「んっ……ん……はぁ、んんっ……うっ……」
アミッドは自分の股間に手をやって弄っていた。
ネグリジェをまくるように手を突っ込んで、ベッドの上でモゾモゾとしている。夜の帳はすっかり降りて、院内は静かに眠りに落ちている。熱い吐息を零しながら、アミッドはショーツの中に手を突っ込んで、自身の女性器を弄っていた。
「はぁ……んっ、んっ……ふ、うぅ……あ……ん、はぁ……」
まごうことなき、聖女様の
右手で陰部を弄り、左手で
―――血が足りない!
―――意地でも死なせるな! アミッド様が泣くことになるぞ!
―――アミッド様の
「んんんっ……っ、ふ、ぁ………うぅぅ……はあ、んっ……まさか、私の許嫁の相手が、彼だった……なん、て……っ」
さすがに気づいた。
そして、余計に意識した。
酒が入っていたとはいえ、行為に及んでしまった記憶も残っている。あの多幸感は今まで味わったことがない。だからこそ、現在治療院で身を置いていて一緒にいる時間があるにもかかわらず何もしてこない彼に不満が募る。いやらしい視線を向けられたことがないわけではない。男性の視線が胸や尻に向けられていると気づくことはよくある。ベルもそういった視線を向けてくれているのかと最近意識するが、入院中の彼はアミッドが部屋にやってくると大好きな姉や女神が来た時に向けるような笑みを向けてくれるのだ。いや、飼い主が現れたペットと言うべきだろうか。とにかく、嬉しそうな顔をするのだ。胸がきゅんとする。しかし、それだけだ。触診中も着替えを手伝っている時も、眠そうにしているアミッドのためにスペースを開けて隣で寝かせてくれた時も、手を出してこないのだ。
「…………あの日は、あんな……にも求めてきて……お構いなしに、射精っ、していたくせに……んんんっ」
思い出すのは、アミッドが純潔を失った日のこと。
酒が入っていても記憶にしっかりと焼き付いていて、ついつい顔が熱くなってしまうし、とうとう彼との行為を思い出しているうちに手がそこへ向かいこうして
「あ、ん、ぁぁ……っ」
ぐちゅぐちゅと粘り気のある水音が耳朶を震わせ、それが余計に羞恥を煽りアミッドの身体を火照らせる。大きく実った乳房を付け根から指圧しては乳腺を刺激し、すっかり勃起した乳首を摘まんではコリコリと扱き、駆け抜けた強烈な刺激に身体を丸めてビクビクッと悶える。
「あ……っ……っ……ん、んんっ……んっ、あっ……あっ……あんっ、はぁっ……は、う、うぅっ……んぅ……!」
ぐちゅぐちゅといやらしい蜜の音も高まってきて、秘所を弄るアミッドの右手はすっかり愛液に塗れていた。毛布にくるまって必死に快楽の刺激に耐えるような表情を浮かべ、熱い吐息を漏らしている聖女様はとても淫靡で、きっと目撃者がいれば脳髄を刺激することは間違いないだろう。襲われたって文句は言えない。けれど彼女は自慰の手を止めない。火照った体に熱く疼く下腹部、膣壁を擦っては引っ掻く指は決して最奥までは届かない。それが切なさを高めていく。
「んっ、ん……ふ、うぅ……はぁ、あ……はぁ……んあっ、く、ふぅ……」
膣の中に入れた指を曲げてはぐにぃっと膣肉を抉る。
ビクッと身体が震えて、ぎゅうっと膣圧が加わって指を締め付ける。
少年がしゃぶっていた乳房をぐにぐにと揉みしだいては乳首をクニクニと扱きあげる。吐息が乳首に当たってそれがこそばゆさと気持ちよさが混じってアミッドの思考を狂わせる。昂っていく身体は自然と乳房を触れる手を股間に移動させ、とうとう両手で秘所を弄り始めていた。ぐちゅぐちゅ、ぐちょぐちょ、と毛布の中で卑猥な音が木霊して性行為の快楽を知ってしまった少女の身体は頂点に達しつつあった。
「ひぐっ、んっ……んんっ……! はあ、はあ、ダメっ、クリトリスは……刺激、強っ……んんっ!」
乳首同様に勃起していたクリトリスに愛液を塗りたくるように指の腹で刺激した。痛みはないが、刺激が強くてついブレーキをかけてしまう。清楚な真っ白なショーツは、溢れ出る愛液がじわじわと広がり染みを作り、今や履いている意味すらない。
