アーディ・ヴァルマA-①
「やぁベル君、今日も可愛いね、抱きしめてもいい?」
日の光が真上から下界を照らす頃。
アーディさんは僕の背後からいきなり抱き着いてきては、そう言ってきた。許可を得るも何も彼女は既に行動を終えていて、なんならこれでもかと身体を密着させて、お姉さん譲りで、且つ、時々アリーゼさんやリューさんが「く……っ!」なんて悔しそうにしているくらいには大きな胸を僕の背中に形を歪めるほどに押し付けてきているのが背中越しによくわかる。
「ん~~~? ベル君、お耳が赤いよ? どうしたのかな?」
わかってて、彼女は揶揄ってくる。そのうえ、ぐいぐいと擦りつけるようにしてくるんだから、確信犯だ。
「アーディさん、その、見られてますから……」
「何、照れてるの? 今更だよ? お互い、裸を知ってるんだし」
「それは……そう、ですけど」
それでも恥ずかしくないわけじゃない。
他人に見られているっていうのもあるし、良い匂いがするし……お風呂上り? ううん、違う、石鹸のような香水で、けれど主張が激しいものではない、ほのかに感じさせる程度のそれ。その香りとか、柔らかい感触だとか、いくつになっても慣れない……嫌じゃないけど……。
「せ、せめて、誰もいないところでしてください……!」
「へぇ、誰もいないところでなら、いいんだ」
アーディさんは密着するのをやめると、僕の正面へとやってくる。その仕草がまた、ずるい。神様達の言う『あざとい』っていうやつなんだろうか。両腕は後ろ、腰の辺りで組んでいて、それでいながら上体を倒して覗き込むようにして、僕の顔を見上げるようにして、にんまりと笑みを浮かべている。周囲からの嫉妬の視線を一身に浴びる僕は、サッとアーディさんから顔を反らした。
「それで、君は何をしているのかな?」
「ええっと……」
僕は姿勢を直したアーディさんに、カクカクシカジカと説明した。ストリートを歩いていると『じゃが丸君』の屋台で店長のおばさんに声をかけられたこと。そしておばさんが飼っている猫が行方不明になっているということを。
「なるほど、猫探しをしているんだね。へぇ君も困っている街の人のために……アリーゼ達みたいに『正義の味方』してるんだ」
関心関心、と声を弾ませるアーディさんは僕の横に並ぶ。そして腕を伸ばして、ぽふぽふさわさわと僕の頭を撫でてきた。……また周囲の視線がきつくなった。
「ア、アーディさん!」
「あ、あはは、ごめんごめん。じゃあ、君の
「へ? 今日、来るんですか?」
「あれ、リオンから聞いてないの?」
「う、ん……?」
「リオンめ、報連相を怠ったな……?」
あんにゃろ、今夜はベル君のお風呂タイムにぶち込んでやろうか……ブツブツそんなことを言っているような気がしたけれど、僕は聞かなかったことにした。黒いオーラを出すお姉さん、怖い。そんな僕の怯えの反応に気付いたか、アーディさんは誤魔化すように白い歯を見せるようにはにかんだ。
「じゃあ、いこっか、猫探し」
「手伝ってくれるんですか?」
「うん、せっかく出会ったんだし、手伝うよ?」
「じゃ、じゃあ……その、お願い、します」
「えへへ、お願いされましたっ」
そうしてアーディさんと隣並んで都市内を散策しながら、猫を探す。アーディさんはいつもの青を基調とした
「ガネーシャ様、見つかってよかったですね」
「…………」
「まさか、行方不明だったなんて」
「…………」
「でもどうして地下水路なんかで吞んでたんだろう……?」
「…………」
「でもガネーシャ様が無事でよかったですね!」
「…………」
「………アーディ、さん?」
「………恥ずかしい」
なんでもガネーシャ様は
「よ、よしよーし?」
「うぅぅ、ベル君の優しさが身に染みるよぉ……!」
たまらず、アーディさんは僕に抱き着いてきた。昔とは違って背丈が追い付いてしまったことで、感じるものもまた違う。アーディさんの頬は僕の頬にくっついてすりすりと頬ずりしてくるし、その度に髪の匂いが鼻孔をくすぐるし、何より、僕の胸に当たる彼女の胸が何度も形を変えている感触が伝わってくる。僕は、動けない……!
