ダンまちはもっと肌色が多い方がいいと思うんだ。 作:黒のトビ
アスフィさんのターンです。
「はあぁぁぁぁぁ…………。」
ベル・クラネルが大きく溜息を吐く。
彼は今、オラリオの通りを重い足取りで歩いていた。
周囲では買い物をする住人や、ダンジョンに向かう冒険者などが行き交い、それなりの人通りがあり活気に満ちていた。
笑顔をで歩く者も多く、街中の雰囲気も明るい。
そんな中を、陰鬱そうな気配を出しながら、俯き加減で幽鬼の様に歩くベルは周囲から完全に浮いていた。
現に、彼の前から歩いてきた通行人はその雰囲気に驚き、つい道を譲る形で横に逸れてしまったほどだ。
ベルはそんな周囲の視線に気付くことなく、とぼとぼと足を目的地へと進める。
数十分前にも同じような状態のベルがいたが、まるでその焼き増しのような光景だった。
つい先程急ぎ足でギルドから出てきたベルだが、歩を進めて数秒もせずに今の状態へと成り果ててしまったのだ。
その原因は、ギルド内で担当受付嬢から言外に自分の
これらの出来事は、純情な少年の精神を著しく疲労させた。
ベルは元々己の小振りな股間にコンプレックスを持っており、産まれてこの方異性に股間を晒した経験などほとんどなかった。
特に年齢の近い異性に見られたことなど、一度としてなかったのだ。
それなのに、オラリオに来てからというもの、たった数か月の間に自身の股間が異性の前で曝け出される事件がすでに複数回起こっている。
最初の事件では自分と親しい異性複数人の前で、
また、直近の事件では、親しい女性に直に股間を揉みしだかれ、気絶していたため実感こそないが、百人近い女性に
人によっては、もはや自殺が選択肢に出てきてもおかしくない事態だ。
そんな試練を与えられても決して折れない魂の持ち主であるベルは、英雄の素質を持っていると評されてもおかしくないだろう。
股間のサイズは英雄と呼ぶには程遠かったが。
そう。
英雄の卵であるベルは、決して歩みを止めることはない。
たとえ、これから向かう先で、再び女性に
「っはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………!」
実際は、結構な頻度で立ち止まっているが。
立ち止まっては再び歩き出す。
亀のような歩みで進むベルの行く先。
それは――――。
「ふぅ……。」
唇から吐息が漏れる。
それは、どこか熱く、艶を感じさせる声色だった。
薄暗い部屋の中で、美女が力なくその身をソファへ投げ出していた。
軽く息を荒げるその姿は、仮に異性が傍にいれば性的な興奮を抑えるのは困難であっただろう。
なにせ、その女性の格好は非常に刺激的だった。
自室であることを差し引いても、その身に纏う布はあまりにも少なかった。
ソファに凭れ掛かる女性は、その魅力的な姿態のほとんどを曝け出していたのだ。
上着どころかブラジャーまでが取り払われ、その豊満な乳房が呼吸に合わせてタプッタプッと揺れる。
その頂点にある桜色の突起は、直前まで弄り回されていたためか、ツンと主張を増し、普段よりもその色を赤みがからせていた。
興奮により白い肌もピンク色に染まり、玉のような汗がその上を伝う。
下半身も一切隠す物がなく、その全てを露わにしていた。
普段は秘部を覆っているはずの下着はくしゃくしゃになって足元に転がり、その本来の役割を果たすことがなく。
丸出しになった乙女の秘密からは、蜜が伝いソファを濡らしていた。
艶を浮かべた顔は興奮で赤く染まり、唇からは熱い吐息が零れていた。
ここはヘルメスファミリアの
その団長の自室である。
他人にお見せできないあられもない姿を晒していたのは、ヘルメス・ファミリアの団長、アスフィ・アル・アンドロメダであった。
「もうこんな時間ですか……。」
