誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない 作:大中小太郎
姉との関係がバレた。
先日の電話プレイで、姉が通話を切り損ねた相手に。
姉は「心配ない」と言っていたが、蓮の頭はここ数日、その件でいっぱいだ。
「えっと、北森くん……」
「ん? ああごめん、どうしたの?」
教室で頭を悩ませていると、クラスメイトの女子が声を掛けてきていた。
妖女ではなく人間の女子だ。
○学校の教室では、男子と妖女が色んな意味で親しくしていて、女子がそれを微妙に忌避しているというのが典型だった。
そういう見えない壁を越えて声を掛けてくる女子は珍しい。
「えっと、大したことじゃないんだけど……連休、何か予定ある?」
連休……そういえば、もうすぐゴールデンウィークだ。
教室内でもその話題が多い。
蓮が耳にした限りだと、妖女には『帰省』を口にする子が大半だ。
男子の場合は、彼女とセックスしまくるとか、妊活するとまで言い切る者もいる。
そんな教室内で、蓮の予定が話題になると、一部の女子が耳をそばだてた。
「ああ、初日から家族の帰省に付き合って妖魔界に行くんだ」
蓮は帰省組だった。
母方の実家、つまり妖魔界にあるエルフの国に足を運ぶ予定である。
「そ、そうなんだ……」
「あ、もしかして遊びに誘ってくれてた? だったらごめんね」
「ううん、いいのっ」
女子生徒は残念そうな顔をすると、幾つか世間話をして、席に戻っていった。
「あーあ、気の毒に」
移動教室のため廊下を歩いていると、級友の男子が先ほどの一件をそう評する。
「気の毒?」
「鈍感かよ。さっきの子、お前をデートに誘ってたんだぞ?」
連休の予定を尋ねてきたということは、そうとも取れる。
「まさか、皆で遊びに行く予定があったみたいだし、義理で誘っただけだろ」
「はい、モテる男の無自覚発言いただきましたー」
級友はそう言うが、言葉ほど嫉妬の念はない。
この級友にも妖女の恋人がいて、連休はたっぷり愛し合う予定だからだろう。
「モテるも何も……」
蓮が微苦笑していると、察しのいい級友はその先を口にする。
「まー、お前ハーフで顔いいし、家も羽振りがいいからな。それ目当ての女が寄ってくるのも、いまに始まったことでもねえか」
長い付き合いの友人は、蓮のそうした苦労も知っていた。
「なんでだろうね? 特に人間女子にだけど、顔と家柄に目の色を変える子が多いのは」
「そういうもんだろ。俺たち男が巨乳美人を好きみたいに」
「でも、妖女だとそういう感じはしないんだよね」
「あー、妖女と女子じゃ、男に惹かれるポイントが違うって言うからな」
蓮は首を傾げる。
妖女の母から産まれ、妖女の姉と育った蓮の基準は、妖魔界よりだ。
妖女は男を顔で選ばず、遺伝子の好相性を嗅ぎ取り、目ではなく鼻で選ぶ。
相手の経済力については、基本的に『一夫多妻で協力する』なので重点的ではない。
「妖女は性欲、女は物欲らしいぞ?」
地球人と魔人種の相違が、そのまま表れた格言だ。
「まあどっちにしろ、蓮には愛しのお姉ちゃんがいるから脈無しだったけどな」
「シスコンみたいな言い方、やめてくれる?」
「許嫁だってんだから、むしろシスコン以上の何かだろ」
蓮と姉が、将来の結婚を見越した義姉弟であることは、級友も知っている。
妖魔界ではしばしばある関係だからだ。最近は驚かれることも少ない。
「で? ぶっちゃけ、そのお姉ちゃんとはどんな関係?」
級友が肩を組んで、小声で聞いてくる。
「清く正しい姉弟関係だよ。結婚についても、将来どうするかなんて考えてないさ」
大嘘である。
級友はどこまで察しているのか、悪戯を思いついたように、
「へー、じゃあ今度、俺に紹介して」
「――――」
「冗談だよ。生まれて初めて殺気を感じさせんなよ」
冷や汗を掻いてたじろぐ級友だった。
教室に着いたので、姉についての話は切り上げる。
結局……昨夜の電話プレイに関しての妙案は浮かばなかった。
(お姉ちゃんは心配ないって言ってたけど……どう「心配ない」んだ?)
