美兎も、霧菜も、絹も、真凛も、そしてセフィーナもみんな魅力的ですよね。
で、キーナとミナモ、マダー?(ポニテ萌)
<scene11-1 チーム・ストライク あの服が着たくて>
「こ、これで……」
「夢に見たあのコ・ス・プレが……」
「着られるかもしれない……」
そう。この「デタリウム・システム」を使えば、着られるかもしれない。
そう、霧菜が着ているあの『ヴァージンクロス』。夢の中で自分たちが着ていた、あの服を。
物語の時間は、また少し……ダミーの記念パーティを行ってユビキタスを誘い出したり、結局延期になった3周年記念パーティを開催したタイミングでフリージアが仕掛けてきたりと、バタバタとした11月の末まで遡る。
チーム・ストライク。
外部からの出向や臨時採用枠で集められたチームである*1。
保母の臨時職員で保母の正採用を餌に配属が決まり、何の訓練も受けずにデタスティックを使いこなした水野美兎*2。
スイーツ食べ放題の店で素手でジャマーを相手取り、陽菜と意気投合し臨時採用となった月坂霧菜*3。
警視庁から出向してきた美兎の幼馴染、風華絹*4。
数学の研究室から予算獲得のために出向してきた、陽川真凛*5。
デタスティックとの相性がよく、高い特性を持った彼女たちは、異形生物対策班の中で遊撃部隊のようなポジションに居た。
「それにしても、霧菜は夢の中ではキリスで、語感が似てますでしょう?美兎だってミントって語感が似てて可愛らしいじゃありませんか」
絹がぷぅと頬を膨らませる。特務科学省、特別防衛局異形生物対策班の本部。チーム・ストライク用に割り当てられた詰所で待機中の4人は、先日も見た夢の話をしていた。
チーム・ストライクの4人は、何故かよく、同じ夢を見る。
シンクロニシティとでもいうのだろうか。同じチームで同じ
彼女たちは共に戦っている夢を見るのだ。
あの『ヴァージンクロス』の色違いを着て、助走をつけて敵にぶつかっていく、そんな夢*6を。
夢の中で4人は、『ヴァージンクロス』を豪華にして羽根の生えたコ・ス・プレ……そう、臨時チームのれな*7や、みおな*8が着ているコ・ス・プレにとてもよく似た
「それを考えると、私の名前、絹だからってシルク……なんか安直すぎるにも程があると思いますの!例えば、美兎がミントなら絹がキィヌとか?キヌスとか?そういう風に変換されるべきだと思いますわ」
「いや、夢の中の名前に文句を言われても……」
美兎が呆れたように言うが、真凛がそれを遮る。
「それを言ったら、あたしもだよ。真凛だからアクアって。真凛→アクアマリン→アクアって事でしょう?マリン繋がりだったら他にもいっぱいあるじゃない?その中からアクアマリンが来る確率は……」
計算を始めようとする真凛を、霧菜が慌てて遮る。
「いやいやいや、マリンスペイザー*11とかバトルマリン*12とかゴーゴーマリン*13とかゴーカイマリン*14とかじゃなくて良かったじゃないですか。バトルとかスペイザーとかゴーゴーとかゴーカイとか言われるよりは。アクア、可愛いですよ、アクア」
「何、そのマリンスペイザーとかバトルマリンって」
「昔の巨大ロボットのパーツです。マリンスペイザーはロボットのオプションで、それ以外は、手か足です」
「……」
人の名前を捕まえて、足呼ばわりとは。
オタク知識満載の霧菜の発言に、真凛は絶句した。
そして確率計算をしようとした、真凛の手は止まった。
「も、もっと他にあるんじゃありません?霧菜のオタク知識はともかくとして」
絹が慌てて話を戻す。と、ドアをノックする音が聞こえてきた。話を中断させるに丁度いいと、はーいと返事をして美兎が扉を開ける。はたしてそこに居たのは、異世界から来た少女、セフィーナ・クウォーツ*15だった。
「お疲れ様です。よかった、皆さん、ちょうど揃ってて」
