誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない 作:大中小太郎
蓮が姉のエマを夜這いするようになってから、一年ほど経った。
両親が寝静まった頃――または両親がお盛んなとき、蓮とエマは情交を重ねた。
蓮は何度も姉に中出ししたし、そこに至るまで姉が絶頂する回数も日に日に増えていった。
避妊魔法や防音魔法がなければ大変だった。
いつしか、誘惑禁止条例を気にしてレイプを装うこともなくなっていった。
ただ純粋に、同じ家に住む男女が自然とまぐわう。
もはや姉弟というより、若い夫婦のよう。
それはつまり――マンネリ気味である、という意味だった。
不満があるわけじゃない。
だが、最初に蓮が姉を襲った時のような興奮を、久しく感じてない。
その感覚を適当に流すことを、姉はよしとしなかった。
いつしか姉の部屋は、夜になると扉をきっちり閉じられるようになった。
○
さて――人間界と妖魔界の開通は、なにも性の乱れだけを起こしたわけではない。
妖魔界の技術である魔法と、人間界の技術である科学、その協力で生まれた魔法技術。
地球上で閉じていた貿易に、突如として異世界が加わったことによる、桁外れな市場の拡大。
目に見えて起きた変化と言えば、幻影魔法によるARが市街を彩り、魔法製品が流通している。
街を見れば、長耳のエルフ、小柄なドワーフ、尾を揺らす獣人が、スーツや制服姿で道を歩く。
年齢層は、全体的に若い。
一昔前は少子高齢化が深刻だったそうだが、いまや空前のベビーブーム。
人間界と妖魔界の開通により、男性と妖女が出会い、第二世代や第三世代も急増している。
であれば『学校』もまた増加する。
姉こと、北森エマネイアが通うのは、妖魔界出身の生徒を中心とする女子校だった。
「エマさんっ、おはようございますっ」
「あら、おはようアリサ」
エマは猫を被ったように清楚な笑顔で、エルフの女子生徒に挨拶する。
家では弟を溺愛、しかも自分を夜這いさせる淫乱だが、そんな本性はおくびにも出さない。
「聞いてくださいよ先輩ぃー」
「あ、エマ姉様だっ」
「お姉様ぁー♪」
次々と複数の女子たちが集まり、校門を潜ったエマを中心に一団となる。
エマの血筋は、妖魔界においては貴族である。
別にお嬢様校というわけではないのだが、妖魔界の子女が集まれば、結構な割合で貴族がいる。
妖魔界で希少な男を確保して、安定して子供を作れるのが、貴族だからだ。
そうした『血筋』は、妖女子の間においてカースト要素のひとつだった。
人間女子のカーストなら、容姿や彼氏持ちか否かで高くなるというのが典型だが、妖女には妖女の典型があるものだった。
そんな妖女子の中で、エマが持っているもうひとつの強みが――
「あの、エマさん……また、弟さんの話、聞かせてくださいっ」
妖魔界において、男児は天からの授かり物だ。
男児が生まれた家には幸運の星が降りており、縁が深ければあやかれると本気で信じられている。
もはやそういう精神文化、信仰の類と言ってよい。
アリサのような、妖魔界において平凡普通な平民エルフにとっては特に。
「そうねぇ、最近はやっぱり年頃のせいか、あまり構ってくれないのよねぇ」
エマが残念そうに語る些細なエピソードだけで、もうアリサにはフィクションの世界だ。
父親と一緒に暮らせる妖女ですらSR、兄や弟と一つ屋根の下で暮らせるなんてSSR。
反抗期の弟に邪険にされるなんて日常風景すら、あな尊しや。
「部活はサッカーでしたよね? いまのポジションはっ?」
「背は伸びましたかっ? いま何センチですかっ?」
「一人称は『俺』ですかっ? それとも『僕』ですかっ?」
アリサ以外の妖女子たちも、講義室でエマを囲みながら根掘り葉掘りだ。
少しでも多く知りたいのだ。
弟がいるとはどんな気持ちで、どんな日々なのか。
エマが語る『蓮くん』を、アリサたちは物語の主人公の如く注視している。
そして、思わず想像するのだ――
「はぁ、蓮くんが私の弟だったらなぁ……」
――と。
もし、自分にそんな弟がいたらと。
話に聞く『蓮くん』に、『お姉ちゃん』と呼ばれる自分を。
「いまなんて?」
「言葉の綾でございます!」
この通りエマのガードが鉄壁なので、直接お目にかかれた子はいない。
エマは決して、同年代の女友達を自宅に招くことはないのだ。
その理由も『年頃の弟がいるから』で通る。
妖魔界において、男児はそれほどに保護されるべき存在なのである。
(いいなぁ、エマ先輩……)
アリサは蓮の話を聞きながら、エマの香りに思考を蕩けさせる。
ほんの僅かに、一緒に暮らしている弟さんの香りが、エマに運ばれているような気がする。
朝一で声を掛けるのも、その『弟の残り香』が薄れる前に嗅ぎたいからだ。
惨めな変態だと笑うがよい、妖魔界において男児とはそれほど希少なのである。
(いい、香り……)
うっすらと感じる男の匂いを、アリサは砂漠で水滴を舐めるように吸い込む。
妖女は嗅覚で相性のいい男をかぎ分ける。
自分がエマの香りに夢中なのは、つまりそういうことなのだと……
(蓮くん……かぁ……♡)
気付いていても口には出せず、アリサは手の届かぬところにいる『弟さん』に、思いを募らせるのだった。
○
蓮が学校から帰宅すると、エマは家事をしていることが多い。
両親は共働き、蓮は部活をしており、エマの帰宅が一番早い。
当人の趣味が料理ということもあり、夕飯の下ごしらえをしながら出迎えられるのが、いつもの光景だ。
「あ、蓮くんおかえりー」
「ん、ただいま」
