誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない 作:大中小太郎
近所の根室さんの家には、三人の奥さんと、それぞれ三人の娘さんがいる。
末っ子はリナ、次女はレンカ、そして一番のお姉さんが――
「もーやだぁぁぁ~~~働きたくないよぉぉぉ~~~」
いい年の大人なのに、学生の幸太の前で酔いつぶれている彼女、ターニャだ。
「よしよし、今日もお疲れ様。ニャー姉さん」
つまみになりそうな菓子を出してやりつつ、幸太はターニャを労う。
ターニャは新卒二年目くらいの社会人であり、人間界様式のレディーススーツを着ている。
異母妹のリナやレンカと同じく獣人系の妖女で、彼女たちとは毛色が違うが、獣耳と尾がある。
体付きは、流石はあの姉妹の長姉というべきか、非常に肉感的だ。
頭よりも重いのではないかというKカップの爆乳が、オーダーメイドシャツのボタンに負荷を掛けている。
なのに腰や脚は引き締まっていて、お尻はタイトスカートがはち切れそうな安産型。
思春期の男児が妄想する女の身体を、更に凌駕するような肉体だった。
こんなOLが街を歩いていたらどうなるだろうか?
どうもならない。二十代の妖女ならこんなものだ。
「ううっ、ぐすんっ。
コンクリートジャングルのビル風に晒されてきた心にDKの気遣いが沁みるよぉ~」
キッチンテーブルから顔を上げたターニャは、椅子に座ったまま、隣に立った幸太に抱き付く。
柔らかく巨大な乳房を下腹部に感じるが、シャツを染める涙と鼻水もちょっと無視できない。
「はいはい、今日はどうしたの? 頭の禿げたメタボリック課長にセクハラでもされたの?」
「うちの課長はむしろされる側だよ? 私はしないけど、若い妖女が多いから」
「どんな光景なのか想像しにくい……」
自分くらいの少年が、大人の妖女さんにかわれるという形でのセクハラなら、実体験から分かる。
最近は男の子相手でも「それセクハラですよ」と怒られる時代だが、中年男性が職場で受けるセクハラとなるとイメージが湧かない。
「『やだー、課長ってば頭すべすべー♪ 触ってもいいですかー?』とか、
『もー課長ぉー? そんなに大きなお腹を揺らしたら目のやり場に困りますよー♡』とか、
『課長ってもう40過ぎなのに独身なんですかぁ!? なんで? ねぇなんで?』とか?」
「課長に謝れ。きっと泣いてるぞ」
そんなメスガキみたいなOLがいる職場の上司にはなりたくない。
「たぶん褒めてるつもりなんだろうけどねー。
妖魔界で育った子は日本に来るとそのあたりの機微が掴めてないのよ」
ターニャは幸太の腰から手を離すと、自分の隣の席をぽんぽんと軽く手で叩く。
隣に座れと言わんばかりの態度も、セクハラに該当しそうであるが、幸太はやれやれと従った。
「さっきの、褒めてるのか?」
「『ハゲなんて気にしないでっ、私それタイプだから!』
『お腹の出てるおじさまって、むちむち感あってエロい!』
『独身なの!? え、待って? 私にもチャンスあるってこと!?』っていう意味だよ?」
「あー……」
男不足な妖女たちからすると、中年太りしたハゲでも魅力的らしい。
話には聞いていたが、妖女たちの守備範囲は、ボール球を許さないほど広いのだ。
「そんなことより聞いてよ幸くぅんっ!」
と、腕を抱いてきたターニャが、こちらの肩に頭を乗せる。
男性に甘えきった美女の上目遣いと、吐息に混じる酒の匂いに、幸太の心臓が高鳴った。
息苦しくなったのかシャツのボタンを外しており、それはもう豊満な胸が作る深い谷間と、紫色のブラの片隅まで見えていた。
絶対にわざとだ――とは言い切れないのが、ターニャお姉さんの困るところだ。
「はいはい、課長が問題じゃないなら何に困ってるの?」
「お
若い子にはあまり聞き慣れない言葉だが、威張り散らす古株の女性みたいな意味だろう。
「厳しい人なの? 妖女さんは人間女性より縦社会だって言うけど」
「お局様は
ターニャは陰鬱な溜息を吐いた。
相変わらず喜怒哀楽の落差が激しい人だ。
「どんな人?」
「更年期の独身」
「もっと他のところから説明してあげようよ」
更年期というと四十代半ばから始まるらしい。
なんというか……いやいや、決して哀れむようなことじゃない。
「っていうのも、なんか最近になって旦那さんと離婚したみたいで……」
「それで荒れてるの?」
「うん。旦那さん、どっかの妖女さんに寝取られてたみたい。隠し子が発覚してそのまま――」
うわぁ……と、苦笑いさせられた。
妖女たちが人間界に来てから多発している事案だ。想像に難しいことでもない。
「もしかして、それでターニャさんに当たってきたり?」
「そう! 割と露骨に! 私の昇進が決まってからはもうひどいんだよっ!?
