鷺沢文香さんの前世がオッサンが飼っていたペットの犬であることが判明してしまう話です。

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某所で箸にも棒にも掛からなかったネタの供養で書きました。
一次に転用も出来そうにないのでここにぶん投げます。


鷺沢文香ペット犬転生物

「それで、あの……理解していただけたでしょうか、ごしゅ…あ、いえ、すいません」

 

「ああ……ええと、いや、悪い。正直混乱している」

 

とんとん、とこめかみを叩いて状況を整理する。

目の前の若い女性……鷺沢文香。年のころは、大体二十歳前後か。やや地味な印象を受けるがかなりの美人、だがそれもそのはずだ。

よくよく見てみれば、テレビや雑誌でも見たことがある顔だ。

芸能人、アイドル。正直なところ、俺とは縁のない人物だと思っていたのだが……

要は、彼女が言っていることを、一言でまとめると、こうだ。

 

「……その、何だ、貴女は俺が、20年くらい前に飼っていた犬の、生まれ変わりだと?」

 

「はい。その、私自身も混乱しているのですが……貴方の顔を見た瞬間、記憶が津波のように、頭の中を駆け巡りまして……

気が付いた時には、その」

 

それで、俺に抱き着いてしまい、頬を舐めまわした……と。

不幸中の幸いか、場所が人気のほとんどない路地裏で、他に目撃者などはいなかったのだが。

彼女自身、衝動的に行ってしまった行為のようで、我に返った後は酷く混乱していたが……

今こうして落ち着いている……といっていいのかはわからないが、ある程度心の整理はできたたらしい。

しかし、どうにも信じられない話である。

確かに俺は、20年ほど前に、雌の柴犬を一匹だけ、ペットとして飼っていた時期があった。

大分可愛がっていただけに、亡くなった時は大泣きして、あのころはまだ存命だった両親を困らせたものだ。

こんなに悲しい思いをするくらいなら、もう二度とペットなど飼うものかと……それが……こんな美人に生まれ変わった?

それに、仮にそれが本当だとしても、偶然散歩している最中にばったり出会う等という事があるものだろうか。

とはいえ、この辺りに関しては深く考えれば考えるほど泥沼にはまりそうな気がするので、いったん疑問を棚上げして話を進めたほうがよさそうだ。

 

「信じて頂けないのも無理のない話であると思いますが……あの」

 

この世の終わりのような、沈痛な表情で、こちらに縋るような視線を向けてくる文香嬢。

まあ、信じる信じないを抜きにしても、彼女がやってしまったことが表沙汰になれば相当なスキャンダルとなるだろう。

 

「ああ、とりあえず、周りに言いふらしたりとか、そういうことをするつもりはありませんので……」

 

「そ……そうですか……あ、ありがとうございます」

 

彼女の表情に、いくらか明るいものが混じる。

完全にこちらのいう事を信じたわけではないだろうが……そう、悪い方向に話が進むわけで無さそうだ、と思ってくれたようだ。

 

「……では、俺はこれで失礼しますね」

 

「え、あの……帰って、しまわれるのですか?」

 

立ち上がりかけた俺の腕を掴む文香嬢。いや、だって、ねえ?

 

「貴女、ただでさえ人目に付くんですから……喫茶店でこんなおっさんといた、とか誰かに撮られたら拙いんじゃないですか。

アイドル、なんでしょう?そっち方面は詳しいわけじゃないですけど」

 

「それは……はい、その通りだと思います。その、ですが……」

 

まだ、何かあるというのか、言い淀む彼女。

はあ、とため息をついて、再び座り直し、文香嬢に向き直る。

 

「ええと…鷺沢さん、まだ、何か?先ほど言った通り、俺としてはこの件についてこれ以上どうこう、と言うつもりはないんですが……」

 

「いえ……その、連絡先を、交換していただけたら……と」

 

……いや、連絡先?言葉だけでは不安があるのは分からないでもないが……

これ以上は、関わり合いにならないほうがお互いに良いのではないだろうか。

 

「別にそこまでするほどのものではないと思うんですが……やはり、信用できませんか」

 

「いえ、ご主人……あ、いえ、貴方とその、一度ゆっくり人目につかないところで話をさせてもらえれば、と」

 