「あれ、ベル君、どうして固まっちゃったの?」
「だ、だから、その、抱き着かれると、さすがに恥ずかしいっていうか!?」
「別に恥ずかしがらなくたっていいじゃん! いや、そういうところも可愛いけど、女神様と同衾したり、お姉さん達の裸見たり触れ合ったりしてるんでしょ! なら、恥ずかしがる必要ないじゃん!」
「ア、アストレア様と同衾はその、ええとそれ、別! でも、僕ももう14歳なんです! 見たくて見てるわけじゃないんです!」
「アリーゼ達のことはもう飽きたっていうの……!?」
「違う、そうじゃない!!」
「年頃なのはわかるよ? でも、だからこそ、今更でしょ? 本音はどうなの、言ってごらんよ!」
ガネーシャ様を地上に帰還させた僕達はひと気のない路地裏をしようもない話をしながら歩いていた。そしてじわりじわりと壁際に追いやられた僕は、アーディさんの両手が顔の横に伸び、『壁ドン』というやつで逃げ道を奪われた。正直に答えるまで、絶対に解放しないというのがひしひしと彼女の強い眼差しから伝わってくる。
「………嬉しいです」
「よろしい!」
観念して答える僕に、アーディさんは満足げな笑みを浮かべて頭を撫でてくる。僕だって所謂お年頃。いくら慣れていたとしても、恥ずかしいと思うことだってある。でもアーディさんを含めたお姉さん達にはそんなの関係なくて、むしろそれを楽しんでいる節がある。
「ん、ここ……硬くなってる。身体は正直って本当なんだ……ごくり」
そうだよ、僕が今更恥ずかしいと思ってしまうのは、彼女達が僕のことをまじまじと見つめてきたり、わざとらしく誘惑というか無防備なところを見せてきたりするからであって、僕がおかしいわけじゃない。むしろ、意識しすぎてしまうくらいだ。
「ってなにしているんですか、アーディさん!?」
なんて考えていると、下半身に違和感を感じて下を見る。するとそこには、両の膝をついて僕のズボンのチャックの位置を手で撫でているアーディさんがいた。ほんのりと、頬が朱い。
「いや、だって、ここ硬くなっちゃってるし………」
「だからって、その、誰か来たら……!?」
「むぅ……確かに、それはまずいよね………仕方ない、ベル君、我慢できる?」
「が、我慢?」
この人は何を言っているんだろう。
僕の股間をズボン越しに撫でながら、何を考えて……わかるけど、わかりたくないというか。
「ひょっとして…………いや?」
うるうると潤んだ瞳、かつ、今にも泣きそうな声色で見上げてくる。どうして僕の周りのお姉さんはずるい攻撃ばかりしてくるんだろう。嫌なわけ、ないのに。
「ねえ、ベル君」
ゆっくりと立ち上がって、僕を正面から抱きしめながら額を額にくっつけてきた。熱を孕んだ潤んだ瞳が僕の瞳をじぃーっと見つめて、吸い込まれるように僕も見つめ返す。ドキドキと煩い鼓動の音、それが僕のものなのか、アーディさんのものなのか、或いは僕達2人のものなのかも判別はつかなくって、そして僕が嫌じゃないと言い返すまもなく、アーディさんの唇は僕の口を塞いでいた。
「!?」
「ん………ちゅぷ、んふ……」
ぴちゃぴちゃと音を立てるように、アーディさんは僕の口内に舌を入り込ませて舐めまわしてきた。肩を跳ねさせ、心臓が大きく跳ねて、流れ込んできた唾液を思わず飲み込んで、震えていた腕は次第に彼女の背中に回されて抱き返す。
「ちゅむ、は、ん………ちゅるっ……んんっ」
快楽を貪るような接吻に取りつかれる。瞼を閉じて、相手の体温を感じて、相手の唾液の味、そして舌を絡みつかせて吸っては吸い付かれる。呼吸もままならなくて、苦悶の悲鳴にも似た喘ぎが漏れて、短くも長いと感じてしまう時間が過ぎて、アーディさんの唇が離れる。
