「んぅ………さむ……ん、んぅ……」
何時に眠ったのかよく覚えていない。
ただアリーゼさんが温かくてくっついて眠っていたのは確かだけど……それにしても妙に下半身が寒い。窓は開いていなかったはずだけど……。
ううん、やけにすーすーしているよう、な……。
「ん……あむ、ん、んん……」
「……ンンンン!?」
どういうことか。
アリーゼさんが僕のペニスに顔を近づけるどころか、咥えていた。
「ん、あ、起きたのね……おはようベル」
「オ、オハヨウゴザイマス」
「朝から、とっても元気ね?」
金縛りにあったかのように身体が動かない。
そんな僕に気にすることなく、アリーゼさんは寝間着の浴衣を広げ、下着を下ろし、ペニスを指で弄っていた。
「う、くぅっ!?」
「ふふっ、起きたらなーんか若干硬いのがお尻に当たってるなあって思ってたら、そういえば昨日私勝手に満足して寝ちゃったってこと思い出して? ベルからしてみれば生殺しもいいところだったかなあって思って……でも私の身体どこも汚れてないし? おちんちんイライラするからって好き放題するもんだと思ってたけどそれもないし? じゃあ、眠っている間にスッキリさせておかないと可哀想よねって思ったのよ」
楽しそうにしながら弄られると、こぼれる吐息がペニスにふりかかり、こそばゆい。いや、このお姉さんは何を言っているのか。眠っている女の子に手を出すのは犯罪でしょう? どうしてバッチコイな顔をするのか。あんたの寝間着って浴衣だから脱がしやすいのよとまで言ってくるし。
「まあ朝食の時まで、ここテント張ってたら皆に見られちゃうし? 弟の射精管理くらいしてあげるわ! そういうわけで、いただくわね……? ん、あむ……ちゅぅ……」
「くぁあ!?」
そして、ペニスの先端が熱い物に包まれる。亀頭にアリーゼさんの舌が触れ、その刺激に僕はビクンと全身が震えてしまう。
「あむ、ん……はむ、ちゅ……ちゅ、あむ……れろ、ん……はむ、んぅ……は、ふぅ……んん……」
起き抜けで血が巡り始めて勃起しだしているペニスを、アリーゼさんは唇と舌で揉むように愛撫してくる。他愛ない刺激に、夜の生殺しもあってかみるみる血が集まり、僕のペニスは硬く大きくなっていった。目が覚めたら綺麗なお姉さんが男の股間を咥えているというありえないような夢心地なほどの快感に、風呂で上せているような目眩すら感じてくる。
「あ、ああ、あう……ふ、くぅ!? あ、あの……アリーゼさん、いったい……なに、を……?」
茹ったような頭で、なんとかそれだけ聞くことができた。
「ん、ちゅ……見て分からない? おちんちんを舐めてるんだけど?」
「そ、それは、見ればわかる、けど……ナンデッ!?」
気持ちいい、すごく。でも、朝からこんな……!?
僕の疑問に答えることなく、アリーゼさんがペニスを舐めてくる。
「あ、ちょっ……くぅっ!?」
「いやだから……昨日の夜、私寝ちゃって、ベルの……処理してあげれてないし? 溜まってるってやつだろうから? 解消してあげないと可哀想だなあって思って」
あと、あんたのが当たってムラムラしたから。そんなことをアリーゼさんは、ドヤァッとした顔で言ってのけた。
「あう……っ」
「フッフーン! ベルはきっと『ふでおろし』?っていうのしてほしい相手いるだろうし? 皆なんとなく察しているし? でもそれを言うのは失礼でしょう? それに私達だってすぐ近くに熟れてない果実があったらえっちな気分にもなるわ! 大丈夫、安心して」
「な、なにを……?」
「皆、ベルの勃起とか見たことあるし」
「!?」
「あえてそれ見たさで一緒にお風呂入ったりするし」
「!?」
「ちょっとずつちょーっとずつえっちなこととかして、射精管理しようって所存だから」
「たまにアリーゼさん達が怖いです!?」
「何言ってんのよ、お風呂でマリューに抜いてもらってたくせに」
さわさわと、竿の部分を爪先でかするように撫でてくる。
その刺激で僕のペニスは何度も脈打つ。
「いいわよね、おっぱいで身体洗ってもらうの」
