目覚めと共に、冷えた空気に身体を震わせる。
だけどすぐに密着する温もりを感じて、それを抱きしめた。ゆっくりと瞼を開けると目の前に形を歪めた柔らかなおっぱいの谷間。唇に乳首の感触を感じて、まだ覚醒しきっていない頭で、ぱくりと口に含んだ。頭の辺りから寝息が聞こえてきて、視線をむければアミッドさんの寝顔。
「……ちゅぅ……ちろ、はむ……」
「すぅ……すぅ……っ、ぁ……はっ……」
そういえばあの後、3人で部屋の外にある貸切露天に入ったんだっけ。3人で洗いっこ。2人に身体を洗われて、2人の身体を僕が洗って、膣内の精液を掻きだしている内に人差し指だけだったのを中指も追加して2本の指でぐちゅぐちゅと卑猥な音を立ててはより反応のいい場所を膣内で指を曲げたり、ノックするように弄っているとビクビクと身体を震わせて絶頂。隅々まで洗って、だけど触れ合っているうちにお互いイケナイ気分になって、温泉に浸かった頃にはペニスはアミッドさんの膣内にずっぽりと収まっていた。向き合って膝の上に彼女を乗せた対面座位という格好で唇を重ねては舌を絡めて、唾液を交換して、おっぱいを揉んでは口に含んで吸い上げる。腰は決して動かさないセックスは、アミッドさんも、そしてその次にしたアイズさんも余計にペニスの形を意識してしまっていたようで、気づけば自分から円を描いたり前後にぐりぐりと揺するように腰を動かしていた。ペニスを収めているだけでも十分気持ちよすぎるのに、膣ヒダがペニス全体を擦り上げては子宮口が亀頭に吸い付いて、隙間なく密着する膣壁が極上で、アイズさんもアミッドさんも僕と舌を絡め合いながら射精を何度も受け入れてくれていた。せっかく掻きだしたのにまた射精して、それを掻きだして……ようやく温泉を出た時にはアミッドさんはヘトヘトで自力じゃ立てなくなっていた。対するアイズさんは流石『第一級冒険者』と言うべきなのか、まだ体力が有り余っている様子だった。僕は彼女の髪と身体を拭いて、浴衣を着せてあげた。そして浴衣の着方を知らないアイズさんは羽織った状態でどうしたらいいのかと顔に浮かべていたから、そんなアイズさんのお世話もして、ようやく布団に潜り込む。その頃には日付なんてとっくに変わっていて、アイズさん、僕、アミッドさんの順で川の字になって就寝した。
「れろ、れろ……んちゅぅぅ……おいし……なんでだろ」
寝返りをうっている間に乱れてしまった浴衣は、アミッドさんの女体を守るどころか煽情的に見せていた。下着はつけていなくて、絡めるようにしていた足に意識を集中させれば彼女の股間の温もりがあって、腰帯は解けて胸元ははだけてしまい片方のおっぱいは完全露出。そんな露出していたおっぱいを僕はそこにあった食べ物を口にするようにしゃぶりついていた。段々と覚醒していく頭と共にムクムクとペニスも朝勃ちして硬くなっていく。
「ふ、ん……はぁっ……ベ、ル……さん?」
「ちゅるっ、ちゅぅ……ちゅぱっ…………ぁ」
刺激でアミッドさんも起きてしまったようで、身体を震わせて僕の名を呼んできた。僕はおっぱいから口を離して、アミッドさんと目を合わせる。そして僕達は気まずくなって、少しだけ沈黙を挟んでから、同じ言葉を口にした。
「「……おはようございます」」
そしてまた僕は、アミッドさんの谷間に顔を埋めた。
見られちゃった。
寝惚けて幼馴染のお姉さんのお胸を美味しく頂いてたとこ、見られちゃった。散々、貪っておいて……。
「くすぐったいですベルさん」
そう言いながら、アミッドさんは僕を抱きしめながら頭を撫でてくれた。怒ってない? なんて思って、もぞもぞと顔を上げると困ったような顔をしながら…撤回、少し抗議した気な眼差しをしながらアミッドさんはデコピンを繰り出して来た。痛い。
「朝から行為に及ぶつもりですか? ……前にも言いましたが、身が持ちません」
「あ……えと……ごめん、なさい。でも、アミッドさんの……おいしくって」
「母乳なんて出ませんよ?