○
その頃、お姉ちゃんことエマは、同級生のアリサと密会していた。
「あ、あの、エマさんっ、わたし誰にも言いませんからっ」
「そんなに怯えられると、ちょっと傷ついちゃうなぁ」
休み時間に空き教室へ呼び出されたアリサは、校舎裏で不良に囲まれたような顔をしていた。
アリサは平凡な妖女子である。
エマと同じエルフ系であり、血筋的にも同じ妖魔界国の出身となる。
違うのは、エマが貴族の血筋であり、もっと言えば旧王族であること。
そのあたりもあって、アリサから見てエマは同級生だが、圧倒的に格上なのだった。
「昨日のあれ……どうだった?」
「っっっ」
エマが耳打ちするように問うと、アリサは顔を真っ赤にした。
昨日のあれ――エマに電話をしたら、弟さんに『悪戯』をされ、最後まで至るところを聞かされたことだ。
「な……なんで私に、
少し震えながら、アリサは追及した。
そう、電話をするように言ったのは、このエマだ。
時間を指定しただけで黒とは言えないが、エマの微笑を見ると確信できる。
彼女はきっと、アリサが電話してくる時間帯に合わせて、弟が自分を襲うように仕向けたのだ。
「ふふ♡ アリサこそ、どうして通話を切らなかったのかなぁ?」
「そっ、それは……」
そこを突かれると、アリサも返す言葉がない。
最初は、艶っぽい声を上げ始めたエマのことを、偶然だろうと思った。
次第に空気が怪しくなり、事態が本格化すると、エマと蓮の声が聞こえ始めた。
その時点で、アリサの方で通話を切ればよかったのだ。
でも、できなかった。
スマホを耳から離せなかった。
「蓮くんが私を苛める声、聞いちゃったのよね?」
「っっっ♡」
思い出したアリサは、少し内股になって体を縮こまらせる。
聞いた、確かに聞いた。
エマから聞いていた弟の蓮くん、会ったこともないのにアイドル化されている可愛い弟さん。
それが、予想していたよりもずっと雄々しく、エマを責めていた。
アリサから見れば格上なエマを、快感に喘がせて支配していた。
通話越しの声だけでも、そういう男らしさが伝わってきて……
「子宮、疼いちゃったでしょ?」
「ひうっ……」
壁際に追い込まれたアリサは、エマに耳元で囁かれて震え上がる。
顔は耳まで赤く、目は濡れていた。
「無理もないわ。私についた蓮くんの残り香だけで、アリサってば時々エッチな顔してたもの。怒らないから、正直に言ってごらんなさい? 私と同じこと、されたくなっちゃったんでしょ?」
「ち、違い、ます……っ」
アリサが自分の身を抱くと、豊満な胸が腕に持ち上げられる。
誰が見ても、エマの言葉が正鵠を射ていた。
「そう? なら、本題に入りましょうか。ねぇアリサ、本当に内緒にしてくれる?」
再確認するエマに、意図を掴みきれないアリサが、恐る恐る目を合わせる。
アリサの目に映ったのは、艶笑を浮かべるエマの美貌だ。
「もしアリサが黙っていてくれないと、色々と面倒なことになっちゃうの。
蓮くんも困っちゃうし、私たち引き離されちゃうかも……だから、ね?」
内緒を意味するように、エマは人差し指を唇に当てて、片目を閉じる。
「黙っている交換条件に、なにかない?」
「なにか、って……」
アリサもようやく、エマの言いたいことを理解する。
つまり、金銭なり何なり「口止め」を要求しないのかと。
そういう形にした方が、エマとしても安心できると言いたいらしい。
加えて――煽っている。
アリサに、エマからの伝聞で聞いただけの『蓮くん』に恋慕すら抱いているアリサに、『千載一遇の好機』を与えている。
もしや、この状況に持っていくために、あんな声を聞かせたのではないか……?
そんな思考が、アリサの頭の片隅を掠めた。
片隅に過ぎなかったのは、別のことで頭がいっぱいだったからだ。
「じゃ、じゃあ……」
アリサは生唾を飲んで、エマと目を合わせる。
頬を染めて、情欲を堪えるような目をしながら――
「蓮くん……お、弟さんと……」
そう、アリサの頭をいっぱいにしているのは、彼だ。
エマから嗅ぎ取る残り香と思い出話で十分だと思っていた、伝聞上の王子様。
それがあの電話で、より生々しい『男』になってしまった。
不思議と嫌悪感はない。それどころか、アリサの『女』に火を点けた。
物語の登場人物に恋するような純情が、メスの劣情へと引火してしまった。
そうなることを分かっていたかのような、エマの『交換条件』に、純朴なアリサは抗えず――
「会いたい、です……二人で……っ♡」
縋りつくように、エマを『脅迫』するのだった。
弟との関係をバラされたくなければ、弟を『貸せ』と。
そんな、彼女らしからぬ外道な要求に……姉であるエマは、くすりと微笑むのだった。
○
「というわけで、蓮くんにアリサを『説得』してほしいの♡」
帰宅した姉から一部始終を聞いて、蓮は唖然としていた。
「な、なに言ってるんだよっ!?」
聞けば姉の友達であるというアリサは、この後やってくるらしい。
「もう、蓮くん落ち着いて? アリサが誰かにバラしたりしたら困るでしょう?」
「それは、困るけど……」
姉との関係が暴露されたらどうなるか。
暴露先にもよるが、両親が姉弟を引き離す可能性は十分にある。
悪くすれば蓮が強姦罪に問われるか、姉が誘惑禁止条例違反に問われるだろう。
「勝手に進めてごめんね? でもアリサ、前から蓮くんのこと好きだったみたいだから」
「いや、会ったこともないのに……」
「会わなくても好きになっちゃうものなのよ、妖女は特に」
嗅覚で惚れるという妖女なら、確かにあるかもしれないが……
「いや、そんなことより……お姉ちゃんは、いいのかよ。僕と、その、アリサさんが……」
「ちょっと妬いちゃうけど、アリサならいいかなって」
姉は蓮が他の女と関係することに、それほど抵抗感はないようだ。
人間界の女性なら激怒するだろうが、一夫多妻制に生きる妖女はそんなものらしい。
「大丈夫♪ アリサはいい子だから。ただ、蓮くんへの気持ちが抑えられないだけで」
姉弟の関係に口を噤む代わりに、蓮との時間を要求したというアリサ。
姉に写真を見せてもらったが、地味めのエルフ系で、悪人には見えなかった。
純粋に出会ってお近づきになるなら、決して悪くないと言い切れる。
「だからって、説得って、なんて言えば……」
「やーねー蓮くんってば」
姉は蓮に体を寄せて、喉にキスするように囁きかける。
「男の子には、女の子に『誰にも言えなくする方法』が、あるでしょ?」
「っ」
「大丈夫、あの子も
ぞくりと、蓮の背筋を悪寒が走る。
姉の提案はつまり、蓮にアリサを襲えと言っている。
自分の友達を、犯してもいいと言っているのだ。
人間界の感性で言えば、狂気と言っても差し支えない。
「蓮くん? 蓮くんもいずれは、一夫多妻の旦那様になるのよ?
