「アイズさんが悪いんですからね」
「―――――んっ」
昼下がり、市壁の上。
アイズさんを押し倒す形で覆い被さった僕は、そのまま勢いに任せて倒れた衝撃で瞼をぎゅっと閉じた彼女の唇を奪った。【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。高嶺の花。都市が誇る第一級冒険者の1人。そんな人の誰も重ねたことがないだろう『ファーストキス』を瞼を閉じて奪い取る。 距離はゼロになり息を吸えばアイズさんの香りが入り込んで、彼女がこんなに良い匂いがしたんだと初めて知った。瞼を開けると、アイズさんは驚いて目を丸くしていて、そして長く感じられる唇を重ねるだけの
「……はぁ……は……っ、ベル……?」
きっと誰一人として見たことのないアイズさんの感じている顔。頬を染め、金の瞳もどこか熱を孕んだようになって、息を止めていたせいなのか少しだけ呼吸が荒くなって、戦闘衣装の胸元をぎゅっと握りしめて谷間の部分が彼女の手の動きに合わせて柔く形を変えた。
「………っ」
アイズさんに対する苦手意識はいつの間にかなくなっていた。今は目の前の高嶺の花が気になって仕方がない。触れ合ったばかりのアイズさんの唇を僕は人差し指でなぞるように触れる。傷一つなくて、綺麗で、柔らかい。そのまま頬へ耳へと手を這わせてサラリと流れる髪の毛を撫でる。
「んんっ、くすぐったい……よ」
リューさんと春姫さん、それからローリエさんとも色合いの違う金色の長髪は手入れが行き届いていて指が引っかかったりすることがない。僕に覆いかぶさられているアイズさんは上目遣いな目で僕のことを見ていて、揺れる瞳は不安と期待が混じっているような感じで、胸が揺さぶられる。誘われるように顔を近づけて、再び彼女の唇に自分の唇を押し付ける。
「んっ、んんぅ……」
「ん、ちゅる……れろ、ちゅろ……」
「んんっ!? んっ、ぁあっ、は、ふ」
今度はアイズさんの口の中に舌を侵入させて、彼女の舌に絡ませる。それだけじゃなく、両手でアイズさんのおっぱいにそっと触れた。驚いた声を漏らして身体を震わせて、僕にされるがままに貪られるアイズさんは呼吸をどんどん荒くさせて、身体を熱くさせていく。優しく撫でるようにおっぱいを触っていたのを、ぐっと力を入れて揉んで指を沈ませる。ぎゅっぎゅっと揉んでは、指の腹で乳首の位置を見つけてカリカリと引っ搔いて、押し込む。唇は重ねたままで、アイズさんの荒くなった呼吸が顔に当たる。僕の方から舌を絡ませていたのも次第にアイズさんから絡ませてきて、彼女の興奮具合が伝わってくる。両手で揉んでいたおっぱいから片手を離して足へ延ばす。ブーツとスパッツの間、『絶対領域』と言われる場所を掴んではすべすべの肌を撫でる。
「ん、んっ、ちゅぅ……れりゅ……っ」
くすぐったそうに身を捩るアイズさん。
撫でまわしていた手を内ももへ、そしてスパッツへすすぅーっと移して中指で股間をなぞる。
「っ!?」
縦筋を触れられてアイズさんの身体がビクッと跳ねる。
下から上へ移動する指を何度も往復させているうちにスパッツは食い込んで、彼女の割れ目に指が沈む。往復している内に、むにむにとした感触とは違って興奮から硬くなった小さな突起が指の腹に触れた。クチュクチュといやらしい音が2人しかいない市壁の上で静かに響く。
「んっ、ん……っ、ん……んんっ」
「…………っ」
悩まし気な表情で瞼を閉じてピクピク震えるアイズさん。
ごくっと唾液を飲んで、彼女のスパッツに手をかけて脱がす。股間と触れていた部分が透明の糸を引いて落ち、むわっと蒸れた匂いが鼻に届いた。
「すごい濡れてる……」
綺麗な肌色のそこは、愛液でテラテラと日の光で輝いて見えた。
熱くなった身体に吹いた風がヒヤリと女体を震わせて、僕達にいやらしい彼女の香りを運んだ。アイズさんの悩まし気な表情、おっぱいと股間の感触、発情した女の子の香り……ズボンの中で僕のモノは痛いくらい勃起していて、衝動を抑えるなんて無理だった。僕の身体は、とっくにアイズ・ヴァレンシュタインを求めていた。
