※この作品はR-18です。

アーネンエルベの秘め事   作:二ベル

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アストレアB-②

 

 

「んっ……ちゅ、ちゅるっ……んふっ」

 

ぴちゃぴちゃと艶めかしい水音が薄暗い室内で反響する。明るさを絞った魔石灯だけが微かに2人の男女を照らしている。僕はアストレア様との逢瀬の最後、廃教会の隠し部屋へとやってきていた。2人が暮らす分には十分な空間(スペース)があって、掃除も行き届いていて、宿を探したり、変に話題になるのも困ることから、自然とこの場所が最適だと足を運んでいた。互いにシャワーを浴びて身を清めて、今はアストレア様に引っ張り込まれてベッドの上で僕達は互いの唇を重ね、唾液を交換していた。

 

「アストレア様っ、アストレア様……っ」

 

2人きり。

身を清めた後だからこその濡れそぼった身体。女神様自身が「いいのよ」とお許しを出している。結果、夢中になって彼女の体温と感触に溺れるのはきっと、仕方のないこと。タオル越しに彼女の悩ましい胸に頬ずりだってする。

 

「……そんなに焦らなくてもいいのよ? 私は逃げも隠れもしないわ」

 

「……だってっ、その……アストレア様の方から、し(・)ま(・)し(・)ょ(・)う(・)って言われるなんて思ってなくて……い、今までだってその、えっちなことはたまに…してましたけど、その先はなかったっていうか……だから、その、今更変ですけど、夢みたいで……」

 

宿を探すより廃教会の隠し部屋に泊った方がいいと助言してくれたのは、リャーナさん。だけど実際にやって来た後に後ろから僕に抱き着いて、背中に胸をこれでもかと押し付けて密着してきたのはアストレア様で、彼女は僕の耳元で「伴侶らしく……今日は最後までしましょう」と、そう言ってきたのだ。

 

「もし、夢だったらどうするの?」

 

「え……どうするって……それは、そのぉ……」

 

言葉につまり困っていた僕の頬を、アストレア様が軽くつねってくる。そこから伝わる微かな痛みが、今ある状況が夢じゃないって教えてくれる。

 

「大丈夫、夢ではないから……私に好きなことをしてみて?」

 

「…………はい」

 

ベッドの上で互いに向き合って座り合う。僕はアストレア様のタオルをずり下ろして優しく、傷付けないように、手を伸ばして彼女の胸に触れ指を曲げる。女神様の胸は大きくて、ひたすら柔らかい。僕はいつも、この胸に包まれて寝てるんだよね……改めて思うと、僕、世の男の人達に殺されてもおかしくないんじゃ。

 

「あっ、やっ……ふっぅ、んん!?」

 

指先の力を抜いて乳輪をなぞると、アストレア様の身体が跳ね上がる。両手で下から持ち上げるような感覚で揉んでいくと、身を捩りながら切なそうな声を洩らした。日常生活ではまず聞くことはない、2人きりの時だけに聞かせてくれる色っぽい吐息。逢瀬の後で、そ(・)う(・)い(・)う(・)こ(・)と(・)をするって決めてたのかな……だからアストレア様も緊張していて、敏感な反応を……?

 

「はぁ、ん……あっあ、んっ……ふっ、んっ……んっぅ、んん!」

 

乳首をそっと指でつまむと、アストレア様の身体が大きく波打った。それに合わせて、胸もぷるんっと揺れる。押し殺したような声が、ゾクゾクとさせてくる。

 

「……………ぁ」

 

「えっ、ちょっ……アストレア様っ!?」

 

「ふふっ……こんなに大きくしちゃって、どうしたの? 胸を触りながら、どんなことを考えていたのかしら」

 

「ど、どんなことってっ……ああっ!?」

 

腰に巻いているズボンの上から股間を撫でられて、今度は僕の方がビクビクとさせられる。

 

「早く……挿れたい? それとも、このままタオル越しに出しちゃう……?」

 

アストレア様は口元を綻ばせて微笑を浮かべて、僕の腰に巻いてあるタオル―その膨らみに優しく撫でながら、挑発するように言ってきて、それをふるふると首を振って、否定する。アストレア様はそんな僕を見てクスリと笑みを浮かべる。

 

「胸もこんなにドキドキして、興奮しているのがよくわからるわ。ここも、どんどん大きくなってる……」

 

先に触り始めたのはこちらなのに、気がつくと、主導権を奪われそうになっている。部屋の暗さに目が慣れて、彼女の顔を見てみればその頬は紅潮していて、僕と同じように恥ずかしいけれどその気になっていて……スイッチが入った状態になっているのがよくわかる。胸に耳を押し当ててみれば、頭を撫でてくれるけれどそれとは別に胸の鼓動が早くなっているのがわかった。

 

「ア、アストレア様っ」

 

「あっ……っ……」

 

勢いに任せてへそから下を隠した状態になっているバスタオルの中に手を入れると、アストレア様の腰が小さく跳ねる。一方の僕は、指先に湿っぽい何かが触れた瞬間、身動きがとれなくなってしまった。

 

「ん……ほら、ベル、指……動かしてみて?」

 

「は、はい……」

 

情けないぐらいの手探り感。そこは初めて触る胸とは違う場所(性器)で、想像していたよりもずっと複雑で。

 

「アストレア様の……すごい、ぬるぬる……って……」

 

「……そういうことは口にしなくていいの」

 

「…………」

 

性器全体を揉むように手を動かすと、クチュ、と水っぽい濡れ音が聞こえてくる。いつの間にか、アストレア様の瞳が潤んでいて、今までになかった感情がこみ上げてきた。

 

「………ごめんなさい」

 

「……? どうして謝るの?」

 

「だって、女神様が可愛くてっ、えっちでっ……そのっ……もっとメチャクチャに……しちゃいたくなるっていうか……うぅ~……」

 

「………メチャクチャに、したいのね」

 

「も、もちろん乱暴にするってことじゃなくってっ……」

 

僕は何を言っているんだろう。

だけど、アストレア様が可愛く笑えば笑うほど、えっちな反応を見れば見るほど、メチャクチャにしたいというイケナイ欲求が強くなってきて…。

 

