ダンまちはもっと肌色が多い方がいいと思うんだ。 作:黒のトビ
お久しぶりです。
今回は、今までの流れを汲まない原作の延長です。
流石にベル君を脱がし過ぎて、羞恥心がなくなってきたように感じたのでベル君心機一転です。
「がぁっっっ!?」
思いっきり振り切った左拳がヒュアキントスの頬に叩き込まれ、吹き飛ばした。
殴り飛ばされた青年は、勢い良く地面へと倒れ込み白目を剥いている。
主神に愛された美貌を拳跡で彩るその様を見れば、これ以上の戦闘行動が不可能であることは明らかだった。
はぁはぁと肩で息をするベルの姿を『鏡』で見ていたオラリオの住人達は、勝敗が決したことを一拍おいて理解した。
『――――――――――――――ッッッ!!』
その瞬間、オラリオが揺れたかと思わせるような大歓声が響いた。
『戦闘終了~~~~~~~っ!?まさにっ、まさに
実況者イブリの拡声された言葉が周囲を飲み込む中、オラリオのあらゆる場所で大騒ぎが起きていた。
酒場で、大通りで、中央広場で、バベルで、人、亜人、神々、それぞれが悲喜交々の叫び声を上げる。
それはオラリオから離れた古城跡地にすら届いていた。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「ベル様……。」
リリルカは劇的な勝利を見せたベルに熱い視線を向ける。
体の中はもう歓喜や興奮がしっちゃかめっちゃかに荒れ狂い、今にも弾け出てしまいかねない程に熱くなっていた。
彼の人の雄姿のなんて雄々しいことか。
彼の人の在り方のなんて愛おしいことか。
リリルカは、ベルに恋慕を抱いている。
それが此度のことで更に惚れ直すこととなった。
否、惚れ直すではない。より深く惚れ落ちたと言える。
何時までだって想い人の雄姿を眺めていたいが、自身の内から込み上げてくる感情がそれを許さない。
一秒でも早く、彼の下へと走り出そうとした瞬間。
ベルを離れてた所から見ていたリリルカだからこそ、ベルよりも早く
「ベ――――――――っ!?」
ベルに迫る危機に、声を上げそれを伝えようとしたリリルカ。
されど、彼女の声はベルに届くことはなかった。
舌元まで込み上げた声は、空気を振動させることなく喉の奥で霧散したのだ。
その理由とは――――。
◇―――――――――――――――――――――――――――
殴り飛ばされたヒュアキントスは数瞬気を失っていたものの、頬に走る重い痛みで覚醒した。
しかしながら殴られた衝撃で揺らされた脳は、彼が今どういう状態なのか、何故倒れているのか、何をするべきなのか。
そういったことを彼の身体に伝達できるほどの機能を、まだ回復させてはいなかった。
「――――――――っ!!」
頭は回らない。
体も碌に動かない。
それでも彼は震える手足を動かして、身体を前へと這わせていく。
ゆっくりと、少しずつ。
亀のようなのろのろとした動きだが、それでも進む。
その先にいるのは己を打倒せしめた怨敵、ベル・クラネル。
何が彼を突き動かすのか。
自身を打倒したベルへの恨みか。
格下だと思っていた相手にやられた自身への怒りか。
はたまた、主神への忠義か。
それは必死に体を動かしている彼自身にも分からない。
しかし、それでも気力を振り絞って這い続けたヒュアキントスは、さして離れていなかったことも相まってベルの足元に辿り着いた。
勝利の余韻に浸っていたベルは、それに気が付かなかった。
仮にヒュアキントスが殺気でも発していれば話は違ったであろうが、半ば失神している彼はほぼ本能で動いているに近く、意思を感じ取ることは第一級冒険者でも不可能であった。
こうなってもまだベルを倒そうとしているのか、震える手を伸ばす。
ベルはまだ気が付かない。
ズボンをギュッと掴んだ。
ベルはまだ気が付かない。
遠くにいたリリルカが気が付いた。
そして彼はグッと体を起こそうと力を入れ。
「――――!」
そこで限界に達し、力なく崩れ落ちた。
