誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない 作:大中小太郎
プロローグ(挿絵追加)
人間界と妖魔界の渡航が容易になって久しい昨今。
須東隆史の父親が、妖魔界出身の女性と再婚した。
その日、新しい母の連れ子であるリディアが、隆史の義妹になった。
そしていま――義理の妹となったリディアは、
「兄様……♡」
可愛らしいピンク色のパジャマ姿で、枕を大事そうに抱きながら、隆史の部屋に来ている。
長い黒髪を揺らし、可憐な顔立ちに艶然とした笑みを浮かべ、豊満な胸に枕を抱き寄せて。
小電灯だけが灯る薄暗い部屋に、リディアの真っ白な肌が浮かんでいた。
「今日も、兄様と一緒に寝て、いいですか?」
あたかも、兄離れできない甘えた妹のような言葉と、明らかに他意のある口調で、そう言った。
○学生にもなって言うことではない。
ましてやその相手が、つい最近、親の再婚によって出来たばかりの、血の繋がらない兄になら。
「仕方ないな……ほら、おいで」
それを承知で、隆史はリディアを迎え入れる。
あたかも、兄離れできない甘えん坊な妹に優しくしてやるかのように。
「はい♡」
リディアは嬉しそうにベッドへ駆け寄る。
そして、どこか自分の肢体を強調するように、ベッドに手と膝をついた。
シーツと毛布が擦れる音を立てて、リディアの細い体が、隆史の隣に横たわる。
「ふふ……兄様、いい匂いです……」
「リディアもな」
あたかも、幼い兄妹が他意もなくじゃれ合うかのように、隆史とリディアが身を寄せ合う。
やがて隆史の顔と手が、リディアの体に密着していった。
「んっ……あっ……あぁ……♡」
ベッドの中で、義妹を抱きしめながらキスをして、その体を撫で回す隆史。
リディアは隆史の胸に手を置くが、それは押し返そうとするというより、やんわり沿えただけ。
「兄様ぁ……だめ、ですよ? エッチなこと、は……あっ♡」
隆史が覆い被さり、首筋にキスしながら胸を揉むと、リディアは熱い呼吸と共に兄を制止する。
形だけの抵抗、言葉だけの制止だった。
ちゃんと拒んだけど襲われている――という体裁を整えるための行動だった。
「リディアはいい子だな」
「んっ♡ ああ……っ♡」
キャミソールの上から、親指で乳首あたりをくすぐると、リディアの背筋が反り返る。
「いい子だから……兄様の言うこと、聞けるよね?」
「やっ♡ 兄様ぁ……」
「せっかくお母さんが再婚したのに、それを壊したくないだろう?」
心にもない脅しの言葉を囁くと、リディアの動悸が急速に激しくなる。
「リディアはいい子だから、我慢できるだろう? 兄様のこと、慰めてくれるだろう?」
「ひぅぅぅっ♡」
キャミソール越しに、ノーブラの乳首を軽く抓ると、リディアはぴくぴくっと体を震わせた。
薄暗い部屋の中、その表情はよく見えないが、リディアの手が隆史の背中に回って抱き寄せる。
「はい♡ 兄様の言うこと、聞きます♡ いい子にしますから……♡」
お返しをするように、リディアは隆史の耳元で、甘く囁く。
「誰にも、言わないで?」
それは、これから何をされても内緒にするという、リディアの許しだった。
だから今夜も、隆史はリディアを襲う。
痛くない程度には優しく、レイプであると言える程度には激しく。
義理の兄妹の秘め事が、リディアの甘い嬌声で幕を上げる。
「ひあっ♡ 兄、様ぁ♡ 音、たてて、吸わないでぇ……っ♡」
ちゅるるっ――と音を立てて、隆史がリディアの乳首に吸い付く。
片手でキャミソールの裾をまくり上げ、細い腰を、真っ白な肌を、豊かな双丘を露にする。
そうして現れた桜色の突起を、待ちきれないとばかりに口に含む。
リディアは隆史の頭に手を置くが、その手は押し返すというより、愛おしそうに髪を撫でている。
「また大きくなったな。いま、いくつだ?」
「やだ、言えません……っ」
「ん? 俺に隠し事か? 噛むぞ?」
軽く前歯で引っ掻くと、リディアの体がビクッと震え、美しい顔に朱が濃くなる。
「H、に……89の、Hカップに、最近……」
「Hかぁ、最高だな」
隆史は勢いを増して、リディアの双丘を弄ぶ。
両手で包み込むように揉み、指先で弾力を楽しむ。その度に形を変える柔肉は、まさに極上の感触だった。