そりゃあマリューさんは【ファミリア】の中でもアストレア様に並ぶほどだけど……アリーゼさん、何もジト目をしなくてもいいじゃないですか……。
「まあ皆あんたのこと弟としても異性としても見てるし好きなんだから、問題ないでしょ? だからほら、気持ちよくしてあげるから……任せておきなさいな……ん、ちゅ……くちゅ、じゅ……」
「うああ、ああっ!」
アリーゼさんの熱い舌が、亀頭を這い回る。僕の弱い所を的確に突く動きで、その様子を見ているだけでも射精してしまいそう。
「んちゅ……じゅる、れろ……くちゅ、ちゅ……じゅる、くちゅ……ん、ちゅ……んぐっ……じゅるる、くちゅ、じゅりゅううう……くちゅ、ん、じゅる、くちゅぅう……ん、じゅうう……」
そのままペニスの先端を咥え込み、啜るように舐め上げてくる。尿道の中をも啜られるような感触に、腰がびくびくと跳ねてしまう。
「んくぅっ……ん、もう、暴れ……ないでよ……んんん、こんな、もう……奥が、いいなら……言って、くれれば……」
「ごめ、なさい……うくっ……おぁあっ!?」
少し抗議したアリーゼさんはそのまま、ぐっとペニスを口の中に引き入れると、喉の方にまでみっちりと咥えこんでしまう。
「んぐっ……じゅ、じゅる……くちゅ……んん、んぐっ……じゅ、ん……んくぅ……ふぁ、あ……あぁ……」
喉の肉でペニスを挟まれ、また快感が一気に駆け上がってくる。
「んぐう……じゅる、んぐう……じゅる、ちゅ……んくぅ……じゅる、ん、もご……んん……」
少し苦しそうにしながら、それでも口からペニスを出すことはなく舌を使って愛撫してくる。口内の熱さに溶かされるような錯覚を感じながら、その愛撫をただ受ける。
「ア、アリーゼ……さん?」
「……ぷはぁ……どうしたの? もしかして……苦しくなってきちゃった?」
真っ赤に充血し、パンパンに張り詰めたペニスを指先で弄りながら、僕の方を上目遣いで見つめてくる。普段とは違う、蠱惑的とも言える表情に胸が否応なしに高鳴ってしまう。
「年上のお姉さんに朝からこんなことされて……興奮してるんでしょ?」
「う……」
舌で絶妙な刺激を送り込んでくる。揶揄うように、悪戯な笑みを浮かべて、さっきとは違って触れるか触れないかというギリギリの刺激。
「ん……れろ、んん……あむ、ちゅ……んぅ……ふぅん……あむ、れろ……ん……」
「ふ、あ、あぁっ……!」
「ん、先っぽから……透明な、お汁がいっぱい出てきたわ……しょっぱい……変な味……」
僕に見せつけるように、先走りを指で伸ばし、ぐにぐにと亀頭に擦りつける。
「く、ぅっ……そ、れ……!」
震えて悶える僕の顔を一度見たアリーゼさんは、揶揄うような笑みを浮かべると、見せつけるように再びペニスを頬張り、舌だけじゃなく、頬の内側や歯で擦らせたりして刺激を与えてくる。
「んん……もご、ちゅ……んちゅく……んん……ふ、ちゅぅ……んぅ、くちゅ、んん……じゅくちゅ、れろ……ん、くぅ……ちゅ、あむ、れろ……ん、あむ、んぅ……ちゅ、んぅう……」
「ふ、はぁああ……!?」
巧みな刺激に、快感が引き出され背筋から寒気じみた快感が駆け上がってくる。僕の弱い所を知ったアリーゼさんは、重点的にそこを責めだしてくる。
「んんっ……じゅる、くちゅ……ん、ちゅるれろ……んじゅ……じゅうう……くちゅ、んん……っ、じゅる……ちゅぱ、ん、ちゅる……にちゅ、くちゅ……んちゅ……じゅるる……ん、んぅ……さっきの、べとべとした先走り、口から溢れて……きちゃ……いそう……」
アリーゼさんの口元から零れる唾液には、先走りが混じっているのか糸が引いている。朝起きてすぐに天真爛漫なお姉さんが頬を染めて僕のペニスを夢中になって頬張り、よだれを垂らすという状況に、僕はみっともなく興奮してしまう。
「んっ……れろ、ちゅ……ちゅぅうう……ん、くちゅ……あむ、んぅ……」
そして唇をすぼめると、尿道口から溢れ出した先走りをすすり上げる。
「あ、くぅっ……!?」
「ん、こく……ごく……ん、こくん……んんっ……」