お姉ちゃん以外の女もモノにしなきゃいけないの……」
お説教のように語る姉の声には、説教とはかけ離れた、背徳的な興奮が滲んでいた。
「そういうときの練習だと思って、ね?
蓮くんを思って枕を濡らしてる私の友達を助けると思って。
上手く行かなかったときは、お姉ちゃんが何とかしてあげるから――」
姉の手は蓮の肩から腹をなで下ろして、気がつけば隆起していた股間を軽く撫でる。
妖しく輝く瞳は、
そんな姉は、呪文を唱える魔女のように、蓮にキスしながら言う。
「お姉ちゃんのお友だちに、
そうして、姉は外出した。
入れ替わりでやってくる友人が、弟と二人きりになれるように。
○
「お、お邪魔、します……」
やがて家にやってきたのは、写真で見た姉の友人、アリサだった。
小柄で地味だが、それは妖女の水準で見た場合で、人間基準で言えば『普通に可愛い』。
自信なさげな顔立ち、着飾らない茶髪、化粧っ気のない可憐な顔立ち。
胸のラインが浮かぶ白いリブのカットソーに、淡い桜色のスカートと、手にした小さい鞄。
蓮から見れば年上のお姉さんだが、同時に保護欲のようなものを感じた。
田舎から出てきたような純情さというか、強引に迫れば抱かせてくれそうな押しの弱さを感じる。
「えっと、初めまして……蓮です」
「はぅ……あ、アリサです……♡」
玄関で出迎えた蓮に、アリサはまるで『本物だ』とでも言うような溜息を吐いた。
まるでファンが初めて実物のアイドルを前にしたような反応だ。
(こ、こんな、純真そうな人を……襲えっていうのか?)
蓮の心臓が高鳴る。
「ごめんなさい、急にお家に呼んでもらって……あの、お姉さんは?」
「え、ああ。なんか用事があるとか言って出ていきました」
「そう、ですか……」
意味のある会話ではなかった。
お互いに『本題』を分かっていて、しかしいざ当人を前にすると踏み切れなかったので、間を持たせるために言葉を交わしている。
逆に言えば、その微妙な空気こそが、お互いの本心を強く意識させた。
(その気、なんだ……アリサさん、本気で、僕に襲われるって、分かってて来たんだ……)
誘惑禁止条例は、アリサにも適用される。
家庭という世間の目が及びにくい場所で暮らす姉弟よりも、より厳しく。
ここでアリサが蓮を誘うようなことは、○校生の男子が○学生女子を襲うのと同義だ。
だから、アリサから切り出すことはできない。
事を動かすスイッチを持っているのは、蓮の方だった。
「その……姉から、話は聞いています。先日は、お聞き苦しいものを……」
「いえ、その……はい……♡」
あの件に言及すると、アリサは顔を赤くして俯いた。
その反応に嫌悪感は滲んでいない。蓮に対する性的な興奮だけが色濃く出ていた。
ゴクリ――と、蓮は唾液を飲み干す。
「……よければ、僕の部屋でお話しませんか?」
姉以外の女性にこんなことを言うのは初めてだった。
アリサは驚きの表情になると共に、エルフの長耳の先端まで赤くなると……
「…………」
コクリ――と、小さく頷いたのだった。
部屋に入ってすぐに、蓮はアリサを抱き寄せた。
「ひゃうっ!?」
「すみません、我慢できなくて――」
蓮はアリサの身体を扉に押し付けて、唇を奪う。
「んむっ♡……ふぁ……ちゅぱ♡」
アリサは臆病そうに震えながらも、されるがまま唇を貪られる。
キスに不慣れな、全て相手に任せてしまっているような反応だ。
「はふ♡ ああぁぁ♡ んっ♡」
唇を甘噛みされ、啄まれるほど、アリサは驚きと興奮を吐息に込める。
「アリサさん……」
「はぁ……っ♡ あ、あう♡」
熱い瞳で見詰められたアリサは、何か応えようとして、言葉が出ない様子だ。
男とこういうことをした経験はないのだろう。非常に初々しい。
そんなアリサに、蓮は嗜虐心と保護欲を同時に抱いた。
「襲っても、いいですか?」
「ひうっ♡」
耳元で囁きかけると、アリサの体がびくんっと震える。
そして戸惑うように目を泳がせる。
誘惑禁止条例があるので、イエスとは言えない。
かといってノーと答えたら、できなくなってしまう。
この場合、ノーと言わないことが、雄弁な答えだった。
「部屋の鍵、掛けちゃいますよ?」
蓮はアリサの背後にある扉、その鍵を意識させる。
ゆっくりと鍵へ伸びていく蓮の手を、アリサは熱い眼差しで見ていた。
「逃げるなら、いまですよ? アリサさん、すごくエッチだから……俺、途中で止められないと思うから」
「あうっ♡ そ、そんな……こと……」
アリサは蓮の台詞を、強い褒め言葉と受け取ったようだ。
いま男の部屋に連れ込まれ、鍵を閉じられようとしているのに。
「エッチですよ。年上に、失礼ですけど……すごく可愛くて、胸とか……大きくて」
アリサの胸は豊満だった。