壁に掛けられた時計を見ながら、アスフィは小さく驚きの声を上げる。
いつの間にやらアスフィの想定以上の時間が経過していたのだ。
とはいえ、これはいつものことでもあった。
アスフィがこれを始めると、毎回彼女が定めていた終了の刻限を大幅に過ぎてしまうのだ。
気怠い疲労を感じながらも、妙に頭はすっきりしていたアスフィは、視線を正面へと戻す。
視線の先には、薄暗い部屋の中で唯一強い光を放つ壁があった。
正確には、壁面に映写機で映像が映し出されていた。
そこに映し出されていたもの、それは――――。
画面いっぱいにベルの
アスフィが先日、ケヒトの湯でベルを脱がした時の映像が流されていたのだ。
そう、アスフィは温泉の時と同様、ケヒトの湯でも映像記録用の眼鏡を用いて、ベルの痴態を記録していたのだった。
さらには、その映像を毎日繰り返し見ながら、自身を慰める行為を行っていたのだ。
これは、ケヒトの湯での事件から毎日欠かさず行われている、アスフィの日課ともいえる行為だった。
以前、ダンジョンの温泉でベルの痴態を余すことなく記録した後も、同じように連日自慰行為を行っていたが、流石に何度も同じ映像を見ていると飽きが出てくる。
それゆえ、最近はマンネリ気味で、ベルの
そこに来ての、新しいベルの
燻りかけていた火に大量の燃料をぶち込むようなものである。
当然、アスフィの
物理的に体温も火照り上がった。
連日における止まらない自慰行為も仕方のないことだと言える。
しかも、ここ数日は邪魔される心配もないというのも行為に拍車をかける要因となった。
アスフィを邪魔する存在の筆頭は、もちろん自分の主神たるヘルメスだ。
しかし、今現在ヘルメスは
ケヒトの湯でアスフィが念入りに半殺しにしたため、今もなお入院中だ。
前回映像を手に入れた際、アスフィはヘルメスから隠れて行為を行うのに非常に苦労したことを克明に覚えていた。
あの愉快犯的な神のことだ、もしアスフィがベルの
故に、アスフィはヘルメスに悟られないよう、怪しまれることすらないように、慎重に行動していた。そのため、時には行為を行えない日だってあった。
苛立ちからヘルメスに八つ当たりしたくなっても、必死に抑えていた。
それでもなお、アスフィを怪しんだヘルメスから色々と探りを入れられた程なのだ。
だがしかし、今回に限っては入院中で身動きの取れないヘルメスの影に怯える心配はない。ポーションを使わないよう話を付けているため、あと数日は入院する手筈となっている。
これは、女湯に無断侵入していたお仕置きを兼ねているので、決してアスフィの嫌がらせではない。
ヘルメスの脅威から解き放たれた解放感が、アスフィの毎日の行為の原動力となっていた。
傍から見ると、親に隠れてエロ本を見ている思春期男子の行動と大差はないが、アスフィに自覚はなかった。
無論、そこで油断するアスフィではないので、逐一ヘルメスがおとなしく入院しているか確認はしていたが。
そしてさらに、アスフィを行為に誘う要因が映像にあった。
それは――――。
『ちょっと大きくしますね。』
アスフィのそんな台詞がどこからか聞こえる。
映像の中のアスフィが放った言葉だった。
そしてその言葉の直後、大写しになったベルの
『ア、アスフィさんっ!?』
ベルの驚愕の声と共に、映像の中で自分の指がベルの
そう、前回の温泉の際には見るだけだったが、今回に関してはベルの
画面の中では、自分の指によってベルの
それを見ながら、アスフィはその感触を思い出していた。
形、大きさ、柔らかさ、温もり。
アスフィの指は、その全てを鮮明に覚えていた。
映像の中で
映像を見る度、触感も蘇るのだ。それはもうアスフィも毎回盛り上がろうというものだ。
映像の中では、いまだに自分の指が無遠慮なほどにベルの
それでもなお、
