見えざる帝国で働く下っ端男の娘滅却師がバンビエッタの性奴隷にされるお話 作:清姫
おそばせながらブリーチ二クール始まりましたね。
バンビエッタちゃんはじめ、バンビーズの面々が可愛くて勃起不可避って感じで凄くエッチでした。
時間を見て、また執筆して行こうかと思いますので気を長くして楽しんでくれれば幸いです。
また、凄く久しぶりなのでストーリーに祖語があるかもしれません、その時は感想で優しく教えてくれると嬉しいです。
誤字脱字はご愛敬。
「君さ。僕が怖くないの?」
「怖い? ですか?」
檻の前でお湯を沸かし朝食を作っている時、唐突にグレミィ―が言う。
銀架城内でキャンプ生活を初めて数日。
身支度はリルトットの部屋を使い、それ以外の時間はグレミィ―の部屋? で生活する日々を過ごしている。
銀架城内外の僕と言う存在は遍く認知され。結果、何処へ行ってもマリエッテ様マリエッテ様......。
ジゼルが怖くて、ここに逃げ込んで来たのだが一般兵も怖い。
それに比べてグレミィ―は良い。
特に何もされず、それどころか「トランプでもします?」と冗談を飛ばしたら本当にしてくれた。
「陛下の命令が無ければ、誰もここに来ない。それって皆怖いからなんでしょ?」
「どう......なんですかね。私はグレミ―さんより、普通の滅却師の方が怖いです」
「ははは、初めて言われたよそんな事。――君さ、僕に殺されないと思ってるの?」
そう言って不敵に笑うグレミィ―。
「大丈夫じゃないですか? ――よし、出来た」
目玉焼きをレタス、ベーコンが載ったトーストの上に油が跳ねるフライパンを傾け、載せる。
「......適当だね」
いつの間にか持っていた、湯気立つカップを持つグレミィ。
彼曰く、思えることは大体作れるらしく、「人も思うだけで殺せるよ」みたいで、なら「これとこれとこれ創れますか?」と頼むとは? と虚を突かれたような表情を浮べ、一拍おいて「良いよ」と出してくれた。
「私と一緒に居るグレミィさんは、優しいですから。いただきます」
ん、美味しい。
グレミィ―産の食材は優秀で、新鮮かつ上質。
お金もいらず、時間もかからない。
それで嫌がらず創ってくれるのだから、誰が嫌がれようか。
「君って変わってるね」
もぐもぐ。
「んく。――嫌ですか?」
ベッドから腰を上げると同時に消滅させると、机と椅子を創りテーブルにカップを置き、椅子に座る。
「いいや。ユニークなのは良いことだ。見ていて飽きない。僕もいい加減一人は暇だからね」
もぐもぐもぐ。
ぱくぱくぱく。
ズズズー。
「うん、美味しい」
「自画自賛かい?」
「はい。食べますか?」
もう一つ特製トーストの乗った皿を檻の方に差し出す。
「嫌味で言ったつもりなんだけど」
「え? ごめんなさい。察しが悪くて」
カップを揺らし、匂いを楽しむグレミィ。
いつの間にか引き寄せた僕のトーストをパクリと一口食べる。
「美味しいですか?」
「......」
何も言わない。
表情も変わらないからマズいか上手いか分からない。が。
「もう一つ作りましょうか?」
食べきった所を見るとマズくはなかったのだろう。
身支度を済ませ、「よし」と一度気合を入れると、大き目の外套に身を包み目深くフードを被る。
「いってきます」
「ああ」
幾ら、安全圏があると言えど、ずっと外に出ない訳にはいかない。
さささと置物の後ろに隠れながら廊下を進む。
そして、今まさに安全圏では出来ない事かつ、しないといけない事があるのだ。
「今日こそコントロールできるようにならないと」
僕の聖文字の力は未だ制御出来ているとはいいがたく、今こうして隠れているのも、無意識に発している能力のせいで周りの人間が自身に対する好感度が青天井に突き抜けているからだ。
襲われた時から始まり、僕の通る道に大きなカメラを構えた人が徒党を組んでいたり、挙句の果てにはご飯を食べた後のスプーンを目の前で奪い合いに......。
それら全て、能力をモノにすれば防げることだ。
それどころか、今のこの状況をひっくり返す事すら出来る......筈。
ハッシュヴァルトが言うには「聖文字と言うのは陛下から与えられるものだが、能力自体は元来自身の内に内包しているものだ。つまり、聖文字自身の能力ではなく、聖文字によって己の内にある力を引き出された事によって発現した能力ということ。足を動かすのに一々考えて動かさないように、聖文字も発現したその時から使いこなせて当然。それが使えないと言うのはそもそもおかしい」との事。
そんな事言われても使えないものは使えない。
それをグレミィに相談したら。
「聖文字じゃなくてそれ以外に問題があるんじゃない?」と何とも的を得た回答が返ってきた。
なるほどそれなら能力が上手く使えないのも合点がいく。
となると次に何が問題か? という話になる。
そこで思いついたのは図書室。
あそこなら、何かしら聖文字攻略の答えと言わないまでもヒントのようなものが転がっている可能性が高い。
