フィールド内でこんな風に作品が動き出すなど、今までにはなかった事。
だが、その光景を目にして、香織里は慌てて端末を手に取り、画像として収めていた。
こんな、妄想以上の光景、画像に収めておかないと後悔する。
この時、すでに、香織里が通常の判断力を失っていたのは間違いないだろう。
先程から、太腿をさすり、
3人がジャワ様の愛撫で絶頂するまで、ひたすらに画像を端末に収めていた。
何枚も、何枚も。
だから、3人が絶頂し、グッタリと横たわった後に、ジャワ様がじっと自分を見つめて舌なめずりをしている事にも気が付かなかったのだ。
「〇×△$%&#~!」
ジャワ様が何かを喚いた事に気が付き、ハッと香織里は顔を上げる。
だがその時にはすでに遅かった。先程までぐったりしていた3人がいつの間にか香織里の傍に立ち、その身体を捕らえていた。
凛花に左腕を捕まえられ、後ろから抱きしめられるようにミオに掴まれ、足は怜里が抑える。
「いやっ!離して、ください……っ」
香織里は必死に抵抗するが、3人の力にかなうはずもない。
3人は、自らの胸を香織里に押し付けながら、藻掻く香織里を抑えつけていた。
「ほら、ジャワ様が、香織里ちゃんの事、気に入ったって言ってるよ」
ジャワ様が何を言ったのかわかるのか、香織里の耳元で凛花が囁いた。
「ジャワ様に求められるなんて、最高ですぅ……香織里さん、良かったですねぇ~」
そう言いながら、ミオは香織里の胸を揉み始める。イヤイヤ、と香織里は頭を振るが、寸前まで自慰行為をしようとしていた身体は、すぐにその愛撫に反応していしまう。
「あ、だめ、ですっ」
「だめって言っても、香織里ちゃん?ここはトロトロに溶けてるみたいよ?」
言いながら怜里は、露わになったパンツに手を伸ばす。パンツの上から割れ目を撫であげられ、香織里はビクンッと背を反らす。
「ジャワ様にされるの、気持ちいいんですよぉ~。香織里さんも一緒に、気持ちよくなりましょう~」
舌ったらずに、ミオの甘い声が、香織里の耳元で囁く。
胸を揉むその手が、指先で部屋着の上から乳首の辺りをクリクリと愛撫する。
「あ、んん、ふぁあっ」
思わず声をあげる。3人に身体を弄られ、香織里は感じさせられていく。
ここに居るのは性奴隷としての3人。本物がどうかはともかく、香織里の妄想が生み出した性奴隷の踊り子たちは、性奴隷としての技術を使い、まるで香織里の感じるところを全て知っている様に……そう、香織里の妄想で出来ているのだから、香織里の感じるところを全て知っているのは当然なのだが……香織里に淫らな声を上げさせていく。
香織里の胸を揉み、耳朶を噛み、クリトリスを愛撫し、3人は淫らに香織里を喘がせる。
「香織里ちゃんの喘ぎ声、可愛い……。ほら、こんな服、もう脱いじゃおう」
香織里は抵抗するが、凛花は手際よく服を脱がしていく。露わになった下着姿の香織里の胸を揉みながら、ミオが耳元で囁く。
「おっぱい、感じちゃってるんですね~。乳首が固くなって、コリコリですよ~」
「あ、ん、んんぅっ」
ブラの上からスリスリと乳首を擦られる。固くなった乳首が、ブラの裏地をすりつけられ、快感に喘いでしまう。その指でブラをずらされ露わにされた乳首を摘まみ、ミオはクニクニと弄りはじめる。喘ぐ香織里のパンツを、怜里が脱がす。
「ほら、香織里ちゃん。こんなにびしょびしょのパンツは脱いじゃいましょうねー」
愛液でびしょびしょのパンツが脱がされていく。おまんことパンツの間に愛液が糸を引く。怜里はその愛液を掬い、指先でぬちゅぬちゅと糸を引く様子を香織里に見せつけた。