指導が必要なのは分かるけど、あれ絶対に私怨が入ってるもんっ!」
腕をぶんぶん振って喚いた後、手元のグラスを一気に煽るターニャ。
「二年目で昇進なんてすごいね」
「私がすごいんじゃなくて、魔力式AIが優秀なだけなんだけどね」
妖魔界の魔法使いと、人間界の科学者が開発したものだ。
動力が魔力なので人間には使い難いが、あれば一台のPCが旧時代のスパコンに迫るという。
妖女とはそれを使える人材であるため、どこでも重宝されるのだ。
「そしたらもうっ! 同期や先輩の
「よしよし、そうなるまでは仲良しだったんだね」
ターニャに肩を貸してやると、泣き上戸なお姉さんが鎖骨部に頬ずりしてきた。
「みゃふぅ♡ 幸くんの胸板、癒やされるよぉ……」
「それはなにより。こんな胸でよければいくらでもどうぞ」
「天使だぁぁぁ」
獣人系であるターニャの耳と尾は犬系なのだが、こうしていると懐いた猫のようだ。
肩越しに見下ろした尻では、獣人用のスカートから伸びた尾がばたばたと振られている。
頬ずりされると豊満な胸も押し付けられるので、少し股間が危うい。
「や、やっぱり、同じ女性でも妖女さんと人間さんで、たまに溝があるんだな」
悩み相談をしているときに勃起は気まずいので、幸太はそう尋ねた。
「んー、まあねー。学生さんのときほど露骨じゃないけど……」
いまこの世界の女性は、同じ女性でも妖魔界か人間界かで分けられる。
分けざるを得ないほど有為な差が、厳然と存在する。
まず妖女の見た目は美しい。
体も豊満で、体力も人間の女性より明らかにある。
外面も中身も、分かりやすく別物だ。
子供の頃なら駆けっこで勝てない程度で済むが、思春期に入って容姿の美醜を意識し始めると話は変わる。
まるで自然淘汰による進化の道筋で、人類よりも先駆けているように、妖女は強く美しい。
それと自分を比較したりされたりする女との間に、どんな壁ができるか、察するに余りある。
「いわゆる『人キャ』と『妖キャ』の違いってやつか……」
陰キャではなく『ニンキャ』、陽キャではなく『妖キャ』、昨今の俗語である。
いつの世も、人は集団になれば、あっちとこっちで分けたがるものらしい。
「単なる性格の違いならいいんだけどねー。妖女と人女の違いって、大人になると収入にまで表れてくるから」
ターニャは少しアンニュイな表情で、摘まみを口に運んだ。
魔力AIのように、妖女には普通の人間よりできることが多い。
一日仕事を一時間でこなす人材を、一日かかる方と同じ待遇にするわけにはいかない。
会社によっては、朝からずっと働く人間女性を尻目に、子育ての合間に立ち寄った妖女が小一時間だけ働いて、同じかそれ以上の給与を受け取るそうだ。ズルではなく、純然たる仕事量の差で。
もし自分が人間女性に生まれていたら、きっと妖女への妬み僻みは尽きなかった。
とはいえ、いま自分のすべきことは、顔も名も知らぬ人女への同情ではないーー
「やれ上の男たちは妖女をひいきにしているですとか? 美人が多い方が得だから雇ってるんですとか? 男への不満と見せかけた妬み僻み、ぜーんぶ聞こえてるんですからっ」
ストレスが溜まってしまっているターニャの相手をしてやることだ。
「嫉妬なんて珍しい感情でもないんだから言えばいいのに、なんで私に言わずに、その場にいない男の人を悪く言って悪感情を着せるかなぁ? 人間女性さんのそこだけはわけわかんないよっ」
ぷくーっと頬を膨らませるターニャ。
彼女の一家は妖魔界から移住してきた。妹たちは小さかったので、人間界の常識で育ったものの、長姉のターニャは生まれ育った妖魔界の感覚を保っているらしい。
