※この作品はR-18です。

天気の子-そして、それから   作:健さん1224

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エピローグ、イチャラブです。夏休みのエピソードです。
因みに、本文に出ている、お吸い物に焼いた餅を入れた雑煮と、素麺を入れた煮麺は、僕が実際に食べていました。
又、映画とこのエピソードに登場した船は、実際には映画公開後の翌年、2020年に引退しており、現在は別の船が就航していますが、この小説では2025年に引退予定としました。


エピローグ

 2024年8月。

 

 「はあ、はあっ…、ダ、ダメ…、イ、イク…」

 

 部屋に響くのは、天野陽菜の喘ぎ声。

 

 快感に身を捩り、髪の毛を振り乱す。

 

 森嶋帆高は陽菜を騎乗位で貫き、些か小ぶりだが形の良い乳房を揉みしだく。

 

 今日も陽菜を抱く帆高だが、ここは帆高のアパートでもなければ、陽菜のアパートでもない。勿論、ラブホテルでもない。

 

 ここは、神津島にある、帆高の実家である。

 

 7月中旬。

 

 「凪センパイ」

 

 「?」

 

 「学校の宿題、あるんだったら、早く片付けて」

 

 「えっ!?」

 

 「詳しい事は、片付けたら話すから」

 

 「何だろう。でもやるだけやるよ」

 

 「よし。その意気」

 

 次に陽菜には、「書店の夏休み、取れたら教えて」とだけ話した。

 

 数日後。

 

 陽菜からアルバイト先の書店で休みが取れた事を知った帆高は、ホームセンターに休みを申請し、受理された。

 

 更に数日後。この日は帆高と陽菜のバイトは夕方からである。

 

 三人の姿は、圭介の営む『K&Aプランニング』にあった。

 

 凪には会議室に行ってもらい、夏美に勉強をみてもらう。

 

 「で、今日はどうした?」

 

 「陽菜の奨学金や、凪のこの先の事です」

 

 圭介の問いに帆高が答えた。

 

 「今は圭介さんと夏美さんに色々とお世話になっていますが、実は俺の両親に事情を話したら、『ちょっと考えがあるので、会いたいが、まずはその須賀さんに筋を通して』、と」

 

 「そうなんです。帆高に進路の事を話したら、『圭介さんと夏美さんに話したうえで、両親にも相談したい』、と」

 

 「なるほど。陽菜さんがどうしたいか、進学か就職かにもよるが、帆高の親御さんが会いたい、というならば会ってみたら。それに帆高の故郷の神津島も見て来たらどうだ」

 

 「はい」

 

 陽菜が頷く。

 

 「念の為訊くが、出来ちゃったではないだろうな」

 

 「それはないです、それは」

 

 帆高が言った。

 

 「後、もう一つ。凪になるだけ早く宿題を終えろ、と言ったのはその為か?」

 

 「はい。凪も連れて行って、俺の母校を見てもらって、進路を考えて欲しい、と。陽菜もこの事は…」

 

 「ええ。私も帆高から聞いていました」

 

 「わかった。最終的に決めるのは本人だが、ま、じっくり見て考えて来い」

 

 圭介がそう言った直後、凪と夏美が戻った。

 

 「話は終わったの?」

 

 「はい、ちょうど終わったところです。夏美さん」

 

 陽菜が言った。

 

 「で、今日はどうするんだ?」

 

 「今日はこれから二人共にアルバイトです」

 

 圭介の問いに帆高が答えた。

 

 須賀の事務所を出た三人は、陽菜のアパートに戻り、それから、帆高と陽菜は出勤した。

 

 数日後。凪は夏休みの宿題の殆ど終えた。残っているのは絵画だけだった。凪は陽菜から二人のアルバイトの休みの日は知らされていた。

 

 陽菜のアパートにて。

 

 「で、凪センパイの宿題は絵画、風景画だけ残っている、と」

 

 「ああ」

 

 「それで、俺と陽菜のアルバイトの休みは聞いているよね、センパイ」

 

 「姉ちゃんから聞いているよ」

 

 「その休みを利用して、神津島に行くぞ」

 

 「神津島、って、帆高の故郷…。それ、マジ!?」

 

 「そうだよ。陽菜とセンパイと三人で」

 

 「私と帆高で、セッティングしたの。チケットは、帆高が既に取ってくれたから」

 

