異世界召喚されたユウキのスキルを知った女性達は今日も彼を愛する 作:昆布 海胆
記念に1話投下したいと思います。
時は巻き戻り、レイラがアリアハノへ向かう事を決めた日の朝。
アリアハノでは朝からお盛んな光景が繰り広げられていた。
「んっ」ぞくっ!
胸を舌で舐め上げられたローザは出そうになる声を両手で塞いで止めていた。
直ぐ横ではハナがまだ寝たままである。
「ローザの味がする」
その言葉に顔を真っ赤にしたローザ、口を塞いでいた両手でユウキの頭を抱き締めた。
2人は騎乗位の体位で繋がったまま朝を迎えていた。
最初に目を覚ましたユウキ、自分に覆いかぶさるように抱き付いて寝ているローザに驚いた。
服を着たままというのもそうなのだが、結合部から垂れた精液が寝ている間に中に出した証拠でもあったからだ。
「んっんんっ?!」
ユウキが目を覚まして少し動いた事で寝たままのローザが感じて身悶えした。
その身悶えが膣内でユウキの男性器を刺激し、快感を感じさせていたのだ。
(うわぁ~ぐちょぐちょじゃないか・・・)
ユウキの寝ているシーツもそうなのだが、それ以上に結合部から流れ出る愛液と精液が凄かった。
繋がったままであっても互いの体温で徐々に蒸発するのが普通だろう。
だが継続的に互いを刺激し続けていたのでローザの愛液は乾く事無く溢れていたのだ。
「すごい・・・こんなに・・・」
「本当にお元気ですね」
「自分でも驚いて・・・ってえっ?!」
抱き付いたままのローザがいつの間にか目を覚ましていた。
ゆっくりと上体を持ち上げると2人の胸が触れていた部分、そこが湿度でくっ付いていた肌が剥がれるように離れる。
その光景が異様にいやらしくもあり、その動きと共に2人の篭もっていた空気が周囲に広がる。
汗と愛液と精液が混ざり合った様な生々しい匂い・・・
だが決して嫌じゃない、むしろ興奮するその匂いに2人はどちらともなく口付けを交わす。
「ハナには悪いけど今朝は私でも良い?」
「・・・」
ちらっと横で寝ているハナに視線を送るが、まだ目を覚ましそうにないのでユウキはローザに再び視線を戻し頷く。
その少し恥ずかしいユウキの表情に悶えるようにローザの子宮がキュンキュンと反応する。
まるで別の生き物の様にユウキの性器を刺激し、2人は声が同時に出そうになるのを慌ててキスで塞ぐ。
「んんっ!!」
口を塞いで声が出ないのを良い事にユウキは再び腰を突き上げた。
刺激で仰け反ったローザは口が離れた事で声が出そうになるが、慌てて口を両手で塞ぐ。
そんなローザに向かって同じように上体を起こし座位へ移行し、ローザのハナにはない大きな乳房に口を付けていた・・・
「ローザ・・・また出そう・・・」
「良いですよ、ユウキさん・・・どうぞ私の中に・・・」
「ローザ射精すよ!!!」
「あぁぁぁああああ!!!!!」
座位のままユウキはローザの中へ精液を放ち、ローザも痙攣しながら絶頂を迎えていた。
2人同時に絶頂ける、それはとても幸せな事だとローザは感じていた。
しかし、それとともに何か足りない感覚を感じ取っていた。
それは直ぐ横で寝ているハナである、彼女はたった1度のユウキによる膣内射精で気を失うほどの絶頂を迎えていた。
それが凄すぎたのだろうか、今直ぐ横でこれ程愛し合っても目覚める事はないのだ。
羨ましい・・・
おかわりを求めるのは満ち足りないから・・・
遠い昔に聞いた事のあるそんな言葉がローザの頭の中で浮かんで消えていった・・・
「んんっ・・・はぁ・・・おはようユウキ」
「やぁ、おはようハナ」
ローザとのSEXが終わり、後片付けをしている時にハナが目を覚ました。
今まさにローザの股から精液が垂れ流れているのだが、ハナは気にもせずにユウキと朝のキスを交わす。
この世界は一夫多妻、しかもユウキとの1回のSEXだけで自分は意識を失ったのだ。
それでもこれ以上無いほどの快楽に包まれた絶頂で意識を失ったのだから、その後にユウキの相手をして貰えたのであれば感謝しかないのである。
事実それが原因で男性を満足させられず、別れると言う話もこの世界には良くあった。
特にレベルと言う概念が存在する以上、魔物と戦う者は一般人のレベル6とステータスに大きな差が出来る。
だからこその一夫多妻でもあり、そう言う考え方が一般的であったのだ。
「ごめんね、私がもっと受け止めてあげられたら・・・」
「ううん、大丈夫だよ」
異世界から召喚されたという事でユウキの世界では一夫多妻ではないというのはハナも知っている。
だからこそ自分一人でユウキを満足させられなかった事でユウキを困らせないかと心配していたのだが、ユウキの後ろに居たローザがユウキを抱き締めてウィンクする。
「大丈夫よ、それに昨夜はシズも一緒にしたのよ」
「えっ?!シズも?!」
ハナの驚いた声が響きそれに反応したようにドアがノックされる・・・
「おはようございますユウキ様、シズでございます。朝食の用意が出来ましたのでお呼びに伺いました」
