陽菜の口から、ゆっくりと、唾液が落ちていく。トローーーーーリと。糸を引いて。
重なり合った二人の双丘の先、乳首へと。陽菜の右の乳首に唾液が届く。
乳首と乳首がお互いを擦りあい、ネチネチといやらしい音がする。
反対側の乳首にも、唾液を落としていく。
硬くなった乳首に唾液が届くと、その唾液を塗す様にお互いの乳首でつつき合い、押し付け合い、擦り合わせる。ねっとりと唾液が乳首に絡まり、糸を引く。ぬちゅ、ぬちゅと乳首で乳首をつぶす様に押し付ける。そしてそのまま、ぬるぬると、唾液を絡めるように円を描く。
「陽菜ぁ……。これ、いやらしいよぉ……。あ、んんっ。」
七海が乳首の快感に、口を半開きにして、声を上げた。
「おっぱい、気持ちいいよね……。七海の乳首、固くなって、えっち……。ん、んんぅ……っ」
お互いに自分のおっぱいを持ち上げるようにして、乳首と乳首を擦り合わせていく。七海の大きなおっぱいと、七海には負けるものの、陽菜の形のいいおっぱいが、重なり、形を変えていく。
どちらからともなく、唇を求める。舌を伸ばし、お互いの舌に絡め合う。唾液と唾液を交換し、絡め合い。唇が重なると、舌でお互いの口の中を探り合う。歯の裏側、上顎の粘膜、舌の裏。七海の口の中で陽菜の舌が舐めていない部分はなかった。同じように、陽菜の口の中も、七海の舌が舐めつくしていた。
「ちゅ……んちゅ……れろぉ……」
「んちゅぅ……れろ……れろぉ……ちゅぅう……」
唇を離すとまた、唾液が二人の間に橋を作る。
蕩け切った表情で、陽菜は七海をまたベッドへ押し倒した。すでにこの短い時間で、何度も絶頂を迎えるほど愛し合った二人の身体は、汗と唾液でまみれていた。陽菜が七海の首筋を舐めあげれば、七海はまた喘ぎ声をあげる。そのまま耳をクチュクチュと舐めて耳穴に舌を差し入れた。
「耳……らめぇ……。んふぅ……っ」
喘ぐ七海が身動ぎをすれば、二人の身体がこすれ合い、乳房と乳房が触れ合って、また形を変える。
脚と脚を絡めあう。肌と肌がこすれ、それだけでまた快感が生まれる。お互いの大腿部に、溢れた愛液を塗りたくるように、腰を蠢かせる。クリトリスが擦られ、また快感になる。
「陽菜ぁ……っ。また、気持ちよくなっちゃう、からぁ……っ」
「うん……っ。七海の、また、舐めてあげるから……。私のも、舐めて……」
陽菜は身体を起こすと、七海の顔の上に跨り、身体を倒して七海の秘部を舐め始める。七海も、押し付けられた秘部に舌を伸ばす。互いの粘膜を指で広げ、舌を伸ばして舐めていく。溢れる愛液を啜り、舌でクリトリスを転がして。膣の入り口をちょんちょんと舌先で突き、こじ開け、舌で中を探っていく。
「あ、あ、ひなぁ……っ!また、気持ちよくなってきて……っ!」
「ななみぃ……!ふぁ、あ、そこぉ……っ!感じちゃう……っ」
舌でクリトリスを舐め、指を入れて出し入れさせる。じゅぽじゅぽと音をたてて、お互いの指が粘膜を擦りあう。
指先でザラつく部分を擦り上げれば、また、快感が頭の中にいっぱいになっていく。
クリトリスを吸い、指を増やしてお互いのあそこを責めていく。
「あ、あ、もぉっ!またイクっ!いっちゃうっ!陽菜、イクっ!い、くうううううぅぅぅぅっっっ!!!」「私もっ!七海の指、気持ちよくてっ!あ、あ、いっちゃうっ!んん、んぁぁぁああっぁぁぁっっっ!!」
何度、こうして二人で絶頂したかわからない。
二人はお互いの身体を貪り、貪られ、やがて疲れ果てて、眠りに落ちていった。
「ん、ぅ……」
七海が目を覚ますと、横には陽菜の寝顔があった。すぅすぅと寝息をたてて、幸せそうな顔で眠っている陽菜。
もう、コ・ス・プレの不具合は治まったかな……。ちぇ。班長と一緒に居たら邪魔してやろうと思って、打ち上げが終わった後に、更に追加でお酒を飲んで、勢いをつけて陽菜の部屋に来たのに。……こんなことになるなんて。
七海は、昨日の二人の痴態を思い出して顔を赤らめる。
……可愛い顔して寝ちゃってさ。まったく。
そう思いながら、七海は、陽菜のおでこにチュッとキスをした。
「ん、ぁ……。班長……?」
寝ぼけて班長の名前を言う陽菜に、七海は無言で、容赦なくデコピンした。
「イタッ!」
「班長じゃなくて、悪うございましたねぇ」