そして吸い上げたものを口の中で転がし、舌でペニスに撫でつけ、余った分を細い喉を動かし、よだれと先走りを飲みこんでいく。
「は、はぁ……は、ぁ……」
快感と興奮で、荒くなった息が戻らない。
「ふふ、気持ちよさそう……輝夜に聞いておいてよかったわ……ちゅっ、んっ、もっと、してあげる……」
輝夜さんはアリーゼさんにいったい何を吹き込んだんだろう……そんなことを聞く余裕なんて今の僕にはなくって、余計なことを考える前に、アリーゼさんはペニスに口をつけると、また深く咥え込んだ。与えられる快感に、思考なんて巡らせる余裕はなかった。
「んぐぅ……ん、じゅる……んん、ん、じゅる、くちゅぅううう……ん、じゅう……ん、じゅる……くちゅ、んぐっ……ちゅる、んんっ……」
先端がまたも喉の辺りにまで辿り付き、肉の壁が亀頭に押し当てられる。快感が変わる事で、意識していなくても腰が跳ね上がってしまう。
「んぅっ……!!」
喉の辺りで動いたせいで、アリーゼさんは苦しそうな声を出す。そして咥え込んだペニスを喉から離した。
「ん……こほっ、けほっ……これ、されると、大人しく、できなくなっちゃうの……?」
「ご、ごめ、ん……なさいっ」
ぽろりと出たペニスと口の間に、唾液が糸を引いている。けれどアリーゼさんはそれに構わず、口を一度手で拭うとまたペニスを舐め始めた。
「んっ……いいわ、それだけベルが気持ちよくなってるってことなら、私としては嬉しいし……ちゅ、ちゅる、じゅ……ちゅんくっ……じゅる……ん、じゅるう……」
また僕のことをちらりと見て、にんまりと女性的な笑みを浮かべるとペニスを深く咥えこむ。またも喉の辺りまで飲みこんで、刺激してくる。
「う……あっ、それぇ!」
亀頭のあたりが、さっきよりも深く喉で挟まれ、微妙な圧迫感が伝わってくる。それは既に真っ赤に腫れ上がった僕のペニスに酷い快感となって襲い掛かり、目の前がクラクラしてくる。
「んぐっ……じゅる、んくちゅ……ちゅ、れろ……んぐっ……ちゅう、ちゅぅうう……んちゅ……んん」
僕の悲鳴じみた呻き声を聞くと、ますます満足そうに口と手の愛撫を休めようとはしない。それどころか、指がすべりペニスの根元をぎゅっと刺激してくる。
「じゅるれろ……ん、じゅるる……ちゅう、くちゅん……じゅちゅぅううう……!」
すごい、さっきよりもますます舌が絡みついてくる。まるで今までは慣れてなかったのか外から見る限りはさっきと変わらないのに、中身が全然違う。舌の柔らかさと熱さが亀頭を包み、溶かしたかと思うと歯を軽く立てて、その感触を確かめてくる。
「ん、ふぅ……れろ、んじゅっ……ちゅう、れろ……ちゅるじゅるうう……ん、じゅっ……んくっ……ふは、はぁ……は、ぁ……こんなに、大きく……こんなのが本当に……挿入るのかしら……ごくり」
ペニスを口から取り出し、微笑みを浮かべながら舌でチロチロと舐めては、疲れたり苦しそうな様子を一切見せずに、またペニスを口に含む。
「んっ……はぷ、ちゅる……じゅる、ん、ちゅる……くちゅ……ん、んくっ……ん、ちゅ……もご……んく、ん、ちゅう……じゅる……んん……んぅっ……は、んぅ……んん、ちゅぱ……ちゅ……んん……んふぅ……じゅるるる……んちゅぅ……ん」
「くぁっ……!」
すっぽりと亀頭を包み込み、頬をすぼませて吸い上げる。あまりの快感に腰から下が痺れて溶けてしまったような感じがする……。その僕の様子を見て、アリーゼさんは微笑む。
「ん、ふふ♪ じゅる……んちゅ……んく、れろ……ちゅぅう……んちゅ、くちゅ……んん……ん、ぁあ……は、ぁ……ビクビク、してるわね……もう、出そう? なら、我慢しなくて……いいわよ」
アリーゼさんは唇を亀頭に押し当てたまま、優しく話しかけてくる。わざとやっているのか、その時の唇の動きや、触れる舌の感触にまた僕のペニスは大きく震えた。
「ふふふ、ほら、我慢しなくていいから……口の中に出しちゃって……ね? ん、ん、あむっ……」