つまり、男性を守るべき強者と自負するのが『妖キャ』で、男性に守られるべき弱者と自認するのが『人キャ』だ。
このカルチャーギャップが、しばしば両者の間に溝を掘る。
男を守り尊ぶことを誇りとする妖女から見れば、男に守られて当然と思っている人間女性は、少し情けなくも感じるそうだ。
ましてや、『異性のせいにしながらうだうだ言うだけ』という手合いには白い目を惜しまない。こちらに関しては、人間界でも妖魔界でも、男女を問わずだろう。
「よしよし、僕たち男のために怒ってくれてありがとうね。無理しないでね」
「ふみゅぅ~」
よりかかってきたターニャの肩を抱きつつ、獣耳の根元あたりをなでてやる。
心地よさそうな声を上げて、ターニャの表情から険しさが抜けていった。
「妹さんたちに格好悪いところを見せないために、僕の家に来てくれたんだね。
明日に響かない程度なら、いくらでも飲んでいってね」
「安酒が美酒になるような優しさだよぅ」
ターニャは涙しながら、チューハイのプルタブを開けるのだった。
○
やがて、ターニャは酔いつぶれてしまった。
「くぴー……ぷしゅー……」
テーブルに突っ伏して、腕を枕に寝息を立てている。
間抜けな顔の口元から涎が垂れており、シャツに包まれた爆乳がテーブルの縁から虚空へと垂れ下がっていた。
「まったくもう。大学を卒業して、やっと帰ってきたと思ったら、これだもんなぁ」
幸太は空き缶を片付けて、ターニャの寝顔を覗き込み……薄く笑った。
「覚えてる? 俺が子供の頃のこと……」
「んみゅぅ……」
眠っている……らしい。
そこは追及せず、幸太は続けた。
「ニャー姉さんが、まだ子供だった俺を『誘惑』して襲ったこと」
「……っ」
ターニャには幼い頃からお姉ちゃんとして面倒を見てもらってきた。
そんな彼女と『おねショタ』をしたのは、何歳の頃だったか。
自分に『女』を教えたのは、ここにいる彼女だった。
「最初は怖かったけど、気持ちいいこと、たくさん教えてくれたよね?」
「ん……っ♡」
ターニャの肩を軽く撫でると、彼女はぴくっと震えた後、何も言わない。
幸太は両肩を軽く揉む程度に手を動かし、触れる範囲を両肩から鎖骨や背中側へと広げていく。
「女が気持ちよくなる触り方や、舐め方や、腰の動かし方……」
「ふぅ……っ♡ ん……ぁっ♡」
椅子に座ってうつ伏せになるターニャの背後から、幸太は首回りを愛撫する。
その前後左右に動いていた手はやがて、動く範囲を乳房の側へと偏らせていった。
「まだランドセルを背負ってた俺に、現役JKの体をたっぷりと覚え込ませてさぁ」
「っっっ♡」
幸太の胸が、とうとうターニャの爆乳を下から持ち上げた。
ずっしりと、2リットルのペットボトルくらいに重たいが、指に溶け込むように柔らかい感触。
リナやレンカも大きかったが、手の平の横から流れ落ちてしまいそうなこれは、圧巻だ。
「このおっぱいに包まれるのが、あの頃の俺の生き甲斐だったんだよ?」
「っ♡ ……っ♡」
ターニャは幸太の声や手に反応しながらも、声を殺していた。
「なのに大学に進学して、居なくなっちゃって。俺が泣いて嫌がったの、忘れてないよね?」
「……ふぅっ♡ ……んんっ♡ ……ぁ、はぁ……っ♡」
幸太からは見えないが、うつ伏せになったターニャの口から、堪えきれない官能の声が出ていた。
乳房を揉む手は、当初は服だけ撫でる程度だったものが、徐々に内部の柔肉を掴んでいく。
最初は薄い愛撫で焦らして、少しずつ深めていき、段階的に女のボルテージを上げる手付きだ。