だから、こうして出来る限り人の居ない時間帯を狙って帰る事を考慮して、午前午後合わせて四時間。
その時間をフルで使って僕は、本と言う情報媒体の助けを借りていると言う訳だ。
なのに。
「何で今日はこんなに人多いの......」
牢屋に続く廊下。その物陰に隠れながら見ている先にあるのは、明らかに何時もより人通り激しい通路の光景。
皆が皆、同じ方向に向かって歩いているその姿はどこか規則性を感じ、今日は何かあるのかな? とふと思っていると丁度そこに男の声が聞こえてくる。
「それは定例集会があるからですよ」
回答が返って来るのを予期していなかった自分は、一瞬身体を強張らせながらも咄嗟に距離を取る。
が、直ぐに警戒を解きフードを取り払った。
「貴方は」
「先月振りですね。マリエッテ・マリリージュ」
「えっと」
左右非対称のおかっぱをはらりと揺らし、何処か癖になる声で僕を見下ろしながら言うその言葉は不思議とするりと頭の中へ入っていった。
「私は
「その節は助けていただきありがとうございます」
脳裏に長い触角を生やした少年を思い出しつつ、頭を下げる。
「ほう。貴方は周りの方々と違って、礼儀を弁えているようだ。よろしい、その感謝謹んで受け取りましょう」
胸元から取り出した懐中時計を開きながら、言う。
その姿は正に紳士と言った様相で、自然と「おぉ」と声が漏れてしまう。
これがジェントルマンと言う奴か。
「えっと......ありがとうございます?」
「時にマリエッテ・マリリージェ「マリエッテで構いません」ではマリエッテ。どうして貴方がここに? 私の記憶では集会への出席は免除されている筈ですが」
聞き覚えのない単語に、口ごもりしているとキルゲは眼鏡を外しポケットから取り出した布で拭く。
「なるほど。いいやこれは失礼。これは不躾な事を聞いた。忘れて下さい」
レンズに一寸の曇りが無いのを確認し「では、失礼」と眼鏡を掛けながら人の流れに沿って歩いて行ってしまった。
「あの」
どういうこと?
分かったようで分からない、何とも要領を得ない会話に不完全燃焼を起こす僕。
「おいあれって」
「ん? ッ!? マリエッテ様!?」
「何!? マリエッテ様だと?」
「ひぃ」
マズいバレた。
急いでフードを被り直し、来た道を戻り人の波が引くのを待つ事に。
図書室。
静謐が流れるそこは、僕が安心していられる数少ない場所。
「――これじゃない」
本を閉じると左の山の上に乗せ、右から新しい本を取り出し開いた。
右から左へ、流れる本の川は左の方が大きいと言う何ともアンバランスな様子。
「......ん~。難しい漢字――えっとこの漢字は......」
開いた本をそのままに、傍に置いてあった辞典を開き分からない文字や漢字を調べながら読み解いていく。
それが、一連の流れ。
正直言って効率は良くはない、ドイツ語に日本語に数字......なにせ分からない事が多すぎるのだ。
というのも、滅却師には真面な教育機関は存在せず、必要最低限の教養を身に着けるとそのまま滅却師になるか、一般人になるかの二択を迫られる。
一般人になった者は、それこそ労働力として駆り出される為最低限の足し算引き算、簡単な文字しか読めない。
滅却師になって初めて真面な教育を受ける事が出来るからだ。
そんな中、教育を受けそこなった僕はハッキリ言ってそこいらの子供と頭の出来は同じ。
だから、不明な点を調べながら調べると言う良く分からない作業をしていると言う訳で......。
「疲れた」
これが結構疲れる。
常に机に噛り付いているから肩こるし首は痛いしで。
ふぅっと息を吐くと、不意に背中に人の気配を感じた。
振り返ろうとした瞬間、二つの確かな弾力と共に快活のよい声が聞こえてくる。
「よぉ! マリエッテちゃん」
「ひぁ! ――キャンディスさん?」
「久しぶり。元気してた?」
肩の上から通し、僕の胸の前で交差させ枝垂れかかってくる緑髪長身美女。
前の自分ならドギマギして気が気でなかったが、今ならどうってことはない。
「はい」
「聞いたよ。ジゼルと色々あったんだって? 大丈夫?」
隣の席に腰を下ろし、足を組むキャンディス。
大丈夫とは言い難い......けど、大丈夫じゃないと言ってしまうとあの事の詳細を話さないといけなくなるし。
「えぇ......まぁ、はい」
ここは濁しておこう。
彼女を一瞥し、再び本に視線を落とす。
「そう。ま、あたしの関わる事じゃないしね。――それより、ここで何してんの?」
「少し調べものを」
「ふ~ん。何の?」
「
「そう言えば上手く使えないんだっけ?」
「はい。――キャンディスさん聖文字を使うコツとかって知りませんよね?」
会ったついでだ、聞いておこう。
「ないね。陛下から貰った時から使えてたし」
即答。
指先に深緑の電流を走らせながら、得意げに僕に寄り掛かる。
やっぱり......何で僕だけ上手く使えないんだろう。
「ふふん」と笑うキャンディスを見て若干の不安を抱きながら、作業を続けた。
それから時間が経ち昼に。