全体を口の中に入れると、唇をぴったりと密着させ擦るように竿の部分を上下させる。唾液や先走りの混ざった粘液の音がいやらしく室内に響く。その水音に、僕は……ううん、きっとアリーゼさんも興奮が高まっている。アリーゼさんは垂れた髪を耳にかけたけれど、その時に見えた耳は真っ赤だった。
「んちゅ、れろじゅる……くちゅ、じゅ、ちゅぅう……くちゅ、にちゅぅう……」
そしてアリーゼさんはラストスパートをかけるように、ペニスを強く吸い上げる。
「ア、アリーゼさんっ、そんなに、されたら……!」
「ん、ふふ……ほら、出していい……から、ベルの一番搾り……頂戴?」
口内で舌先を硬くして、尿道口をほじるように刺激してくる。それと同時に、唇をすぼめ、全体を吸い上げてくる。
「そんな、された、らぁ……!」
「ん、はぁ、あ……こんなに、膨れて……もう、出そうなんでしょ……?」
アリーゼさんは口の中での変化を感じ取ったのか、蠱惑的な笑みを浮かべながら愛撫を止めない。
「んちゅ、じゅるる……くちゅ、ちゅぱ……じゅ、ちゅじゅうう……くちゅ、にちゅ、じゅうう」
「あ、ああ……うくっ……アリーゼ、さん……ぼく、もう……!」
「ん、んぅ……ちゅ……じゅ、ちゅぅう……ベッド汚れたらいけないし、このまま、口に……出しちゃって……ん、ちゅ、じゅりゅうう……」
「あ、あああっ……!!」
「んじゅ……じゅぅううううう……! じゅる、くちゅううう、くちゅにちゅうう……! んぅうう……! んく、じゅる……じゅるる、ん、うううう……じゅるるる!」
既に限界近いペニスの奥から、精液がせり出しそうになる。実際、僕はもう我慢の限界も限界。それを見越したように、催促するようにアリーゼさんは少し苦しそうになりながらも構わず動き続け、刺激を与えてくる。
「んんっ……じゅ、ちゅるじゅるる……んぐ、じゅる……んく、じゅ……じゅちゅっ……!」
やばい、もう限界、が……!
そんなことが頭に過ったとき、アリーゼさんの舌が尿道をほじり、その瞬間。僕は限界を迎えてしまう。
「あ、は、ぁああああっ!!」
びゅるる、どく、びく、びゅるるる!!
限界を迎えて、自然と腰を突きだすようにしてアリーゼさんの口の中に、大量の精液をぶちまけた。
「んんっーーー!! ん、んぐっ……じゅる……ん、うううっ!」
ペニスの先端からは、熱い精液が迸り容赦なくアリーゼさんの口の中に吐き出されていく。
「んんっ……じゅじゅ、じゅる……くちゅ、じゅる……ん、んくっ……んこく……んん……ごく、んん」
出た瞬間悲鳴のような呻き声を上げたアリーゼさんは少し苦しそうにしながらも、口の中で吐き出された精液を飲みこんでいく。その間も射精は続き、アリーゼさんの口の中をいっぱいにしていく。
「んぅうう……! んく、んぐっ……ん、ぷふ……ん……ふはぁ、あ……んんっ……えほ、けほっ……ん、けほ……けほっ……」
たまらず口を離し、苦しそうに咳き込みながらアリーゼさんが息を整える。口の端からは飲み切れなかった精液が唾液と共にしたたり落ちる。
「あ、うあ……」
咳き込むアリーゼさんに対する心配と、思いっきり射精した放心が合わさって何を言えばいいのかわからない。ただただ、言葉にもならない声が漏れ出ていた。
「ん、はぁ……ふふん、たっくさん出たわね……」
口元からしたたり落ちる精液を手で受け、それを僕に見せつけるように舐め取っていく。
「ん、れろ……ちゅ、んちゅ……ん、ちゅ……すご……こんなに濃い、味で……喉に、ひっかかっちゃう……」
「ご、ごめん……なさい……」
「ふふ、いいのいいの。こんなに濃いのが出たってことは、それだけ溜めてたってことなんでしょうし……たくさん出してくれて、嬉しいんだから」
そして手や口元、顔に飛んだものやペニスに残った精液をゆっくりと舐め取っていく。『お掃除フェラ』というやつらしくて、うっとりと頬を染めながらするアリーゼさんの様子を見て、射精直後だというのにペニスに血が巡りむくむくと、再起しつつあった。
「ありゃ? ベルのおちんちん。出した側から元気になっちゃったわ……」
「いや、あの、その……!?」