ニッコリと微笑み部屋に入ってくるセフィーナの顔を、まじまじと見つめる4人。固まる空気。
沈黙の中、セフィーナは首を傾げる。
「……?どうしたんですか?」
「いや、実は昨日の夢に出てきてて」
霧菜が口を開くが、唐突すぎて伝わらない。
「霧菜、それじゃわからないわよ。……実はね、最近、チームのメンバー全員がよく同じ夢を見るのよ」
「それで昨日も同じ夢を見たんですけど、その夢の中で、霧菜たちの名前がちょっと変わっていて」
「その変わり方に統一性があまり見られなくて、今その確率を」
「計算しようとしてるのは真凛だけですわよ……っていうか、そっちじゃありませんでしょ?なんでセフィーナさんの顔を見てるかって話ですわ」
一度に話し出す4人に苦笑いをし、セフィーナは、
「ふぅん。どんなふうに変わってるんですか?」
なんだかよくわからないといった風に尋ねられ、絹がまとめて説明をする。
最近、4人揃って同じような夢を見ること。
昨日もその夢を見たのだが、その夢に、セフィーナにそっくりな少女が居たこと。
そして、自分たちの名前が、夢の中では別の名前になっており、
「お絹ちゃんなんだから、シルクで丁度いいじゃない」
苦笑しながら美兎が言う横で、納得したようにセフィーナはポン、と手を叩いた。
「ああ、その名前……それ、私から見ると、そっちが先なんじゃないかなぁ、と。あ、ほら、前にも言いましたよね。私、この世界とは別の世界から来たんですけど、皆さんに何かなつかしさを覚えていて」
セフィーナは凄く腑に落ちたような顔をして、4人を見る。
「ああ、私たちと同じような……ってまさか」
「そうそう。だから、私としては、そっちの名前の方が皆さんを見るとしっくりくるんですよね。キリスちゃんが霧菜ちゃん。ミントさんが美兎さん。シルクって、こっちの世界の言葉で絹って意味なんですよね?アクアさんもアクアマリンで真凛さん。ほら、しっくりくる」
「なるほど、先にアクアだったらアクアマリンが真っ先に候補に挙がるのも納得できるかもしれない*16」
「むしろ私は、ミントだからって
「昔からキリスケって呼ばれても違和感がなかったのはそういう事でしょうか……。まぁそれが本当かどうかはわかりませんけど、ちょっとカッコイイですよね。霧菜たちの前世は、異世界でセフィーナお姉さまと共に戦う選ばれた戦士だった、とか」
「はいはい、中二病乙、ですわ」
シルクが絹か。絹がシルクか。結果変わらない絹だけが、納得できない風に茶化す。
「そうは言っても、私たちは間違いなくこの世界で生まれ育った人間ですから、まぁ、仮に?前世の記憶があるとしても、セフィーナさんと一緒に戦っていた戦士本人ではありませんし。ところでセフィーナさんは、何か用事があったのではありませんの?」
「ああ、そうでした!実は、ラファム支部長からチーム・ストライクの皆さんに渡してほしいって言われたものがあったんです。今日はそれを届けに来ました」
セフィーナは手にしていた袋から、3つの端末を取り出す。
「なんです?この端末は」
「『デタリウム・システム』の端末です。それのテスターをしてもらいたいってラファム支部長に渡されました。すでに霧菜ちゃんには渡してあるから、他の3人に渡す様に、と」
「すでに霧菜は頂いてまーす」
ドヤ顔で見せびらかす様に、霧菜は端末を取り出した。
敢えて無視して、3人はセフィーナから端末を受け取る。
「ちょっと皆さん?!霧菜の扱い!」
「で、これを使うと何ができるんですの?」
文句を言う霧菜の言葉に重ねるように、絹が尋ねる。扱いが酷い。
「これ、この間の3周年記念ライブでクッキーマシュマロの皆さんが使ったんですけれど、服を変えたり、ジャマーを出したりと色々出来るみたいです」
「セフィーナお姉さまも?!」
霧菜を気にせず応えるセフィーナ。こちらも扱いが酷い。