「ふぅ、は、ぁあ………ベル君とキス、久しぶり……甘い、ね」
「は、はぁ、ふ、ひゅぅ……」
「続き、後で………しよっか?」
「…………ぅん」
たらり、と唾液の糸が垂れて落ちる。陽が傾いて闇が路地裏を染めていく、夜の訪れだ。息を整えて、アーディさんが指を絡めるように手を取ってきて、握り返せば彼女の喜びが混じった「ん」というような声が聞こえてくる。路地裏を抜けて、ストリートに出ればすっかり街灯が灯っていて、道行く人々とすれ違うように僕達は『星屑の庭』へと歩みを進めた。顔が熱い、鼓動が早い、手から伝わる彼女の体温が熱い。この後、
「アリーゼさん達、怒らないかな」
「大丈夫だよ」
街灯の灯りに照らされて歩く帰り道。
傍から見れば、姉に手を引かれる弟のように見えるんだろうか。恋人に見られたら、この人は喜ぶんだろうか。
「君はねえ、弟だし、将来の……ええと……改めて言うと恥ずかしいけど、そうなれたらいいなあって……」
頬をぽりぽりと掻いたアーディさんの頬はきっと朱く染まっているに違いない。絡んだ指が何度も握りなおすように動いていてほんのりと汗ばんでいるのさえ感じる。
「アリーゼ達に将来もし仮に君がこの人がいい!って人ができたら、それは尊重して、応援してあげなきゃいけないってことは言われてるんだけど……やっぱり、取られたくないって思っちゃうじゃん? 君がまだ小さい頃から面倒見て、気が付いたら身長なんて追いついちゃってさ、その内私達よりも背が高くなるかもしれないわけだし……他派閥間の恋愛ってしがらみ多いからさ……まあ、囲っちゃうんだけど」
「うん、知ってる。僕の時がそうだったらしいから」
「君が言うと説得力が凄いよね」
「あれ、でもその理屈だとアーディさんは……」
「わ、私はいいの! ガネーシャ様とアストレア様、仲が悪いわけじゃないし!」
「アーディが欲しいだと? むぅん! お父さん、許さんゾウ! どうしてもというのなら、アストレアよ、この俺とお揃いの仮面をつけるのだ!………なんて、言わない?」
「ぶっふぅwwwwやめてベル君、声を微妙に似せてくるのやめてwwwwお腹、痛いからwwww」
ぺしぺしと肩を叩いてくるアーディさんは年上とは思えないくらい可愛らしい少女のように笑っていた。そんな彼女につられて、僕も笑みを浮かべていた。本拠について、中に入る。そこには僕達より少し早くについたらしいノインさんとネーゼさん。夕飯の支度をしていたマリューさんとリャーナさんと輝夜さんが。僕達のことに気が付いて、恋人繋ぎをしていることに少し口角を下げつつもすぐに切り替えたように微笑を浮かべて迎え入れてくれた。
「ただいま帰りましたっ」
「ただいま、お邪魔するね、リオン、私ベル君に泊りに行くからって伝えてって言ったよね、どうして伝えていないのかな?」
「ア、アーディ……いや、その、わ、私も日々の活動で、その、忘れていたのです……そんな怖い笑みを浮かべないで欲しい……」
アーディさんの手から離れ、お姉さん達に「おかえり」と言われながら頭を撫でまわされては抱き着かれる。果てには「さあ手を洗いに行こうね~」なんて言われながらマリューさんに洗面所まで連行される。僕は自分でできると言っているのに、「ベル君のお世話がしたいの!」とばかりに聞いてくれない。戻ってきた時、リューさんはまるで死刑を告げられた罪人のように顔を白くさせていたかと思うと、僕のことを見て噴火した火山の如くその綺麗な顔を真っ赤に染め上げた。……どうしたんだろう?