「ほら、こんなに糸引いちゃって。もっと気持ちよくなりたいんでしょう?」
恥ずかしさに顔を赤らめる香織里の目の前で、指についた愛液をれろぉと舐めとると、その指で露わになった香織里の割れ目を開いていく。そして指に愛液を絡めると、膣の入り口に指をあてる。ちゅぷ、と指が沈み込んでいく。
「ほーら、指が入っていくわよぉ。いっぱい咥えこんでね……」
「あぁんっ!指、だめぇ……っ」
怜里の中指が割れ目に入っていく。ほぐす様に浅い所で出し入れをし、指を増やす。2本の指をちゅぷちゅぷと音をたてて出し入れする度に、また香織里は快感に頭を振る。
「あ、だめ、だめぇ……っ」
腰が動いてしまう。胸を擦りつけてしまう。身悶える身体は快感を求めて、3人の愛撫に反応していく。
3人が香織里を感じさせている姿を見て、満足気なジャワ様がまた何事かを喚く。香織里には何を言っているのかは理解できなかったが、3人は目配せをすると、ジャワ様の傍へ、香織里を引き摺るように連れていく。
3人の愛撫に身体に力の入らない香織里は、なすすべもなくジャワ様の傍らでその巨体を見上げていた。
ジャワ様は玉座に寝そべる様に寄りかかり、尻尾を香織里の方に投げ出していた。その尻尾の中程に、二つの太い突起があることに香織里は気がついた。
ヘビの性器を御存知だろうか。
ジャワ様もヘビのそれの様な器官をもっていた。
太く、長く、周りにコブの様な突起がびっしりと生えた悍ましい二本の
まさか。あれを。
恐る恐る3人の顔を見るが、3人がうっとりと二本のそれを見つめている事に気が付き、香織里は絶望した。
「さぁ香織里ちゃん、今から、あれが香織里ちゃんの中に入るんだよ」
「見た目はグロテスクですけど~。気持ちいいんですよ~」
「さ、香織里ちゃん。こっちにいらっしゃい……」
怜里に手をとられ、香織里は二本の
「いや、いやぁ……っ」
香織里は必死に抵抗するが、3人の力には敵わない。足を広げさせられ、ジャワ様の尻尾を跨ぎ、
「やめて……お願い……やめてください……っ」
「ダメよぉ、香織里ちゃん。ほら、くちゅくちゅって音してるわよぉ」
怜里は、
「んんんぅぅっっっっ!」
「ほーら、だんだん入っていくわよぉ……大丈夫、さっき私がちゃんと解しておいたから……ゆっくり入れていきましょうね……」
「あ、ん、んぅぅぅぅっっっ!!!」
幾つもの突起が、クリトリスを刺激し、そして割れ目を抉じ開けていく。だんだんとその悍ましい肉棒が、香織里の中へと入り込んでいく。
「入ってくる……あ、だめぇ……っ。こんなの、こんな大きいの、入らないですぅ……っ」
香織里は泣きながら、その肉棒が中へ入ってくるのを拒もうとしたが、本人の想いとは裏腹に、怜里に解された香織里の割れ目は広がり、その悍ましい肉棒をゆっくりと咥えこんでいく。膣襞が肉棒の周りにびっしりと付いた突起で抉られていく。
「無理……むりですぅ……っ。こんなの、いやぁぁぁぁぁぁっっっ!」
ゆっくりと、ゆっくりと。香織里の膣壁を押し広げながら、肉棒は奥まで進んでいく。そして。
コツン、と。
遂に肉棒は、香織里の奥、子宮口まで到達した。その瞬間、電撃のような快感が香織里の脳に弾ける。声もなく、香織里は与えられたその快感に身を震わせていた。
なに、これ……っ。
声を出そうにも出せないほどの快感。半開きになった口端から、唾液が零れ糸を引く。
「ね、香織里ちゃん、気持ちイイよね」
無邪気な声で、凛花が耳元で囁く。
「動くともっと、気持ちいいんですよ~」
