※この作品はR-18です。

この孤独な闇職者に福音を   作:熱心なエリス教

5 / 21
いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

実は可愛いくて愛されキャラ多数の魔王軍の皆様。集めるとギャグ漫画に早変わりです。ラブコメと言いつつコメの割合がコンビニ弁当みたいに高くなっておりますが、心折れずに付いてきてください。

またお暇な時にでも!



この欲深き男に良い夢を

クラフトアイテムの納品クエストは、本来なら生産者ギルドで依頼を受ける。だが、生産者として登録のない冒険者がそれを売る場合……例えばダンジョンでレアなポーションを手に入れた場合などは、少し安いが店舗に直接交渉に行く事になる。生産者の信用に代わって、店主の見立てで商品価値が保証されると言う訳だ。

 

「それでえっと……カズマさんのお連れ様は、なんで突然隠れたのでしょうか…」

 

「すみません!私美人が苦手なんです!しかも巨乳で声まで美しいなんて、もうコンプレックスで死にそうです!」(裏声)

 

というのは嘘だが、まさかカズマの行き付けがウィズの店だなんて聞いていない。いや、ドレインタッチの件で怪しむべきだったのだが、それにしたって商才を考えれば避けると思っていた。実はカズマも馬鹿なのか?

 

「大丈夫だって!セレナはウィズにも負けないくらい美人で声も可愛いぞ!自信を持って出てこいよ!」

 

「無理です!胸で大差が開いているので無理です!」

 

と言うか顔は出せない!

 

「胸だって大きければ良いという訳じゃ……いや、大きいほど良いのかは俺にも分からない……ウィズ、セレナに自信を持たせるために、ちょっと揉ませてくれないか?」

 

「えぇ?!無理ですよ!そんなの大切な人にしか触らせられません!」

 

「それなら大丈夫だ!俺はウィズが大切だし、それにこのままではセレナの心が壊れてしまう!さぁ早く!俺の大切なウィズ!」

 

いや馬鹿!そういうことじゃないだろ?!と言うか勝ち負けの判定はどこなんだよ!

 

「……カズマさんが私なんかを大切に思ってくれていて…しかもこれでセレナさんが救われる……それなら、少しだけでしたら…」

 

「ひゃっ…いや、ありがとうウィズ…」キリッ

 

今絶対にひゃっほーって言おうとした!

 

「あ、あの…こういうの初めてなのでどうしたら良いのか……」

 

「良いんだウィズ、楽にして身を委ねてくれ。あとは俺に任せろ……」

 

「任せられるかぁ!」

 

パァン!

「くっ…まさかプリーストのセレナが…顎を狙って掌底を……」

 

ドサッ

よし、気絶した!

 

「あ、あれ?セレスディナさん?!」

 

「よ、よぉウィズ。久し振りだな?」

 

「はい!あの、今のはひょっとして、助けてくださったんですか?」

 

「あ〜…まぁそうだな。戦闘に参加してなくても仲間は仲間だ。カズマはただウィズの胸を揉みたかっただけだから、結果としては助けたことになるのかな……」

 

なんか腹立って飛び出したけど、よく考えたら何でか分かんねぇ……別にカズマが誰の胸触っても、あたしには関係ねぇわけだし……

 

「ありがとうございます。セレスディナさんは、今はどんなお仕事をしてるんですか?何か耳寄りな情報とかあるんですか?」

 

「その前に!今のあたしは療養中なんだ。魔王軍だとかセレスディナとか言うのは辞めてくれ。この街に混乱は起こしたくないだろ?」

 

「あっ、そうですよね!分かりました!セレスディナさん!」

 

うん、分かってない。天然って奴は本当に扱いに困る。

 

「……友達なら、アダ名で呼んでもいいと思わないか?」

 

「そうですよねセレナさん!」

 

いやこれ天然じゃねぇわ馬鹿だったわ。でも、これで取り敢えず乗り切れるかな……不安は多いけど……

 

「ほぅ、上手く乗り切ったではないか?淡い恋心を抱く狂信者よ」

 

「……バニル?!なんで生きてんだよお前!」

 

というか恋心とか抱いてねぇし!別にカズマとか利用してるだけだし!