服の上からでも、全体的に肉付きがよく、腕に感じ取る抱き心地が堪らない。
「抱きたいです。無理矢理にでも、襲っちゃいたいくらい……」
「あっ♡ 待っ♡ はぅっ♡」
背中と尻の上半分を撫でると、アリサはぴくぴくと小刻みに震えた。
「ほら、鍵、閉めちゃいますよ? 逃げられなくなっちゃいますよ?」
蓮の手は鍵の取っ手に触れているが、まだ回していない。
しっかり宣告して、逃げる猶予を与えることで、アリサに言外の合意をさせるために。
「犯されちゃうんですよ? 昨日の、お姉ちゃんみたいに。
その体、男の手で、好き放題にされちゃうんですよ? いいんですか?」
「はぁ……はぁ……っ♡」
言葉で明言していくと、アリサは自分の置かれた状況を再確認して、息を荒げていく。
(すごい、表情……)
興奮だけだった。彼女が示す反応は、目の前に迫るセックスへの期待と欲情だけだった。
まるで性に目覚めたての男子のよう。本能に思考を奪われ、自分を制御できずにいる。
(ああ、お姉ちゃんから見た俺も、こう見えてたのかな……)
蓮はそんなアリサを見て、相手は年上なのに、むしろ年下を手の平で転がすような優越感を覚えた。
つまり、逃がす気は無くなった。
「はい、時間切れ」
カチャ――と、蓮の手で、扉の鍵が閉じられた。
アリサをベッドに押し倒す。
そして彼女の着衣に手をかける。
「あぁっ♡ れ、蓮くん、待って……わ、私……っ♡」
「ダメですよ、抵抗したら」
「んっ♡」
耳元で囁かれる声に、アリサはぞくりと背筋を震わせる。
「一応レイプですから、大人しくしてくださいね? じっとしてるだけでいいですから」
「あ、う♡」
アリサはこくこくと、言葉もなく首を縦に振る。
蓮が服を脱ぎ始めると、アリサはそれを食い入るように見詰めていた。
その視線には、明らかな興奮と期待がある。
蓮は下着姿になると、アリサの服に手を伸ばす。
「あっ♡ ま、まって、蓮くんっ。その、服……着たままじゃ、だめ?」
「ダメに決まってるでしょう」
体付きにコンプレックスでもあるのか、アリサは服を脱ぎたがらないが、蓮は構わず脱がせていく。
「ひゃ、あうぅ♡」
カットソーの裾を掴んで一気に引き上げると、ウエストから胸までが一気に露になった。
白い肌だ。きめ細やかに白く、滑らかで柔らかい。
「ごめん、なさい……こんな、だらしない体で……」
アリサはなぜか顔を両手で覆って恥じ入っていた。
確かに、スレンダーな姉とは対照的に、アリサはむっちり気味な体型だ。
ウエストはやや太めで、白いレースのブラに包まれた胸は……見る限りGかHは確実にあった。
JKであるはずなのに、まるで妙齢の女性のような、柔らかな肉付き。
「なに言ってるんですか。すごくエロい。我慢、できない……っ!」
「きゃうっ♡」
蓮は乱暴にカットソーを引き抜くと、そのまま強引にブラも剥ぎ取った。
ぶるんっ! っと勢いよく飛び出した乳房に、蓮は目を奪われる。
「すごい……綺麗だ……」
「やっ♡ 見ないで――あっ♡」
アリサは両手で隠そうとしたが、蓮はその両手首を左手一本で掴み、頭の上に運ぶ。
「あっ♡ うそ♡ 私、組み伏せられて……♡ 蓮くんに、襲われて……っ♡」
ベッドに両手を押さえ込まれたアリサは、現実であることを疑うような顔をしている。
蓮はそれに構わず、スカートのファスナーを下ろして、引き抜いていく。
「ふぁっ♡ や、蓮くんっ♡」
「大人しくしてください。ほら、腰を浮かせて」
命じると、アリサは濡れた瞳を横に反らしながら、腰を浮かせた。
「はふっ♡ 私、脱がされて……男の子に、強引にぃ♡ 脱がされてる♡」
スカートだけでなく、ショーツまでも引き抜かれ、ついに一糸まとわぬ姿が晒される。
改めて見ても、女肉を強く感じさせる身体だ。
「アリサさん、すごい身体ですね。むしゃぶりつきたくなる身体です」
「あぁっ♡ そ、そんなこと、言っちゃだめ♡ 私なんかに……っ♡」
アリサは頬を真っ赤にして、涙を浮かべながら身を捩る。
「自分の武器を欠点だと思ってるタイプなんですね。
いいですよ、教えてあげます。俺がどれだけ、アリサさんに興奮してるかっ」
蓮はアリサの胸に顔を埋めた。
「あぁっ♡ やっ♡ んくぅ♡」
舌先で乳首を転がすと、アリサはビクビクッと痙攣した。
「ひゃうぅぅぅっ♡」
未知の体験を味わったように、アリサが嬌声を噛み殺す。
両手は蓮の頭を掻き抱き、両脚は内股を擦り合わせていた。
「男にされるの、初めてですか? 自分でするのと、大違いでしょ?」
敏感なサキュバスボディを持てあまし続けてきたのだろう、アリサの反応は過敏だ。
「ひゃうんっ♡」
喋りつつ乳首を軽く啄むと、その都度アリサは身体を跳ねさせた。