 「で、センパイの宿題、残っているのは絵画だけだから、必要な道具と着替えを用意して」

 

 「はい。で、姉ちゃんは」

 

 「私と帆高は必要な物はまとめてあるから」

 

 「フェリーターミナルで一休みして、船に乗って神津島に向かうけど、十分に体を休めておけよ」

 

 「はい」

 

 出発の日。東京を夜に出発し、神津島には午前に着く。三人が乗ったこの船は、2025年から新造船に交替する。

 

 翌日、午前。船は無事に神津島に入港した。

 

 すぐに三人は、帆高の実家に向かった。

 

 「ここが、帆高の実家」

 

 「そうだよ、陽菜」

 

 「こんな島に住んでいたんだ、帆高って」

 

 「こんな島って、センパイ」

 

 「いや、同じ東京都でも、こんな静かな島があるんだ、って意味」

 

 「納得」

 

 そう言って帆高は苦笑した。

 

 帆高の実家にて。

 

 帆高は両親に陽菜と凪を紹介した。

 

 「お二人共、よく来てくれました」

 

 「で、陽菜さんと凪君の事は、息子から聞いていたよ。後、先日、息子が世話になった須賀さんからも電話があった。編集プロダクションを経営されているそうだね」

 

 帆高の母が言った。父も続いた。

 

 「はい」

 

 帆高が頷く。

 

 「奨学金や保証人の事とか、この先の陽菜さんや凪君の事で、息子が動いてくれたんだが…」

 

 「陽菜さんと凪君は、どうしたいの?」

 

 「私は、大学に進学したいですが…。ただ、凪の進学先の高校の事で」

 

 「姉ちゃんは心配する事はないから。俺は公立が目標で、私立は力試しのつもり。それに、俺もバイトするつもりです」

 

 帆高の父母の問いに陽菜と凪が答えた。

 

 「なるほど。ただ、須賀さんがこの先、手続き等で問題が生じたら、私達がサポートする用意はあるし、凪君がこの島の高校に進学するならば、家に下宿しても構わないよ」

 

 「小父さん、有り難うございます。でも、姉ちゃんと離れるのは、ちょっと…」

 

 「凪…?」

 

 「姉ちゃんには帆高がいるけど、やっぱり血肉を分けた姉ちゃんの事は心配だよ。姉ちゃんが俺を心配しなくても、ね」

 

 「私の事は大丈夫よ、凪」

 

 「でも、やっぱり気になるよ。帆高は恋愛は不器用だから」

 

 「それを言うか、凪センパイ」

 

 「へえ、凪君は息子に〈センパイ〉と呼ばれているのか」

 

 帆高の言葉に父が訊いた。

 

 「恋愛の事がきっかけなんで…。父さん」

 

 その直後、全員が笑った。

 

 「で、皆さん、お昼は…?」

 

 「まだですけど、小母様、ちょっとした食材があれば」

 

 「陽菜さん、そんな、お客様の貴女に作らせるなんて」

 

 「大丈夫だよ、母さん。陽菜は有り合わせの食材で料理作るの得意だから」

 

 「そう、ならお願いするわ。ウチの息子、自炊するまでは、インスタントのお吸い物に焼いた餅を入れた雑煮か素麺入れて煮麺作る位だったんですから」

 

 「マジ!?帆高、それ今度作ってよ」

 

 「帆高、それ本当?私も食べてみたいな」

 

 「わかったよ。凪センパイ、陽菜」

 

 その直後、再度全員が笑った。

 

 その昼食、有り合わせの食材で作ったとは思えない物で、帆高の母を感心させた。

 

 「貴女、良いお嫁さんになるわよ。ウチの息子と結婚しちゃいなさいよ」

 

 「そんな、まだ早いですよ」

 

 そう言って陽菜は笑った。

 

 昼食後、帆高は陽菜と凪を連れて、高校に向かった。

 

 この日は、神津島は雲の切れ目に入った為、午後は晴れた。

 

 「ここが、帆高の、出身校…」

 

 「そうだよ、凪センパイ」

 

 「ここに通っていたのね」

 

 陽菜の言葉に帆高が頷く。

 

 持参したデジカメで何枚か写真を撮影した後、敷地に入る。警備員と出勤していた教師に許可をもらい、校内を見学する。

 