アスフィがそのまま、ボーっと映像に見入っていると、
コンコンッ。
「団長、いらっしゃいますか?」
不意に、自室の扉を叩く音と、自分を呼ぶ団員の声が聞こえてきた。
「今ちょっと手が離せないので、そのまま要件を言ってください。」
アスフィは慌てることもなく、団員へと返答する。
普通、このような状況下で突然話しかけられれば、慌てふためいてもおかしくはないだろうが、アスフィの態度は普段と変わりなかった。
それには理由があり、実はアスフィの自室には、自作の魔道具による特殊な仕掛けが施してあるのだ。
中からの音を外に漏らさず、外からの音だけ中に取り入れることができる機能を持つ魔道具が設置されており、アスフィがどれだけ嬌声を上げても外にいる人に聞かれないようになっている。
そのため、アスフィはファミリアの団員に知られることなく、毎日のように行為に耽ることが出来るのだった。
団員の声が聞こえてすぐに映像を停止させ、返答しながらゆっくりと脱ぎ散らかした衣服を身に着け始める。
アスフィにとって、これはよくある出来事の一つに過ぎない。
故に、慌てる必要などないのだ。
しかし、次に聞こえてきた団員の台詞に思わず動きを止める。
「ヘスティアファミリアのベル・クラネルが団長を訪ねてきてます。」
その言葉を聞いて、アスフィは薄く微笑んだ。
「準備ができ次第向かいますので、少々お待ちいただくよう伝えてください。」
「わかりました。失礼します。」
扉の向こう側から、気配か遠ざかっていく。
素早く衣服を身に纏い、映写機を片付け、消臭まで行い行為の痕跡を完全に消し去る。
その間、アスフィのテンションはどんどん上がり続けていた。
まるで踊っているかのように軽やかな動きで、準備を進める。
それもそのはず。
アスフィは、ベルが自分を訪ねてくるのをずっと待っていたのだ。
ようやく来たか、とすら思う。
ピクニックに行くかの如く、軽やかな足取りでアスフィはベルの下へと向かっていくのだった。
「こんにちは、クラネルさん。」
「ア、アスフィさん。こんにちは。」
「今日はどういったご用件でいらしたんですか?」
「あ、その、えっと……。」
「……どうやら内密な用件みたいですね。では、私の部屋へどうぞ。そこなら人に見られたり、聞かれたりする心配はありませんから。」
ファミリアの玄関で、極度に緊張した様子で顔を赤く染めているベルを自室に連れていくアスフィ。
彼女にとって、ここからが本番である。
「それで、クラネルさん。私に用とは?」
ベルを自室に招き入れ、ソファに座らせ、紅茶を出して落ち着かせた後にアスフィは用件を聞いた。
最初は、アスフィの顔を見ただけで言葉が出てこなくなってしまう程に緊張していたベルも、丁寧に淹れられたおいしい紅茶を飲んで幾分か緊張がほぐれたのか、最初よりはスムーズに話し始めた。
「あの、アスフィさん、ケヒトの湯での出来事を覚えてますか?」
「はい、あの時はヘルメス様がご迷惑をおかけしました。」
「あ、いえ、それは別にいいんですけど……。」
出だしこそスムーズに進んだものの、話していくうちに尻すぼみとなり、中々本来の用件を切り出せないベルであったが、アスフィは急かすことなくゆったりとベルの言葉を待った。
「じ、実はあの日からちょっと困ったことがありまして。」
「困ったこととは?」
そこで言葉が途切れる。
もごもごと口を開こうとしては、閉じることを繰り返すベルの様子を見ると、言葉が見つからないのではなく、言いたいことはあるが言いづらいのだと察せられる。
アスフィが紅茶を飲みながらベルの言葉を待っていると、決心したのかベルは顔を上げてアスフィの顔を真っ直ぐ見つめた。
「……外れないんです。」
「はい?」
うまく聞き取れなかったアスフィが聞き返すと、観念したベルがはっきりした声で叫ぶ。