夕飯を終えて、入浴。
お風呂に向かう僕を追いかけてアーディさんがやってきた。
「さっきのつづき、しよ?」
しっかりと覚えていたようで。
アーディさんはまず両手を伸ばして、「脱がして?」と言ってくる。その前に鍵をしっかりとかける辺り彼女の本気度が伺える。僕は彼女の
「………変じゃないかな?」
「変なところなんて、ないです」
「え、えへへ……そっか……」
「んっ」
ぴくっと身体を震わせたアーディさん。
僕の指先には、予想以上に繊細で柔らかな感触が伝わってきた。女の子の身体はやっぱり、男の僕とは違って、柔らかい。それに、良い匂いがする。汗だってかいているのに、まったく不快感がない。
「い、いいよ、キスだけで我慢させちゃってたろうし……おちんちん、辛いでしょ? 好きなだけ、触って? 私も、君に触られたいから」
「じゃ、じゃあ」
僕は肩から胸元に手の平を非道させる。緩やかな鎖骨のラインをなぞりながら、薄蒼色の髪の毛を指先で梳いてみる。それだけで、どうにかなってしまいそう。柔らかさと女の子の香りで、クラクラしてしまう。いい、んだよね? アーディさん、触って欲しいって言ったし……我慢、しなくていいんだよね。
「アーディさん」
「ん-?」
「おっぱい、触っていい?」
「どうぞ、君のものだから、好きなだけ触って?」
僕のことを見つめて目が合えば微笑んでくれる彼女は了承の言葉をくれた。隠れてコソコソとイケナイことをしている緊張で爆発しそうな心まで見透かされたのか、「落ち着いて」と言っては頭を撫でてくれる彼女。そんな彼女の豊かな膨らみを僕は両手で包み込んだ。
「……ん……ふぅ……」
柔らかい。
けれど、物足りない。
手をいっぱいに広げても、掴み切れない豊満な胸。見た目だけじゃなく、ずっしりとした重量感も伝わってくる。少し力を込めて指を押し込んでみれば、胸は反発して弾き返してくる。……思ったよりも、弾力が、強い?
「そりゃあ……ブラ、つけたままだもん。今は固くなってるんだよ」
「そっか……着けてるから……」
「着けてないとさ、冒険してると揺れ過ぎて大変になっちゃうし、将来、垂れちゃうからね」
「…………」
「ベル君は大きい胸、好き?」
「知ってて、聞くんですか?」
「やっぱり、聞きたいって思うよ? 自分の身体が、好きな子を夢中にできてるのかって」
「………大丈夫、僕、ちゃんとアーディさんのことも好きだから」
「………あ、ありがとう」
沈黙。
胸を掴んだまま、掴まれたまま、顔を反らす。脱衣所で何をしているんだろうって思ってしまうし、これを誰かに見られたらって思うと少し怖い。怒られることはないだろうけど、揶揄われるネタにされると思うとやっぱり怖いって思ってしまう。鍵をかけているから大丈夫だろうけど。
「えと、揉まないの?」
「も、揉みます」
「ど、どうぞ!」
ブラジャーで固められた胸を、下着をつけた状態で揉む。布を少しずらすだけで、ピンク色の先端が見えた。
「ん……んん……」
アーディさんの柔らかさと体温を感じながら、僕は左右の胸に指先を
「痛くないですか?」
「……んっ……へいき、でも、そろそろブラ、外してほしいかな」
できる? そう言うアーディさんに、僕はできると返してホックを外す。すると僕の目の前にはぷるんっと豊満な胸が姿を見せる。マリューさんほどではないけれど、それでも豊かに実った果実。ブラジャーに隠されていた乳首は、とても柔らかそうな薄いピンク色で、それが視界に入った瞬間、僕は何度目ともわからず、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「あ、あはは、一緒にダンジョン行った時とか、君が小さい頃から、時々一緒にお風呂入ったりしてたけど……やっぱり、いざってなると緊張するし、恥ずかしいね……君が恥ずかしがるの、わかっちゃうかも」