「アイズさん、僕、我慢できないです」
「はー……は、ふ……はー………?」
アイズさんの両脚を僕の肩にかけるように上げて、ズボンから取り出したペニスを開いてヒクついている膣穴に当てがい、上からぐっと押し込むように腰を沈めた。
「んん……っ!」
アイズさんの
「アイズさんのナカ……き、つ……ぃ……っ」
ピクピクと小さく震えて、熱い吐息を零す僕達。
「はぁ……うっ、く……」
「は……はぁー……っ、ふ、は……っ」
あれこれ考えるよりも先に、身体が動いてしまって止まらない。
「んっ……んっ、っ、んっ………あっ」
アイズさんの荒くなった呼吸が、甘い声に変わってきた。
瞳は潤んで、
「んっ、ん………んんっ!!」
一番奥の行き止まり。
子宮口にぶつかると、アイズさんから今までで一番高い声が出た。ゴンゴンと力強くノックする。アイズさんの身体はビクビクと震えて、膣内は今まで以上にぎゅうぎゅうと締め付けて絡みついてきて、甘くて高い声に僕はゾクゾクしたものを感じていた。
「あっ、あぁっ、ぁっ!」
アイズさん、可愛い声…。
出し入れするたびに身体を震わせて、徐々に僕の動きに合って来て、甘い声もだんだん大きくなってきた。アイズさんは胸元の布をぎゅっと掴んでいて、けれど力んでいたせいでポロリと隠されていたおっぱいが露わになった。谷間で布を挟むような感じだ。ぷるぷると何度か揉んでいた彼女の大き目な果実が揺れて僕の心を揺さぶって来る。
「アイズさん……アイズさん……!」
パンパンパン!
とぶつかる音が鳴って、アイズさんの甘くて可愛い声が高く大きくなって、ぐちゅぐちゅといやらしい水音が響く。ここにもしアイズさんの知り合いが覗きに来ていたら気を失っていたって仕方ない。だって今の蕩けた顔のアイズさんも、彼女から出る声も、聞いたことがある人なんていないから。僕だけが、こんなにえっちなアイズさんを独り占めしている。それが溜まらなくて、彼女の両手首を掴んで、もっと奥へ入り込もうと名を呼んで腰をぶつけ続けた。ざらりとした感触のところをカリがひっかいて、子宮口にぶつかって、おっぱいが美味しそうに揺れて、アイズさんが可愛い声で鳴いてくれた。
「アイズさん、こっち」
「ん……こ、う?」
壁に手を付くようにしてお尻を突き出させて、後ろから突き入れる。アイズさんは嫌な顔一つせず、僕の言う通りにしてくれた。陽の光に照らされたアイズさんの身体は傷一つなく綺麗だった。くびれた腰を掴んで、重力に従って垂れてぷるぷると揺れるおっぱいを時々掴む。段々と息もあってきて、アイズさんの方から押し付けられているような感じがした。壁に額をつけて俯くようにしていた彼女は僕の方に振り返って、見つめてくる。後ろから抱き着くようにして腰を振って、タイミングよくお尻を押し付けられて、また体位を変える。アイズさんを寝かせて、両足を開かせてアイズさんの最奥をゴンゴンとノック。そんな叩かれている奥の方をアイズさんはぼんやりとした目で見つめていた。気持ちよすぎてどうにかなってしまいそうで、まるで夢でも見ているような心地良さで、相手のことを気付かう余裕なんてない。ただただこの快楽に溺れて、彼女を貪る。膣壁を抉り、子宮をノックして、ゆれる彼女のおっぱいにしゃぶりついて、唇を重ねた。きつすぎる膣内の刺激に射精感が込み上げてきて、彼女の内側でペニスが更に膨れた。アイズさんは僕にされるがまま、言われれば応じてくれて、そして両手両足を使って僕を抱きしめてきた。
「んっ、ん、んんっ、あっ、ぁっ、はぁ……っ!」
射精が近い僕に合わせるように、彼女の締め付けも強まる。
第一級冒険者の力で抱き着かれて、彼女自身の力で奥へ押し込まれる。
「アイズさんっ……、そんなに締め付けたらっ、でっ……出ちゃいますっ……!」
「ぁっ、ぁっ、あんっ、あぁっ……!」
「うっ、くぅ………!」
