ダンまちはもっと肌色が多い方がいいと思うんだ。 作:黒のトビ
久しぶりの投稿。
最近、なろう漫画をよく読んでます。
『神達に拾われた男』の背景モブがヒロイン達よりも圧倒的に可愛いキャラが多いのが面白かった。
カコーン。
ちゃぷちゃぷと水が跳ねる音が響き、水面からもうもうと湯気が立つ。
十人以上が余裕をもって入れるほどの湯船にお湯が満ちて淵から流れて行く。
ここはヘスティア・ファミリアの浴室。
ファミリアに属するとある温泉好きのために、一日中いつでも入れるようにほぼ毎日湯が張られている湯船の縁に腰を掛ける人影があった。
「……っふ!……っん!」
湯船の縁に座り、両足を湯につけたその人物はヘスティア・ファミリア団長であるベル・クラネルであった。
ここが浴室であるため当然ながら服を着ておらず、全裸を晒していた。
そんな彼は、目の前に湯船があるにも関わらず、その身を浸からせることなく足だけを浸していた。普通に考えれば湯に浸かり終え、湯当たりをしないためにその身を外気に晒しているのだろうが、ベルに特にのぼせた様子は見られない。
では彼は何故湯船に浸かっていないのか。それは彼の足の間を見ればわかった。
意外に引き締まった尻を湯殿の縁に置いた彼の開かれた足の間には、小刻みに動く一つの影があった。
「ん、はふっ、んくっ――――!」
そこにいたのはヘスティア・ファミリアの仲間であるヤマト・命だった。
彼女は湯船に身体を沈め、長い黒髪が湯面に広がるのを気にもせず、頭をベルの股間に埋め、リズムよく一心不乱に前後に動かしていた。
これだけ聞けば、彼女が何をしているかは予想が付くだろう。
彼女は現在――――ベルの
決して立派とは言い難い、
「……ふぅっ!……あぁ!」
股間から込み上げてくる快感に、堪えきれずベルの口元から吐息に紛れて嬌声が零れ落ちる。それに連動するように命の口淫もペースアップしていき、じゅぷじゅぷと卑猥な音が浴室に響き渡った。
湯船に浸かっていることが原因ではない熱が命の身体を廻り、彼女の脳と頬を真っ赤に染め上げる。
舌で感じる味の変化に限界が間近であると、すでに複数回に渡り口淫を行ってきた経験から察する。
「――――――――あっ!」
短い悲鳴。
甲高いそれが浴室内に響いた瞬間。
「んむぅ!?」
命の口内で勢いよく
「――――ん、んくっ。」
ゴクリ。
口内に溢れた生臭いそれを、やや嘔吐きながらも慣れた様子で嚥下した。
相も変わらずおいしいなどとは思えない、むしろ素直に不味いと言える味だが、どこか癖になってしまうと命はぼやけた頭でそんなことを考えていた。
「――――っはぁ!」
精液を飲み込んだ命が熱い息を吐く様を、ベルは呆けたように見つめる。
彼にとっては見慣れた光景となったそれだが、いつ見てもあまりにも煽情的で見入ってしまう。普段は凛とした命だが、この時の表情は女を感じさせるもので、そのギャップが新鮮で気に入っていた。
ザバッ!
