見えざる帝国で働く下っ端男の娘滅却師がバンビエッタの性奴隷にされるお話 作:清姫
この戦いが終わったら、エチエチタイムに入ろうと思います。
それから、エッテ君をちゃんにしてもいいかアンケート取りたいと思います。よければ回答して頂けると助かります。
誤字脱字はご愛敬。
評価感想ありがとうございます!!!
鍛錬の場として使っている修練場。
練習の時に使っている時とは違い、異様な賑わいを見せていた。
観戦出来るように修練場を囲むように設置された席。その、一画固まる、集団。
「早く始まらないかな~」
「結構人、居ますね~」
「そりゃ、陛下公認の戦いだからじゃない?」
「―――早く始まらねぇと餓死しちまうぜ」
最前列の席に座るバンビーズ達。
「新しく入った
『Q』ベレニケ・ガブリエリ。
「全くだ、弱い奴は自分だけじゃなくて味方も巻き込む」
『R』ジェローム・ギズバット。
一番後ろ、入り口近くに二人並んで立っている。
「ユーゴ。テメェも来るなんて珍しい事もあるもんだ」
『H』バスビー。
「今回は特別だ。陛下より、審判の任を与えられている」
『B』ユーグラム・ハッシュヴァルト。
「ハッ! 正直に言えよ。『教え子の戦いを見に来た』てな」
「―――おっとォ。そろそろ始まるみたいだぜ」
『D』アスキン・ナックルヴァール。
その他星十字騎士団の他、多数の滅却師によって、観覧席はほぼ満員。
みな、今か遅しと修練場をざわつかせながら待っていた。
現れたのは二人の少女。
一人は、背の高い、高校生程の少女。成長した凹凸の激しい身体、すらりとした整ったプロポーション。そんな、美少女は勝ち気な自信に満ちた表情を浮かべながら、相手を見下すような態度で佇んでいる。
もう一人は、長いアメジストの髪を揺らしながら、所定の位置に歩く少女。
一人目とは真逆で未だ未熟な身体付き、やや大きな外套と帽子から容姿は良く見えず、しかし、服装の端々から一人目と酷似している所が見て取れた。
「逃げないで来た事褒めて上げる」
「そのセリフ。そっくりそのまま返させて貰います」
「ッ! ―――ほんと、生意気になったわね。戦いが終わったら身体の芯まで
僅かに顰めながら、見下す様に言い捨てる。
今の僕は何でも出来るような気がする。ハッシュヴァルトさんに戦う術を学び、キャンディスさんに自身の在り方を教えて貰った。
「バンビエッタさん......いいや、バンビエッタ。貴方がどれだけ自己中心的で身勝手で性格ブスなのか、この戦いで嫌と言う程教えて上げます」
自信たっぷりな表情を受けべながら、ビシと指を指し、そう言い放つ。
「ッ! あんたねッ! 「そこまでにしておけ」ッ!!! フンッ! 早く始めなさい!」
「あ! ハッシュヴァルトさん!」
観覧席から飛簾脚で二人の間に移動し、怒れるバンビエッタを制止すると、マリエッテを一瞥し、『位置につけ』と両者に言う。
「何時でも良いです!」
「ッチ! ......こっちもオッケーよ」
「―――これより、
始め。
「「ッ!!」」
先に動いたのはマリエッテ。
血装で身体を防御しつつ飛簾脚で距離を詰めた。
しかし、それを予見していたのか、既に腰から抜刀していたカトラスを構え、待っている。
分かっていたけど、間に合わない!
死に続けて得た、その感覚の知らせにより、血装の発動が間に合わないと分かるや否や、左手を顔の前に構えそのまま足を速めた。
「ハァッ!!」
「グッ!」
バンビエッタの剣が振り下ろされ、刃がマリエッテの左腕の肉に通った瞬間、腕をずらし、剣の軌道を身体から逸らす。
近づく前に間に合わないことを予見していた為、端から防御の
それにより、攻撃力が大幅に上がった状態で、攻撃の隙の出来たバンビエッタの身体に拳をねじ込むことに成功した。
「イッ! ったいわねぇ!」
眉を深くし、カトラスを振り回す。
バンビエッタの顔には痛みに対する表情はなく、殴打した箇所には傷を負った様子もなかった。
血装の切り替えが早い!
