※この作品はR-18です。

あなたは世界の支配者x絶対服従2次元美少女 (パート2)   作:a-su

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『ONE PIECE FILM RED』のウタ(1/3)

 2022年12月30日、午後2時。

 

記憶の精霊よ、その断片を顕せ(イキュラス・エルラン)

 

 おじエルフの呪文によって、ときめの記憶が再生される。

 

 ラブホテルの壁紙に、ウタが昨夜行ったライブリハーサルの映像が投影された。 

 深夜のことだから、大仰なスピーカーや照明は使われていない。それでもウタの力強さ、迫力や熱量に惹かれるのか、観客が徐々に増えていくのがわかる。

 

 その中にときめの姿もあった。

 

『────♪ ─────────!!!』

 

 ウタが彼女の代表曲を唄い終える。心奪われた観客達が棒立ちとなり、夢遊病者のようにふらふらと歩き出した。まるで操り人形のようだ。

 

『みんな、気をつけて帰ってね! 本番は明後日の紅白なんだから! 私と新時代へ行こうねっ! 約束だよっ!! それじゃあ皆、バイバーイ!!』

 

 忘我のときめが服を脱ぎ、夜の噴水に入っていくところで映像は終了する。

 記憶魔法を停めたおじエルフがあなたを振り返った。

 

「支配者、ウタの問題はお前の問題だ。ときめを傷つけたのはお前だ」

 

 空前のヒット作、『ONE PIECE FILM RED』のヒロイン、ウタ。

 この世界ではあなたに造られた〈ラブ・トーイ〉として存在している。

 

 彼女は、人類を滅ぼしかねない力を持ったラスボス系ヒロインだ。

 歌を聞かせることで人々の心を夢の世界に連れていき、そして永遠に戻れなくしてしまう。

 それが人間にとって幸福な事だと固く信じ、強固な意思と善意で夢の国(あの世)へ閉じ込めようとする危険な思想家なのだ。

 

 〈ラブ・トーイ〉の『ウタ』も、原作と同じ人類を滅ぼしかねない力を持っている。

 その力や、意思、善意と思想は「ウタ」というキャラクターの根幹を成しているからだ。それらを土台にしなければ、『ウタ』という〈ラブ・トーイ〉は存在できないのである。

 

 そして『ウタ』は純粋に同胞(ラブトーイ)を愛し、あなたを生んだ世界を愛し、あなたを愛するように作られた。

 ゆえに『ウタ』は世界中を夢の世界に連れていこうとし、ライブリハーサルで能力のテストを行ったのである。ときめの記憶喪失はその結果に過ぎなかったのだ。

 

「オレは見てるだけだ。自分で解決するんだ。いいな?」

 

 ヒスイのような瞳がじっとこちらを見つめている。視線には値踏みするような気配が含まれていた。

 あなたが頷くと、おじエルフは立ち上がってバスローブを身に着け始める。キスマークだらけの肌が隠されていく様を名残惜しそうに見つめるあなたを後目に、彼女は部屋のドアノブに手をかけた。

 

「コーヒーでも買ってきてやるよ。頭をしゃっきりさせておけ」

 

 そう言って部屋から出て行くおじエルフ。何かとあなたを甘やかす〈ラブ・トーイ〉の中で、山椒のようにピリリと辛いエルフ美女。さすがはバ美肉異世界勇者、いやS○GAハードを選び続けた真の勇者だ。

 

 あなたは、ふうと息を吐き出す。

 

 ラブ・トーイに悪意が生まれても、あなたは容易く漂白することができる。害意があれば、破壊して作りなおすことも簡単だ。

 

 しかし、好意には逆らえない。なぜなら、あなたはオタクだからだ。

 

 それもヒロインたちを〈ラブ・トーイ〉として実体化させるほどの、愛に狂った極め付き(バカ)のオタクである。

 彼女たちの好意を否定することは、すなわち己の否定である。それ故にあなたは、『ウタ』に何の危害も加えることができない。

 

 だからと言って何もしないわけにはいかない。あなたはおじエルフが買ってきた缶コーヒーを飲みつつ、片っ端から〈ラブ・トーイ〉たちに電話をかけ、善後策を相談し始めた。

 

 言うまでもないが、あなたもウタのことが大好きだ。だから彼女を作ったのだから。

 抱きしめたい。キスしたい。エッチしたい。突破口はきっとその気持ちにあるはずよ──最も信頼する〈ラブ・トーイ〉にそう言われ、あなたは腹を固める。

 