……ああ、面倒臭い話になってきたな、これは。

幾分げんなりとした気分になりながら、文香嬢に言葉を返す。

 

「人目に付かないところ……?そんな場所がありますかね」

 

「その、貴方の家では……駄目でしょうか」

 

「はあ……俺の……?いや、何でまた?」

 

「はい、私一人で伺います……お約束します。必ず、誰にも見つからないように、ご迷惑が掛からないように致しますので……」

 

俺の家はこじんまりとした、亡くなった両親から引き継いだオンボロの一軒家。

一人暮らしの男が住んでいるだけのもので、正直、人を招いて話ができるような立派なものではないのだが。

とはいえ……このままでは文香嬢はどうにも納得してくれそうにない。

 

「……分かりました。では、今日の夜でも構いませんか」

 

「……!はい、ちょうど、明日までお休みをいただいていたところですので……お邪魔させていただいても、よろしいででしょうか」

 

暗かった表情に、ぱあっと日が差したように、顔を輝かせる文香嬢。

ああ、アイドルという奴はこういう仕草まで売り物にしているのか……大したものだ、と思う。

正直、先ほどまでうんざりしていた気分が、その表情を見ただけで、悪くない気分にさせられてしまう程の魅力があった。

割と好みのタイプであるけれど……とくに、彼女のファンとかではなかったんだが。

とりあえずはお互いの連絡先の番号を交換しておくが……文香嬢個人の端末のものらしい……いいのか、これは。

 

「それでは、自宅の住所の方は後程……」

 

「あの、住所の方は……まだ、××県の、○○市、△△のあたりでしょうか。ここから、そう遠くないですよね」

 

……は?いや……何故、知っている?

こちらがぽかんとした表情で驚いていたのを察したのか、慌てる様に、文香嬢は補足してきた。

 

「いえ、あの……ごしゅ……貴方が、昔住んでいたところから、引っ越されたのかな、と」

 

「ああいや……そう、ですか。あれからいろいろありまして、また実家に戻りましてね。とりあえず、連絡先は交換しました。

あとは……こちらで、メールを送ります。それでよろしいですか。鷲沢さん」

 

昔、犬として飼われていた頃の……記憶にあると?そこまで、はっきりとした、記憶が?

 

「はい、よろしくお願いいたします。それと……できれば、私のことは苗字ではなく、『文香』と呼んでください」

 

そう言って、ぺこりと頭を下げる文香嬢。

まあ……なんだ。この調子だと、俺が思っている以上に、彼女は俺の事を知っていたりするのかもしれない。

いや、考えすぎか。

 

「では……これで。少し時間をいただいた後、準備ができたらこちらからご連絡します、文香さん」

 

そう告げて、俺は席を立つ。

とりあえず、話をするリビングルームくらいは最低限片付けておかないと恥ずかしいか。

いや、この調子なら存外、気にはしないかもしれないが。

 

「はい、よろしくお願いいたします。……あの、本当に、ありがとうございます。」

 

深々と頭を下げた文香嬢に見送られ、喫茶店を後にする。

いやまったく……どうしてこんなことになったのやら。

 

 

◇

 

 

……ああ、面倒だ、面倒だ。

帰宅した後、リビングルームのとっちらかった荷物を押しのけて、隣の部屋に押し込んでいく。

どうせ隣の部屋には文香嬢を通すつもりもないのだ。今晩だけ誤魔化せればそれでいい。

一人暮らしになってからは、いろいろと面倒になって放置していたものがあちこちにある。

流石にゴミ等はちゃんと出しているが……今度、少しばかり整理したほうがいいかもしれない。

粗方、隣の部屋に放り込んだ後、文香嬢に「準備ができたので来てもらって構わない」、とメールを送る。

 

程無くして返信があり、「すぐに伺います」と一言。

 

「さて……」

 

一応、お茶菓子程度は用意しておいた方がいいだろうか?

まだこの間買った饅頭が残っていたかな。まあ、芸能人生活で舌の肥えていそうな文香嬢が口をつけるとも思えないが……

そんなことを考えていると、インターホンの呼び鈴が鳴り響く。

……早いな、もう来たのか?