「はあ、はふ……あっ、熱い……愛液っ、とまら、な……あ、んんんっ……!」
強すぎる刺激から逃げるようにクリトリスを触っていた手を乳房に戻して揉みしだく。柔らかな白い肌は桜色に紅潮し、汗ばんでいやらしく女体をくねらせた。初セックスを思い出して自慰をして、強く興奮し、快楽を感じ、届かない奥の
「あ、ん……あっ、んっ……はぁ、はあ、あぁ……ん、は、んっ、くぅ、っ……いっ……ひぅっ……」
淫らに呻きひくつきながら、瞳を潤ませて少年のことを思い自慰に没頭していく。
「はっ、んっ……はぁ、はあ……べ、るさ……んぁあっ……っ」
彼にたっぷりとされた熱い口付け。
手指が触れた女体。
純潔を貫いて何度も膣壁を擦られた。
そして最後にはたっぷりと精を放たれた。
酒の酔いはそれらを忘れさせてはくれなくて、ちゃんと覚えていて、同じ屋根の下にいるのに何もしてこないことが不満で自分がおかしいのかと自分はこんなはしたない女だったかと悶々。
「ひっ、ひうっ、んっ、んぅうう……くぅ、んっ……も、う……あっ、あ、はぁあ……んっ、くぅ、んっ……」
絶頂が近付いてぐちゅぐちゅといやらしい音を立てて手指を蠢かせ、嬌声をあげて自慰の手を激しくなっていく。
「はっ、うっ、はぁ、はあっ……くっ、うぅ……っ……んっ……んっ……んっ、ん……っ、あ、ああぁぁぁ……はあ、うう……はぁ、ん……や、ぁっ、はあ、んぅ……!」
愛液が飛び散り、アミッドの太ももから半透明の雫が垂れる。
アミッドの濡れそぼった股間からは甘酸っぱいようないやらしい匂いが立ち上って毛布の中という密閉空間を充満しそれが鼻腔をくすぐってくる。絶頂が近付いた少女に理性がストップをかけることはなく高まりきった身体は止まらず、震えて満足に動けない。ぐしょ濡れの割れ目、震える膣がぎゅうっと指に絡みついてクリトリスがひくついて殺しきれない声を殺したか細い声で、アミッドはとうとう絶頂を迎えた。
「あっ、あっ、くぅ……んんっ、んぅぅぅぅぅぅっ………!! ん~~~~~………!!」
膣の中で指を折り曲げ、乳首をぎゅっと摘まんで、胎児のように身体を丸くしてビクビクと打ち震える。
「んっ……んん……ん、あ、はぁ、あ……うっ、ふっ……!」
目の前が白くなっって、チカチカと点滅する。
ふわりと身体が浮いたような感覚。
割れ目はいつまでも痙攣し続け、プシャっと潮を噴いて手のひらにかかり、そのまま太ももへ流れ落ちてシーツを濡らす。
「あっ、はああ、あぁあ……や、あ……く、ふううっ…………はあっ、はぁっ、はぁっ……はぁぁ……ふぅ………っ」
目のチカチカが治まってきてアミッドは膣内にあった指を抜き自分の体液でびしょびしょになっている右手を見つめた。どろりと愛液に塗れていて、いやらしい匂いがして、アミッドは息が上がりながらも、絶頂の余韻に浸りつつ潤んでいた瞳で愛液まみれの手を睨んだ。
「うぅ……私は、なんてことを……っ」
今までこんなふしだらなこと、経験はなかったのに。
ショーツは透けるほどにぐしょぐしょで、最早履いたところで意味はない。余韻が治まって呼吸も整って、ようやく現れるのは、自分で慰めた虚しさ。
「…………ベルさん、起きているでしょうか」
すでに深夜。
彼のことだ、寝ているに決まっている。
なのに、起きていてほしいなんて期待をしてそんなことを口走ってしまう。毛布から抜け出し、ベッドを降りる。足に上手く力が入らなくて転げそうになるのをなんとか堪えた。
「……っ、換気しませんと」
毛布の中に閉じ込められていた発情したむわっとした雌の香りは、一気にアミッドの私室に広がった。つい吸い込んでしまったアミッドは染まっていた頬を更に染めて、窓をほんの少し開けて空気を入れ替えた。ひんやりとした風が少女の火照った身体を撫でて、冷ましてくれる。
「シーツ……とショーツ、交換……うぅ……」
おもらしでもしたようにベッドのシーツは染みを作っていた。
ショーツはぐしょぐしょで履けたもんじゃない。
どちらも交換しないと、と思いつつも碌に頭が働かなかったのか彼女は捲れていた
―――行先は、
夜這いである。