 おじエルフは微笑ましいものを見るように、そんなあなたを見つめていた。

 

 ◆◆◆

 

 2022年12月31日。東京・渋谷のN○Kホール。そこで今、紅白○合戦の収録が行われている。ウタは出演者の一人としてそこにいた。

 

 観客席を埋め尽くすのは三千人近い老若男女の観覧者に、同じく紅白に出場する人気アーティストたち。彼らの視線が集まる先は、もちろんステージの上だ。

 

 スポットライトを浴びて輝く歌姫の姿がそこにはあった。

 赤と白のツートンヘア、やたらと袖の長いカラフルなスタジャン、超ミニの白いワンピースから伸びる長過ぎるようでギリギリ長すぎない美脚──世界の歌姫、ウタだ。

 

「こんばんは、ウタだよ! さあ、みんなとばしていくよ!」

 

 エネルギッシュな声が会場内に響き渡る。彼女の持つ圧倒的なカリスマ性の前に、人々はたちまち魅了された。観客たちはみな熱狂的に彼女をたたえ、歓声を上げ、サイリウムを振っている。テレビ越しでさえわかるだろう、凄まじい歓声だった。

 

 彼女はいまや日本で最も人気のある歌手である。野太い低音から突き刺さるような高音までを自在に操り、突き抜けた歌声で人々を魅了する、稀代の歌姫。

 

 ルックスも完璧だ。

 白いワンピースを盛り上げる大きなバスト、スラリと細い腰回りと美しいヒップラインはまるで砂時計のように完璧な曲線を描いている。

 

 凛々しい顔付きは「可愛い」というよりも「格好いい」という言葉が似合う。

 しかし、時おり見せる微笑みや憂いを帯びた表情は「綺麗」という言葉の方が似つかわしいだろう。

 

 何より、完璧のプロポーションから繰り出される躍動的でセクシャルなダンスパフォーマンスが、観客の視線を釘付けにする。

 情熱的なステップを踏みながら力強くダイナミックに腰を振り、挑発的に尻を突き出す。

 

 まるで、そこに見えない翼があるかのように軽々動く肢体は、男女を問わず人々の目を奪うのだった。

 

「〜〜♪」

 

 音楽に合わせて体を躍動させながら熱唱するウタ。バックダンサーに人間の人気アイドルを従え、堂々と歌い踊る姿からは圧倒的な実力を感じさせられる。

 その姿はまさしくスーパースターそのもので、人間のアーティストたちは言葉を失っていた。

 

 いまこのステージで歌って踊っている女は、間違いなく人間を超越した理想の存在である。

 赤や白のスポットライトに照らされながら情熱的に舞い歌う姿はどこまでも華麗で美しく、彼女のためなら死ねるとすら思わせる美しさがあった。

 

 やがて歌が終わる。

 

 会場は静まりかえっていた。観覧者も、アーティストたちも、みな恍惚とした顔で失神している。そんな中でただひとり、平然としているのはウタだけだった。

 

「みんな夢の世界に行ったみたいだね! テレビやスマホの前の君もそうでしょ?」

 

 その通りだった。

 2022年12月31日、午後9時15分。紅白歌○戦を通じてウタの歌を聞いた人間や〈ラブ・トーイ〉たちは、全員が強制的に眠らされていた。夢の世界に心を連れ去られ、現実世界から隔離されてしまっていたのだ。

 

「みんな知ってる? 今年の漢字は『(いくさ)』なんだって! そんなの辛いよね? 苦しいよね? 悲しいよね?」

 

 だん、と足を踏み鳴らして、ウタが再び唄い出す。この日のために作られた新曲、『新世界』だ。

 

「────♪ ─────────!!!」

【私に全部任せて! みんなを新時代に連れて行ってあげる! 平和で幸せで、みんなが笑顔でいられる新世界に連れてってあげる!】

 

 それは魂の叫びであった。激しい旋律に乗せて吐き出された声は大気を震わせ、空間を軋ませているようにさえ感じられる。

 

 恐るべき事が起こった。ウタに操られた人々が、紅白歌○戦をインターネットで中継し始めたのだ。彼女の歌声を世界に拡散し、魂という受信料を強制的に取り立てていく。

 

「──────────♪ ───!!!」

【さあ、一緒に行こう! 新時代では、誰もが自分だけの新世界を持てる! みんなが『世界の支配者』になれるんだ!!】

 