デコピンされたおでこを抑え、涙目の陽菜に白い眼を向けていた七海は、しかし、躊躇いがちに聞いた。
「大丈夫?あ、そのぉ……エッチなの、収まった?」
「あ……うん。そのぉ……」
昨日のことを一瞬にして、走馬灯のように思い出した陽菜は、真っ赤になった顔をシーツで隠す。
「昨日は、その、大変、ありがとう、ございました?」
「なんで疑問形……。うん、でも、もう大丈夫そうだな。いつもの陽菜だ」
ちょっと笑いながら、七海は陽菜の頭を撫でた。
「昨日の陽菜は、エロ可愛かったけど」
「ちょ、ちょっと。エロ可愛いって何よ!……七海だって、気持ちよさそうだったじゃない」
「そ、そりゃあ……き、持ちよかった、ケド……」
お互いの顔を見つめる。そして同時に、プッと吹き出す。
「けど意外だったな。七海、こういう事もっとした事あるのかと思ってた。ほら、ユリアナさん*1とか、リカさん*2とか……」
「あ、あれは!……そんなんじゃないから!向こうが勝手に」
「ふーん。向こうが勝手に、ねぇ。ふーん」
「な、なんだよ陽菜ぁ」
プッと吹き出す陽菜。
「じゃあ、あんなコトしたの、私が初めて?」
「あ、いや、えーと……。うん」
何となく脳裏に美海*3の顔が浮かんだ。いや、あれは夢の中のコトの筈*4。ノーカンだノーカン。
「なんか、ハッキリしないなぁ……」
ジト目になる陽菜。七海は慌てて
「ち、違うってば!……初めてでした。……これでいい?」
不貞腐れるように言う七海。ププッと陽菜に笑われて、揶揄われたのに気が付く。
「て、言う事は。私が、七海の初めてを貰っちゃったんだ」
「!……なんだよ、その言い方。陽菜は初めてじゃなかったのかよ」
言い返されて、陽菜はまたシーツで顔を隠す。
「……初めてに決まってるじゃない……。ばか」
恥ずかしそうに、またシーツで顔を隠す陽菜を見て、七海は思わず
「もぉ!陽菜!カワイイ!」
陽菜に覆いかぶさるように、陽菜を抱きしめた。
「ちょ、ちょっと七海!きゃあっ!」
陽菜の上に乗り、陽菜を見つめる七海。七海を見つめ返す陽菜。
言葉は要らなかった。絡みあう二つの視線。
やがて、二人の瞳は、ゆっくりと閉じられ、その唇が近づいていく……。
ピピピピ!ピピピピ!
アラームの音が部屋に響き渡った。
ビクゥッ!と身体をこわばらせ、二人は音のなる方を見る。
……蹴られてしまえ。
そう思いながら手を伸ばし、陽菜はアラームを止める。
視線を七海に戻すと、七海は、ホッとしたような、残念なような、複雑な顔をしていたが。
ちゅっと、陽菜の額にキスをすると、陽菜の上からどき、ベッドの端に座って大きく伸びをした。
巨乳が揺れる。後ろ姿からでもわかるくらいに。
「さ、朝ごはんだ。バフェに行く準備しようぜ」
……このヘタレめ。
陽菜はそんな七海の後ろから、ぎゅうっと抱き着いた。
陽菜のおっぱいが、七海の背中で押しつぶされる。
昨日の晩からさんざん触った……味わった……陽菜のおっぱいの感触に、七海は顔を赤らめる。
「もぅ。そういうとこ、班長とそっくり」
七海の耳元で、陽菜が言う。
「陽菜、それって誉めてないよな」
「どうでしょう?私から言えるのは、『私は二人とも大好き』ってことかな」
クスクスと笑いながら抱き着いている陽菜に、ぷぅと膨れて七海が答える
「どーせ、ヘタレーとか思ってるんだろ」
「えー。そんな事おもってませんー。ていうか、七海が班長のことヘタレって言ってたって、班長に言いつけちゃおーっと」
「こら、陽菜ぁ!」
七海は両手を後ろに回した。そして陽菜の脇腹を、ガッ!と掴み……
「あ、だめ、七海っ!そこぉ!」
「ほーらほーら、ここがええんかー」
「や、やらぁっ。そこだめ!だめだってばぁ!」
「そうは言うても、ここはダメとはいっておらぬぞ」
「やめてっ!ふぁあ……らめぇ……っ!……くすぐるの反則!」
ポカスカ、ポカスカ。
はぁ、はぁ、はぁ……。
七海をベッドに抑えつけた陽菜は、荒い息をついた。
「……陽菜……手加減……」
「バカ。もぅ。知らないっ」
ぷぅっと膨れて、そっぽを向いたその時。
ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!