「ふふ………それじゃあ、メチャクチャにしてみてくれる?」

 

「ええっ!?」

 

「普段、優しいベルがどんな風になっちゃうのか、私、すごく興味があるわ……」

 

アストレア様の微笑。

そこには姉を弟をからかうものがあったり、年上の余裕のようなものがあったりするけど…僕が性器に触れている間は、わずかにその表情が崩れる。そして、そんな表情を見せられるともっともっと崩してみたいと思ってしまう。普段は絶対に見せることのないアストレア様の一面を独占したいと思ってしまう。

 

「……黙ってたら、私が、ベルのをメチャクチャにしてしまうわよ?」

 

膝立ちになってこちらに近付いてこようとしたアストレア様を、ぎゅっと抱きしめる。再びバスタオルの中の手を動かすと、先程よりも、濡れ具合が激しくなっていた。

 

「その、痛かったら……言ってください……」

 

「ええ……平気……ん、はぁ……それ……いいわ……」

 

吐息混じりの言葉に、こちらもテンションが上がる。特別なことは何もしていない。ぬるぬるとした窪みを指の腹で押しているだけなのに、アストレア様は呼吸を乱していく。

 

「まだ、入り口を触ってるだけなのに……」

 

その後に続く言葉は出てこなくって、唾を飲みこむ。指先に感じるのは、熱い粘膜。この中にペニスを挿れるっていうことはわかるし、お姉ちゃん達のを見たことがないわけじゃないからなんとなく、場所もわかっているけど……アストレア様のそこは、挿れてもいないのに、ちゅうちゅうっと吸い付いてきて、キスをしてきてるみたい。

 

「……指、挿れてみて?」

 

「…………」

 

顔を上げて彼女と目を合わせる。彼女の星海のような藍色の瞳は熱を帯びていて、頬は紅潮していて、発情した雌のようなそれで。口元は微笑を浮かべて優し気。「いいの?」と僕は言ったか、それだけ彼女に伝わったのか、アストレア様は声に出さず口の動きだけで「メチャクチャにするのでしょう?」と言ってくる。

 

「あっ、んっん! はあっ、やっ……んっぅ、んん!」

 

思い切って膣の中に中指を入れると、アストレア様は内股気味になって、顔をうつむかせる。入り口は狭かったけど、そこを越えると、今度は力を入れなくても奥に引き込まれていった。

 

「うあ、これっ……すごいっ……」

 

気がつくと、中指が根元まで入ってしまっている。途中、ザラッとした部分があって、その先は驚くほどツルツルした場所もあって、すべてが未知の感覚だった。

 

「これが……女神様の、アストレア様の……女の人の、中……っ」

 

「ん、はあ……ベルの指っ……んっく、んん! ふっぅ、んんっ! んんっん……!」

 

腰をくねらせるアストレア様を支えながら、ゆっくりと指の関節を曲げていく。強い締め付けを感じるけど、硬さはなくて、ひたすら優しく心地良い圧力。

 

「ふぁ! んっん! やっ、ぁっ……そこっ……足に力がっ……」

 

指の深さによって、返ってくる反応も変わる。浅めの位置にあるザラついた部分を軽く押すと、アストレア様は、その場にへたり込もうとした。次第に表情も余裕がなくなり、時折、僕の腕をつかむようになる。

 

「アストレア様……」

 

「んっん!? ん、ぢゅっ……んん! ぢゅっ……ん、ぢゅぅっ、ぢゅっ……んっん、ぢゅぅぅ!」

 

蕩けた表情を見ていたら堪らなくなって、強引に唇を重ねる。すると身体がさらに大きく弾んで、そのあと、小刻みな痙攣を繰り返していく。僕の口の中で反響する彼女の嬌声もあわせて、そういったアストレア様の反応ひとつひとつが、僕の興奮に結びついてペニスを滾らせていく。

 

「んっ、はあっ……ベル、ちょっと待ってっ……ちょっ、んっん!? ん、ぢゅっ、んん! んっんん!?」

 

ビクビク震える身体を抱きしめて、またキスをして。愛液を掻き出すように指を動かすと、今度は背中が大きく反っていく。

 

「もっと、アストレア様のえっちな声……聴きたいです」

 

「ふあっ、ああっ!? 指っ……そんなに動かしたらっ、だめっ……だめっ、ああっ……やあああっ……!」

 

僕の手から逃げるように腰が動いて、指の股にまで愛液が滴ってきていた。間近で聞く女神様の喘ぎ声。そして、その女神様があのアストレア様だという事実。それだけで何もしていないのに射精してしまうんじゃないかって思えてくる。

 

「アストレア様、僕……上手にできてますか? こうやって指でされるの、気持ちいいですか?」

 

「っっ……気持ちいいっ……ベルっ、それっ……気持ちいいっ……」

 

膝立ちの状態だったアストレア様。よがって身体をくねらせていれば身体を隠していたバスタオルが落ちてしまうのは当然のことで最早彼女の身体を隠す物は何一つない。暗い室内といえど明かりが一切ないわけではなく、わずかな魔石灯の光で照らし出す彼女の身体は、汗と膣から溢れて滴っていく愛液がテラテラと光を反射し艶めかしさをより一層、醸し出す。僕の問いに頷くように、言葉に合わせて、ぐいぐいとアソコが押し付けられて、堪らなくなる。膣内の粘膜も驚くほど熱くなって、指に吸い付いてきている。

 

「……もっとっ……指でしてっ……」

 

そんなおねだりまでしてきて、僕は頭がおかしくなりそうだった。今触れている場所に、ペニスが挿る。それくらいは、わかる。そういうことをするって、だから、宿代わりにここに来ていて……今すぐ、挿れたい。挿れてみたい。女の人の中に、愛しい女神様の中に。僕だけの……アストレア様に。勃起した僕のモノで、アストレア様の中をズボズボしてみたい。

 

「はあっ……ベル、指っ……動かしてっ……」

 

「は、はいっ……」

 