 見学後。受付で出入管理簿に退出時間を書き、三人は高校を出た。

 

 「どうだった?凪センパイ」

 

 「良い所だけど、今すぐには決められないな」

 

 「そうよね」

 

 陽菜が頷く。

 

 「姉ちゃんの事もあるけど、皆と離れるのも、な。須賀さん所の萌花も、俺を本当の兄の様に慕っているし、アヤネとカナの事もある。あの時の恩義がまだあるから」

 

 「確かに…」

 

 帆高が頷いた。帆高も、凪に少しばかりうしろめたい事があった。

 

 陽菜を連れ戻したあの日。

 

 帆高は凪に、嘘をついた。本当は陽菜は気を失っていたのだが、帆高は凪に、咄嗟に「無事」だと言ってしまった。帆高はすぐに、二人の警察官に言った。

 

 「お巡りさん、お願いがあります」

 

 「何だ?」

 

 「さっきの男の子、凪君に伝えてもらえませんか。『陽菜さんは、無事だけど、寝てる』、と」

 

 「わかった」

 

 すぐに警察官の一人が凪の所に行き、伝言をすると同時に、帆高が詫びている事も伝えた。

 

 「帆高…」

 

 陽菜が降りて来たのは、その少し後だった。

 

 もしあの時、警察官に伝言していなかったらと、その事を帆高は気にしており、陽菜と再会して少し後、改めて凪に詫びた。

 

 「別に気にしていないよ、帆高」

 

 「凪センパイ」

 

 「あの時、パニックになってたんだろ。姉ちゃんを連れ戻す事が出来た、その事で頭が一杯になってて、咄嗟に言ったんだろ」

 

 そう言って凪は笑みを浮かべた。

 

 その事を帆高は思い出していた。

 

 「さて、と。今日は晴れているから、この足でもう少し島を歩こうか」

 

 「賛成」

 

 「俺もそうするよ」

 

 青空を見上げながら提案した帆高に、陽菜と凪も賛成した。

 

 その日は夕方まで島を歩いてから帆高の家に戻った。

 

 夕食を摂り、入浴後。

 

 三人は机に向かった。帆高は凪に、撮影した写真を印刷した。

 

 その後。

 

 帆高と陽菜は、帆高の部屋にいた。凪は空き部屋を借りた。

 

 「久し振りね、青空を見たのは」

 

 「そうだね、陽菜。もともと神津島は雲の切れ目に入るから、晴れる事はあるけどね」

 

 「この青空、東京都で僅かで良いから、皆が見られたら…」

 

 「陽菜…、その気持ちは、俺も同じだよ。でも…」

 

 「大丈夫よ、帆高。私には、あの時の力は無いから」

 

 「陽菜…」

 

 そう言うと帆高は陽菜を抱き寄せ、唇を重ねた。

 

 「んっ…」

 

 合図の為の、キス。一旦、唇を離す。

 

 「陽菜が、欲しい…」

 

 「帆高…。でも、この部屋、大丈夫なの?」

 

 「ん?」

 

 「その、私達が、エッチしている時の声、漏れたら…」

 

 「大丈夫だよ」

 

 帆高が答えると、二人は再度唇を重ねた。今度は陽菜が舌を入れ、互いに舌を絡める。

 

 「んっ…、んんっ…、つっ…、は、はあっ」

 

 唇を離す。二人の間に引かれた、淫らな銀の糸が妖しく光る。

 

 そのまま帆高は陽菜の寝間着を脱がして、下着姿にした。陽菜は清楚な白いブラトップとショーツを着ていた。

 

 「可愛いよ、陽菜」

 

 そう言うと帆高は、陽菜の下着も脱がし、全裸にした。既にショーツのクロッチには、染みが出来ていた。

 

 そして帆高も寝間着を脱ぎ捨て、全裸になると、コンドームを男性器に着けた。

 

 「陽菜…」

 

 そう言って帆高は陽菜に覆い被さった。

 

 帆高は陽菜の耳朶、首筋、肩口にキスをしながら、彼女の背筋、腰、お尻に手を這わせる。

 

 それから、陽菜の右の腋の下に舌を這わせた。

 

 「ダ、ダメ…。そこ、くすぐったいよ」

 

 「可愛いよ、陽菜。で、次は、陽菜のオッパイだよ」

 