「ありがとうシズさん、準備して行くね」
ドア越しにユウキは声を掛けて立ち上がる。
それに合わせてハナも立ち上がり、濡れタオルで体を拭いて服を着る。
3人とも気付かない・・・
ドアの向こうで顔を真っ赤にして昨夜の事を思い出していたシズはユウキの顔を見れる状態では無かった事に・・・
朝食後、いつもの様にゼロと講義を受ける部屋に来ていたのだが今日はいつもと違う。
ユウキは講義ではなく、用意された紙に次々と文字を記入していっていたのだ。
撫で払い・失神剣・掠れ二段・亜空間切断・八文字斬り・飛火断ち・・・
みね打ち・払い抜け落とし・地走り裂斬・逆風の太刀筋・巻き打ち上げ・疾風飛翔剣・・・
スーパーハンマー・ギガホーク・巻き割りダイナマイト・スカイエアドライブ・・・
バードヒット・回転横斬り・骨砕き割り・脳天砕き・兜割り・削岩撃・・・
それはユウキが習得できるスキル一覧を写していたのだ。
しかもユウキの話によるとステータスを一定量上昇させるスキルや自身の状態を変化させるスキル・・・
生活に役立つ裁縫や料理、調理、調合、清掃・・・
そして、物凄い数の魔法まで書き記すとなるととても一日では終わらない量であったので、今日は武器を使った技と思われる物だけを抜粋していた。
「これは凄まじいな・・・」
「聞いた事無いものから伝説や御伽噺に載ってる技まであるわね・・・」
ゼロとローザはその項目の凄まじさに驚愕していた。
その中にはもちろんゼロが持っているスキルも記載されていた。
もしかしたらこの世に存在する全てのスキルがユウキには取得可能なのではないか?と冷や汗が流れ出る程であった・・・
それはつまり、神話の中に存在する神が使用した奇跡までも存在するかもしれないと言う事でもあった。
スキルの中には幾つかのスキルを取得した後に取得が可能となるスキルが存在する事も確認されている。
つまりユウキのこのスキルリストは更に増える可能性が在ると言うことでもあるのだ。
「それでどうする?APは102あるんでしょ?」
「えっ?いや・・・今のAP122ですが・・・」
「えっ?嘘っえっ?何で?えっ?」
ローザが疑問に思うのも無理は無いだろう。
昨日の事からユウキのレベルが上がった際に1増えて、何かの条件で下がった際に50増える、つまりAPは51ずつ増えると言う計算だったのに今回は71増えたと言う事である。
もしかしたら繰り返す度にAPの上昇量はどんどん増えていくのかもしれない、そうローザもゼロも考えた。
それならばスキルを次々と取得しても問題は無いだろうと・・・
「不思議だけど増える分には文句は無いわ」
「そうだな、ならばどうだろう?今日スキルを一つAP消費して覚えてしまっては?」
ゼロの言葉にユウキもローザも頷いた。
そしてゼロは進言する、もしもスキルを自由に覚えられるとすればユウキは自身を守るスキルをまずは取得するべきであろうと。
「よし、ではユウキ殿。スキル『無形の位』を取得してみてください」
スキル『無形の位』それは自然体の状態であればかなりの確率で物理攻撃を回避する自動スキルである。
走ったり何かに集中している時は駄目だが、歩いている時などの不意打ちを回避出来るスキルであった。
「えっと、あっこれですね・・・必要APは110か・・・大丈夫そうですね、それでは」
無形の位は兵士にとって持っているだけでかなり有利になるスキルであった。
何せ自然体で居れば不意打ちを自動回避出来るのだ。
ならば見張りや門番などの仕事中に安全性が高まると言うのと同意でもあった。
もしも兵士で取得できるのであれば迷う事無く取得を勧められるスキルでもあったのだ。
ユウキが自分にしか見えていないウィンドウを操作してスキル取得をタップする。
するとユウキの体が一瞬光りAPの残数が12に減少した。
「終わったみたいですね・・・」
再びウィンドウの方へ視線を戻すと先程まで在った『無形の位』の項目が消えて別のスキルが空白を詰めていた。
全部終わったのだとユウキは納得しウィンドウを閉じた時であった。
ポカンッ!
「いたっ?!」
いきなり後ろからローザに頭を軽く叩かれた。
ローザからしてみれば超軽くなのだが、二人のレベル差からユウキにとっては力強く殴られたと同程度の痛みが走り、思わず声が出てしまった。
その様子にローザもゼロも目を丸くしていた。
ユウキは確かにAPを消費してスキルを取得した。
にも関わらずローザの不意打ちに対してスキル『無形の位』が発動しなかったのだ。
ユウキは痛む頭を撫でながら・・・
「もう、ローザさん何するんですか?」
と突っ込みを入れたところで・・・
べしっ!
「あうっ?!」
今度は横に立っていたハナがユウキの頭を平手で叩いたのだ。
そして、その様子に3人とも唖然とし、ゼロが口を開いた・・・
「覚えたスキルが・・・発動しないだと?」
その言葉に誰かの唾を飲み込む音が静まり返った室内に響くのであった・・・