そう言いながら、ミオは、香織里の身体をうつ伏せにさせ、ジャワ様のヘビの様な身体に香織里の身体を擦りつけさせる。そして、香織里の腰を両手で掴むと無理矢理に腰を上げさせた。コブで香織里の膣襞を抉りながら、肉棒がずるりと出ていき……また、腰を一気に落とさせる。
「んくぅぅぅっっっっ!!!!」
子宮口を押し上げられ、また香織里の頭の中で快感の火花が散った。
「ね、気持ちいいですよね~」
再び、腰を持ち上げられ……落とされる。また、持ち上げられ……落とす。
肉棒の突起が膣壁を抉り、肉棒の先が子宮口を突き上げる。
その未知の快感に、いつしか香織里の腰は自ら動き始めていた。
「あれれ……香織里ちゃん、自分から動いてますよ~」
「仕方ないわ。ジャワ様の肉棒って、チョベリグな快感ですもの……ん、んぅっ」
ミオが腰から手を離しても、香織里の腰は動くことを止めはしない。その横で、怜里は香織里に向かい合うようにジャワ様の尻尾に跨り、もう一本の
「あ、怜里さん、ズルイですっ」
凛花は自ら挿入する怜里を見て言うが、その時にはすでに、肉棒は怜里の中へと導かれていた。奥まで迎え入れると、怜里もまた、腰を動かしていく。
「あ、あっ。これっ!すご、凄いですっ!ジャワ様ぁっ」
怜里の膣襞も、肉棒の突起によってゴリゴリと擦られ、快感に怜里はその背を反らした。尻尾に跨る様にして、深く肉棒を咥えこんだまま、前後に腰を擦りつけるように動かし、快感の声をあげる。
ジャワ様は二人から肉棒を扱かれ、満悦という風に口の周りを舌なめずりし、その舌を伸ばしてミオの股座を通っておまんこに擦りつけると、その腰へと巻き付いた。そして凛花の首輪についた鎖を軽く引っ張り、傍へと呼び寄せる。
身体に巻き付いた舌でじゅるじゅると唾液まみれにされ、ミオは嬌声をあげる。腰を周った舌はミオの乳房を搾るように巻き付き、舌先で乳首を舐め始める。
凛花はまたジャワ様の醜く弛んだ身体にその胸を擦りつけ、その胸の辺りを舐め始めた。
香織里は後ろ手にジャワ様の身体に手をつき、お腹を突き出す様にして腰を振り始めていた。お腹の裏側に突起が擦れてまた香織里は快感の声をあげる。
「〇×△$%&#~!」
快感に悶えるように、ジャワ様がまた何かを喚く。
尻尾に跨った香織里と怜里を跳ね上げるように、下から突き上げ、二人の膣を、二つの肉棒が擦り上げる。
怜里が、向かい合う香織里に手を伸ばした。香織里も手を伸ばし、その手をつなぐ。そして二人はどちらからともなく舌を伸ばした。チロチロと二人の舌が絡み合う。二人の腰の動きは止まらない。
キモチイイ……キモチイイよぉ……っ
香織里はジャワ様の肉棒が生む快感に、もはや我を忘れていた。
腰が動く度に快感が弾ける。腰が止まらない。気持ちいい所にあたる様に、腰を動かす。
怜里とキスをする。ちゅぱちゅぱと唾液を啜り、唾液を流し込む。
肉棒を咥えこんだまま、向かい合った二人は、抱き合うようにお互いの背にその手を回し、お互いの乳首を擦り合わせた。
快感は止まらない。腰の動きが速くなる。
「いく、いく、いっちゃう……っ」
快感が、香織里の限界を超え、頭の中を真っ白に染め上げた。ビクン、ビクンッと身体を痙攣させ、香織里は絶頂する。肉棒をおまんこに咥えこんだまま、その身体を怜里に預けるように持たれかけてしまう。その身体を支えると、怜里は香織里の耳元で囁く。
「あらあら、勝手にイッたらダメじゃない……まだまだ、ジャワ様は満足しておられないわよ?」
そう言って怜里は抱きしめた手を香織里のお尻に回し、無理矢理に上下運動をさせる。
「あ、あ、らめ、イッたの、イッてるの、怜里さん、動かしたら、らめぇ……っ」
