アリシア・フォレストライトA
昔、お祖父ちゃんと叔父さんが酔った勢いで口にしていた言葉がある。
――
その言葉の意味を幼かった僕は当然理解できるわけもなかったし、お義母さんに聞きに行ったらお祖父ちゃんと叔父さんがお星さまになりかけたけれど、まさか理解する日が来るとは思いもしなかった。
「ア、アリシアさん……あの、大丈夫…ですか?」
「いえ………その……」
身悶えする
握られた手は汗ばんでいて、彼女の吐く熱い吐息、熱を帯びて潤んだ瞳、しっとりとした肌に思わず唾を飲みこんでしまう。
「すいませんベル、レフィーヤが貴方に暴力を……あの子は
「……僕は、大丈夫ですから」
どうしてこうなったんだっけ? と言われれば、輝夜さんと一緒に歓楽街にいった後なんやかんやあってアリシアさん達に見つかり、山吹色のナントカフィーヤさんのせいで輝夜さんに「持っていろ」と渡されていた小瓶の蓋が開き、中に入っていた溶液がアリシアさんの頭から降り注いだ。結果、あの場にいた【ロキ・ファミリア】の女性陣と【
「…………暑いですね」
「…………」
会話なんて碌に続かず、沈黙が辛い。
部屋に入ってすぐの場所で手を握られたまま、僕達は動けない。チラッとアリシアさんの横顔を見てみれば顔が赤いどころか耳も赤くて、口にした通り熱いのか衣服の胸元のリボンを解いて緩めだしている。露出の多い恰好でもないのに、汗ばんだせいなのか身体のラインがよくわかってエルフらしからぬ豊満な身体に目を奪われるのは仕方のないことだと思う。
「あの、アリシアさん……」
ここがどういうところか知っているんですか?
そう言おうとした時、身体に柔らかい感触が伝わった。身体の温もりと密着したことで伝わるエルフらしからぬその大きな胸部装甲の奥にある鼓動、女の子の匂い、息伝い。全てが僕に伝わってくる。アリシアさんが、僕に抱き着いていた。股の間に足を差し込むようにして。
「知っていますよ? 知っていて、貴方を連れてきたんです」
耳元で囁くアリシアさん。
息遣いが耳朶を震わせ、彼女の匂いが鼻孔をくすぐる。行き場を失っていた手は彼女の背に回った。
「貴方から漂う
僕の肩に顎を乗せたまま、喉を震わせる彼女は僕の知る【
「――――――ぁ」
そう、アリシアさんの足にズボン越しとはいえ密着したソレが、彼女の匂いや感触に反応してゆっくり大きくなってしまっていたのだ。アリシアさんがそれに気づいて声を漏らしたけれど、何故か嬉しそう。
「ご、ごめんなさい……その、あの、ちがくって……輝夜さんと一緒に歓楽街に来たのに追い回されたり迷子になったり狐さんに会ったり蛙に追い回されたり色々あったっていうか、ちょっとは期待がなかったっていえば嘘になるんですけど、でも、その……ごめんなさいっ!?」
妖精という種族は認めた相手以外に肌との接触を許さないなんて風習がある。リューさんもその例に漏れず、どころかセルティさん曰く「リオンのは酷過ぎるレベルでは?いくら何でも投げ飛ばすのは…」というレベルらしいけれど、それでも、妖精と手を取り合えたりするのはすごいことではあるらしい。勿論、個人差という言葉はついてくるけれど。それでもこの状況は流石によろしくないのでは、と取り繕う。あくまでも不可抗力であると。
「し、仕方ありません……ええ、仕方ありません……貴方も、もう
「で、でも……!?」
ああもう、完全に勃起して、アリシアさんの太腿をぐいぐい押してしまって……恥ずかしい。
「わ、悪い気はしないと言っているのですから、ね?」
頭を撫でて優しく言ってくれるアリシアさん。
恋人でもなければ伴侶でもない
「んぁ……はぁ……はぁ……………」
「………アリシア、さん?」