「さ、さぁ……」
なんだか申し訳なくなってもそもそと起き上がる。僕に合わせてアミッドさんも身体を起こす。身体を起こしたせいでただでさえ着崩れていた浴衣がするりと落ちて、裸も同然に姿に。アミッドさんは僕の視線に頬を染めておっぱいを両腕で隠すようにしたけれど、ぶるりと身体を震わせて掛布団を引っ張って身体を包み込み、僕の膝へ倒れ込んだ。
「えと……怒ってますか?」
「………別に怒っていませんよ、もう、見られる以上のことをしてしまっていますし。けれど、羞恥心がないわけではありませんから」
「気をつけます」
「それよりも、山ですし……朝は冷えますね」
「僕は……えと、温かかったです」
「貴方は……私達に挟まれていたから、マシなのでは?」
「あと、柔らかくていい匂いでした」
「それから、美味しかった……です、か?」
「…………は、ぃ」
「…………そう、ですか」
膝枕する形になった僕は、少し髪が跳ねて寝癖が出来ているアミッドさんの髪を梳くように右手で撫でつつ頬に左手を添えた。彼女が言うように少し身体が冷えてしまっているみたいで、僕の体温を感じて目を細め、横になっていた身体を仰向けに変える。無言で見つめ合っていると、何がおかしいのか、僕達は笑みをこぼしていた。
「朝風呂に行きませんか?」
「あさ、ぶろ……ですか?」
「ええ、せっかく来ているのですから部屋の外のじゃなく」
「あぁ…」
そういえば昨日、部屋の外にある貸切露天風呂以外にも『男湯』『女湯』『混浴』があるって言ってたっけ。怪物のせいで客入りがなくて、今は僕達しかいないし、どっちへ入っても違いはなくて気にしなくていいんだっけ。
「うん、行きましょっか」
「ええ」
アミッドさんの身体を起こして、立ち上がってから頬を染める彼女の浴衣を直してあげる。少しフラついた彼女の身体を支えて「大丈夫ですか?」と聞けば、「誰かさんのせいです」と返される。喜怒哀楽の変化が薄い彼女の顔は、付き合いの長さのおかげなのか、僕にはよくわかる。頬が膨らんでる。つまり可愛い。
「ところで……」
「はい?」
部屋を出る。
扉の前まで来て、アミッドさんが身体を支えている僕の腕に自分の腕を絡めて後ろを振り返りながら言った。僕も一緒に振り返って……あれ、アイズさんがいない。
「いません、ね?」
「ですね、お手洗いに行ってるのかな」
「………いつからですか?」
「…………さぁ? あ、でもアイズさん普段から朝早いって言ってたし、ひょっとしたら宿の外で素振りでもしてるとか?」
うん確かそんなことを聞いた気がする。
レフィーヤさんが言ってたような。
誰よりも早くに起きて、剣をブンブン振ってるとか。リューさんと同じだ。なら、いつもの
「朝食までには戻って来るでしょうか?」
「だと思いますけど」
いないなら仕方ないですね、と僕とアミッドさんは結論付けて部屋を出て温泉に向かうことにした。廊下を進んで少しして到着。3種の暖簾の前で立ち止まる。
「青」
「赤」
「「紫」」
それぞれの色に大きく白い文字が書かれているけど、読めない。たぶん極東の文字なんだろうけど、うん、読めない。どれが『男湯』でどれが『女湯』でどれが『混浴』なのか、わっかんない。2人でうーんと首を傾げて考えた結果、もうどっちも同じだし僕達しかいないし…という結論へ。
「くしゅっ」
という可愛らしいくしゃみをしたアミッドさんは目の前にあった
「背中、流しますか?」
「……お願いします」
僕はアミッドさんの後ろに座って聖女様のお許しの下、彼女のお体を洗い始めた。長い銀の髪から始まって首から下へと順に僕の手が這い回る。頭皮を揉むようにして髪を洗っている時は、気持ちよさそうに目を細めているのが鏡に映って、背中から腕へ進んで、脇から腕を通してお腹を泡で塗りたくるようにしているとくすぐったそうに身を捩って鏡越しに睨んでくる。