息を整えた命が立ち上がり、ベルの眼前にその裸身を晒す。
陶酔したような上気した表情。
呼吸と共にタプタプと揺れる豊満な乳房。
先端に色付く官能的な乳首。
括れながらも肉付きの良い腰つき。
キュっと引き締まった安産型の尻。
湯に浸かっていたことだけが原因ではなくピンク色に染まる柔肌。
その全てがベルに強烈な女を感じさせる。
身体から立ち上がる湯気さえもどこか甘い臭いを発しているかのような錯覚を受ける。
つい先程
立ち上がった命はくるりとベルに背を向け、そのまま尻を突き出した。
尻フェチのベルの視線が一瞬で形の良い尻の全貌を見渡す。プルプルと揺れる尻たぶも、その谷間の奥にひっそりと咲く菊花も、しっかりと脳裏に記憶される。
何度見ても飽きの来ない素晴らしい尻だと感嘆する。
もはや尻肉の揺れる様も、弾力も、なんなら菊穴の皺の数まで把握しているというのに、見る度に新しい興奮がある。
「――――んぅ!?」
思わず声が漏れた。
ついでに
それも当然のこと。なにせ命の尻肉がベルの
命は
「……ベル殿、どうぞ。」
恥ずかし気に、それでいてどこか期待を含んだ命の言葉が聞こえた次の瞬間、ベルの腕は反射的に動き出していた。それはまるで待てをさせられた犬のように、飢えを感じられる動きだった。
「――――ぁんっ♡」
艶っぽい声が浴場に響いた。
ベルの手が、命の豊満な乳房を鷲掴みにしていたのだ。
遠慮というものを置き去りにしたその行動は、普段のベルを知る者からすれば信じがたい光景だろう。
「あっ♡はぁん♡んぅ♡」
ベルの指の動きによってムニムニと形を変える乳房に合わせて、命の口から甘い声が零れ落ちる。
一揉み毎に快感が背筋を走り抜け、声を抑えることなど出来なかった。
股間こそ女性を楽しませるレベルに達していないベルだったが、生来の器用さからか、手業に関してはこれまでの経験もあわせてかなりのものとなっていた。
乳房の感触を楽しみながらベルは思う。
まさか命とこのような関係になるなど思いもよらなかったと。
初めて会った時の第一印象は、生真面目そうな美人だった。このイメージは今でもあまり変わらない。それなりの付き合いの内に、いいところダメなところと色々知ることとなったが、命の魅力はその真面目さであると思っている。
そんな真面目な彼女と裸体を見せ合い、恥部を触り合うという、恋人のような行為を日常的に繰り広げているのだ。時折、これは自分の妄想なのではないかと疑ってしまうこともあった。
初めて会った時から変化したこともある。
二人の関係性もそうだが、一番変わったのは命の体つきであろう。
元々命は平均を上回るスタイルを誇っていたが、その真面目な性格と、凛とした立ち振る舞いから性的な雰囲気をあまり感じない女性という印象だった。
ところが今の命はどうだろうか。
凛とした立ち振る舞いという部分は変わらないが、その中に柔らかい、艶を感じさせるものが見て取れるようになった。端的に言えば色気が出てきた。
彼女を知る者全員がその変化を感じ取っていた。
知り合いからは恋人ができたのかと聞かれ、友人からはタケミカヅチとの仲が進展したのかと問われることが増えた。
最近はその質問をごまかすのが、ベルとの関係を表沙汰にできない命の一番の困りごとと言えた。
「――――んん♡!?」
声を上げまいと必死に結んだ唇から、それでも堪えようのない嬌声が零れ落ちる。
ベルの指が命の乳首をキュっと摘まみ上げたのだ。そのまま触り始めよりもツンと突き出し硬さを増したソコを、クリクリと指先で転がす。
先端の敏感な器官から発せられる快楽信号が体中を走り抜け、無意識に体をくねらせ、何かを抑え込むように股を必死に閉じる命。ベルも自身が
なにせベルはまだ胸しか弄っていないというのに、すでにベルの太ももには、湯船のお湯ではない液体が滴っていた。
乳首を転がしただけでこうなってしまうのであれば、もっと敏感な部分を触ったらいったいどうなってしまうのだろうか。
それを実証するかのようにベルの片手が乳房を離れ、命の下腹部へと降りていった。
「――――命さん。」
大切な部分を守る様に、きつく閉じられた太ももを優しく撫でる。
決して無理やりこじ開けるのではなく、自発的に自分に委ねるよう優しく、それでいて拒むことは許さないと言いたげに耳元で囁かれた自分の名前に、命は陶酔したように蕩けた表情のままこくりと頷いた。