月明かりの差し込む薄暗い部屋のベッドに、義兄が義妹の乳房を貪る背徳の光景が描かれる。
「ふぁっ♡ はぁっ♡ 兄様……もう、お止めください……」
「ああ、胸ばかりしてごめんよ。つい魅力的で」
「そんなこと、言っても……だめなんですからぁ……♡」
リディアは片手の甲を額に当てて、目を逸らしながら息を荒げる。
その目が急に見開かれたのは、隆史の手がショーツの中に滑り込んできたからだ。
「ひぁぁぁっ♡」
隆史はリディアの谷間や脇にキスをしながら、ショーツの中の右手で手淫を開始する。
リディアの秘裂はすでに湿っており、軽く触れるだけで、くちゅりと音がした。
「んっ♡ あぁっ♡ やぁ……♡」
「こんなになってるじゃないか。胸で何回かイってくれてたんだな?」
「そ、そんなこと、ありません……っ♡」
「そうか、ならこっちでたっぷりイかせてあげないとな」
隆史は左手を動かし、リディアの両手首を同時に掴むと、枕の上に押し込んで固定する。
両手を上げる形で拘束されたリディアは、明らかな興奮を顔に出していた。
そうして隆史は、リディアの胸回りに吸い付きながら、右手で秘所を激しく刺激し始める。
「ひぅぅぅっ♡ にい、さ、まぁっ♡ んあっ♡ しょんなっ、キス、マークっ♡ あっ♡ 作りながらっ♡ はふっ♡ だめっ♡ くちゅくちゅっ♡ 音っ、させちゃっ♡ あっあっあっ♡」
リディアの体が、覆い被さる隆史の下で、跳ねるように震える。
義兄の手と口から与えられる快感の電流に、声を堪えられなくなっていた。
「可愛いぞ、リディア。俺の手で感じてくれてるの、凄く嬉しい。もっと可愛い声を聞かせて?」
耳元で囁いて、耳たぶを甘噛みする。
魔人種の、エルフのように長い耳は、敏感な場所でもあった。
「あっ♡ にぃしゃまっ♡ ダメですっ♡ そこっ♡ 噛んじゃっ♡」
「リディア、好き。大好きだよ。お前が欲しくて襲ってしまう俺を許してくれ」
手淫する動きも止まらない。
時間が経つほど、指は膣内へと入り込み、陰核と陰唇を同時に擦り上げていく。
「んっ♡ そんなことぉっ♡ 言われてもっ、私にはぁっ♡」
そう、リディアは『はい』とは言えない。
部屋に来て一緒に寝ようと言い出したのはリディアなのだから、彼女が誘ったに等しい。
だとしても、リディアはセックスに『合意』してはならないのだ。
「んっ♡ ちゅ、ちゅぷっ♡」
だからリディアは――イエスともノーとも言わない代わりに、自ら隆史にキスをする。
誘惑も合意も禁じられているから、キスすることによって、その意思を示した。
「
言葉に反して優しい手付きで、隆史はリディアのショーツを足から抜いていく。
「……
言葉とは裏腹に、リディアは兄の手に導かれるまま足を開いた。
隆史は逸物を取り出し、大きく反り返ったそれを、リディアの濡れそぼった膣口にあてがう。
「ひあっ♡ あっ♡ 兄様ぁ♡ だめ、それ、入ってきたら、私……」
陰唇と陰核を擦られ、リディアは腰が浮くほど感じていた。
口から零れる吐息は湯気が出るほど熱く、眼は陶然として隆史を見上げている。
「私……すごく、エッチになっちゃう♡ また、兄様のものになっちゃいますからぁ♡」
だから止めてほしい――文面だけ見れば、そういう主旨にも取れなくはない。
しかし声音が、伸ばされた腕が、『そうしてほしい』と明らかに告げていた。
「ああ、そうだ。安心しろリディア、お前は悪くない。お前は義理の兄に襲われて、誰にも相談できないだけだ」
言葉と共に、隆史は亀頭を侵入させていく。
「はひぃぃっ♡」
リディアの膣内は狭く、しかし内側へ吸い込もうとするように締め付ける。
リディアの体はといえば、亀頭が入っただけで大きく震え上がり、乳房をぷるんと揺らしていた。
「
「あっ、ひぁっ♡」
隆史が耳元で囁くと、まるで魔法の呪文でも唱えられたかのように、リディアの瞳が色欲に染まっていく。
陰茎は膣肉を押し広げながら、奥へ進んでいた。
「だから気持ちよくなってもいいんだ。喘いでいいんだぞ。全部、
そして最後の一押し。
隆史は腰を突き入れて、リディアの子宮口をペニスの先端部でぐいっと押し込んだ。
「あああぁぁぁっっっ♡」