「ちょっと!みーなーさーん!霧菜のあつk……」
「ちょっと待って!服を、変えられる!?」
霧菜の言葉に更に美兎が被せた。そしてその言葉に、ハッ!と気がついた絹と真凛が反応する。
「こ、これで……」
「夢に見たあのコ・ス・プレが……」
「着られるかもしれない……」
3人の心の声が駄々洩れた。
「「「もしかしたら……夢の中で着てた羽根付きのコ・ス・プレだって……」」」
「あ、無理でしたよ。そんなの霧菜が試してないわけがないじゃないですかー」
あっさりと。
期待と希望を全てぶち壊され3人は絶望した。
orz
予想以上にガックリしている三人の様子に、霧菜は慌てて付け加える。
「ま、まぁ、出来ないことはない、っていうか……」
「「「
一瞬にして3人に詰め寄られる霧菜。
「いや、だから、出来ないことは無いですけど、皆さんが思っている様にはならないですって」
どういう事?と、3人は首を傾げる。その様子に、ふふんっとドヤ顔をし。
霧菜は端末を操作し始める。
「まぁ、物は試しです。実際にやってみせましょうか。……フィールド、展開!」
仰々しく声をあげ、霧菜が端末をタップする。
「何よその『フィールド展開』って」
「気分ですよ、気分。ほらよくあるじゃないですか、バトル専用空間とか、不思議時空とか」
でったりうむ、でったりうむ、るーわー♪*17
よくわからない不思議な旋律を歌いながら、霧菜が端末を操作すると、周りが一瞬にして本部のリビングへと変わる。
驚きの声をあげる美兎達をしり目に、霧菜の指が端末上を踊る。すると、リビングの家具がどんどん消えていく。
「この『デタリウム・システム』を使うと、こうやって背景が変えられるんです。霧菜は勝手に『フィールド』って言ってますけど。で、背景を変えたところで出来るのは……」
言いながら霧菜がまた端末を操作すると。
部屋の中央に、もう一人の霧菜が現れた。『ヴァージンクロス』を纏って、いつものポーズで。
「霧菜が、二人!?」
「いやいやいや、これは驚いちゃダメですよ、美兎さん。部隊編成の時よくやるじゃないですか。アンドロイド使って*18」
「あ、確かに」
別に霧菜が二人居たって問題ないじゃない。
……いや、霧菜が二人、こうやって居たら問題だらけじゃない?
巨乳センサーの赴くままに、大暴れする霧菜が二人。
……目も当てられない。
葛藤している美兎を無視して、霧菜は現れた霧菜´(ダッシュ)の前に立つ。霧菜´の頬をぷにぷにしたり、ひっぱったり。ジャマー対策で使用しているアンドロイドならば、そんな事をしたら反撃されるのだが、ここに居る霧菜´はいつもの両手招き猫のようなポーズをしたまま、無抵抗にされるがままだった。
「アンドロイドとは違って、端末で出した人物は、まったく反応しないんです。でもこうやって実体はあるように見えますよね?驚くのはここからですよ。いいですか?」
そう言うと霧菜は、大きく右手を振りかぶると……とぅっ!と霧菜´の頭をチョップした。
霧菜のその手は霧菜´の頭を素通りし……床まで一気に到達する。だからと言って霧菜´が真っ二つ……という訳ではもちろんなく、何事もなかったように、霧菜´はその場に佇んでいた。
ドヤァ。霧菜が振り向くと、
「な……何コレ、どうなってるの?」
揃ってぽかーんと口を開けた4人が居た。
「やだなぁ、手品じゃないですよ。このフィールドで出したものって、人間を含めて、基本的には幻みたいな感じなんですよね」
えいやっと霧菜は霧菜´の身体を手で貫いて見せる。
それを見た4人は目を丸くしていたが、すぐに近づいて霧菜´を触り始めた。
「ホント!触ろうと思えば触れるけど、すり抜けると思って触るとすり抜けるのね」
「変な感じですわね、これ。ほっぺたとか、ぷにぷに出来るのに、突き抜けられると思えば突き抜けますわ」
「何なんだろう、観測してるのに二つの状態が同時に在り得る、逆シュレディンガーの猫……」