 

「いやいや、吾輩も決して無事ではない。残機を減らされ命からがらここに逃げ込んだのだ。ということなら、汝も見逃す他あるまい?」

 

「はぁ……確かに療養してるあたしに報告義務はねぇし、一度死んだとなりゃ結界維持からも外されてるだろ。人を殺さない幹部の復帰なんて、さほど重要じゃねぇ……って事で良いか?」

 

「あぁ、悪くない。あとは吾輩の華麗な演技を信じ込み、今後仲良くしていけばよい」

 

こいつの裏切りについては色々と言いたいことはあるが、それでも敵対するのは最悪のケースだ。仲間に戻る望みがないのであれば、敵対せず不干渉で居るほうが良い。何より、あたしじゃコイツはどうしようもないしな。

 

「んっ?俺はなんで床に寝てたんだ?」

 

「えっと、それはセレナさんが……」

 

「溜まっていた疲れが出たんですよ。今日は早くお休みになってくださいね?」

 

「えっ?でもさっき…」

 

「あまり余計なことを言うと、ウィズがカズマに胸を揉まれたがっていると伝えるぞ?」(小声)

 

「疲れてたんだと思います!」

 

よし!

 

「まぁ良いか…取り敢えず紹介するよ。今一時的にパーティーを組んでいるセレナだ。そろそろ正式に加入する予定だ」

 

「それ初耳ですよカズマさん?そんな約束してないですよね?」

 

と言うか、それは絶対に嫌だぞ……

 

「そんで、こっちがここの店主のウィズだ。アークウィザードとしても凄腕だし、この街では珍しい常識人で、商売以外ではとても頼りになるお姉さんだ」

 

「あの、カズマさん?1番自信の有る部分の評価が低かったような……」

 

「えっ?」

 

いやそんな自信は捨ててしまえ。そもそも先ず人じゃねぇし、コレが常識人になるってこの街は狂ってんのか?

 

「セレナさん、これからよろしくお願いします」

 

「はい。こちらこそ」

 

だが、取り敢えず違和感なく関係は結べたな。あとは……

 

「よく来たな!昨晩のことで悶々として眠れなかった小僧とその要因となった娘よ!」

 

「べ、別に悶々とかしてねぇし!」

 

あっ、悶々としてたんだ。ふふっ、なんか気分いいな!

 

「小僧にくだらん紹介をされる前に名乗らせて貰うが、吾輩の名はバニル!そこの貧乏店主と異なり、見立てに定評のある交渉役である!」

 

「酷いですバニルさん!最近は私の選んだものも多少売れるんですよ!」

 

「赤字で処分したものを売れたと言うな!その言葉は、少しでも利益を出してから言え!」

 

あのバニルがこれか…ウィズの商才ってよっぽどヤバイんだな……

 

「セレナ大丈夫か?ちょっと癖が強かったか?」

 

「あっ!えっと…」

 

おっと!こんなのが現れたら普通は色々と突っ込むよな。取り敢えず自然な問いかけとしては……

 

「あの、バニルさん?その仮面は一体……」

 

「これか…………語れば長くなるが、これは吾輩が王国軍と魔王軍の戦争に参加していた時の事である……」

 

えっ?なにその導入?傷があるとかの一言でいいだろ?!

 

「あの日、吾輩は仲間達の準備が遅いことに苛立っていた。これから戦いに向かうというのに、何故か部隊の集まりが悪かったのである」

 

おい。それあれか?集合場所の書かれた紙でどっかの糞悪魔が焼き芋焼いてた時の話か?あたしが突っ込めないからってクソエピソード思い出させやがって!なんでも良いから仮面について語れ!