そして、強張っていた足の力が緩み、ゆっくりと左右に開かれていった。
「ぁ――――。」
そこにあったのは、命の女そのものであった。
普段は自分で弄ることもない為閉じられがちなそこは、命の興奮に比例して広がり、期待する命の心を映しているかのようにヒクヒクと震えていた。
命の肩口からそこを見ようとするも、豊満な乳房に遮らえて見ることはできなかった。しかしベルは小慣れた様子で見えないソコに手を伸ばす。
「んっ――――♡」
ぬるりとした感触が指を滴る。
とろとろになったソコは水っぽい感触にも関わらず、火が付いているように熱かった。ベルの指がくちゅくちゅと音を立ててソコを撫でつける度に、命の口から可愛らしい悲鳴が上がる。声に背中を押されるようにベルの指も、その動きを激しくさせて行く。
「きゃっ。」
くぱぁ。
敏感な部分が空気に触れて、命が思わず悲鳴を上げる。
ベルが指二本で器用にアソコを開いていた。
大きく開かれたソコは愛液でテラテラと光り輝いており、開かれた拍子に液が零れ落ちベルの太ももをさらに濡らした。
「はぁ、はぁ、はぁ…………。」
荒い息を吐きながら、命は開かれた己の最も大切な部分を見る。
自らの身体の一部だということが信じられない程にそこはいやらしく、ベルの指を求めて蠢いているのが見えた。事実、命はソコだけでなく体全体でベルを求めていた。
それを体現するように、アソコの一部がプクッと起き上がっていた。
カリッ。
「っあぁ~~~~~~~~っ♡!!」
ベルの指先がその突起を引っ掻いた瞬間、とうとう命の口から堪えられなかった悲鳴が溢れ出し、浴場の中に響き渡った。
「あっ♡!あっ♡!はぁっ♡!」
そこからはベルの独壇場だった。
ベルの指は、命のアソコを縦横無尽に弄り回した。
ピンクの突起をピンピンと弾き、膜を傷付けないように優しく、それでいて激しく擦り上げる。
命はまるで演奏者に操られる楽器のように、甲高い声を上げ続けた。
浴場の構造が遮音性に富んでいなければ、ファミリア中に声が響いていたのではないかと思ってしまう程に、その声は大きかった。
「――――――――!!!」
最後にベルの指が突起を摘まみ上げたところで、アソコから洪水のように潮を吹き出し、命の身体から力が抜け、ベルに身体を預けるように倒れ込んだ。
はぁはぁと荒い息を吐きながら快感の余韻と、意外なほどに頼りがいのあるベルの身体を堪能していた命がふいに立ち上がり、くるりと振り返ると、再度その膝の上に腰を下ろした。先程とは異なり、今度は向かい合う形だ。
命の整った顔が目の前に広がり、豊満な乳房の先端がツンツンとベルの胸を突く。股間に至ってはギンギンに
ベルは目の前にある命の整った顔から目が離せなかった。
特にその瞳は、何か引力でも発しているのではないか思ってしまう程に引き付けられた。その奥に秘められた熱がそうさせた。
そこにはベルがアイズに向けるものと同じ火が宿っていた。
命のアソコから止めどなく溢れる蜜が
心臓が痛い程に高鳴っている。
股間の熱が身体を伝い、頭の中を焦げ付かせているようだ。
呼吸すらままならない。
ベルと命の距離がゆっくりと近付いていく。
お互いに頭が蕩けたように、何も考えられなかった。ただ、こうしたいと心が望んだままに身体が動いてしまう。
唇同士のの距離がどんどんなくなっていく。
もしこれがくっついてしまったら、二人の関係は決定的に変わってしまうだろう。
そんな予感がしているというのに止まれなかった。
あとほんの少し。
お互いの吐息が触れ合った瞬間。
「――――ダメです!」
誘惑を振り切るようにベルが顔を背けた。
危なかった。
あと少しでベルは自分の心を裏切ってしまうところだった。
本当にギリギリだった。
ベルが踏みとどまれたのは、命から先程
「そう、ですよね……。」
命の顔を見ることが出来なかった。
見てしまえばまた心が揺らいでしまう。
その顔は、安堵と寂寥が混じり合った複雑な女の顔だった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
情事が終わり、二人は浴室の床に並んで寝転がりながらピロートークを繰り広げていた。