インターホンの受話器を取って、来客を確認する。

 

「はい、どちら様で?」

 

「申し訳ありません、夜分遅くに。ええと……その……先ほどお約束していた、鷺沢ですが」

 

モニター越しに見えるのは、帽子を目深く被り、サングラスをかけたマスクをした若い女性の姿。

声色から察すると、文香嬢で間違いなさそうだが……何だ、この絵にかいたような不審人物は。

 

「……あの、文香さん、ですよね。その格好は……?」

 

「ああ……いえ……人目につかないように、少々、変装をと思いまして……」

 

「…………」

 

まあ、彼女程の有名人であれば、これくらいの変装は必要かもしれない……多分、きっと。

何か気が抜けてしまったが……とりあえず、玄関まで出迎えに行く。

鍵を開けて扉を開くと、文香嬢が申し訳なさそうに、縮こまっていた。

 

「すみません……いきなり押しかけてしまって……」

 

「……いや、別に構いませんよ。とにかく上がってください」

 

「はい……お邪魔させていただきます……ああ、変わっていないんですね、この家は」

 

とりあえず彼女を家の中に招き入れる。

変装道具を外した文香嬢は、どこか懐かしそうな眼で、視線をあちこちに泳がせていた。

飼い犬時代の記憶が、蘇っているのだろうか。

リビングルームに案内すると、彼女にソファーに座る様に進める。

 

「とりあえず……座って待っていてください。茶でも用意してきますので」

 

「ああ、いえ、お構いなく……お話のほうを、先にさせてもらってもよろしいでしょうか」

 

……話、か。まあ、文香嬢もこんなところには確かに長居もしたくはあるまい。

 

「わかりました。では、まずはそちらの話を聞きましょう」

 

「はい……それでは、単刀直入に言わせてもらいますが」

 

文香嬢は、居住まいを正すと、まっすぐ俺の目を見据えてきた。

 

「私は……忘れられないんです」

 

「……何を、ですか?」

 

断片的過ぎて、言葉の意味が分からない。

もう少し詳しく話をして欲しい、と続きを促す。

 

「貴方に飼われていた柴犬だったころの記憶と、感情です。

……まだ、私が『フミ』だった頃の事が……貴方と再会し、思い出してから、ずっと頭にこびりついて、離れません」

 

「ここでその名前が出て来ますか……で、それは、どのような?」

 

『フミ』は俺が、かつて飼っていた柴犬の名前だ。偶然だろうが、文香嬢と名前がよく似ている。

本来であれば、彼女が決して知る筈のないもの。

彼女が昔俺が飼っていた犬の生まれ変わりだ、という話が、今更ながら現実味を帯びてくる。

 

「ご主人様の子供を……孕みたいんです」

 

「……はい?」

 

思わず耳を疑う。彼女は今、何と言った?

というか、ご主人様と訂正もせずにはっきり言いきったな。

 

「頭から、こびりついて離れないんです……ご主人様と、交尾したいって。

『フミ』だった頃は、可愛がってはもらえましたが、ご主人様にそういう対象として、見てもらえませんでした。

それは当然と言えば、当然なのですが……あの頃の私は、雌の柴犬でしたから。

ですが、ご主人様と、再会した時に、抱きついて、顔を舐めた時に……喜んでいましたよね。

ご主人様は、私を確かに、そういった目で見てくれました」

 

「ああ、いや……それは、何とも、ねえ?」

 

『フミ』だったころから、俺をそういう目で見ていた、だと?

それに、文香嬢に出合い頭に頬を舐めまわされて、抱きしめられて……内心では、喜んでいたことがしっかりとバレている。

いや、仕方がないだろう、こんな若い美人相手何だし。

……だが、まさか、本当に文香嬢は『フミ』の生まれ変わりだと?