姉は制服の上からエプロンを着けていた。
長い金髪を結ってポニーテールにしている。
短いスカートから伸びる腿や膝の裏側が、真っ白で目に眩しい。
(短い……)
油断すれば下着の見えそうなスカート。
記憶にある限り、朝の登校時よりも明らかに短い。
蓮は知っている。姉がスカートの丈を詰めるのは、家の中だけなのだ。
「蓮くん♡ 見過ぎだよ?」
「ああ、ごめん」
言葉では謝っているが、蓮は口の端を釣り上げていた。
ここしばらく、姉が夜這いをさせてくれないせいで、蓮の劣情は蓄積している。
その上で、誘惑するようなミニのスカート……姉の意図は明白だった。
「お姉ちゃん、何か手伝う?」
「んー、ちょっと待っててね」
鼻歌を歌いながら料理の下ごしらえを続ける姉。
身体を屈めると、スカートの裾が持ち上がり、驚いたことに黒い下着が見える。
『待ってて』という指示もおかしい。
手伝うことがあるなら言えばいいし、無いならそう言えばいい。
それを待たせたのは……見える位置に留まらせるためだ。
(やっぱり、誘ってる……っ)
姉がよくやる手口だ。
わざと露出の多い服装になったり、私生活の隙を装って下着や胸元を見せたりする。
襲ってもいいよ♡ という、姉からのサインだった。
しかも夜這いを拒否することで、蓮を欲求不満にさせてから。
どうやら姉は、マンネリ気味になってきた夜這いプレイから、新たな刺激を求めているようだ。
「…………」
だから蓮は、無言で姉の背中に近付いていく。
「……っ♡」
姉はそれに気付きながら、特に必要のない作業を続けている。
「お姉ちゃん?」
やがて蓮は背後から姉に密着して、その身体に手を這わせるのだった。
「ぁ……っ♡」
背後から抱き寄せると、姉はぴくっと震えて声を零した。
「な、なぁに? 蓮くん♡ 甘えたいの?」
「うん」
姉に甘える弟を装って、蓮は背後から姉のうなじにキスをする。
そして両手を前に回し、制服越しでもわかる豊かな膨らみに触れた。
「んぁっ♡」
もどかしくなるような愛撫をすると、姉はぶるりと身を震わせ、艶っぽい吐息を漏らす。
「こ、こら♡ 悪戯しちゃ、だめ、でしょ♡」
あたかも、単なる姉弟のスキンシップであるかのように、姉は蓮をたしなめた。
「だって、お姉ちゃんのスカート、凄く短い」
「ひぁんっ♡」
蓮は姉のヒップに片手を伸ばして、尻肉を掴む。
そのまま揉むように動かしながら言うと、姉は甘い声で鳴いた。
「そ、それは……蓮くんが、見たがってるみたいだから……♡」
「それだけ? 普段からこんなに短くしてるんじゃない?」
「あっ♡ やん……っ」
蓮は姉のエルフ耳を甘噛みしながら、家以外でのことを追及する。
「僕以外に、こんな短いところ、見せてるんでしょ?」
「ち、違うもん……蓮くんにしか、見せたことない」
「ほんとに?」
「本当だよぉ♡ あんっ♡」
蓮は姉の尻を掴んでいた手で、今度は太股に触れる。
その柔らかさを堪能するように撫で回した。
「蓮くぅん♡ だめだってば、こんなの……痴漢、痴漢だよ?」
「痴漢じゃないよ。お姉ちゃんに甘えてるだけ」
「あ……んっ♡ こんな、エッチな甘え方、よくないよぉ♡」
姉はそう言いながらも、蓮の指先が触れるたびにビクビクと震えていた。
「ふぁっ♡ そこっ」
スカートの中に手を入れると、下着は湿り気を帯びている。
姉が感じていることを確認してから、蓮はその湿ったクロッチをずらすのだった。
「だ、めぇ……♡」
姉は拒絶するが、本気で嫌がっているわけではない。
むしろ蓮の愛撫を歓迎している。
「お姉ちゃん、濡れてるよ」
「だって♡ 蓮くんが触れるから♡ エッチな視線を突き刺して、触るからぁ♡」
姉は上半身を逃がそうとして前屈みになるが、その動きで尻が後ろに出て、蓮の股間を擦る。
「されたかったんだろ? わざとスカート短くして、誘惑したでしょ?」
「ひゃうっ♡ してない、もん♡ 蓮くんが、エッチだから、そう見えただけで……あんっ♡」
「へぇ、僕のせいにするんだ?」
蓮はこちらから姉の尻に下腹部を擦りつける。
「ふあっ♡ やっ♡ そんなとこ、擦り付けちゃ……♡」
ズボンの上からでも分かる勃起状態の逸物を、スカートを捲られた尻の割れ目に。
「やあっ♡ おっぱい、掴んじゃだめぇ♡」
両手はエプロンの下に入り込み、シャツの上から姉の巨乳を鷲掴みにした。
「こんなにエロい下着でっ、襲われたがってるの見え見えじゃないかっ!」
「やぁんっ♡ 違うもん♡ お洒落だもん♡ そういう解釈、よくないんだよ?」
姉は言葉では否定しながら、腰を浮かせて、尻を前後に揺すり始めた。
「なら、なんでこんなに感じてるの?」
「だってぇ♡ 蓮くんだから♡ 蓮くんがエッチな気持ちになると、私もなっちゃうからぁ♡
蓮くんのお手々に触られると、感じちゃうの♡ 乱暴でも、優しくても、気持ちいいのぉ♡」
エプロンの肩紐を下ろされ、シャツの前を開かれた姉は、黒下着に包まれた巨乳を露出させる。
「自分の意思じゃ、どうしようもないの♡
だから、お願い♡ エッチなことしないで♡」
言葉では、拒否をしている。
あくまで、拒否をしたという事実を得るための拒否だった。
「そうやって、自分は悪くないみたいに!」
蓮は姉のショーツの中に右手を滑り込ませ、秘裂を指先で掴み取る。
「あっ♡ やっ♡ あひっ♡ 蓮くんっ♡ やっ♡ 怒らないでっ♡」
姉の性器はもうびしょ濡れになっていた。
中指があっさりと膣内に受け入れられ、手の平に陰核の尖りを感じる。
それらを丸ごと愛撫するように手を動かすと、くちゅくちゅという水音がキッチンに響く。