 そう言って帆高は陽菜の乳房を包み込む。更に指先で乳首を転がす。すぐに陽菜の乳首は屹立する。

 

 「あっ…んんっ」

 

 「ほら、陽菜の乳首、立っているよ。陽菜は乳首も弱いからね」

 

 「ダ、ダメ…。帆高のその触り方、凄くエッチ」

 

 「エッチなのは嫌い?」

 

 「もう、意地悪」

 

 「じゃあ、次は…」

 

 帆高は左の乳房を愛撫しながら、右の乳首を舌先で転がした。それから乳首を唇で包み込み、きつく吸う。

 

 「ヤ、ヤァン…。そんなにきつく吸わないで。乳首が、と、取れちゃう」

 

 唇を離す。陽菜の乳首は、帆高の唾液で妖しく光った。

 

 「次は…」

 

 そう言うと帆高は陽菜を起こし、ベッドから降りた。そして部屋の机に手をつかせ、お尻を突き出させた。

 

 「えっ…?もう…、入れるの…」

 

 「違うよ、陽菜」

 

 そう言うと帆高は背後から陽菜に抱き付く。そして左手で乳房を、右手でお尻を愛撫する。

 

 「はあっ、あっ、ああんっ…、んっ」

 

 陽菜の喘ぎ声と吐息は、帆高にとって媚薬になる。彼は右手を、女の子の一番大事な部分に伸ばした。そこから滴った蜜が、彼の指先に絡み付く。

 

 帆高は左手を陽菜の乳房から離すと、しゃがみ込み、右手人差し指を女性器に入れた。左手でお尻や太股を愛撫する。

 

 「ひあっ…」

 

 「凄いよ、陽菜。もうこんなに…」

 

 そう言って帆高は陽菜の女性器に中指を入れた。更に薬指を入れようとする。

 

 「イ、イヤッ。指三本は入らない。や、止めて。お願い、ぬ、抜いて…」

 

 「やっぱり無理かな」

 

 「き、きついから…」

 

 「ご、ごめんね」

 

 「もう、帆高の意地悪。エッチ。バカ」

 

 そう言って陽菜は少し頬を膨らませた。

 

 「じゃあ、これはどうかな」

 

 今度は、帆高は中指を抜き、人差し指で円を描くかの如くかき回した。

 

 陽菜も感じてきたのか、帆高の前でお尻を振る。

 

 「ああっ、イ、イキそう…」

 

 「イッて良いよ、陽菜」

 

 「あ、あっ、イ、イヤーッ」

 

 「イッちゃったんだ、陽菜」

 

 「う、うん…。次は、帆高ので、イキたい」

 

 「じゃあこのまま後ろから入れるか?」

 

 「ううん…。ベッドの上で」

 

 「じゃあ」

 

 そう言うと帆高はベッドの上で、仰向けになった。

 

 「今日は、陽菜が上になってよ」

 

 「ええ」

 

 帆高に言われるまま、陽菜は上になり、自ら男性器を女性器に挿入した。

 

 「ああっ、帆高の、熱いよ…」

 

 「凄いよ、陽菜の締め付け。吸い付いてくるみたいだ」

 

 「帆高…」

 

 「じゃあ、陽菜の思う様に動いて」

 

 「え、ええ」

 

 陽菜は頷くと、自ら腰を振り始めた。

 

 実は、最初の頃は、陽菜は騎乗位を苦手としていた。ただ、帆高は無理はさせず、少しずつ慣らしていった。今では、対面座位や背面座位、側背位、騎乗バック、更には松葉崩しも平気になった。

 

 「はあ、はあっ…、ダ、ダメ…、イ、イク…」

 

 「イケよ、陽菜」

 

 「イ、イヤ…。このままはイヤ。ほ、帆高も動いて」

 

 「俺も…?」

 

 「え、ええ。その方が、き、気持ち良いから」

 

 「陽菜って、俺とエッチしている時は、エッチな女の子に変わるよね。じゃあ、これでどう?」

 

 そう言って帆高も腰を動かし、陽菜を突き上げる。

 

 「ああっ!!ダ、ダメ!!そ、そんなにされたら、私のあそこ、壊れちゃう!!イ、イク、イッちゃうっ…」

 

 「陽菜、お、俺も、イキそうだ」

 

 「な、なら、帆高も、一緒に、イッてぇ…!!」

 