 

「自分でも、おかしいのは分かってるんです、でもいくら抑えようとしても、駄目なんです。

そのことばかりが頭の中に浮かんで……好きだった読書にも……集中できないんです。

お願いします……どうか、私の事を抱いて下さい。

あの時のように、可愛がってください。今度こそ、ご主人様の赤ちゃんを産ませてください!」

 

ソファーの上から降り、土下座をして、懇願する文香嬢。

 

「えっと……とりあえず、落ち着いてください」

 

このままでは話が進まない。ひとまず、彼女を落ち着かせようと試みる。

 

「その、何と言いますか……気持ちはとても嬉しいのですが……

まあ、俺はこの年まで独身ですけど、いろいろと、拙いですよね?」

 

「いいえ……そんなことはありません、むしろ私は、ご主人様の初めての相手になれて嬉しいです」

 

文香嬢が勢いよく顔を上げる。その瞳の奥には爛々と……ぎらついた何かが輝いていた。

これは……まずいな。理性というか、彼女を押しとどめていたものが、崩れかけている。

喫茶店で話をしていた時は、もう少し冷静だったように思うのだが……

あれから時間が経過したからだろうか。それとも、他に人目がなくなったから?

とにかく、何とかして説得して思いとどまらせなければ。

 

「そもそも、文香さんは19歳、確かに法的には結婚できる年齢ですが。まだ大学生じゃないですか

それに、アイドル活動とかはどうするんですか、こんなの、スキャンダルにしかなりませんよ」

 

「そう……ですね、どうにか、両立できないかとは、考えては……いるのですが」

 

「文香さんの将来を考えるなら、今は、この話は無しにしたほうが……」

 

「無理、です……どうしても、抑えられないんです。貴方の、ご主人様の事しか考えられないんです……!」

 

文香嬢が、土下座の姿勢から四つん這いになってソファーに座ったままの俺の股間に顔を擦り寄せてくる。

舌をだらしなく突き出して、小刻みに息を吐き出す上気した雌犬の様な姿は、

少し前までの物静かな雰囲気だった彼女からは想像もできない、あまりにも淫靡なもので。理性がぐらりと揺れ動くのを感じる。

 

「お預けなんて、嫌です……ご主人様も、発情してるんですよね。

今なら、舐めるだけじゃなくて、咥えてしゃぶったりして気持ちよくできます。

お望みなら、胸を使ったやり方も覚えますから……ご主人様のちんぽをおしゃぶりさせてください……」

 

「いや、文香さん、落ち着いて……」

 

「文香、と呼び捨ててください、ああ、こんなに固くなってきています……

私の、身体で……こんなにしてくれたんですか?」

 

文香嬢がズボン越しにぐりぐりと鼻先を押し付けて、固く盛り上がっていく男性器に喜悦の声を上げる。

 

「いくつか、そういった描写のあるお話も、目を通した事はありますので……ある程度の知識はあります。

ただ、実際にするのはこれが初めてなので、お気に召していただけるかは、わかりませんが……」

 

「あのですね……ほんとに待ってくださ……うわ!?」

 

股間のファスナーを文香嬢の口で咥えてずり下げられて、社会の窓から解放された、下着に包まれた、固く起立した肉棒。

その下着も、軽く噛んでずり下げれらて、ぶるんと、痛いくらい張りつめてたモノが解放される。

亀頭は海綿体が充血してつるりと光沢を持つほどに張りつめて、竿には青筋が浮くほど怒張している。

年甲斐もなく、若く美しい女性に迫られて、久しくないほどに興奮しきっていた。

 

「はぁっ、ふぅ、すごい、臭いです……これが雄の匂い、というものなのでしょうか……随分と、濃くなってきました」

 

文香嬢が、俺のモノを見て、目を潤ませながら、生唾を飲み込む。

そして、大きく口を開けると、ぬらぬらと、唾液に塗れたピンク色の舌がうねって、俺の下半身に吐息が感じられる程近づいていき―――

ぱくり、と醜悪な肉棒の先端を咥えこんでしまった。

そのまま肉棒の半ばまで口腔に収めて、ゆっくりと文香嬢の舌が、亀頭や竿の形を確かめる様に、這わされて、舐められているのがわかる。

奉仕というよりは、初めて咥えたの肉棒の形を確かめるような感じだったが……それだけでも気持ちが良かった。

 

「あむっ……ちゅぷ、はむ……あはぁ♡」

 

暫く、飴を舐め溶かすように肉棒を口に含んだまま舐めまわされていたが……

途中で、口淫をつづける文香嬢を見下ろすような形になっていたこちらと視線が合うと、目を細めて、嬉しそうに微笑んだ。

そこで、自分が快楽で情けなく顔をゆがめていることに気づいたのだが……

彼女はそれを、自分の好意を受け入れてくれたものと捉えたようだ。

 

