X支部。すもらんとフラワーX1が常駐する特別防衛局異形生物対策班の支部の一つ。
シリ・ガルの四天王、ラファムは、X支部の支部長として、支部長室……ではなく、リビングと言う名の和室の応接間にて書類に追われていた。先程、転送装置で本部から一瞬で戻ってきて「ただいまっス」と言うか言わないかのうち、秒で美蘭*1に捕まり、リビングに正座させられ、ドン!と溜まった書類の入ったダンボール箱を机に置かれ、説教を喰らったのだ。
「だいたい、転送装置*2で一瞬で帰ってこれるからって、本部に行くのは今日でなくても良かった案件ですよね?その前にこの書類の山!なんとかしてください!年末に向けて忙しくなるって言うのに、優先順位ってものがあるでしょう!」
眉を吊り上げる美蘭に、誠に申し訳ございませんと平謝りし、ラファムは即座に書類にとりかかった。支部長の威厳とは。正座したまま、黙々と書類を処理していくラファム。
「あーもぅ、なんでこんなに書類仕事が多いんスかねぇ」
ぼやきながらも、書類一つ一つに目を通し、素早く決裁していく姿は、流石、GALの中でもエリート中のエリートと言ったところか。
だが正座だ。
粛々と書類作業を行い、一通り終わったところで、ふぅ、と一息。そこにお茶を淹れた美蘭が現れる。
「お疲れさまでした、ラファム支部長。ため込まなければ書類仕事だってそんなに多くはありませんよ?」
お疲れラファムにお茶を勧める。自分の分もお茶を淹れ、美蘭はラファムの横に座った。
「美蘭ちゃんはそう言うっスけど、銀河では手書きとかほとんどないんスよ?」
「郷に入っては郷に従え。文句はやるべきことをやってから言いましょう」
「ハイ、スミマセンっス」
お茶を啜る二人。縁側からはポカポカ陽気。穏やかな秋の一日。
「なーんか、さっきから、忘れてる事がある気がするんスよねぇ…」
のほほ~んと。ラファムはそう呟く。書類仕事をしながら、頭の片隅に引っかかっている何か。
全く思い出せないが、誰かに何かを伝え忘れたような。
と。リビングの引き戸が開き、小雪*3が顔を出した。
「ラファム支部長~。ジャマー反応です~。出動ですよ~」
のほほ~んと。小雪は二人に告げる。
「さってと、じゃあ、現場の仕事に行くっスかねぇ」
「書類も一段落しましたしね」
肩をすくめて、ラファムは立ち上がる。
「すもらん、フラワーX1、出動っス!」
キリリと。ラファムは現場モードに切り替える。
その頭からは、「忘れてる事」の存在など、すっかりなくなっていたのだった。
ラファムが「ビオラとイヴに『デタリウム・システム』の問題点を伝え忘れたこと」を忘れ去り、ジャマー対策の為出動したその頃。
イヴとビオラは、『デタリウム・フィールド』に作り出した浜辺で、身悶えていた。
……主に性的な疼きのせいで。
身体が火照る。心拍数が上がる。立ってられないくらいの性的欲求に、二人は砂浜に膝をついた。
「ビオラ、私、これ、知ってる……っ。これ、コ・ス・プレの不具合に似てる……」
顔を赤らめ、はぁ、はぁと息も荒くしてイヴが言う。以前『イクイップメント・エース+』*4のテストを浜辺で行った時のことを思い出す。あの時は、コ・ス・プレの不具合でいつの間にか常識が変えられていた。班長の言った言葉を全て卑猥で性的なものとして認識してしまい、しかもそれを全く拒むことなく受け入れていたのだ。あの時の事を思い出すと、恥ずかしさと同時に勝手にテンションが上がりすぎてしまうのだが、あの時と同じように、精神に働きかける何かがあるのだろう。イヴは潤んだ瞳を班長に向けていた。
「なん、じゃ、と……っ」
ビオラもまた、自らの身体を抱きしめるようにして、砂浜に倒れ込んでいた。ビオラ自身はコ・ス・プレの不具合を経験したことはなかったが、『デタリウム・フィールド』で作り出した浜辺は、必然、『ブリリアント・ホリデー+』*5を着て班長とイチャイチャした記憶を蘇らせる。それがまた、現在進行形で精神的に働きかけている性的興奮に拍車をかける。ビオラもまた、潤んだ瞳で班長を見つめていた。
「『デタリウム・システム』を使ってコ・ス・プレを変えると「エッチな気分」が増幅されるじゃと?やはり……『デタリウム・システム』自体が使用者に精神的な干渉を行っていると言う事じゃな……」
