ある日出来たクソ生意気な弟子に最愛のブレイドがあっさり寝取られるお話 作:柊雪華
楽園を目指す旅の途中。天の聖杯一行は長旅の疲れを癒すため、アヴァディリアに滞在し、しばらくの休息を満喫していた。
「えっと、じゃあこの仕事を引き受けるよ、そうだな……」
レックスは腕を組み、頭のなかでブレイド達を思い浮かべながら悩む。
「けっこう大変そうな任務だし、ここはホムラに行ってもらうか」
傭兵団の任務とはいえ、気は抜けない。説明によると随分と面倒な任務とのことだ。並のブレイドでは無事に任務完了とはいかないだろうと忠告も受けた。そこで登場となるのは、やはり、最も信頼しているブレイドであるホムラだろう。
天の聖杯とよばれる彼女の力があれば確実である。
「悩まなくてもいいんですよ。大丈夫です。私が行ってきてあげますから」
「いやそうじゃなくて……さ」
微笑みかけてくるホムラに顔が赤く染まる。
天使のような笑みを見つめていると胸が早鐘のように鳴って、緊張してしまう。
それなのに、ホムラは手を握ってきて、じっと見つめてくれるのだ。
思春期の少年にとってこれほどのご褒美はない。
「ホムラに怪我してほしくなっていうかさ」
視線をずらすとプルンと揺れる双房が目に入る。身長差のあるホムラは前屈になってくれる。そのため、胸元が宙ぶらりんになってたぷたぷと揺れる様子を見せつけてくる。
ピッチリと肌に張り付くような赤いスーツに包まれる魅惑の果実を意識すると、レックスの顔はさらに赤くなった。
「ふふっ、レックスったら、私のこと心配してくれているんですね。でも大丈夫ですよ、信頼してください、必ず無傷で帰ってきます」
「解ったよ」
ホムラの派遣任務が決定すると、レックスはサルベージデッキへと移動する。休息といっても遊んでいるわけではない。各々できることをして、旅の準備を行っている。
サルベージがレックスの仕事だった。ホムラが任務に出ている間、サルベージを行うのがここ数日の日課になっている。
「……今日は調子が悪いなぁ、成果もあんまりだし、そろそろホムラも帰ってくるのに」
半日費やしても大した収穫はなかった。
そろそろ止めて宿へ帰ろうとしたときだった。どこからか、自分の名前を呼んでいるような気がした。周囲を見渡すがそれらしい人物はいない。また帰り支度をはじめると、やはり聞こえてきた。
「レックス師匠ぉおおおおおお! レックス師匠ぉおおおお!!」
「ええっ?! 師匠!?」
レックスよりも少し背の低い男の子が全力疾走で駆けよってくる。急ブレーキでも踏むかのようにギリギリのところで止まると顔を思い切り近づけた。
「レックス師匠ッスよね!」
「レックスだけど、いや、師匠ってなに」
「オレ! レックス師匠の噂聞いて惚れたんです! 天才級のサルベージャーにして、天の聖杯のドライバー! いやぁああああスゴいっすよ!」
「まあ、それほどでも?」
キラキラした目を向けて語る少年に、レックスも照れてしまう。
「オレ、レックス師匠に弟子入りしたいんです! サルベージの師匠になってください!」
「えええええええ!?」
「オレ、サルベージャーになりたくて、レックス師匠の噂を聞いたとき、決めたんッス! 絶対に弟子になってみせるって! だから家も飛び出してきて」
「キミ、家出してきたの?!」
「はいッス! レックス師匠に弟子入りして一人前のサルベージャーになるまで帰らないつもりッス!」
「いやいやいや、俺は弟子を取るとか考えてないし」
「そこをなんとか! でないとオレ、帰る場所ないし、お願いします!」
少年が目の前で土下座した。お願いします、と連呼して額を地面に擦りつける。
そのうち、その声に大人達が集まってきた。
「ええ~~~~~」
「どうしたんですか、レックス」
大人達の後ろからホムラが姿を見せた。約束どおり傷はひとつもなかった。
「ああ…………いや、ちょっと困ってて」
「ホムラさんですよね! オレ、レックス師匠に弟子入りしにきたボルンって言うッス!」
「レックスに弟子入り?」