「じゅる、ちゅう、じゅ……んん…じゅぼ、ちゅう、ちゅう……んん……♡」

 

文香嬢が、嬉しそうな声を上げながら、俺の剛直を口に含んだまま、舌を絡めつつ、頭を前後にゆっくりと動かし始める。

じゅぽ、ぐちゃ、ぴちゃと水音が響き、亀頭にうねった舌が絡みつき、尿道をほじくるように、つつかれ、竿に柔らかい唇が吸い付いてくる。

時折喉奥まで深く飲みこまれて、喉の粘膜で亀頭の先端をつつき、肉棒全体に強く吸い付かれる。

官能小説か何かの知識しかない、と言っていたが、信じられないくらいで、腰が砕けそうなほど気持ちがよく、抗うことを忘れてしまう。

 

「ん……じゅる、ちゅうぅっ、じゅぼ、じゅぼっ、じゅ……♡」

 

徐々に、口淫による奉仕のペースが引き上げられて、文香嬢の動きが激しいものになっていく。

ぬちゃぬちゃと絡みついてくる舌、ぷるんとした唇の感触、口内の生温かな粘膜、そのどれもがたまらなく気持ちがいい。

夢中になって俺の肉棒を、頬をへこませるほど強く吸い付いてくる姿も、かなり刺激的だ。

表情は真っ赤に上気して、喉奥まで咥えこまれた時に、俺の陰毛に顔を埋められたときに、荒い鼻息が当たる。

じわじわと限界は近づいてきており……こちらの目に視線を合わせた文香嬢は、それを察したのか、最後のスパートをかけ、激しく頭を振ってしゃぶりつく。

 

「ん……くぅっ!」

 

「……! ん……ごほっ、げぇ、かはぁ……ん、んん……じゅる、ちゅうぅっ……んぐっ、ちゅう、ちゅう……ん……♡」

 

強烈な奉仕によって、昂って、こみあげて来た射精への欲求にに逆らえず、思い切り彼女の口内に精液をぶちまけた。

びゅるびゅると勢いよく飛び出していく、濃厚な白濁の粘液に喉に絡みついたのか。

文香嬢はむせたように喘ぐが……途中で持ち直したように、再び射精に合わせて肉棒に吸い付きはじめて、快感を倍増させてくれる。

溢れそうなそれを、喉を鳴らして飲み下し、労わるような舌遣いで、亀頭を舐り、唇で竿を緩やかに締め付けて……

最後の一滴まで、優しく吸いしてもらい、尿道に残った一滴まで舌でほじり、舐めとられた。

結局、大量の精液を全て、口腔内に収めたままで受け止めて貰い、暫く射精を終えた肉棒をゆるゆると宥める様に落ちつつくまでしゃぶり続け

ようやく満足してくれたようで、口を離して、少し咳き込んだ。

 

「けふっ……すごい量ですね……それに、こんなにも濃いなんて……まだ、喉の奥に絡んでいるような気がします」

 

「す、すみません……流された挙句に結局我慢できなくて、文香さんの口に、出してしまいました……」

 

ようやく我に返るが、文香嬢は……水を差された、とばかりに不服そうだ。

 

「あの、ご主人様、文香と呼び捨ててください、とお願いしたのですが、受け入れていただけないのでしょうか……

私の口での奉仕では、満足しては、いただけませんでしたか?」

 

「あ、いえ、それは、腰が抜けるかと思ったくらいに気持ちが良かったんですけど……呼び捨ては……」

 

渋るこちらに、もどかしそうな表情で文香嬢は不満気に、それでいて、少しばかり申し訳なさそうにぼやく。

 

「できれば、このままなし崩し的に、ペットとして可愛がっていただけたら、と思っていたのですが……

ご主人様の負担となってしまうようでしたら、強制はできませんね」

 

「あ、いや、別に負担というわけじゃ、ないですけど……」

 

「では、このまま、ご主人様の欲望のままに、交尾をおねがいしても、いいでしょうか……?

