本編でもあった台詞をサブタイトルにしました。
東京都は、今日も雨。
土曜日。
「今日は雨脚が強いな…」
そう言って街を歩くのは、天野陽菜。今日は高校の授業が終わると、すぐに森嶋帆高の通う東京農工大学に向かう。というのも、今日は、陽菜はアルバイトのシフトが入っていないが、帆高がアルバイトの為、陽菜が帆高の大学に行く。
「着いたわね」
陽菜はいつもの様に、大学の正門で待つ。
土曜日は帆高の講義も午前中の為、午後からバイトのシフトで、ホームセンターのシフトは平日より早く終わる。
「ごめん。待った?」
「お疲れ様。今着いたばかりだから」
「それじゃ行こうか」
「ええ」
帆高と陽菜は、昼食を摂ってから、アルバイト先に向かう。昼食はマクドナルド等のファストフードが多いが、そういう場合でもサラダをオーダーして野菜不足を補う事にしている。
今日は帆高のみのバイトの為、陽菜はホームセンター迄帆高と一緒に行ってから、近場で時間を潰す。大抵は、自分がアルバイトしている書店だが、時々帆高の勤めるホームセンターを覗きに行く。
しかし、今日は、近所のスーパーの中にある、コミュニティースペースに行く事にした。そこで高校の教科書に目を通す。彼女はスマホを持っていない為、普段の時間の確認は腕時計を使っているが、ホールやファストフードで過ごす場合は持参した目覚まし時計を使用している。勿論、アラームのボリュームは一番小さい音を使用している。
帆高のシフトが終わる20分前にアラームが鳴ると、陽菜はスーパーを出て帆高のバイト先に向かう。待つのは正面入口。時々、一緒に買い物をする。
「お疲れ様」
「陽菜、お待たせ。それじゃ行こうか」
「ええ」
帆高の住むアパート迄は、買い物がなければまっすぐである。その間は互いの学校生活やバイト先の事を話す。買い物がある際は、バイト先の一帯で済ます。
帰宅後。ここで二人だけの時間を過ごす。言葉ではないコミュニケーション、即ちセックスである。
勿論、帆高は、陽菜を気遣っている。最近は、陽菜も手や口で帆高の男性器を愛撫する事もあるが、無理矢理するのは好きではないし、無理矢理させた訳でもない。陽菜の恐怖心を克服させ、慣らす事からスタートした。
しかし、帆高の部屋には、所謂アダルト雑誌やDVDは全く無い。それについて陽菜に訊かれた事がある。
「帆高の部屋には、その、男の人が見る本やDVDが全く無いけど…」
「興味が無いから。神津島にいた時には、そういう物を買うのは憚られたし、それに、一般の週刊誌に書いてある事で十分だから。後…」
「後?」
「俺は陽菜をいじめたり無理矢理するのは趣味じゃないから」
そう答えた際、陽菜は耳まで真っ赤にして頷いた。
帆高は陽菜を抱き締めると、唇を重ねる。合図の為の、キス。一旦唇を離し、再度唇を重ねる。今度は互いに舌を絡める。今日は陽菜から舌を入れてきた。
唇を再び離す。二人の間に引かれた、妖しく光る淫らな銀の糸が、一本、又一本と切れていく。
既に陽菜は、僅かではあるが、顔を上気させていた。
帆高の右の掌が、陽菜の左胸を制服の上から包み込む。温もりと鼓動が、掌を通じて帆高に伝わる。そのまま彼は乳房を愛撫する。その間も、左手で背筋、腰、更にお尻を愛撫する。
その右手を、帆高は陽菜の股間に這わせた。
「あっ…、んんっ。そ、そこは…」
下着のクロッチ越しでも、うっすらとした湿り気を帆高は感じ取った。