二人は自分たちが太腿を擦り合わせ、おねだりするような卑猥な視線で班長を見ている事に気が付いていなかった。自分たちは務めて冷静に、現状を分析していると思っていた。だが、身体はひたすらに、疼き、求めていた。班長を。班長の愛撫を。逞しい肉棒を。『デタリウム・システム』の考察を口にしながらも、ビオラとイヴは班長に四つん這いになってにじり寄っていく。
「それが『デタリウム・フィールド』内でも起きる……。むしろフィールドは、そこに居る人に精神的な干渉を行っている……から」
二人の会話は『デタリウム・システム』の事なのだが、表情は、発情した雌の様。とろんとして潤んだ瞳は、班長の事しか見ていなかった。
「ふ、二人とも……?」
会話と身体が全くかみ合っていない。真面目に話をしているくせに、身体は欲情して班長の方へと近づいていく。その異様な様子に、班長は身の危険を感じ後退ろうとしたが、二人の手はがっしりと班長の足を掴み、バランスを崩した班長は尻もちをつくように、後ろにあったビーチベッドに座ってしまった。
「フィールドを展開した場合、それがさらに増幅されるかもしれん、と言う事……じゃ」
ビオラはビーチベッドに座った班長の左脚に自らの柔らかい双丘を押し当て、身体を擦りつけながら足の付け根へむかってずり上がっていく。右足には、太腿に頬ずりしながら班長を上目づかいで見ているイヴ。ビーチベッドに座る班長の無防備になった股間に、イヴの手が伸びる。水着姿の二人が、会話の内容はともかく、艶めかしい表情で迫ってきているのだ。班長の肉棒は、イヴに触られる前から固くなっていた。イヴがその細い人差し指で、つーっと班長の肉棒をズボンの上から撫であげる。それだけで班長は身悶えてしまう。
「う、ううぅっ」
「そもそも……この『デタリウム・フィールド』を構成するためのエネルギーが、フィールド内に居る者の「妄想力」で賄われているとするなら、それはどうやって端末に供給されているのかな……」
言いながら、イヴの指はズボンのチャックをおろし、ズボンの前を開いていく。固くなった肉棒が、解放されたように屹立する。その肉棒の先をイヴは舌を伸ばしてレロリと舐めあげた。
「イ、イヴっ……!」
亀頭の先を舐められて、班長は身悶える。イヴは亀頭の先を咥え、吸い上げるようにして唇で亀頭を刺激していく。滲み出る班長の先走りを舌先に絡め、唾液と混ぜ合わせる。
「精神エネルギーを吸収しているというのかのぅ。脳波?それとも別の何か?実に興味深いのぉ……」
ビオラは、イヴによって開けられたズボンとパンツを一緒に下までずり降ろすと、身悶える班長の陰嚢にキスをし、玉を転がす様に舐め始めた。
「ビオラも……っ!」
ビオラの舌が班長の陰嚢を唾液でびしょびしょにしていく。れろれろと袋を舐め、袋ごと玉を吸引し口の中へ含むと、飴玉を転がす様にまた舐め始める。。
「れろぉ……。このちっこい端末を分解してみるしかないかのぉ……んちゅ、ちゅぅ」
「ちゅぷちゅぷ……ちゅぱぁ……。それは最後の手段にしてよ。分解する前に、端末ともう少しお話ししてみる*6から……んちゅぅ……」
班長の肉棒を舐めながら、仕事の会話。イヴは口を離しても手で肉棒を扱くのを止めず、言いたいことを言うとまた肉棒を咥えていく。ビオラもまた手で陰嚢を撫で、二つの玉をコリコリと転がし、そしてまた舐め始める。
二人から肉棒を満遍なく舐められ、班長も我慢は出来なかった。だが、二人の身体が足を抑えつけ、下半身は身動きがとれない。それならばと、班長は、イヴとビオラの胸に手を伸ばし水着の上から揉み始めた。ビオラの体形に似合わない巨乳が、イヴの形のいい胸が、班長の手によって形を変える。身体は発情しているため、胸の先の乳首はすでに固くなっていた。その二人の乳首を水着の上からすりすりと刺激していく。
「んんぅっ!は、班長殿、何をするのじゃ……。イヴと大事な話をしている時に、え、えっちじゃのぅ。感じてしまうではないか……」
「も、もぅ……。仕事中だよ、班長……そんなことしたら駄目だって……」
そんな事を言っても、二人だって、こっちのものをなめているじゃないか。おあいこだろう?