言われるまま指を出し入れしながら、身体をすり寄らせていく。太ももの付け根辺りに股間を押し付けると、手触りを確かめるように、アストレア様の指が触れてきた。

 

「……このまま、触りっこ、する?」

 

「………っ」

 

「私が、ベルのを触ってあげるわ……こうやって、手でされるの好きでしょう?」

 

「それはっ……アストレア様にされるのなら、なんでも、好きだけどっ……大好きですけどっ……」

 

「もぅ、腰を逃がしてはダメ……私みたいにしてみせて頂戴……?」

 

「ああぁ……ふああぁぁぁ……」

 

手のひらに押し付けられるアソコの感触に、僕の腰も引っ張られる。お互いの性器を押し付けて、まさぐり合う。

 

「あらあら、ベルはおちんちんを触られると、大人しくなっちゃうのね……そういうところも、可愛い……」

 

「それは、だってっ……アストレア様の手つきがっ……やらしっ……すぎて……」

 

「仕方ないでしょう? 貴方と2人きりで、イケナイコトをする……そのシチュエーションだけでも、胸がドキドキしてしまうのに……貴方を見ていると、昂(・)っ(・)て(・)仕方がないのだから」

 

「ああっ、あっ、あっ、あっ……アストレア様待ってっ……」

 

「指、抜かないで……私のこと、メチャクチャにしてくれるのでしょう? ほら、頑張って……」

 

気がつくと、完全にアストレア様のペースになっている。タオルの上から触られるのは、また別の気持ちよさがあって、ついつい動きが止まってしまう。

 

「ふふっ……気持ちよくなると、甘えん坊さんになってしまうのね。どうする? 私の中に挿れてみる?」

 

「はい、挿れたいっ……挿れたいですっ……けどっ……」

 

「……こんなにおちんちん擦りつけてきて、何か期待していることがあるのかしら?」

 

白々しく言ってくるけど、アストレア様の手つきは、僕を射精させるためのそれだった。一方で、膣内がどんどん濡れてきているのも、わかる。だって指を動かさなくても、じわっと滲み出るように愛液が溢れてきていて、奥へ奥へ引き込もうとしてくる。それはつまり、アストレア様も、僕のを触って興奮しているということで…。女神様の中に挿れたら、どれだけ気持ち良いんだろう……。

 

「……スキルの効果もあるのでしょうけれど」

 

「………スキル? な、何の話ですか?」

 

「………なんでもないわ。……幼い貴方を育てて、今はこうして男女の仲に至ろうとして、イケナイことをする……そんな貴方を見て、触って、興奮している女神(わたし)って、どう思う?」

 

「ど、どう思うって……」

 

「触られるのは嫌じゃない? やめた方がいい?」

 

最初から、やめる気なんてないのに、耳元で囁いてくる。

 

「気持ちいいなら、このまま出してもいいのよ?」

 

「っっ……アストレア様っ……」

 

話している間にも、僕の指は締め付けられて、膣でシゴかれているような錯覚に陥る。スキルがどうとかっていうのも何のことだかわからないし……でも、言われてみれば妙に背中に熱を感じるような、感じないような……。

 

「タオルを汚しても平気よ? 私が、洗濯してあげるから……」

 

「……っ」

 

「おちんちん、我慢しないでいいのよ? びゅーびゅーって……」

 

タオル越しに撫でるように、包むように触れてくる女神様の手は気持ちよすぎて。自然に足に力が入って、それを真似るようにアストレア様自身も足に力を入れる。

 

「ん、はぁ……んっぅ、ん! んっん、んん! んんっ!」

 

そうするとこれまでにないほど、膣内が激しくうねり始めた。その吸い付き加減が、今まで以上に気持ちいい。

 

「あっ、まっ、てっ……アストレア様、出るっ!?」

 

「ええ、いいの、出して……接吻(キス)していてあげるから、いっぱい、出して?」

 

「んんっ! んんっん、んんんーーーっ!?」

 

足に力が入って、つま先を曲げる。アストレア様は唇を重ねてきて、舌を入れて絡ませてくる。僕の腰が動きを見逃さず、最小限の動きで、腰に巻かれたタオルの上から竿を撫でさすってきて――。

 

 

 

「んちゅっれろっ……ああっ……すごい……おちんちん、びくびくって震えて……。いいのよ、もっと私につかまって……?」

 

タオル越しとはいえ女神様の手に射精する。腰がはねて、びゅるびゅると精液でタオルを汚す。強烈な刺激に耐えるように女神様にすがりついて、射精が収まるのを待った。そんな僕を愛でるようにアストレア様は抱きしめ返してきてはキスと共に舌を絡めてくる。上も下も、気持ちが良くて何も考えられなくなっていく。射精が終わってもからも、アストレア様はタオルの上から僕のを触り続ける。最初はくすぐったくて腰を逃がしていたけど、次第にそれが、新しい快感へと結びついていった。

 

「……ふふ、私がベルのこと、メチャクチャにしちゃったわね。どうする? いっぱい出して疲れちゃったでしょう?」

 

「え、と……」

 

「くすっ……さっきから、全然小さくなってないわね。1回くらいじゃ、満足したりないのかしら?」

 

「………ドキドキ、しちゃって」

 

「ええ、知っているわ。ベルは私のことが好きで好きで仕方ないのですものね」

 

「~~~~っ!」

 

「ふふ………それじゃあ、今度は、タオルじゃないところで、出してみる?」

 

コクリと頷けば、アストレア様は見抜いていたのかしゅるりと腰に巻いていたタオルを奪い取る。きっと結び目も緩んでいたから、簡単に取れたんだろうけど。精液がべっとりとついた部分を見つけては喉を鳴らして鼻をひくつかせた女神様が頬を紅潮させて「すごいわね」なんて独り言を洩らしている。

 

 

 

 

「ほらベル、隠さないで……ちゃんと見せて……?」

 

「は、ぃ……」

 

仰向けに寝転んだアストレア様が僕に言う。

未だに、自分のをマジマジ見られるのはやっぱり、恥ずかしい。アストレア様の視線を感じると、ペニスがびくんっと跳ねて、どうにもならなくなる。

 