やはり、星十字騎士団になるだけはある。
全ての基礎能力全てが僕と比べて数段上だ。
横なぎの斬撃を避ける事に成功したが、身体を力み過ぎた為に予想以上に重心がズレ、態勢を整えるのに数秒時間を要した。
無論、その数秒の隙を見逃すバンビエッタではない。
口角を上げ、上から下に振り下ろす。
覚悟を決めろ。
ハッシュヴァルトとの鍛錬を思い出せ。
―――集中しろ。
「へぇ。一週間遊んでいた訳じゃないのね」
「ッ!!」
左腕で斬撃を受け流し、身体全体を防御する。
顔を痛みで歪めながら、九割切れ、ブラブラと血飛沫を上げながら揺れる手首を構うことなく、飛簾脚で僅か後方に距離を取った。
十秒......。
顔中汗に塗れながら、心の中で笑みを浮べた。
何がどうして、何て理由は分からない。しかし、何故か聖文字が発動出来ると確信した。
『The Love』
聖文字の能力の威力はこの身を以て、知っている。
発動したが最後、誰もが僕に愛が芽生えてしまう。愛する者ならば、傷つけようと思わないだろう。
愛する者ならば、戦おうとせず僕が望めば降参するだろう。
二十秒......。
千切れかかった手首が繋がっていく。
「のんきしていた貴方と違うんです」
「ほっんと生意気......」
二十五秒......。
顔には出さないが、きっと昨日の滅却師達のようになっているに違いない。
そう、頭の中で想像すると自然と笑みが零れる。
「聞きましたよ。バンビエッタの能力は爆発だって。貴方にお似合いですよ」
「? 何がよ」
「貴方と同じ、バカみたいな能力って事ですよ」
子供でも誘っていると分かる。なんとも幼稚な煽りを、バンビエッタには効果覿面なようで―――。
「はっ!? はぁあ!? 誰が馬鹿よ! 誰が! エッテあんた幾らあたしが寛大だからってちょーしのってんじゃないわよ! もーう知らない! 絶対に許さないんだから! 泣いて土下座したってぜっっったいに!! 許さないんだからぁぁぁあぁ」
後、ほんの数秒、腕が治るまでの時間稼ぎになればと軽いパンチのつもりで言った言葉を、顔を真っ赤にし、地団駄しながらムキ―ッ! と子供のように、怒るその姿に『ふっ』と失笑しながら、顔の前に左腕を出し、完全に治癒したのか確かめるように手を数度握ると、声を出した。
「
「あんたの方こそバカなんじゃないの!? あたしはバカじゃないんだから!」
......?
「私の事、好きですよね?」
「バカって言った方がバカなのよ!!」
想像とは違う光景に、頭上に疑問符を浮べながら、顔を傾け、憮然と立ち尽くす。
何故だ、確かに言葉に聖文字の能力は乗っている筈なのに。
「だってあたしリーダーだし。リーダーってことは頭が良いって事なのよ! て言うかバカって何よ! 爆発=バカってこと!?」
ギャーギャー騒ぐバンビエッタを尻目に、『まさか』と呟き。
試しにもう一度、言を飛ばした。
「私の事、好き、ですか?」
今度は、はっきりとした語調で再度、言葉を繰り返した。
「言っとくけどあたし掛け算も割り算も出来るんだからね! それに、あたし星十字騎士団な―――」
こいつ、僕の言葉が耳に入っていない。
言葉を認識してなければ、効力は発揮しないのか? もしかして僕の見込み違いだったのか?
己の能力の全貌が分からない事に、苛立ちを覚え、未だ癇癪を起しているバンビエッタに目標を定め、攻撃手段を切り替えた。
「ハッ!」
ベルトに付けた滅却師十字から弓を呼び出し、引き絞ると躊躇なく矢を放つ。
中距離からの光の矢。
手練れの滅却師が、静血装を纏っていてもただでは済まない攻撃だ。
「そんなしょぼい攻撃、聞く訳ないでしょう! バカね!」
それなのに、バンビエッタはいとも容易く矢を手の甲で払うように弾き飛ばした。
数度、矢をばら撒くが、その全てを弾かれ、躱され、果てには掴み投げ返される始末。
やはり、今の力量では
来る!
「いっぺん死になさい!」
青球を生み出し、それをボールのように蹴り飛ばす。
それは、事前に聞いていた、バンビエッタの聖文字の能力を使う、予兆だ。
蹴りだされる瞬間、先に飛簾脚で突進、紙一重で攻撃を回避すると、片足を上げた状態のバンビエッタの腹部に手を回しタックルした。
ドンっ!! と後方から重々しい音が聞こえる。きっと飛んで行った青球が爆発したのだろう。
「っ!」
衝撃で手に持っていたカトラスを落とし、態勢を崩してしまう。
好機とばかりに僕は、今度は自分の番だと流れるように身体の上に跨り、血装を纏い、顔面に向かって拳を下ろした。
「ふっ!」
「調子に、乗ってんじゃ、ない、わよ!!」
攻撃をさせまいと、隙なく殴打の雨を降らせる。
動血装を纏った殴打。
それは、か細い僕の腕でも、大岩を割る事が出来る程の威力。
幾ら、血装が手練れだからと言って、そう何度も攻撃を受け続けていたら、唯では済まない。
殴る拳から血が噴き出し、両者の顔を鮮血で染める。
常人なら、痛みで攻撃の手を緩める所、最高の師から指南を受けたマリエッテは顔を歪めながらも、殴り続けた。
「嫌いッ嫌いッ嫌いッ嫌いッ嫌いッ嫌いッ嫌いッ嫌いッ大っ嫌い!!! ―――『降参しろ!』」
クソ! 聖文字の力を感じない! 言葉に能力がのっていない!