「はいッス! サルベージャーになりたくて! こうしてお願いしてるんッス!」
ホムラはボルンの腕に手を伸ばすと立たせた。
「じゃあ、私たちが滞在している間だけ、弟子にしてあげたらいかがですか」
「ホムラがそういうなら……」
レックスもまんざらではなかった。天の聖杯のドライバーではあるが、レックスの本業はサルベージャーだ。その本業で弟子がつくなど、嬉しくないはずがない。
「よし! ええっとボルンだっけ、今日から俺の弟子にする!」
「やった!! レックス師匠ありがとうッス!! オレ頑張るッス!」
「ボルンくん、がんばってくださいね。レックスもあんまり無茶させちゃだめですよ」
「わかってるって!」
「ホムラさんお優しい!! さすが師匠の彼女さんッスね!」
「「ええっ?!」」
ボルンの言葉に二人同時に声をあげた。互いに顔を見合わせると真っ赤にして何も言えなくなる。
「そ、そんなこと言ってないで、さっそく潜ろう!」
「ハイッス!」
本日より、レックスにはじめての弟子ができた。
名前はボルン。背丈はレックスよりも僅かに小さい程度だが、頭は丸刈りにしているため、小さく見える。手足は細いが少々腹が出ていた。元気というよりは大きな声と粗暴さが見えるやんちゃな少年だ。
ボルンは宿もないというのでレックスたち一行が宿泊している宿の空き室に泊まることとなった。
弟子入りして初日を終えるとボルンはへとへとだった。宿に着くなり、ニア達への挨拶を兼ねた夕食を摂るとそのまま寝てしまった。家を飛び出してからというもの宿なしで、交易所まで来たという話だ。相当な疲れが溜まっていたのだろう。
二日目のことである。付き添いとしてホムラも見学をしていた。
ボルンの腕前を確認するところから始まった。経験は少ないとのことだったが、なかなかに腕はよかった。ビギナーズラックというには片付けられない天性の才能が窺えた。
そろそろサルベージを終えようとしたとき、ボルンから提案がされた。
「今日の夕食はオレが作っていいッスか?」
「料理できるの?」
「ハイッス! これでもオレが家族のメシを作ってました! 弟子入りのお礼にやらせてくださいっス!」
「うーん、今日は俺の当番だったからなぁ、よし、わかったよ」
「やった! さっすが師匠ッスね! じゃあ買い出し行ってきまーすッス!!」
「おい!」
叫んで声を掛けても遅かった。ボルンは勢いが強すぎて、すぐに行動を起こしてしまう。
追いかけるか迷っているうちに姿が見えなくなってしまった。
仕方なく一人で片付けを行い、宿に戻る。しばらくすると全員帰ってきた。そしてボルンが戻ってくるとすぐに調理をはじめたのだ。少々苛立ちを覚えていたが甘い香りが漂ってくると、ボルンなりに頑張っているのだろうと怒ることをやめた。
ボルンの料理は好評だった。
ホムラもニアも大喜びだった。
当然、レックスもいつもより多く食べたほどである。
当の本人も勢いよくがっついて、たらふく食べるとすぐに眠りについてしまった。
後片付けはレックスとホムラがすることとなった。
三日目の朝のことである。
サルベージ開始の時間になってもボルンは姿を見せなかった。そして二時間ほど遅れて、走ってくると頭をさげたのだ。
「すんませんッス! ちょっと用事があったもんで」
「なんだよ用事って」
「いや~、野暮用で。ささっ、すぐにはじめましょうッス!」
ボルンに聞いても答えなかった。あんまり聞くのもよくないと思い、練習をはじめる。
三日目の練習が終わって宿へ帰ると、ニア達が先に帰ってきていた。
見知らぬ空の弁当箱が台所に置かれていた。ニアに聞いても知らないとの一言で一蹴されてしまう。同様にビャッコも知らないようだった。
最後に帰宅したのはホムラだ。今日も任務に就いていたのだが帰りが遅い。
「大丈夫? 随分遅かったけど」
「心配入りませんよ。ほら、怪我してないでしょう」
傷ついた場所はどこにもなかった。
「それよりお風呂いただきますね」
「うん」