「……初めてで緊張しているでしょう? 自分で挿れられる? 私が、してあげましょうか?」

 

「だ、大丈夫です、自分でできます!」

 

できる、というか、自分でやってみたい……。小さい頃から綺麗なお姉さん達と暮らしてきて、見たことがないわけじゃないし……恥ずかしいことだけど、教えられたことだってあるし。

 

「ん……ちゅっ……はぁ……んふ、ちゅぅ……」

 

軽くキスをして、冷静に努めようとしても心臓が破裂しそうなほど激しく鼓動している。無防備な女神様の体勢。うっすらと上気した肌。夢にまでみた瞬間が訪れようとしている。上手くできる……かな。

 

「誰だってみんな、最初はうまくできなくて当然なのだから……あまり、深く考えなくても、大丈夫よ」

 

僕の瞳をじっと見つめてアストレア様は見抜いていたように言った。

 

「……それより、改めて聞くけれど、ベルは平気?」

 

「?」

 

「女神(わたし)が、初めての相手で……。その、私を想ってくれているのはわかっているけれど、アリーゼ達もいるわけだし、何より、超越存在(わたしたち)と下界の住人(あなたたち)とでは子を成すことはできないから……」

 

「い、良いに決まってます! 子供……は、その、そこまで先のこと、僕、考えてなかったけど……でも、僕はアストレア様が1番だから……っ」

 

誰にも慕われて、物腰柔らかで、人気を持つ女神様。高嶺の花で、遠くから眺めるだけの人達だってきっといるに違いない。お相手してもらいたい男神様達だっているだろうってことは、同じ男の僕だって普通に考え付くけど……そんな人が、目の前で産まれたままの姿で、股間を濡らして、足を開いて、はしたない恰好をしているなんて……。だからこそ、余計に興奮して、一瞬たりとも萎えることのないペニスを、アストレア様の割れ目に擦りつける。当然、焦るなというほうが無理な話。

 

「あ……ベル、落ち着いて? 私の目を、見られる?」

 

「えっ……目っ……!?」

 

声をかけられて、ハッとなって女神様の目を見る。その時、体勢が少しずれたせいで、割れ目に擦り付けていたペニスが吸い込まれるように彼女の膣内(なか)に入っていった。

 

「ああっ、入ってくっ……女神様っ……これっ、やばいっ……!」

 

「ん、はぁっ……慣れるまで動かないほうがっ……ああっ、やっ……おちんちんっ……震えっ、てっ……」

 

体内に入り込んできたモノに女神様は表情を変えて喘ぎ、中で動く僕のモノを確かに感じ取り、身体には力が入って僕のモノを締め付けてきた。

 

「ああっ、ダメっ……イクぅぅっ!?」

 

ビュルルルッ、ビューッビューッ!!

 

「……ん、ぁ………、出てる? ベル、中で出しているの?」

 

「う、うんっ……うん……っ!」

 

アストレア様の上に覆いかぶさって、目が合わないようにする。気持ちよさと、挿入しただけで射精してしまったことによる惨めさが同時に襲ってきて、頭の中が真っ白になった。挿れてたから、1分だって経ってない。自分のが熱い何かに包まれて、ヌルヌルしたものが絡みついてきて……ほとんど意味がわからないまま、射精してしまった。どこかで聞いた、「早い男は嫌われる」なんて言葉が脳裏を過ってしまう。膣が『締まる』という感覚を理解したのは、射精が終わってからだった。

 

「…………うぅー」

 

「あらあら、気持ちよくて我慢できなかった?」

 

「……はい、ごめんなさい………」

 

「よしよし、泣かなくてもいいのよ……初めてなのだし、ドキドキしすぎて、おちんちんからお漏らししちゃったって仕方ないわ」

 

「な、泣いてなんか、ないです……っ」

 

「声が震えているわ……でも、そうやって強がりになるところも、私は好きよ」

 

覆い被さって僕の顔なんて見えないのに、僕の心理を見抜いて頭を撫でて慰めてくれる。抱き合っているだけでも気持ちよくて、自分がどんどん快楽に溺れていくのがわかった。いつか美の女神様が言っていた「女神(わたしたち)はだいたい名器持ちしかいない」なんてことは本当のことなのかもしれない。

 

「……おちんちん、まだ大きいままで、硬い……もう1回、出してみる?」

 

「いい………んですか?」

 

「ベルが満足しちゃったなら、私はこれでお終いにしてもいいけれど? どうなの? 続けられそうにない?」

 

アストレア様の言葉一つ一つに興奮してしまって、僕のペニスはまったく萎える気配がなかった。

 

「し、したいですっ……アストレア様と、もっと、セックス……したいっ」

 

「じゃあ、しましょう?」と言う彼女の目を真っ直ぐ見て言って唇を落とす。瞼を閉じて彼女はそれを受けて入れてくれた。

 

「ん、ちゅっ……はぁ、れろっ……ん……はぁ、きふ……もっろひて……」

 

言われるままに唇を押し付けて、ぐいぐいと腰を動かす。本当のセックスなんてこれが初めてで、上手く腰を動かせるのかわからなかったけど……。

 

「んっん! ぢゅっ、ん! ぢゅっ……はぁ、んっ! んっんん! ぢゅっ、んん!」

 

本能がそうさせるのか、僕を衝き動かしている。キスをしながら腰を振っているだけで、自分が『雄』なんだって実感できた。

 

「ちゅっ、はぁ……ベルのおちんちんが……出たり……入ったり……してる……」

 

「つらく、ないですか? このまま、動いても……平気です、か?」

 

「平気……ああっ、んっ……もっと奥までっ……」

 

言われて腰を押し込むと、アストレア様は、甘えた声を出してすがりついてくる。それだけで、僕は嬉しくてたまらなかった。あの女神の中の女神と言われるアストレア様とのセックスは夢みたいで、僕だけがこんな乱れた彼女を知らなくって、きっとこの後、初体験の感想を彼女から求められたって、「すごい」とか「気持ちよかった」くらいしか思いつかない。

 

「はぁはぁ、アストレア様ごめんなさいっ……もっと奥まで挿れたいけどっ……」

 