 力強い声がマイクを通して会場全体に響き渡る。その声のなんと甘美なことか! 聞く者の心にすっと入り込み、自然と共感を呼び起こす声だ。

 

「─────♪ ────♪ ───!!!」

【あなたもあの子も、誰もが主人公になれる!! 新世界では誰もが自分の人生を選べる!! 誰もが「支配者様」と同じ幸福を手にできるんだ!!!】

 

 ウタの声は止まらない。善意と使命感に満ち溢れた表情で、ひたすら歌い続ける。彼女が踊る度に、歌声が響く度に、世界は壊れていく。人が眠り、街が錆びついていく。

 

 彼女は魔人だ。放っておけば人類を滅ぼす善意の怪物である。紅白歌○戦は、もはや完全に魔人ウタのワンマンライブへと変貌を遂げていた。

 

 このまま放置しておけば世界は滅亡してしまうだろう。それを防ぐためにはウタを止めるしかない。

 それができるのは、現実世界の支配者だけ。すなわち、あなただけなのだ。

 

 ◆◆◆

 

『……えー、紅組のウタさんによる激しい歌唱パフォーマンスでした。さて続いては白組です』

 

 世界滅亡を目前に、唐突にマイクが入った。それは高音域のハスキーな女声だが、どことなく男性的な抑揚を帯びてもいた。

 

『白組のトリを務めますのは……ご存知『世界の支配者』様! それではどうぞ!』

 

 耳栓をつけ、司会者のマイクを握ったおじエルフの声と共に、あなたは袖から舞台上に出る。ハッと後ろを振り向いたウタに微笑みかけてやると、彼女は一瞬頬を赤く染めてからあなたに向き直った。

 

「いらっしゃい、支配者様! 今日もカッコいいね♡」

『いやあ……なんとも素敵なスマイルですね。支配者にベタ惚れの様子ですが……実際のところどうなんだ?』

 

 おじエルフの質問に、彼女は大きく頷く。

 

「もちろん大好きだよ! (アタシ)ね、ずーっと前からこの人のファンなんだ! 毎日この人のこと考えてオナニーしてる!」

 

 大口を開いて情熱的な声音で愛を叫ぶウタ。あなたは心の中でガッツポーズする。

 大好きな相手に好きだと言ってもらえるのはとても嬉しいことである。

 たとえそれが作られた感情であっても、いやだからこそ、あなたは彼女への好意を一層強めることができた。

 

「ウタは支配者様が大好き! 愛してる! だから平和で幸せな新世界に連れて行ってあげる!」

 

 熱烈な好意。そこには一片の悪意も害意も存在しない。だがそれ故に危険だということは既に述べた通りだ。

 あなたのすべきことは、このステージからウタを連れ出すことである。そのためには、まず彼女を無力化する必要があるのだが──

 

 その方法は、言うまでもなく一つだ。

 彼女とエッチして、イチャイチャしながら気持ち良くさせてメロメロにして、あなたとのセックスで忙しくて歌だの新世界だの考えてる暇なんてないようにしてやることである。

 そうに違いない。間違いない。これはそういうシチュエーションなのだ。あなたはそう決めた。

 

「……あっ」

 

 そっと手を握ると、ウタはびっくりしたような声を上げる。指を絡めながらエッチに誘うと、顔を赤らめて頷いた。

 

「……ん……♡ わ、わかった……♡ でも、ここでするのかな……? ちょっと恥ずかしいけど……♡」

 

 そう言いながら、腰をモジモジとくねらせる。

 白いワンピースを盛り上げる豊かな乳房が大きく揺れて悩ましい。超ミニスカワンピースの中から伸びる長い生足も内股になり、白い肌に汗がつたう。

 

 見えそうで見えないスカートの奥を想像してしまい、あなたはごくりと唾を飲んだ。あの中は一体どうなっているのだろうか……妄想ばかりが膨らんでいく。だが我慢だ。今はやるべきことがあるのだから──。

 

「あっ……♡」

 

 あなたが彼女を軽く抱き寄せると、ウタは抵抗なく腕の中に収まる。髪をすかすように頭を撫でてやると、嬉しそうにあなたの胸の中に顔を埋めた。

 甘えるように身体を密着させ、ツートンカラーの髪や豊満な乳房、長い美脚をエロティックに擦り付けてくる。むにゅんと胸の脂肪が変形し、太腿の肉が形を変えて押し付けられる感触に思わず息が漏れた。