「指輪が外れないんですっ!」
指輪が外れないというベルだが、台詞に反してその指には一つも指輪は嵌っていなかった。
しかし、ベルとアスフィの間には、指輪と聞いて思い浮かぶ一つの状況があった。
「指輪というともしかして……。」
「はい、ケヒトの湯で……僕の、その……おちん……に嵌めてもらった指輪がどうやっても外れないんですっ……!」
ベルは、顔を真っ赤に染め上げ、声を詰まらせながらもアスフィに説明する。
そう、ベルの言う指輪とは、ケヒトの湯でアスフィがベルの
ケヒトの湯で、アスフィはベルを女装させる際、
その効果により、ベルは裸の女性が大勢いる女湯を、
ベルは、そのこと自体は恥ずかしくはあったものの、アスフィに感謝していた。
実際この指輪に助けられたことは紛れもない事実であった。
問題は、ケヒトの湯での騒動が終わった後に起こった。
ケヒトの湯での騒動後、
そして、ふと催して目が覚めたベルはトイレへ向かい、ズボンから
いまだに
自分の股間でキラリと銀色に輝く指輪を見て、ケヒトの湯での痴態を思い出してしまったベルは、真っ赤になりながらすぐに指輪を取り外そうとした。
しかし、ベルはすぐに顔を真っ青に染め上げることとなる。
外れないのだ。
指輪が。
股間から。
この事態にベルは慌てた。
力を入れて引っ張っても指輪が外れない。
引っ張り過ぎると、
さらに言えば、付いているのは男の子の大切な部分であるため、無理やりどうにかするなんてこともできない。
幸いと言っていいか、おしっこをするなどの生理現象を阻害してしまうことはなかったため、その点で困ることはなかったが。
そこからベルは様々なことを試した。
自室で、何度も何度も引っ張ったり。
仲間に見つからないように浴場に行き、石鹸で滑らせようとしたり。
果ては、ヘスティアナイフで切ろうかとまで考えたが、流石に自分の大切な部分に刃物を当てるのは恐怖が大きすぎて実行できなかった。
全ての策が失敗に終わり、散々悩みぬいたベルの出した結論は、指輪の作成者であるアスフィに相談して外してもらうということだった。
しかし、これには一つ問題があった。
指輪自体はアスフィであれば間違いなく外せるだろう。
そこは心配していない。
だが、指輪を外すということは、アスフィにまた
今まで何度も見られているし、触られてすらいるが、決して見せることが平気なわけではないのだ。
できればもう見せたくない。
しかし、外さないという選択肢は存在しない。
何より、この指輪を外さないと、
これは、実際にベルが股間を弄って確認したので間違いない。
指輪を外す試行錯誤の一環で、一度本気で自慰行為を行ってみたベルだったが、魔道具の効果は確かなもので、どれだけ刺激しても
さらに言えば、快楽こそ感じるものの込み上げてくる感覚もなく、結局かなりの時間弄り続けたが、一度も
それでいておしっこはできるのだから、なんだか納得できないベルだった。
そんなわけで散々悩んだ結果、ギルドの提出書類の期限がギリギリになってしまい、嫌なことは一気に終わらせようと、エイナに会いに行った流れで、アスフィを訪ねたのだった。
「指輪が外れないとなると、何か不具合が起きている可能性がありますね。
クラネルさん。申し訳ありませんが見せていただくことはできますか?」
「えっ!?でも、それは……。」
「恥ずかしいのは分かりますが、ずっとこのままという訳にもいかないでしょう?」
自分を真っ直ぐ見つめながら話すアスフィに、言葉を詰まらせるベル。
確かに彼女の言う通りではあるのだ。そんなことはベルだってわかっている。
しかし、アスフィの台詞はベルにこの場で
出せと言われてはいそうですかと出せるモノではない。
ただでさえコンプレックスを持っている部分なのだ。見せたことがあるからと言って、もう一度見せられるかというと話が違う。