ヒュアキントスは一矢報いること叶わず、その意識を深い闇の中へと落としていった。
その手にベルのズボンを掴んだまま。
◇―――――――――――――――――――――――――――
『…………………………………………。』
その瞬間、確かにオラリオの時間は止まった。
先程まであちらことらで大騒ぎしていた者達が口を閉ざし、皆一様に『鏡』へと視線を向けている。
誰も彼もが言葉を失い、自身の見ている光景を実際のものであると認識できなかった。
オラリオ中が静まり返ってからほんの数秒後。
『――――――――――――――――――――――ッッッ!!』
ベルが勝利した時以上の大歓声。
否、大爆笑が巻き起こった。
酒場では冒険者達が腹を抱えて大笑いし、大通りではベルと同年代位の少女達が顔を真っ赤に染めて目を見開き、中央広場では母親が子供の目を隠しながら自分は『鏡』をガン見していた。
オラリオのあらゆるところで、爆笑、驚愕、羞恥、欲望、様々な熱狂が溢れていた。
何故、このような反応が起こったのか。
それは、『鏡』に映るベルの姿を見れば一目瞭然だった。
顔は戦闘と勝利に上気し爽やかな微笑みを湛えている。
右肩から血を流して、鎧も所々砕けているが変わった様子は見受けられない。
上半身は一切変わっていないと言える。
つまり、原因は下半身にある。
ベルの足元に目を向けてみよう。
そこには倒れ伏すヒュアキントス。完全に気を失っており、しばらく目を覚ますことはないであろうことが伺える。
彼の手にはベルのズボンがしっかりと握られている。
気を失う直前握りしめたものをそのままに倒れ込んだのだろう、ズボンが脱げて足元に纏まっていた。
そして、ズボンの中を見てみると、厚手の生地のズボンとは異なる薄手の布が包まっているのが見えた。
どうやら、ヒュアキントスがズボンを引き摺り下ろした拍子に、その中身まで巻き込んで引き摺り下ろしてしまったようだ。
そう、そこにあったのはベルのパンツだった。
視線を少し上げてみる。
そこには――――太陽に照らされて白く輝く、ベルのおちんちんが小さく揺れていた。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「ベルくぅ~~~~~~~~ん!?」
「ベルきゅぅ~~~~~~~~ん!!」
バベルにヘスティアの悲鳴と、アポロンの気色悪い歓声が響き渡る。
『ぎゃはははははははは――――――――!!』
『鏡』に映るベルのおちんちんを見た神々は、堪えきれないとばかりに大爆笑する。
享楽的な神々からすればベルは、胸を熱くする猛々しい戦闘を見せてくれた上に、股間を熱くさせる可愛らしいモノも見せてくれた最高のエンターテイナーだった。
ロキなど床に這いつくばって呼吸困難になりかねない程に笑い転げていた。
「あらあら……。」
「や~ん、かわいい~♡」
一部の神は笑うことこそなかったが、全員『鏡』から視線を逸らすことなく、ベルの丸出しになったおちんちんを見つめ続けていた。
「アポロン見るな~~~~!!」
「へぶっ!?」
己の
どこにそんな力があったのか、頬をぶん殴られたアポロンは吹っ飛び、その整った美貌を拳跡で歪ませて、白目を剥いて気絶した。
奇しくも、彼は己の
「見るなっ!!ベル君のを見るな~~~~!!」
アポロンを始末したヘスティアだったが、ベルの大切な部分に不躾な視線を注ぐ神はまだまだ多かった。いや、その場にいる神全てがそうだったと言える。
そんな神々の視線を何とか遮ろうと『鏡』の前でぴょんぴょん飛び跳ねるが、ヘスティアの跳躍力では空中に投影された『鏡』まで届くはずもなく。その行動は無為に終わるのだった。
ヘスティアがジャンプする度に、バルンバルンと盛大に双子山が揺れ動く。
普段の男神達であれば、その光景を一瞬でも見逃さないとばかりに凝視したであろうが、此度においてはその大地震に視線を向ける者は居らず、全ての神が『鏡』の向こうに釘付けとなっていた。