 

「まぁ、その日は別に何事もなかったのだが……その翌週、吾輩の眼の前に敵の砲弾が落ちてな……」

 

「えっ!それ大丈夫だったのですか?!」

 

いやウィズ!お前は嘘だと分かってるだろ!と言うかせめて翌週から語れよ無駄な時間使いやがって!そもそもそんな武器使うの王国軍だけだから!それじゃお前が魔王軍側ってバレバレだから!

 

「流石の吾輩も至近弾を受ければタダでは済まない。その破壊力は吾輩の頭蓋骨を砕き、頭頂葉を削り取ったのである!」

 

はい死んでる!それ人間なら死んでる!前頭葉ならまだ希望があるかも知れねぇが、頭頂葉って頭のてっぺんだぞ?!前から食らってそこが削れるって、頭の前半分吹っ飛んでるじゃねぇか!生きてたら完全にバケモンだ!

 

「ということがあり、この仮面の下にはお見せできない傷があるのだ。どうだ?仮面の理由がわかったであろう?」

 

「え、えぇ……辛い思いをされたんですね……」

 

くそぅ!これで納得したらあたしも馬鹿みたいじゃねぇか!こっちが突っ込めない事を分かっててやってんな!

 

「まぁ、身の上話はこの辺にしてさ?そろそろ商談をしようぜ?今回はポーションを持ってきたんだ」

 

「あぁ、勿論見通していたとも。それは期待の商品だからな!」

 

おーい見通す悪魔さーん?それ隠す気あります?と言うか、まさかあたしの悪感情食ってます?

 

「……」ニヤッ

 

あぁ、ぶっ殺してぇ……間違いなく返り討ちになるだろうけどぶっ殺してぇ……

 

……………………

 

「ふむ……新鮮な材料で実に丁寧に作られている。これは冒険者ならではと言える品質であるな。これならば、相場の2割増しで買い取ろう」

 

「「いえーい!」」

 

パァン!

バニルに悪感情をたんまりくれてやった分の慰めには足りないが、それでも買取価格の増額は実にありがたい。カズマの財布が潤えば、それだけクエストに行く回数が減るんだ。あたしの充実した療養生活の為、今後もバニルは宛てにしよう。

 

「ではカズマさん。早速この売り上げでお祝いでも致しますか?」

 

「お、お祝いはしたいと思ってるんだけど……実はちょっとダスト達と野暮用があって……」

 

「……そうですか。それでは、お祝いはまた後日ですね」

 

今明らかに声が上ずっていたし、瞬きの頻度も少し増えていたな。今日は何かやましいことでもあるのか?

 

「ごめんなセレナ。今日は朝まで飲むと思うから……先に帰ってアクア達に伝えてくれないかな?」

 

「………分かりました。必ずお伝えしておきます」

 

「頼むよ。じゃ、俺はこれで!」

 

どう見ても自然とは言えない表情で、カズマはそそくさとウィズの店を後にした。あのチンピラと飲みに行くのは珍しくないが、さっき一度野暮用って言ったのはなんでだ?あと、飲むだけならあたしのことも誘ってくれるのに、どうして場所も告げずに立ち去ったんだ?

 

「……おいバニル。カズマのやつ、これから何処に行くのか見通せるか?」

 

「見通すまでもなく把握している。知りたければ74,560エリスで教えてやるぞ?」

 

「なんで人の財布の中身を把握してんだお前は?!無一文になるくらいなら、あたしは自分で調べるね!」

 

「あぁ、ならばそうするが良い。自分で調べたほうが納得するであろう?例えそれが、どんな真実であろうともな?」

 

あたしの財布の中身全部でなきゃ渡せない情報か……これは、諜報員の腕が鳴るな!!