「......また読めない」
本を読むという行為もままならない現状に、イラつきを感じる僕は顔を顰める。
少しでもストレスを解消しようと座って固まっていた筋肉を解す為に、グッと身体を伸ばし天井を見る。
「何が読めないって?」
「ぴゃ!」
突然視界内にキャンディスの顔が。
集中していてとっくに出て行き、図書館に居る事すら気付かなかった僕は驚きの余り伸びをした状態で椅子ごと後ろに倒れてしまう。
「うぉ」
倒れる。
そう思ったが、後ろにいたキャンディスが僕を抱き上げ受け止めてくれた。
倒れる椅子。
静かな図書館にゴトンっとやや大きな音が響く。
「ご、ごめんなさい!」
「別にいいよ。それより怪我とかしてない?」
「え? あ、はい僕は特に......キャンディスさんは?」
脇の下から手を通し、動物のように抱え上げられてる状態で確認し合う僕達。
「あたし? 大丈夫大丈夫。星十字騎士団がこの程度で傷付く訳ないじゃん――で? 何が読めないって?」
「文字が読めなくて......」
「ん? 文字? ......あぁ、エッテちゃん入って直ぐに星十字騎士団になったからね」
「はい」
僕の言葉を聞くと、何やら考える始めるキャンディス。
「よし」っと声に出しながら僕をひょいっと上に投げ横抱きにする。
「この本片付けといて」
「か、かしこまりました」
司書にそう言うと、そのまま僕を連れて図書館を後に。
突然の事で困惑を隠しきれない僕。
状況が飲み込めない。
何で僕お姫様抱っこされてるの?
「あのキャンディスさん?」
「あたし良い事思い付いちゃった」
何と言うか、思いつきを口に出している感じがして言葉の信頼度に欠ける。
何故か上機嫌な彼女とは裏腹に、そんな事より早く図書館に戻りたい僕は適当な理由を付けて断ろうと画策、直ぐに行動に移した。
「気遣ってくれるのは嬉しいですけど、僕ちょっと用事がありまして」
「え~そう言ってどうせ本読むんでしょ?」
「まぁそうですけど――あのあの、時間がなくて、僕早く能力を自分のモノにしたいんです」
「分かってるって」
真剣みに欠けるその言葉に、イラつきと焦りが喉を通り溢れ出す。
「何が分かるんですか!」
思いのほか大きな声が出てしまった。
だが、止めようと思っても一度漏れ出た言葉は戻す事は出来ず、否応なしに口が開き言葉を連ねる。
「何も悩みがない貴方と違うんです。強い貴方と違うんです。それなのに適当な事言わないで下さい。......迷惑です」
「......」
言った。
言ってしまった。
突き放すような言動を取ってしまった。
怒っただろうか?
「だから分かってるよ。バンビエッタが帰ってくる前に強くなりたいんでしょ?」
帰って来た言葉は反発でも突き放しでもなく、先ほどと同じ言葉だった。
だが、前と違う。
真剣な面持ちは凛とした顔も相まって、何処か魅力的な言葉の重さがあり、抱きしめられている状況も相まって思わず胸がキュンっとしてしまい、何も言えなくなってしまう。
赤面しながら口をパクパクしていると、キャンディスは言葉を続けた。
「あたし思ったんだよね。聖文字に対応する何かをすれば、切っ掛けが出来るんじゃないかな? って」
「対応する?」
「エッテちゃんの聖文字は『The Love』。――エッテちゃん」
――今まで誰かを愛した事ある?
「ッ」
彼女の問いに対し、深く考える。
確かに今まで僕は誰かを好きになった事はない......ような気がする。
家族に対する親愛はあるが、異性としての愛を感じた事は一度もない筈だ。
筈だと言うのは今までそう言った経験がないからどれがどの愛なのか分からないからだ。
「ね? だ・か・ら、誰かを好きになれば聖文字を攻略する何かが分かるかもよ?」
「で、でも。良く分からないですし」
「だから、あたしが教えて上げる」
「え? でも僕とキャンディスさんは」
嫌いではないけど、「異性として見れば?」と聞かれれば首をかしげるくらいの関係。
襲われた時に助けてくれた恩は感じているけど、好きという訳ではない。
「少なくとも、あるかどうかも分からない図書館で辞書片手に調べるより良いと思うけどねー。それに、時間ないんでしょ?」
「......」
それから、渋る僕に「試しに」や「一度だけ」と少しずつ抵抗の力を解いていく。
前後左右逃げる場所を塞ぎ、断るメリットよりデメリットの方が大きいと思わせる。
僕を抱く力が強くなっていき、最終的に。
こくり。
憂いの表情を見せつつも、キャンディスの提案に了承した。
「良かった」
この時の彼女の笑顔は何時もと違い、大人びており蠱惑的で魅力的で何処か怖かった。
感想、評価貰えれば執筆速度UPします。
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マリエッテをTSする能力(切り替え可)をもたせて良いと思う?
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