「お姉ちゃんはズルいよっ、そうやって、僕を悪者にしてっ」
「んふぅっ♡ はぁ……んっ♡ んっ、んんぅっ♡」
姉は声を抑えようと唇を噛むが、その程度で抑えられるはずがない。
「エッチなのは、お姉ちゃんの方じゃないかっ! 思春期の男子よりずっとエッチじゃないか!」
「あっ♡ あああっ♡ だって♡ あひっ♡ 蓮くんっ♡ あぁぁぁっ♡ 可愛い、からぁ♡」
姉の膣内が絶頂の収縮を示す。
折れかけた足が内股に曲がり、流し台の縁に手を付いて体を支えていた。
「なにが可愛いだっ! 僕だってすぐ大きくなるっ! 背だって、もうすぐお姉ちゃんより大きくなるっ!」
「はひゅっ♡ 蓮くんっ♡ 待って♡ イって、イったのにぃ♡ あああぁぁぁっ♡」
姉が達しても、蓮は責める手を止めない。
イかせた後、その絶頂でイキやすくなった身体を、もう一度イかせる。
それによって得られる快感は、女を狂わせるのだと、蓮はよく知っていた。
「はぁぁっ♡ また、くるっ♡ 蓮くんっ♡ だめっ♡ おかしくなるっ♡ 許してぇっ♡」
姉の懇願を無視して、蓮は姉の耳元に囁いた。
「エマ?」
「ひうっ!?」
名前で呼ぶと、姉は条件反射的に抵抗を止めた。
「僕の言うこと聞けるよね?」
「あっ……あ、あぁ……♡」
普段、セックスで最高潮になるとき、姉は蓮に自分を呼び捨てにさせる。
弟が『男』になる気分を味わうための工夫だが、それがこういう条件付けを起こしていた。
名前を呼び捨てにして、男らしく命じると、彼女はとても従順になる。
「返事」
「ひゃいっ♡ あ……♡ 蓮さんの、いうとおりにしますっ♡」
「なら、おねだりするんだ。でないと止めちゃうよ?」
従順になった姉の背後から、蓮は命令する。
姉は一瞬だけためらう仕草を見せたが、蓮が離れようとすると、慌てて手を掴んで引き留めた。
「はい♡ 蓮さんのおちんちん、私のおまんこに入れてください♡
エッチな下着で弟を誘惑した悪いお姉ちゃんに、お仕置きしてください♡」
姉は恍惚とした笑みを浮かべながら、自ら腰を突きだして、下着を下ろす。
蓮の手淫ですっかり解された膣口が、物欲しそうに開いていた。
「よくできました。それじゃ、ご褒美をあげようかな」
蓮はズボンを脱ぎ、肉棒を取り出す。
先端を膣口に触れさせ、割れ目沿いに擦りながら位置取りすると、姉が嬌声と共にヒップを跳ねさせた。
「あっ♡ ああっ♡ 蓮くんっ♡ 早くぅ♡」
待ちきれないとばかりに、姉は蓮を急かす。
「わかった、いくよ」
「あ―――っ♡」
亀頭が膣口に埋まる。
それだけで姉は軽い絶頂を迎えたのか、背中を大きく仰け反らせた。
「ほら、やっぱりエッチだ。先っぽ入れられただけでこんなにイってる」
「やっ♡ 言わない、れぇっ♡ んぅ~~っ♡」
姉は羞恥心に悶えながらも、快楽には抗えない。
ゆっくり押し込んでいくと、姉の秘裂が限界まで広がり、その奥へ蓮を飲み込んだ。
「はぁぁぁぁっ♡ 蓮くんのが、入って♡ あふっ♡ はっ、ぁぁぁ♡」
姉は絶頂の声を漏らしながら、下腹部に手を当てる。
蓮のペニスの形を確かめるように、優しく撫で回していた。
「動くよ? たくさんイかせてやるからなっ!」
「ひゃい♡ 蓮くっ♡ あぁぁっ♡」
蓮が動き出す。
姉のどこを突けば一番感じるかは熟知している、そこを狙ってピストン運動を繰り返す。
「おぉっ♡ すごっ♡ いぃっ♡ 蓮くんのっ♡ 日に日にっ、おっきくなってりゅぅ♡」
姉とセックスするようになって以来、蓮の逸物は少しずつ大きさと硬さを増している。
敏感になった膣内には、そういう些細な変化も分かるらしい。
「お姉ちゃんが育てたんだよ? 弟にオスの悦びを教えたからこうなったんだ! 責任取れ!」
尻を叩き、腰を掴んで、より激しく打ち付ける。
まだ日も沈みきっていない時間、平凡な家庭のキッチンに、男女の腰が衝突する音を響かせる。
「ひぁぁぁっ♡ ごめんなさっ♡ おおっ♡ 気持ちいっ♡ 子宮っ、どすって♡ 突かれっ♡ イグッ♡ イかされちゃうっ♡」
姉は蓮に媚びるように腰を振った。
蓮は姉の片足を持ち上げて、角度を変えながら突き上げる。
片足立ち状態での松葉崩しだ。
「あっ、ああぁっ♡ 深いぃぃッ♡ これっ、だめぇ♡ お姉ちゃん、我慢できなくなるっ♡ 大人になるまでっ、待たなきゃいけないのにぃ♡」
「もう大人だっ! その証拠にっ、お姉ちゃんをこんなにイかせてやれるんだっ!」
「あっ、蓮くんっ♡ 蓮くぅん♡」
姉に見合う男になろうと強がる蓮の熱情に、エマは気付いた。
それを伝えようと強引になる弟が、あまりにいじらしくて、もはや制止することなどできない。
「んむっ♡ ちゅっ♡ れりゅう♡」
身体を向かい合わせ、立ちセックスで舌を絡めながら、互いの身体に手足を絡ませる。
やがて蓮が姉を持ち上げ、いわゆる駅弁の体位で突き上げ始めた。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ♡ 蓮くぅん♡ しゅごいっ♡ 逞しいよぉ♡」
弟に持ち上げられ、男の力強さを総身に感じた姉は、しがみつきながら絶頂を繰り返す。
「あぁぁイぐっ♡ イッてるのにまたイクのっ♡ あぁぁぁぁぁぁっ♡ 蓮くぅぅぅうん♡♡♡」
絶頂しながら絶頂を迎える。
膣内は痙攣して収縮を繰り返し、精液を搾り取ろうとしてくる。
「うっ……」
蓮は短くうめき声を上げると、姉の中に大量の子種を吐き出した。
「ああぁっ♡ 熱いぃっ♡ 蓮くんのっ、いっぱい出てるぅ♡」
「はぁっ、はぁ……お姉ちゃん?」