未だ制御不能で気まぐれな自身の能力に、苛立ちを覚えながら攻撃の手を緩めずに相手を見下ろす。
「誰がするってのよ! 何時もあたしの下でピーピー泣いてたやつがちょーしのってんじゃないわよ!」
「......ッ!!!!!」
次第に、防御する腕は悲鳴を上げ始め真っ白な袖から、血が滴り落ち始める。
それと同時、目を見開き、真っ赤な口蓋を覗かせながら、耳を劈く程の大きな声で吠えた。
「っざっけんなぁァァァァあッ!!」
バキッ!!
両腕で防御している所を片腕に変え、攻撃を受ける。その間に血装を変更。
左腕を犠牲に、攻撃の態勢を整えるという荒業をやってのけた。
予期せぬ状況、攻撃に全神経を集中させていた為、身体の反応がどうしても遅れる。
躱せない......ッ!
「っぐふ!」
ハッシュヴァルトの剣技のように軌跡すら見えないその攻撃は、認識したのと同時に顔面を捉え、今まで味わった事が無い程の痛みを覚えながら、後ろに吹き飛んだ。
「ゲホッ! ガハァッ!」
ボールのように跳ね、転がる。
純白の外套は血と土埃で汚れ、衝撃で帽子が飛んでいき、隠していた素顔が大衆の目に触れる。
「―――めちゃくちゃイイ女じゃねぇか......」
「......異議なし」
「うむ」
アスキンの声に反応したベレニケとジェロームは懐から取り出した望遠鏡をのぞき、歯切れの悪い言葉で肯定する。
「マズいね」
席を立ち、柵に両肘を置くジゼル。
「ああ」
足を組み、小さく漏らす様に肯定するキャンディス。
「ですねぇ」
のほほんとした様子で周りに賛同するミニーニャ。
「折角の聖文字を使いこなせてねぇ。―――いいや、戦闘の邪魔になってすらいる。
血まみれで倒れるマリエッテを睥睨し、雑に掴んだポップコーンを口に入れるリルトットの様は何処か寂寥感が漂っていた。
だが、そんな声はボロボロのマリエッテには届いていない。
くらくらする。
平衡感覚が......どっちが上でどっちが下か分からない。
でも、直ぐに立たないと。
縦横無尽に暴れ回る視界。唯一分かるのは、土の地面とそこに蛇口から出る水の如く顔面から漏れ出る血によってできた血だまり、その中に浮かんでいる抜け落ちた歯の数々。
立ち上がれ。
身体に鞭を打ち、起こそうとするが、衝撃は相当な物で、本人は全速力のようであっても傍から見れば老人のようにゆっくりな動きで立ち上がろうとしていた。
「はぁ......はぁ......」
マリエッテより、早く立ち上がったバンビエッタ。
だらりとした、左腕から絶え間なく血が溢れ、顔には以前にはなかった余裕のない表情。
口と鼻から血を吹き出しながらも、立ち上がろうとするマリエッテを睨みつけ、右手で胸元のファスナーを少し下げ、そこから、腰に付けている滅却師十字とは別のペンダントになっている滅却師十字を取り出した。
「―――」
バンビエッタが何か言った。だが、その言葉はマリエッテの耳には入らない。
教会の鐘の音が鼓膜を震わせる。
十数メートルの巨大な青柱が視線を覆い隠す。
数秒、けたたましい音を上げながら吹き出した柱の先端、その側面から同じく小さな青柱が飛び出し、五芒星の形を形成。その後、まるで硝子のように、割れ崩れ去った。
「......
青柱の噴き出した大本に立っていたのはバンビエッタ。
だが、先ほどとは様子が明らかに違う。
光の翼を背中に生やし、天使にも似た光輪を頭上に浮かべている。
その様はまるで、天上人、人ならざる力をその身に受けた絶対強者。
慮外の事態と言う訳ではない。
予想はしていた。
でも、いざ、目の前にそれが居ると思うと、幾ら分かっていたからと言って恐怖による震えは出てしまう。
しかし、緑髪の友人の言葉を思い出し、治癒した顔から袖で雑に血を拭うと、立ち上がり、再び怒りの天使と対峙するのだった。
「第二ラウンドよ」
評価感想下さい。お願いします。
マリエッテをTSする能力(切り替え可)をもたせて良いと思う?
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YES
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NO