ガクガクガクッと、リディアの体が弓反りになり、頬を紅潮させて嬌声を上げる。
かなり深いオーガズムに襲われているのは、明らかだった。
「はひっ♡ あっ♡ 兄、さ、まっ♡ ひうっ♡」
涙目になって、半開きになった口で隆史を呼ぶリディア。
柳腰をくねらせ、細い手足を縮こまらせ、新雪のような肌に朱を差しながら、達する義妹。
こんなに綺麗で、可憐で、兄に全幅の信頼を置く義妹を、欲望のまま犯している。
隆史の背筋を背徳感が駆け上がり、自然と腰を動かさせた。
「あぅんっ♡ 兄様、待ってっ♡ あああっ♡ いまわたひっ、もうっ、イって……あふぁっ♡」
リディアの膣壁がうねる。
肉棒を引き抜こうとすると絡みつき、突き入れるとぎゅっと抱きしめるように包み込む。
愛液は量を増し、シーツに染みを作っていた。
「だめぇっ♡ 兄様っ、私またっ……♡ ひぁっ♡ イクっ♡ あっ、あっ、あ~~~~~っ♡」
リディアが背中を大きく仰け反らせたかと思うと、膣内がきゅんきゅんと収縮する。
「リディアの中、イクたびに締め付けてくれるな……可愛いぞっ、もっとイけっ!」
「あひぁ♡ にいさまっ♡ お願い待って♡ イキしゅぎ、るからぁ♡ せめて、ゆっくりぃ♡」
イキ顔が恥ずかしいのか、手で顔を隠すようにしながら、リディアが懇願する。
「仕方ないな。代わりにこっちを楽しませてもらうぞっ」
腰のペースを落とす代わりに、リディアの双丘を両手で包み、その感触を堪能する。
「やあっ♡ いま、おっぱい、されたらっ♡ だめっ、だめだめぇっ♡ 中と、胸が、気持ちいいのっ、合わさって♡ あっ、あああぁぁぁっ♡」
リディアは首を左右に振りながらも、隆史の腰の動きに合わせて、自らも腰をくねらせた。
「そんなに淫らな顔で『だめ』なんて言っても逆効果だぞ?
強調するように言うと、リディアの表情が変化する。
興奮に爛々と輝く瞳と、艶然とした笑みに。
「にい、しゃまぁ♡ だめです♡ 私、もう何回も、イってりゅの♡
お願い、もう、犯さないで♡ リディアの体、兄様のものになっちゃいますからぁ♡」
鎖骨部に両手を沿えて、物欲しそうに膣圧を高めながら、リディアは懇願した。
逆効果だと明言した隆史に対し、そう言うことの意味――隆史はそれを聞き違えなかった。
「ああ、いいぞっ! 俺のものにしてやる!!」
隆史はリディアの両脚を掴み上げると、自分の両肩に掛けて、覆い被さる。
真上から突き落とすような、激しい抽送が始まった。
「ああぁぁっ♡ これ、深いのぉっ♡ 子宮までっ、入ってくりゅっ♡」
結合部からは、泡立った愛液が飛び散り、シーツに大きな染みを作っている。
「にいしゃま♡ にいしゃまぁ♡ もうだめでしゅっ♡ 突かれるたびっ、イっちゃって♡ 意識っ、どっかいっちゃいそう♡ らめっ、らめなのぉ♡ 堕ちちゃうのっ♡ 私の体っ、兄様のセックスで、快楽に落とされちゃぅ♡ 兄様に逆らえなくなっちゃうますぅ♡」
煽るように、ギリギリ『拒んでいる』と言い張れる言葉を、リディアは叫んだ。
「なれ! 兄様とのセックス、体で覚えろ! ずっとずっと俺だけのエッチな義妹でいるんだ!」
じゅぱん! じゅぱん! と、水音混じりの抽送音が、部屋に響く。
体重を乗せた激しいピストンに、リディアの目の色が変わり始めた。
「ほひっ♡ ふおっ♡ んおっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っっっ♡♡♡」
リディアは獣めいた声を上げながら、隆史の首後ろで腕を交差させ、連続絶頂に髪を振り乱す。
「おいっ、大丈夫か!?」
隆史は慌てて動きを止めようとするが、リディアの腕の力が強まり、足が腰に絡み付く。
「あぁっ♡ にいさまぁ♡ 止めないでぇ♡ リディアのことめちゃくちゃにしてくだしゃい♡ もっと、もっと♡」
とうとうリディアは、『誘惑』の言葉を口にしてしまった。
「こらっ、おねだりしちゃだめだろう!」
「はひゃぁ♡ ごめんなさい♡ でも無理っ♡ こんなの無理っ♡ 我慢できないっ♡ 兄様っ、ゆるしてっ♡ エッチになるの許してっ♡ 好きなだけ突いていいですからぁ♡ 淫らなリディアをいっぱい気持ちよくしてぇ♡」