ベルは両手を広げて、その二の腕には命の頭が乗っていた。いわゆる腕枕だ。
まるで恋人同士であるかのような姿勢だったが、これはいつものことだった。二人はことが終わると毎回、この体勢で話をするのが恒例だった。
毎回言いようのない罪悪感のようなものを感じてしまうベルだったが、命のお願いする顔が妙に可愛く、断ることが出来なかった。
「で、今回は誰におちんちん見られたんですか?」
命はベルの身体に身を摺り寄せ、揶揄うように質問を投げかける。
その手はベルの
白魚の如き可憐な指の感触に、
しかし、やめる様に言うことはない。
命ほどの美人に
「いや、まあ、その……。」
命の質問に、ベルは気まずそうに視線を逸らす。
毎回お決まりの質問だったが、ベルの反応はいつもこうだった。
ベルには一つの悪癖があった。
それはことあるごとに女性の前で
勘違いしないでいただきたいが、ベルは決して露出狂という訳ではない。
むしろ
そんなベルが頻繁に
ベルのここまでの惨状を作り上げたアスフィは、稀代の悪女と言っても差し支えなかった。
勿論ベルはそのことに気が付いておらず、アスフィのことを最も信頼できる人物とすら思っていた。
「…………実はこの間――――。」
好奇と、ほんの僅かな嫉妬を含んだ瞳で見つめてくる命に根負けしたベルは、少しの逡巡の後、静かに語り始めた。
◇―――――――――――――――――――――――――――
【アーニャの場合】
ベルはその日、夕食を食べに『豊饒の女主人』を訪れていた。
「おー。白髪頭!久しぶりニャ!」
「お久しぶりですアーニャさん。一人ですがいいですか?」
「オッケーニャ。ここ座るニャ。」
ベルを迎え入れたのは店員の
彼女はそこそこ賑わっている店内を見渡し、空いている席にベルを案内する。
「ありがとうございます。
食事はおまかせで。飲み物は果実水でお願いします。
あ、量は普通盛りでお願いしますね。」
「りょーかいニャ。」
慣れた様子で注文を受けたアーニャが離れていく。
その背中を見送ったベルは、小さく息を吐くと背もたれに体重を預ける。
ダンジョンに籠っていた疲労が身体から抜けていくような気がした。
「あ……。」
背後から聞こえてきた声で、すぐ傍に人影があることに気が付いた。
ベルが振り返ると、そこには一人の女性が立っていた。
「……リューさん。」
「……クラネルさん。」
そこにいたのは非常に整った顔立ちを持つ薄緑色の髪のエルフ、リュー・リオンだった。
突然のことに言葉を失い見つめ合う二人。すると徐々にお互いの頬に赤みがさしていく。
一見すると想い人同士の微笑ましい光景のようにも見えるが、彼らの脳内に浮かんだ光景が見えれば、そんな温かみのあるものではないことが分かっただろう。
この時ベルの脳裏に浮かんだ光景、それは先日裏路地にて、全裸のリューにフェラチオしてもらったという思い出だった。
その時に見た、リューの美しい裸体。
スレンダーながらも確かに主張する乳房のふくらみ。
その頂点で恥ずかし気に咲く花のような薄ピンクの乳首。
股間を飾るような薄い金毛。
そして、決して記憶から永遠に消えることのないであろうピンク色の秘部。
何よりも、拙いながらも股間を刺激する唇や舌の温かさと、強烈な快感。
全てが今でも鮮明に思い起こせる、劇的な大事件だった。
自然と
この場で、特にリューの目の前で
対するリューが思い出しているものもベルと同じ光景だった。
小さく先端まですっぽりと皮を被った
その柔らかな感触。
徐々に大きく硬くなっていく
銜えた時に感じた味と熱さ。
そして口内に広がった精液の粘っこさ。
忘れようもない衝撃的な記憶。今でも毎夜の如く思い出してはベッドの上で悶えている。
ベルの顔を見ただけで記憶が蘇り、下着が湿っていくのを感じる。
あの時も
「「……………………。」」
無言の見つめ合いが続く。
相手が何を思い出しているのかがわかってしまい、お互いに言葉が出なかった。
気まずい時間が流れる。
何か言葉を発したら、とんでもないことが起きてしまうような気さえしてきた。
「し、仕事があるので失礼しますっ!」
リューはヘタレて逃げ出した。
普段澄ました顔をしているこのポンコツエルフは、こういった事態には非常に弱かった。
「ウニャッ!?」
「キャッ!?」
