一般向けです。
今回も、東京や関東地方について書きます。
因みにタイトルは、辛島美登里さんのアルバム『Birthday』の収録曲、「レイニー・デイ」を元ネタにしています。
尚、以前、ガンダムSEEDのオフィシャル携帯サイトでは、135のアルバム『moment』の収録曲、「Rain&Moon」をタイトルに使った事もある位、歌のタイトルを使う事が多いです。
2024年。
東京都は今日も雨である。但し、静かな雨である。
その雨の中、一人の少年が街を歩いていた。
森嶋帆高。今日は東京農工大学の講義が2講目で終わった。昼食後。図書館で時間を潰す。
新聞に目を通す帆高。
一通り新聞を読んでから、キャンパスを出た。そして街へ出る。
その足は恋人、天野陽菜の通う高校に向かっていた。
陽菜は、現在は高校に通う一方で、アルバイトをしている。但し、掛け持ちはしていない。
「変わってしまったな…」
街の風景を見ながら、帆高は独り言を口にする。いつもの事である。
2024年の東京都では、堤防の建設が進められていた。
又、国立国会図書館の蔵書は、各地に分散して収蔵される事になり、北海道札幌市、宮城県仙台市、新潟県新潟市、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、広島県広島市、愛媛県松山市、福岡県福岡市の各都市に国立国会図書館が建設され、横浜市が本館になった。この前日、札幌市の国立国会図書館分館が完成し、もうすぐ供用される事が、新聞で報道された。
もう1つの変化は、スポーツチームである。多くのスポーツチームは、東京都を離れた。野球やサッカーチームは、東京の名前を外した。
川沿いを歩く帆高の耳に、エンジン音が響く。水上バスだけではなく、警視庁のパトロール艇や白バイの代わりに導入されたジェットスキー、海上保安庁の小型艇が往来する。
省庁再編は最終段階になり、厚生労働省は医療保健福祉省と雇用労働省になり、総務省は企画総務省に改称後に、一部は内務・自治体省に移行する事が決定していた。
そして空からも、エンジン音が響いた。飛行艇である。
羽田空港はその大部分が水没した為、日本の首都の空港は成田空港に移った。羽田空港は飛行艇や水上機が離着水する事になった。
日本は飛行艇の技術は進んではいたが、数が足りないのが問題だった。日本政府は、新明和にPS-1、US-1、US-2の民間機型の製造を許可、更に、ボーイング社とエアバス社にライセンス生産を許可した。
飛行艇が遠ざかった後、帆高のスマホが鳴った。陽菜からだった。
陽菜はスマホを持っていない為、連絡は学校の公衆電話からしている。
「帆高?今、どこにいるの?」
「学校の近くだよ、陽菜。もう少しで着くよ」
「うん、わかった。じゃあ、門柱の所にいて」
「わかったよ」
電話の後。帆高は学校に着いた。約束通り門柱で待つ。
数分後。
「帆高、お待たせ。ごめん、待った?」
「俺も今着いたばかりだよ、陽菜」
「それじゃ行きましょ」
「ああ」
と言っても、放課後デートではない。アルバイトである。
帆高はホームセンターで、陽菜は書店でアルバイトをしている。バイト先はほど近い。
先にシフトを終えるのは帆高である。その後は陽菜の書店で彼女を待つ。
バイト終了後は、二人で買い物に行く。スーパーで食料品を買い、終了後は陽菜を彼女のアパートまで送る。
翌日に東京農工大学の午前の講義が入っていない日は、三人で食事の後、帆高は陽菜のアパートに泊まる事もある。
雨続きでも、平穏な日々を過ごす事が出来る喜びを感じる、帆高と陽菜であった。
インターミッション2 終わり
インターミッションはこれで終わりますが、もしリクエスト等があれば、検討します。
但し、インターミッションは一般向けになる事を御了承願います。