「あぁ、ダメ……その上目遣いは反則です……無理です、もう、無理」
身悶え始めたアリシアさんに、どうしたのかと顔を覗き込む。それがよくなかったのかもしれない。うっとりしたような瞳のアリシアさんと目が合って、その目が我慢の限界を訴えているようだった。
「ごめんなさいベル、責任は……取りますから……」
そう囁くと、アリシアさんはもぞもぞと手を動かし始めたが、抱きしめ合っているような体勢では全く見えない。衣擦れの音がして、それから……え、ちょ……なにしてるんですか? なんて戸惑っていると、アリシアさんの手が僕のズボンにかけられて、そのまま―――。
「!?」
アリシアさんは僕のペニスを露出させていた。
「こ、これがベルの……殿方の、男性器…………可愛い顔をしていながら、こ、このような……ゴクッ」
「アリシアさ――――んんむっ!?」
思わず叫び声をあげそうになってしまうが、それを柔らかく温かい感触が塞ぐ。アリシアさんの唇だった。僕とアリシアさんの唇が重なって、離れるとアリシアさんは顔を真っ赤にしながら、喉を震わせる。
「へ、部屋の入口なんですよ?…………だ、誰かに聞かれたらどうするのですかっ」
僕達はまだ部屋に入ってすぐの場所にいる。だから、大声なんて出せばひょっとすれば部屋の前を誰かが通れば聞こえてしまうかもしれない。でも、アリシアさんにキスまでされるなんて……おかしい、絶対、おかしい……! それに体勢的になにをされてるのかわからないけど……こ、これ、何か滅茶苦茶柔らかい物に挟まれているような…!?
「ん、はぁ……はぁ……すごい……はぁ、これ、太腿に直接……当たって……男性のは、こんな風になるんですね……すごく、つらそう………すっきり、させてさしあげますね……」
「え……太もも……すっきり……? あ、あの!?」
もしかして今、アリシアさんの太ももに、僕のが挟まってる? じゃあさっきの衣擦れの音って……アリシアさんがショートパンツを脱いだ音?
「アリシアさん、なんで、こんな……」
声を抑えて伝えると、アリシアさんは僕に顔を近づけてきた。
「…………こんなに硬いと、辛いのでしょう? 私ももう、我慢できませんし……スッキリするには、射精するのが……絶頂させるのが、一番……ですよね?」
「――――」
―――しゅりゅっ。
「――――っ! あ、ひぅ―――っ」
ちょっと腰をくねらせただけで、快感で腰が砕けそうになった。まるでペニス全体が捻りながら擦り上げられたような、不思議な感触だった。
「ふふ……はぁ、こういった行為は初めてですので、ちゃんとできるか不安でしたけど……今の感じだと、充分みたいですね……んっ」
「ちょ、待っ……本当に、動かしてる……んですか!?」
「もちろん……ん、はぁ……はやく、楽になりたいでしょう……? こんな……逞し過ぎる、勃起したまま【ファミリア】に帰っては、見られてしまいますよ?」
「あ、あの、まず、腰、止め……ふ、あぁっ………!?」
アリシアさんの動きに変な声が出る。彼女を止めることはできなくて僕がどうしようもなくなっても、アリシアさんは腰の動きを緩めるどころか徐々にこなれて速めてくる。
「ん、ん、しゅるしゅると擦れて……気持ちいいですか? ほら、んっはぁ……私の
「……あ、ああ……これ、すご………っ」
上の方で擦れてる布の感触、アリシアさんの下着だったんだ。すべすべの太ももの感触に、サラリとした独特の肌触りで蓋をされて……正直理性が溶けそうなくらい気持ちいい。それに、アリシアさんが我慢の限界だって言ってるの、下着越しに理解できてしまう……湿ってる……濡れてるんだ、これ……。