「なのに、何食わぬ顔で帰ってきたと思ったら、こんな無防備に酔いつぶれて……」
「ん……ぁ……あ……っ♡ はぁ……っ……はぅ……っ♡」
大学を卒業したターニャが地元企業に就職して帰ってきたのが、今年のこと。
お互い、昔のことには触れずに接してきたが……今日、ターニャは一人だけで風間家に来た。
「犯されても、文句言えないよね?」
「…………っ♡」
獣人の聴覚は、たとえ眠っていても幸太の声を拾うはずだった。
それでも、ターニャに起きる気配はない。
軽い痛みが走る程度には胸を揉まれているのに、バレバレの寝たふりを決め込んでいる。
背後の男が『犯す』とまで口にしているのに。
つまり、そういうことだと――
「んぁっ♡」
幸太の手が、不意にターニャの爆乳を握り込む。
指が食い込み、シャツに皺が刻まれ、内部のブラが軋んだ。
音を立ててボタンが飛び、シャツの中でブラのフロントホックが外れる。
シャツの下で窮屈そうにしていた巨乳が、ぶるんっと解放され、重力に従って垂れ落ちた。
「ふぅっ♡ ふぅぅ……っ♡」
ターニャは荒い吐息を鳴らしながら、姿勢を変えない。
ただ、尻尾だけは、褒めてもらった犬のように、嬉しそうに振られている。
その背中は明らかに、更なる愛撫を待ち望んでいた。
「っ!」
幸太は噛み殺すような笑みを浮かべながら、両手を動かす。
右手は乳房全体を鷲掴みにして乱暴な愛撫を。
左手は先端を摘まんでコリコリと弄り始めた。
「ひゃぅっ♡ んんっ♡ んんんん~……っ♡」
ビクンッと震えるターニャ、椅子とテーブルが小さく軋む音を立てる。
幸太は両手を皿のように広げ、ターニャの胸を乗せると、手の平で乳首を擦るようにして上下に揺らす。
たぷたぷたぷたぷっ! と波打つように、ターニャの乳房が手中で踊った。
「ふぁぁぁっ♡ あっ♡ あんっ♡ んんっっっ♡」
ターニャの声がダイニングに響く。
日頃から体に負担を掛ける乳房が持ち上げられたことによる浮遊感、それと同時に行われる様々な愛撫、体に回ったアルコール。
腕で顔を隠したターニャの口から、一筋の涎が腿へと落ちる。
「感じ方、変わってないね。ほら、そろそろイキそうでしょ?」
幸太は呟きつつ、ターニャの獣耳を甘噛みして、手の平による両乳首への摩擦を加速させた。
「んんんんっっあああぁぁっっ♡」
びくんっ!! とターニャの体が震える。
立ち上ってくる香りは、スカートの中で溢れた愛液の香りだ。
「イッちゃった?」
「っ♡ はぁっ♡ はぁーっ♡ はぁ……っ♡」
ターニャは答えない。
だが、その体は絶頂直後特有の脱力を見せていた。
「ほら、起きて」
幸太はターニャの肩を掴んで、テーブルに伏せていた上半身を起こす。
「あ……っ」
ターニャの声が困惑気味なのは、起こされては、『寝たふり』が続けられなくなるからだ。
しかし起き上がらせたことで、開いたワイシャツから零れる爆乳が視認できる。
「こ、幸太くん……」
ターニャは、胸で達したことを恥じるように、服の前を閉じる。
そして少し目を泳がせると、艶然とした笑みで幸太を振り返った。
「お姉ちゃんに……なにか、した?」
されたと分かりきっているのに、そんなことを聞かれれば、
「ん? なにもしてないよ? ターニャさんが寄って自分で脱いだんだよ? 胸が窮屈だって」
幸太もまた、白々しい嘘を返した。
「本当ぉ?」
ターニャはジト目で睨んできたが、すぐに笑みに変わる。
――ターニャは、なにもされていないふりをした。
――幸太も、なにもしていないふりをした。
事を問題化しないことで、『ここで止める』という空気の発生を防ぐために。