「もっと、声、出してよ。陽菜」
「そ、そんな、こ、と…。ああっ…、ダ、ダメ」
そのまま帆高は、陽菜の制服を脱がして、下着姿にした。陽菜は、清楚な水色のブラジャーとショーツを着用していた。
帆高は、陽菜のブラジャーを上にずらし、乳房を露にする。いきなり手荒に揉んだりはしない。指先でそっと撫でると、ホックを外す。
そしてショーツに手を掛け、そっと下ろしながら、靴下も脱がして、陽菜を全裸にした。
恥毛は、無い。陽菜は普段から手入れしている為、陰部は、綺麗な肌色だった。但し、時々、帆高が剃る事があるが、それも無理矢理ではない。
「陽菜…。それじゃ、シャワーに行こうか」
「ええ…」
陽菜は頷くと、ツインテールを解いた。
浴室では、二人は互いの身体を洗う。但し、髪は自分で洗う。最初は別々に洗っていたが、今は互いに洗う事にしている。
浴室を出た二人。必ず、帆高は陽菜をお姫様抱っこでベッドまで運ぶ。ラブホテルで初めて結ばれた時から、ずっとそうしているが、陽菜を感じていたいという思いからでもある。
帆高はベッドに陽菜を横たえ、唇を重ねる。
唇を離すと、帆高は、右手で陽菜の左側の乳房を包み込み、指先で乳首を摘まんで転がす。次第に乳首の硬度が増し、屹立していく。
同時に、右側の乳首を舌先で転がす。陽菜の喘ぎ声が、部屋に響く。唇を離すと、帆高が言った。
「乳首、立っているよ」
「ひあっ…、あっ、ああんっ、ダ、ダメ…」
「陽菜のオッパイ、柔らかくって、暖かくって、最高だよ」
「そんな事言わないで、帆高…。私のオッパイ、そんな大きくないし」
「大きさなんて、関係ないよ、陽菜。本当に魅力的だよ」
「もう…、エッチ…。そんな事、言わないで…」
「だって、ほら」
帆高は陽菜の両方の乳房を揉みしだき、乳首を指先で摘まんで転がす。
「ああっ…!!イ、イヤッ…!!」
そう言って陽菜は身体を捩る。
「次は…」
そう言って帆高は、胸の谷間に顔を埋めた。
「えっ!?」
「陽菜って、本当に温かいな…。それに、陽菜の鼓動も感じられるし、安心出来るよ…」
「帆高って、そういうところ、あるよね」
「陽菜…」
頷くと帆高は、陽菜の身体への愛撫を再開する。
「陽菜の…、弱いのは…」
そう言って帆高は、陽菜の腋、お腹に舌を這わせる。同時に、背中から腰、お尻に手を這わせる。
「あっ…、ああっ、ああんっ」
陽菜の喘ぎ声が、部屋に響いた。
それから帆高は、陽菜の脚を開かせ、女性器を晒した。女の子の一番大事な部分から溢れ出した蜜が、妖しく光る。
「カプッ。チュッ」
いきなり陽菜の女性器にかぶり付く帆高。
「あっ…、そんな、ダ、ダメ。いきなりは…」
帆高は巧みに舌を動かし、陽菜の蜜を吸う。
唇を離すと、帆高は言った。
「凄いよ、陽菜。どんどん溢れてくる」
「イ、イヤ…。帆高の意地悪…」
そう言って陽菜は頭を左右に振った。
再度、女性器を愛撫する帆高。
「クリトリスを剥き出しにして…」
「ひあっ…!ダ、ダメ!そ、それは、か、感じ過ぎ…」
陽菜は身を捩るが、快感に捕らわれた以上、逃れる術はなかった。もうイクしかなかった。
「ああっ…、イ、イク、イク、イクーッ!!」
「陽菜、イッたんだ…」
「う、うん…。は、恥ずかしい…。私だけ…」
「良いんだよ、陽菜を感じさせたかったから。でも、次は、二人で気持ち良くなる番だよ」
「うん…。私も、帆高が欲しい…」