「んっ……すごいですね、ペニス……こんなにカチカチで、熱くて……ん、しっかり足を閉じていないと……どんどん、上に………反り返って……」
上……布地の先。女性の、一番大事な場所。おまんこ。この薄い布地の一枚先に、アリシアさんの一番大事な場所がある。
「ぐいぐい下着、持ち上げて……熱いの、伝わって……ベル、我慢しなくていいですからね……こうやって擦っていれば、私も、身体の疼きをどうにかできそうですし……一緒に、スッキリしましょう……」
アリシアさんの衣服は薄い桃色を基調としたワンピースタイプのもの。ベルトなんかでキュッと引き締められているけれどそれが余計に大きなおっぱいを強調している。ワンピースの丈は膝ほどで、中にはショートパンツがあって、さらに下に黒に近いタイツ。そして膝下まで届くブーツだ。その中からショートパンツが失われていて、たぶん、タイツは破られている。優しく、甘やかすように何度もささやかれ、太ももと
「アリシア……さん……」
「あ…………ふふ、はい、私はここにいますよ」
ダメだ。他派閥の女の子なのに……ダメだってわかってるのに……出したい。このまま、出したいっ。アリーゼさん達が「アーディと【
「アリシアさんの……身体、熱い……ダメ、ダメになる……」
「もう、そんな顔して……貴方の【ファミリア】の方々が囲ってしまう理由、わかってしまいますね――――んっ………」
熱っぽく囁いたかと思うと、アリシアさんは僕の顔を持ち上げ―――。
「んふぅ……ん、んちゅ、んれろ……」
「――――――ッ!!?」
いきなり口づけてきた。
しかも最初にされた唇を重ねるだけの
「んんんっ!?」
「ん、んぶ、んれろ……んちゅる、れろ? れろり、んふ、ふぅ」
滅茶苦茶、奥まで、貪ってくる……!
なのにアリーゼさん達とは違って、どこか拙くって、「こうでしょうか?」というような頭の中にある知識を元に探るような舌の動き。ひょっとしてアリシアさん、
「ん、んじゅる、ん……? こう、れふか……? んふ……れろ、んれろ、ちゅっ、んちゅり」
舌で口の中を蹂躙されているような感覚。
時々不安そうに閉じていた瞼を上げて潤んだ瞳を向けてくるのがずるい。「こうですか?」と聞いてくるかのようで……しかも、太ももがっ……アリシアさんの腰の動きがスムーズになってきて、もはや打ち付けるように動いてくる。これじゃあもう、射精させるためだけの穴で、責められているようなものじゃないか……っ。アリシアさんにかかった薬……精力剤だっけ、こんなに、変わっちゃうんだ……。
「だ、だめ……もう、アリシアさん、限界……っ」
「~~~~♪ はい、構いません、んっは、ぁ、んれろ、んじゅる。らひて……んん、スッキリしてください」
甘い唾液の味。
絡む舌。
口の中を舐めまわされる感覚。
柔らかい女の人の身体の感触と体温。
太ももとおまんこの熱。
憧れの種族。
優しい他派閥の、言うなれば『目が合えば微笑んでくれる近所のお姉さん』みたいなアリシアさんがこのまま気持ちいい
「んれろ、じゅりゅ、んぶ、んれろ……ぢゅるるる、んぶ、んぶっ、ぢゅる、ぢゅっぢゅっ……んぶ、んぶ、ぢゅりゅりゅっ」
容赦なく快楽を与えられて射精感がいやでも高まり、ビクビクとペニスが震えだしてしまう。
「う、ぁぁ………っ」
「んぷはぁ……このまま出すと、部屋が汚れてしまいます………ね」
「アリシアさっ……ぼく、もう、出るっ!」
射精感は止まってくれない。もう出てしまう、というところでアリシアさんは―――。
「ん――あ、あぁ……あ、ああっ、出てる……熱いのが……びゅくびゅくと……っ」
「ーーっ、ん、んぅ……!!」
アリシアさんに抱き着きながら、射精の快感に何度も震える。だけど何だろう……射精しているのに、何か、感覚が……ああ、気持ちよすぎて、わからない……。