「ん、はぁ……どうしたの? 動くの、難しい?」

 

「っっ……そうじゃっ、なくてっ……」

 

ペニスの先に触れるコリッとした感触が、僕を腰砕けにさせる。アストレア様の中に挿れてから、彼女の気持ちいいところを刺激しつつも、僕は常に射精を我慢しているような状態。

 

「……奥に先っぽを押し付けると、気持ちいいでしょ?」

 

「き、気持ちいいけどっ……待ってっ……アストレア様……っ!」

 

「抜こうとしてはダメっ……はあっ……こうやって、おちんちんの先でぐりぐりするの、好きっ、でしょっ?」

 

アストレア様は自分から腰を浮かせて、僕のペニスを膣奥へ引き込んでいく。最初のうちは、膣の感触なんてほとんどわからなかった。竿全体が温泉にでも浸かっているような温もりに包まれて、じゅわっと愛液がしみだしてくるのを感じる。膣の締め付けは優しくて、時間と共に、僕のにフィットしてくるような感覚だった。

 

「ほら……根元までちゃあんと、挿ったでしょう?」

 

「うん……あっ、これ、すごい……」

 

「これ?」

 

「うん……きっと下界中探しても、アストレア様の中の感触を知ってるのは僕だけだって思ったら……」

 

「ふふっ……ベル専用のお(・)ま(・)ん(・)こ(・)ね」

 

「………ぉ、おま?」

 

「あの子達から、聞いたことくらいはあるでしょう? あえて言わないようにしていたの?」

 

「…………」

 

「それと、さっきからベルがトントンって突いてるとこ……わかる?」

 

「………なんと、なく」

 

「そこ、赤ちゃんの部屋……子宮。まあ、私が産むということはないけれど、そこも、ベル専用」

 

へその下あたりを撫でながら、アストレア様は目をうっとりと細め教えてくる。胸(ここ)も、唇(ここ)も、全部、ベル専用……そんなことを囁いてくる。僕を興奮させようと羞恥に染まりながら、一匹の雌として煽ってくる。

 

「……わかる? ベルのが、私の中を拡げていっているの……お腹の奥までいっぱいになっているこの感じ……好きぃ……」

 

自分でも、ゾクゾクする。

狭かったアストレア様のアソコ……おまんこが、少しずつ僕ので拡張されていっているのがわかって。

 

「……そのうち、貴方のおちんちんの形も大きさも覚えちゃうかもしれないわね」

 

「………くっ、ぁ」

 

「あ……まだ大きくなるなんて……っ。そんなに、興奮しちゃったの?」

 

「うぐ……アストレア様が、煽ってくるから……! ちゃんと…ちゃんと、僕の、覚えてくださいっ」

 

「ふふっ耳が真っ赤…どうしてベルはこんなに可愛いのかしら? でも、そうね……最初からやり直しね……もう一度、ベルのおちんちんの大きさを、教えてくれる?」

 

抱き着きながら声を聴いていると、意識がぼんやりしてくる。耳元では女神様の甘い嬌声と囁きが、頭を撫でながら伝わってきて、彼女の中では僕のものを優しく包み込んでは離さない。内も外も気持ちよくて、甘やかしてきて、思考なんてまともにできそうにない。軽くペニスを出し入れすると、最初の頃よりも、強い摩擦を感じた。きっと、僕のサイズにフィットしてきているんだ。

 

「アストレア様の身体、ヤバイです……どんどん、自分がダメになっていく感じが……」

 

「ダメになっちゃえばいいわ……私が、ずっとベルを守っててあげる……」

 

挿れてる時間に比例して、気持ちよさも増していく。文字通り、彼女の言った通り、僕専用のおまんこになっていっている感じがする。

 

「私のことは気にしないで、ベルのしたいようにしてみて? ベルが、がんばって私を気持ちよくしようと動いているころ、ちゃんと見ているから……」

 

「っ……女神様っ……!」

 

「ん、ちゅっ……はぁ、れろっ……ん……ちゅぅ、ちゅっ……はぁ、んん、ちゅっ……んっん、はぁ……ちゅっ……」

 

キスをしながらペニスを押し込んでいたら、強い達成感が込み上げてきた。アストレア様が、僕だけのものになったんだって思うと、堪らなくなる。

 

「はあっ……ベルっ……そんなに奥ばっかりっ……」

 

「でも、これっ……気持ちよくてっ……」

 

腰を出し入れする動きじゃなくて、ペニスの先を押し付けるだけの腰使い。

 

「ああっ、この奥のっ……コリコリしてるところっ……」

 

「ん、ああっ……やあぁっ……んっん! んん! はあっ、あっあ、あああっ……んんっ! んんんーっ!」

 

執拗に膣奥へ圧力を加えると、アストレア様は、声にならない声を洩らし始めた。身悶えする姿も新鮮でかわいくって、五感に伝わるあらゆる情報がペニスの硬さに結びついていく。

 

「はぁはぁ、ベルのおちんちん、気持ちいいっ……もっとっ……奥っっ……子宮の中に入っちゃうくらい、もっとっ……っ!」

 

「アストレア様っ……アストレア様っっ……!」

 

「んっん! んん! ふっぅ、ん! んっんん!?」

 

芋虫のように動いて、ひたすらぐっぐっ……と、ペニスの先を押し付ける。奥に圧がかかる度に、アストレア様の身体がガクガクと震えて、全身に汗が滲んでいく。

 

「はぁ、ん……ぢゅっ、んっん! んっ! ぢゅぅ、ぢゅっ……ん、ぢゅっ……んん! んんっん!」

 

キスで舌を絡めると、膣の入り口がキュッと窄まって、ペニスを吞み込もうとした。膣内は、完全に僕のに馴染んでいて、絶えず粘膜がすり寄ってきている。

 

「ぢゅっ、はぁ……こうやってするとっ……んんっ、はぁっ……おちんちんの形っ……わかるっ……」

 

「うあっ、ダメっ……アストレア様っ……締まってるっ……締まってますってば……っ」

 

「ん、はぁ……私ので、おちんちんギュッギュッてしているの、わかる? もっと、してあげましょうか?」

 