「今更だけど、恥ずかしいでしょ?」
「うん、恥ずかしいね……あ、でも、私、ブラジャーの外し方なんて教えてないけど、誰かに教わったの?」
「……【アストレア・ファミリア】に何人お姉さんがいると思ってるんですか」
「あっ…(察し) そ、それより、ど、どうかな!? 私のおっぱい! 少し、育ってると思うんだ!」
「え、あ……うん、すごいです……色も形も綺麗で……」
そう言う僕に、アーディさんは嬉しいけど恥ずかしいといったような言葉にはしづらい表情を浮かべた。頬を染めて、唇をもにょもにょ……と。
「……触ります」
「……うん」
頷いた反動だけで、胸がぷるっと小さく震える。そんな胸に、僕は再び手を伸ばした。
「ふぅ……ぅ……」
「う、わぁ、柔らか……っ!」
「ぅ……ん……ん……はぁ……」
ブラジャーを外したアーディさんの胸は、例えようがないくらい柔らかさと温かさに満ちていた。アストレア様やお姉さん達のを触ったことなんて何度もあるけど、やっぱり、すごく柔らかい。僕はそのまま掴んでいただけの状態から、指を動かし始めることにした。手のひらいっぱいに、彼女の柔らかな感触が伝わってくる。
「ん……ん……んん……ん……」
「……気持ちいい、ですか?」
「……うん、いい、よ……」
豊満な胸を通じて、彼女の心音が伝わってくる。それと共鳴するように、僕の鼓動も高鳴っていた。
「ふぅ……ん……く……ん、んん……はぁ……ベル君、どう?」
「……温かくて、柔らかくて、触ってる僕も、気持ちいい……です」
「……そっか、気持ちいいんだ」
今度は下から持ち上げるように少し強めに指を沈める。柔らかい胸は、無抵抗なまま僕の愛撫を受け入れていく。
「ん……ん……んくっ……ふぁ……はぁ……」
「痛くないですか?」
「ちょっぴり……でも、続けていいよ……」
マリューさんから聞いたことがある。大きすぎると足元が見えないなんてこと。こんなに柔らかいのに、ずっしりと重量感もあって、それをぶら下げたまま彼女達は生活している。不思議だけど、すごいなあと思ってしまう。ほんの少し指先を動かしただけでも、タプタプと心地よい感触が帰ってきて、女の子って本当に、不思議だ。
「ふぅ……ん……ぁ……はぁ……ん、んん……ん……っ、はぁ……はぁ……ん……んぅ……く……ふぁ……ぁあ……」
ちょっと息が荒くなってきた。
喘ぎの混じった吐息と、美巨乳といっていい胸。柔らかな胸を揉みながら、指先を膨らみの頂上へと移動させていく。その先端には、ピンク色の突起物。
「んく……っ! はぁ……ん、ふ……ふぅ……ぁ……あぁ……っ! んん……ふぅ……そこ、ぉ……っ」
「コリコリ……してきた……」
ぷくっと柔らかな感触だった乳首は、刺激に反応して膨張していく。口を開けて含んでみたくなるけれど、我慢。……もう少しだけ、指で触っていよう。
「んっ……んん……ん……ふぅ……んくぅ……ふぁ……それ、引っ張られるの……んんっ……気持ち、いい……」
軽く引っ張ったり、摘まんでみたり。勃起した乳首へ愛撫を加えていけば、アーディさんはヒクヒクと反応を強めていく。少しずつ、少しずつ、丁寧に……でも、僕自身、湧き上がる欲望を抑えるのは難しくって、ふとアーディさんの顔を見てみれば、「好きにしていいんだよ」と瞳で訴えてきていた。僕のしたいこと、わかってて、頷いて、そうしたらその反動を受けてプルンっと乳首が上下する。僕は乾いた喉を潤すように、水分を求めるように、彼女のまだ穢れをしらない胸に吸い付いた。
「ちゅっ……」
「ん……っ……んん……ふぅ……っ」
欲望のままに、先端を口に含んで吸い付いてみる。勃起した乳首が口内で唾液に塗れていく。もう、それだけでたまらないものが駆け巡っていく。
「んっ……んんっ……んんんんっ……くぅ……っ、ふぅ、ん……ひぅっ……は、あぁ……あ……ん、はぁ……っ」