精液を飲ませていただいたおかげで、いくらか落ち着きはしましたが……

ご主人様の子を孕みたい、という気持ちはなくなっていません」

 

表面上は口淫前よりは、いくらか抑えは効いているように見えるが……

言葉に含まれた、どろどろとした物は、そのままか。

 

「……えっと、文香さん、コンドームとか、避妊薬とか、持ってますか?」

 

「いえ……持ち合わせは、ありませんね」

 

「なら、そういうことはちゃんとしないとダメですよ……文香さんの人生を壊してしまう責任を、俺では取りようがありませんから」

 

「私では……駄目、ということでしょうか……?

私では、ご主人様と、番には……あ、いえ、お付き合いする……伴侶としては、不足だと……

では、肉欲を満たす、と言うだけでも、構いません、抱いて、いただけませんか……?」

 

悲しげな表情を浮かべながら、文香嬢はスカートの下のショーツに手をかけて脱ごうとするが、それを止める。

 

「ちょっと待ってください!……俺も男なので、その……文香さんのような人と、お付き合いができたらな、と思ったことはあります」

 

「それが本当でしたら……私は、構いませんよ。貴方のペット……いえ、恋人に……伴侶として貰っていただけるでしたら、どんなことでも我慢はできます

ご迷惑にならないように……両親も、事務所も、必ず、説得して見せます」

 

ぎらつくような、妄念のようなものが、文香嬢からは感じられる。

だが、違う。それでは……駄目なのだ、きっと。

 

「だから、一旦、落ち着いてくれませんか。

俺はまだ、文香さんとは出会ったばかりです。俺が知っているのは『フミ』の事だけなんです。

文香さんがどういうふうに生きて来たのかは……ほとんど知らない」

 

正面から、文香嬢のぎらつく瞳に視線を合わせて、はっきりと告げる。

そう、俺は、彼女の事を、ほとんど何も知らないし、彼女だって今の俺の事などろくに知るまい。

 

 

「お互いを知ろうとしていないのに、いきなりセックスをするというのは……違うと思うんです。

もちろん、文香さんが本当にそれを望んでいるなら、喜んで受け入れさせていただきますけど……

でも、今はまだその時じゃないと思っているんです。いや、口で思い切りしてもらった後で言う事じゃ、ないですけど」

 

正直なところ、言葉にして届くかどうかはわからない。

据え善を食わないヘタレと笑いたくば笑え。

それでも卑怯者になるよりは、何万倍もマシだ。

 

「俺だって、男の人なんで、可愛い女の子とエッチなことをしてみたい、という欲求は当然あるんですよ。

だけど、文香さんが前世の犬だったころの記憶に引きずられた状態で暴走したまま、このまま関係をもってしまうのは、卑怯じゃないかなって」

 

「……つまりは、ご主人様は、愛玩動物である『フミ』ではなく……

今を生きている、私の事を、鷺沢文香の事を知りたいと……言うんですね」

 

そうして、文香嬢は、仕方がない、というように……笑って、立ち上がった。

 

「……はい。そう思っています」

 

「……では、ますは正式にお付き合いするところから、始めさせてもらって良いでしょうか。

ご主人様……いえ、貴方の、好みの女性になるために……努力してみせますので」

 

すっと、差し出される文香嬢の手。それを握り返して、彼女の言葉に精一杯答える。

……というか、これが初めての告白になるのか。それこそ、年が娘程離れた相手にだ。

 

「俺で良ければ……こちらこそ、よろしくおねがいします、文香さん」

 

「はい……あ、あの、できれば、文香と呼び捨ててくれませんか?

いえ、ペットとしてではなく……貴方の恋人として、です。

それと、年上の方ですし、他人行儀な敬語もやめてもらえないでしょうか……」

 

照れくさそうに、そんなことを言う文香嬢に、こちらも気恥ずかしくなってきた。

独り身のまま灰色の青春を送ってきたのに、今更こんなやり取りとかするようになるとはなあ……

 

「ええと……じゃあ、これから、よろしくね、文香」

 

「はい……あらためてよろしくお願いします」

 

嬉しさを隠しきれない様子で、微笑んで、握った手を、ぎゅっと握りしめてくる文香。

その姿は……今まで見てきたどの彼女よりも、可愛らしく見えた。

 

 




まだ一本残ってるんだけどどうしよう

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