ぎゅーっと抱き着かれて、締め付けられて、逃げ場もなく、僕は子宮口にぶつかったその瞬間、決壊するように射精した。
「んんっ~~~~~~~~っ!!」
溜まりに溜まった精液が彼女の綺麗な子宮を汚していく。
ドクドクと彼女のナカで脈を打って、子種を排泄する。
第一級冒険者の力で抱きしめられて、子宮口をこじ開けて直接子宮へ流し込んでパンパンにする。僕達の繋がっている結合部からは愛液と精液の混じったものが溢れ出す。長い射精が終わってもアイズさんの抱擁は解かれなかった。力こそ弱まったけど、彼女は僕を離そうとはしなかった。アイズさんの谷間に顔を埋めて、荒い呼吸を繰り返す。
「はぁ……はっ……ぁ……」
呼吸が荒いのはアイズさんも同じで、ようやくペニスを抜いた時、膣壁が擦れたことでアイズさんの口から小さくも甘い声が零れて、ペニスが収まっていた膣穴はすぐに閉じようとせずに少しばかり下品な音を立てて精液を溢れさせた。
「頭、真っ白になっちゃった」
「………痛くなかったですか?」
「痛い? どうして?」
「いや………いいんです、痛くないなら」
「……よくわからないけど、今回の『おしおき』……胸を触るのと全然、違うね。すごく…すごかった……」
「…………」
お互いに落ち着いた頃。
壁にもたれるようにして、僕達は腰を下ろしていた。
僕の足を上に跨って、対面座位の形で座るアイズさんは僕の肩に顎を乗せて抱き着いている。
「ん……ベルのおちんちん、ビクビクしてる……大丈夫?」
「は、ぃ……動いてるわけじゃないから……大丈夫、です」
余韻に浸るなんてもんじゃ、断じてない。
ペニスを抜いて、壁にもたれ掛かって腰を下ろしていたら、アイズさんの方から僕の上に跨ってきて、トロリと精液を垂らしながら萎えかけていたペニスを自分から膣内に収めてきたのだ。甘い声を零して根元までしっかり咥え込むと蠢く膣の感触と圧力であっという間にペニスが硬さと大きさを取り戻させられてしまった。そのままアイズさんは自分の気持ちの良い場所を刺激するようにゆっくりと腰を前後に揺さぶってきて……僕はそのまま、2度目の射精をしてしまっていた。
「アイズさん……体力、すごい……うっ」
乱れていた呼吸も、ほんの少し待ってるだけでいつもの落ち着いた呼吸へ。
底なしだ。
底なしの体力だ。
今も動いてはいないけど、繋がったままで、密着している僕達を隔てているのは僕が着ている衣服くらい。胸板で彼女の大き目なおっぱいが潰れているけど、柔らかさと弾力はしっかり伝わってくるしドキドキしているのもわかる。トロンとした目で僕を見つめてきて、誘われるように彼女の唇を求める。唇を重ねることに嫌がることもなく受け入れてくれるアイズさんは、さらに僕がおっぱいを掴んでも嫌な顔一つしない。むしろ、嬉しそうだ。
「これで、仲良くなれたかな?」
「?」
「私、君のこと、傷付けたから」
別に僕達は仲が悪かった記憶はない。
ただ、お義母さんが亡くなったばかりの時の出来事でアイズさんにビビりがちってだけだったはずだ。でもアイズさんはずっと気にしていたらしい。
「アミッドとベルが一緒にいるの見ると、ずっとモヤモヤしてて……羨ましかったんだと思う。でも、今、君とこうしてると……なんだろう、嬉しい……かな……上手く言えないけど、ポカポカする」
そう言ってお腹越しにペニスを撫でるアイズさん。
表情も仕草も、そして残っている羞恥心から肌を上気させているのも何もかもが普段とは違ったギャップがあって股間が熱くなる。まだ彼女と交わっていたくなってしまう。
「あむ……ちぅ……れろっ」
「ん、んん……っ」
おっぱいをぱくりとしゃぶって舌を使って乳首を転がす。
アイズさんは身悶えて背筋を震わせて、おっぱいからくる快感に力んでペニスを締めつけてくる。
「アイズさん、ここも」
「ひっ、ここ……?」
泡立った結合部から隠れているクリトリスを指で押す。