少し、アーディさんの声色が変わってきた。
「ん……んくううっ……ぁ……ふぅ……ふああぁっ……あああっ」
彼女の身体がビクビクっと快感に震えている。
「はぁ……ああっ……ん、んん、んん……あふぅ、んはあぁ……ああ、ん……っ」
夢中になって大きく実った胸、その柔らかさに指を這わせて、勃起した乳首を舐めまわす。
「じゅる、じゅる……れろ、ちゅぱっ……ぴちゃ、くちゅくちゅ……」
「はぅうう、ん……あ、はあ……ああっ、はぁああっ……ん、んんん……っ」
「ちゅぱっ、ふぅ……大丈夫?」
「ん、平気……でも、はぁ……身体が、熱くて……ふぅ、んん……くっ」
「……乳首、こんなに硬くなってる……ぴちゃ、ぴちゃ……」
「ん……っ! そ、そこ……舐められると……すごく、熱くて……あっ、はぁああ……っ、あああ……はぁ……んっ、く……あふぅうう……ああっ、あ……っ、
「……声、可愛い……」
か細いけれど、確かな喘ぎ声。普段、誰も聞くことのない、女を意識させる声。決していやらしいだけじゃなくて、甘さに満ちた声。
「あぁ……はああぁ……ああっ……すご………美味しい、ベル君?」
「ちゅ、くちゅ……ん、美味しい、です……アーディさんの、おっぱい」
「あはぁあああっ……ん、はうぅん……ひうっ、んんんん……ああっ、くふぅううっ」
「んぐ……じゅるるっ……はむ……かぷっ」
「ひゃんっ! んっ、んんんん~~~~~っ……はぁっ、あああっ……あくうっ」
葉の間に乳首を挟んだ瞬間、一段と大きな反応が見えた。これもまた、可愛らしい声。僕の意識にはアーディさんだけで、胸を揉んで、乳首に吸い付いて、もっとその声を聞かせてほしいと、さらに強めに刺激を与える。
「ん……んんっ……くうううぅっ」
彼女の乳首に思いっきり吸い付き、揉んでいる手も強めに握り込んだ。
「ちゅうううっ……じゅる、ちゅっ……ちゅぱっ」
「ふぅん……んん……くっ、はぁあ……う……そんな……引っ張っちゃ……」
「ちゅっ、ちゅうう~~~っ、ちゅぱ、ちゅうう~~~~っ」
「ん、いっ……ぁ……ふぅっ……く……んくぅうう、あ、ああああっ」
左右の胸が変形するくらい、強烈な刺激を与える。これにはさすがにアーディさんも苦しそうな声を漏らした。でも僕はそのまま勃起した胸を吸いながら引っ張り、口の中でコリコリと軽く噛んでみる。
「はぁ、ああっ……あっ……いっ、んううう……ふぁっ、ああああ~~~~っ、はぁ……ううっ、うくぅううう……ふぅん、んんんっ!」
僕だけが、彼女の喘ぎ声を痴態を独り占めしている。普段の人懐っこい快活な声は今や『雌』を思わせるそれで、誰も聞いたことがないもの。きっと姉のシャクティさんだって。そんな彼女から搾り出された嬌声は、まるで媚薬のように僕の興奮を煽った。
「んはぁああっ……べ、ベル君……夢中に、んくっはぁああっ……なりすぎ、だよぉ……」
「だって、アーディさんの感じてる声も顔も……いつもと全然違うから……はむっ、じゅるるるっ」
「はくうううっ……あ、あああ……ひぁ、あふうぅ……ひゃうううん!」
乳首に塗り付けた唾液を回収しながら、口から引っこ抜けるくらいまで吸い続けて引っ張る。
「ん、じゅっ……じゅるるるるっ……ちゅううう~~~~っ、ちゅぽんっ!」
「ひゃううううっ!」
「……ん、ごめんなさい、ちょっと強すぎた……かも……れろ、れろ……ぴちゃ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……んくうううっ……はぁっ……ああああっ……強くした後の、それ……すごい……っ」
「れろ……ちゅ、ちゅう……ぺろ、ぺろ、ぺろ……くちゅ……」
「はっ、んうっ……あっ……はぁ……はくうう……ん、んんん……ふぅっ」