「本当に、変な感じですねー。ところで真凛さん、シュレディンガーの猫って何ですか?犬じゃなくて良かった*19ですけど」
「いや、そういう問題じゃないから」
「あ、でもやっぱり胸は無いのね」
「そうですわね、あると思っても無いのは、この状態と通じるものがあるといいますか」
「ちょっと美兎さん、絹さん!それは本物の霧菜ですっ!ていうかわざとやってますよね!?」
「あ、間違えた」
「美兎が触ってたものですから、てっきり」
「この巨乳どもがぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ」
気が付けば本物の霧菜(制服を着ている方だ)の胸を美兎が突つき絹が揉みしだいていた。
どさくさに紛れてなんという事をしているのか*20。
霧菜はキレた。
ぽかすかぽかすか。
一瞬の後、絹と美兎は霧菜の前に正座をしていた。
「「調子に乗ってスイマセンしたー」」
ふんす、と腕を組む霧菜に向かって、二人そろって綺麗な土下座である。科白は棒読みだったが。
「はいはい、いつもの漫才はそれくらいにしてもらって。それにしても霧菜、よくこんな事気がついたね」
真凛がとりなす様にパンパンと手を叩き、話題を変える。
「いやー。この前、端末を頂いてから、色々と試してたら楽しくなっちゃって」
テレテレ。誉められた、と霧菜はエヘヘと笑って照れながら身を捩る。チョロい。
「それで最近、寝不足みたいな顔をしてたんですのね……」
呆れた顔をする絹。
「それで霧菜、その『ヴァージンクロス』、どうやって着るのよ」
美兎が本題に戻す。あ、そうでした、と霧菜は再び端末を操作し、霧菜´の顔を上に向けさせる。
「さっきも言った通り、皆さんが思う様にはなりませんよ?あんまり期待しないでくださいね。じゃあ、美兎さん、ちょっとそこに立ってください」
「こう?」
「そうですそうです。そのまま、『ヴァージンクロス』を着た霧菜´の頭に自分の顔を合わせる感じで……」
霧菜と実際にやらされている美兎以外の3人の目が、だんだん虚ろになっていく。
そうかー。そういう事かー。
「ねぇ、霧菜。これって……」
口元を引きつらせながら、真凛がつぶやいた。
「観光地の、あれ、だよね」
「あ、わかりましたか?つまり、そういう事です」
観光地のあれ……記念撮影用の、顔の部分に穴が開いているボードの事だ。
着られないなら挿げ替えちゃえばいいじゃない。
そんな安直な、しかし見た目だけは着替えたように見えるアイデア。
「さぁ、保存保存ーっと。ふっふっふ。似合ってますよ、美兎さん。……巨乳じゃなくなった感想は如何ですか?」
端末を操作し保存をかける。そして、ヴァージンクロスを着た(ように見える)美兎の写真を撮りながら、霧菜が煽るような言葉を言った瞬間。
「きーーーーーりーーーーーーなーーーーーーーっ!」
「あ、いたたたた、痛いですっ!痛いですってばっ!」
ガシッと。
美兎の手が、霧菜の頭を
「指!指が!頭に!きりきりって!食い込んでます!食い込んでますよっ!」
「うるさい!こんなくだらないことさせて!」
「だから、思う様にはならないって言ったじゃないですかー!」
涙目の霧菜が叫ぶ。ようやく美兎の手から解放された霧菜は、頭を抱えて蹲る。
「まぁまぁ、美兎。期待しすぎですわよ。霧菜だって美兎にやれって言われたからやったのに。ぷぷぷ」
「何よ。絹も胸を小さくしちゃえばいいじゃない」
お前も貧乳にならないか、と鬼の様な科白*21を吐く美兎。
「お断りします。そっちよりも、私、れなさんの『運命の妖翅』の方に興味がありますの。あ、セフィーナさんはみおなさんの『幸運の霊翅』が似合うんじゃないかしら?」
「そうですね!前に着ていたのと似てますし。そういう意味で言ったら、色的には真凛さんの方が『運命の妖翅』が似合う気がしますけど」