もちろんベルだって、ここに来るまで覚悟はしてきたつもりだ。それでもやはり見られたくないものは見られたくないのだ。
それに今回は今まで見られてきたシチュエーションとは決定的に違う部分がある。
今までは、ハプニングで脱げてしまったり、相手に無理やり脱がされたというベルの意思とは関係なく起こったことだが、今回に限っては、己の意思でズボンを下ろし、女性の目の前で
思春期の少年にとって、これは最早試練とすら言えた。
アスフィは無言のままベルをじっと見つめ続ける。
ベルは顔を赤くしたまま俯き、額から大粒の汗を流す。
二人が一言も発しない時間が流れる。
一分か、十分か、もしかしたら一時間以上たったかもしれない。
もはや時間間隔すら曖昧だ。
そのまま永遠にこの状況が続くのではないかと思ってしまう程、空気が張り詰めている中、ベルがゆっくりと動き出した。
ソファから立ち上がりアスフィの正面に立つ。
そして、両手をのろのろとした動きで腰へ持っていき、親指をズボンの中に突っ込んだ。
ベルは、グッと歯を食いしばると、ズボンを下着ごと少しずつ下げ始めた。
亀の歩みの方が早いのではないか、と思う程ゆっくりと、しかし確実に下がっていくベルのズボン。
腰骨を過ぎ、鼠径部の線が中央に集まってゆく。
ほんのちょろっとだけ生えた白い恥毛が顔を出し、とうとう
ここから先にあるのがベルの
それが見える既のところで、躊躇してしまったのだ。
ベルの行動を眺めていたアスフィは何も言わなかった。
ただ、ベルの意思に任せていた。
ふぅーっ、と大きく息を吐くベル。
ズボンを下ろそうにも、どうしても身体が硬直してしまう。まるでストッパーが付いているかの如くズボンがそこから先へと動かせないのだ。
もちろんズボンにストッパーなどついている筈もなく、これはベルの羞恥心が無意識的に股間が曝け出されてしまうのを避けているだけだ。
そんなことは分かっている。だがどうしても動かせないのだ。
されど、ここで立ち止まっていては先に進むことなど出来はしない。
「――――っ!」
ベルは心を奮い立たせ、一気に足元までズボンをずり下した。
ズリッ!
プルルンッ!
バッ!
飛び出した
アスフィがそれに目を奪われた瞬間、ベルは咄嗟に股間を隠してしまった。
「……クラネルさん。」
「す、すいませんっ!」
責めるような視線を送りかけたアスフィだが、強靭な意思でそれを抑え込み、穏やかな口調で諭すようにベルの名を呼ぶ。
それに対し、上着を引っ張り股間を必死に隠すベルは、決して謝る必要などないにもかかわらず、つい謝罪の言葉を口にしてしまった。
アスフィは抑え込んだつもりだが、言葉の中にどこか責めるようなニュアンスが紛れてしまったのかもしれない。
「恥ずかしいでしょうが、頑張ってください。」
アスフィの激励に、ベルは目尻に涙を浮かべながらもこくりと頷き、服を掴む手に力を入れた。
そして、ゆっくりと服を捲り上げた。
プルンッ。
服を胸辺りまで捲り上げ、腰を突き出すベル。
顔を赤く染め、目をギュッと瞑りながら必死に羞恥に耐えていた。
アスフィは、そんなベルの表情を見てはいなかった。
それよりも圧倒的に目を惹かれるモノがあり、他のことを見ている余裕が無かった。
そこには見慣れたモノがあった。
毎日毎日見ていたモノだった。
恋焦がれていると言ってもいいモノだった。
ベル・クラネルの
それも、映像越しではなく、生の
同年代と比べてやや小振りと言えるサイズ。
日に当たることがない為、他の部位よりも色白で透き通るような肌。
短めな
それらがベルの身体の動きに合わせて、小さくプルプルと揺れていた。
小さくはあるが、まるで芸術品の如く美しい