「あ――んぅ、すごい勢い……これが、射精……なんですね……んん、こんな量、私の下着だけでは……受け止めきれな……ぃ……」
「………?」
アリシアさんの言葉に、少しだけ彼女から顔を離して股間を見てみると、僕のペニスは彼女の
「ほら……こんなにいっぱい……。私の下着の中、ベルが気持ちよさそうに出した熱い精液でいっぱいになっていますよ……? 今も……んん、絶頂を迎えたばかりのペニスも、気持ちよさそうに挟まれていますよ…♪」
何か感覚に違和感があると思ったら……下着とアソコの間に挟まれて、僕は射精したんだ……。捲り上げられた彼女の上着とめくられた下着でようやく見えた中は、ドロドロとした精液は薄い黄色に近い白の下着の上に溜まっていて、アリシアさんのおまんこは奇跡的に隠れてしまっている。出し切ったことで身体からドッと力が抜けてしまった僕はアリシアさんにしがみついた。
「はぁ、はぁ……っ、はぁっ、――っ!!?」
しっかりとアリシアさんにしがみつきながら、過呼吸気味な呼吸をなんとか整えようとする。けど、もぞり、とアリシアさんが腰を動かし、僕はまた息が詰まるほど感じてしまった。
「ベルのペニス、まだ硬いままですね……ぐいぐい、私を押し上げて………ゴクッ………これは、まだ足りていないということでしょうか……ええ、そうですよね……こんなにパンパンということは……まだまだ出したりないことの何よりの証左……ベル、もう少し、続けますね」
「へ……? あ、ちょ―――、くぅ……っ!?」
射精したばかりなんだから、パンパンなのは仕方ないのに……!? そう抗議の言葉をあげる前に、ペニスを擦り上げられて、何も言えなくなってしまう。
「ん、んぅ………精液でヌルヌルになっているせいで、んんっ……ペニス、先程よりもスムーズに擦れて……あぁ、すごい……」
「う、あ、あぁ……アリシアさっ、待って、今、敏感だからっ、無理です、無理……っ」
「でもベル……貴方のペニス、まだこんなにガチガチで……ん、ほら……、私の割れ目に、押し付けてきてますよ?」
「あ、あぁ……ダメ、ぇ……にゅるにゅるで、ダメ、頭っ、おかしくなるっからぁ……っ」
たぶんきっと、一度だって異物の侵入を許したことがないアリシアさんの割れ目を何度も僕のペニスが行ったり来たりしている。精液がにゅるにゅると潤滑液代わりになって滑りを良くし、女性下着の感触と熱いおまんこがくちゅくちゅと割れ目が擦れる感触、小さな突起にカリがひっかいてお互いの膝がガクガクと震える。出したばかりでアリシアさんにしがみつくので精一杯な僕は涙目になって訴えるも、それがかえって彼女に火をつけてしまっているらしい。
「―――可愛いっ」
彼女にしっかりと抱きしめられて、頭を撫でられる。
僕の目から零れそうな涙をチロリと舐め取って、また接吻。
「大丈夫ですよベル。私の下着の中、精液まみれになっても私は気にしませんから……」
ぐちゅ……ぐちゅぬぢゅ……ぐちゅ……。
「あ、音……っ」
「ええ、精液と私のアソコが直接擦れて……卑猥な音、しちゃっていますね……っ」
つらい。
出した後だっていうのに、アリシアさんは呼吸を荒くして腰を動かしてきて、敏感な今は刺激が強すぎるっていうのに………もっとして欲しい。この生で割れ目と擦れる感覚、本当に頭がおかしくなるぐらい気持ち良い……っ。
「ん、んふぅ……好きなだけ出していいですからっ、ちゃんと……受け止めてあげます。私も、敏感なところが擦れて、貴方に身体を触られて……お腹の疼き……どうにか、できそうで……んはぁ………だから……ん、もっと私にしがみついて、このまま一緒に気持ちよく………♪」