そう言うと陽菜は、女性器を指で広げ、淫らなおねだりをする。
「私のあそこに、帆高を入れて…」
帆高は頷くと、そのまま陽菜を正常位で貫いた。
「ああっ…、は、入ってくる…!!」
「陽菜のあそこ、吸い付いてくる。気持ち良いよ」
「わ、私の中、ほ、帆高で、帆高で、一杯に…」
「じゃあ、動くよ」
「ええ」
律動を開始する帆高。
帆高の男性器の先端が、陽菜の最奥を突く。
「ああっ…、帆、帆高が…。私、私の奥に」
「俺も、陽菜の中、気持ち良い…」
帆高は、陽菜の乳房を揉みしだきかつ、乳首を摘まんで転がしながら、律動のピッチを上げていく。
溢れ出した蜜のおかげもあり、スムーズに動く事が出来る。
陽菜の乳房も、乳首も、臍も、ウエストも、お尻も、女性器も、今や何もかも帆高の物だ。
帆高は、陽菜の乳首にキスをして、汗の雫まで味わいつくす。更に、腰とお尻を撫で回してから、乳房にむしゃぶりついた。
「ああっ…、ダ、ダメ…。そんなに、そんなにされたら、オッパイ、はち切れちゃう…!!おかしく、おかしくなっちゃう…」
女性器から溢れ出した蜜が、シーツに淫らな染みを作る。
帆高の部屋には、二人の汗の香りが充満している。
淫らな水音と、肌がこすれる音、そして熱く、甘く、荒い吐息が部屋に響く。
「凄いよ。陽菜の締め付け」
「や、やぁん」
「後ろからする時よりもキツいよ」
「そ、そんなこと…、い、言わないで…」
「俺は事実を言っただけだよ」
「や、やだ…。は、恥ずかしい…。意地悪…」
陽菜は耳まで赤くした。
実際、陽菜の女性器は、帆高の男性器をきつく、でもどこか優しく締め付ける。
「ああっ…、私の中、引っ張られてる…」
「凄いよ。陽菜の中、熱くて、吸い付いてくる」
「ほ、帆高の、あれが、ビクビクして、暴れてる…」
ついに陽菜がシーツを掴んだ。イク前兆だ。
「帆高の太くて硬くて熱いのでグリグリされて…、わ、私、も、もうダメ…。こ、壊れちゃう…」
「陽菜」
そう言うと帆高は、互いの掌を重ねた。
「大丈夫だよ、陽菜。俺も一緒だから」
「帆高…」
陽菜が頷くと、帆高は唇を重ねる。互いに舌を絡める。唇を離すと、淫らな銀の糸が引かれる。
帆高の下半身は熱を帯びていた。射精感が高まる。
「もうダメ。イク…、イク。イッちゃうっ…」
「俺も、イキそうだ。このまま、中に出して、良いか…?」
「お、お願い…。中に出して…。今日は中でイッても、良いよ…。大丈夫だから…。帆高を、感じさせてえっ…!!」
「くうっ…」
帆高は、陽菜の中で、全てを解き放った。
「あっ…、あああああああーっ!!」
二人は、同時に絶頂に達した。
熱い精の直撃を受け、陽菜は身体を仰け反らせ、かつ潮を吹きながら果てた。
「で、出てる…。私の中が、帆高でいっぱいになってる…」
「陽菜の中、気持ち良いから…」
「うふふっ…、ありがとう…、大好き…」
そう言って、陽菜は笑みを浮かべた。そして続けた。
「それじゃ、シャワーに行きましょ」
「うん」
シャワーを浴びた後、陽菜が尋ねた。
「ね、ねぇ。帆高…。私の事、好き…?」
「ああ。好きだよ。陽菜のいない世界なんて、俺、考えられないよ」
「有り難う。私もよ。帆高」
「陽菜…」
そう言うと帆高は陽菜を抱き寄せ、唇を重ねた。
この二人で過ごす時間が永遠であって欲しい、そう願う帆高と陽菜だった。
第4章 終わり
次回はエピローグです。
但し、年表と後書きを書く予定です。