「きっと飲み過ぎたんだよ。俺の部屋、使っていいから、もう休みなよ」
「っ、うん……♡」
続きは部屋で――という提案に、ターニャは頬を染めて立ち上がる。
しかし、酔いのせいか絶頂のせいか、少し足下がおぼつかない。
「ほら、掴まって」
「はぁい♡」
幸太が腕を差し出すと、ターニャは嬉しそうに腕を抱いた。
ボタンが留められていないシャツから零れかけた胸が、幸太の腕を包む。
「幸太くん……その……お姉ちゃんね?」
「ん?」
荒い呼吸と共に、酔った妖女がこちらを見上げてくる。
「お姉ちゃん……お酒を飲むと、その……記憶、飛んじゃうの♡」
寝室に向けて歩きながら、ターニャが幸太の肩に頭を乗せる。
「翌朝になると……なーんにも、覚えてなかったりするの♡」
「へぇ……」
淫靡な輝きを宿した両眼が幸太を見上げ、嗜虐的な色を宿した目がターニャを見下ろす。
「だから、ね?」
ターニャは自らの言葉で、『襲われても仕方ない状況』に、自分の身を運ぼうとしていた。
「……いけないことしちゃ、ダメだよ?」
釘を刺すような確認は、その実、意味が完全に逆だった。
既に二人は部屋の前、幸太は扉を開きながら、ターニャに答える。
「――当たり前だろ?」
○
ターニャと関係を持っていた頃は、彼女以外の女に興味がなかった。
それが離れ離れになり、入れ替わるように次女のレンカとセックスするようになって、ターニャ以外の女性を経験した。
セックスというのは奥深いもので、同じ手順でも女性によって反応が異なり、その女性ごとが好む『楽譜』のようなものがある。
同じ楽譜でも、ある女性は大喜びでも、別の女性は反応が鈍いこともある。
ある女性が好むセックスを他の女にしてみたら、その女性よりも激しく乱れることもある。
そういう、ターニャと会えなかった間に蓄えた『経験値』を、幸太は彼女の体に叩き込んだ。
「ふぁっ♡ はぁっ♡ あっ♡ あっ♡ はぁぁっ♡」
パンッ! パァン! という音を立て、幸太の腰とターニャの尻肉がぶつかり合う。
薄暗い寝室の床には、ターニャから剥ぎ取られたスーツの上下やシャツが落ちている。
縁にブラの引っ掛かったベッドの上、膝立ちになったターニャは、幸太の手付きと腰使いに乱れ狂っていた。
「あああぁぁぁっ♡ すごっ、すごいぃぃぃっ♡ 幸太くんのっ、前より、ずっと、おっきく♡ んぁぁぁぁっ♡」
ずぶぶっ、と勢いよく膣内を突き上げられ、ターニャは喜悦の声を上げる。
同時に、幸太が手を伸ばした爆乳の先端では乳首が硬く尖り、指先で摘まれる度に歓喜に打ち震えていた。
「あぁぁっ♡ はぁぁぁん♡ だめ、そこぉ♡ いま、敏感――ひぁぁぁぁっ♡♡♡」
くにくにっと指先で素早く抓りつつ、亀頭で子宮口を擦ると、ターニャは絶頂に打ち震えた。
豊満すぎる乳房を中心に、全身が痙攣する。
「またイッたの?」
「イッ、イッてる♡ イッてる、からぁ♡ 休ませ、てぇ……♡」
幸太を振り返ったターニャの顔は、度重なる絶頂で目が虚ろになり、口元が涎で濡れている。
獣人が舌を出して荒い呼吸を繰り返す姿は、走りすぎた犬のようだ。
「だらしないなぁ。昔は俺の方が搾られてたのに」
おねショタをしていた頃に触れながら、ターニャの体を反して仰向けにする。
「だ、だって……幸くん、こんなに男らしくなってるんだもん……♡」
ターニャは谷間に挟んだ手を口元に添えながら、幸太を見上げる。
「前は、私が押し倒せるくらいだったのに……ほんの数年で……もう、びくともしないくらい逞しくなって……はぅぅ♡」
可愛い弟のようだった幸太がオスとして成長した姿に、ターニャが身を縮ませた。