風呂場へ向かうホムラの後ろ姿を見つめると、ふいに、尻の揺れが気になった。ホットパンツに包まれた肉感豊かな臀部は男を誘うかのように揺れていた。
四日目。少し厳しめの練習を行う。
ボルンは夕方頃にはへとへとになって倒れる寸前だった。宿に帰ると一目散でお風呂へと向かっていった。レックスはリビングで皆の帰りを待っていたのだが、勢いよくドアが開かれた。
「なに、ヒ、ヒカリ!? どうしたのさ」
「どうしたもこうしたもないわよ! お風呂! 入るわよ!」
ホムラではなくヒカリだった。純白の戦闘衣装に身を包む金髪の美少女なのだが、衣装がなにやらヌメッた液体で汚れている。
「なにがあったの!?」
「説明は後よ! お風呂!」
ドドドと足音が聞こえてくる。ヒカリは風呂のドアを猛烈な勢いで開けた。突然のことにぼうっとしているとボルンがまだ入浴中であることに思い出す。だが時既に遅し、ヒカリの叫ぶ声が聞こえてきた。
「あちゃ……なんだろ」
鉢合わせしたな、と思うともう遅い。宿の外から名前を呼ぶ声が聞こえてきた。メレフであった。話があると言うことなので宿を出た。
宿から戻ってきたのは夜遅くのことだ。随分と時間がかかってしまった。
もうホムラも寝ているし、ボルンもぐっすりと寝ていた。いつの間にか帰ってきていたニアとビャッコも寝息を立てている。レックスもベッドに入った。
五日目。練習は休みとした。ボルンも連日練習では体が持たないだろうという配慮だ。
レックスも気分を変えようとして、風呂へ浸ろうとしたときのことだ。
「レックス!?」
「ホムラ!? ご、ごめん!!」
誰もいないだろうと思っていたらホムラが先に入っていた。
出て行こうとするが腕を掴まれた。
「一緒に入りませんか?」
振り返ると一糸纏わぬ絶世の美女が立っている。真紅の髪に赤く染まった頬。いつもは大人びていて、お姉さんのようなホムラが、可憐な少女のように恥じらっている。
レックスの視線には豊かな双房があった。とても片手では掴みきれないほどの大きな果実の先端には桜色の乳輪がぽつっと浮かんでいる。
さらに視線を下げることもできるが、してはならないと思い、できなかった。
「レックスには……まだ、早いかも知れませんね」
そういうとホムラの体が赤い光を放ち紺色の水着が身を包んだ。競泳用とされる水着なのだが、双房の膨らみが並ではない彼女にとって、凶暴な仕上がりとなってしまっている。特に鼠径部の切れ込み部分はV字ラインを強調し、太もものむっちりとした柔らかな肉を丸見せにしている。
レックスにとってはこの水着という姿だけでも頭が沸騰しそうなほど艶めかしくみえた。
「さ、レックス、どうぞ」
「う、うん……」
二人、裸で浴槽に浸かる。一人用の浴槽は狭く、足を伸ばさなくても足が擦れ手が当たる。水着越しの胸が浮かぶようにして浮島を作っていた。
ホムラの熱のせいかお湯はいつもよりも熱く感じられた。
「ボルンくんの修行はいかがですか」
「え? ボルンかぁ……あいつ、なかなかやるよ。教えたことはすぐに理解するしさ、多分、要領が良いんだよ」
「そうなんですね。じゃあすぐにでもレックス師匠を追い抜いたり?」
「やだなぁ、そこまでじゃないって。って、自分で言うのもなんだけど」
お湯のなかで触れ合う肌のせいか、ムクムクと己の一物が大きくなるのを感じていた。
気取られないように、と視線をできるだけホムラからずらしてみる。
「ホムラこそ任務の方は大丈夫? 最近ひっきりなしに頼んじゃってるけど」
「……はい。少々手こずる敵はいますけど、心配するほどのことはありませんよ」
「ホムラはけっこう無茶するからなぁ。ヒカリもちゃんと見ててよ」
そういうとホムラからヒカリへと姿が変わる。彼女もまた水着を着用していた。
「大丈夫って言ってるんだから信頼しなさいよ。君ってば私たちを誰だと思ってんのよ」
「あはは……うん、信頼する。だから何かあったら言ってね」
ヒカリはツンとしたままホムラへと姿を変えていなくなる。
「もうヒカリちゃんたら。レックスが心配してくれているの、とっても嬉しく思っているんです。ヒカリちゃんも、私も」