アスフィは毎日のように見ていたモノだというのに、それを見た時に何とも言えない興奮を感じた。
生の
何時までも見ていたかったがそういう訳にもいかず、アスフィは腰を突き出したままのベルの前で膝をつき、
「すいません。調べるために少し触らせていただきます。」
「……はいっ!」
決意を込めたベルの返答を聞きながら、アスフィは目の前の
ふにっ。
「あっ……!」
アスフィの指が
それに気が付かなかったふりをして、アスフィは指輪の解析に取り掛かる。
軽く引っ張ってみる。
皮が伸びるだけで外れない。
捻ってみる。
押し込んでみる。
先端の皮の隙間から、ピンク色の中身が少しだけ見えた。
他にも色々と試してみるアスフィ。
その都度ベルが小さく喘ぎ声を上げる。
触れられる度に快感が走り、どうしても声が漏れてしまうのだ。
まるで楽器を奏でているような感覚を覚えるアスフィは、今の状況を楽しんでいた。
唐突だが、果たしてアスフィの作った魔道具が、そんな簡単に不具合など起こすだろうか。
たとえそれが試作品だろうとも、アスフィは世界有数の
しかも、それが装備したら外れなくなるなどという致命的な不具合だ。違和感を感じても不思議ではない。
結論から言おう。
これは決して不具合などではない。
アスフィが意図的に外れないように作ったのだ。
そもそもこの魔道具は、指輪と言われているが指に嵌めるために作成された物ではない。
最初から、ベルの
アスフィはこの魔道具に、
そうすれば、困り果てたベルは必ず自分を頼るしかなくなる。
つまり、もう一度ベルの
その企みはうまくいった。
こうしてベルは自分を訪ね、今自分の前で股間を晒している。
アスフィには、ベルが自分の下へとやってくるのは既定事項だったのだ。
計画が上手くいった達成感と、ベルの
今、アスフィはかつてない程に満ち足りていた。
そのまましばらく、作業をするふりをして
名残惜しさを感じながらも、アスフィはベルの
それまでずっとアスフィの手により与えられる快楽に必死に耐えていたベルは、
このままずっと指輪が外れないのではないかという不安感、アスフィに
指輪が完全にベルの
それを見ていてホッと安堵の息を吐く。
「はぅっ!?」
しかし次の瞬間、ベルの股間に強烈な快楽が襲い掛かった。
ムクムクッ。
性的快感の襲来により、ベルの
いまだ膝をついたままのアスフィの、目の前で
あまりの快感に、今にも
何故ベルがいきなり
その原因は当然、取り外した指輪だ。
指輪の効果は
指輪を外したことにより、その快感が洪水の様に一気に押し寄せたのだった。
この状況は、指輪の作成者であるアスフィにとっても予想外の出来事だった。
指輪を外して、
それも文字通り目と鼻の先でだ。
驚愕を隠せないアスフィだったが、彼女は眼鏡越しにその衝撃的光景をしっかりと目に焼き付けた。
ベルは必死に歯を食いしばって
むき出しのままの
ベルのギンギンに
そしてベルの後ろに回り込み、
ギュッ。
そのままベルに抱き着いた。
「ア、アスフィさん!?」
アスフィの突然の行動に驚きの声を上げるベル。
あまりにも唐突な行動にアスフィの意図が理解できず困惑する。
「クラネルさん。
私の所為でこんなことになってしまったのですから、お詫びもかねて、少しお手伝いさせていただきます。」
「な、何をぉぅっ!?」
耳元で囁かれた言葉の意味が分からず、聞き返したベルの言葉が途中で途切れる。
それも仕方のないことだ。
なにせ――――。
アスフィの手が、
「アアアアアアスフィさんっ!?」
いきなり
強く抱き付かれたことで、背中でアスフィの豊満な乳房が潰れていたが、そんなことにも気が付かない。ベルの意識は
「経験はありませんが、私に任せてください。」
普段とは違う艶を感じさせる声色で囁いたアスフィは、指に力を込めて
「あっ――――。」
ビクンッ!
