良いだろう。夜は魚だ。サケが安かったので、バターホイル焼きにでもしようか。
先輩は基本的に好き嫌いがない。肉でも野菜でも魚でも何でも食べる。
ただ、貝だけは苦手だ。なんでも昔カキにあたってから、貝類全般に拒絶反応を起こすようになったのだとか。
「あと減ってたのはトイレットペーパーと……」
「あーっ! 先輩じゃないッスかー!!」
「…………」
スーパーの店内でそんな大声を出さないでくださいませ、お客様。他の人の迷惑でしょうが。
「……奇遇だな、二宮」
「いやーホント奇遇ッスね!」
母方からの遺伝である銀髪ショートヘアーを揺らし、こちらに駆け寄ってくる人影が一つ。
たわわに実った双丘を揺らし、薄手のニットワンピースを着たその女は、めちゃくちゃ嬉しそうに笑いながらこちらへ向かってくる。
ワンピースの丈が短めなので、裾から伸びる生脚が妙に艶めかしい。こう言っちゃ何だが、眼福です。
「お前も買い物か?」
「はい! 一人暮らしッスから!」
目は切れ長で、背も高くスタイルもいい美人。周囲に威圧感を与える造形をしているというのに、こちらに向ける表情はその真逆。まるで人懐っこい大型犬のような印象を受ける。
彼女の名前は
見た目は北欧系の血が多く混じっているが、生まれも育ちも生粋の日本人だ。
「なるほど、夕飯はカレーと見た」
「ちょっ、先輩セクハラッスよ!」
買い物カゴの中覗き込んでセクハラになるなら、世の中の主婦はみんなセクハラしてることになるが。
「そういう先輩こそ、夕飯はお魚ッスね?」
「お前もセクハラしてるじゃないか」
「アタシはいーんスよ! なんたって後輩なので!」
どういう理屈だそれは。独裁国家にも程があるだろうに。
「っていうか二切れ買ってるところを見るに、まだ三峰さんと同棲続けてるんスねー。ヒューヒュー、お熱いッスねー」
「やめろって。先輩とは別にそういう関係じゃない」
はい、思いっきり嘘ついてます。思いっきり爛れた関係です。
だが待ってほしい。おおっぴらに自身の性事情を語る人間が居るだろうか。いや居ない。
だから、僕のこれは正当性がある嘘なのだ。優しい嘘ってやつなのだ。
「僕一人じゃ生活費が工面できないから、先輩のところに転がり込んでるだけだって何度も言ってるだろ?」
「そんなこと言ってー。夜はしっぽりお愉しみなんスよねー?」
「ふん」
「あいたぁー!?」
はいそうです。なんてバカ正直に言えるはずもないので、手刀でズビシと二宮の頭を叩く。
このウザ絡み系後輩相手なら、これぐらいがちょうどいいだろう。
「馬鹿なこと言ってないでさっさと帰れ。あと、来月頭に提出の論文、今のうちにやっとけよ」
「うぐ……ぜ、善処するッス……」
これは期日前になって泣きついてくるパターンだな。間違いない。
まったく、手間のかかる後輩だ。
「今月末までなら助けてやる。明日研究室に出るんだろ。ノーパソごと持ってこい」
「せんぱぁい……!!」
先程までしょんぼりしていたかと思えば、今度は顔を上げて目を輝かせる二宮。
まったく、現金なやつだ。
「んじゃ、また明日」
「はい! また明日ッス!」
ブンブンと元気よく手を振る二宮を背に、会計をしてスーパーを出る。最近はレジも無人化されているので、手間が省けていい。
帰り道でおやつのたい焼きを買って、僕は帰路につくのだった。
◇◆◇◆
「…………」
バタン、と鉄製の扉が閉じる音がする。
玄関で靴を脱ぎ、買ってきた食材を持ってキッチンへ。
その際、歩いた後にポタポタと淫汁が垂れていたが、どうやら本人は気づいていないようだ。
「……はぁ、ぁ」
吐き出す息が熱い。
淫らな熱が込められた呼吸は、少女の発情具合をこれでもかと物語っていた。
「先輩……せんぱぁい❤」
ニットワンピースの裾をまくり上げ、愛液でぐしょぐしょに濡れた水色のショーツを露出させる。