一瞬キョトンとした顔をしたアリーゼさんが、硬くなったペニスを指で優しく撫でながら、僕の目を覗き込む。
「仕方ないわね……このままじゃ朝食どころじゃないでしょうし、もう一回……してあげるわ!」
そう言って、アリーゼさんはしばらく僕のペニスを頬張り続け、僕はアリーゼさんに甘やかされるのだった。
× × ×
「おはよう、みんな!」
日が昇って少し。
着替えを既に済ませた正義の戦乙女達は卓について並べられた朝食に手を伸ばしていた。そこへ、赤いポニーテールを揺らしてキラッ☆とでもいうような笑みを浮かべたアリーゼがやってくる。
「遅かったじゃねえかアリーゼ、寝坊か?」
「団長様ともあろうお方が、珍しいこともありますねえ」
「夜更かしでもしていたのですか?」
ライラが、輝夜が、リューが、全員が珍しいものを見るような目つきでアリーゼの方を見て似たり寄ったりなことを言う。アリーゼは、てへへ、と頭を掻いて着席し、それに遅れて若干気だるそうな目をしたベルがやってくる。
「お……はようございます」
足腰立たなくなったのかお前、というか。
亡者のような。
あるいは、土から還ったばかりのゾンビみたいにふら付くベルの姿に、お姉さん達はアリーゼとベルを交互に視線を泳がせた。
でも、挨拶をしているのは偉いことなので返事をしてあげなくては……と一同は何とか声を絞り出す。
「「「「お、おう……おはよう」」」」
寝間着の浴衣は寝相でも悪かったのか乱れたままだし、口元はなんだか濡れている。涎でも垂らして眠っていたの?と疑問に思うマリュー達であったが、それはすぐに違う疑惑へと変わった。
「スンスン……なんの匂い?」
「大丈夫、ベル?」
「アストレア様……ぼくは、腑抜けです……」
「ど、どうしたの?」
「いまは、もう、動かない……」
「それは……時計が壊れたの……?」
「お風呂入りたい……」
「え、ええ……背中でも流しましょうか?」
「……………うん」
そんなちぐはぐな会話をする女神と少年を他所に、輝夜達はアリーゼに詰め寄った。お前、何した?と言わんばかりに。しかしアリーゼは気にしていないのか涼しい顔をしてスープを啜った。
「何って、『おっぱい体操』に付き合ってもらって、お礼をしただけよ?」
「ほ、本当に……あの子に揉ませたのですか?」
「別にいいじゃない。マリュー達だって、触らせたことあるでしょ?」
返事はしないけど、頷きはする。
それにリューだけが、雷に撃たれたようにビックリ。ポンコツ妖精の知らないところで、神々のいうおねショタは進行されていたのだ。そこに、アストレアに連れられてベルもようやく着席。セルティが入れてくれたカフェオレをコクコクと飲み込み、トーストにバターを塗って頬張り始めた。アストレアはそんなベルを眺めながら乱れている髪を指で梳くように撫でてから、朝食を再開させた。
そして、アストレアとベル、他数名がスープに口を付けている時にアリーゼは声を大にして言った。
「ねえ輝夜、精液ってどうすれば美味しくなるの?」
ぶふぅううううううーーーーーッ!?
アリーゼ以外の全員が、口にある者を吹き出した。
麗しき乙女達にあるまじき醜態!
「あ、朝から……てめ、アリーゼ!?」
「ベ、ベル君!? 朝からアリーゼちゃんとして……!?」
「い、いや、きっとベルはされるがままだったはずよ!? だって、ベルからくることってないもの!」
「こ、こいつら交尾したんだ……!!」
「「「交尾って言うなぁ!!」」」
「大丈夫、安心して! ベルはまだ童貞さんよ!」
「うあぁあああああああああーーーーッ!!」
阿鼻叫喚。
アリーゼの発言に全員がドタバタ。爆発したように赤面し、ネーゼがベルに近寄っては鼻をスンスン鳴らし、セルティが眼鏡をびちゃびちゃに濡らしたままスープを啜ってはむせ返る。乙女達がわーわーきゃーきゃーしているすぐ近くで、ベルは恐る恐る横に顔を向けて、ベルを見て微笑んだまま凍り付いているアストレアに悲鳴を上げて逃げるように
この日も、【アストレア・ファミリア】は