蓮は肩で息をしながら、姉を見下ろした。
すると――
「ふふっ♡」
姉は妖艶に微笑み、唇を重ねてきた。
「んっ!?」
「ちゅっ♡ ちゅぷ♡」
先ほどまで犯されていたとは思えない、貪るようなディープキスが、しばらく続いた。
酸欠気味になった蓮が、ぼんやりした顔で姉を見詰めると、
「ごめんなさい、は?」
やんわり叱りつけるように、姉は問いかける。
「……ごめん、なさい」
「よろしい♡ お風呂、入ってくるね」
素直に謝った弟の頭を撫でると、姉は何事もなかったかのようにキッチンを去った。
「…………」
呆然と見送った蓮は、溜息と共に肩を落とす。
姉を乱れさせたときは、姉の予想を超えられたと思った。
しかし、乱れさせられることまで込みで誘惑していたなら、全ては彼女の思惑通りだ。
「……掃除しよ」
とりあえず蓮は、姉の愛液で汚れた床を掃除し始めるのだった。
○
そんなことがあっても、姉はいつも通りに接してくる。
エマの『いつも通り』とは、大した理由がなくてもべったり密着してくるということだ。
小学生の頃からこうだったが、いまはその意味も変わってくる。
「テレビ、使っていい?」
「いいぞ。何か見るのか?」
「試合」
リビングで、晩酌をしていた父母に声を掛けてから、蓮はテレビをつけた。
最近はPCで動画視聴が主流だが、北森家にはそこそこ大画面のテレビがあるので、これぞという映像はこちらで見る。
サッカー部所属の蓮が見たいのは、欧州リーグの試合だ。
「はい、蓮くん。飲み物とお菓子」
「ああ、ありがとう」
すると当然のように、姉が蓮の隣に腰を降ろした。
気が利くことにジュースとスナック菓子を出してくれるのはいいが、胸元の開いた部屋着が少し目に毒だ。
おまけに肩がぴったりくっつくほど近くに座るので、どうしても意識させられる。
とはいえ、それもいつものこと。
ソファーで肩を並べる二人ついて、ダイニングで晩酌をしている父母も、特に何も言わない。
「蓮くん、どっちを応援してるの?」
「特にどっちも。単純にプレーが見たい」
試合が始まり、ボールを巡る攻防がしばらく続く。
「…………」
蓮は食い入るように見ているが、エマは少し退屈そうだった。
競技にあまり興味がないと、ゴール際など大きな動きがない時間は退屈になる。
普段は自分の体を見てくれている弟が、いまはボールと選手に夢中というのも、エマに小さな妬心を生んだ。
「ん……」
エマは悪戯心に駆られたように、蓮の肩に頭を乗せて、体の向きを少し変える。
すると、豊満な胸が蓮の上腕にぴたりと当てられた。
そのまま、ぐいぐいと押し付けていく。
「お姉ちゃん?」
「ん? なぁに?」
蓮は視聴の妨害について抗議的な目を向けるが、姉は蠱惑的な笑みで惚けてみせた。
背後の両親からは、ソファーの背もたれに隠れて、姉の行為は見えていない。
告げ口するわけにもいかず、蓮は無視して試合に集中した。
「むぅ……」
姉はプライドが傷ついたのか、更に誘惑を仕掛けてくる。
蓮の太腿に手を置くと、指先で優しくなぞり始めた。
「っ」
「ふふ♡」
蓮の反応を見て、姉は不敵に笑う。
ちらりと姉の方を見ると、ルームウェアの胸元を引っ張って、乳首ギリギリのところまで見せつけていた。
慌てて目を逸らすと、今度は足を伸ばして絡めてくる。
(ああ、もう……)
邪魔されるくらいならと、蓮は姉の相手をしてやることにした。
ソファーの背もたれに隠す形で右腕を動かし、姉の腰を抱き寄せる。
「ぁん♡」
嬉しそうな声を零した姉は、蓮の肩にもたれかかり、続きを催促するように太股を撫でてくる。
「……声、我慢してね」
両親に聞こえないように小さく耳打ちすると、蓮は右手を姉の尻へと運ぶ。
「は、ぁ……♡」
服の上から、尻の上半分を優しく撫でてやると、姉は幸せそうな吐息を口にした。
蓮は目線をテレビに固定したまま、さわさわと姉の尻をなで続ける。
「ん、ふぅ……あッ、は……ン……♡」
次第にエスカレートしていく愛撫。
ズボン越しに感じる弟の手の感触に、エマは甘い声で応える。
「れ、れんく……あんまり動くと、お父さんたちに気づかれるよぉ」
「お姉ちゃんこそ」
背後の両親は、お酒と仕事の話に夢中で、こちらに気付いていない。
それをいいことに、蓮は右手を動かし、姉の脇腹を抱くようにして胸を掴んだ。
「ひゃう♡」
びくんっと、エマの体が跳ねる。
顔がエルフの耳まで赤くなっている。
こんなに両親が近いところで、バレるかもしれないという状況が、姉を興奮させていた。
蓮はそんな姉を横目に見て、嗜虐心に駆られる。
「ひうっ♡ んっ♡ んんっ♡」
服の上から乳首を抓んで、指先で捏ねてやると、姉は快感の声を必死に押し殺した。
蓮は試合に目を向けながら、右手で姉の乳房を楽しみ、気まぐれに弄んでいく。
「んっ、あっ♡ はぁっ、はぁ……あぅ♡」
姉は蓮の腕の中で悶え、快楽に身を震わせる。
やがて蓮の手がルームウェアの中に潜り込み、直接姉の肌に触れた。
下着の隙間から指を滑り込ませ、中指で乳首を擦りつつ、乳房の感触を堪能する。
「ぁっ♡ んっ♡ んんんっ♡ はぁ、はぁ……っ♡」
声を出せない状況のせいか、姉は普段より敏感だ。
喘ぐことこそ堪えているが、体の震えと表情から、体に走る快感の強さが分かる。
「んっ、んんぅ……っっっ♡」
姉は蓮の服の裾を指で抓みながら、声を噛み殺して小さく絶頂した。
手を離して小休止を入れてやると、試合ではちょうど得点が入るところだった。
「おお……っ」
ほとんど見逃していたが、蓮の関心がサッカーに戻る。