 

___________

 

「くそっ……マジでなんのプロだよアイツは……」

 

何処かへ向かうカズマを追跡していたあたしは、気が付けば3度も見つかってしまっていた。敵感知により特定の距離へ入ればバレて、だからといって見える範囲で距離をとっても千里眼で見つかる。その度に偶然を装っては別れるを繰り返して誤魔化したが、流石にもう怪しまれている頃だ。次の遭遇はなんとしても避けないと……

 

「路地裏に続く足跡。これがダストで、こっちがカズマのやつだな。直接調べるのは無理でも、こうすれば行き先は追える。後は、この先に何があるのか……」

 

「セレナってマジかよ?!あいつお前と仲良いのに……と言うか相手はブリーストだぞ?!」

 

「馬鹿!名前を堂々と言うな!そうは言っても、もうこれしか方法が無いんだよ……マジで色々ありすぎてさ……」

 

おっとダストとカズマの声だ。やはりここだったか……カズマが敵感知を使っていないと言う事は、多分目的を果たしたんだろう。だが、その後の対応はやはり素人だ。ちょうどあたしの名前も出たし、このまま距離をおいて盗み聞きさせてもらうぜ?

 

「(サキュバスへの)依頼に仲間を書くのはご法度だろ……それ、絶対に後悔すると思うぜ?」

 

「分かってるよ…でも他にもう手なんて無いんだ……手遅れになる位なら、これで恨まれたほうが良い……」

 

おい待て。盗み聞きの最初からスゲーワード聞こえちゃってんだけど?なんか依頼を出してて、そのターゲットがあたしなんだけど……え、殺し屋?!

 

「そこまでカズマが覚悟してるなら止めねぇよ……それで、予約した場所と時間は?何かあったら連絡が必要だろ?」

 

「家にはアクアが居るからさ…場所は家の近くの古宿にしたよ。時間は夜10時だ……もし何かあったら連絡頼む…」

 

古宿ってあれか!あたしの部屋から見えるあの宿か?!アクア達には秘密で、なおかつ外部犯に見えるようにあたしを狙撃して殺す気なのか?!暗殺の為に宿まで用意するなんて、こいつら相当本気じゃねぇか!ダストのやつも、何気に動きが駆け出しじゃねぇ時があるし、どうやら裏の顔ってのがあるようだな……

 

「いや待て。こんな切り抜いた情報だけで判断するのはまだ早いか……あたしを殺すチャンスなら以前にも沢山あった訳だし、なにか勘違いをしているのかも……」

 

「本当は、正面からハートを射抜きたいんだけどさ……」

※恋愛的な意味で

 

「そりゃそうだ。そっちの方が後腐れないしな……」

 

いややっぱり命狙われてた!心臓を射抜いて死亡確認まで確実にする気だ!!後腐れって生存の可能性だろ?!

 

「じゃあ、今日はギルドで飯だな。酒禁止で…」

 

「あぁ、そうだな」

 

マジかよ!夕食にシュワシュワ無しって正気か!こんな本気で殺しに来るなんて、やっぱり魔王軍だと勘付かれているのか?!

※別に普通ですが、今の彼女は欲に塗れた生活をしています。

 

「だとしたら、もう手段は選んでられねぇな……今夜、先にあたしがカズマを傀儡にする!」

 

………………………………

 

「いや、なんで寝てんのコイツ……」

 

カズマの屋敷が見える宿の部屋は、確かにカズマの予約が入っていた。あたしはその向かいの部屋を取り、作戦決行時間に突撃するつもりだったのだが……

 

「中から普通にいびきが聞こえて、しかも入ろうとしたら鍵もかかってないと来たか……こりゃあたしを殺すって話じゃねぇな……」

 

だが、そうなると余計に意味が分からねぇ。眼の前に自宅があるのに宿を取るのも、あたしにダストと飲むなんて嘘を付くのも、何一つ意味なんて無いような……

 

ガチャッ

「えぇっと…今日はカズマさんの依頼なので……」

 

おいおいおい!なんで淫魔がこんな所に来るんだよ?!見た所レベルは低そうだが、馬鹿でスケベな男しか居ないアクセルなら滅びかねないぞ?!だが、もうコイツしか手がかりはない!

 

「カズマさん…今夜はいい夢を見せてあげま……むぐっ!」

 

ガシッ!