その言葉を聞いた瞬間、イヴとビオラは、自分が班長の肉棒を舐めていたことに
「は、は、班長、どのぉ……っ。そちが、そちが欲しいのじゃあ……っ」
「班長……!私、このままじゃ……テンション、あがっちゃうよぉっ!」
イヴが肉棒を咥え、じゅぼじゅぼと音をたてて吸い、扱く。ビオラが、肉棒の根元かられろぉっと舐めあげていく。班長はその激しい口撃にうめき声をあげ、二人の乳首を水着の上から捻り上げる。
「んんんんっっっっ!!!」
ビクンとイヴが反応し、思わず肉棒から口を離してしまう。そのすきにと、今度はビオラが肉棒を掴み、根元から先まで舌を出して舐めあげていく。それを見たイヴは反対側から肉棒を舐めていく。
二人の顔が肉棒に沿って上下に動き、舐めあげる。そして鈴口で二人の舌はお互いの舌に触れ合い、二人の唾液と先走りが混ぜ合わさっていく。
舌を出して自分の肉棒を舐めあげていく二人の淫靡な姿に、班長の我慢も限界だった。
「い、いきそうだ……っ!二人とも……い、いくっ!」
班長の肉棒が大きさを増し、そして爆ぜた。大量の精液が、二人の顔にかかる。
「も、もぅ、班長、いきなりイクなんて、酷いよ……」
イヴが口をとがらせ、顔にかかった精液をぬぐい、舐めあげる。はぁ、はぁと荒い息をつく班長だが、ビオラに再び肉棒を咥えられ、ぐっとまた息を詰まらせる。
じゅる、じゅるぅ……と、尿道口に残った精液まで吸い上げられ、また快感に腰が震える。
「じゃがまだ、出来るじゃろぅ?……班長どのぉ……今度はわちも気持ちよくしてほしいのじゃぁ……」
「私もだよ。だって……もう、我慢できないよ……」
ビーチベッドに押し倒され、二人に跨られる。ビオラが先に肉棒の上に跨った。イヴは水着の下を脱ぎ捨て、班長の顔の上に跨る。ビーチベッドがギシギシと音を立てるが、二人の欲望、妄想力がビーチベッドを壊すことをしない。
「班長……私の、舐めて……」
イヴが秘部を押し付けてくる。むわっと広がる雌の匂いに誘われるように、班長は舌を伸ばす。すでに溢れ出る愛液を啜り、班長はぴちゃぴちゃと音をたてて秘唇を舐めあげていく。そうしているうちに、ビオラも肉棒を掴み、水着をずらして割れ目にあてると、くちゅくちゅと亀頭と割れ目を擦り合わせ、自らの中へと咥えこんでいく。肉棒が、ビオラの狭い膣肉を抉じ広げ、膣襞に包まれていく。
「あ、ううぅっ!……班長殿ぉ……っ。大きいのじゃ……」
「そこ、感じちゃうよぉ……っ!テンション、上がっちゃう……っ!」
二人が声を上げる。班長はイヴの腰をしっかりとつかみ、逃げないようにして舌でクリトリスを責めていく。
「あ、あ、そこ、そこいいよぉっ!」
快感を求め、自ら水着をたくし上げ、自分の胸を揉みしだいていくイヴ。ビオラも自ら身体を上下に動かし、班長の肉棒を味わっていく。膣壁を班長のカリが抉り、愛液が溢れていく。ぐちゅぅ、ぐちゅぅとビオラと班長の接合部から、いやらしい音が聞こえてくる。
「班長どのぉ……っ!そちのものをわちが気持ちよくするのじゃあ……っ」
だが、その動きは班長には物足りなかった。だから、班長はイヴの腰を片手で抱え込み、もう片方の手でイヴの蜜壺に触れていく。そして舌を突き出してイヴのクリトリスを舐めながら、ビオラの奥へ届けと腰を突き上げた。
「班長の舌の動き……っ!エッチすぎて……っ!指も、ぐちゅぐちゅってあそこ、かき混ぜて……っ!あ、あ、あぁっ!テンション上がるっ!もぉっ!もっと!もっと!なめてぇっ!」
「ひぅぅっ!は、班長殿!突き上げたら、だめじゃぁ……っ!子宮まで届いてぇ……っ!感じ、すぎちゃうのじゃぁっ!」