ベルの小さな声が漏れると同時に、勢いよく
一擦り。
アスフィが、奉仕を始めて一秒経つかどうか。
たったそれだけで、ベルは
しかし、これでベルを
なにせ、ベルは数日分の快感を股間に貯め込んでいたのだ。そこに刺激を与えるとなれば、すぐさま達してしまってもしかたのないことなのだ。
だから、一擦りしか持たなかったとしても、ベルが
ただでさえ、
まさかの早打ちに、
任せてくださいとまで言ったのに、こんなに早く終わられては戸惑いを隠せない。
「あら?」
そこでアスフィは、掌に感じる感覚が変わっていないことに気が付いた。
つい今しがた
仮にも思春期真っ盛りの少年が、数日に渡って溜め込んだ性欲だ。たかが一度の
しかも、ベルは指輪を装着中に、数多くの女性の裸体を目にしていたのだ。脳裏に残るその光景は、
握った
「あっ!あっ!あっ!あぁぁっ!」
ベルが再び
さすがに今回は一擦りということはなかったが、それほど時間をかけずに二発目が発射された。
ここからアスフィの手の動きが加速する。
二度目の
先程よりも強めに握り込んで
ベルが
先端のピンク色を露出させ、指で優しく撫でまわす。
ベルが
先端の発射口を爪で優しく引っ掻いてみた。
ベルが
その他、思いつく限りの方法でベルの
ギリギリ二桁に届かない回数
「……ふぅ。」
余すことなくベルの
「……掃除しなくちゃいけませんね。」
周囲は惨状と言っていい有様だった。
床にはそこかしこにベルが吐き出した精液に塗れており、部屋の中は生臭い臭いでいっぱいだった。
幸い、家具や実験器具にはかかっていなかったものの、脱ぎ散らかされたベルのズボンにまでべったりとついていたのだ。
これを掃除するのは大変そうだった。
それでも、ベルが正気を取り戻すまでにある程度掃除洗濯を終わらせておこうと、いまだ下半身丸出しのベルをソファに残し、掃除用の魔道具を手に取るアスフィだった。
ベルが正気を取り戻したのは、掃除や換気を終え、アスフィが紅茶の用意を始めた頃だった。
「どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
アスフィが対面に座るベルに手ずから入れた紅茶を勧める。
ベルは礼を言うものの、出された紅茶に手を付けることなくソファに座ったまま微動だにしなかった。
アスフィは、ベルの態度に気分を害した様子もなく、自分用に入れた紅茶を優雅に啜った。
アスフィの掃除用魔道具の力は凄まじく、部屋の中は先程まで精液に塗れていたなどとは思えない程に綺麗に掃除されていた。
その中で、二人は小規模なお茶会をしていた。
特にベルは、散々出した分水分補給が必要だろうと、紅茶の他に大きめのボトルいっぱいに注がれた水も出されていた。
しかし、ベルはその水にも一口も口を付けていなかった。
「あの、アスフィさん……。」
「何でしょう?」
「僕の服はいつ頃洗濯が終わるのでしょうか?」
ベルが紅茶や水に手を付けられなかった理由はこれだ。
ズボンと下着は汚れてしまったため、いま洗濯している真っ最中なのだ。
ベルは未だに下半身に何も着ていないままだった。
下半身丸出しのままソファに座り、両手で必死に股間を隠していたのだ。
紅茶を飲もうとすれば、股間から手を放す必要があり、対面に座るアスフィに
故に、ベルは紅茶も水も飲むことが出来なかったのだ。
アスフィにタオルか何かを借りればそれで済む話なのだが、混乱するベルはそれに気が付かない。
アスフィは気が付いていたが、伝えることはなかった。
「そうですね。
あと30分といったところでしょうか。」
アスフィの返答にベルは俯いてしまう。
あと30分もの間、股間を隠し続けなければいけないという事実に心が折れそうになった。
そんなベルの様子を見て、アスフィが口を開く。
「クラネルさん。
もう隠さなくていいですよ。」