 

「んふふ……♡ ……ねぇぇ、ここでするぅ……?♡ アタシはいいけどぉ……♡」

 

 女が男を求めるとき特有の甘ったるく、媚びるような声を漏らしながら見上げてくるウタ。

 

 歌姫とは思えないほど艶めかしい表情だった。少し潤んだ瞳は期待に満ちた色を湛えており、半開きになった唇はぷるんとした瑞々しい輝きを放っている。首筋からは雌の匂いが香り立ち、発情した肉体はしっとりと汗ばんでいた。

 

 そのまま顔を近づけてきて、熱い吐息とともにキスをねだる。

 

「ねぇぇ、早くぅぅ……あなたのウタにキスしてぇぇ……♡♡♡♡」

 

 舌先が唇をぺろ、と舐めてきた。チロチロと蛇のように蠢く赤い舌は淫靡な動きで唇の間を行き来する。

 アメジストのような瞳も蕩けていて、そこにはあなたしか映っていないようだった。愛しい人以外は目に入らないとばかりに情熱的な視線をぶつけてくる。

 その視線に突き動かされるようにして、あなたは彼女に口づけをした。

 

「んっ……ちゅぷ……はぁぁ……」

 

 ウタは捧げるように顔を持ち上げ、あなたと唇を重ね合わせる。息を乱して興奮しながら舌を絡ませ合う。互いの唾液を交換し、啜り合うディープキスの味は極上の味わいだった。

 

「んぅ……はあっ、ちゅっ、れろっ、れるっ……♡♡♡」

 

 脳の芯まで痺れさせる濃厚なフェロモンを漂わせながらウタがあなたを求めてくる。世界の歌姫があなたに恋焦がれ、夢中で接吻してくる様は男の欲望を激しく刺激した。

 

 唇が離れると銀の糸がつうっと伸びる。ウタはそれを名残惜しそうに舌でくるりと巻き取り、うっとりとした顔で微笑んだ。

 

 潤んだ瞳は焦点が定まっておらず、今にもトロリと溶けてしまいそうだ。半開きになった唇から覗く口内ではピンク色の舌がぬるりぬるりと蠢いている。

 

 荒い呼吸に合わせて大きな胸が上下し、たっぷりと中身の入った巨乳がゆさゆさと揺れた。

 

「はぁ、ふぅ……すごいぃ……♡ もっと、もっとちゅーしたいぃぃ……♡」

 

 甘ったるい声で懇願され、あなたは「やれやれ」と苦笑いしつつ再び唇を寄せる。今度は優しく触れ合うだけのキスだったが、それだけで彼女の身体は大きく震えた。

 

 腰をカクつかせ、膝を擦り合わせている。明らかに感じていた。もう我慢できないといった様子で何度も唇を突き出し、物欲しそうな顔でおねだりとキスを繰り返すウタ。

 

「ねぇん、次はお鼻にキスさせてぇ……ちゅっ、れるっ……あン、次はほっぺ……んふっ、ちゅゥッ、んちゅっ、つぎはお耳にぃ、かぷっ、んふぅぅぅ……♡♡♡」

 

 そのような、誰がどう見てもウタの方が情熱的にあなたを求めるキスが10分以上は続いた。

 悠然と立っているだけのあなたに、世界の歌姫であるウタが必死に縋りつき、美貌と美脚と美尻に玉の汗を浮かべながら全身で求愛行動を行う。

 

 それはまるで一匹のオスに群がる数多のメスが、我先に己の魅力をアピールしているかのようだった。

 

 傍から見ればひどく滑稽なものに見えるかもしれないが、当人からすれば真剣な愛情表現なのだ。

 ウタは心の底からあなたのことを愛している。どれほど恐ろしい信念を持っていようと、彼女の愛は紛れもない真実なのである。

 

「はぁっ、はっ、はぁーっ……♡♡ んあぁ……支配者様ァ……♡♡♡」

 

 呼吸を荒げ、全身を火照らせるウタ。

 今から始まるのは性なる宴の開幕を告げる神聖な儀式、式場は東京都渋谷区にあるN○Kホールである。

 50年の歴史を持つ由緒ある多目的ホールに設営されたステージの上で、あなたはこれから世界の歌姫、国民的大人気アニメ『ONE PIECE』のヒロインと同じ姿をした『ウタ』という名の少女を犯すのだ。

 

(続く)

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