「あの、背中を流すだけじゃなかったのですか?」
「……全部、洗います」
「………乳房を後回しにしているのはわざとですか? もったいぶって……ひぅっ!?」
言い終わる前に大きく形の良いおっぱいを鷲掴んで、乳首を摘まむ。すっかり性的な刺激を感じ取りやすくなったアミッドさんの身体はびくっと震えて背を丸めた。おっぱいに指が沈ませ、さっきまで舐めていたところを重点的に洗っていく。
「ひ、ぁっ……乳輪、なぞっちゃ……んんっ」
乳輪をなぞるように指を這わせ。
「んんん……っ、乳首、捏ねるの……だ、めぇ……っ」
乳首を摘まんで、コネコネ。
更におっぱいの付け根のあたりを指圧して、泡でコーティングされた火照ったおっぱいのできあがり。アミッドさんも悩まし気な吐息を漏らして、少し曇った鏡に映る彼女の瞳も熱を帯びてトロンとしている。おっぱいから手を離して、彼女の前に移動したら右足、左足と、指から順に洗っていく。もみもみと日々の疲労をほぐすように揉みながら上へ上へ。
「アミッドさん、立てますか?」
「………っ」
潤んだ瞳に声を殺すように唇を噛んで、アミッドさんが僕の肩に手を乗せて立ち上がる。立ち上がったことで僕の目の前には彼女の股間があって、雄を誘う発情した雌の香りが漂う。ごくりと唾液を飲み込んで足の付け根まで洗えばそのままお尻へ手を回す。
「ん………っ、あ、そんなところ……っ」
柔らかくも弾力のあるお尻をおっぱい同様に揉みしだくように洗って、谷間を指でなぞる。這い回る指の動きにきゅっと締まる肛門も皺をなぞるように洗うけど、その度にアミッドさんは悩まし気な吐息を零して、肩にのった手に力が入った。それが終われば、最後まで手を付けていなかった割れ目へ。アミッドさんもおっぱい同様に手を出していなかったことに気付いていたようで、肩に爪を食い込ませ、顔を羞恥で赤くして、潤んだ瞳で睨みつけていた。
「アミッドさん可愛い……」
「………お、お黙りなさ……んんっ」
綺麗な花弁を左右に広げると、とろりと愛液が床に落ちたり、僕の指と太ももを伝っていく。物欲しげにヒクつく膣穴はいやらしくて、また喉を鳴らして唾液を飲みこみ、誘惑に導かれるように舌を伸ばして口付けをする。
「ベ、ベルさっ、それ、洗うの………ちがっ……!?」
「れろ……ちゅるっ、こくっ……んっ、はぁ、ふぅ……でもアミッドさん気持ちよさそうだから…」
「よ、余計な……こと、んんっ」
「すごく寂しそうにひくひくしてるし……アミッドさんのおつゆ、美味しいんです」
「お、おいし……っっっ!? の、飲んだ……あぁっ、のですか……!?」
膣穴に舌を入れては膣肉を舐めて溢れる愛液を啜り、小水の出る穴を舌先でチロチロとほじり、勃起しているクリトリスを飴を転がすように、けれど優しく撫でるように舐めまわす。
「あ、ひぃ……っ、ぐぅ……んんんっ」
僕の頭を掴んで身体を丸めるアミッドさんは、ただただされるがままに泣いて、鳴いていた。そしてじゅるるっと吸い上げた時、アミッドさんは僕の頭に抱き着くようにして絶頂を迎えた。
「イッ……んぐぅぅぅ~~~~っっ!」
唇を噛んで声を殺した絶頂の悲鳴。
口の中へプシャッ、プシャッと入り込む聖女様の体液。
熱に浮かされるように、僕はそれを当然のように飲み干していく。絶頂の余韻に震えるアミッドさんは慣れない快楽の強烈な刺激にとうとう涙を零して放心し、しばらくの間、僕に股間を接吻させたまま動けないでいた。
× × ×
「っ、ぁ……はぁ……ふぅ……痛くはありませんか?」
「は、ぃ……気持ちいい、です」
興奮した吐息が浴室に響いていた。