お調子者ばかりの神々がこの珍事にさらに調子に乗ったのであろう、『鏡』は最早ベルの全身を映しておらず、ピンポイントにおちんちんを画面いっぱいに映し出していた。
容赦なく晒される秘部に、誰かがごくりと唾を飲み込む。
女性の指程度のサイズしかない細く短い陰茎。
幼茎とすら言えるその先端には、幼さの証明である皮が余り、皺を作り上げている。
摘まむことが出来る程の余り具合から、仮にこの陰茎が勃起したとしても、亀頭が露出することはないであろうことが容易に想像できた。
奥に見える小振りな睾丸はキュっと縮こまり、大人のような垂れ下がりを見せていないことも、このおちんちんの幼さに一役買っていた。
そして、おちんちんの上部の恥丘には。、ほんの気持ち程度しか恥毛が生えておらず、地毛が白いことも相まってほとんどの者にはつるつるに見えていた。
総じて、オラリオの全住人の前に晒されたおちんちんは、実年齢よりも幼く、まだまだ成長の兆しを見せないお子様おちんちんであった。
オラリオのあらゆる場所で晒しだされる短小包茎の特大アップ映像に、町は更なる笑いや興奮に包まれてゆく。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「うっわぁ、モロじゃん。」
ギルド本部前庭で
彼女の眼前には、自身の知り合いでもあるベルのおちんちんが、一切の隠し事はないと言わんばかりに御開帳されていた。
「あんなに格好良かったのに最後にこれって……弟君も災難だねぇ。
ねぇ、エイナ?」
ベルに降りかかった悲劇にご愁傷さまと思いながらも、その目はばっちりとおちんちんを捉え、脳裏に刻んでいる。
彼女達の周囲でも、多くの女性がおちんちんに釘付けとなっており、中には内股になりモジモジと足を擦り合わせている者すらいた。
お世辞にも立派とは言い難いソレだが、不思議と目が離せない魅力を放っているのだ。
ベルを知らない者ですらこうなってしまうのだから、担当アドバイザーとしてより親しくしているエイナはどうなのだろうと視線を向ける。
「…………!?…………!?。」
そこには眼鏡の奥の
エイナはもはや声すら出せないようで、ただ口をパクパクと開閉するのみ。そういった機械人形のようにも見えた。
普段は澄ました表情でいることの多い友人の意外な顔を見て驚く。
それと同時に、珍しい状態のエイナを揶揄ったらより面白いことになるのではなかろうかという、いたずら心が湧き上がってきた。
無意識の内に口元がニィっとつり上がり弧を描く。
「いや~、弟君は災難だね。
ここは一つ、傷付いた男の子を慰めてあげるのも担当アドバイザーの役目だよね。」
「な、慰めっ!?」
釣れた。
心の中のデビルミィシャが喝采を上げた。
「そうだよ。
弟君はオラリオの全住人におちんちんを見られちゃったわけで、非常に傷付いている筈だよ。
仲のいいエイナが元気づけてあげなくっちゃ。」
「げ、元気づけるって!?どうすれば!?」
担当アドバイザーだからといって、そこまでする必要などない。冷静になればミィシャの言っていることがおかしいと気が付けたであろうが、今のエイナは突然気になっている男の子のおちんちんを目の当たりにして人生最大の混乱の最中であり、すぐに頭を冷やせというのも酷な話だった。
モテてはいるものの、生まれてこの方異性の裸を見た経験のない
「そりゃぁ、女が男を元気づけるなんて方法は一つしかないでしょ。」
エイナの耳元に顔を寄せてひそひそと、まるで悪魔のように蠱惑的に囁く。
「弟君のおこちゃまおちんちんを、エイナがそのナイスバディで責任をもって大人にしてあげればいいんだよ。」
「……~~~~っ!?」
あまりにも直接的な物言いに、エイナは全身をより真っ赤に染め上げ、爆発したかのように頭から湯気を吹き出す。
その様を眺めて、表には出さずに内心で大笑いするミィシャ。
真面目な人間が狼狽える様はどうしてこうも面白いのか。