ギュッギュッとお腹に力を入れて、アストレア様は僕のモノを締め付けてくる。つい、刺激に耐えるために彼女にしがみついてしまう。

 

「ああっ、あっあ、あああぁっ!? だ、ダメ、僕のしたいようにしていいって女神様が言ったんですからっ、待ってっ!?」

 

「あら、ごめんなさい? でも、今みたいにしがみついてくるベルがとても愛しくて……ふふっ」

 

むっとしかめっ面をする僕。そんな僕を見てクスクスと笑みを浮かべ、アストレア様は頭を撫でてくる。頭を撫でられて、僕はゆっくり身体を起こす。

 

「セックスは……赤ちゃんを作るための行為、でも何度も言ったように……」

 

「ん、わかってますから」

 

神々と下界の住人との間に子は成されない。

だから、こうしてアストレア様と身体を重ね合っているのは、ただ快楽を求めるための行為でしか、きっとない。

 

「だから……というわけではないけれど、赤ちゃんを作る練習、してみる?」

 

「っっ……するっ……したいですっっ……!」

 

アストレア様の言葉に乗せられて、がむしゃらに腰を振り始める。最初は上手く動かなかったけど、ベッドの浮き沈みを利用すると、やりやすいことに気付いて、次第に部屋中には、ぱちゅぱちゅ、ぱんぱんっとぶつかり合う水気の孕んだいやらしい音が響き始めた。

 

「ん、はあっ……ああっ、あっあ、あああっ……はあっ、んっぅ、んっん! はぁっ、ああっ、やあっ……今までとっ、違うっ……」

 

時折、背中を反らしながら、アストレア様は息を乱していく。気持ちいいところにこすれると、声が大きくなるから、動く方もわかりやすい。

 

「アストレア様も気持ちよくなってっ……僕と一緒にっ……」

 

「はぁはぁ、おちんちんが奥にぶつかるとっ……力がっ……入らっ、なっ……ああっ、奥ばっかりっ……やああっ、やああぁっ……」

 

子宮をノックされては押し上げられるなんて思ってもいなかったのか、アストレア様はシーツを握り締めて悶えた。お互いの性器がこすれ合うだけで、理性なんて保てなくて僕達は本能のままに快楽を求めあう。口や胸でしてもらうのとは、まったく別次元の気持ちよさで、やみつきになる。

 

「アストレア様、僕にしがみついていい、ですよ?」

 

「んっぅ、はあっ……ベルこそ、さっきみたいにっ……ギュッて……ああっ、あっあ、あああっ! 奥はっ、ずるいっ……子宮ぐりぐり、ずるいの……!」

 

さっきとは立場が逆転して、アストレア様が僕にしがみついてきた。何もできなくなって嬌声をあげるアストレア様に僕はまた唇を重ねる。唇が重なれば自然と、アストレア様は当然のように舌を絡ませてくれた。

 

「んっん、ぢゅっ! んっん! んん! ぢゅっ、ぢゅぅっ……んっ! んっんん! んんっ!」

 

シーツからずり上がっていくほど激しく動いて、キスで呼吸を奪う。両手で押さえつけて、身動きができないよう、完璧に組み伏せて、デキることはないのに、本気で子作りするように何度も何度も腰を打ち込んだ。汗で張り付いた肌も、不快には感じない。

 

「はぁはぁ、ベルのおちんちん……すごい……大きくて……硬くて……昔とは、全然、違う……」

 

「アストレア様、僕……ちゃんと上手にできてますか……?」

 

「んっん!? ぢゅっ、んん! ぢゅぅ、ぢゅっ……んっ! んんっ! ぢゅ、んん!」

 

返答は求めずに、腰の振りを再開する。

汗が止まらない。背中の項目の一つがど(・)こ(・)か(・)抗(・)議(・)す(・)る(・)よ(・)う(・)に、弱く熱を放っているような気がする。熱が身体の中にこもって、逃げ場を失っている感じがする。でも、アストレア様の声を聴いていると、すべてがどうでもよく思えてくる。一日中、朝から晩まで女神様とセックスしていればいいんじゃないかなんてことも。

 

「ずっと、女神様に甘えていたいですっ……」

 

抱き着いて全身に柔い女体を感じ取りながら、腰を動かしてぱんぱん、ぐちゅぐちゅ、と音を響かせる。耳元で聞こえるのは悶えるような嬌声で、それがさらに性感を増幅させてくる。

 

「はあっ……ああっ、ベルっ……おちんちんを動かすのっ……上手になってるっ……」

 

「アストレア様も、気持ちいい……?」

 

「ええ、気持ちいいわっ……ベルと赤ちゃんを作る練習するの、気持ちいいのっ……」

 

「っっ……その言い方は……っ」

 

ヤバイ、実際にデキることはないんだろうけど、それでもアストレア様が口にしているってだけで、ヤバイ。でも、アストレア様の表情…そして、切なげな声…目の前で蕩けていく女神様の姿に、男としての自信が漲ってくる。

 

「ん、はぁっ……ベル、接吻(キス)して?」

 

求められて、それに応える。

彼女の唇に自分の唇を重ねた。アストレア様は両手で僕の耳を塞いできて、そのせいで口内で舌を絡める音が、嬌声が反響して脳を震わせた。目の奥が火花が散るように、チカチカとする。

 

「んっ、ちゅっ……んんっ! ちゅっ、んん! んふ、ちゅっ……ちゅぅ、ちゅっ……んんっ、んっん!」

 

キスをしながら腰を振るのにも慣れてきた頃には、シーツには染みができるほど、愛液が溢れ出していた。ペニスで奥を掻きまわすと、アストレア様はシーツを掴んで、仰け反りっぱなしになる。

 

「はあっ……ああっ、奥っ……もっと、ぐりぐりしてっ……おちんちんの先でっ……あっあ、んんっ! んっんん! はあっ、ああっ、あああっ、んっく、んんっ! んぅぅっ!」

 

上半身を起こして腰を振るのと、覆いかぶさって動くのでは、ペニスのこすれ方が全然違う……実際にセックスをしてみるまで、角度がいかに大事かなんてわかりもしなかった。当然、アストレア様の反応も変わってくる。