テンションが上がったイヴが自ら押し付けるように腰を動かそうとするが、班長の手がそれを抑えつける。思うように動けないことに焦れたイヴは、自分の胸の先の突起を摘み上げ、快感を得ようとしていく。
ビオラは班長に突き上げられ、肉棒が子宮口を突く度にびくん、びくんと身体が跳ねる。
二人の唇は快感にだらしなく開き、雌の顔をしていた。お互いの蕩け切った顔を見て、二人はどちらからともなく、舌を伸ばし、キスをする。
舌で舌をつつき、絡めていく。舌を吸い、お互いの口の中を探り合い、ねっとりとした唾液を交換する。
そんな二人の邪魔をするように、班長は更に腰を突き上げ、舌で舐めあげる。
「ひっひぅぅっ!班長どのぉっ!もぉ、もぉ、いってしまうのじゃぁっ」
「私もっ!いくっ!いくいくいくぅっ!いっちゃうっ!」
その声にあわせ、班長はずんっ!とビオラの奥まで突き上げ、イヴのクリトリスを吸い上げた。
「「いくぅぅぅぅぅっっっっ!」」
ビオラが絶頂する。そして、イヴもまた、班長にクリトリスを吸われ、絶頂していた。
身体を硬直させ、びくん、びくんと痙攣するイヴ。身体から力が抜け、へたり込むビオラ。肉棒がずるりと抜ける。
はぁはぁはぁ……。
荒い息をつく二人。班長はなんとか二人の下から抜け出すと、イヴの手を引き、パラソルに捕まらせ、腰を上げさせる。
「は、班長……私、いったばっかりで……」
ぷしゅーと脱力しきったイヴはされるがまま、パラソルにしがみつく。その耳元で、
俺はまだ
と囁いた班長は、イヴの腰を掴み、一気に挿入していく。
「ひううぅぅぅっっっ!!」
身体を仰け反らせ、イヴが声を上げる。愛液と唾液で蕩け切った秘部を肉棒が一気に奥まで貫く。
そのまま、注挿を開始する班長の肉棒は、蕩けた膣を抉り、それがまた快感となってイヴを狂わせる。
「あ、らめ、らめぇっ!また、いっちゃう、いっぱいいっちゃうからぁっ」
身体がずり落ちないように、必死にパラソルにしがみつくイヴに、班長は肉棒で何度も突き上げていく。
その姿を見て、へたり込んでいたビオラも動き出した。班長の横から、ビオラは舌を伸ばし、班長の乳首を舐めあげる。ツンツンと舌先で乳首の先を突き、円を描くように舌で乳輪をなぞっていく。
「ほれ、そちの乳首も固くなってきたのじゃ」
「う、ううっ!」
そのビオラの舌の動きに、班長の快感も昂っていく。そしてビオラもまた、水着の下を脱ぎ捨て、班長の乳首を舐めながら、自ら濡れそぼった割れ目を広げていく。ねっとりとした愛液が指に絡みつく。その指を割れ目の中へと沈めていく。
「班長殿に広げられた雌穴がぁ……っ。また気持ちよくなってしまうのじゃあ……」
あそこに指を挿抜するビオラの顔は蕩け、目の前の乳首にしゃぶりつく。ちゅぱちゅぱと乳首を舐め、自分の気持ちいい場所を指で探り、刺激していく。
パン、パン、パンと肉と肉のぶつかる音が響く。じゅぽじゅぽと言う水音が響く。レロレロと乳首を舐める音も。
3人は、喘ぎ、腰を振り、舌で舐め合い、快感を貪欲に求め、与え、高まっていった。
「い、いくぞっ!イヴ!」
「私もっ!また、いっちゃうよぉっっっ!!!」
ずん、と。班長が腰を突き上げ快感を解放する。子宮口にキスをした亀頭から、大量の精液がまた吐き出される。それを感じた瞬間、イヴもまた絶頂した。身体の中で熱い精液が奥へ届くのを感じる。びくん、びくんと身体が痙攣する。力が抜け、ずるずるとパラソルにしがみついて、身体が地面へと崩れ落ちていく。
班長もまた、乳首を舐めていたビオラの肩を抱きながら、よろめくようにビーチベッドに腰を下ろしていた。立っているのもつらいほど、快感に流され、身を任せてしまった。班長は、心配そうに二人を見る。
二人とも、落ち着いた?