唾液まみれになった乳首は、いやらしく勃起している。
「ああ、このおっぱいすごいな。まずは、ここから苛めてあげますからね」
蓮はそう宣言すると、アリサの両胸を鷲掴みにした。
「あっ♡ あんっ♡ 胸ぇ♡ 私の胸、揉まれてるぅ♡」
「すごい、指が沈み込む……っ」
「んっ♡ あぁっ♡そんな、強く……♡」
蓮はアリサの乳房を揉む手に力を込める。
むにゅむにゅと形を変える柔らかな肉の塊は、手の中で震える。
「やっ♡ 私、胸弱いのっ♡ あっ♡ だめ……そこ、摘んじゃいやぁ……♡」
アリサは蓮の手から逃れようと身体を動かすが、蓮は逃さない。
「逃がしませんよ。喘ぎ声、もっと聞かせてください」
蓮はアリサの乳房を弄びながら、片手を彼女の秘所へ差し込んだ。
「ひあんっ♡ そこっ、やっ、んうっ♡」
「濡れてますね。これならすぐに入れられそうだ」
「んんっ♡ ひぅぅぅっ♡」
蓮が指先を割れ目に這わせると、アリサは甘い声で鳴いた。
「あぁっ♡ はいってきちゃう♡ 男の人の指が、はいって……くるぅっ♡」
「もう一本入りました。二本目もいけますか?」
「あっ♡ だめぇ♡ 蓮くんの指、逞しくて……二本なんて、あぁぁっ♡」
ちゅぷん――と音を立てるように、蓮の人差し指と中指が、膣内に吸い込まれる。
アリサは目を見開き、全身を震わせた。
「アリサさんのここ、すごく熱いですね。熱くてヌルヌルしてて、指が溶けてしまいそうだ」
「ひあっ♡ 蓮くんっ、やっぱりダメっ♡ こんなの、止めに――」
「止めるわけ、ないでしょうっ」
蓮は手指の動きを早め、アリサの膣口から水音を立てる。
「あああぁぁぁっ♡」
オナニーでは体験できない、男の手による激しい手淫に、アリサは嬌声を上げた。
「姉とのこと、バラされるわけには行かないんです。
ここでアリサさんを犯して、口止めしてあげますからねっ」
「ひぃっ♡ 蓮く――んんっ♡」
アリサは悲鳴を上げかけた口を、蓮の唇によって塞がれる。
蓮の舌がアリサの口腔内に侵入すると、アリサの舌も恐る恐る応じて、絡まり合う。
「んぅ……んふぅっ♡」
キスをしながらの愛撫で、アリサは腰を浮かせ、くねるようにして悶えた。
「んっ♡ あぁっ♡ だめぇっ♡ もう、許し……っ♡ わたし、イ、イっちゃ……あっあっあっあぁぁぁっ♡」
アリサはビクビクと身体を痙攣させ、絶頂に達した。
蓮は彼女の膣から指を引き抜くと、その手でクリトリスを摘む。
「ひゃうんっ♡」
アリサは一際高い声を上げて、身体を仰け反らせた。
「俺の言うこと、聞く気になった?」
「き、聞きます……っ! だから、乱暴にしないで……っ♡」
本気の台詞なのか、犯されているという演技なのか。
どちらにせよ、蓮のすることは変わらない。
「内緒にできますね? 昨日のことも、このことも」
「言わない。言いませんから。誰にも、言いませんからぁ……♡」
陰核を指先で愛撫されながら、アリサは懇願する。
止めることを望んでいる顔には、到底見えなかった。
「そっか。なら、安心して最後までできるね」
蓮は堪えきれず、逸物を手に取る。
この可愛い年上のお姉さんを、自分の女にしたくなった。
自分より性体験の薄い年上女性を、自分好みに調教する――その優越感が堪らなかった。
「やぁ……っ♡ 蓮くん、そんな大きいの入らないよぉ……っ♡」
アリサは怯えた表情を見せるが、その声は期待するように甘く蕩ける。
「大丈夫ですよ。ちゃんとほぐれてるじゃないですか」
蓮はアリサの秘裂へ肉棒をあてがい、一気に突き入れた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡」
がくんっ! と、アリサの身体が弓反りになって跳ね上がる。
膣口から最奥部まで肉棒に埋め尽くされ、内部の性感帯が一斉に刺激されて、達したようだ。
「はひっ♡ はぁ♡ ああぁぁ♡ これ♡ うそ♡ なか、入って♡ ぁぁぁっ♡」
口をぱくぱくさせながら、アリサは現実であることを疑うように結合部を見る。
自分が男とセックスをしているという事実を、まだ信じられないようだ。
実感を与えるため軽く動かしてやると、アリサは電流を浴びたように痙攣する。
「あっ♡ ああっ♡ 動いて、るっ♡ 擦れてっ♡ あっ、ふぁぁぁっ♡」
アリサの両手首を掴んで引き寄せ、更に深く挿入すると、アリサは背筋を仰け反らせて叫んだ。
「あっ♡ ああっ♡ おく♡ あたってっ♡ すごっ♡ こんなの、はじめてぇっ♡」
アリサは、ごく平凡な妖女子なのだろう。
つまり、サキュバスの生態に沿った女の子だ。
豊満な身体、天然の名器、自然と消える処女膜、人間の女性より広く深い性感帯。
年頃の体は自然と昂ぶり、反して男性は希少で、自慰とディルドで自己開発を繰り返す日々。