いじらしい様子に耐えかねて、幸太は彼女の乳房に両手を伸ばす。
「そうだよ。お姉ちゃんに仕返しするために、いろいろ頑張ったんだ」
「ひぁうっ♡ ごめん、なさいっ♡ あの時は、幸くんが可愛すぎてっ♡」
ターニャはおねショタ時代の事を詫びながら、自分の胸に食い込んでいく幸太の指を見て、背筋を震わせている。
「それは別にいいんだよ。むしろ男に目覚めさせてくれて感謝しているから」
幸太に女を教えたのはターニャだった。
女の感触を味わわせ、絶頂に導くための基本を実践させ、腰を振る悦楽を学ばせた。
幼いながらも必死に腰を振る自分を、喘ぎつつも余裕のある顔で受け止めていた彼女を、よく覚えている。
あの頃は、ターニャの言いなりになって、精気を搾られていた。
体もナニも大きくなかったので、主導権は取れず、自分の上で腰を振るターニャを見上げるばかりだった。
「でも……」
いまは違う――と、幸太はターニャの乳房から手を離し、両脚の膝を掴む。
「あ……っ♡」
足を開かせて、濡れそぼった秘所に逸物を沿えように腰を入れると、ターニャが震えた。
「ま、まって……まだ、休ませ、て……ひぅっ♡」
再び挿入されるのだと理解したターニャは、その期待感と不安感に、なにより男根に触れた陰核から走る快感に、打ち震えていた。
そんな初々しくすらあるターニャに、幸太は口角を引いて、こう告げた。
「――あの頃とは違うんだってこと、もっと思い知らせてやらないとね」
陰唇を解すように亀頭を擦っていたところから――不意の挿入。
ちゅぷん! と滑るような感触と共に、幸太の分身はたやすくターニャの奥地に再突入した。
「んきゅぅぅぅっ♡♡♡」
ずっぷりと根元まで突き入れられ、ターニャが目を剥いた。
「ほら、親指みたいだったあの頃とはサイズが違うだろ?
入口から奥まで押し広げて、子宮口にキスできるようになったんだよ?」
そのままぐりゅっ、と奥地を捏ねるようにして刺激すると、彼女は膣肉を引き締め、子宮口をきつく窄める。
「あぁぁっ♡ おっきい♡ 体位が、変わったら、別物みたいに――んぁぁぁっ♡♡♡」
それほど動かしていないのに、些細な身じろぎだけで、ターニャは細かく達している。
その身じろぎも、内側から膣を圧迫される快感に身もだえた、ターニャ自身の動きだ。
「ニャー姉はエッチだなぁ。自分から腰をくねらせて」
「だってぇ♡ 奥にっ、当たると、勝手にぃ♡ ふあぁぁっ♡」
びくびくっと震えたターニャが、背中を反らして硬直する。
「またイッたの?」
「イったのぉ♡ 幸くんの、すごく立派になっててっ♡ お姉ちゃんの体、びっくりしてるのぉ♡ んんんっ♡ 幸くんお願い、少し抜いてぇ♡ 奥に、当たらないところまでで、いいからぁ」
ポルチオに亀頭が接触しているだけで、ターニャは正気を保てない様子だ。
幸太の背筋を、ぞくりとした優越感が駆け上がる。
おねショタ時代は、ターニャの方が『上』だった。
しかしいまは逆だ。
主導権を握られっぱなしだった頃と違って、ターニャは自分の肉棒と指先に翻弄されるばかり。
あの頃は勝てなかった女に対して、完全に優位に立っている。
そんな昏い悦びが、自然と腰を暴れさせた。
「ひあっ♡ だめそれっ♡ ダメだからっ♡ お腹っ、ぐちゃぐちゃに、掻き回さないでぇっ♡」
絶頂で敏感になった内壁を容赦なく擦られて、ターニャは悶絶した。
首を左右に振り、体は跳ね上がり、髪と爆乳が振り乱される。
「まだだよ、思い知らせてやるって言っただろっ?」
幸太はターニャの膝を押さえて足を開かせ、斜め上から落とすように突き入れた。
どぢゅん!!