ぎゅうっとさっきよりも強く抱きしめられる。
彼女から離れようとして背から前に移した手は彼女のおっぱいを鷲掴んで、結果的におっぱいにしがみつく形に。
「んあ……あ、あぁ……また、出そう……っ」
太ももをギュッと締め上げあられ、変な声が出そうになる。しかも精液でさっきよりヌルヌルになっているから、動きが速くなって……腰の動かし方を覚えたアリシアさんは容赦なくシゴきあげてくるっ。
「ん、んふぅ……はぁ、ああ、ああ、また、ビクビクして………先程よりも沢山、出そうですか……?」
アリシアさんもきっと夢中になっているんだと思う。腰を動かす度に割れ目に食い込んで、突起をひっかいては身体をぶるぶると震わせているし……これ、このまま滑って挿入っちゃったり……しない、よね……。そう思うくらいに、下着で押し上げられた先端が何度も穴らしき場所に、引っかかってる気がする。
「ア、アリシアさん……もっと力、緩めて……」
「ん、ぅ……? 痛かった、ですか……?」
仮にもLv.4。
それに対して僕はLv.2なわけで。さっき抱きしめられた時、更に力が強まった気がして、だからアリシアさんは僕に痛いのか聞いてきたんだと思うけど……それは違う。
「違くて、このまま続けてたら、アリシアさんの
「!」
「僕、たぶん、アリシアさんの
快感に耐えるようにむぎゅっとアリシアさんのおっぱいを鷲掴む。おっぱいを揉まれたことで感じてしまったのかアリシアさんの熱い吐息が僕の耳にかかってゾクゾクゾクっと背筋に電流が走ったみたいになる。でも、割れ目を擦る、ペニスを擦られる動きは止まらない。もう彼女が腰を動かしているのか僕が腰を振っているのかさえ分からない。
「アストレア様としたときも、すぐ出ちゃったし……っ。アーディさんのときだって……だから、僕、我慢できるか、わからなくて……!」
瞼をぎゅっと閉じて、必死に訴える。
このままだと事故でアリシアさんの純潔を奪ってしまう。それは何かマズイと最後の理性が警鐘を鳴らしていて、何言っているのかわからないくらい必死に言って聞かせる。
「…………ベル」
腰の動きが止まって、アリシアさんの両手が僕の顔を持ち上げる。瞼を開けてみれば彼女は優し気な、でも熱を帯びた発情した雌の目をして僕のことを見つめていた。
「構いませんよ」
「………………ぇ?」
「確かに精力剤のせいで、身体は火照って疼いて仕方ありませんが、私は近くにいたから貴方をここに連れてきたわけではありませんよ……私にあんなに熱烈な告白をして……いえ、仮に勘違いだとしても、私の心は既に貴方に撃ち落されてしまっているのですっ、だから、もう私が操を捧げる相手は貴方以外、考えられませんっ」
告白……熱烈な……?
何のこと……!? 僕、アリシアさんのこと、撃ち抜いてたの!? しかも操を捧げる相手が僕……? 快感やらアストレア様達に対する罪悪感やら憧れの種族のお姉さんにご奉仕されているやらもう頭の中がぐちゃぐちゃになっている中、ふと、記憶の中のお祖父ちゃんが振り落とされる裁きの雷の如く脳裏を駆け巡った。
――
「ベル、責任は私が取りますから」
――お堅い種族ってせいもあってそう簡単に落とせんが、落ちたら勝ち確で操を捧げた相手以外とくっつくことせんから、自分だけの女、みたいな?
「アストレア様達にも私から……貴方が悪く言われるようなことがないよう根回ししておきますからっ」
――しかもあいつら絶対零度の眼差しからコロッと飼い主に尻尾振る犬みたいになりおるからなー。豹変しすぎて温度差に風邪ひくレベルよ。目付き全っ然、違うしの。
「でなければ、
――長命種族なの災いして、未亡人の多いこと……未亡人エロフの色気、くっそやべえぞベル……!!