姉が不満そうに抓ってくるが、たまには姉の誘惑に抗いたい日もある。
「ふぁ……」
「あら、旦那様。もうお休みになる?」
後ろから父母の声が聞こえた。
「ああ、飲み過ぎたかな?」
「ふふ、お疲れですものね。そろそろ休みましょう」
そう言って、父母が席を立ち、母が姉弟に声を掛ける。
「じゃあ、お母さんたち先に寝るから、夜更かししちゃダメよ?」
「うん」
「お休みー」
二人が返事をすると、母は寝室へと消えていった。
それからしばらく試合を見ていたが、二人の耳は父母の気配を入念に追っていた。
やがて、父母の寝室の扉が閉じる音を聞き取ると――
「んんっ♡」
蓮が強引に姉の唇を奪った。
舌を差し入れ、唾液を交換するように絡め合う。
「はむ……ちゅ……♡」
エマの瞳にハートマークが見える気がした。
彼女の体はすっかり発情しているようで、蓮にキスをされ、体を撫で回されても、抵抗らしい抵抗はしない。
「ぷあっ♡ ふふ、サッカーはもういいの?」
「お姉ちゃんが、邪魔したんだろ……っ」
蓮は姉をソファーの上に押し倒した。
それと同時にシャツをまくり上げて、ノーブラの巨乳を暴く。
先ほどの愛撫で過敏になっていたその乳房に、今度は口でむしゃぶりついた。
「ひゃうっ♡ 蓮くんっ♡ ここじゃ、バレちゃう……ああぁぁっ♡」
姉は甘い声で鳴き、弟の頭を抱きしめる。
蓮はその豊満な胸の柔らかさを楽しみながら、先端を口に含んで甘噛む。
「待って♡ 胸、さっきのでぇ♡ 敏感、に……っ♡ あっあっあっ♡」
姉は身を捩るが、弟の体を押さえつける力は緩めない。
それどころかもっと強く抱き締めて、蓮の頭を強く自分の胸に押し付ける。
蓮が姉の乳首に吸い付き、舌で転がすと、姉はいっそう激しく身悶えた。
「襲って欲しかったんだろ? 僕がサッカーばかり見てるから」
「だ、だってぇ♡」
隣の自分より球技に夢中な蓮に、ヤキモチのような感情を湧かせたのだろう。
それは可愛いと思うが、好きなスポーツくらい見せてほしかった。
ふと、蓮は妙案を思いつく。
「お姉ちゃん、フェラしてよ」
「え? お、お口で……?」
「いいから、早く。でないと乳首を――」
姉の両乳首を抓り上げて、『脅迫』という免罪符を与える。
誘惑禁止条例のことは忘れていない。
脅迫されているという名目を与えて、誘惑を禁じられた女に能動的な動きをさせるのだ。
「あぅ……♡ わ、分かった……するからぁ……」
姉はソファーから降りて、蓮の前で膝をつく。
蓮が正面を向けば、テレビと姉の頭を同時に見ることができた。
「じゃあ、イかせてみせてよ。僕はサッカーを見てるからさ」
「むぅ、蓮くん……ひどい……」
もののついでのような扱いに、姉は頬を膨らませていた。
蓮はそんな彼女の金髪を優しく撫でてやりながら、こう付け足す。
「ちゃんとしてくれたら、好きな体位でさせてあげるからさ」
「ほんとう?」
「本当だよ」
そう言うと、姉はすぐに笑顔を取り戻し、嬉々として弟のモノを取り出した。
そして、躊躇なくそれを口に含む。
温かくぬめった口腔内の感触に、蓮は一瞬息を呑んだ。
「んちゅ……♡ はむっ……♡」
エマは弟のペニスを、アイスキャンディのように舐める。
竿の裏筋を舌先でなぞるように刺激し、亀頭の部分を飴玉でもしゃぶるかのように口に含み、舌で転がした。
「はぁ、気持ちいいよ、お姉ちゃん」
贅沢な時間だった。
ソファーにゆったり腰掛けて、好きなスポーツを観戦しながら、美しい姉に奉仕させる。
年上の女性を、完全にペットとして従えているような、偉い男にでもなったような優越があった。
「はむ……れろ……♡ じゅる……♡」
エマもいつも以上に興奮しているようで、積極的に舌を動かしてくる。
魔人種の女性は口内にも性感帯があるという。
そのためフェラをさせると、自然と上顎や喉奥へモノを擦り付けようと、濃密な口淫をし始める。
「じゅぷっ♡ ぐぽっ♡ ずぷっ♡」
唾液まみれになった肉棒に、エマは何度も唇を押し付けた。
その度に卑猥な水音が響く。
「そう、その調子だよ?」
蓮は姉の頭を掴んで、乱暴に前後させた。
「ごぶっ♡ げぼっ♡ ん ゚っ♡」
エマは苦しそうな声を上げるが、決して逃げ出そうとはしない。
むしろ自ら頭を前後に動かして、弟が射精しやすいように、献身的に尽くそうとする。
その健気な姿に、蓮はますます昂っていく。
サッカーの試合なんてもう見ていない。そんなことより姉の口を犯したかった。
そういう意味では、姉の思惑は成功していたのかもしれない。
「っぐ、お姉ちゃん……っ」
ついに蓮が果てるかという、そのとき――
「あ」
姉のスマホが着信音を鳴らした。
無粋なことだが、誰が悪いわけでもないので、姉に止めてもらえばいい。
「ぷはっ……ふふ♡」
姉は蓮の逸物を口から抜くと、スマホを手に取り……意味深な笑みを浮かべた。
弟としての経験で悟る。
あれは、悪い女の顔だ。ああいう艶笑を浮かべた姉にはいつも、手玉に取られてしまう。
「はい。ああ、アリサ、どうしたの?」
なんと姉は、そのまま電話に出てしまった。
態度からして学校の友人だろうが、蓮のペニスはほったらかしだ。
「いま? ええ、大丈夫よ?」
「っ!?」
呆れたことに、姉は蓮の前から離れて、友人とのお喋りを始めようとしている。
「ちょ、お姉ちゃん……」
流石にそれはないだろうと抗議するも、姉はなにやら人差し指を唇に当てて片目を閉じた。
その手でシャツの裾を引き上げて、豊満な胸を見せびらかしながら。
「ああ、ごめんね。弟が構って欲しいみたいで♡ ふふ、可愛いでしょ?」