追撃だと言わんばかりにどんどん言葉は過激さを増していく。
「弟君のすっぽり皮っ被りをむきむきしてあげて、エイナの立派なお胸で包んであげれば男なんて元気一発大爆発ってものよ。」
しかし、彼女は止め時を誤った。
「~~~~~~~~~っ!?」
「へぶぁ!?」
貯まりに貯まった感情は排出先を失い、エイナの脳を焼き暴走させた。
混乱の果てに暴発した感情は人によって表への出方が違うが、今回の場合はつらつらと卑猥な言葉を垂れ流す口を手っ取り早く封じる手段として、暴力という形で出力された。
フルスイングのビンタをモロに食らったミィシャは、憐れ、『鏡』の向こうのヒュアキントスと同じ末路を辿るのであった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「あ~あ、めっちゃ丸見え……。」
「ちっちゃぁ。でもかわいい。」
「確かに可愛いけど、大きくなっても剥けなさそうじゃない?」
西の大通り、『豊穣の女主人』では、店員であるクロエとルノアが大写しになったおちんちんを見ながら評価を付けていた。
本人が聞けば心に致命的なダメージを受けそうな歯に衣着せぬ言葉が飛び交っていたが、つい先程まではベルの勝利に沸き上がっていた従業員達も皆一様に騒めいていて、それを気にする者は一人としていなかった。
それどころか、彼女達だけでなく、店内のそこかしこで同じような会話が繰り広げられていた。
「アーニャはどう思う?…………アーニャ?」
アーニャに話を振ったクロエが、違和感に気が付き訝しむ。
いつもなら大騒ぎしてもおかしくないアーニャの声が、何故か先程から聞こえてこないのだ。
こんな面白い事態が起こっていれば、アーニャであればおちんちんを指差して爆笑し、その小振りさを大声で弄り倒していてもおかしくない筈。
不思議に思って振り向くと、そこには予想外の光景が広がっていた。
「……ふにゃ~。」
「「アーニャ!?」」
がっつりおちんちんを凝視してしまったことで、その顔を泥酔でもしたかのように真っ赤に染め上げたアーニャがぶっ倒れていたのだ。
同僚のまさか過ぎる純情さに、思わず驚愕の声が上がる。
急いで開放する従業員達が騒ぎ出し、店内はより混沌の坩堝と化していった。
「……ふへっ、ふひひっ。」
混乱と狂騒渦巻く店内の片隅。
騒ぎの中心から程よく離れた一画で、一人の少女が周囲の騒ぎを気にすることなく、一心不乱に『鏡』に映る絶景を見つめていた。
その集中力は確たるもので、すぐ近くの大騒ぎを気にしていないのではなく、気付いてすらいないようだった。
『鏡』に夢中な少女はシル。
『豊穣の女主人』の従業員の一人だ。
彼女は、もはや周囲への関心をばっさりと斬り捨て、只々只管にベルの丸出しになったおちんちんに全神経を集中させていた。
普段の彼女が醸し出す、可憐で落ち着いた雰囲気を顔の皮ごと剥ぎ取ったと言われても納得してしまいかねない程に顔を蕩けさせ、口の端からは涎すら零れい落ちていた。
端的に言って、人様にはお見せできない表情だった。
情欲やら性欲やらが混然一体となって浮き上がっている顔は、同僚が見たら悲鳴を上げるかドン引きされるだろう。
その本性が性欲と共に吹き出してしまっているバカ娘を見ながら、『豊穣の女主人』の女将は、それはもう深い溜息を吐くのであった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「あちゃ~、丸出しだぁ。」
ロキ・ファミリアの応接室に、興奮を多く含んだティオナの声が響く。
室内に漂うのは異様な雰囲気であった。
それは重苦しいという訳ではないが、決して軽くもない言葉にし辛い空気だった。
あえて言葉にするとすれば『居た堪れない』が相応しいだろうか。
ベルのことを少なからず知る者達だからこそ、他の者達のように笑ったり、騒いだりすることは出来なかった。
「まぁ、
…………流石にこれは予想外過ぎだけど。」