「えっ!?いやっ、でもっ!」
アスフィの予想外の言葉に、ベルは取り乱す。
普通、
「そのままだと紅茶も飲めませんし。」
そんなベルの反応を無視して、アスフィは言葉を続ける。
「何より――――。」
台詞の途中で、つい苦笑交じりの笑顔が零れる。
「今更隠しても、もう……ね?」
意外なことに、その言葉はストンとベルの心に落ちてきた。
そう、確かに直前まで
今更隠したところで完全な手遅れだ。
目の前の女性には、自分の
ある種の開き直りとも言える納得をしたベルは、股間を隠していた手を退けた。
そこには当然、ベルの
アスフィに見られることに羞恥心を感じなくなったわけではない。
それでも今日はもういいやと、諦めの境地に至っただけだ。
また後日、
股間をアスフィに晒したまま、ベルは紅茶のカップを手に取り、ゆっくりと飲み始めた。
その味は、上品で美味ではあるものの、何処か苦さを感じさせた。
こうして、下半身裸の少年と、美女の二人だけの奇妙なお茶会が始まった。
お茶会は意外なほどに盛況で、ベルとアスフィは様々な話題で盛り上がった。
頻繁に会う間柄ではない為、二人ともに話題は豊富にあったのだ。
ダンジョンで役に立ちそうな知識から、ただの笑い話に至るまで、二人は時間を忘れて話し合った。
話の途中から、ベルは自分が
楽しい時間は永遠に続かない。
必ず終わりが訪れるものだ。
「おや?」
楽しく談笑している途中、アスフィが話を止めて後ろを振り替える。
「どうしました?」
「いえ、どうやらクラネルさんのズボンの洗濯が終わったようです。」
首を傾げるベルに、微笑みながら良い知らせを告げた。
「本当ですか!?」
その知らせに、喜びの声を上げるベル。
これでようやく
その一方、この楽しいお茶会が終わってしまう寂しさも感じていた。
アスフィは席を立ち、洗濯していた魔道具からベルのズボンと下着を取り出し、ちゃんと汚れが落ちていること、乾いていることを確認してからベルに渡した。
衣服を受け取り、さっそく身に着けようとするベルに、アスフィが声をかける。
「ああそうだクラネルさん。
魔道具の後遺症などがないか経過観察がしたいので、また後日お越しいただけますか?」
「えっ?うわっ!?」
下着に足を通そうとしていたベルの動きが止まる。
片足の状態で急に止まったため、バランスを崩し、ソファに倒れ込んでしまった。
足に引っかかっていた下着が勢いよく飛んで行く。
しかし、そんなことよりもベルにとってはアスフィの言葉の方が重要であった。
「経過観察?」
「はい。
魔道具を長期間付けていたことで、何か問題が出てくる可能性があります。
そういった時に、すぐに対応できるよう定期的に調査させてほしいのです。」
アスフィの言う内容は理解できる。
肉体に影響する魔道具を付けていたのだ、副作用が出る可能性だって十分に考えられる。
「今回、魔道具が付いていたのは、かなり繊細な器官です。
男性機能に問題が出ては困るでしょう?」
これももっともな内容だった。
もしこれ以降、
しかし、後日またアスフィに
悩むベルの様子を見ていたアスフィは、ベルの耳元に顔を寄せ囁いた。
「もちろん、次も今日と同じように、私が直接確認しますよ?」
その囁きを聞いたベルの身体に、急速に熱が宿る。
そして――――。
ムクムクッ!
さっきまで散々
その光景を見て、ベルは自分の性欲の強さに顔を赤くし、アスフィはくすくすと笑い声を上げた。
「では、これはちょっとしたサービスということで。」
そう言って、アスフィは再びベルの
最終的に、ベルの
アスフィの秘蔵映像が増えた。
こういうシチュエーションは、見られる側も、見る側も、お互いに羞恥の感情が重要だと思う。
だから、アスフィさんもちゃんと恥ずかしがってはいます。
ただ、それ以上に性に興味津々なだけで。