「いや、あたしは後でいいよ。お胸的に、美兎や絹の方が似合うんじゃないかな」
「属性的には風ですから*22、間違いなく私なんですけれどもねぇ」
そう言いながら、絹は端末を操作する。
「あら?出せませんわよ?」
絹が操作する端末には、
『これ以上配置できません キャラクターは最大6人までの配置です』
というエラーが表示されていた。
「そうなんですよー。この『フィールド』内には6人までしか存在出来ないんです。ついでにいくつか注意事項がありまして……」
確かに、ここには霧菜´を含め、6人居た。
霧菜は端末で霧菜´を消し、今度はれなを『配置』する。
「クッキーマシュマロの皆さんのレポートを読んだんですけど、『デタリウム・システム』を使って転生コ・ス・プレを着ると、大変なことになる
「大変な事って何よ?」
「コスプレの不具合の様な、と陽菜さんの報告書にはありましたけれど……その……エッチな気分が止まらなくなっちゃうんです」
「「「な、
「いや、詳しくは
そう言いながら、『配置』したれなのコ・ス・プレを『運命の妖翅』に一瞬で変えさせ、その顔を上に向けさせる霧菜。
その手慣れた様子を見ながら、真凛はふと霧菜に尋ねた
「ところで霧菜、すでに『
「ギク」
霧菜の顔が引きつった。
「しかも携帯の画像フォルダに、山ほど保存してある?」
追い打ちをかける真凛に、霧菜は喚いた。
「な、ななな何でわかるんですかぁっ!」
「いや、色々試したって霧菜が自分で言ってたし。これを着ようとして色々試して『観光地のあれ』の発想に至ったのなら、当然、自撮りしてるだろうし。そんなの数学的に証明するまでもなくない?」
さらに追い打ちをかける……つもりは真凛には無かったのだろうが、霧菜にとっては致命傷であった。
「い、いいじゃないですか!霧菜が、胸を大きくしたって!気分だけでも!気分だけでも!」
「いや、だめとは言ってないけれど、必死になって色々試したんだろうなって。ああ、あと、霧菜はすでに、
開き直る霧菜に、とどめを刺す真凛。
気になる事象の解明の為なら、人の心もぶった切る。恐るべしは研究者気質である。
ぐはぁっと霧菜の断末魔の声が聞こえた気がしたが、気のせいだと言う事にして、美兎と絹は目を逸らした。
「エッチしたくてたまらなくなって、その後どうしたの?ね、霧菜、教えてよ」
人の名前を捕まえて、巨大ロボのパーツ扱いした恨みは恐ろしかった。
セフィーナもそっと目を逸らした。
そんな
「で、どっちがやる?」
「美兎はさっき貧乳……じゃなかった、ヴァージンクロスを着て見せたじゃありませんか。霧菜が写真も撮ってましたし。順番的には私ですわよね?」
「はいはい、わかったわ。じゃあ、私は写真を撮ればいいのね?」
「流石は美兎ですわ。話がはやい」
今度は絹が、れなの身体に顔を寄せていった。美兎は、絹に顔の位置を指示していく。
「あ、もうちょっと上かも。あ、そこそこ。丁度いい感じ」
「これでいいかしら?……んんっ!」
絹の顔とれなの身体がぴったり重なり、『運命の妖翅』を着たように見えた瞬間。
絹の身体に電気が走った。
なんですの……これ……っ。
身体が、疼く。さっき、霧菜が言っていた、エッチをしたくてたまらなくなる、と言うのが理解できた。
……でも、転生できるコ・ス・プレを着たわけじゃないのに……。
「美兎……これ、ダメ、ですわ……んんんっ」
太腿を擦り合わせてしまう。身体が、だんだんと快感を欲してしまう。気を抜くと、エッチな声が漏れてしまう。
絹は、下唇を噛みしめた。
この5人の会話を書いているだけで、楽しくて仕方なかった。
長くなりすぎたので、エロは次回に持ち越しですよ…(遠い目)
次回、<scene11-2 チーム・ストライク お前も…にならないか>
1月21日に更新予定です。