絶頂し感じやすくなった身体を無理矢理動かし、また快感を与えていく。
「ほら、私達が勝手に感じちゃ駄目。ジャワ様をもっと気持ちよくして差し上げるの……」
性奴隷だから。ジャワ様の快感を第一に考えて、ジャワ様を気持ちよくさせないと。
怜里はそう囁いて、香織里の身体を無理矢理に動かしていく。
そして香織里がまた、自ら腰を動かしていくのを見ると、怜里はまた自分も腰を動かし、ジャワ様の肉棒を締め付けていく。
香織里が妄想したように。
性奴隷はジャワ様を気持ちよくするために、腰を振り奉仕する。
そう。香織里は、香織里自身が性奴隷として奉仕をする事を妄想し、自分の妄想を3人の踊り子に重ねながら作品を作っていたのだ。
まさに妄想が現実となった今。香織里は快感に身を委ね、また腰を振る。
「いく、いくぅっ!またいっちゃうぅっ!」
幾度も絶頂を迎え、それでも尚、腰を振り続ける。
「キモチ、よすぎて、おかしくなっちゃうよぉ……っ」
そう言いながらも、ヘコヘコと腰を動かし続けてしまう香織里は、ジャワ様の肉棒の虜だった。アヘ顔を晒し、快感を求めて腰が動いてしまう。
「〇×△$%&#~!」
ジャワ様がまた何かを喚いた。肉棒が太さを増し、香織里の膣を押し広げる。
そして次の瞬間。
どぴゅうううぅぅぅぅぅ、と。
香織里の中に、怜里の中に、ジャワ様の精液が放たれた。
「んんんぅぅっっっっ!!!」
大量の精液が子宮口に叩きつけられる。膣から溢れるほどの精液を感じた瞬間、香織里の身体は一瞬硬直し……そして、びくん、びくんと痙攣すると、前のめりに崩れ落ちた。
はぁ、はぁ、と荒い息遣い。
じゅるり、と、おまんこから肉棒が抜けていく。それだけで、肉棒の突起が香織里を刺激し、びくびくっとまた軽く絶頂する。
「ジャワさまぁ……ご満足、いただけ、ました、か……」
だらしなく舌を出し、快感に蕩けた顔でそう呟くと、香織里の意識は、遠のいていった。
「キモチ、良かったぁ……あらあら、香織里ちゃん、もうダウンしちゃったの?」
「仕方ないですよ、怜里さん。香織里ちゃん、ジャワ様の肉棒味わうの初めてですもん」
「も~。今度は私がぁ、入れる番ですからね~」
遠のく意識の中、3人の踊り子たちの声が遠くに聞こえていた。
「ふぁ、あ、んぅ、んんんぅぅっっっっ!」
香織里はまた、声をあげ、絶頂する。
あれから。
何度絶頂させられたか、香織里はすでに数えるのを諦めていた。
今も、快感に溺れながら、雌の顔を晒して腰を振る香織里は、快感の事しか考えられない状態だった。
二本の
快感を感じないところはなかった。身体中で快感を与えられ、快感に喘ぐことしか出来なかった。
「香織里ちゃん、またイッちゃったね」
「ほら~、イクときはちゃんとイクって言うんですよ~」
「アへ顔晒して、まん汁ジュプジュプ吹き出して、いやらしいわぁ……」
3人が笑いながら香織里を愛撫する。ジャワ様の肉棒がまた膨らんでくる。絶頂が近いのだ。
「イク、また、イきますぅ……っ。おっぱいも、おまんこも、お尻も、もぉ、もぉ、らめぇ……っ。また、イクぅ……っ」
香織里がまた絶頂する。絶頂した香織里が肉棒を締め付け、また、ジャワ様の白濁液が香織里の中に吐き出される。
多幸感。もはやこの
気が付くと、香織里は自分のベッドの上に居た。
頭の中はぼんやりとして、ハッキリとしない。
あれ……?さっきまで『デタリウム・システム』でジャワ様を作ってたんだよね……?
ボーっとした頭で、記憶をたどる。これで完成、と作品を保存したところまでは覚えていた。
それで、退出、したんだっけ……?