周囲の状況を確認せずに慌てて逃げ出そうとしたため、料理を持ってきたアーニャとぶつかりかけてしまった。
接触こそしなかったものの、体勢を崩したアーニャのもつトレイからコップが零れ落ちた。
「うわっ!?」
コップは宙を舞い、ベルのズボンへと落ちその中身をぶちまけた。
突如股間を襲ったひやりとした感覚に、ベルが驚愕の声を上げた。
「「あ……。」」
ウエイトレス二人がそれを見て唖然とする。
自分達のミスで客に飲み物をひっ被せる。
飲食店としてこれはよくあることだが、客次第では結構な問題になることもある。
二人の顔がさっと青くなった。
「ちょ!?リュー、何やってるニャ!?」
「す、すいませんアーニャ!?クラネルさんも大丈夫ですか!?」
「あはは……。大丈夫です。ちょっと濡れただけですよ。」
「もー。リューは掃除用具と飲み物持ってくるニャ。こっちはミャーがやっとくから。」
「わ、わかりました。」
慌てて去っていったリューを見送ったアーニャがベルに向き合う。
後ろからガシャーンといった騒音とミアの怒声が聞こえてきて、思わずため息を吐きたくなった。
普段は怒られる立場にいることが多いアーニャが呆れるというのは中々に珍しい光景だ。
「ほれ、洗濯してやるからズボン脱ぐニャ。」
「お願いします。」
ベルが腰を浮かしてズボンに手をかける。
アーニャがベルの世話をしている理由は、ベルのズボンを洗濯するという口実でサボろうとしているためだ。
ズボンを脱いでしまうとベルはパンツ一丁になってしまうが、ここはオラリオ。多種多様が人種が集う大都市。アマゾネスを筆頭に、おかしな格好をした者など履いて捨てるほどにいる。たとえパンイチで外を歩こうとも奇異の目で見られることはないだろう。
サボれてラッキーとアーニャがほくそ笑んでいると、ベルがズボンをするりと膝まで下した。
「――――ニャ?」
「――――え?」
先程のリューの時と同様、アーニャとベルの時が止まった。
「――――あっ!」
しばらくして、その理由に気が付いたベルの悲鳴が上がる。
アーニャが固まった理由、それは今のベルの格好を見れば一目瞭然だった。
ベルはつい、ズボンごとパンツも一緒に下ろしてしまっていたのだ。
ベルが視線を下ろすと、そこにはいつもの惨状が繰り広げられていた。
膝下まで下ろされたズボン、それに絡まる様に包まったパンツ。
そして、当然の如く丸出しになった
毎度のようにベルは女性の前で
もはや最近のベルの呪いとも言えるような癖であった。
女性の前で、何故か、毎回、全裸になったりパンツが脱げてしまうのだ。
最近では週に一回以上、ヘスティアやリリルカなど様々な女性の前で裸体を晒している。
これも原因はアスフィだ。アスフィの悪行は留まることを知らない。
「わぁっ!?」
慌ててズボンを引き上げるが、完全に手遅れだった。
ベルの顔がこれ以上ない程に真っ赤に染まり上がる。
恐る恐るといった様子でアーニャを見る。
彼女は自分の
小さく被っている様を嗤うだろうか。
粗末なものを見せるなと怒るだろうか。
不安と恐怖を胸に、ゆっくりと目を向けるとそこには――――。
「……ニャ……ニャ。」
目を見開き、大口を開け、顔を真っ赤に染め上げたアーニャがいた。
様相外の反応に、ベルはぽかんとした表情を浮かべる。
アーニャの反応は彼が予想していたどれとも異なっていた。
普段のあっけらかんとした態度からは想像もつかない純情な反応だ。
あまりのギャップに恥ずかしいよりも、驚いたという感想が浮かぶ。
数多の異性に
アーニャは明るく、元気で、ちょっと頭の足りないと思われがちだが、れっきとした成人女性である。年齢もベルと比べて8つも上だ。
しかしながら、彼女は男性のセンシティブな部分に慣れていなかった。
それは彼女の生きてきた環境などにも関係しているのだが、とにかく彼女は異性の
故に、初
初々しい反応を見せるアーニャを見ていると、ベルも少しずつ羞恥が込み上げてきた。
目の前の女性は、自分の
共感性羞恥とはまた違うのだろうが、その反応を見ていたベルもたまらなく恥ずかしくなってきた。
同時に何故がズボンの中に納めた
「ズ、ズボンは大丈夫なので、僕もう帰ります!!」
テーブルに代金を叩き付けるように置くと、食事に手を付けることもなくベルは逃げる様に店を飛び出していった。
「……アーニャ?