攻守交替と言えばいいのかわからないけれど、落ち着いたアミッドさんは僕の頭から順に洗ってくれて、僕がそうしていたように最後まで手付かずだった股間を今、扱いていた。ボディーソープを塗りたくられ、横から抱き着くようにしているおかげで、アミッドさんの美巨乳は僕の身体で形を歪めて潰れていて彼女の動きに合わせて乳首が見え隠れしていた。熱っぽい吐息と、いやらしい手による奉仕の音に、彼女の身体を愛撫していた時から硬くしていたペニスへ衝動が高まっていく。ダメダメと言いつつ、スイッチが入ってしまったアミッドさんはタガが外れたように興味深そうにペニスをまじまじと観察していて、出てきた先走りを指で掬い取っては亀頭に塗り付けていた。
「アミッドさん、こっち向いてください」
「んちゅぅ~っ!? んんっ、は、ぁ……んちゅぅっ」
髪を耳にかけるように頬に手を添えて僕の顔を見上げさせてから、唇を奪う。アミッドさんは
「ちゅっ、ちゅるっ」
「ん……ちゅぷっ、ちゅっ、ちゅぅ……ちゅぢゅっ」
昂っていたせいか、お互い唾液がたまっていたみたいで唇を重ねただけなのに、たっぷりと唾液を交換することになってしまう。
「はぁ……ちゅくっ、こくっ、ごきゅっ」
「はぁ、ふぅ……こくんっ」
「ベルさん……ちゅぷっ、私、ドキドキして……はぁっ、ちゅっ、ちゅるるっ」
絡めた舌から流れ込む唾液を蜜を啜るように喉を鳴らして飲む僕達。
「うっ、はぁ……はぁっ……」
重なる唇の美味しさ。
身体に当たるおっぱいの感触。
喉を通って体内で溶けていった聖女の雫。
【
「ふぅ、ふぅ……ペニス、熱いです……ビクビクして……気持ち、いいんですね……?」
「う、はい……よすぎ、ますっ」
吐息に混じってぐちゅぐちゅという音が響く。
ボディーソープを塗りたくるようにして始まった奉仕は、今や先走りも混じって泡立って、彼女の細い指がそんな泡立ったものを使ってさらに亀頭を刺激する。経験の浅いはずのアミッドさんは僕の反応をチラチラと窺いながら試行錯誤しているのか、気持ちいい反応をしたところを重点的に…それこそ僕がしたことをおかえしするかのように刺激してきて、腰が抜けるような快感が、下半身から脳天まで駆け抜けてくる。普段から人のことをよく見ている彼女だからこそ、上手いのかもしれないなんて失礼だけど思ってしまう。
「ダメ……アミッドさん、ぼく、もうっ……はぁっ、はぁっ……くっ」
「構いません……射精、してください…膣内ではありませんが、出し切って、スッキリ……してください」
彼女の甘い囁きが耳に届いて、そこで僕は限界を迎えた。
「ぁ――ぐぅぅっ!」
「っ、きゃぅっ……!?」
尿道を駆け抜けた熱い精液が、放たれる。
一度溢れ出てしまった射精を止めることはできなくて、勢いよく出た体液に驚いて小さな悲鳴を漏らしたアミッドはそれでも最後の最後まで絞り出すかのように手を動かし続けていた。
「うっ、くぁ……あぁっ」
射精して敏感になった亀頭を擦られる動きに、ペニスを跳ねさせて吐精してしまう。
「こんなに……っ!? ペニス、ビクビクして……あっ、はぁっ、はぁっ……身体に、かかって……うぅっ、すごい量に、匂い……んんっ、変になってしまいそう……はぁ、あぁ……」
ぎゅっぎゅっ、と尿道に残っている分までアミッドさんの手によって出し尽くしてしまう。飛び出した精液はペニスを握るアミッドさんの手を汚し、身体にも少しかかってしまっていて、そこから吸い込んだ匂いで理性がはがれてしまいそうになっているのが彼女の表情を見ればよく分かった。
「はぁ……はぁ……んっ、はぁ……」
「はぁ、はぁ……ふぅ……これが、私達の体内に……ごくっ……はぁ……うぅ……」
どこかうっとりしたような、だけど恐れるような様子でアミッドさんが言うと、指についた精液をまじまじと見つめながらいじってみせる。