姉は通話相手にそう言いながら、リビングを出て行こうとする。
(っ、そういうことかよ……)
姉の意図が読めてきた。
つまり――襲ってみろと。
姉の友人にバレるかもしれない状況で、悪戯できるならしてみるがいい――と。
そんな挑発的な笑みを残して、姉は自室に向かっていく。
「っ!」
蓮はテレビを消した。
リビングの明かりも消して、姉の後を追った。
サッカーなんて、もうどうてもよかった。
○
姉を追って、姉の部屋に入る。
「なぁに? また蓮くんの話?」
ベッドの縁に腰掛けた姉は、学園の同級生か後輩と思しき相手と話しているようだ。
話題はどうやら自分のことらしい。
蓮はそれを耳にしつつ、姉の背後に座る。
「そうねぇ、昔は甘えん坊で、いっつもお姉ちゃんの後ろをついてきてくれたの♡」
その弟が、いま背後から自分に手を伸ばしていることを知りながら、姉は通話を続けた。
「無防備に抱き付いてくれたときのこと、いまでも覚えてるわ――んっ♡」
姉を抱き寄せると、姉は引き寄せられるまま、蓮の膝に座った。
「最近はすっかり男の子らしくなって……ぁ♡」
姉を抱き寄せた左右の腕を、乳房と下腹部に移動させる。
手は服の下に入り込み、胸と秘所を同時に愛撫し始めた。
「ええ、結婚を前提にした養子縁組よ。弟であると同時に、将来の旦那様なの♡
んっ♡ だから、男らしくなっていくのが……はぁ♡ 嬉しくて……っ♡」
通話相手に応える姉の言葉は、遠回しなおねだりであるように聞こえた。
例えば『男らしくなっていくのが嬉しい』というその発言は、
「ひうっ♡ はぁ♡ っっっ♡」
『もっと強くしてほしい』――という意味だった。
蓮は通話中の姉を感じさせ、姉は快感の声を押し殺しながら通話を続ける。
「エッチなこと? っ♡ なぁに? そんなことが聞きたいの? っっっ♡」
蓮の手の動きが激しくなるにつれ、姉の吐息は熱く荒くなる。
通話の相手も相手で、なにやら姉と蓮の関係に興味津々なようだ。
男が希少な妖魔界の感覚だと、兄や弟がいるというのは、生まれながらの勝ち組なのだという。
「もぅ……エッチなことなんて、してるわけないじゃない♡」
いま正に、弟に乳首と陰核を弄られていながら、姉はどこか妖艶に嘘を吐く。
友人に対しても、蓮との関係は秘密にしているようだ。
だから――こんなことをしているなんて、バレるわけにはいかない。
そう思うと、もっとこの姉を感じさせて、通話相手に気付かれないよう困らせてやりたい。
蓮はそんな欲情に駆られながら、姉への愛撫を強めていく。
「っっっ♡ 誘惑禁止条例、知ってるでしょ? 婚前交渉なんてしたら、いけないのよ?」
姉は抵抗らしい抵抗をしていない。
蓮の手が服を脱がせていっても、姉は自ら腰を浮かせて従った。
袖を抜く途中でスマホを持ち替えもして、最後のショーツが床に落ちる。
一糸まとわぬ姿となった姉に、蓮は再び手淫を再開させた。
「ひぁっ♡ うっ♡ ううん、なんでも、ない♡ もっと、聞きたい? んんっ♡」
くちゅくちゅくちゅっ――と、蓮の手が姉の膣口から水音を鳴らす。
「はぁ♡ 私もね、最近、我慢できないの♡ 弟が、日に日にオスになっていって♡ ぁんっ♡」
姉はベッドの縁に腰掛けていた姿勢から、蓮に背を向ける形で膝の上に座り直していた。
「私の、あっ♡ 胸とか、お尻を……ふぅぅっ♡ 獣、みたいな目で、見てくれるの♡ んっ♡」
姉に密着し、右手でクリトリスと割れ目を擦りつつ、左手は豊満な乳房を下から揉み上げる。
「っっ♡ はぁ♡ 私のこと、襲いたそうにしてる顔……はふっ♡ すごく、ドキドキするの♡
逞しくなった体で組み伏せられてっ♡ あっ♡ 無理矢理、感じさせられてっ♡ ぁぁぁ♡
イかされ、ちゃうっ♡ のぉ♡ 太くて、長い、指でっ♡ なにより、男性の、あれでっ♡」
蓮は気付いていた。
姉はここに蓮がいない『てい』で電話をしている。
その前提で、自分には直接聞かせられないことを、口にしようとしているのだ。
あくまで、電話で友人に吐露するだけなら、誘惑禁止条例には抵触しないから。
「そんな、想像して、オナニーしてるとっ♡ 言いそうになるの――」
姉は濡れた瞳でこちらを振り返り、震える唇で、魔法の呪文のように言う。
「好きなだけ、犯して――って♡」
その言葉が、蓮の理性を蹴散らした。
姉の通話相手に聞かれるかもとか、そんなことを考える余地はなかった。
「んむぅ♡」
姉の唇を奪って、押し倒す。
姉はそれを拒まず、スマホを耳に当てたまま、仰向けに倒れた。
「ぢゅっ♡ むちゅっ♡ れろっ♡ ちゅぷっ♡」
舌を絡め合いながら、両手で姉の乳房を掴み、ぐにぃっと歪ませる。
「いいよ、犯してあげる」
思わず口をついた言葉は、通話相手に聞こえていたかもしれない。
構うものか、と思った。
「っっっ♡」
嬉しそうに、背徳感の笑みで震え上がっている姉のことで、頭がいっぱいだ。
「ぷあっ♡ 待って、通話――」
姉は事が始まる前に、スマホの画面に指をスライドさせた。
流石に通話を切ったということだろう。
それが済んだなら、もう遠慮はいらなかった。
「ひあっ♡ 蓮くんっ♡ 落ち着いて、ゆっくり――」
蓮は息を荒げながら、姉の膣口に逸物を差し込む。
姉も蓮の気迫を感じたのだろう、どんな風にされるのかと背筋を震わせていた。
「あああぁぁぁっっっ♡♡♡」
一息に最奥部まで突き立てると、姉が弓反りになって嬌声を上げた。
「また、入れられただけでイっちゃったね? でも、手加減しないよっ!」
パンッ! パァンッ!!