「動くな…そして声を出すな…今テメェの耳の中にあるのは仕込み針だ。抵抗すれば、鼓膜ぶち破って脳に聖水を流し込む…理解したら首を縦に振れ…まぁ、横に振れば耳の中が大変なことになるけどな……」

 

コクコクコクコク!

あれ?こいつ、暗殺にきたのに場馴れしてない?てか危ないから何度も頷くな!取り敢えず口は解放して良いか……

 

「あ、貴女は…カズマさんの…関係者なのですか…」ガクガク

 

「あぁ、あたしはコイツのパーティーのプリーストだ」

 

「プリーストって…のの脅迫は間違いなくプロのアサシンのそれですよ……と言うか、本当ならカズマさんの周りのプリースト怖すぎますよ…」

 

この怯えようからして、こいつは戦闘の経験さえ殆ど無いサキュバスなんだろう。いよいよもって分からない。マジで何をしに来たんだ……

 

「単刀直入に聞くぞ。お前の目的はなんだ?なんでこの場所に来た?」

 

「えっと…お客様の個人情報は公開出来なくて……」

 

なんだコイツ?この状況でビビる癖になんかのプロなのか?

 

「んっ?谷間に何入れてんだ?」

 

ぺらっ

「そ、それは……ひぃ!」

 

谷間にある謎のメモを取り出し、抵抗を見せた顔に再び仕込み針を見せつける。どうやら刺客って訳じゃないようだ。刺客ならこんなメモを持つはずがない。

 

「騒ぐな。あたしには、お前を生かす理由は何もねぇってわかってんのか?」

 

「うぅ怖いです…この人絶対にプリーストじゃないですよぉ…」

 

まぁ、らしくない自覚はある。だが、こうしないと生き残れ無いから仕方ないだろ。

 

「これはカズマの筆跡か……なるほど、お前はカズマに頼まれて淫夢を見せに来たんだな。依頼ってのはそいうことか……」

 

「うぅ…ごめんなさいカズマさん…でも、私にはこの人をどうすることも出来ません…」グスンッ

 

「いや泣くなよ……ほらっ、もうカズマの敵じゃねぇって分かったから解放してやるよ。怖い思いをさせて悪かったな」

 

ぱっ

「……うぅ、本当に死ぬかと…へっ?本当にプリースト?!な、なんで殺さないんですか……」

 

拘束から解放されたサキュバスの第一声は、まぁなんとなく予想通りだ。そもそもあたしは退魔スキルを強化していない。仲間に使う必要は無いし、あくまで低級霊を祓えれば良いからな。

 

「あぁ〜、あたしは悪魔だからって即殺そうなんて考えは持ってねぇよ。それに、ここでやり合うと宿とカズマにも迷惑だしな?」

 

「えぇ……では、この場で私が仕事をしても……」

 

「止めねぇよ。カズマが頼んだんだろ?それなら、金の分仕事はしてくれ」

 

「あっ、ありがとうございます!では、さっそく…」

 

あれ?でもなんか忘れているような気がするんだよな……まぁ、取り敢えず身の危険は無いってわかった訳だし、そこは後日でも……

 

「では、セレナさんの夜這いシーンから…」

 

「おい待て。お前本人を前にしてそれやるか?そういや依頼にあたしの名前出てたな!」

 

流石にこれは見逃せねぇよ!

 

「そ、そんなことを言われましても、カズマさんは絶対にセレナさんでと譲らなくて…プレイ内容は任されているんですが…」

 

「い、いやその…カズマがあたしを意識してんのは良いんだけどさ……でもなんつうか、変なイメージ持たれたら困るって言うか…あたしじゃないあたしを好きになっても困るっていうか…だから夜這いは辞めてほしくて……」

 

「あれ?この人戦闘面の怖さに対して恋愛面が凄く可愛い?!」

 

「べっ、別に恋愛感情とかじゃねぇし!あたしへの気持ちが存在しない相手に向いたら困るっていうか…そんなの横取りって言うか……」モジモジ

 

「……分かります!自分が相手とは言え、NTRは辛いですもんね!」キュンキュン

 

あれ?なんかこのサキュバス絶好調になってね?