 

「はぁはぁ、ベルもすごく気持ちよさそうな顔してる……おちんちん、平気? まだ、続けられる?」

 

「そ、そろそろ出ちゃいそうっ……かもっ……」

 

「……出しちゃダメって言ったら、どうする?」

 

「えっ!?」

 

ダメなんて言われると、余計に我慢できなくなる。先に2回射精していたから、きっとここまで動けているんだろうけど、それでも油断すれば出てしまいそうな感じがするのは確かだ。

 

「……いっぱい我慢したほうが、出した時に気持ちいいんじゃないかしら……でも、困っているベルが可愛いから、意地悪しちゃおうかしら」

 

「うああっ、待ってっ……アストレア様っ……ひぃっ!?」

 

いきなり下から乳首を摘ままれて、腰が砕けそうになる。更に、脇腹や首筋を指先が這い回り、僕は女神様と見つめ合いながら、自分の身体を支えるだけになった。

 

「どうしたの? おちんちん、お休みしちゃうの?」

 

「っっ……」

 

「くすっ……男の子でも乳首を触られてビックリしちゃった……? もっと、ベルの恥ずかしい顔を見せてほしい……」

 

目を逸らすこともできず、情けない姿を晒し続ける。連続して腰を動かせなくなり、余裕がなくなる度に、じっとして回復を待った。

 

「ベル、そのまま私の目を見てて……」

 

「ああっ……あっ、うっぅ、あああっ……!」

 

休憩の間も、乳首をこねくりまわされて、表情筋が崩壊する。気持ちよさ半分、戸惑い半分でわけがわからなくて、面白そうに僕を見つめるアストレア様に口を閉じることもできず、腕立て伏せをするような体勢だった両腕も、ぷるぷると震え続ける。

 

「男の子の方が……敏感なのかしら……?」

 

くにくに、くにくに、と乳首が性感帯として開発されていっている気がする。それだけじゃない。アストレア様が触れるすべての場所が、やたら気持ちいい。

 

「……わかる? 乳首を触っているだけなのに、ベルのおちんちん、私の中でビクビク動きっぱなしになっているの……」

 

最初は頑張って腰をふっていたのに、今は堪えることしかできない。情けない顔をきっとしていて、そんなの、他の人には見せられない。

 

「ほら、もっと私に近付いてきて? 3回目も、おちんちんからお漏らししちゃっていいから……」

 

アストレア様へと顔を近づける。

今日だけで何度したか分からないキスを、またする。互いの汗さえ舐め合って貪り合う。

 

「ん、ちゅっ、れろっ……ちゅっ、んんっ……ちゅぅ、ちゅっ、んんっ、ちゅぅ、ちゅっ……んっん、ちゅっ……」

 

それでもアストレア様は僕の乳首から指を離してくれなくって、摘ままれながらのディープキスは、完全に僕を殺しにきていた。僕もお返しとばかりに彼女の乳首を摘まんだけれど、それと同時に脚を閉じ気味にして、今まで以上にペニスを締め付けてきて、僕の反撃なんてものともしなかった。

 

「ちゅっ、はぁっ……らしてっ……おちんちんから、いっふぁいっ……びゅーびゅーしれっ……?」

 

「ん、ちゅっ、んん! ちゅっ、んんっ! んっんん! んんんーっ!?」

 

自分の体重を支えられず崩れ落ちる。アストレア様は、そんな僕を優しく抱きしめて、背中や頭を撫でてくれた。

 

「ん、ちゅっ……はあっ……一番っ……奥、子宮の入り口に蓋するみたいにっ……おちんちん押し付けて……びゅーって……するの…」

 

「ああっ、出るっ……イクッ……!?」

 

 

彼女の一番奥、言われるまま、子宮の入り口を蓋するように押し付けて射精をする。頭から背中へとビリビリと電撃が走るような快感で、チカチカと瞳の奥で火花が散った。

 

「ああっ……出ちゃった? 出ちゃったのね? あっ、やあっ……おちんちんっ、震えっ、てっ……」

 

「ああっ、うっあ、あああっ、ああああぁーっ!?」

 

下腹部に力を入れても、3度目の射精は止まらない。男らしく腰を振っての射精じゃなく、強制的に吸い出されるような感覚。普段、出したことのない獣じみた声に、自分で驚きながらも、射精が続く中、本能的にペニスを押し込む。根元までアストレア様の産道に包まれて、今まで味わったことのない多幸感が訪れる。

 

「ちゅっ、ん……ふ……ちゅぅ……ちゅっ、ん……ちゅぅ……はぁ、ん……ちゅっ……」

 

キスをして抱き合っていると、自分達の周りだけ、時間がゆっくり流れているような気がしてくる。いろいろな気持ちよさのせいもあってか、夢心地のような感覚。

 

「ん……はぁ……今更だけれど、3回も出して大丈夫? 無理をさせてはいないかしら……」

 

「平気……です。でも、もう少しだけ、このままアストレア様と繋がっていたいです……いい、ですか?」

 

「ええ、もちろん……私も、放したくない……今だけはベルのおちんちんを、閉じ込めていたいの……」

 

肌に浮かんでいた汗が、時間と共に冷え始める。

奪われていく体温を惜しむように、僕達は抱き合う。

 

「………すごく、幸せ」

 

僕と同じ気持ちを、女神様はそっと口にして――。

意識が微睡んで、身を清めることも考えず、僕達はそのまま抱き合いながら、互いの身体の温もりに包まれて眠りについたのだった。

 

 

 

×   ×   ×

後日。

 

 

「あぁ……ヤッてしまった……」

 

アストレアは両手で顔を覆っていた。耳は赤く、なんなら手で覆い隠している顔も赤かった。

 

「あの子の【月華星影(ミセス・ムーンライト)】のことをすっかり、失念していたわ……どうりで、妙にムラッとしたわけだわ……」

 

満月の夜だったら、どうなっていたのかわかったもんじゃない。そう口に零すアストレアはしかし、そのスキルが発現する要因である、とある女神のことを思い浮かべた。

 