肉を打つ音と共に、蓮のペニスが姉の膣奥を突きまくる。
「あぁぁぁぁぁっ♡ すごっ♡ 蓮くんっ♡ 獰猛にっ♡ なってりゅっ♡
お姉ちゃんのことぉっ♡ 犯してるよぉっ♡」
姉の膣内は既に愛液で満たされており、ピストン運動が潤滑だった。
「されたかったんだろ? こういう風にっ! だからあんなに、僕を挑発して!」
「だってぇ♡ そうしないとっ♡ できないからぁっ♡ 誘惑、できないからぁ♡」
互いの背中を抱き合いながら、姉弟はベッドを軋ませた。
「ああ、そうだよね。かわいそうにっ、こんなにドスケベな体で、エッチに誘えないなんてっ。
僕が、してあげるからねっ! 優しく、愛情たっぷりに、レイプしてあげるからっ!」
蓮は姉の手首を頭上で交差させ、片手でそれを押さえ込み、覗き込むような姿勢で腰を打つ。
「ああぁぁっ♡ 蓮くんっ♡ こわい♡ 嬉しいっ♡ 頭、くらくらしちゃうっ♡
押さえ込まれてっ、逃げられないっ♡ 蓮くんの気持ちっ、強くてっ、雄々しいよぉ♡」
「好きなんだろっ? こうやって犯されるみたいにされるのが、一番イっちゃうんだろ?」
「うんっ♡ 好きぃっ♡ 蓮くんがっ♡ 男らしくなってるのっ♡ 大好きなのぉっ♡
何度もっ、蓮くんにっ、犯させてるうちにっ♡ 私っ♡ 犯されたがりになっちゃったのぉ♡」
蓮は両手で姉の腰を掴み、軽く浮かせるようにして、怒張を前後させた。
擦り上げながら子宮口を突くと、姉の下腹部が薄く盛り上がり、抽送の激しさを物語る。
「いいぞ、エマ! もっとおねだりするんだっ! 僕の言うことに従うんだっ!」
「はいっ♡ 蓮さんっ♡ 言うことっ、聞きますっ♡ 従わせてくださいっ♡」
蓮が乳房を掴みながら命じると、姉は姉であることを辞めた。
目の前にいる強い男に服従する、弱い女であることを愉しみ始めた。
「後ろ♡ 後ろから、お願いします♡」
おねだりを命じられた通り、姉は自分のされたいセックスを口にし始める。
蓮の手から解放されると、自ら四つん這いになり、真っ白な尻に手を沿えた。
「バックからぁ♡ 突いてくださいっ♡ 獣みたいにっ、征服してくださいっ♡
おっぱい揉み揉みしたり、お尻ぺんぺんしたりしてぇ♡ 私のこと服従させてくださいっ♡
でないとだめなのっ♡ 蓮さんにそうされないとっ♡ 一番気持ちいいイキ方できないのぉ♡」
姉の卑猥なおねだりを聞いていると、蓮のペニスが硬さを増していく。
姉の秘裂に挿入すると、既に愛液が溢れ出しており、スムーズに奥まで入った。
「あぁぁっ♡ きたっ♡ 大きいよっ♡ おちんぽ、かっこよくなってるぅ♡」
「お前の望み通りに、乱暴にしてやる!」
蓮は姉の背中に覆い被さり、背後から乳首を摘まむ。
「あぁっ♡ おっぱいきもちいいですっ♡ もっとっ♡ 鷲掴みにしてぇ♡」
姉は上体を捻って、自分の胸を蓮に差し出した。
蓮はその柔らかな膨らみを鷲掴む。
「あんっ♡ 蓮さんの指っ♡ 力強いっ♡
これっ♡ これなのっ♡ おっきな手が、深く食い込むとぉ♡
体がっ♡ 悦んじゃうっ♡ 深いところからイっちゃうよぉ♡」
人間より頑丈な妖女の体が、広く深い性感帯で、乱暴な手付きを受け入れる。
脳内にぶちまけられた興奮物質が痛みを忘れさせ、そんな状態で快感を求めれば、自然と犯されるようなセックスが欲しくなる。
そんな業の深いサキュバスの体に、蓮は口角を引いた。
「ほら、お尻もだろ?」
パン! と音を立てて、姉の尻を叩く。
「きゃぁぁっ♡ 痛いっ♡ 気持ちいいよぉ♡」
姉は悲鳴を上げるが、すぐに甘い声に変わる。
そのまま腰を打ち付ければ、手の時とは別の形で、姉の尻から音が鳴る。
「あひゃっ♡ 奥に♡ ぶつかってるっ♡ 一番イっちゃうとこっ♡ 衝突っ、されてるぅ♡」
スパンキングとピストン、その合わせ技を繰り広げる。
尻を叩けば膣肉が締まり、姉は何度も甘イキした。
「ひぁぁぁっ♡ 止まらないっ♡ イっちゃうの止まんないぃぃぃっ♡
叩かれてもっ、突かれてもっ♡ イってるっ♡ 違うイキかたっ、合唱してるよぉっ♡」
刺激されれば大小の絶頂を迎えるほどに、姉の全身はイキやすくなっていた。
「いいぞっ、このままっ、狂うくらいイかせてやる!」
「はいっ♡ 壊れるまでっ♡ してほしいんですっ♡ もうっ、おかしくなってるのっ♡
なにされてもイっちゃいそうっ♡ してっ♡ 女にしたいことっ、私にしてぇっ♡」
姉のおねだりに応えて、ひたすらに彼女を犯す。
まずはバックから、一心不乱に腰を振って、肉打つ音を連発させた。