アーニャ!?どうしたの!?」
その場には、呆然と立ち尽くすアーニャだけが残された。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「――――といった感じで。」
ベルの話を聞いた命は、思いっきり溜息を吐き出した。
「ベル殿…………いい加減にしないと捕まりますよ、本当に。」
「……はい、すいません。」
ベルのこの悪癖は、本当に危険だった。
今のところベルを悪く言う者はいないが、今後もそこら中で
裸同士で
「…………おちんちんが寂しいときは私がシテあげますから。
今後は気を付けてくださいね。」
「いや~、あはは……。」
「…………もしかして、他にも見られた人がいるんですか?」
空笑いを上げ続けるベルに、ジトッとした目線を向け続けることしかできない命だった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
【ミィシャの場合】
「はい。これで書類は大丈夫ね。
処理してくるからちょっと待っててね、ベル君。」
その日、ベルは用事でギルドを訪れていた。
必要な書類をエイナに提出したベルは、書類を持っていくエイナの後姿を見送り、解放されたように背筋を伸ばす。
そんなベルに後ろから忍び寄る影があった。
「おっとっうっとくぅ~ん。」
妙に甘ったるい声色で声をかけてきた女性。
ピンク色の髪の毛を揺らし、猫の様に目を細め笑いながら近付いてきたのは、ギルドの受付嬢にして、エイナの友人ミィシャ・フロットであった。
「ミィシャさん。お久しぶりです。」
「久しぶり~。」
にこやかな笑顔で話しかけてきたミィシャに、ベルも笑顔を返す。
彼女と会うのは久しぶりだ。
基本、ベルがギルドで会うのは担当であるエイナがメインであったためだ。
そして、ベルにはミィシャに会い辛い理由があった。
それは過去のとある出来事に起因しているのだが、悪いのは間違いなくベルなので罪悪感が凄いのだ。正確に言えば一番悪いのはヘルメスだが。
ついでに、下手に思い出すと股間が反応してしまう。故にベルはそのことについて意図的に思い出さないようにしていた。
「ねぇねぇ弟君。」
そんなベルのぎこちなさに気が付いた様子もなく、ミィシャが体を摺り寄せるように近付いて来る。その距離感は、まるで恋人であるかのように近い。
吐息がかかりかねない距離に、可愛らしい顔が飛び込んできたことでベルの頬が赤く染まる。
ベルの反応を気にせず、ミィシャはベルの耳元に唇を近付けて囁く。
「ケヒトの湯のこと覚えてる?」
「っ!?」
その言葉にベルの心臓がドクンと跳ね上がった。
それは、ベルがミィシャに会い難い原因とも言えるものだった。
ケヒトの湯。
かつてオラリオに存在した大型温泉施設である。
ディアンケヒト・ファミリアが運営していた施設で、ベルはそこでとある大事件にかかわった経験があった。
ミアハ・ファミリアに巻き込まれた結果、ケヒトの湯が消し飛ぶ大事故となったのだ。
そして、ベルは大事件の最中、様々な問題に直面した。
アスフィによる指輪問題など色々とあったが、ミィシャに関連しているのは一つ。
それは、ケヒトの湯に侵入した際、ベルがミィシャの全裸を見てしまったということだ。
「そこでさぁ、変態に裸見られちゃったって言ったよね。」
心臓が痛い程に跳ねている。
嫌な汗がダラダラと背中を伝う感触が気持ち悪い。
裁きを待つ罪人の気分だ。
「その変態ってさぁ……。」
こちらを覗き込むミィシャの瞳が、まるで奈落に繋がる大穴のように見えた。
「――――弟君だったんだってね。」
「――――ウェヒッ!?」
喉の奥からおかしな音が出た。
心臓が止まったと思った。
頭が真っ白になって、言い訳や弁明すら浮かんでこない。
「あああああのあのののの――――!?」
言葉すらまともな音にならなかった。
ベルの目にはすでにミィシャは死神に見えていた。
「んふふふ。」
ミィシャはベルの慌てふためく様を、ネズミを甚振る猫のような表情で見つめていた。
それはそれは本当に楽しそうだった。
「…………見たよね?」
「ウェ!?」
小さな一言。
たったそれだけだというのに、ベルは情けない悲鳴を上げる。
ナニを見たというのか。
ベルもミィシャも言葉にはしないがお互いに理解していた。
顔を赤くしたり青くしたりと忙しいベルは、全身でミィシャの言葉を肯定していた。
「ちょ~と、お姉さんについてきてくれるよね?」
「…………はい。」