 

「あぁ、素敵です。セレナさんはプリーストで結ばれることが許されない。それでも、心はカズマさんを愛してしまったと……」

 

「べ、別に向こうの一方通行だし!あたしはそんな恋心とかねぇし!」

 

気持ちを利用してるだけだし!

 

「大丈夫です。そんなセレナさんのイメージを壊さず、かつカズマさんが満足するプレイがあります!今夜はソレで参りましょう!」

 

「へっ?プリーストなのにか?!」

 

そんなもんがあるのか!異性と結ばれて破門される事も珍しくねぇ世界だぞ?!あたしが知らない裏技が……

 

「そう、アナル○ックスと言う人類の叡智が!」

 

「オイざけんな!あたしに変な設定とイメージつけてんじゃねぇよ!そこ出口だから!」

 

「大丈夫!前の穴も赤ちゃんから見れば出口ですよ!私から見たら全部入口ですし!」

 

何こいつぶっ飛んでる!人の常識が通じない!いや、サキュバスだったわコイツ!そりゃ通じねぇわ!

 

「か、カズマが溜まってるって言うんなら、別に手とかで処理してやるんじゃ駄目なのかよ……その、あたしを抱かなくても性欲は発散できるだろ?」

 

「いえ、そこに細かい要望はないのですが、セレナさんはガサツで不器用だと聞いていたので、再現率を上げると手コキでご満足頂くのは無理かなって……」

 

くっ!なんでそこはリアリティ追求するんだよ!そうだよ不器用だよ!男の扱いなんて知らねぇしな!

 

「下手な演技でも良いから、そこはあたしのイメージを汚さない形で……」

 

「下手な演技と言われましても、蛇口も捻られない不器用なんて身の回りに居なくて……」

 

ち○こ蛇口扱いかよ!そりゃいねぇわ!サキュバス半端ねぇわ!

 

「後は、私が我慢できなかったと言い訳を使って、私がカズマさんに抱いて頂くくらいしか……」ウットリ

 

「えっ?なんでそんな満更じゃない顔してんのお前?相手はカズマだぞ?!」

 

「セレナさんに言われたくないです!カズマさんは身を挺して私を庇ってくれた恩人で、しかも綺麗好きで手先が器用で濃いのが沢山出るお方……私の初めてを……いえ、生涯を共に歩むのもやぶさかではないのです……」

 

やばい!惚れた理由はサキュバスっぽくて頭悪いが、コイツを抱かせればあたしなんて簡単に霞む!カズマの高い生活能力から見れば、性欲より上の選定条件なんて実質不要だろ?!

 

「それに性欲が無くなれば、セレナさんとのギクシャクも無事に解消です。これは実は妙案なのでは?」

 

「だ、駄目だ!それは絶対にあたしが認めない!カズマが望んだのがあたしなんだ!それを誰かになんて………」イジイジ

 

「…………なら、残る方法は1つです。いい夢を見るのは、お二人でどうぞっ!」

 

トンッ

「へっ?」

 

サキュバスのやつ、あたしの身体を押したのか?後ろにはカズマが寝ているのに……

 

「では、片付けと夢だと思わせる演出はお任せください。後は愛する二人でごゆっくり……」

 

「いやっ!流石にそれは……」

 

ドサッ

「なんだ煩いな……もう夢が始まって……セレナ?」

 

「あっ…カズマ……」

 

ヤバい!騒いでたから起きちゃってる!どうする?!これどうやって誤魔化せば……

 

「あのなカズマ…これは…………んっ?!」ちゅっ…

 

「待ってたぞセレナ…そしてありがとう淫夢サービス!」

 

あぁー!これもう逃げるに逃げられねぇやつじゃんかぁ!

 

「ふふふ、頑張れセレナさん…」

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

えぇ、そろそろです。本当なら2話の終わりでここまでくる予定が、ネタを盛りすぎてこんな所です。

すみません。次回サービス回なので、見捨てないでお付き合いください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。