そう問いかけられた、ビオラは、その巨乳を班長に押し付けていた。
「班長殿ぉ……まだ足りぬのじゃ……今度はまた、わちにも入れて欲しいのじゃぁ」
なん……だ……と……?
ちょっと待て、一度休憩を、という言葉は、ビオラの唇で塞がれた。いつの間にかイヴもまた、班長にその身を摺り寄せていた。そして。2人は再び、班長の身体を貪っていくのだった。
何度、そうしていただろうか。
班長は朦朧となった意識で思う。あれから数時間。班長は何度も、何度も二人に貪られていた。
こんなに、イッたのに。こんなに大量に精液を吐き出したのに。
何故、
『デタリウム・フィールド』の効果なのだろう、班長は何度も何度も、絶頂したが、そのたびに何度も何度も肉棒を固くしていた。二人の妄想力の力なのか、萎えることがなかった。
だが、快感も過ぎればもはや苦痛でしかなかった。
今も、班長の身体の上に跨り、イヴが腰を振っている。肉棒からの快感に、頭が回らない。その朦朧とした意識の中で、班長は目の片隅に、砂浜に落ちていた『デタリウム・システム』の端末を見つけていた。イヴのものか、ビオラのものか。力を振り絞って、班長は端末に手を伸ばし。
目に入った『保存/退出』というボタンを咄嗟に押した。
『退出』『保存』『投稿する』
三つのボタンが表示されたが、何も考えずに『退出』選ぶ。
『退出しますがよろしいでしょうか?※保存、投稿のご確認をお願いします。』
この、快感地獄が終わってくれるならなんでもいい……。そう思いつつ、班長は『はい』を選んでいた。
直後。ふっと暗くなったかと思うと……。
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「あ、あれ?班長じゃない」
「おおー。班長殿。どうしてここに……というか、何故ここに居るのじゃ?」
周りの風景は開発室。先程まで『デタリウム・フィールド』内で作り出した海に居たはずなのに。自分の身体を見る。着衣、問題なし。ただ、腰は少々重い、気がする。気がする程度で、本来あれだけ射精していたら身動きも取れないだろうが、身体の動きにも問題はない。
……退出、というのはこういう事か。『デタリウム・フィールド』からの退出。
その言葉に、ビオラが反応した。
「なんじゃ、そち、『デタリウム・フィールド』の事を知っておったのか」
???
班長はビオラに怪訝そうな顔をして見せた。
知ってるも何も、さっきまで一緒に『デタリウム・フィールド』に居ただろう……と言いかけて、班長は二人もまた、不思議そうな顔を自分に向けているのを見た。
「さっきまで一緒にって言うけど、班長は今来たところじゃない」
「今、イヴと二人で『デタリウム・システム』の検証を行っていたところなんじゃよ。班長殿は一緒ではなかったと思うのじゃが……」
今、来たところ、だって?
時計を見る。班長が来てから数時間が経過していた。だが、そのことを指摘しても、二人はきょとんとしていた。
「えー。もうこんな時間だったんだ。検証に没頭してて気が付かなかったよ」
「時が経つのは早いものじゃの」
話が食い違う。しばらく話をしているうちに、班長はようやく気がついた。二人から、先程まで居た『デタリウム・フィールド』内での記憶がすっぽりと消えているという事に。
どういう、事、だ?
考えても理解できなかった。ただ、一つだけ、分かったことがある。
あの『デタリウム・システム』はヤヴァイ。あれは、ラファムに言って回収する必要がある。
詳しく検証するのもいいが、とにかく、一度ラファムと話さなければ。
班長は、二人に端末を自分に渡してほしいと伝えた。
ラファムに頼まれて、一度回収することになったから、と嘘をついて。
「えー。いいところだったのに……」
「なんじゃ、ラファムめ、適当じゃのう」
ブツブツ言う二人をなだめすかして、二人の端末を回収した班長は、ラファムに連絡をつけるのだった。
そして、班長は勿論、『デタリウム・フィールド』内での記憶を失っていたイヴもビオラも、この時点では誰も気が付いてはいなかった。
あの時、班長は『保存する』を選ばずに『デタリウム・フィールド』を退出していた*7、と言う事を。
次回 説得!走れ班長!怒りのわからせリウム!
次回からまた、毎週土曜の23時更新に戻ります。