もはやリディアは、母親に抱き付く小猿のように、隆史に抱き付いて腰を浮かす。
獣めいてきたのは隆史も同じで、狼のような呼気を零しながら、一心不乱に肉棒を突き入れた。
「にいしゃまぁ♡ 好きぃ♡ 大好きです♡ にいしゃまのっ、愛情たっぷりなレイプっ♡ 大好きですぅ♡」
リディアは隆史の背中に爪を立てて引っ掻き、隆史はベッドが半ばから折れるのではというほど腰を突き落とす。
兄も妹も、もはや猛獣のように、快楽を貪り合っていた。
リディアの絶頂はとっくに十回を超え、隆史の限界も近付いている。
「リディアっ、出すぞ! 全部受け止めろよっ!」
隆史は宣言すると同時、リディアの尻を持ち上げて、膣奥へ突き込む。
子宮口をこじ開ける勢いで、亀頭が押し込まれた。
「はひっ♡ はいっ♡ 出してっ♡ 兄様のせーえきっ、私の中に注いでくださいっ♡」
「ああ、孕めっ!! 妊娠しろっ!!」
「はいっ♡ しますっ♡ にいさまの子種で受精しましゅっ♡ ああっ♡ くるっ♡ きちゃうっ♡ 子宮口ノックされてイっちゃいますっ♡ イぐイぐうイぎゅイギましゅうっっ♡」
隆史の射精と同時に、リディアの全身が激しく痙攣した。
そして――リディアの股間からは、ぷしゅっと潮が噴き出る。
リディアは恥じる余裕もないらしく、放心状態で天井を見上げている。
「あはぁ♡ はひぃ♡」
焦点の合わない瞳と、口から垂れる涎、脚の間から零れる白濁液。
ここだけ切り取れば、完膚なきまでに犯されてしまった、清楚可憐だった美少女の姿だ。
それを自分の手でしてしまったということに、隆史が罪悪感を覚えたとき……
「兄、様ぁ……」
いくらか正気を取り戻したリディアが、隆史の手を握る。
「ごめんなさい、私……また、兄様を誘惑しちゃいました♡」
リディアは薄く微笑む。
「内緒に、してください♡ 私、なんでもしますから……♡」
自ら脅迫されに行くような言葉に、隆史の罪悪感が甘い背徳感に変わる。
「ああ……バラされたくなかったら、分かってるね?」
「はい♡ 兄様……んっ♡」
脅迫する兄と、従順にさせられる妹。
事実だけを抜き取るなら、ただの兄による性的虐待。
しかし実態は――義兄に自分を脅させて犯させる魔女と、その虜になった青年という絵だった。
○
――誘惑禁止条例。
人間界が出会った異界人は、見目麗しく、そして淫らな――魔人種だった。
見た目は人間と変わらないのに、性欲が強く、豊満な体つきで、男が滅多に産まれない種族。
まるでサキュバスのような彼女たちが、人間界に浸透した結果――性の乱れが横行した。
家庭で、学校で、職場で、電車で公園で図書館で、この地上のありとあらゆるところでと言わんばかりに、人間男性と魔人女性のカップルがお盛んになった。
既婚者の不倫、教師と生徒、セックスには早い年齢との関係など、倫理に背いた事案も数え切れなかった。
後に『ピンクハザード』と揶揄される、風紀の乱れた時代である。
これに歯止めを掛けるため、ある自治体が、誘惑禁止条例を議決した。
女性は男性を誘惑してはならない。
夫以外の男性とセックスしてはならない。
性交渉を求められても合意してはならない。
その条例は『現代の姦淫罪』と批判されたが、議会はそれを押し通した。
魔人種に対しては国外退去もありうるという、脅し混じりの条約制定だった。
だから――魔人種の女性たちは、条例の抜け穴に食いついた。
つまり――性犯罪による被害は、条例違反と見なされない。
いつしか魔人種の女性たちは、好きな男に過ちを犯させるよう仕向けるようになった。
襲わせて、脅させて、犯させる。
男に罪を犯させることで、恋を成就させる――条例を破らない『優等生』の魔女たち。
これは、そんな異界の魔女と人間の男たちを描く、様々な『
ご一読いただきありがとうございました。
したいけど誘惑禁止だから襲わせるヒロインと、犯す背徳感に堕とされる男たち。
このコンセプトで、色んな関係や状況を描いていきたいと思います。
最初は基本(?)ということで、義理の兄妹から。
他は義理の親子とか、用務員と女子生徒とか、色々な関係性を予定していますが、
とりあえず義兄妹編を最後まで、続きは評判を見て書くつもりです。
更新は不定期気味ですが、よろしくお願いいたします。