ぎゅっと手を握ると見つめられた。ホムラの眼差しを避けることはできなかった。
天の聖杯。ブレイドとドライバー。それらの関係など、どうでもよくなってしまう。
自ずと顔が近づいていく。
目を細め、閉じきろうとしたところでホムラの目は開いた。水面下で熱く隆起していた少年のモノに気づいたのだろう。まだ包皮が剥けきっていない幼子のそれを見て、クスリと笑った。
「い、いや、これは!?」
慌てて手を離して股間を押さえてしまう。
「あ、ごめんなさい、でもレックスもちゃんと男の子なんですね」
ホムラは立ちあがると優しく微笑みながら風呂場を出て行く。
「ホムラ?」
「ちょっとのぼせてしまいました。レックスはちゃんと体を洗ってから出てくださいね」
「う、うん……」
照れ笑いすることしかできなかった。
一人きりになるとレックスは湯船に顔を突っ込んだ。ホムラの残した熱を感じながら、もう少しでキスできたのに、と何度も頭のなかで考える。魅惑的な女体を目の当たりにしておきながら何もできなかったことを悔やみつつ、体を洗うことにした。
六日目。
あきらかにボルンの様子がおかしかった。いつものようにサルベージを教えるが、心ここにあらずといった様子で、集中していない。サルベージは危険だ。集中して行わなければ大怪我をする。あまりに危なっかしいので修行は昼前に一時中断となった。
「今日はどうしたんだよ。疲れが溜まってるのか?」
「へ? いや~~~、レックス師匠ってホムラとヤッたことあるんすか?」
一瞬のことだったが、なにを言っているのか理解できなかった。
「いやホムラとセックスしたことあるかって聞いたんッス」
「え!? ええええええええ!?」
「声が大きいッスよ」
「ないないない! ない……っていうかなんだよ、それ」
少年にとっては夢のような話で現実味がない。昨夜、キスしようとしただけでもまだ幻夢のようなのだ。
「そうなんすね、じゃあオレが先っすね!」
「……は?」
また意味不明なことをいった。どこか勝ち誇ったような笑みまで浮かべていた。
「いやあのデカ尻とデカパイ見てヤりたくなるのって当然じゃないっすか。だからアプローチかけて口説き落としたッス。けっこう簡単ッスよ、ホムラ」
まるで賭け事の対象のようにホムラのことを口にするボルン。どうしてか怒りは沸いてこなかった。それもそのはず、ホムラがそのようなことをするはずがないし、ボルンの言ってることに現実味がまるでない。
「ホムラのおっぱい最高ッスよ。あのバインバインのプルンプルンおっぱい、揉みくちゃにするのたまんなかったッス!」
「へ、へぇ……」
怒りよりも呆れてものがいえない。
「尻もなかなか。いつもホットパンツ履いてるからケツの形も解ってるんすけどね、やっぱ叩くといい音鳴るしぃ、ヒカリも良い声で鳴くんスよ」
「どんなふうに?」
どうせ嘘だ。そう思いながら聞いてみた。
「どんなって、そうッスね、オレじゃできないッスけど……」
「ほら嘘だ」
「違うッスよ、なんていうか、すんげぇ下品なんスよ。あの気取った顔がぐちゃぐちゃになるんス。つーか、オレがさせるんスけどね」
下品な声などあげるはずがない。想像もつかなかった。
「チンポ気持ちよかった~」
「そういうの冗談でも言うんじゃないぞ。ほら練習再開!」
「了解ッス、童貞師匠!」
呆れながらも、練習は真剣にする。
昼を過ぎて、そろそろ昼食時になるとまた休憩となった。
ボルンは、どこかへ向かって走っていく。気になって追いかけると人気のない場所へと出た。
(え……なんで、ホムラが……)
ホムラがいた。手には大きなお弁当箱を持っている。
彼女は任務に出ているはず。予定では夕方までは帰ってこないはずだ。
どういうわけか、ホムラはボルンと一緒に弁当を食べ始めた。心臓の鼓動が早くなる。さっき、ボルンが言っていたあの卑猥な妄想話はなんだったのか。そう思うと頭を殴られたような痛みがした。
あるはずがない。そう思いながら踵を返して後にした。