「んぁぁっ♡ しゅごいよぉっ♡ んおっ♡ こんなっ、されたらぁっ♡
ぉぉぉっ♡ 堕ちちゃうっ♡ 屈服しちゃうっ♡ パワフルなのっ、好きになるぅっ♡」
弟に欲望のまま突かれ続け、姉は絶頂を繰り返した。
胸を掴んでも、尻肉を掴んでも、イっている状態に別の軽イキが加わるだけで、淫らさは増すばかりだ。
「んおぉぉぉっ♡ またっ♡ おっ♡ すごいのくるっ♡ いつもよりおっきいのくるっ♡ きてるっ♡ あっあっあっあっあっあああああぁぁぁぁぁっっっっっ♡♡♡」
雄叫びめいた嬌声を上げながら、姉は意識が散るほどの大絶頂に到達した。
昇天する意識の道連れとするように、膣圧が蓮の根元から先端までを締め上げた。
危うく果ててしまいそうだったが、蓮は更に姉を責めることにした。
「ほらっ、勝手に気絶するんじゃない!」
姉の首筋を――甘噛みする。
「はひぃぁぁぁあああっっっ♡」
姉は首を反らしながら、捕食される快感に打ち震えていた。
「こっちを向け、おっぱいも食べてやるよ!」
「はいぃぃっ♡ 蓮さんに食べられたいっ♡ 私の体っ、好きなように味わってくださいっ♡
キスマークでもっ♡ 歯形でもっ♡ 痣でもっ♡ いっぱい刻みつけてくださいっ♡」
蓮は姉を押し倒し、正常位で突き上げつつ、彼女の胸を口に含んだ。
「あぁんっ♡ いいのっ♡ 私が、嫌がるとか、思わないでいいからっ♡ あひぁっ♡」
歯を立てて乳首を吸い上げると、姉は喉を反らして喘ぐ。
きゅんきゅんとした膣圧からして、痛みを伴う快感にも達していた。
「してっ♡ もっとしてぇ♡ 弟のっ♡ いけない欲求っ♡ 受け止めさせてぇっ♡」
蓮は姉の要望に応え、強めに乳輪ごと口に含む。
もう片方の乳房を握り込む。指先を食い込ませ、果物なら潰れるほどに強く。
「あひぁぁっ♡ すごっ♡ 本当にっ♡ 犯されてりゅっ♡
弟にっ♡ 欲望のままにっ♡ れいぷされちゃってりゅっ♡」
姉の反応は、今までで一番大きかった。
「もう、止まらないぞっ! 僕が射精するまで、お姉ちゃんがどうなっても止めないからな!」
姉の体を抱き寄せ、引き絞るように抱きしめながら、体面座位に移行する。
「はいぃっ♡ 出してっ♡ 私の中にっ、いっぱいっ♡ 雌奴隷みたいに、してくだしゃい♡
蓮さんのっ♡ エッチな気持ちっ♡ 全部っ♡ 優しいのも怖いのもぜんぶぜんぶぅっ♡
叩き付けてっ♡ 私のことっ、変えちゃってくだしゃいっ♡」
姉も蓮の背中を掻き抱き、愛の誓いであるかのように訴えた。
「言われなくてもそうしてやる!」
「んおぉぉっ♡ きたぁっ♡ 本気ピストンっ、突き上げぇっ♡ オスの動きっ♡ しゅごいっ♡ イカされるのしゅごいぃぃ♡ ずっとずっとイってりゅのぉぉぉ♡」
姉は、自分が何を言っているのかも分からない状態で快楽に溺れていた。
「うぁぁっ……出すぞっ、中にぶちまけるっ」
「はいぃっ♡ 中出しっ♡ 子宮に注ぎ込んでっ♡ 蓮さんの赤ちゃんっ♡ 孕ませてくださぁい♡」
姉の体が弓なりに反る。
その動きに合わせて蓮も腰を突き上げた瞬間、姉は絶叫した。
「イクッ♡ イグゥゥッ♡ お゙お゙お゙ぉぉぉっ♡♡♡」
「っぐ!」
絶頂による膣内の痙攣が、蓮の肉棒に限界を迎えさせた。
「あぁぁぁぁぁぁっっっっっ♡ 出てるっ♡ 熱いのっ♡ 奥まで届いてりゅっ♡ 弟ザーメンっ♡ 種付けられてりゅうっ♡ ひああぁっ♡ まだっ、出てっ♡ あへぁぁっ♡ んお゛っ♡ おおおっ♡」
姉は、蓮が射精してもなお、痙攣し続けていた。
蓮の動きが止まっても喘ぎ続ける様は、もはや発狂と言ってもいい。
「はひぃ……♡ はぁっ、はぁ……♡」
蓮はゆっくりと陰茎を引き抜くと、姉の体をベッドに横たえた。
「ふぅ、まったく……レイプ願望もここまで来ると、こっちが困るな……」
蓮は、汗ばんだ前髪をかき上げながら呟いた。
姉は気絶している。経験上、これはしばらく目を覚まさないやつだ。
とりあえず体を拭いてやるかと、蓮はティッシュを探して――
「え?」
ベッドに転がっていた、姉のスマホが目に入る。
スマホの画面には――――『通話中』という文字が表示されていた。
ご一読いただきありがとうございます。
気がつけば随分とご無沙汰しておりました。
続きを待っていてくださった方々、申し訳ありませんでした。
年末の忙しさを呪いつつ書き溜めた義姉編、どうにか年内完結できそうです。
年内にあと二話ほど更新しますので、お暇なときにでもお読みください。