否という返事はベルには許されていなかった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「恥ずかしかったなぁ~。全部見られちゃったなぁ~。」
「うぅ……。」
ギルドの廊下の隅っこ。
人が通りかかることが殆どない場所に連れてこられたベルは、壁に押し付けられながらねちねちと責め立てられていた。
迫力ある笑顔を近付けてくるミィシャに、ベルはすでに涙目だ。
「私も弟君の見たけどさぁ~。私の方は覗きだったしなぁ~。」
「ぐぅ……。」
ミィシャの言にぐうの音も出ない。
言っていることが一々尤もだった。
ミィシャは被害者で、ベルは加害者。ガネーシャ・ファミリアに突き出されればベルは晴れて犯罪者の仲間入りだ。
ベルが見られたというのも本人の自爆であり、覗かれたミィシャとお互い様にはならない。なにより男と女では裸体の価値が違う。
ベルの立場は圧倒的に下だった。
「弟君さぁ、これについてどう思ってる?」
「え、あ、あの、す、すいませんでした!」
「悪いと思ってるんだよね?」
「は、はい!勿論!」
ミィシャの笑顔がニィと歪む。
罠にかかった獲物を見る猫のようだ。
「じゃあさぁ。弟君のも見せて?」
「――――え?」
何を言われているのか理解することが出来なかった。
弟君の、と言われても何を差しているのだろうか。
疑問符を浮かべるベルに、チェシャ猫のような笑顔のミィシャがささやきかける。
「弟君の、おちんちん♡み・せ・て♡」
「――――ウェェっぷ!」
思わず叫び声を上げかけたベルの口を押え込む。
ここで叫ばれて人が来てしまっては、ミィシャの計画が台無しになってしまう。
もごもごと声にならない声を上げるベル。その顔には混乱と羞恥が浮かんでいた。
「だってさぁ、私はあんなにばっちり見られたっていうのに、弟君のはあんまり見られなかったのは不公平じゃない?」
こんなことを言っているが、ミィシャはベルの
それをおくびにも出さず嘘をついた。女は恐ろしい。
「で、でも……。」
「弟君はそうは思わないの?」
「いや、その……。」
上目遣いで見られて、もうどうすればいいかもわからなかった。
確かに彼女の言うことには正当性が感じられた。
そんなはずはないのだが、混乱の極致にあるベルはそう思ってしまったのだ。
そして僅かな逡巡の後――――。
「…………わかり、ました。」
ミィシャはそれはもういい笑顔を浮かべた。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「早く、早く♡」
「えぅ……。」
下から聞こえてくる期待の籠った声に、ベルの羞恥心が一層刺激される。
アーニャは今、壁に背を付けて立つベルの前で、しゃがみ込んでズボンから
これからベルは自らの意思でもって女性の目の前で
いや、経験があるだけでおかしいのだが。
「早くぅ♡」
急かすミィシャにこれ以上は待たせられないと感じたベルが、ズボンの前部分に指を入れる。
廊下の先からは時折話し声などが聞こえてくるため、これ以上時間をかけてしまうと誰かに見られてしまう可能性もあった。
今更見られたところでどうだというのか。
緊張と羞恥で振るえる手を、自らを無理やり鼓舞することで抑え込んで、ゆっくりとズボンをずらしてゆく。
それは男性がおしっこをする時と同じく、
徐々に徐々に下がっていくズボン。
白い肌の面積が増えていき、それに比例してミィシャの興奮も高まっていく。
そしてとうとうちょこっとだけ生えている白い毛が現れ、
「あと少し♡」
応援なのか煽りなのか判断できない声援に、ベルは頭をかき混ぜられながら覚悟を決めた。
そして――――。
ズリッ。
プルンッ。
ズボンをずらすと同時に
「――――――――。」
遂に丸出しとなった
以前にも見たことはあるとはいえ、生の迫力は想像以上であった。
緊張からかベルのそれは縮こまり、普段以上に小さくなっていた。
呆けていたミィシャの口元がつり上がってゆく。
それはもはやニヤリというよりも、ニチャリと表現する方が正しいと言えるような粘質な笑みだった。
「――――――――ちっちゃ♡」
グサッ。
ほんの一言。
一息の言葉がベルの心を貫いた。
「や~ん、被ってるぅ♡お子ちゃまぁ♡」
一言一言発せられる度に、ベルの心が針山のように串刺しにされていく。
確かにベルの
それは見たことがある人物誰に聞いても共通事項であろうし、ベル本人も自覚している。むしろコンプレックスに思ってさえいる。
だがしかし、そのことをベルに指摘した人は今までアスフィしかいなかった。
それは誰もがベルを傷付けないように気を使っていたためであるが、ミィシャにその優しさは存在しなかった。
