※この作品はR-18です。

フェアリーテイル・デジタライズ   作:迷える夜羊

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新しい家族

「ゴールデンロード!」

 

ニルヴァーナを先に進ませないように

俺は巨体を生かした突進で侵攻を食い止める

ジュラやホットアイも魔法で足を取っているようだが

それでも六本もある脚を止める事は出来ず

徐々に距離は縮まっていく一方だった

 

(マジでキツイ・・・!

 まさかニルヴァーナこれほどの出力を持っているとは・・・!

 だが中ではナツ達が戦っているんだ・・・!俺が負ける訳にはいかねぇ!!)

 

なんとか踏ん張っているとニルヴァーナの中でドラゴンの魔力を感じ取った

それはおそらくドラゴンフォースの力だと気づいた俺は少しだけ嬉しそうに思っていると

どうやらみんなが全ての魔水晶を破壊出来たようでニルヴァーナは機能を停止した

 

「・・・勝ったみたいだな・・・なんというか・・・すげぇ疲れた・・・」

 

「ああ・・・だが彼らのおかげで世界は救われた

 後は評議会に連絡して彼らを連行してもらうだけなのだが・・・」

 

ジュラが気にしていたのは改心をしたホットアイの事だった

確かに彼は悪い事をずっとしてきたし罪を償って欲しいとも思っていた

しかし出来る事ならばどうか別の形でそれが出来ないかと思っていたのだが

 

「私は気にしないデスネ!・・・私は数えきれないくらいの罪を犯しました・・・

 むしろそれを償える機会を与えてくれた事に感謝すらしています・・・」

 

「ホットアイ殿・・・」

 

「一つだけ心残りがあるとするのならば・・・弟の動向だけデスネ・・・」

 

「・・・それってもしかしてウォーリーって名前じゃないのか?」

 

「なっ!?弟を知っているのですか!?」

 

俺は楽園の塔で彼らと会った事、そして元気に外の世界へ旅立った事を伝えた

するとホットアイは安心したように涙を流しながらその場に崩れ落ちた

 

「そうですか・・・弟は元気だったのデスネ・・・

 それが聞けただけで・・・もう私に心残りはありません・・・!」

 

「・・・そうか・・・まぁあんたらは優秀だし評議会も悪い事はしないだろう

 むしろその力を買って裏取引をするかもしれないな」

 

「・・・たとえそうだったとしても私は罪を償うつもりデスネ・・・」

 

「いや・・・むしろそれを持ちかけられたら他の仲間と一緒に受けて欲しいんだよね

 ・・・おそらくその取引が出る時・・・この国自体が滅びかねないからな」

 

「なんと・・・!?貴方ほどの人がそこまで言うとは・・・!!

 分かりました・・・!その時が来たら必ずや皆様の手助けをすると約束デスネ!」

 

「ありがとう・・・その言葉が聞けただけで俺達としては十分だよ

 さてと・・・みんなを迎えに行くとするか・・・!」

 

俺達はナツ達を迎えに行きニルヴァーナの完全停止を目撃すると

その後に評議会の人間がやってきて六魔将軍の全員を連行していった

中には悔しそうにしている顔もあったがホットアイのように晴々とした顔をした者達もいた

もしかしたら彼らの殆どは望んでこんな事をしていたわけではないのかもしれない

しかしやってはいけない事をしていたのは事実なので

これからの彼らが変わってくれるように俺は祈るしか出来ない

そしてそれは彼らと一緒に連れて行かれるジェラールにも言える事だろう

 

「・・・行かないのか?」

 

「・・・今更、あいつに何を言えばいいのか分からないからな・・・」

 

「・・・そうか・・・そこまで言うのなら俺は何も言わないよ・・・」

 

ジェラールが連れて行かれる時にエルザは何も言わずただ彼を見送るだけだったが

隣にいた俺の手をずっと握りしめており震える自分を押さえつけるかのようだった

俺はそんなエルザを安心させる為に強く握り返す以外、何もして上げられなかった

その夜、俺達は化猫の宿のマスターに誘われてそこで宴をする事になった

みんなはそれに喜んで参加しに向かったが

彼らの事情を知っている俺だけは別の感情を抱きながら宴に向かった

みんなは大いに盛り上がっておりウェンディも笑って喜んでいた

その様子を見て化猫の宿のギルドマスターであるローバウルは安心したような笑みを浮かべていた

 

「・・・よかった・・・これで我々はもう思い残す事なく・・・逝く事が出来る・・・」

 

「マスター?行くってどこにですか?」

 

「・・・やっぱりニルヴァーナが壊れた今・・・あんたらは存在出来ないのか・・・」

 

「コウ?一体何を言って」

 

「その者の言う通り・・・我らは四百年前にニルヴァーナを生み出した愚かな魔導士・・・

 そしてニルヴァーナを監視する為だけに存在していたんじゃよ」

 

『!?』

 

ローバウルはみんなに全てを話した

ニルヴァーナの存在によって自分の仲間達が悲惨な殺し合いを繰り広げた事を

そしてそんな中で自分だけが生き残ってしまいニルヴァーナを監視し続ける事にした

 

「・・・そんなある日の事じゃった・・・

 とある少年が一人の少女を連れてここへやって来た

 この子だけはワシらにようには育てないようにしようと誓い

 このギルド・・・化猫の宿を作ったのじゃ」

 

「それって!?」

 

「そう・・・このギルドはウェンディの為だけに作られたギルドなのだよ・・・」

 

ローバウルが真実を告げると次々にギルドのメンバーが光のなって消滅していく

 

「まさか!?人格を宿した幻を作り出していたのか!?だとしたらなんという・・・」

 

「ワシらの役目も終えた・・・ウェンディ・・・シャルル・・・お主らと別れるのは辛いが

 いつまでも過去の間違いを犯した人間がこの世界に居てはならぬのじゃ・・・」

 

「マスター・・・!行っちゃやだよ!マスター!」

 

「大丈夫じゃ・・・お主にはもう・・・新しい家族がおるではないか」

 

泣きじゃくるウェンディを撫でながらローバウルは俺達の方を見ていた

言葉にしなくても彼の眼差しが何を言いたいのか物語っており俺達は静かに頷いた

 

「さらばじゃ・・・お主達と一緒にいた時間はこの四百年というような地獄の時間の中で

 もっとも喜びに満ちた時間だった・・・ありがとう・・・」

 

ローバウルはウェンディに感謝の言葉を述べながら光となって消えてしまい

たった一人の為に作られた夢は終わりを迎えた

 

 

 

 

 

「・・・帰ろうウェンディ・・・俺達の新しい家に・・・」




(アンケートでヒロインに使って欲しいデジモンや勢力そして衣装を募集してます
 回答はURLから行ってください)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=244449&uid=276839
後出来れば設定の衣装を着たヒロインの挿絵も欲しいです
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