「ですからベル、我慢しなくていいのですよ……?」
――
「事故です……ええ、事故なんです……だから、ベルは悪くありませんから……私の、火照った身体を冷ますのに巻き込まれただけ……ん、はぁ、はぁ……っ」
本当にこのまま挿入ってしまいそう。
それに、本当にもうイキそうで……このままだと本当に、挿入と同時に果ててしまいそう……っ。
ぐちゅ、ぐっちゅ……ぐっちゅ、ぐっちゅ……!
「ん……はぁ、あ、ああ………っ、んむぅ………ん、んん、また、ペニス硬くなって……射精するん、ですね……いいですよ、ん、出してください? 全部出して……スッキリ、しましょう?」
「く―――あ、はぁ……ああっ……アリシアさん、キスっ、キスしてっ」
「! え、ええ、わかり……ましたっ」
もう我慢なんてできない。
強くなった締め付けのせいで逆にペニスが固定されて、挿入ってしまいそうな感じはなくなっていた。だからもう、このまま出してしまおう。アリシアさんが締め付けている間に、このまま、彼女の下着の中にもう一度……っ!
ぐちゅぐちゅ……ぬちゅぐちゅ……っ!!
「ん、はぁ……あ、ああ、すごい……ペニス、膨らんで……!? 私のアソコに、ぴったりくっついて……んん、動くたびに、下着を引っ張って………この中に出すと、主張しているのっわかります……っ! あ、ぅ……私に擦りつけたまま、ビクビクして、ガチガチして……気持ち、いい……!」
「アリシアさん……も、もう――!」
「ん、ん、んぅっ! くださいベル……私に、んちゅっ、じゅるっ、私も一緒に、気持ちよく……このまま、んっ、私にぃ……ちゅるちゅるっ、マーキング、してください……っ、ちゃんとキス、しててあげますから……!」
アリシアさんに口の中を貪られるような
「あ―――ん、んはぁああ……ああ、出てるっ。ペニス……ちゅぅぅっ、ぴったりくっつけたまま……瞼をぎゅっと閉じて可愛い顔して、震えて……っ♪ ん、あ、ああ、私も、私も……もうっ、だめ、ぇ……ん、んん、んんんんんんんんっ!!」
快感が2人同時に駆け上がり、そのまま一緒に震え上がる。
「あ、はぁ……ああ、ちゅっちゅっ、ペニス……出す度に、ぐんぐん押し上げてきて……んん、目がチカチカして……ぅぅ……こんなの、知らな……いぃ……」
ただただ快感に酔い、震え上がる。
「はぁ……はぁ……く、はぁ……も、ぅ……無理ぃ………」
足腰に力が入らなくなって、全身でアリシアさんにもたれかかる。アリシアさんも、きっとそういった経験がないからだと思うけどペニスが下着から出ていくと、強すぎる刺激に力が抜けて僕を抱きしめたままぺたんっと座り込む。
「はぁ、ふ……ベルお疲れ様でした……。私の下着、精液でビチョビチョです……アソコも精液、いっぱい塗りたくってしまって……なんてはしたない……」
でも気持ちよかった。こんな感覚は知らない。何度も荒く呼吸する彼女の胸の感触を感じながらアリシアさんは僕に頬ずりしてくれる。だから僕もお返しにと背中を撫でてあげる。輝夜さんと歓楽街に踏み込んで、アマゾネスに追い回されて、色々あって、それでアリシアさんに射精して、心身共に疲れてしまった僕は、もう何も考えられなくなっていた。
「ベル………好きです……好きですよ……」
「………………んぅ………」
だから、アリシアさんに抱き着いて……そのまま、アリシアさんの肩に顎を乗せて、姉に甘えるように目を閉じた……。
▽
▼
「うぅ……私は、なんてことを……!!」
私は両手で顔を覆って屈んで羞恥に悶えていた。身に付けていた
「精力剤……あれほどまで強い効果を持っているだなんて……!?」
Lv.4の私には当然、耐異常がある。