「――――ッッッ♡♡♡」
ターニャの口から、声にならない悲鳴が漏れた。
腰を叩きつけた瞬間、彼女の全身が大きく痙攣し、結合部から潮を吹き出す。
「ひぎゅっ♡ あひゅっ♡ 幸、くぅんっ♡ あああぁぁぁ許してぇっ♡ 負け、だからぁ♡ んぁぁっ♡ お姉ちゃんっ、降参だからぁっ♡ 幸くんがっ、男らしくなったのっ♡ ぁぁぁあああっ♡ もう、思い知ってるからぁ♡」
賞賛混じりの声で懇願されても、幸太の腰は止まらない。
むしろ勢いを増しながら、ターニャを犯し続ける。
「すごいっ♡ あひっ♡ すごいのぉっ♡ んおっ♡ 幸くんのセックスっ♡ 女をっ、屈服させるのになってるっ♡ あっあっあっ♡ 勝て、ないぃぃ♡ もう昔みたいに、襲えないっ♡ あ゙あ゙あ゙っ♡ 襲われちゃうっ♡ 幸くんにぃ♡ 犯されちゃってるぅぅぅっ♡」
ターニャは口を半開きにして、目を爛々と光らせながら、絶頂を繰り返す。
小さくて可愛らしかった弟分とのセックスを知っているだけに、男らしく育って荒々しくイかされる快感が際立っているようだ。
その顔をもっと見たくて、自分の成長を感じたくて、幸太は乳首とクリトリスにも手を伸ばす。
「んおおぉっ♡」
左手で勃起した乳首をこね回し、右手で膨らんだ陰核を摘むと、ターニャが仰け反った。
「おぉぉっ♡ いまそこだめっ♡ あああぁぁぁおかしくなるっ♡ 幸くんっ♡ すっごく上手になってりゅっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ イクイクイっちゃうのぉぉぉっ♡♡♡」
これまで以上に膣内が激しく収縮し、子宮口が強く窄まる。
膣肉全体が痙攣するように震え、射精を懇願するように肉竿へと絡みついてくる。
まだだ、まだ射精したくないと、尻に力を込めて耐えた。
「んんっ♡」
腰を止めて、ターニャにキスをする。
「ちゅぷっ……んふっ♡ ふぁぁっ♡」
舌を差し入れると、彼女はすぐに吸い付いてきた。
「んれぇっ♡ 幸くん♡ キスまで、雄々しくなってる♡ んぐっ♡ んんんっ♡」
片手でうなじを掴んで、貪るようにターニャの口内を味わった。
鋭敏になった妖女の性感は口内すら敏感にしており、ターニャがキスで小刻みに達していることが伝わってくる。
「ターニャ」
「っっっ♡」
口を離して、耳元で名前を呼ぶと、ターニャの全身が震えた。
「幸、くん……♡ いま、名前……だめぇ♡ いまそれは、だめぇ♡」
ニャー姉なんて子供っぽい呼び方はもうしない。
「俺の女に、なってくれる?」
「……♡」
返事はない。
しかしターニャは、強く抱きついてきた。
そして、自分から唇を重ねてくる。
「んっ♡」
幸太は応えながら、ターニャの爆乳を揉みしだいた。
「~~~っっっ♡ ぷはっ」
口を離すと、ターニャは蕩けた顔で腕を伸ばし、幸太の首を抱いて――
「……『なれ』って、言って?」
もっと強引に奪って欲しいと、嗜虐心を煽るように微笑んだ。
そんなターニャに――幸太は行動で答えた。
「んぉぉぁぁあああっ♡」
両手首を掴んで押さえ込み、腰を上から突き落とすことで。
「なれっ! ターニャ! 俺のものになれっ!」
どぢゅん! どぢゅん!! どぢゅん!! と、膣奥を殴るような勢いでプレスを掛ける。
「おほっ♡ おぉおぁぁぁぁっ♡」
ターニャは獣のような声を上げて悶絶した。
「あっあっあっ♡ なりゅ♡ なりゅぅぅぅっ♡ 幸くんのっ♡ 女になるからぁっ♡ もっと♡ もっときてぇっ♡」
ターニャの両脚が腰に絡み付いてくる。
もっともっと深く繋がれるよう引き寄せられるまま、さらに体重を掛けて腰を叩きつける。
亀頭がポルチオを押し潰し、子宮口にめり込んだ。
「ひああああっ♡ そこぉ♡ 子宮まできてるよぉっ♡ あっあああっ♡ これっ♡ これなのぉ♡ 待ってたのっ♡ おっきくなった幸くんに奪われるのっ♡ ずっと待ってたのぉっ♡」