不思議と『デタリウム・システム』の端末を操作して『退出』した記憶はなかった。
香織里は端末を立ち上げた。すると、普段は出ないメッセージが表示された。
『いつもデタリウムをご利用いただきありがとうございます。この度、急な話ではありますが、テスト期間を一時中断することになりました。テスターの方々には今までのご協力感謝するとともに、後日、使用したレポートを頂くことになりますので、よろしくお願いいたします』
「え?え?」
慌てて『作成』ボタンを押す。そこには、香織里が過去に作った作品が残っていた。だが、編集しようとしても『デタリウム・フィールド』は発生しない。
テスト期間の一時中断とはこういう事か。
テスター達が投稿した作品は見られるようになっていた。端末の中でだけでだが。
香織里は最後に投稿したジャワ様の作品を端末で表示した。
ジャワ様の身体に、艶めかしく身体をよせる3人の姿。
端末内での表示だが、確かに自分が作った作品だった。
しかし、『デタリウム・フィールド』は発生しない。
「嘘……」
香織里は、虚無感に襲われ、ドサッとベッドに横になった。
……あんなに楽しかった作品作りが、もう出来ないんだ。
そう思うと、残念でならなかった。
確かに、ラファム支部長から端末を貰った時に、テスト期間がいつまでとは言われていなかったし、逆にいつ終わるかも言われてなかったが。
こんなに急にテスト期間が終わるなんて。
せめて、事前にお知らせでも貰えたらよかった*2のに。
そう思いながら、端末に保存してあった画像を呼び出す。幸いなことに、画像として保存していたものは消えてはいなかった。
香織里は、古いものから順番に画像を観ていた。
過去に投稿した作品や、すでに上書きして消してしまった作品。
この作品、結構『いいね!』ついたんだよね、とか。この作品は頑張ったけど中途半端だったなぁ、とか。作品を作り、投稿した時の事が思い出される。
そして、先程完成し、投稿した筈のジャワ様の画像。
「……!」
その完成した作品の画像の後に、ありえない画像が幾つもあるのを観て、香織里は目を疑った。
ジャワ様が3人の踊り子たちを愛撫し、踊り子たちもその愛撫に感じ、またジャワ様に奉仕する、そんな『デタリウム・システム』で作ることは難しい、在り得ない画像。
そう、投稿した後に動き出したジャワ様と3人の踊り子たちを見て、慌てて何枚も記録したあの画像が残っていたのだ。
端末で最終的に保存していなかったため、香織里には最後に保存し投稿した時までの記憶しか残ってはいなかった。『デタリウム・フィールド』内で、香織里がジャワ様に奉仕し、愛撫され、絶頂し意識を失った事も、記憶には残っていない。
だからその後、意識を失ったままにジャワ様によって犯され、3人の踊り子たちに愛撫され、香織里は何度も絶頂させられており。なんなら3人に言われるがまま、アへ顔ダブルピースをさせられた事も、またそんな快感に溺れ意識が朦朧としている状態が故に、自ら端末を操作して退出することも出来なかったという記憶も、勿論残ってはいなかった。
ではなぜ、香織里が『デタリウム・フィールド』から『退出』出来たのか。
香織里が犯されていたその頃、ラファムから情報統括班へ『デタリウム・システム』のテスト期間の一時中断の指示があったのである。
それは班長が掛け合ったから*3であったのだが、情報統括班がラファムへの怨嗟の声をあげながらシステムを停止させたことにより、香織里が保存をかけぬまま強制退出されていた、と言う事実を、香織里が知ることはなかったのだった。
『デタリウム・システム』体験インタビュー会場にて。
香織里のインタビューを終え、電話をしているインタビュアー。
「……いや、あの娘の妄想力、ホント半端ないんですって。『フィールド』で一人エッチしちゃうくらいの妄想力だとこんなことになるんですねー。一時中断でサーバを落とさなかったら、あのままずっと『フィールド』の中に居続けてたんじゃないですかねぇ。これ、もうちょっとこのまま試すべきじゃ……はぁ……はぁ?予定通り班長さんがテスターに?うーん、班長さんだけじゃ厳しくないですかねー。え?決定事項?もーわかりましたー。じゃあ、報告書はまた後日って事でー」
『デタリウム・システム』の研究開発はまだまだ、続く。
……と、『研究開発はまだまだ、続く』などと書いておいてなんですが、書き溜めのストックが終了したので、しばらくお休みすることにしました。
再開する時はまたTwitterと活動報告にてお知らせいたしますので、よろしくお願いします。