アラームがまた鳴った。スヌーズにしてた今朝の
……偉い!
陽菜は目覚まし時計を今度こそ完全に止め、七海に声をかける。
「七海!本気で起きないと!大変だよ!」
そう言いながら、洗面所に向かう陽菜。
これから
「で、陽菜、これ、どうする?」
シャワーを浴び、ある程度支度を終えた陽菜と七海は、しかし、途方に暮れていた。
二人の脱ぎ捨てた制服がしわくちゃで、とても着れたものではなかったのだ。
だからと言って、私服で朝食に行くわけにもいかないし。
かと言ってこれを着るのも憚られる。そこで、陽菜は気が付いた。
「そうだ、デタリング!」
「いや、私のは無理。今持ってるデタリングの中に入ってるコ・ス・プレで、外を出歩けない」
……何を入れているんだか。白い目で七海を見る陽菜。
「まさか寵愛の」
「わーーーっ!わーーーーーっ!わーーーーーーーーっ!」
ダメだこの乙女。『寵愛の桃紐』を着て、班長に「ご褒美は、あ・た・し」とか考えてたに違いない。
蹴るしかないか。
「だ、第一、デタリングに制服は入らないじゃない。防衛装備ならともかく」
確かに。デタリングには防衛局支給の制服は入らない。何故なら、コ・ス・プレではなく、ただの制服だから。
あ、そっか。陽菜と七海は顔を見合わせ、同時に声をあげた。
「「『デタリウム・システム』!」」
何とか身支度を整えて、二人はドアを開ける。すると丁度同じタイミングで、他の部屋のドアが開いた。
「「「「「あ」」」」」
陽菜と七海が同じドアから出てくる。美月が眠そうな顔でドアから出てくる。そして、班長と風香も、同じドアから出てきた。
無言で見つめ合う、5人。
「お、おはよぅ……」
沈黙に耐え切れずに、恐る恐る班長が言うのを遮るように、陽菜と七海は班長に詰め寄っていた。
「班長!なんで、風香さんの部屋から出てくるんですか!?」
「班長!まさか風香と!」
いや、これは、その……と、慌てる班長の横で、風香は顔を赤らめて、班長の腕にしがみつく。
「……ん、昨日はとても素敵な夜だった。お風呂でイチャイチャ。ベッドでイチャイチャ」
「ちょっ!ふ、風香さん?!」
慌てて風香の口を塞ごうとするが、時すでに遅し。
「「は~~~~~ん~~~~~~ちょ~~~~~~~う?」」
陽菜と七海に詰め寄られ、班長は後退る。そして。
さ、さよならっ!
そう言い残して逃げ出す班長。
「……あ、逃げた」
風香がボソッと呟くのが先か、陽菜と七海が追うのが先か。
「待てーーーーー!班長ーーーーーー!」
「どういう事か、教えてくれるまで逃がしませーーーーーん!」
遠くから、二人の声がドップラー効果*6で小さくなっていく。
これは、「特別防衛局隊員の日常」のある日の一幕。
特別防衛局異形生物対策班のトップである班長の、『
<完>
「……やれやれ。いつもの日常……」
走り去る三人の背中を見送って呟くと、風香はポケットから油性ペンを取り出し、キュッと線を引いた。
<完>
「これで良し、と」
一仕事終えたような満足げな表情をする風香に、ぼーっとした美月は眠そうな顔で話しかける。
「風香さん……。私、昨日の記憶があんまり無いんですけど……」
「……それは僥倖。世の中には知らない方がいいこともある……」
風香がそう言うと、美月は首を傾げ……それからちょっと青い顔になる。
「ま、まさか風香さん!私、また、脱ぎました?打ち上げの最中に、偉い人の前で、脱いでました*7?!」
眠そうだったのはどこへやら。慌てる美月に、風香は首を横に振る。
「……それ位だったらまだいい方。まずは『デタリウム・システム』の在処を確認すべき」
「そ、それは……。班長のメモがありました。班長が持ってるんですよね?」
班長が残したメモには、
「打ち上げが終わったあと、美月が寝てしまったので、部屋へ送りました。寝ているところに端末が落ちていたので、大事なものだと思い、預かっています。班長」
と、書かれていたのだ。
「……なんで班長が持っていたのか思い出せないと、この問題は解決しない。でもとりあえず、朝ご飯。きっとあの三人も、昨日はハッスルしすぎてて、すぐにスタミナが切れて朝ご飯に来るはず。美月ちゃん、バフェに行って先に席をとっておこう?」
ハッスルハッスル、とハッスルポーズ*8をする風香。それを美月は不思議そうに見ていたが。
「そ、そうですね。朝ご飯、大事ですもんね」
のほほーんと。
風香と美月は、朝食へ向かうのだった。
続きます。風香が<完>を消したので。