ターニャは胸板に押し付けられた乳房を揺さぶって誘惑してくる。
胸を広く覆う柔肉の感触が、もっと雄々しくなってほしいと促していた。
「っく! 出る! 出すぞっ! ターニャの中にっ!」
もっと長く愉しみたいが、流石に限界だった。
「出してっ♡ 幸太君のせーえきっ♡ 中にほしいのぉぉっ♡」
幸太が射精寸前であることを感じ取り、ターニャはより激しく求めてくる。
「くっ……!!」
びゅぐっ! と、陰茎が破裂したのではと錯覚する射精感。
「んおおおおおっ♡」
子宮を満たされて、ターニャは歓喜の声を上げた。
膣内の痙攣に搾られて、精液が止まらない。
「あぁ……♡ はぁぁっ♡」
ターニャは精子を注ぎ込まれる感覚に陶酔しながら、ほとんど意識を失っていた。
白い吐息、荒い呼吸で揺れる胸、頬を伝う汗、虚ろな瞳――最大限に達した妖女の姿だ。
おねショタ時代には見たことがなかった、させられなかった顔だ。
それを、させている。
自分はいま本当の意味で、この女を獲得したのだという、野性味のある喜びを覚えた。
一人前の男になったのだという実感で、胸が満たされる。
「ターニャ、休んだら、もう一回な?」
「あ、ひぅ♡ はぁい……♡」
意識を取り戻したターニャが、あまりに従順な女の顔をするものだから――あまり長くは休めなかった。
○
レンカの獣耳は、その声を聞いていた。
風間家の部屋は防音にも優れているが、獣人の鋭敏な聴覚は、漏れる嬌声を拾ってしまう。
異母姉のターニャが、幼馴染の幸太に抱かれる声。
甲高いそれに混ざる、幸太の声。
自分自身も聞いたことのある、女を支配下に置いたときの、男の声だ。
「はぁ……っ♡」
体が昂ぶる。
今夜、姉が幸太と二人きりになることは、レンカも知っていた。
幸太がどこまで察しているかは知らないが、ターニャ・レンカ・リナの三姉妹は、それぞれ幸太との関係を知っている。
最初は姉のターニャが関係を持ち、地元を離れた姉に代わる形でレンカが、最近は三女のリナが。
計画的なことだ。
男を体で繋ぎ止めて、囲い込む。
長女が女を教えて、同年代の次女が関係を受け継いで、マンネリ化した頃に育った三女が……
一夫多妻の『多妻』から先に作る妖女は、
三姉妹は長年に渡り、幸太が他の『群』に目移りしないようにしてきた。
幼い頃はターニャが夢中にさせ、学校ではレンカが周囲を牽制、私的な時間にはリナが甘える。
幸太という男を、オスという貴重な『宝』を、しっかりと独占するために。
誘惑禁止条例という縛りのある人間界であっても、妖女はやはり妖女だった。
「…………」
レンカは薄く微笑むと、身支度を整えて部屋を出る。
幸太には長年、レンカお手製の精力料理を食わせてきた……姉だけでは、明日に響くだろう。
彼もそろそろ、相手が一人では物足りなくなっているかもしれない。
彼から見て、自分たち姉妹がより魅力的な選択であるために、次のステップへと進む頃合いだ。
なにより……姉や妹がしている間、自分は声だけ聞いて我慢するなんて……もう限界だった。
「あ……」
部屋を出て玄関に向かうと、ちょうど妹のリナがいた。
彼女も身支度を整えて、頬を染めている。
ターニャと幸太の声は、リナにも聞こえていたのだ。
玄関にいたということは……考えは同じということらしい。
「…………」
「…………」
レンカとリナは無言で顔を見合わせ、どちらからともなく微笑むと、
「行こ?」
「うん♡」
姉と妹は連れだって、風間家へ向かうのだった。
ご一読いただきありがとうございました。
投稿間隔が開いてしまって、本っ当に申し訳ありません。
AI画像生成の沼に嵌まっておりました。
お詫びにもなりませんが、前の第一話と第二話を含めて、
挿絵を追加しての投稿となります。