強い刺激を与え続けた乳首を、今度は優しく癒すように、動物が傷を舐めるような感覚で舌だけで愛撫する。かなり敏感になっているようで、それすらもビクビクと震えてアーディさんは感じてくれている。
「ちゅぱ……ぴちゅ……はぁ……」
「ん……ふぅ……ふぅ……お腹いっぱいに、なった……の?」
「うん……アーディ、さんは?」
「ちょっと痛かったけど……でも、熱くてゾクゾクして……ごめんねベル君、これ以上は私、抑えきれなくなっちゃうから……」
「え? アーディさん……っ?」
ここまで、アーディさんのほうから何もしてこなかった。僕が満足するまで好きなだけどうぞとばかりに胸を差し出してきていたくらいだ。でも、ここにきて、そっと僕の身体へ両腕を回してくる。
「もっと、したくなっちゃうから……お腹の奥、疼くっていうかさ……君にもっとされたくなっちゃうっていうか……うまく、言えないんだけど……先にいきたくなっちゃうから……」
「………」
熱を孕んだ瞳がまっすぐ僕のことを見つめてくる。『先』が何を意味するのか、わからないわけじゃない。だけど、アーディさんはそれを必死に堪えている。そこには僕のためだったり、お姉さん達だけの約束事があったりがきっとあるんだろう。ショーツだけの姿で、でもそのショーツには見ればわかるほど染みが出来ていて、太腿にまで伝っている。
「気になる、よね……下着の中……」
アーディさんが手を伸ばして、僕の髪を撫でてくる。指の間をすり抜けて、宝物を大切にするように、優しく撫でてくれる。僕もアーディさんに真似るように、髪を撫でてそのまま胸、腰、お腹……足の方へと触れる範囲を広げる。
「ガード硬いくせに、一度外れちゃうと、求めてくるね……」
「ごめ、なさ……」
「ううん、いいよ、その方が嬉しい」
頬を赤らめて、そう告げてくるアーディさん。ドキドキと高鳴り続けている鼓動と緊張感の中、アーディさんは僕の手を掃うと、自らの手を足から太腿、そして股間へと進めていく。
「一緒にお風呂、入るんだし……脱いじゃうね」
そう言って、最後のショーツを脱ぎ捨てる。
濡れて湿っているせいで引っかかって、丸まってしまったそれを僕の手に握らせてアーディさんはいよいよ一糸まとわぬ裸体を晒した。
「どう、私の下着」
「……熱い、です」
「あげる」
「えっ」
「使って……あ、いや、やっぱダメ」
「へっ!?」
「君にオナニー……してほしくないっていうか、そういうのは、お姉ちゃん達で処理してあげたいっていうか、勿体ないっていうか……いやでも、ベル君が欲しいって言うなら……男の子って女の子の下着好きらしいし……」
目をぐるぐるまわしたようなアーディさんは1人でブツブツと言い始めた。そしてハッとなって頭を左右に振って、濡れそぼった足と足の間を手で覆うようにしながら、俯き、そして改めて僕のことを真っ直ぐ見つめながら口を開いた。
「私のアソコ、すごい濡れてるでしょ? ここに、君のおちんちんを入れるの」
アーディさんは頭から煙が出るんじゃないかと言うほどに赤くなって、指でほんの少しだけ中身を見せるように割れ目を開く。そこからトロリ、と透明な液体が滴り、床に落ちた。僕はただただ唾を飲み込んで年上のお姉さんのそんなところを見て他人が見てもわかるくらい、興奮してしまう。
「君のおちんちん、苦しそう……お風呂入る前に、スッキリ、しとこっか。あ、挿入はまだ駄目……えっとアリーゼ達に言われてるから……うん、だからね、お口とかで、してあげる。外でキスしたときから、我慢させっぱだし……どうかな?」
膝をついて上目遣いに見つめてくるアーディさんは既に僕が言う前にズボンを脱がそうとしていた。僕は当然、ここで我慢なんてできるわけなくて、苦しいくらい勃起しているものをなんとかしたくて、アーディさんにお願いした。
「口で、してほしい……です」
「うん、気持ちよく、なろうね」
「………うん」