そんな女体が本物のペニスを挿入された感動たるや、いかばかりか。
「気持ちいいですか?」
「いいっ♡ すごくっ♡ きもち、よくてっ♡ 夢みたい♡ ああぁぁっ♡」
アリサは顔を両手で包むようにして、驚きと悦楽に顔を歪めている。
誘惑禁止条例を意識する余裕もないのだろう、犯されているという体裁も保てていない。
「もっと、突いてっ♡ あっ♡ すごいぃっ♡ あっあっあっ♡」
蓮は少しずつペースを上げて、アリサの膣内を解すように前後する。
流石は妖女と言うべきか、アリサの収縮も激しいものになってきた。
抱かれている男に自然と順応していき、秒刻みで拾う快感を増していく。
「あんっ♡ あぁんっ♡ だめ♡ もう♡ イっちゃいそう♡ あぁぁ♡」
「いいですよ、お好きなだけイってください!」
蓮はアリサの背中に腕を回して、抱きしめながら腰に角度を付ける。
そのまま子宮口を突き上げるようにピストン運動を繰り返し、スパートをかける。
「ああぁぁ♡ 待ってっ♡ これっ♡ すごいっ♡ すごいの来るっ♡ いままでしたことないイキかたしちゃうっ♡」
アリサは蓮の首に手を回し、脚を絡めるようにして抱きついた。
自慰でディルドを使って膣イキを体験していても、男でしか得られない絶頂がある。
アリサはいま、人生初のそれに達しつつあるのだ。
「アリサさん、僕も出しますよ……ッ!!」
「うんっ♡ 出してっ♡ 中にちょうだいっ♡ いっぱい♡ わたしのなかにっ♡」
アリサが蓮にしがみつく力が強まり、秘裂の締め付けが強くなった。
「あっ♡ くる♡ きて♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
蓮の射精と共に、アリサが嬌声を爆発させた。
目を見開き、全身を痙攣させ、顔どころか上半身を紅潮させる。
「はひっ♡ あっ♡ ぁぁぁぁぁっ♡ ひあっ♡ ふっ♡」
長い絶頂だ。
アリサがこれまでに経験したことがないほどの快楽が襲っているのが分かる。
「はぁっ……♡ はぁっ……♡」
アリサは荒い呼吸をしながら、脱力した。
意識が朦朧としているのか、目の焦点が合っていない。
それでもアリサの膣内は痙攣し続け、精液を搾り取ろうとしてくる。
「アリサさん、凄かったです……」
蓮はアリサの耳元で囁く。
「ふぁぁっ♡」
その言葉だけで感じてしまうらしい。
「うう、ぐすっ。私、男の人に……っ」
べそを掻き始めたアリサに驚く。
やりすぎたか――と思ったが、アリサの表情は、
「抱いて、もらっちゃったぁ……♡」
恍惚とした笑みだった。
「アリサさん?」
「あう、ごめんなさい。私、こんないいことがあるなんて、いままで知らなくて……♡
気持ち、よかったぁ♡ 女の悦びって、こういうのだったんだ……えへへ♡」
おかしな反応だった。
「それ、レイプされた女の顔じゃないですよ?」
ほとんど合意だったとはいえ、アリサはレイプされたというのに。
まるで積年の恋を叶えたような、屈託無く喜ぶ少女の笑顔だった。
「あぅ、そうでした♡ でも、優しくて、嬉しくて、あんなイキかた初めてだったから……
ありがとう、ございます♡」
お礼まで言うアリサに、可愛らしさと背徳感を覚えた。
平凡な妖女子というものは、ここまで男に飢えているのか。
こんなに可愛くて、純真ないい子なのに、妖魔界では見向きもされない。
胸も大きく、締まりもいい、セックスが大好きな体を、男に愛されることなく腐らせていたのだ。
なんてもったいない、なんという悲劇だろう。
「もう一回、しましょう」
「ひゃうっ♡」
蓮はアリサを抱き上げて、体面座位の姿勢になる。
「ま、待って、蓮くんが、疲れちゃう……っ♡」
「はは、ダメですよ。犯されてるのに、相手の心配なんかしちゃ」
脚の間に手を入れて逸物の根元をとり、アリサの膣口に下から触れさせる。
「さっきは優しくしましたけど、この様子なら、手加減しなくても大丈夫ですよね」
「んあっ♡」
亀頭がアリサの中に入ると、その時点でびくびくっと震え上がる。
「ひゃ、ま、待ってください♡ 私の体、まだ、さっきのが残っててっ♡
いま、いましたらっ♡ ぜったい、おかしく――」
腰を引き落とそうとする蓮に対して、アリサは蓮の両肩に手を置いて抗う。
一度男を知ってしまったサキュバスの体が、回を重ねるごとに乱れるのは、蓮も知っている。
アリサも自分がそうなることを予感しているのだろう。
昨日までの、男を知らなかった頃の自分が本格的に居なくなることを、怖がっている。
「おかしくなってからが、本番ですよ?」
そんなアリサの背中側で腕を交差させ、蓮は彼女をがっちりと拘束して――引き落とす。
ずぷんっ! と、蓮の剛直が、アリサを下から子宮口まで一気に突き上げた。