そしてそのまま、右手をショーツの中に勢いよく突っ込んだ。ぐちゅり、と淫らな音がキッチンに木霊する。
「はふ❤あ、あぁん❤先輩今日もカッコよかったよぉぉ❤❤」
自らのおまんこに指を突っ込んで、激しいオナニーを開始する。
オカズは今さっき出会ったばかりの先輩。その顔、その表情、その仕草。
先輩の一挙手一投足を思い出すだけで、おまんこをほじる指が止まらなくなる。まるで劇薬だ。
「それに優しいし❤頼りになるしぃ❤んあああぁっ❤❤」
二宮凛花は、とある先輩のことが大好きだ。
彼のことを想うだけで、おまんこの奥から愛液がどぷどぷ溢れ出してきてしまう。
それほどまでに大好きだった。まるで恋する乙女のように。
「んっ❤ふ……先輩ってば、嘘ばっかり……❤」
バッグの中からスマホを取り出し、とある映像フォルダを開く。
つい最近新しく撮れた、そこらのAVなんか目じゃない衝撃映像。
『おぎょおおぉぉぉ!?!?❤❤❤おぐっ、お腹のおぐぅぅ❤❤ごりごりって削られりゅぅぅぅ!!!❤❤❤』
『どうですか、生チンポの味は! バイブとどっちが好きですか! 言ってくださいよ! 言え、このぷにロリマゾオナホ!』
『な、ナマチンポっ❤❤ナマチンポでしゅぅぅぅ!!❤❤バイブなんてゴミでしゅぅぅ!!❤❤あんなニセモノより、ナマチンポがいいのおほぉぉぉぉぉ!!!❤❤❤』
画面の中で乱れ狂う、一組の男女。
金髪碧眼のぷにロリ爆乳マゾオナホと、細身だがしっかりと全身に筋肉が付いた裸体を晒す黒髪の青年。
「いいなぁ……❤」
そんな男女の獣のような交わりを、二宮はうらやましそうに見つめている。
「はっ❤あ、んっ❤先輩、チンポおっきぃ❤アレでアタシのおまんこ突かれたらぁ❤どうなっちゃうんだろぉ❤❤」
画面の中で爆乳マゾ豚オナホールを犯している青年のチンポを、穴が空くほど見つめ続ける。羨望と期待の眼差しが、留まるところを知らない。
『ほらほらっ、だらしない顔してないで自分でも動いてください!』
『むりっ❤むりぃぃぃ❤おなかの奥、どちゅどちゅってされると❤頭まっしろになりゅぅぅ❤❤』
おまんこをほじくる右手がどんどん加速していく。
かき混ぜすぎた愛液は泡立ち、奥から新しく溢れてきた本気汁と混ざり、真っ白な液体となってショーツの隙間からボトボトと落ちていく。
「お゛っ❤イッグ❤隠し撮りした映像っ❤見ながらぁっ❤イッぢゃう❤犯罪っ❤これ犯罪ぃぃぃっ❤❤」
イケナイことをしているとは分かっている。
だが、そのイケナイことをしているという自覚が、余計に背徳感を増幅させてしまう。
はっきり言ってかなりヤバい。ヤバいが止められない。まるで麻薬だ。
『出しますよ、先輩っ!!』
『だひゅって❤なにをぅぉお゛お゛お゛ぉぉぉ!?!?!?❤❤』
画面の中の二人も、そろそろ達するようだ。
フィニッシュに合わせて、今まで触れていなかった敏感なクリトリスに指を添わせる。
『でるっ!』
「だしてくださぁぁい!❤❤せんぱっ、はぁぁぁぁん!!❤❤❤」
青年の射精と同時に、クリトリスを思いっきりひねり上げる。
バチバチと視界に火花が散り、ショーツを貫通して勢いよくイキ潮が噴射された。
「はーっ❤はーっ❤はーっ❤」
キッチンのシンクに大量のイキ潮がぶち撒けられ、それらがすべて排水口に流れていく。
なんと惨め。なんと無様。きっと先輩がこの事実を知ったら、蔑みの視線と共に絶交されるだろう。
「あは❤アハハぁ❤」
いや、絶交ならばまだマシだ。盗撮はれっきとした犯罪なのだから、下手すれば警察に突き出される。
しかし。
「それ……❤いいかもぉ……❤」
そんな身の破滅さえも、彼女にとっては背徳感を刺激するスパイスになる。
端的に言って、二宮凛花という少女は、マゾという言葉が可愛く思えるほどのド変態だった。
「しぇんぱぁい❤」
美麗な顔が、快楽にとろけて歪む。
だから気付かない。
『ふふっ❤』
画面の中の碧眼が、チラリとカメラを見たことに。
マゾしかいない。