にもかかわらず、だ。頭から浴びてしまったどころか少し、飲んでしまって、事故ではあるけれど、それで身体が熱くなって……そりゃぁ、私もいい歳ですし? そういう欲がないと言えば嘘になりますけれど。こう、命懸けの冒険なんてしていれば当然、子孫を残そうとする本能うんたらかんたら……ムラァっとすることはあるし、仲間達も似たようなことは言っていたから、私がおかしいということもない。男性であったなら娼館に行くなり恋人に頼むなり、自分で……コホン、発散する術はあるのでしょうけれど、女性だと少し、難しい。なんというかこう、届かないところに欲しいと思ってしまうのだ。
「耐異常を貫く精力剤って何なんですか……!? 【大和竜胆】はなぜ、こんなものを……彼をどうするつもりだったというのですか?」
どういう経緯で精力剤―後日調べたところ最高級品であると発覚―を手に入れたのか不明だけれど、まったくもって大変な目にあった。いや、大変な目にあわせてしまった。
「あ、危うく純潔を散らしてしまうところでした………こ、こんなロマンもへったくれもない、流れで純潔を散らしてしまうなんて……ええ、いけません。いけませんよ、アリシア・フォレストライト……!!」
そう私はアリシア・フォレストライト。
二つ名は【
年齢は25歳。
恋人いない歴
性知識は勿論、書物や聞きかじった程度のもの。男性器は敏感でデリケートな部分だとか、口に含んであげると男性は喜ぶだとか、接吻は舌を絡めてこそだとか、赤ん坊の作り方だとか、初めては痛いけど人によっては痛みがないとか、エトセトラエトセトラ………。
「で、でももう彼に対するこの気持ち……抑えるのは……無理ぃ……!」
最後の最後に告白してしまったが。
彼が聞いていたかは怪しいが。
もう正直なところ、私の心は彼に傾きまくっている。まさか異性に対する趣向が『年下ヒューマン白髪赤眼』だなんて思いもしなかった。たぶんきっと、あの夜の彼からの熱烈な口説き文句が決め手だったに違いない。
《一緒に来てください!》
《アリシアさんが必要なんです!》
彼は私を必要と言ってくれた。
両手を包み込まれ、真っ直ぐ強く見つめられては恋愛なんて碌にしたこともない神々に言わせれば『
《貴方じゃなきゃ、ダメなんです!》
私が離れてしまわないように彼は私の腰に腕を回して抱き寄せて。それが幼かった彼を知る私からしてみればその意外にも力があって男の子なんだなと成長すら感じて、眼差しも相まって女が疼く。【ファミリア】のお姉さん達がいながら私を選ぶということは他派閥間恋愛という禁断の、茨の道を選ぶということで、私はその覚悟を垣間見て、そう感じて、「よろしくおねがいします」などと叫んでしまった。そう、私はあの夜、何故か【猛者】と焼肉に行ったあの夜に、年下の少年に抱きしめられて、心を撃ち抜かれてしまったのだ。
「ンンァアアアアアアアアアアアア!!」
壁を掴み、頭を何度も打ち付ける。
煩悩退散、煩悩退散!!
恋愛経験も碌にない生娘が、いきなり少年を『休憩できる宿』に連れていき、『素股』で男性器を扱くなんて!!
「は、初めて触った男性器が……あ、あんな……あんなぁああああああああ!?」
精液まみれの下着と身体―主に下半身―を清めて、眠ってしまったベルの身体も清めて上げて備え付けのバスローブを着せて、ベッドに寝かせた。本当は髪もしっかり乾かしてやりたいが、なんなら、一緒に洗いっことか恋人のようなことをしてみたかったが、自分の身体を清めることを優先してしまった。今は可愛い寝顔を晒して無防備に寝息を立てている……あとでもう一回、接吻しましょう……いいです、よね? 寝てますしね?