「避妊薬、持ってきておいて…正解でした」
にちゃにちゃと精液をいじるアミッドさん。
さすがにじっくり観察されると、すごく恥ずかしい。
せっかく綺麗に洗った彼女の身体を汚してしまったことに、少し申し訳なさを感じてそのことを謝るとアミッドさんはふるふると頭を振って気にしないでくださいと言ってくれた。
「それより、スッキリしましたか…?」
「………………はい」
正直に言えば、このままアミッドさんの膣内にペニスを挿入したい。でも、アミッドさんが何度も僕に言い聞かせていたように日が昇ったそばから快楽に溺れてしまっていては、本当にダメになってしまう気がするしアミッドさんも壊れてしまうような気がして、洗うと言っておいて彼女の身体を弄って絶頂させておいてなんだけど、踏みとどまろうと射精したことで取り戻しつつある理性が訴えてくる。
「………せめて…よ、夜まで、我慢してください」
「へ?」
「明るい内から羽目を外してしまうと、その……私達、セックスするためにオラリオを出てきたみたいになるでしょう? 違うんですよ?」
「う、うん……?」
「そ、それに、私1人ではベルさんの相手は厳しくて……あ、いえ、ベルさんが悪いという訳ではなくて、ですね? その、とにかく、今の射精でとりあえず落ち着いてください」
さっきアミッドさんを絶頂させたことに関しては、そこまで怒っていない様子。僕はアミッドさんの言うことに素直に頷く。アミッドさんは何度も興奮を沈めようと深呼吸をするけど、熱い吐息は相変わらずで考えないようにするためにシャワーでもう一度身体を流していた。でも、あまり意味はない気がする。だって、アミッドさんは言った。夜まで……と。それはつまり、夜にまたセックスをしましょうってことで……自分で何を言ったのか彼女もわかっているから、期待に胸を膨らませてしまっている自分がいるってことで……。
「アミッドさん」
「べ、ベル…さん」
シャワーで身体についていたものを流しきって、音が静まる。聞こえるのはお互いの息遣いと唾液を飲む喉の音で、僕達は自然と見つめ合って名を呼び合い、顔を近づけていた。そして互いに求めるものを言葉にする。
「「
アミッドさんの潤んだ紫の瞳と僕の深紅の瞳が見つめ合って、同じことを求めていたことに笑みを浮かべて、そして深くて熱くて蕩けるように甘い
× × ×
「疲れました」
温泉に浸かりながら、隣にいるアミッドさんは言う。
僕の肩に頭を乗せながら、唇を尖らせて。
「………ごめんなさい、でも、欲しくなっちゃったっていうか」
「別にいいです、それは…私の体力がないだけなので」
「そうですか?」
「そうですよ、アイズさんを思い出してください。彼女、底なしですよ」
「………」
自己嫌悪が湧いてきて、膝を抱えて顔を湯に沈ませる。
ぶくぶくと泡を立てて僕は最低だなぁなんて……やっぱり思う。アリーゼさん達だけじゃない、アミッドさんにアイズさん…他派閥の女の子と関係をもってしまってる現状はやっぱりよくない。そりゃあ、お祖父ちゃんのいう『はーれむ』に憧れがないと言えば嘘になるし、世の男性陣の羨むことをしている…美味しい思いをしているっていうのもわかるんだけど、
「『英雄』になりたいのでしょう?」
「!」
悶々としている僕に、頭を撫でてくれるアミッドさん。
顔を上げると手のかかる弟へそうするような、優しい微笑みを浮かべている。
「私も、アイズさんも…いえ、私達だけではありませんね。神々を含め多くの方々が、あの黒いミノタウロスとの死闘に目を奪われてましたから」
僕の指に自分の指を絡めるように手を重ねてきて、アミッドさんは言う。
「……『英雄』になってしまえば、誰も文句は言えないのではないでしょうか?」
「…………」
「【
不純な動機になりませんか、それ?