「アルテミス…貴方はベルとそういうことをしたかったというの……? いくらなんでも、貴方……」

 

三大処女が、不純異性交遊撲滅委員長が何を考えているのやら、と言いたくもなったがあの時のアルテミスは通常のアルテミスではない。劇場版アルテミスだ。特別性なのだ。なら、そういう間違いがあっても仕方がないのかもしれない。かもしれないのだが、夜間の間はベルとそ(・)う(・)い(・)う(・)雰(・)囲(・)気(・)になっちゃって、そういうことをしちゃって……朝になると、自分が眷族にヤらかした事実について悶絶させられてしまう。いや、寝ぼけたベルが甘えてくるのは母性的にもきゅんっとくるので別に構わない。なんなら胸をぱくっと咥え込んで吸い付いてきたのが女としても堪らなくって、彼が満足するまで吸わせてやったし頭も撫でてやっていたほどだ。だが、朝になってこう……酒が抜けたように冷静になって、はしたない言葉をべらべら言っていたことを思い出すと、どうだろうか? 恥ずかしくて死にたくなってくるではないか。

 

「はぁ~~~~~っ」

 

これにはアストレアも悶絶するしかなかった。目が覚めて胸から口を離したベルを風呂につれていき、一緒に身を清めて朝食やら掃除やらをして半日を廃教会で過ごした。彼もまた女体を知ったせいか、どこか緊張やら羞恥やらでよそよそしくなっていたが、昼を過ぎて少し経った頃には膝を枕に眠りこけてしまうくらいには元に戻っていた。ベル本人もまさか、はしたなくよがっていた女神が自分のスキルがそうなっていた要因の一つだったなんて知りもしないだろう。というか、言えない。

 

「無差別に刺さるわけじゃないから、危険ではないのでしょうけれど……」

 

無差別だったら余計危ない。

満月の夜だったら、更にさらに。あの子、オラリオ中の女子から襲われるんじゃないかしら、性的に。なんて思えてきてしまう。アストレアが思うに、恐らくは、好感がま(・)っ(・)た(・)く(・)な(・)け(・)れ(・)ば(・)影(・)響(・)は(・)な(・)い(・)のだろう。今回においてはベルとアストレアの相互が思い合っていたからこそ求(・)め(・)あ(・)っ(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)のだろう。

 

「『正義』を司る私が……ベッドの上で身を捩って悶えて、喘いで……はしたないところを……あの子と、子、子作りの練習だなんて……ッッ!」

 

なんて恥ずかしいことをぶちまけてしまったのだろうか。今更ながら恥ずかしいことこの上ない。『おちんちん』だとか『おまんこ』だとか『赤ちゃんを作る練習』だとか、我ながら何を言っているんだとドロップキックをかましたくなってくる。

 

「でも、あの子が気持ちよさそうにしているの……堪らなかったのは確かなのよね……」

 

1人の女として、意中の相手が自分に夢中になってくれているのは嬉しいものだ。何より、手塩にかけて育てた眷族(子)でもある。あの可愛らしい顔が、快楽に染まって瞳を潤ませ、腰を振っては女神の子宮を満たしたのだからクるものがないわけがない。

 

「はぁはぁ……それでアストレア様、今もアストレア様のお腹の中には、ベルの子種が泳いでいるんですか……!?」

 

「や、やっべ……鼻血が……」

 

「ど、どうしましょうドキドキが止まらない……!」

 

「――――――」

 

「ちょ、リオンちゃんが気絶してる!?」

 

本拠に帰ってきて早々、アストレアは眷族(むすめ)達に捕まった。逢瀬をして帰ってこないのだから、ナ(・)ニ(・)を(・)す(・)る(・)の(・)か(・)想像はついていたのだろう。年頃とはいえ生娘、いずれはベルともそういったことをすると考えているのか、興味関心は当然あり、主神の体験談を聞きに来た……いや、ぶっちゃければもう、尋問だった。テーブルの上には何故か『かつ丼』まで用意されて、猥談(出来立てほやほや)を話せとばかりに迫って来るのだから。眷族(むすめ)達こわい、素直にアストレアはそう思った。

 

「その、よかった……わよ?」

 

「「「「ごくり」」」」

 

「裸を見られたり、見たり……それは昔からだけれど、改めてってなると……ね? 空気も違うし」

 

「「「「じゅるり」」」」

 

「ぎゅっと抱き着いてきて、だけど壊れないようにって絶妙に加減されつつも、本能的に雌が逃げないようにしていて、一番奥……を蓋、するみたいに……いえ、私がそうしてとは言ったけれど……ああ、私は何を言っているのかしら……ねえ貴方達、やっぱり、こういったプライベートなことを話すのはよくないと思うのよ」

 

「「「「いいから、続けてください。参考にしたいので」」」」

 

「ええぇー……」

 

「アストレア様、アストレア様、射精している時のベルってどんなでした?」

 

「アリーゼ……はぁ……どうと言われても、ぷるぷる震えて、可愛かったわよ? つい頭を撫でたくもなるわ。それに、その……奥をぐりぐりしてくるのは、すごく……すごかったの……」

 

「「「「あぁ~……」」」」

 

主神を捕まえて猥談を吐かせて、年頃の乙女達はムラついてきたのか頬を紅潮させて―中には鼻血を垂らした者と耐え切れず気絶した者もいる―内股になってモジモジとしはじめていた。その股の内がどうなっているかくらい同じ女として、アストレアもわからないでもなかった。やれやれと頭痛で痛い頭を振る。

 

「次の【発情月(ストロベリームーン)】はいつでございましょうか?」

 

「こら輝夜、勝手に文字を変えてはダメ。アルテミスに怒られちゃうわ」

 

「「「「アルテミス様、ムッツリすぎません?」」」」

 

「やめて、お願い、やめて……っ!」

 

やんやんと両手で頬を覆って身もだえする女神に、眷族達もまた身もだえする。やがて出かけていた子兎は何故かヤバイ顔をした姉達にじわじわと迫られ、身の危険を感じ、安全地帯(アミッド)の元へと逃げるのだった。

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