 二人は、同時に臨界点を突破した。

 

 「くうっ!!」

 

 「あっ、あああああっ…!!」

 

 帆高は、コンドームの中に大量の白濁をぶちまけた。

 

 「はあっ…、あ、熱いわ…。ゴム越しでも。帆高の熱いのが、沢山出て…」

 

 「陽菜」

 

 「じゃあ、帆高。ゴム、外して。口でするから」

 

 帆高はコンドームを外すと、ゴミ箱に捨てた。

 

 帆高の男性器は、白濁と汗で、淫らに濡れ光っていた。その男性器を陽菜が指で包み込む。

 

 「まだこんなに…」

 

 「そりゃそうだよ。陽菜の淫らな姿を見たうえに、今も裸なんだから」

 

 「淫ら、って、もう」

 

 そう言いつつも、陽菜は帆高の男性器を舌先で刺激する。

 

 そのまま唇で包み込む。

 

 「はむっ…、レロッ、ちゅぶちゅぶ…」

 

 淫らな音が、部屋に響く。陽菜の手や口唇、舌での帆高の男性器への愛撫のテクニックは、遥かに上達していた。

 

 「陽菜…」

 

 「ん…?」

 

 「オ、俺、イ、イキそうだ」

 

 帆高の言葉に陽菜が唇を離した。

 

 「なら、イッて…。出して…。帆高を、もう一度感じさせてえっ…!!」

 

 陽菜は帆高の男性器を深く咥えた。

 

 「出すからね。全部飲んで」

 

 帆高は、陽菜の口の中で、全てをぶちまけた。

 

 「ん、んぐ、んんんーっ」

 

 二人は、同時に絶頂に達した。

 

 陽菜は、帆高の白濁を全て飲み込んだ。

 

 「帆高の、いっぱい出て…」

 

 「陽菜の口の中も、気持ちいいから…」

 

 「うふふっ…、有り難う…、大好き…」

 

 帆高の言葉に、陽菜は微笑みながら答えた。

 

 「帆高…」

 

 「ん…?」

 

 「今日は、このまま寝ようか。裸で抱き合って」

 

 「ああ、そうしようか」

 

 「有り難う…、帆高」

 

 そのまま陽菜は静かな寝息を立て始めた。裸のまま、一緒に寝るのは、二人は初めてだった。

 

 「俺も大好きだよ、陽菜」

 

 陽菜の頬にキスすると、帆高も眠りに就いた。

 

 翌朝。帆高と陽菜は、同時に目を覚ました。

 

 すぐに身仕度を整えると、陽菜は凪を起こし、帆高は部屋のゴミを片付ける。

 

 午前中は帆高、陽菜、凪はそれぞれの課題をこなした。

 

 昼食後、帆高と陽菜は、神津島を散策する事にした。帆高の母校の近くの東屋にて。

 

 「有り難う…、帆高」

 

 「陽菜…」

 

 「来て良かった。神津島は良い所だし、帆高の御両親とも話が出来たから。それに…」

 

 「それに…?」

 

 「それに、凪にも良い機会になったと思う」

 

 「俺もそう思うよ」

 

 帆高が頷くと、陽菜は彼の頬にキスをした。

 

 「それじゃ戻ろうか。夕方から島は雨域に入るし、明日の午前中に船が出るからね」

 

 「ええ」

 

 陽菜が頷いた。

 

 夕食後。三人は荷物をまとめた。凪の絵画は、ほとんど仕上がっていた。

 

 翌日の午前中に船が出る事から、この日は陽菜と凪が一緒に寝る事になった。さすがにセックスは無しである。

 

 出発の朝。

 

 「行ってきます」

 

 「気をつけてな、帆高」

 

 「はい、父さん」

 

 「二人共有り難うございました。また来てくださいね」

 

 「お世話になりました。有り難うございました、小母様」

 

 「いろいろ有り難うございました」

 

 陽菜と凪が帆高の母に一礼した。

 

 東京行きのフェリーは、定時に出港した。

 

 デッキにて。

 

 「帆高…。また、来たいな」

 

 「陽菜…」

 

 「冬は無理だけど、進路が決まったら、ね」

 

 「ああ」

 

 陽菜の言葉に帆高が頷いた。

 

 二人は海を見ていた。その先には、輝かしい未来が見えていた…。

 

 終わり




次回は年表です。
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