団長であるフィンが『鏡』に映るベルのおちんちんに抱く感情は、同情と親近感であった。
同情はそのまま、オラリオ全域におちんちんを晒してしまったベルへ対するもの。
親近感は、ベルの短小包茎であるおちんちんに対するものであった。
ベルのおちんちんはフィンが股間に携えるモノととても似ていた。
フィンもその例に漏れず、股間の槍は種族相応のサイズでしかなく、穂先もしっかりと鞘に収まっている。
正直、自信をもって人様にお見せできるモノではない。
ヒューマンでありながら
今度会ったら食事でも奢ってあげようかと考える程に、心から同情していた。
同じ小槍を携える者として共感するフィンは、オラリオで最もベルに優しい一人と言えた。
いまだ『鏡』の向こうでプルプルと揺れ続けるおちんちんを見続けるのが辛くなったフィンは、室内に視線を向ける。
そこでは同じファミリアの仲間達が、ベルのおちんちんに様々な反応を見せていた。
比較的平然としているのはガレスと、ティオナ、ティオネのアマゾネス姉妹だ。
「若いのぅ……。」
ガレスは多少は同情しているであろうが、持ち前の豪快さからベルの悲劇を重くとらえていない様子で、苦笑するに止まっていた。
「う~ん、被ってるしちょっと小さ目?」
「そうね。まぁあの年頃なら被っててもおかしくはないでしょ。」
「アマゾネス的には減点対象かな?
私は結構好きなんだけど……。」
ティオネとティオナは流石アマゾネスといったところか、同年代のフルチン丸出しに動じることなく堂々とそれを見つめていた。
ティオネはほとんど興味がないのであろう。普段と変わらぬ態度で、この中では一番冷静であった。
ティオナも声を上げて騒いでいるが、そこには羞恥の感情は見えず、ただ面白いもの、可愛らしいものを見たという興奮だけがあった。
対して顕著な反応を見せたのはレフィーヤ、リヴェリアのエルフコンビだ。
「なっ……なっ……なっ……!」
レフィーヤは予想通りの反応と言えた。
生真面目でエルフらしいエルフである彼女は、突如眼前に現れたおちんちんにフリーズし、顔を真っ赤に染めて完全に言葉を失っていた。
なにせ彼女からすれば、普段から敵視しているベルのおちんちんだ。
それも激戦を繰り広げた、レフィーヤですらちょっと格好いいと思ってしまった劇的な勝利の後で、この可愛らしいおちんちんの登場なのだ。。
あまりのギャップに、レフィーヤの脳は目の前の現実をうまく処理し切れなかった。
唖然としながらも、彼女の視線は何故かおちんちんから一瞬たりとも離れず、脳はそれの形状を詳細に記憶していた。
「…………初めて見ちゃった。…………あれが男の人の。」
予想通りのレフィーヤに対して、リヴェリアの反応は意外と言えた。
彼女は他の種族よりも長き生を生きるエルフ。ヒューマンであれば老衰で亡くなっていてもおかしくないほどに齢を重ねている。
だというのに、自分の数分の一程度しか生きていない少年のおちんちんを目の当たりにして、いまだかつてない程に動揺していた。
顔どころか長い耳の先まで真っ赤に染め、幼い少女のような表情でおちんちんを見続けている。
幸なことに零れ落ちた言葉は誰にも届くことはなかったが、その表情を見れば性経験がないのは勿論、知識すらも怪しいことが見て取れた。
随分と箱入りで育てられてきたようだ。
まあ、彼女はエルフの王族たるハイエルフ。これで性経験豊富ですなどと言われたら、世界中のエルフが発狂しかねないだろう。
フィンとガレスはそんな盟友の態度にほっこりしていたが、そこでふと思う。
リヴェリアの性知識がこの程度しかないとなると、彼女に教育されているアイズの性教育はどうなっているのだろうかと。
今まで異性ということでその手の教育に関わってこなかったが、急激に不安になる二人だった。
そしてそのアイズはというと。
「わぁ……。」
目を輝かせながら一心不乱におちんちんを見つめていた。