「ひぁぁぁぁぁぁっ♡」
アリサは悲鳴じみた声を上げながら、激しく絶頂を迎える。
「ああっ♡ やっぱりだめぇっ♡ もうっ、イってりゅっ♡ イキっ、しゅぎっ♡ こわいっ♡」
「すぐ慣れるよ。安心して喘いでいいからね」
敬語を使うのをやめて、蓮はアリサの尻肉を掴みながら腰を踊らせる。
「ひあっ♡ あひゅっ♡ ひぅぅぅっ♡」
アリサは蓮にしがみつきながら、いままで体験したことのない強さの快感に悲鳴を上げる。
それでも秘部はすっかり濡れそぼっており、結合部からは絶えず愛液が漏れ出していた。
その水音に混じって、アリサの甘い声も甲高くなっていく。
「ひぁぁっ♡ またイクッ♡ こんなに、早く、何度もぉっ♡ あああぁぁぁしゅごいっ♡
蓮くんとっ、触れてるとこっ、ぜんぶぅ♡ 気持ちいいっ♡ 頭、ふわふわしゅるうっ♡」
「俺も、気持ちいいよ!」
「うそっ♡ 私で、気持ちよく♡ あううっ♡ 嬉しい♡ もっと、いっぱい……っ♡」
アリサは嬉々として、蓮にキスをせがむ。
「ちゅぱ、れろっ、んぅ……っ♡ はむっ、れるっ♡」
舌と唾液を交換するような激しい接吻に、アリサはさらに興奮を高めていく。
「エロいなぁ。レイプされてるのにそんな顔しちゃって」
「やぁ♡ 違うます♡ こんなの、れいぷじゃないですっ♡
蓮くん、気持ちよくしてくれてるっ♡ 私のこと、可愛がってくれてますっ♡」
既にアリサの方から腰を動かしていた。
足を絡め、豊満な乳房を胸板に擦り付け、乳首を擦って快感を得ようとしている。
「だめだよ。レイプじゃなきゃダメなんだよ」
「ああぅぅっ♡ ならっ、してぇ♡ こんなに気持ちいいならっ、もっとレイプしてくださいっ♡
蓮くんになら♡ いくらでもっ♡ 犯されていいっ♡ もっと犯してイかせてくださいっ♡」
女が決して口にしてはならないような言葉を、アリサは嬉々として叫ぶ。
「言ったな! もう止まらないぞ!」
蓮はアリサをベッドに押し倒し、更に体を反して四つん這いにさせる。
「ひあっ♡ これ、後ろ……」
「ほら、お尻を上げろ。女が男に服従するときのポーズだ」
「はいぃっ♡ 私、蓮くんの……蓮さんの、ものになるっ♡ なりますからっ♡」
アリサは言われるまま、尻を高く掲げる。
「だからぁ♡ 教えて♡ セックスの気持ちよさ♡ イキすぎたときに見える天国♡
男の人にいっぱい突かれないと味わえないやつっ♡ 私にも、くださいっ♡」
蓮は、アリサの扇情的な言葉に息を呑んだ。
男を知ったアリサは、急速にメスとして覚醒してしまったようだ。
男に服従したという意味ではない。
男の劣情を苦とせず、自らの快感として呑み込んでしまう、貪欲さが目覚めていた。
「いいぞ、アリサ」
呼び捨てにして、アリサの尻を掴み、剛直の先端をひくついた秘所にあてがう。
「あっ、あああぁぁぁっ♡」
ずぷんっと一気に奥まで突き入れると、アリサは目を見開いて絶頂を迎えた。
その絶頂を長引かせるように、蓮は彼女の弱いところを重点的に突いていく。
「ひあぁっ♡ あっあっあっだめぇっ♡ これぇっ♡ 違うっ♡ 気持ちいいの違うのぉ♡」
アリサはシーツを握りしめ、腰を跳ね上げる。
「どうだ? 征服されてるって感じがするだろっ? 気に入ったかっ?」
「はいぃ♡ 好きっ♡ これすきですぅっ♡」
アリサは快楽で顔を蕩けさせながら、必死に腰を振り続ける。
「いいぞ、エロいぞアリサ。ほら、聞こえるか? ぱんぱんってぶつかってる音っ」
蓮の下腹部とアリサのヒップが衝突して、空気の割れるような音が部屋に連発する。
「犯されてる音だぞっ。これでも気持ちいいのかっ!?」
「きもちいっ♡ 気持ちいいですっ♡ 蓮さんのレイプしゅごい気持ちいいのぉっ♡」
アリサはうっとりとした表情で、腰を打ち付けられるたびに身体を震わせる。
「すごいぞ、エッチの才能あるな。ほらっ、もっと強くなるぞっ!」
蓮はピストンを加速させ、音の間隔を短くしていく。
情熱的という域を超えて、暴力的と言っていいペースになっても、アリサの喘ぐ声は止まらない。
「だめっだめだめだめぇっ♡ だめなんですっ♡ 突かれるほどイっちゃうっ♡
ダメになるっ♡ 奥にっ♡ 当たるだけでぇ♡ あたまっ♡ まっしろっ♡
イってりゅっ♡ イってイってイってりゅのぉぉぉっ♡」
連続絶頂に陥ったアリサの尻を撫でながら、蓮は緩急と角度を付けていく。
「まだ終わらないぞっ、まだまだイけるよなっ!」
「はいぃっ♡ もっとしてくだしゃいっ♡ わたしのからだっ♡ 蓮さんにあげますっ♡
蓮さんの女になってぇ♡ もっと、犯してもらうのっ♡ 女の悦びっ、味わうのぉっ♡」
アリサは絶え間ないオーガズムに打ち震えながら、後ろに手を伸ばして蓮の手首を掴んだ。