でも…『英雄』色を好むって言葉があるし……。
「いち『
「………はいっ」
アミッドさんの微笑みに、胸を掴まれたような不思議な感覚がした。さっきまで恥ずかしいことをしていたのに、破顔してしまう。
「体の中がポカポカします」
話題を変えるように、僕はそんなことを言う。
天井に昇っていく湯気を見上げていると肩に頭を乗せたままアミッドさんが言葉を返す。
「温泉の効能ですか?」
「たぶん、ある意味では」
「?」
「内側から広がっていくような感じがするから……たぶん、『ケヒトの湯』の原液」
「~~~~っ!?」
そういえばアミッドさんの…なんだろう、愛液だとか潮だとか小水だとか口付けしていたから何を飲んだのか正確にはわからないけど、とにかくアミッドさんの体液なのは間違いなくって、きっと神様達の言う『聖水』を僕は飲み込んだんだ。それっつまり、『ケヒトの湯』の原液だよね…っていうとアミッドさんは飛沫をあげて立ち上がった。温泉でしっとり濡れそぼった女体、彼女の動きに合わせてたぷたぷと揺れる美巨乳。彼女の顔はとっても赤かった。
「あ、貴方と言う人はぁ~~~~~~っ!?」
「僕だけです、アミッドさん!」
「な、なにが!?」
「アミッドさんは沢山の男の人とお風呂に入ったけど!」
「言い方ぁ!! その理屈なら女性とも入っていますぅ!!」
「原液まで飲んだのは、僕だけです、エッチなことをしたのも、僕だけ!」
「ちょ、ちょっとベルさん!? お、落ち着いて……!?」
クラクラする。
でも、アミッドさんの純潔を貰ったのも唾液や愛液やいろんな味を知ったのも僕だけ。他の男の人にだって譲りたくない。ドクンドクンと心臓は暴れて、顔はとっても熱くって、アミッドさんのお腹にすべすべで柔らかい……。
「だから、お嫁……にいかn―――い……d……」
× × ×
涼しい風が頭上から降り注いで肌を撫でる。
ぼんやりとした頭をそのままに瞼を開けると、心配そうに見つめてくる美少女が2人。
「アイズさん……アミッドさん……?」
「ああ……まったく……心配させて……」
「ベル、のぼせちゃったって……平気?」
「血のめぐりのせいでしょうか……動悸は…問題ありませんね、本当に、貴方は、仕方のない人」
「ごめん、なさい……?」
湯上りで浴衣姿のアミッドさん。
ローアングルから見える彼女の膨らみから、覗き込むアミッドさんの視線に申し訳ないやらでつい顔を逸らしてしまう。けど、それを頬に手を添えた彼女がちゃんと顔を見せなさいとぐいっと戻す。首の血管やら目元やらを指がぐいっと押して来たり、じっくり診察された。
「大丈夫そうですね、起き上がれますか?」
「朝ごはん、食べれる?」
「はい、でも…もう少しだけ、こうしていたいです」
アミッドさんの膝の心地よさに、そんなことを言うとアイズさんとアミッドさんは顔を見合わせて、苦笑を浮かべていた。
「ベルはアミッドが大好き、なんだね」
「仕方のない人ですね」
「そ、それより……えと、アイズさん、どこに行ってたんですか?」
「……えっと」
恥ずかしくなって話題を変える。
起きた時、アイズさんはいなかった。
外で鍛錬でもしてるのかと思ったけど、アイズさんの口から出た内容はまったく違っていた。いや、違わないけど。
曰く――。
「アミッドとベルがぐっすり眠っていて、私は目が覚めちゃったから……外で素振りしていいか聞いて、素振りをして、宿の周りを走ってきて、それでも朝食までは時間があって……
洞窟に住み着いた怪物を
―――であった。
何してるんですかアイズさん。
全自動命摘み取り機なんですか、アイズさん。
僕達することなくなっちゃったじゃないですか、アイズさん。
「帰って来たら2人ともいなくて、部屋の外にある露天風呂で身体を綺麗にして、そしたらアミッドがベルを抱えて戻ってきたから……びっくりしたんだよ?」
コテン、と首を傾げながら言うアイズさんに。
アミッドさんと僕は言葉を重ねて、こう返した。
「「こっちの台詞じゃい!」」
「っ!?」