おちんちんが『鏡』に映った瞬間は、ティオナによって見ちゃダメと両目を塞がれていたが、それをレベル以上の怪力で以って引き剥がしてからは、一切目を逸らすことなく只管におちんちんに夢中だった。
彼女はロキ・ファミリアの中で、最もベルに近しい人物と言える。
ここにいる者は知らぬことだがベルの想い人であり、秘密の訓練をする仲である。彼女自身もベルに対して、少なくない関心を抱いていた。
そんな彼女がベルのおちんちんを前に何を思うか。
アイズが異性の股間を見るのはベルが初めてだ。
また、教育係の醜態を見れば分かるように、アイズには性知識というものが同年代の者と比べても不足している。
それでも多少なりとも知識があるのは、リヴェリアの教育によるものではなく、ティオナ達という性に奔放なアマゾネスとの付き合いの内に身に着けたものだった。
その僅かな知識でも、男の股間にそういうものが付いていることは知っていたし、ソレをあまり見てはいけないことは理解していた。
だがそれでも――――。
(…………かわいい。)
アイズはベルのおちんちんから目が離せなかった。
『鏡』いっぱいに映る、小さく揺れ続けるソレが、引力でも発しているのではないかと思ってしまう程にアイズの目を惹き付けた。
何故こんなにも目を奪われるのだろう。
何故こんなにもドキドキするのだろう。
いまだ育ち切っていない情緒では、その明確な答えが出てくることはなかった。
アイズはぼんやりした頭で、妙に火照る身体、特に股間に激しい熱を感じながらも延々とおちんちんを見続けるのだった。
(…………今度、訓練の時に見せてもらおう。)
ベルの悲劇は続く。
ちなみに、ベートは己が
◇―――――――――――――――――――――――――――
「……ほぅ。」
バベルで神々が大騒ぎする中、この場にいる唯一神ではない存在であるアスフィが小さく吐息を溢した。
その目は周囲の神々同様、『鏡』に映し出されるベルのおちんちんを捉えていた。
しかし、その瞳に秘められた熱は、神々のような一時の享楽のような軽いものではなく、どこか重々しいものを孕んでいた。
何故か。
そう何故か、アスフィはベルのおちんちんに強い執着を感じたのだ。
決して大きくなどない、先まですっぽり被っている、有体に言って男としての魅力など感じないソレに強く惹かれる。
それが何故なのかは、優秀なアスフィの頭脳でも理解は出来なかった。
ただ、ベルのおちんちんを見ていると身体が火照り、頭が熱に魘されるのだ。
これだけ聞くと、まるで恋に落ちたかのようだが、そうではないことをアスフィは自覚していた。
恋などではない。これはそんな甘いものではない。
そうだ自分は――――。
(……後で何か手を考えてみましょう。)
アスフィの中に、ドロリとした欲望が生まれた瞬間だった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「ふぅ……。」
吹き抜ける風が気持ちいい。
戦闘で火照った身体を癒してくれるような気さえする。
ベルは勝利に余韻に浸りながら顔をほころばせる。
ヒュアキントスの魔法を受けた身体はまだ至る所がズキズキと痛みを発していたが、それすらも勝利を実感させてくれて心地いい。
この勝利の喜びを分かち合おうと、リリルカの姿を探して周囲を見渡す。
するとすぐ傍にリリルカが座り込んでいるのが見えた。
その隣にはカサンドラの姿もある。
「リリ――――?」
リリルカに声をかけようと口を開くが、その声は途中で困惑の色を滲ませて止まった。
どうにもこちらを見る彼女達の様子がおかしかった。
「ベルしゃまの……※△×◎〇……。」
「おちんちんおちんちんおちんちん――――。」
リリルカは顔を赤く染め、鼻から大量の血を垂れ流していたし、カサンドラは同じように赤くなりながら、延々と何か小声でつぶやき続けていた。
リリルカは、かつてダンジョンの温泉で見た光景を思い返していた。
あの時はほんの一瞬、僅かにだけ見えた想い人の大切な部分が、今は堂々と丸出しで眼前に御開帳されていた。