突かれ続けて半狂乱になっているのに、このまま続けて欲しいと訴えていた。
「いいぞっ、僕もイキそうだ。受け止めろっ、気絶したって止めないぞ!」
蓮はアリサの腰を鷲掴みにして、ラストスパートを掛けた。
正真正銘、自分の快楽のために女の膣を使うような、一心不乱の腰付きだ。
「あああぁぁぁイクぅぅぅっ♡ おまんこっ♡ 壊れるっ♡ 溶けちゃうっ♡ 全身とけちゃうぅぅぅっ♡」
アリサは悲鳴のような声で悶え、背中を仰け反らせた。
結合部からは愛液をまき散らし、膣内は絶頂の収縮が止まらない。
「はひっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ♡ おっ♡ おおおぉぉぉっっっ♡」
気が狂うほどの絶頂が、ずっと続いている。
もう最初に会ったときの、純朴な少女などいない。
メスの恍惚に吼えるような声を上げる、一人のサキュバスがそこにいた。
「出すぞっ! アリサの中にっ!!」
限界を迎えた蓮は、アリサの最奥部に精を解き放つ。
その瞬間、アリサの全身が、雷に打たれたようにビクンッと跳ね上がった。
「あ――ひっ――ぁ――はっ――♡♡♡」
とうとう声すら出なくなったらしい。
最高潮を越える連続絶頂の最中に感じた中出しは、言語に絶した快楽をアリサに与えたようだ。
身体を痙攣させ、白目を剥いて意識を失っている。
「……やばい、やりすぎた」
我に返った蓮は、アリサの秘裂から肉棒を引き抜いた。
ごぽっ、と音を立てて精液が流れ出る。
「ほひっ♡ おっ♡ おぉぉ♡ ほひゅっ♡」
ぐったりと倒れ伏すアリサの目には、ハイトーンがない。
犯され、極限まで乱れさせられた末に、純情を殺された、女の顔だった。
○
トゥルルルル――と、呼び出し音が鳴っている。
相手の応答を待つことしばし、音が変わり、声が聞こえた。
『あっ♡ エマさんっ♡』
聞こえたのはアリサの声だった。
『ひぁっ♡ 待って――このまま? はいっ♡
あのっ♡ エマさんっ♡ ありがとう、ございますっ♡
わたしっ♡ 女になりましたっ♡ いま生まれて初めて、女になったんですっ♡』
甘い喘ぎを伴うアリサの声が、スマホから聞こえてくる。
ベッドの軋む音と、肉を打つ音、男の荒い息づかいも混じっていた。
『蓮くんっ♡ すごいですっ♡ こんなっ、素敵なこと――ああんっ♡
私っ♡ 蓮くんの女になりましたっ♡ エマさんと同じっ、彼の「お姉ちゃん」になりますっ♡
この先の人生っ♡ あっ♡ 蓮くんのためにぃっ♡ ああぁぁっ♡ 捧げる、のぉっ♡』
淫らな声で、将来を誓う言葉が紡がれる。
『蓮くんの赤ちゃんっ、くださいっ♡ 産ませてくださいっ♡
私っ、きっとっ♡ あああっ♡ そのためにっ♡ 女に生まれたのっ♡
この人の血をっ、残すのがっ♡ 私の使命なんですっ♡ ひぁぁぁっ♡』
精神と肉体の双方で絶頂するような宣言だった。
エマは、純情可憐だった同級生の変わり果てた声を聞いて、生唾を飲みながら薄く微笑む。
『私っ、なにもない女だったのにぃっ♡ こんなに尊い役目っ、もらっちゃったのっ♡
エマさんとっ♡ 一緒にぃ♡ 蓮くんの「お姉ちゃん」、させてくださいっ♡
私もっ、蓮くんのことっ♡ 守って♡ 育てて♡ 癒やしてあげるのぉっ♡』
弟を寝取ったとか、寝取られたとか、そういう物言いではなかった。
むしろ、同じ男を愛する女として、先達への誠意すら感じる。
生態レベルで一夫多妻な妖女としては、むしろそれが正当なのだろう。
『あっあっあっあっ♡ ごめん、なさいっ♡ 蓮くんがっ、止まらなくてっ♡
またっ♡ 私の中でっ♡ イキたがってくれてるのっ♡ あああぁぁぁっ♡
続きはっ♡ またっ♡ あひっ♡ 三人でっ♡ あああイクぅぅぅっっっ♡』
アリサの甲高い嬌声を最後に、通話が切られる。
街の一角にあるカラオケボックス、その一室に、静寂が訪れた。
「…………」
椅子に座っていたエマは、弟と級友の赤裸々な情事を聞いた後、スマホから目を離す。
スマホの通話は、スピーカーモードだった。
つまり、エマ以外にも、先の淫靡な通話は聞こえていた。
対面席にいる、二人のエルフ系妖女に。
「……っ♡」
「ふぅ……♡」
どちらもエマと同じ学園の制服姿だった。
一人は黒髪の、もう一人は銀髪の、エルフ系魔人種の少女だ。
「さて……」
エマは二人に目を向ける。
妖しげな笑みと、どこか昏い悦びを宿した瞳で、二人に問いかける。
「あなたたち……私の弟に、会ってみたい?」
妖女は嗅覚で男を捜し当てる。
エマを通じて蓮という男に心奪われたのは――アリサだけではなかった。
ご一読いただきありがとうございます。
姉の友達というワードにエロさを感じるこの頃、
この章ではハーレム路線に進んでまいります。