アイズさんの手をとって、皮を剥いて、精液と愛液の混じったものを掬ってそのままアイズさんの指でクリトリスに塗り付けるように撫でさせた。敏感なそこはアイズさんは目を見開いて高い声をあげ、身体を丸めてビクビクと震えた。おっぱいを触れば、物欲しそうな顔をするし唇を重ねればトロンとした顔をする。膣内にペニスを入れれば恍惚とした顔をするし、クリトリスを触れさせれば『未知』の快感に驚きつつも新しい快楽に夢中になる。『未知』を『既知』に変えるのは冒険者なら必須の能力だけど、こんなことにまでその才を発揮するなんて思いもしない。クリトリスの刺激にびっくりしていたアイズさんは、粘液を塗り込む指の動きを止めない。それはきっとアイズさんにとって初めての自慰行為。
「これ……つよぃ……んんっ、ベルのおちんちん、形わかって……」
「アイズさん、すごい……ぎゅーって締めつけてきて……また、出ちゃいそう……」
繋がったままで腰を振るようなことはしない。
ノーピストンセックスとか言うらしいけど、クリトリスを触るアイズさんの自慰行為と僕がしゃぶっては揉みこむおっぱいの刺激だけで膣は十分すぎるくらい締め付けて、蠢いて、絡んで、射精へと導いてくれる。強すぎる刺激のせいでアイズさんの金の瞳からは涙がこぼれ始めて、それを僕は舐め取った。顔を舐められて、またアイズさんはどこか嬉しそうな顔をする。それが胸をぎゅっとさせてきてつい金の瞳を魅入ってしまう。
「顔、赤いね」
「アイズさんだって」
「だって、君にいろんな所、見られて、触られてるから……キスだって……その、大切な人と……す、るん……でしょ?」
「………」
「恥ずかしいけど、嫌な感じしないから……ベルなら、いいよ?」
「いいんですか?」
「君は、大切な人……だと思う、から……たくさんおしおき……して?」
「……っ」
「……私も、アミッドみたいに君と仲良くなりたい……から……ね?」
「~~~っ!」
ぎゅっぎゅっと膣の締め付けが強まって、軽い絶頂を繰り返すアイズさんの震えが伝わってきて、僕は彼女に抱き着いて降りてきていた子宮口にぱくりと咥え込まれるような感覚の後、何度目とも知れない射精をしていた。
「く~~~~っ!」
「あ……つ……ぅ……んんんっ!」
びゅーびゅーと子宮を押し上げるようにして食い込んだペニスの先から熱い精を放っているのがわかる。頭は真っ白になって、視界はチカチカとして、強烈な快感に僕達はしがみつくように抱きしめ合った。子宮はきっとパンパンのはずで、入り切れない分が結合部から溢れ出ていた。アイズさんも絶頂を迎えて、潮を噴いていた。プシャっと噴き出た液体がお腹にかかった。
「アイズさん……そろそろ……離れないと」
「んんぅ………もう、ちょっとだけ……君に会うの、久しぶりだったから……」
射精が終わってもアイズさんは離れない。
また肩に顎を乗せて、ゆっくりとした呼吸を繰り返す。
彼女の息遣いが耳にかかってくすぐったい。
射精を終えて敏感なペニスは震える膣の感触を直に感じてどうにかなってしまいそう。誤魔化すようにアイズさんの頭を撫でた。アイズさんも似たように僕の背中を摩ってくれた。
「アイズさんの髪……サラサラ……」
「………ん」
「気持ちよかった……」
「……うん。たくさん、私の中で……おしっこしたもんね」
「はい………はい?」
今、この人はなんて言ったんだろう。
聞き間違いだ、うん、聞き間違い。
まさかとは思うけど……リヴェリアさんだって、僕達の行為が最終的に何を意味するのかくらい教えているはずだ。あれ、僕、リヴェリアさんに怒られる……だって
「えっと……ずっと我慢、してたんだよね?」
「何を、ですか?」
「……おしっこ」
「は?」
「でも男の子のおしっこ……こんなに、白いの……?」
「は?」
「ベルが病気ってことは……アミッドが診てるんだしありえないと思うし……」
「あの、アイズさん……」
「どうしたの?」
こてん、と可愛らしく小首を傾げるアイズさん。
可愛い……いや、そうじゃなくって。
まさか、いや、本当にまさか……そんなことあるぅ?