「彼の子種を自分の性器に塗りたくる所業……!! 加えて、身体を清める際に興味本位で舐めてしまった……苦いなどと聞いていた割には、甘みがあったような……嗚呼、私はなんてはしたない……!! それに同意もなく……強引に!! これでは所謂、逆レ……嗚呼、言葉にするのもおぞましい!! リヴェリア様に顔向けが………うぅぅぅ!!」
彼を起こさないように声は押さえているけれど、それでも叫びたい。
この羞恥とか、やらかした気持ちを吐き出したい。
大量に射精させて、下着に染み込ませるどころか、ペニスを擦り上げて塗りたくる行為。これでは理知的な
「はぁ………起きたら、謝らなくては」
すっかり身体を巣食う火照りは消えていた。
少し、余韻というか……まあ、残ってはいるけれど、問題ない。濡れている身体を拭いて、ドライヤーを見つけて彼の寝顔を見つめながら髪を乾かす。時々「お祖父ちゃん……エ…フのお嫁さん……しゅご……うぅ」なんて寝言を言ってますが、私のことでしょうか? それとも【疾風】でしょうか? リヴェリア様だったら……勝てる気がしません、土下座して愛人あたりの立ち位置を許してもらうことは可能でしょうか?
「下着は……乾くか怪しいですね。薄いですし、最悪生乾きで……本拠に帰るだけですし……はぁ……ベルが射精した下着………」
履けるかぁ!!
今度私は、この下着を取り出す度に、履こうとするたびに「ベルが射精した」ということを思い出すということではないですか!! ダメだ、それはダメ!! ダンジョン探索どころじゃなあい!!
「ベルに頼んで、下着を買いに……いえいえ、それこそダメです。私達は恋人ですらないのに……!」
バスローブをもう一着見つけて荒れ狂う羞恥を隠すように着用。
というか、寝ている少年の横でソファに腰かけながら生まれたままの格好で髪を乾かす
「これは事故……事故だから、セーフです。アリシア・フォレストライト……! まだ性交渉には至っていません……だから大丈夫です、アリシア・フォレストライト……!」
髪を乾かして、バスローブも着て、ベッドの前で足を止める。
「………彼が起きた時、びっくりして逃げ出したりしないでしょうか?」
流石に一緒に眠るのは……いえ、まあ、さっきしていたことを考えれば「何言ってるんだ?」ということなわけですが。うーん、彼に強引に迫ったようなものですし……うーん……。
「んぅ………アストレア、様………?」
バタバタしていて、起こしてしまったでしょうか。
ベルが薄っすら瞼を開けて、私の方を見ました。寝起きの彼、こんな感じなんですね……あどけないというか、やっぱりこう、母性というか庇護欲をくすぐってくるというか……きゅんっとしてしまいます。というか寝ぼけているのか女神様の名を口に……。違いますよベル。アリシアです。貴方の、アリシア・フォレストライトです。
「ベル、起こしてしまいましたか?」
「………だい、じょぶ……れ……s……」
上体を起こしたベルは瞼を擦りながら右を見て左を見て私の方を見る。寝ぼけてますねこれ。
「アリシア、さん……?」
「はい」
「…………」
ベッドに腰かけ、彼の頭を撫でる。
ゆらゆら揺れる彼は体勢が崩れてそのまま私の胸元に頭が。
「ベル、一緒に寝てもいいですか?」
「うん…………」
抱きしめ、頭を撫でてあげる。
処女雪のような髪はとても触り心地がよくてクセになりそう。女神様達に手入れされているんでしょうか? ベッドは1つしかなくて、一緒に寝てもいいか聞いて、寝ぼけていても頷いてくれたので一緒に眠れるように彼の身体を一度抱き起して位置取り。そのまま横になる。
「ベル」
「………んー……?」
「抱きしめてもいいですか?」
「…………」
返事はない。
やっぱり、元々疲れていたのだろう。
確か
「!」
温もりを求めるように、或いは寝るのにちょうどいいポジションを探すようにもぞもぞ。最終的に私の背に腕を回して顔の位置は下、胸の谷間で呼吸する。少し驚いたけれど、何故だか嬉しくて、口が変な、きっと仲間達に見られればニヤけていると言われても仕方のない形をしているのでしょう。
「ベル……また……今度は同意のうえで……」
年下の少年を抱きしめて、素足を絡めて胸の中に閉じ込めるようにして私もまた、夢の中に落ちるのだった。