遮る物など何もない、ベルが気付いて隠す素振りもない。
先端の皮以外、全てを晒した完全無欠のおちんちんがあった。
前回同様、リリルカはベルの全てを脳裏に刻み込んだ後、ぶっ倒れて気絶するのであった。
その顔は、誰が見ても幸せそうだったという。
カサンドラもまた、突如として現れたおちんちんに大混乱中だった。
相手は自分達のファミリアを降した相手だというのに、勝利した彼の顔はカサンドラの胸をトクンと高鳴らせる程に格好良かった。
その表情に思わず見惚れていたら、いつのまにやらこんな状況だ。
予知にこんなこと出てなかったと叫びたい気分だったが、口から出るのは男の子特有の部位の名称のみ。
プルプルと揺れる眼前のおちんちんは、カサンドラの脳を完全に破壊していた。
「ど、どうしたのリリ!?」
予想外のリリルカ達の様子に困惑の声が上がる。
ふとその時、自分の身体を撫でつける風の感触に違和感を感じた。
「――――?」
顔を撫でる感触は分かる。
だが、下半身に異様に風の感触をはっきりと感じるのだ。
なにかとんでもないことが起きている。
そう直感したベルは、恐る恐る視線を下げていく。
そこにはよく見慣れた――――短小包茎のおちんちんが揺れていた。
「……………………。」
まさかの事態にベルの脳がフリーズした。
ある筈もない物があると人間は止まってしまうのだ、ということを実感する。
視線を上げると倒れ込むリリルカと、こちらにしっかりと視線を向けるカサンドラの姿が見えた。
何とも言えない沈黙が流れる。
徐々にベルの脳が現状を理解し始めた。
そして、おちんちんがピクっと反応した瞬間――――。
「――――うわぁぁぁぁ~~~~っ!?」
ようやく自分の格好を自覚したベルが悲鳴を上げた。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「チンピクッ!今チンピクしたぞ!?」
「ああ!確かにチンピクしたな!」
「女の子に見られてチンピクした……つまり?」
「ベルきゅんは見られて興奮する……!?」
バベルで神々が更なる大騒ぎを始める。
「ぎゃはははははっ!!
ええやん。乳だけでっかい
「ロキィッ!!」
「ぷげらっ!?」
いくら言っても見るのをやめない神々を、一人ずつ殴って止めていたヘスティアが、ロキの言葉に目を吊り上げて右ストレートを叩き込む。
悪神は白目を剥いて退治された。
ヒュアキントスの後を追う者は枚挙にいとまがなかった。
◇―――――――――――――――――――――――――――
「わぁっ!?」
下半身が丸出しになっていることに気が付いたベルがズボンを上げようとするが、思いの外ヒュアキントスががっちりと掴んでいたため、中々引き上げることが出来なかった。
ベルがズボンと格闘する中、フリーになったおちんちんは盛大に暴れていた。
体の動きに合わせて上下左右、縦横無尽にくるんくるんと回転する様をカサンドラと、オラリオの全住人が目撃していた。
『お前もまた、ガネーシャだぁ!!』
ガネーシャが大声で発した台詞に、オラリオが過去最高に揺れ動いた。
その後、ようやくおちんちんをズボンの中に仕舞い込んだベルが羞恥に顔を赤くして
ちなみに、ベルのおちんちん丸出し放映については、ベルの精神的な負担を鑑みて緘口令が布かれた為、ベル自身やヘスティア・ファミリアの面々にそれが漏れることはなかった。
ただ、ベルが街中を歩いていると、小さな子供にガネーシャのお兄ちゃんと呼ばれれたり、ベルを見た酒場の冒険者が小指を立てた拳を股間に当てて大笑いしたり、同年代の少女に避けられたりと不可思議なことが起こり、その度首を傾げることとなるのだった。
これまでで一番多くの人に見られたベル君。
とにかく多くの人に見られるということを意識したため、一人一人の掘り下げが浅くなってしまった気がします。
次回は、人数を絞って反応をしっかり描きたいですね。