「こ~んな可愛らしいモノでハーレムなんて目指してたの?無謀~♡」
ツンツンと
確かに自分の
だからこそアスフィに
近い内に立派な
ベルはアスフィを心から信じていた。
「はぅ!?」
「本当にこれでエイナを満足させられると思ってるの~?」
股間に生じた快感に、ベルの口から嬌声が零れ落ちた。
下を見ればミィシャがその指で
「やわらか~い♡」
「あぁん!」
フニフニと弄られる毎に形を変える
その手に遠慮などは欠片も見えず、ただ興味のままに
「お?」
そうしている内に、
当然のこととして
指に伝わる柔らかさは硬くなり、摘まむで済んだサイズが握るサイズになり、”おとこのこ”といった印象が”男性”とは言えずとも”男の子”程度にはなった。
「おお~。」
目の前で繰り広げられた生
以前
人体の神秘を目の当たりにして、ミィシャは今まで感じたこともないような興奮を覚えていた。下着が湿りだしていることにも気が付かない程に。
「はひぃん!?」
再び嬌声が上がる。
突然
リズミカルな手の動きに合わせてベルの口から堪えきれない声が零れる。
それを聞き、ミィシャの興奮が高まりさらに手の動きが加速していく。
加速して加速して、ベルが限界に達しそうになった瞬間――――。
ピタッ。
「――――えっ?」
ミィシャの手が止まった。
どうして止めるのか。
あと少しなのに。
ベルが潤んだ瞳をミィシャに向ける。その目はどうしてもっと触ってくれないのと語りかけていた。
とろとろと先端から涎を垂らしながら、無意識に
「にひひ。」
笑う。
楽しそうに笑う。
ベルが捨てられた犬なら、こちらはネズミを襲う猫だ。
「じゃ、今日はここまでにしとこっか。」
「え、あの……。」
ギンギンに
このような状態でおあずけだなんて辛すぎる。
あとほんのちょっと。
一擦り程度でいいのだ。
それですっきりして
「もうしまっていいよ。」
「で、でも……。」
「それとも――――。」
ミィシャは意地悪く嗤う。
「このままエイナにも見てもらう?」
「そんな……。」
ケヒトの湯の時でさえあれだけの怒気を見せたのだ、これを披露したら今度こそ嫌われてしまうに違いない。
「ほ~ら、早くいこ♡」
ズボンを引き上げ、
しっかりとテントを張ってはいるが、一応
ミィシャはベルの腕を掴むと、そのまま引っ張っていこうとした。
「――――――――っあ!?」
「――――えっ?」
短い悲鳴の後、ベルが内股になり股間を押さえだした。
プルプルと体を震わせ、顔は羞恥で真っ赤だ。その目からはツーっと涙すら流している。
何が起こったのか、ミィシャには理解できなかった。
彼女はベルの知り合いの中では異性慣れしている方だが、決して娼婦のようなプロフェッショナルではない。
彼女はベルの限界を見誤っていたのだ。
パンツに先端が擦れただけで、ベルは限界に達してしまった。
元々ギリギリの状態であったベルの
パンツの中に吐き出してしまったベルの
「…………シャワー室いこっか。」
「…………はい。」
さすがに罪悪感を抱いたミィシャは、ベルをエイナの下ではなくシャワー室へと連れていくことにした。
異性のパンツを洗うのは初めての経験だった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「それで、その……。
次ギルドに行ったらまた見せるって約束しちゃって……。」
「へ~。またそういった相手を増やしたんですか。」
命の視線が痛く、そちらを見ることが出来なかった。
自分がここまでしてあげているのに、という言葉が副音声で聞こえてきた気がした。
まるで面倒くさい彼女のような態度だが、こんな関係になっているのだからそれくらい言う権利はあるだろう。
「あはは……。」
誤魔化すように笑うベルの顔を睨みつける。
自分が嫉妬するのはお門違いかもしれないが、一言言わずにはいられなかった。
「…………アスフィ殿。」
ビクゥッ。
ぼそりと呟かれた台詞に、ベルの身体が激しく反応した。
もはやそれは肯定していると同じだった。
「じー……。」
「あは、あはは……。」
言葉での言い逃れは出来ない。
ベルに取れる手段は一つしかなかった。
仰向けでも形を損なわない美乳を、がっつり鷲掴みにしてもにゅもにゅと揉みしだく。
「ちょっ!?ベル殿!?こんなことで誤魔化されるなんて――――ぁん♡」
ベルはテクニックで女性を誤魔化す手段を覚えた。
似た様な性格の二人の正反対の反応を書きたかった。
どちらかと言えばアーニャのような反応の方が好みです。