「アイズさん、あの、赤ちゃんってどこから来るのか知ってますか?」
「え………と、確かリヴェリアが愛し合う2人を大聖樹が祝福して、根元から続く清流が運んできてくれるって」
「嗚呼………ッッ!!」
リヴェリアさん絶対、誤魔化すためについた嘘でしょ。
アイズさん信じちゃってるよ。
「違うの? 私、君が私の中でおしっこして………だから、その、今日のおしおきは、これなんだって思って……でも、気持ちよくて……ふわふわするし、温かくって、君に必要とされてる感じがして……ベ、ベル、どうして怖い顔をしているの?」
「僕達がしていたこと、何かわかってなかった……感じですか……」
セックスをした。
それが事実だ。
でも、アイズさん……きっとわかってない。
「……気持ちいい、こと?」
「…………とりあえず、その、アミッドさんのところ、行きましょう」
「え、あ、うん」
「立てますか?」
「ん……大丈夫。でも、垂れてきちゃう」
立ち上がったアイズさんの股間から垂れて落ちる精液。
スパッツを穿けばぬちゃっとした感触にアイズさんは身震いして小さく喘いだ。気持ち悪くはないらしい。
「ベル、手、握ってもいい?」
「………いいですよ」
アイズさんは嬉しそうに、付き合いの長い者が見ればはにかんだような表情を浮かべてから僕の手を握ってきた。ただ手を繋ぐんじゃなくて、指を絡め合うつなぎ方。にぎにぎと感触を確かめて、満足そうにムフーと息を吐いた。純潔を失っても普段通りに歩いていて、疲労の色もない。アイズさんの体力は本当に底が知れないと思わされた。輝夜さんだってアミッドさんだって気を失ってたのに。いや、輝夜さんに関してはやりすぎた感あるけど。
「ベル……【剣姫】を連れてきたと思ったら……はぁ、見せつけてくれるね」
「ごめんなさい、ナァーザさん」
「別にいいけどさ……ベルがお金出してくれるんでしょ?」
「はい」
「口封じも込みで高めにしてもいい?」
「はい」
「この借りは必ず返してもらうからね」
「はい」
僕とアイズさんは【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院じゃなく、【ミアハ・ファミリア】の『青の薬舗』に訪れていた。扉を開けると出迎えてくれたのはナァーザさんで、恋人のように手を繋いでいる僕達を見て目を丸くしていたのもそこそこにクンクンと鼻を鳴らすとすぐに目を見開いて、ナァーザさんは僕達の首根っこを引っ掴んで奥へ連れ込んだ。アミッドさんはどうやら最近始めたらしい大衆浴場で忙しいとかで留守にしているらしくて、ナァーザさんを頼ったけど、事情を聞いたナァーザさんは眉間を摘まんで頭痛を堪えていた。やがて溜息をついて避妊用の薬を用意してくれて、アイズさんに
「ーーーーが、ーーーーで、ーーーーするとーーーーーなんだよ。まったく
「デトックス?」
「………はぁ。ベル、お茶淹れて」
「はぁい」
「肩も揉んで」
「はぁい」
「今度買出し付き合って。荷物持ち」
「はぁい」
「私の言うこと、色々と聞いてもらうからね」
「……はぁい」
「どんな下着がいいと思う、ベル?」
「知りませんよぉ……」
あれやこれや言われても逆らえない僕。
ナァーザさんの肩を揉みながら、荷物持ちの約束もして、最近ブラがきつくなってきてさぁーとわざとらしく相談される。アイズさんは一通りナァーザさんからの授業を聞き終えるとお腹に手を当てながら、ぽーっと頬を染めると僕の顔を真っ直ぐ見て口を開いた。
「ベルは、私に赤ちゃん……産んで欲しいの?」
「【剣姫】、ちょっと黙ってて。そう簡単にできるわけじゃないから」
「リヴェリアさぁん……」
「ベルも当たり前みたいに中に出しちゃダメ。身内かアミッド……あとカサンドラくらいにして」
「どうしてカサンドラさんが出てくるんですか!?」
「ベルは……カサンドラのおかずだから」
「どういうことですか!?」
「とにかく、2人ともシャワー貸してあげるから順番に浴びて臭いを消して。……こっちまで変な気分になるじゃん。獣人には発情期があるから危ないんだよ……まったく」
最後の方は声が小さくて聞き取れなかったけど、肩を揉みながらナァーザさんの顔を覗くと彼女の頬はほんのり染まっていた。アイズさんがシャワーを浴びている間も、僕はナァーザさんの肩を揉んでは、要求されて足も揉んでマッサージ。最後にはうつ伏せに寝転んだ犬人のお姉さんに跨って、背中もしっかりとマッサージさせられた。後日、僕はナァーザさんとの取引通り『ケヒトの湯』へ潜入することになった。