どうして、とホムラに声をかけることはできなかった。
三日間、ボルンの練習を行いつつも、レックスの頭のなかは悶々としたものがあった。
日に日にサルベージャーとしての腕を上げていくボルン。その腕前はもうレックスと同じかそれ以上にまで成長していた。一度飛び込めば、見たこともないお宝を手にして戻ってくるのだ。
そして、毎日のようにホムラと昼食を食べていた。九日目にはホムラは姿を隠さずやってきて、三人……いや、ボルンと一緒に食べはじめた。
宿でもホムラと一緒にいる時間は目に見えて減り、姿を見ることもほとんどなくなった。
ホムラのいる場所はいつからか、ボルンの部屋となっていたのだ。
十日目のことである。翌日から旅に出ることが決定した。
段取りを終えて宿へ戻ってくるとホムラに呼ばれた。
「ど、どうしたのさ、ホムラ」
「話があるんです。こっちに来てください」
呼ばれて入ったのはボルンの部屋だ。質素な部屋だったのだが、今では二人並んで寝られるほど大きなベッドが置いてあった。少し奇妙な生臭い匂いが篭もっている。ここでホムラがボルンとほぼ一緒にいたのだ。なにがあったかは、童貞のレックスでも察することはできる。
ボルンはベッドに腰掛けてレックスを見ていた。小柄で丸刈りの少年の隣りにホムラは太ももがぴったりとくっつくほど密着して座ると、同じようにレックスを見た。
「うぃーッス、童貞師匠。明日からまた楽園への旅再開ッスね。そこで相談なんスけどぉ、オレも同行するッスね」
「いや、お前、戦えない……だろ」
「戦うの怖いからやらないッスよ。でもオレがいないとホムラがつまんないっしょ」
また頭を殴られたような痛みがした。
「旅がつまらない……」
「……はい。ボルンがいないとつまらないです♥ レックス、ボルンも一緒に楽園へいけないと寂しいですよ」
「それって」
「さすがに童貞師匠でもホムラの気持ちわかるッスよね? 彼氏のいない旅なんてしょーもないッスよ」
ケラケラと笑うボルンに言い返せず、ホムラをみた。
「レックス、あなたの気持ちは嬉しいんです。でもボルンはとっても男らしくて♥ 勇ましくて♥ わたしとヒカリちゃん二人を同時に愛してくれるんです♥」
ボルンに抱きついた。あの目にした双房はボルンの腕を挟んでいる。
胸の鼓動が伝わっているだろう。
「俺は、俺……」
「オレが同行しないとホムラもいかないッスよ。な?」
「はい♥ ボルンと分かれるなんて嫌です。ねえ、レックス、わたしと彼氏の間を裂こうなんて考えませんよね?」
頭は真っ白になっていた。
ホムラとヒカリを楽園に連れて行くための旅だ。ホムラがいなければ旅の意味はない。
「ヒカリはなんていって……」
「ヒカリちゃんですか?」
そういって姿を変えた。ホムラと同じで体を密着させたままだ。
「君ってば鈍感すぎじゃない。私も彼女にしてもらったんだから当然でしょ。ボルンの彼女になれてすっごく嬉しいんだから♥ 一緒じゃないと行かないわよ」
あのヒカリが抱きついた。
「そっか……うん……わか」
「つーわけで、よろしくッス。旅の間に童貞師匠も童貞卒業できるといいッスね。あ、貸しましょうか? ホムラかヒカリ。二人ともマンコをオレのチンポで突きまくったから合うかわかんないッスけど」
「ちょっと♥ レックスのおちんちんと比べちゃ駄目って言ったでしょ♥ 可哀相なんだから」
トドメだった。
ヒカリがボルンの股間を触ると腰履きを下ろす。
隆起した大木のような一物が露わになると最早、為す術がないのだと実感した。
巨木のような竿には強張った血管が浮き出て、それさえもがエラのようになっている。先端の亀頭は拳骨のように太く雄々しい。包皮に包まれている自分のものとは何もかも違っていた。
「あれ? いいんスか? ホムラマンコもヒカリマンコも今だとフリーッスよ、童貞師匠!!」
レックスは茫然自失のままボルンの部屋を出る。
ドアを閉めると二人の笑う声が聞こえてきた。
涙が流れてくるが、歯を食いしばって堪える。
涙の味はわからなかった。